JP2000168303A - スポーク型ホイールとその製造方法 - Google Patents

スポーク型ホイールとその製造方法

Info

Publication number
JP2000168303A
JP2000168303A JP10345348A JP34534898A JP2000168303A JP 2000168303 A JP2000168303 A JP 2000168303A JP 10345348 A JP10345348 A JP 10345348A JP 34534898 A JP34534898 A JP 34534898A JP 2000168303 A JP2000168303 A JP 2000168303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rim
spoke
disk
joined
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10345348A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Takagi
靖夫 高木
Masaaki Takaoka
昌晃 高岡
Osamu Ebihara
治 海老原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topy Industries Ltd
Original Assignee
Topy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topy Industries Ltd filed Critical Topy Industries Ltd
Priority to JP10345348A priority Critical patent/JP2000168303A/ja
Publication of JP2000168303A publication Critical patent/JP2000168303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 板厚を厚くすることなくスポーク部の厚み感
を出すことができるスポーク型ホイールとその製造方法
の提供。 【解決手段】 ディスクスポーク部21外径より内径が
小さいリムフランジ付け根R部補強リング30をディス
クスポーク部21の表側に重ね合わせ接合した、または
突合せ接合したディスク20をリム10のビードシート
部11に挿入してリム10とディスク20とを接合した
スポーク型ホイールとその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポーク型ホイー
ルとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、製造されている鋼製ホイール
は、一般にリムのドロップ部かビードシート部の内径側
にディスクを圧入(嵌入)した後に溶接する方法で組立
られる。このうち、意匠的にスポーク形状を意識したホ
イールでは、ビードシート部に圧入する(いわゆる、ス
タイルドホイール)場合が多い。しかるに、この部分は
タイヤが装着される部分であり、表面的に径が広くなる
(一般に5°テーパー)設計になっている。そのために
圧入後の移動時にディスクが動き易く、種々の問題が生
じている。また、このテーパーに極力合わせるためにデ
ィスク外周を切削しているが、この切削は上記の動き防
止の点からも必要になっている。しかし、この切削を行
うためにプレス時の素材寸法を極端に大きくしておく必
要があった。また、切削不良は、振れ不良に直接つなが
るので、基準面や基準芯でプレス成形後のディスクを切
削機(旋盤)に慎重にセットする必要があった。従来の
ような構造で、飾り穴を外周方向に大きくすると、ディ
スクの外周にその歪が影響して、切削がし難い。ひいて
は振れ不良の原因になる。上記の他、飾り穴の大きさは
強度に影響するので、それらの全ての点を考慮して飾り
穴の大きさは決定されてきたが、結果としてスポークと
は言い難い外観に甘んじてきた。アルミ鋳造ホイールで
は、厚み感のあるスポークが比較的容易に形成できる
が、素材が高価であり、鋼製ホイールで安価に製造でき
るスポーク型ホイールが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の鋼製ス
ポーク型ホイールにはつぎの問題がある。 従来の鋼製ホイールでは、飾り穴部を拡大して、残
りの部分をスポーク状に見立てて、擬スポーク型ホイー
ルを製作することが多かった。しかし、この方法では、
スポーク部の厚み感を出すことは不可能であった。 従来の鋼製ホイールの構造でスポーク部の厚み感を
出すには、素材板厚を極端に厚くして、不要部分を削り
出していくような不経済な方法しかなかった。素材板厚
を厚くすると、現状のプレス機械では絞り加工がほとん
どできなくなり、その点でも不経済になる他、加工上の
制限からデザインの自由度が狭くなる。また、削る範囲
にも限界があり、軽量化が進まなかった。 従来の鋼製ホイールの構造では、リムにディスクを
圧入する必要があったので、組立工程において圧入工程
と溶接工程との2工程が必要であった。2工程あると、
圧入状態で溶接機まで移動する必要が生じ、その間にリ
ムからディスクが抜け出す方向に微妙に動き、そのまま
溶接をして溶接不良や振れ不良品を製造してしまうこと
があった。本発明の目的は、ディスクの厚みを厚くする
ことなくスポーク部の厚み感を出すことが容易なスポー
ク型ホイールとその製造方法を提供することにある。本
発明のもう一つの目的は、組立においてディスクのリム
に対する移動のおそれのないスポーク型ホイールとその
製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。 (1) ディスクスポーク部外径より内径が小さいリム
フランジ付け根R部補強リングをディスクスポーク部の
表側に重ね合わせ接合した、または突合せ接合したディ
スクをリムのビードシート部に挿入してリムとディスク
とを接合したスポーク型ホイール。 (2) リムフランジ付け根R部補強リングとリムとを
さらに接合した(1)記載のスポーク型ホイール。 (3) リムフランジ付け根R部補強リングとリムとの
接合が全周にわたっており、かつレーザ溶接である
(2)記載のスポーク型ホイール。 (4) リムフランジ付け根R部補強リングとリムとの
接合が全周にわたっており、かつ摩擦溶接である(2)
記載のスポーク型ホイール。 (5) 外周付近の裏側に突起状部分を有するリムフラ
ンジ付け根R部補強リングをディスクのスポーク部に重
ねて重ね溶接または突合せ溶接にて接合したディスクを
リムフランジ壁に摩擦接合したスポーク型ホイール。 (6) リムフランジ付け根R部補強リングを溶融接合
したディスクをリムのビードシート部に挿入し、リムと
ディスクを接合し、さらに摩擦圧接用リングをホイール
の表側からリムとリムフランジ付け根R部補強リングと
の双方に接合したスポーク型ホイール。 (7) ディスクスポーク部外径より内径を拡げた部分
と狭めた部分とを交互に有するリムフランジ付け根R部
補強リングをリムに接合した後に、拡げた部分からディ
スクスポーク部を挿入回転固定し、狭めた部分に固定
後、狭めた部分とディスクスポーク部との重なり部分を
接合したスポーク型ホイール。 (8) ディスクスポーク部外径より内径が小さいリム
フランジ付け根R部補強リングをディスクスポーク部の
表側に重ね合わせ接合した、または突合せ接合する工程
と、リムフランジ付け根R部補強リングを接合したディ
スクをリムのビードシート部に挿入してリムとディスク
とを接合する工程と、からなるスポーク型ホイールの製
造方法。
【0005】上記(1)〜(7)のスポーク型ホイール
および上記(8)のスポーク型ホイールの製造方法によ
るスポーク型ホイールでは、ディスク外周は連続してい
ないので、外周付近を窓に沿って裏側へ折り曲げる加工
は容易にでき、それによってスポーク部の厚み感を容易
に出すことができる。これによって、鋼製のホイールで
本当の意味のスポーク型ホイールを提供できる。最外周
形状はプレス成形でほとんど変化しないので、素材段階
で外周仕上げを行っておくことができる。錆対策などス
タイルドホイールにあったほとんどの問題を解決でき
る。また、素材を大きくしたり板厚を厚くする必要がな
いので、経済的である。飾り穴(窓)が比較的大きくで
きるので、軽量化を達成できる。素材板厚が厚くないの
で、デザイン的制約がほとんど無い。また、圧入する必
要がないので、組立時に同一装置内でワークセットと組
立溶接が可能となり、リムに対してディスクが動くこと
がない。したがって、溶接不良や振れ不良が発生しなく
なる。板厚を厚くする必要がないことにより、大きなプ
レス能力を必要としない、組立で圧入機を必要としな
い、溶接不良や振れ不良を発生しない、など、総合的に
経済効果が高い上に、意匠面でも優れたホイールを提供
できる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図11は本発明の第1実施
例を示し、図12〜図15は本発明の第2実施例を示
し、図16〜図21は本発明の第3実施例を示し、図2
2〜図25は本発明の第4実施例を示し、図26〜図2
9は本発明の第5実施例を示し、図30〜図32は本発
明の第6実施例を示す。本発明のすべての実施例に共通
する部分には本発明のすべての実施例にわたって同じ符
合を付してある。
【0007】まず、本発明のいずれの実施例にも共通な
部分を図1〜図11を参照して説明する。本発明実施例
のスポーク型ホイール100は、鋼製であり、リム10
と、スポーク部21を有するディスク20と、リムフラ
ンジ付け根R部補強リング30と、からなる。リム10
はビードシート部11およびフランジ部12を有する。
本発明実施例のスポーク型ホイール100は、ディスク
スポーク部21外径より内径が小さいリムフランジ付け
根R部補強リング30をディスクスポーク部21の表側
に重ね合わせ接合した、または突合せ接合したディスク
20をリム10のビードシート部11に挿入してリム1
0とディスク20とを接合することにより構成される。
接合は、溶接または摩擦接合、または他部材を介しての
接合(溶接または摩擦接合)である。リム10とディス
ク20とはビードシート部11の内周で接合される。
【0008】リムフランジ付け根R部補強リング30は
リム10のフランジ部12の付け根部の、ホイール表側
面に接触し、リム10に接合されてリムフランジ付け根
R部を補強している。ディスク部20のスポーク部21
とスポーク部21との間の部分は飾り穴(窓)である。
ディスク部20のうち飾り穴の縁となる部分は、望まし
くは、図5〜図8に示すように、裏側に約90°折り曲
げられており、これによって、スポーク部21は厚み感
をもたされている。
【0009】リムフランジ付け根R部補強リング30と
リム10とはさらに接合されていてもよい。リムフラン
ジ付け根R部補強リング30とリム10との接合は全周
にわたっていてもよく、レーザ溶接または摩擦接合であ
ってもよい。リムフランジ付け根R部補強リング30
は、図9〜図11に示すように、外周付近の裏側に突起
状部分31を有していてもよく、その場合、突起状部分
31をリムフランジ壁に摩擦接合してもよい。
【0010】スポーク型ホイール100の製造方法は、
ディスクスポーク部21外径より内径が小さいリムフラ
ンジ付け根R部補強リング30をディスクスポーク部2
1の表側に重ね合わせ接合した、または突合せ接合する
工程と、リムフランジ付け根R部補強リング30を接合
したディスク20をリム10のビードシート部11に挿
入してリム10とディスク20とを接合する工程と、か
らなる。接合は、溶接または摩擦接合、または他部材を
介しての接合(溶接または摩擦接合)である。リム10
とディスク20とはビードシート部11の内周で接合さ
れる。
【0011】つぎに、本発明実施例のスポーク型ホイー
ルとその製造方法の共通な部分の作用を説明する。上記
スポーク型ホイール100および上記スポーク型ホイー
ルの製造方法によるスポーク型ホイール100では、デ
ィスク20外周は連続していないので、外周付近を窓に
沿って裏側へ折り曲げる加工は容易にでき、それによっ
てスポーク部21の厚み感を容易に出すことができる。
これによって、鋼製のホイールで本当の意味のスポーク
型ホイールを提供できる。最外周形状はプレス成形でほ
とんど変化しないので、素材段階で外周仕上げを行って
おくことができる。錆対策などスタイルドホイールにあ
ったほとんどの問題を解決できる。また、素材を大きく
したり板厚を厚くする必要がないので、経済的である。
飾り穴(窓)が比較的大きくできるので、軽量化を達成
できる。素材板厚が厚くないので、デザイン的制約がほ
とんど無い。
【0012】また、圧入する必要がないので、組立時に
同一装置内でワークセットと組立溶接が可能となり、リ
ム10に対してディスク20が動くことがない。したが
って、溶接不良や振れ不良が発生しなくなる。板厚を厚
くする必要がないことにより、大きなプレス能力を必要
としない、組立で圧入機を必要としない、溶接不良や振
れ不良を発生しない、など、総合的に経済効果が高い上
に、意匠面でも優れたホイールを提供できる。
【0013】つぎに、本発明の各実施例に特有な部分の
構成、作用を説明する。本発明の第1実施例では、図1
〜図11に示すように、ディスク20単品にリムフラン
ジ付け根R部補強リング30を、ディスク表側面に重ね
て置き、溶接1(ディスク外周端面とリング側面とのす
み肉溶接)と溶接2(リング内周端面とディスク側面と
のすみ肉溶接)で接合する。溶接2は表面となるのでT
IG溶接などの低入熱溶接が望ましい。リムフランジ付
け根R部補強リング30を接合したディスク20を芯だ
し治具にセットしてリム10を被せて、溶接3(リムの
ビードシート部内面とディスク側面との間の溶接)で接
合する。溶接3は強度が必要な部分であるのである程度
の入熱がいる。溶接3´(リムフランジ付け根R部補強
リングのうち飾り穴にまげこんだ部分の端面とリム間の
溶接)は強度上は必ずしも必要でないが、溶接3の断面
位置と近いので、その部分の溶接条件を少し変えるだけ
で連続溶接が可能である。以上でホイールとしての構造
は完成するが、さらに溶接4(リング外周端面とリムフ
ランジとの溶接)にて接合することにより、リムフラン
ジ付け根部および溶接3が大幅に補強される。溶接4は
外観側なので、TIG溶接などの低入熱溶接が望まし
い。
【0014】図5〜図8は、ディスク成形時のスポーク
部21形状とその断面の一例を示すが、このような断面
形状はディスクプレス成形時にディスクの最外周がつな
がっていないので、折り曲げ加工でよく、かなりの深み
のある外観まで容易に加工可能である。
【0015】また、リムフランジ付け根R部補強リング
30については、種々の製造方法があり得るが、図1〜
図4の例では、平板を縦巻きし、端部を溶接接合して円
筒状物を作製した後、円板状に矯正整形して、さらに金
型上で窓部相当位置を裏側に折り込んでいる。この際、
窓部相当位置とスポーク部相当位置との境界に切込み
(切欠)を入れておくと折れ曲げ加工は容易になる。図
9〜図11は上記とは別の方法であり、予め、平板を断
面コ型にロール成形した型鋼を縦巻きして端部を溶接接
合した後、円板状に矯正整形して、上記とは逆に、スポ
ーク部相当位置を垂直に起こす方法によりリムフランジ
付け根R部補強リング30を得る方法を示す。この場
合、スポーク相当部位置を切欠にしてディスクスポーク
部を通す構造としてもよい。その他、予め、スポーク部
相当位置部品と窓部相当位置部品を多数準備しておき、
順次接合して円状としてリムフランジ付け根R部補強リ
ング30を得ることも可能である。
【0016】本発明の第2実施例を、図12〜図15に
示す。本発明の第2実施例が本発明の第1実施例と異な
る点は、a)フランジ付け根R部補強リング30の外周
側を薄く加工してあること、b)溶接1(フランジ付け
根R部補強リング30とディスク20間の溶接)をレー
ザ溶接で深溶け込みにして第1実施例の溶接2を省略し
たこと、c)溶接3をスポーク部のみとしたこと、d)
溶接4をレーザ溶接として完全溶け込み溶接としたこ
と、である。溶接4を完全溶け込み溶接としたことによ
り、疲労亀裂発生を抑制できる。
【0017】本発明の第3実施例を、図16〜図19に
示す。本発明の第3実施例では、さらに、摩擦圧接用リ
ング40を用意しておき、ホイールの表面側からこのリ
ング40を摩擦圧接でリム10とフランジ付け根R部補
強リング30との接合する。接合後に、摩擦圧接で生じ
る僅かなばりは切削などで除去してリング形状を整形し
てもよいが、摩擦圧接で生じるばりはほとんど酸化され
ないのでそのまま実用に供してもよい。ばりは円周上ほ
ぼ均一な形状をしているので、外観を損なわない。この
場合、第1実施例の溶接4に相当する溶接は不要とな
る。
【0018】摩擦圧接によりリム10とフランジ付け根
R部補強リング30との両方にわたって対等な接合を得
ることが困難である場合もあるが、主従の関係で接合す
ることは比較的に簡単である。今、図20に示すような
単純な丸断面の摩擦圧接用リング40で摩擦圧接を行う
と、フランジ付け根R部の形状により、接合割合を調整
することができる。このようにして、ほぼ均等に接合さ
れた時のみ溶接4の省略が可能である。図21は、上記
を意識して加工した溝付き摩擦圧接用リング40´の一
例を示す。
【0019】図22〜図25は、本発明の第4実施例を
示す。リムフランジ付け根R部補強リング30を最初か
ら摩擦接合が可能な断面(すなわち、リムフランジ付け
根R部の外周付近に形成した断面突起状部分31を具備
した断面)、およびスポーク部21に対して完全溶け込
み溶接が達成できる開先形状となる断面になるように準
備しておき、ディスクスポーク部21にリムフランジ付
け根R部補強リング30を重ねて固定して、溶接1(リ
ング30とディスク20表側面の溶接)を施工する。開
先形状を選べば、通常のマグ溶接にて突合せ溶接と同等
となる完全溶け込み溶接が得られる。その時、第1実施
例の溶接2に対応する溶接は不要となる。
【0020】このようにして準備した、ディスク20に
接合したリムフランジ付け根R部補強リング30の突起
状部分31を、リムフランジ12壁に押し付けながら回
転し、摩擦接合する。摩擦接合の最終段階で回転を止
め、さらに強く押し付ける。強度的にはこの状態で完成
品としてもよいが、溶接3(ディスクとリムとの溶接)
ないし3´(リングとリムとの溶接)を施工するとさら
に強固になる。
【0021】図26〜図29は、本発明の第5実施例を
示す。リムフランジ付け根R部補強リング30と摩擦圧
接用リング40とに分けて別部材として準備し、溶接1
(リング30とディスク20との溶接)を施工したディ
スク20をリム10に挿入して、溶接3(リム10とデ
ィスク20との溶接)を施工する。最後に、摩擦圧接用
リング40を所定の位置に接合し、摩擦圧接用リング4
0外観形状を整える。これにより、第4実施例とほぼ同
じ外観のホイールが得られる。振れ精度は良好である。
【0022】図30〜図32は、本発明の第6実施例を
示す。本発明の第6実施例のスポーク型ホイールは、デ
ィスクスポーク部21外径より内径を拡げた部分と狭め
た部分とを交互に有するリムフランジ付け根R部補強リ
ング30をリム10に接合した後に、拡げた部分からデ
ィスクスポーク部21を挿入回転固定し、狭めた部分に
固定後、リムフランジ付け根R部補強リング30の狭め
た部分とディスクスポーク部21との重なり部分を接合
したものである。
【0023】本発明の第6実施例のスポーク型ホイール
が第1〜第5実施例と異なる点は、リムフランジ付け根
R部補強リング30をリム10側の部品とみなして、り
む10に先に接合している点にある。それによる利点
は、リム10とリムフランジ付け根R部補強リング30
との接合が容易であり、かなり完全な溶接が可能である
他、溶接1´(リム10とリング30との溶接)の、外
から見える部分(窓部から見える部分)の仕上げ加工が
容易になることである。
【0024】本発明の第6実施例のスポーク型ホイール
では、リムフランジ付け根R部が自然の開先となってお
り、深い溶け込みを得るのに都合のよい形状となってい
る。このように開先溶接となるので、溶け込みの得難い
TIG溶接でもかなりの溶け込みとなり強度を満足す
る。TIG溶接の場合は外観が美麗であり、仕上げ加工
がほとんど不要である。組立溶接となる溶接2´(ディ
スクとリムとの溶接)はスポーク部の裏側となるので、
通常のマグ溶接で溶接しても、スパッタなどが表側から
見えることはない。溶接3´(リング30とディスク2
0との溶接)は補助的溶接部となるが、表側から見える
のでTIG溶接などの低入熱溶接が望ましい。
【0025】
【発明の効果】請求項1〜7のスポーク型ホイールおよ
び請求項8のスポーク型ホイールの製造方法によるスポ
ーク型ホイールによれば、つぎの効果を得る。ディスク
外周は連続していないので、外周付近を窓に沿って裏側
へ折り曲げる加工は容易にでき、それによってスポーク
部の厚み感を容易に出すことができる。また、素材を大
きくしたり板厚を厚くする必要がないので、経済的であ
り、軽量化を達成でき、デザイン的制約がほとんど無
い。また、圧入する必要がないので、組立時に同一装置
内でワークセットと組立溶接が可能となり、リムに対し
てディスクが動くことがない。したがって、溶接不良や
振れ不良が発生しなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のスポーク型ホイール、お
よびその製造方法により作製されたスポーク型ホイール
の断面図である。
【図2】図1のホイールの半正面図である。
【図3】図1のホイールのスポーク部における拡大断面
図である。
【図4】図1のホイールの飾り穴部における拡大断面図
である。
【図5】図1のホイールのディスクの断面図である。
【図6】図5のディスクの半正面図である。
【図7】図6のディスクのスポーク部の断面図である。
【図8】図7のスポーク部の正面図である。
【図9】本発明実施例のリムフランジ付け根R部補強リ
ングの製造途中の断面図である。
【図10】本発明実施例のリムフランジ付け根R部補強
リングの断面図である。
【図11】本発明実施例のリムフランジ付け根R部補強
リングの1/4の部分の平面図である。
【図12】本発明の第2実施例のスポーク型ホイール、
およびその製造方法により作製されたスポーク型ホイー
ルの断面図である。
【図13】図12のホイールの半正面図である。
【図14】図12のホイールのスポーク部における拡大
断面図である。
【図15】図12のホイールの飾り穴部における拡大断
面図である。
【図16】本発明の第3実施例のスポーク型ホイール、
およびその製造方法により作製されたスポーク型ホイー
ルの断面図である。
【図17】図16のホイールの半正面図である。
【図18】図16のホイールのスポーク部における拡大
断面図である。
【図19】図16のホイールの飾り穴部における拡大断
面図である。
【図20】摩擦圧接用リングの半断面図である。
【図21】もう一つの摩擦圧接用リングの半断面図であ
る。
【図22】本発明の第4実施例のスポーク型ホイール、
およびその製造方法により作製されたスポーク型ホイー
ルの断面図である。
【図23】図22のホイールの半正面図である。
【図24】図22のホイールのスポーク部における拡大
断面図である。
【図25】図22のホイールの飾り穴部における拡大断
面図である。
【図26】本発明の第5実施例のスポーク型ホイール、
およびその製造方法により作製されたスポーク型ホイー
ルの断面図である。
【図27】図26のホイールの半正面図である。
【図28】図26のホイールのスポーク部における拡大
断面図である。
【図29】図26のホイールの飾り穴部における拡大断
面図である。
【図30】本発明の第6実施例のスポーク型ホイール、
およびその製造方法により作製されたスポーク型ホイー
ルの断面図である。
【図31】図30のホイールの半正面図である。
【図32】図30のホイールのスポーク部における拡大
断面図である。
【符号の説明】
10 リム 11 ビードシート部 12 フランジ部 20 ディスク 21 スポーク部 30 リムフランジ付け根R部補強リング 40 摩擦圧接用リング 100 スポーク型ホイール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクスポーク部外径より内径が小さ
    いリムフランジ付け根R部補強リングをディスクスポー
    ク部の表側に重ね合わせ接合した、または突合せ接合し
    たディスクをリムのビードシート部に挿入してリムとデ
    ィスクとを接合したスポーク型ホイール。
  2. 【請求項2】 リムフランジ付け根R部補強リングとリ
    ムとをさらに接合した請求項1記載のスポーク型ホイー
    ル。
  3. 【請求項3】 リムフランジ付け根R部補強リングとリ
    ムとの接合が全周にわたっており、かつレーザ溶接であ
    る請求項2記載のスポーク型ホイール。
  4. 【請求項4】 リムフランジ付け根R部補強リングとリ
    ムとの接合が全周にわたっており、かつ摩擦溶接である
    請求項2記載のスポーク型ホイール。
  5. 【請求項5】 外周付近の裏側に突起状部分を有するリ
    ムフランジ付け根R部補強リングをディスクのスポーク
    部に重ねて重ね溶接または突合せ溶接にて接合したディ
    スクをリムフランジ壁に摩擦接合したスポーク型ホイー
    ル。
  6. 【請求項6】 リムフランジ付け根R部補強リングを溶
    融接合したディスクをリムのビードシート部に挿入し、
    リムとディスクを接合し、さらに摩擦圧接用リングをホ
    イールの表側からリムとリムフランジ付け根R部補強リ
    ングとの双方に接合したスポーク型ホイール。
  7. 【請求項7】 ディスクスポーク部外径より内径を拡げ
    た部分と狭めた部分とを交互に有するリムフランジ付け
    根R部補強リングをリムに接合した後に、拡げた部分か
    らディスクスポーク部を挿入回転固定し、狭めた部分に
    固定後、狭めた部分とディスクスポーク部との重なり部
    分を接合したスポーク型ホイール。
  8. 【請求項8】 ディスクスポーク部外径より内径が小さ
    いリムフランジ付け根R部補強リングをディスクスポー
    ク部の表側に重ね合わせ接合した、または突合せ接合す
    る工程と、リムフランジ付け根R部補強リングを接合し
    たディスクをリムのビードシート部に挿入してリムとデ
    ィスクとを接合する工程と、からなるスポーク型ホイー
    ルの製造方法。
JP10345348A 1998-12-04 1998-12-04 スポーク型ホイールとその製造方法 Pending JP2000168303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10345348A JP2000168303A (ja) 1998-12-04 1998-12-04 スポーク型ホイールとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10345348A JP2000168303A (ja) 1998-12-04 1998-12-04 スポーク型ホイールとその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000168303A true JP2000168303A (ja) 2000-06-20

Family

ID=18375996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10345348A Pending JP2000168303A (ja) 1998-12-04 1998-12-04 スポーク型ホイールとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000168303A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016097628A1 (fr) * 2014-12-17 2016-06-23 Saint Jean Industries Procede de fabrication d'une roue hybride en alliage leger, comprenant un flasque avant et une jante
KR101949029B1 (ko) * 2017-08-08 2019-05-09 주식회사 포스코 자동차용 휠

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016097628A1 (fr) * 2014-12-17 2016-06-23 Saint Jean Industries Procede de fabrication d'une roue hybride en alliage leger, comprenant un flasque avant et une jante
FR3030370A1 (fr) * 2014-12-17 2016-06-24 Saint Jean Ind Procede de fabrication d'une roue hybride en deux parties en alliage leger notamment aluminium comportant des evidements dans un des sieges de talons de pneumatique
RU2694481C2 (ru) * 2014-12-17 2019-07-15 Сейнт Джин Индастрис Способ производства гибридного колеса из легкого сплава, содержащего передний фланец и обод
AU2015365740B2 (en) * 2014-12-17 2019-12-12 Saint Jean Industries Method for manufacturing a light-alloy hybrid wheel including a front flange and a rim
US11338611B2 (en) 2014-12-17 2022-05-24 Saint Jean Industries Method for manufacturing a light-alloy hybrid wheel including a front flange and a rim
KR101949029B1 (ko) * 2017-08-08 2019-05-09 주식회사 포스코 자동차용 휠

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3365976B2 (ja) ハブディスクの成形方法及び同成形に用いる金属スピニングローラ
US5533261A (en) Method for producing a vehicle wheel
JP4396910B2 (ja) 自動車車輪用車輪ディスクと自動車車輪を形成する方法
US8202628B2 (en) Fusion-bonded product having high-strength part and manufacturing method thereof
WO2005068221A1 (ja) 軽合金製車両用ホイールの製造方法とそのホイール
JPH0920103A (ja) ツーピーススチールホイール
US20040124695A1 (en) Sheet-steel wheel rim with optimized profile
JP4699639B2 (ja) フル・フェース車両ホィール及びその製法
US6935704B2 (en) Vehicle wheel with assembly under the rim seat
JP2000168303A (ja) スポーク型ホイールとその製造方法
JP4499922B2 (ja) フル・フェース車両ホイール及びその製法
US6447071B1 (en) Full face wheel with slip fit joint between disc and rim
JP2000233601A (ja) スポーク型ホイールとその製造方法
JP4653932B2 (ja) 車両ホイール用リムの製造方法
JPH09220901A (ja) 車両用ホイール及びその製造方法
JP2718787B2 (ja) ツーピースアルミホイールの製造方法
JP3083621B2 (ja) 2ピース・フルフェイス板ディスクホィールの製造方法
JP2000094901A (ja) 自動車用ホイールおよびその製造方法
JPH0236779Y2 (ja)
JPS6186038A (ja) 組立式ホイ−ルにおけるリムの製造方法
JP2000219001A (ja) 自動車用ホイールとその製造方法
JPH1134601A (ja) フルフェイス板ディスクホイール
JP3083571B2 (ja) 2ピース・アルミホイールとその製造方法
JPH05310001A (ja) 車両用ホイール及びその製造方法
JPH04297301A (ja) 自動車用ディスクホィール