JP3082815B2 - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

車両用シートベルト装置

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JP3082815B2
JP3082815B2 JP05068600A JP6860093A JP3082815B2 JP 3082815 B2 JP3082815 B2 JP 3082815B2 JP 05068600 A JP05068600 A JP 05068600A JP 6860093 A JP6860093 A JP 6860093A JP 3082815 B2 JP3082815 B2 JP 3082815B2
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稔 嶋津
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用シートベルト装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用シートベルト装置として
は、例えば図7に示されるようなものが知られている
(類似技術として実開昭56−109758号公報参
照)。
【0003】1は自動車の右側後部のサイドパネル(車
体)で、このサイドパネル1の車内側にはサイドトリム
2が設けられている。このサイドトリム2の内部のサイ
ドパネル1にはウエビングWを巻取り・引出し自在なリ
トラクタ(ELR)3が固定されている。
【0004】また、サイドトリム2の上面部2aには開
口4が形成してあり、更にこの開口4にはウエビングW
の挿通口5が形成されたエスカッション6が取付けられ
ている。
【0005】そして、リトラクタ3内のウエビングW
は、開口4及び挿通口5を通ってサイドトリム2外へ引
き出された後、サイドパネル1の上部に設けられたスル
ーリング7に通してから、サイドトリム2の下端の導入
口8を経て、フロアパネル(車体)9に設定されたアン
カ10に固定される。なお、このウエビングWには途中
にタング11が通されている。
【0006】一方、サイドトリム2の隣接位置にはリヤ
シート12が設置されている。そして、このリヤシート
12のシートクッション12aの中央部付近には、取出
口13が形成してあり、この取出口13からは、リヤシ
ート12下方のアンカ14に下端が接続された固定ベル
ト15が引出され、その固定ベルト15の先端にはバッ
クル16が取付けられている。このバックル16に、前
記引き出したウエビングWのタング11を差込んで係合
させ、リヤシート12上の乗員を3点支持により拘束で
きるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ウエビングWがサイドトリ
ム2の開口4、及びエスカッション6の挿通口5を通過
して車内側へ引き出される構造となっているため、ウエ
ビングWの取付手順としては、まず、リトラクタ3から
引き出したウエビングWを、いったん取付け前のサイド
トリム2の開口4、及びエスカッション6の挿通口5、
更にスルーリング7に各々通した状態としておき、それ
からリトラクタ3、スルーリング7、アンカ10をそれ
ぞれサイドパネル1及びフロアパネル9へ取付け、最後
にサイドトリム2をサイドパネル1に取付けることにな
るが、この一連の作業が大変に困難である。つまり、比
較的小さいサイズのエスカッション6やスルーリング7
等はウエビングWに通しておいても、さほど作業性の面
で不利とならないが、サイズの大きいサイドトリム2の
開口4にウエビングWを通した状態のままで、リトラク
タ3等の取付けを行うことは、そのリトラクタ3等の取
付作業を行っている間、作業者は体の一部や作業しない
片方の手で、このサイドトリム2を支えていなければな
らず、大変に困難な作業を強いられることとなる。
【0008】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、ウエビングの取付作業を容易に
行える車両用シートベルト装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る車両用シ
ートベルト装置は、上記の目的を達成するために、サイ
ドトリム内部の車体に固定したリトラクタに巻取られて
いるウエビングを、サイドトリムの開口から引き出し、
該ウエビングを車体上部のスルーリングに通してから車
体下部のアンカへ固定すると共に、前記開口にウエビン
グの挿通口を有するエスカッションを取付けた車両用シ
ートベルト装置において、前記開口からサイドトリムの
縁部へかけてウエビング導入用のスリットを形成すると
共に、エスカッションに前記スリットの表側を覆う被覆
部を形成し、且つ該被覆部に開口の内側から差し込まれ
スリット周辺部を裏側から支持する挟持片を形成し、
該挟持片と被覆部との間にスリット内に挿入されるセン
タリブを形成すると共に、挟持片の先端部を下側に傾斜
させたものである。ここで、「サイドトリム」とは、ピ
ラーガーニッシュ等をも含む広概念のものである。
【0010】
【作用】この発明では、まず、ウエビングに小物である
エスカッションとスルーリングだけを通した状態とし
て、リトラクタ、スルーリング、アンカ等を車体に固定
し、ウエビング側の取付けをサイドトリムとは別個に先
に済ませる。次に、サイドトリムを車体に取付ける。こ
の時、サイドトリムの開口にウエビング導入用のスリッ
トが形成されているため、このスリットを使用してウエ
ビングを開口内に導入しつつ、サイドトリムの車体へ後
付けすることができる。
【0011】また、エスカッションにはスリットの表側
を覆う被覆部が形成されているため、スリット部分が露
呈して見栄えを低下させることはないし、乗員の衣服等
がスリット部分に引っ掛かったりすることもない。更
に、該被覆部にスリット周辺部を裏側から支持する挟持
片が形成されており、スリット周辺部がこの挟持片にて
固定されるので、スリット部分のがたつき防止も確実に
なされる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1〜図6
に基づいて説明する。尚、従来と共通する部分には同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0013】この実施例に係るサイドトリム17の開口
18には、サイドトリム17の縁部に至るスリット19
が形成されている。一方、この開口18に取付けられる
エスカッション20は、この開口18の周辺部を覆いき
るサイズを有し、前記スリット19も、該スリット19
に対応する部分である被覆部21により覆われて、車内
側へ露呈しないようになっている。また、このエスカッ
ション20の裏側には、開口18の前端に係合自在な爪
部22と、該爪部22をはさんだ状態で開口18の縁に
当接する左右一対の当接リブ23と、前記スリット19
に対応する位置に設けられた挟持片24と、開口18の
後端に当接する断面コ字状の当接部25とが形成されて
いる。また、エスカッション20の挿通孔26の端部に
は裏側へ曲折したフランジ27が各々設けられている。
【0014】挟持片24は、エスカッション20の被覆
部21における裏面21aの、スリット19に対応する
開口18内位置に付け根24aを有し、この付け根24
aからスリット19に沿って外側へ向けて形成された断
面略L状を呈している。そして、この挟持片24の付け
根24a側の部分24bと、被覆部21の裏面21aと
の間は、サイドトリム17の上面部17aの厚さに相当
する間隔Sが設けられているが、挟持片24の先端部2
4cは裏面21aから離反する方向へ傾斜した状態とな
っている。この挟持片24の付け根24a側の部分24
bと被覆部21との間には、スリット19内へ僅かに係
入するセンタリブ28が設けてある。このセンタリブ2
8の先端側も挟持片24の先端部24cと同様に傾斜状
態となってる。更に、挟持片24の両端には裏側へ向け
て形成したサイドリブ29が形成してある。このサイド
リブ29は挟持片24の付け根24aから挿通口26の
フランジ27の間の裏面21aにも延長されている。
【0015】次に、取付手順について説明する。この実
施例では、従来のように、ウエビングWに予めサイドト
リム17の開口18を通しておく必要がなく、まずウエ
ビングW側を先に独立してサイドパネル1に取付け、次
に、サイドトリム17に後付けすることが可能である。
【0016】ウエビングの取付け:小物であるエスカッ
ション20とスルーリング7だけはウエビングWに通し
た状態で、リトラクタ3、スルーリング7、アンカ10
を、それぞれ所定のサイドパネル1、フロアパネル9に
固定する。これにより、ウエビングW側の取付作業は完
了する。
【0017】サイドトリムの取付け:次に、サイドトリ
ム17を取付けるわけであるが、まずタング11を引っ
張って、ウエビングWを車室側へ引出し、その引き出し
た部分のウエビングWと、スルーリング7からリトラク
タ3までの部分のウエビングWとの間に、サイドトリム
17を入れて仮セットする。次に、前記スルーリング7
からリトラクタ3までの部分のウエビングWを、スリッ
ト19を介して開口18内へ導入する。このようにし
て、ウエビングWを開口18に通した後、サイドトリム
17をサイドパネル1に対して最終的に固定する。
【0018】エスカッションの取付け:そして、最後に
エスカッション20を開口18に取付ける。エスカッシ
ョン20の開口18への取付けは、まず、エスカッショ
ン20の後端側にある挟持片24をスリット19の裏側
へ挿入するように差込み、同時に断面コ字状の当接部2
5を開口18の後端に当てる。この挟持片24の差込み
作業の際、挟持片24の先端部24cが傾斜状態となっ
ているため、作業が行い易い。次に、エスカッション2
0の前端部分を開口18側へ押し込み、爪部22を開口
18の前端に係合させると共に、当接リブ23を各々開
口18の内側へ挿入する。これにより、エスカッション
20の取付けは完了する。
【0019】このようにして取付けられたエスカッショ
ン20は、挿通口26内のウエビングWから荷重が加わ
っても、前側への移動は爪部22と当接リブ23の前端
部が開口18の前縁に当たることにより規制され、左右
への移動は当接リブ23が開口18の左右側端に当たる
ことにより規制され、また後方への移動は当接部25が
開口18の後端へ当たることにより規制される。また、
エスカッション20を取付けた状態において、サイドト
リム17のスリット19は前記エスカッション20の被
覆部21で覆われるため、スリット19部分が車室内側
へ露呈して見栄えを低下させることはないし、乗員の衣
服等がスリット19部分に引っ掛かったりすることもな
い。更に、スリット19の周辺部を挟持片24により裏
側から支持しているため、スリット19の両側の部分が
被覆部21と挟持片24との間で挟み込まれた状態とな
り、この部分のがたつき防止が確実になされる。
【0020】
【発明の効果】この発明に係る車両用シートベルト装置
は、以上説明してきた如き内容のものなので、ウエビン
グとサイドトリムとの取付けを別個に行え、作業性が大
幅に向上する。
【0021】また、エスカッションにはスリットの表側
を覆う被覆部が形成されているため、スリット部分が露
呈して見栄えを低下させることはないし、乗員の衣服等
がスリット部分に引っ掛かったりすることはない。更
に、該被覆部にスリット周辺部を裏側から支持する挟持
片が形成されており、スリット周辺部がこの挟持片にて
固定されるので、スリット部分のがたつき防止も確実に
なされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る車両用シートベルト
装置を示す車室内斜視図である。
【図2】開口に取付けたエスカッションを示す平面図で
ある。
【図3】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図4】図2中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【図5】図4中矢示SC−SC線に沿う断面図である。
【図6】図2中矢示SD−SD線に沿う断面図である。
【図7】従来の車両用シートベルト装置を示す車室内斜
視図である。
【符号の説明】
1 サイドパネル(車体) 3 リトラクタ 7 スルーリング 9 フロアパネル(車体) 10 アンカ 17 サイドトリム 18 開口 19 スリット 20 エスカッション 21 被覆部 24 挟持片 26 挿通口 W ウエビング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−130569(JP,U) 実開 平6−53318(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 22/24 B60R 22/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイドトリム内部の車体に固定したリト
    ラクタに巻取られているウエビングを、サイドトリムの
    開口から引き出し、該ウエビングを車体上部のスルーリ
    ングに通してから車体下部のアンカへ固定すると共に、
    前記開口にウエビングの挿通口を有するエスカッション
    を取付けた車両用シートベルト装置において、 前記開口からサイドトリムの縁部へかけてウエビング導
    入用のスリットを形成すると共に、エスカッションに前
    記スリットの表側を覆う被覆部を形成し、且つ該被覆部
    開口の内側から差し込まれてスリット周辺部を裏側か
    ら支持する挟持片を形成し、該挟持片と被覆部との間に
    スリット内に挿入されるセンタリブを形成すると共に、
    挟持片の先端部を下側に傾斜させたことを特徴とする車
    両用シートベルト装置。
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