JPH05319207A - 3点式シートベルトのショルダアンカ装置 - Google Patents

3点式シートベルトのショルダアンカ装置

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JPH05319207A
JPH05319207A JP13524092A JP13524092A JPH05319207A JP H05319207 A JPH05319207 A JP H05319207A JP 13524092 A JP13524092 A JP 13524092A JP 13524092 A JP13524092 A JP 13524092A JP H05319207 A JPH05319207 A JP H05319207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
webbing
seat belt
intermediate guide
fixed
vehicle body
Prior art date
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Pending
Application number
JP13524092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kato
秀樹 加藤
Tsukasa Fujimoto
宰 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体の外観品質を低下させることなく、ショ
ルダウエビングを装着に支障のない位置に支持する。 【構成】 車体後部の車体側壁部を構成するクオータイ
ンナパネル10Bにはシートベルトリトラクタ22が固
定されており、シートベルトリトラクタ22のリトラク
タフレーム23には中間ガイド36が固定されている。
中間ガイド36はウエビング引出し方向に延設され先端
部36Bが略水平となるように前方へ向けて湾曲されて
おり、先端部36Bには車幅方向に沿ってウエビング挿
通用孔52が形成されている。中間ガイド36のウエビ
ングホールカバー支持部54の先端部54Aとウエビン
グホールカバー58の外周縁部58Aとの間には、デッ
キサイドトリム16の外周縁部16Aが挟持されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3点式シートベルトの
ショルダアンカ装置に係り、特に、クオーターピラー等
の柱が無い車両に装備される3点式シートベルトのショ
ルダアンカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に装備される3点式シートベ
ルトは、シートベルトリトラクタ部の強度を満足させる
ために、シートベルトリトラクタを比較的強度が高いリ
ヤホイールハウス近傍に配置する場合が多く、この場合
には、クオーターピラー、ルーフに固定されたカントレ
ール等の部材にショルダアンカを設け、ショルダウエビ
ングショルダを支持することでウエビングの装着が円滑
に行えるようになっている。
【0003】また、クオーターピラー、カントレール等
のショルダアンカ支持部材が無い車両に装備される3点
式シートベルトのショルダアンカ装置の一例が特開昭6
3−166637号公報に記載されている。
【0004】図9に示される如く、この3点式シートベ
ルトのショルダアンカ装置70では、車体72が、後部
72Aを幌布で覆う形式とされており、車体72の内側
面に、箱型枠体74が螺子76で固定されている。この
箱型枠体74はシートベルトシートベルトリトラクタ7
8を内蔵すると共に、その内側面には、シートベルト引
出し支柱80、82の下部80A、82Aが溶着されて
いる。シートベルト引出し支柱80、82は、箱型枠体
74の貫通孔84、86から上方へ突出して、上端部8
0B、82Bが互いにカバー88を介して連結されてい
る。このカバー88には、ショルダアンカ90が回転自
在に軸支されており、クオーターピラー、カントレール
等の支持部材が無い車両にも3点式シートベルトのショ
ルダアンカが装備できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この3
点式シートベルトのショルダアンカ装置においては、図
9に示される如く、車体70の後部70Aに比較的大き
なシートベルト引出し支柱80、82が突出するため、
車体の外観品質が低下するという不具合がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、車体の外観品
質を低下させることなく、ショルダウエビングを装着に
支障のない位置に支持することができる3点式シートベ
ルトのショルダアンカ装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車両側壁の車室内側にウエビング面が車両側壁と略
平行でウエビング引出し方向が略上方へ向けて固定され
たシートベルトリトラクタと、このシートベルトリトラ
クタに固定されウエビング引出し方向に延設され先端部
が略水平に湾曲されるとともに先端部に車幅方向に伸び
るウエビング挿通用孔が形成された中間ガイドと、前記
シートベルトリトラクタと前記中間ガイドとを覆うトリ
ムと、前記先端部に固定され前記ウエビング挿通用孔を
除く部位を覆うとともに前記トリムの端部を前記中間ガ
イドの先端部とで挟持するウエビングホールカバーと、
を備えたことを特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1記載の本発明では、車両側壁の車室内
側に、ウエビング面が車両側壁と略平行で、ウエビング
引出し方向を略上方へ向けてシートベルトリトラクタが
固定されており、このシートベルトリトラクタに固定さ
れた中間ガイドをウエビング引出し方向に延設し、先端
部を略水平に湾曲させるとともに、先端部に車幅方向に
伸びるウエビング挿通用孔を形成した。従って、シート
ベルトリトラクタからウエビング面が車両側壁と略平行
になって引き出されたウエビングは、中間ガイドのウエ
ビング挿通用孔によって、ウエビング面が乗員の肩部と
略平行となるように捩じられた状態で中間ガイドの先端
部に支持される。また、中間ガイドの先端部のウエビン
グ挿通用孔を除く部位はウエビングホールカバーで覆わ
れる。
【0009】このため、従来構造のように、ショルダア
ンカを支持するための支柱等が車体後部上方へ大きく突
出することがなく、車体の外観品質を低下させることな
く、ショルダウエビングを装着に支障のない位置に支持
することができる。
【0010】また、中間ガイドの先端部と、この先端部
に固定されたウエビングホールカバーとで、シートベル
トリトラクタと中間ガイドとを覆うトリムの端部を挟持
するため、長期に渡ってトリムの変形を防止できる。
【0011】
【実施例】本発明の3点式シートベルトのショルダアン
カ装置の一実施例を図1〜図8に従って説明する。な
お、図中矢印FRは車体前方方向を、矢印IN車幅内側
方向をを、矢印UPは車体上方方向を示す。
【0012】図8に示される如く、車体10の後部10
Aには、ラゲージルーム12が設けられている。このラ
ゲージルーム12は樹脂製のデッキリヤトリム14によ
って、車体後側壁部が構成されており、ラゲージルーム
12の車幅方向側壁部は、一対の樹脂製のデッキサイド
トリム16によって構成されている。また、ラゲージル
ーム12の上側には、パッケージトレイトリム18が配
置されている。
【0013】図7に示される如く、車体10の後部10
Aの車体側壁部を構成するクオータインナパネル10B
の、リヤホイルハウス20の後部上側近傍には、シート
ベルトリトラクタ22が固定されている。
【0014】図1に示される如く、クオータインナパネ
ル10Bには、取付孔30が穿設されており、クオータ
インナパネル10Bの車幅方向外側面には、ウエルドナ
ット32が取付孔30と同軸的に溶着されている。シー
トベルトリトラクタ22は、ウエルドナット32に螺合
するボルト34によって、クオータインナパネル10B
に固定されている。
【0015】シートベルトリトラクタ22は、周知の緊
急ロック式巻取り装置(ELR)を備えており、予め設
定した以上の加速度が作用した場合等に、ウエビング2
6が巻付けられた軸24が、ロック装置28によってロ
ックされ、ウエビング26の引出しが禁止されるように
なっている。
【0016】図2に示される如く、シートベルトリトラ
クタ22の取付方向は、ウエビング26の引出し方向
が、車体上部前方(図2の矢印A方向)へ向く方向とな
っており、ウエビング面はクオータインナパネル10B
と略平行とされている。
【0017】シートベルトリトラクタ22のクオータイ
ンナパネル10B側壁部を構成するリトラクタフレーム
23の上端部には、中間ガイド36が固定されている。
【0018】図3に示される如く、中間ガイド36の基
部36Aの下部には、かしめ用の孔40と、回り止め用
の孔42とが形成されており、このかしめ用の孔40に
よってリトラクタフレーム23の上端部にかしめられて
いる。また、中間ガイド36の基部36Aには、貫通孔
44が穿設されている。
【0019】図1に示される如く、クオータインナパネ
ル10Bには、取付孔46が穿設されており、クオータ
インナパネル10Bの車幅方向外側面には、ウエルドナ
ット48が取付孔46と同軸的に溶着されている。中間
ガイド36は、貫通孔44に挿入されたボルト50とウ
エルドナット48によって、クオータインナパネル10
Bに固定されている。
【0020】図3に示される如く、中間ガイド36は、
ウエビング引出し方向(図1の矢印A方向)に延設さ
れ、中間部36Cが捩じられており、先端部36Bが略
水平となるように前方へ向けて湾曲されている。また、
中間ガイド36の先端部36Bには、車幅方向に伸びる
矩形状とされたウエビング挿通用孔52が形成されてい
る。
【0021】中間ガイド36の先端部36Bの前部は徐
々に狭幅され、車体前方へ突出したウエビングホールカ
バー支持部54とされている。このウエビングホールカ
バー支持部54のウエビング挿通用孔52側は、車体下
方へ向けて断面コ字状に屈曲されており、このコ字状の
底部には、取付孔56が穿設されている。
【0022】図1に示される如く、中間ガイド36の先
端部36Bは、樹脂材により構成されたウエビングホー
ルカバー58で覆われており、ウエビングホールカバー
58の中間ガイド36のウエビング挿通用孔52と対向
する位置には、ウエビング挿通用孔52より若干小さい
ウエビング挿通用孔62が形成されている。
【0023】図5に示される如く、このウエビング挿通
用孔62の下側外周部には、車体後側斜め下方へ向けて
ウエビングガイド部62Aが形成されている。
【0024】図1に示される如く、ウエビングホールカ
バー58のウエビング挿通用孔62の前方には、楕円筒
状の凸部64が下方へ向けて形成されており、この凸部
64の底部には、貫通孔66が穿設されている。ウエビ
ングホールカバー58は、この貫通孔66に挿入された
タッピングスクリュウ60で中間ガイド36の取付孔5
6に固定されている。
【0025】図4に示される如く、ウエビングホールカ
バー58は、デッキサイドトリム16に形成されたウエ
ビング挿通用開口17を覆っており、ウエビングホール
カバー58の裏面の四隅近傍には係合爪59が形成され
ている。なお、図4の符号61はウエザーストリップを
示す。
【0026】図5に示される如く、ウエビングホールカ
バー58の係合爪59は、デッキサイドトリム16のウ
エビング挿通用開口17の周縁部16Aに係合してい
る。
【0027】図6に示される如く、中間ガイド36のウ
エビングホールカバー支持部54の先端部54Aと、ウ
エビングホールカバー58の外周縁部58Aとの間に
は、シートベルトリトラクタ22と中間ガイド36とを
覆うデッキサイドトリム16の周縁部16Aが挟持され
ている。
【0028】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
では、クオータインナパネル10Bの車室内側に、ウエ
ビング面が車両側壁と略平行で、ウエビング26の引出
し方向を車体上部前方(図1の矢印A方向)へ向けてシ
ートベルトリトラクタ22が固定されており、このシー
トベルトリトラクタ22のリトラクタフレーム23の上
端部に固定された中間ガイド36をウエビング引出し方
向に延設し、先端部26Bを略水平に湾曲させるととも
に、先端部26Bに車幅方向に伸びるウエビング挿通用
孔52を形成した。
【0029】従って、シートベルトリトラクタ22から
ウエビング面が車両側壁と略平行になって引き出された
ウエビング26は、中間ガイド36のウエビング挿通用
孔52によって、ウエビング面が乗員の肩部と略平行と
なるように捩じられた状態で中間ガイド36の先端部3
6Bに支持される。
【0030】また、中間ガイド36の先端部36Bのウ
エビング挿通用孔52を除く部位はウエビングホールカ
バー58で覆われる。
【0031】このため、従来構造のように、ショルダア
ンカを支持するための支柱等が車体後部上方へ大きく突
出することがなく、車体の外観品質を低下させることな
く、ショルダウエビングを装着に支障のない位置に支持
することができる。
【0032】また、中間ガイド36の先端部36と、こ
の先端部36に固定されたウエビングホールカバー58
とで、シートベルトリトラクタ22と中間ガイド36と
を覆うデッキサイドトリム16の周縁部16Aを挟持す
るため、長期に渡ってデッキサイドトリム16の変形を
防止できる。
【0033】なお、本発明の3点式シートベルトのショ
ルダアンカ装置は後部座席に限定されず、2シータの車
体の座席にも適用可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明の3点式シートベルトのショルダ
アンカ装置はトリム内に収納される中間ガイドによりシ
ョルダウエビングが支持されるため、車体の外観品質を
低下させることなく、ショルダウエビングを装着に支障
のない位置に支持することができるという優れた効果を
有する。
【0035】また、中間ガイドとウエビングホールカバ
ーとによりトリムが固定されるため、長期に渡ってトリ
ムの変形を防止できるという優れた効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る3点式シートベルトの
ショルダアンカ装置を示す車体斜め前方内側から見た斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る3点式シートベルトの
ショルダアンカ装置を示す車体内側から見た側面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例に係る3点式シートベルトの
ショルダアンカ装置の中間ガイドを示す車体斜め前方内
側から見た斜視図である。
【図4】本発明の一実施例に係る3点式シートベルトの
ショルダアンカ装置を示す平面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【図6】図4の6−6線断面図である。
【図7】本発明の一実施例に係る3点式シートベルトの
ショルダアンカ装置が適用された車体の後部を示す車体
斜め前方内側から見た斜視図である。
【図8】本発明の一実施例に係る3点式シートベルトの
ショルダアンカ装置が適用された車体を示す車体斜め後
方から見た斜視図である。
【図9】従来例に係る3点式シートベルトのショルダア
ンカ装置を示す車体斜め前方内側から見た斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 車体 10A 後部 16 デッキサイドトリム 16A 端部 10B クオータインナパネル(車体側壁部) 22 シートベルトリトラクタ 26 ウエビング 23 リトラクタフレーム 36 中間ガイド 36B 先端部 52 ウエビング挿通用孔 58 ウエビングホールカバー 62 ウエビング挿通用孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両側壁の車室内側にウエビング面が車
    両側壁と略平行でウエビング引出し方向が略上方へ向け
    て固定されたシートベルトリトラクタと、このシートベ
    ルトリトラクタに固定されウエビング引出し方向に延設
    され先端部が略水平に湾曲されるとともに先端部に車幅
    方向に伸びるウエビング挿通用孔が形成された中間ガイ
    ドと、前記シートベルトリトラクタと前記中間ガイドと
    を覆うトリムと、前記先端部に固定され前記ウエビング
    挿通用孔を除く部位を覆うとともに前記トリムの端部を
    前記中間ガイドの先端部とで挟持するウエビングホール
    カバーと、を備えたことを特徴とする3点式シートベル
    トのショルダアンカ装置。
JP13524092A 1992-05-27 1992-05-27 3点式シートベルトのショルダアンカ装置 Pending JPH05319207A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009073374A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Toyota Auto Body Co Ltd シートベルト装置の取付け構造
JP2016013781A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 本田技研工業株式会社 車両のウェビングガイド構造
WO2016021051A1 (ja) * 2014-08-08 2016-02-11 本田技研工業株式会社 シートベルト装置の取付構造
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