JP3082408B2 - 制振装置 - Google Patents

制振装置

Info

Publication number
JP3082408B2
JP3082408B2 JP04084990A JP8499092A JP3082408B2 JP 3082408 B2 JP3082408 B2 JP 3082408B2 JP 04084990 A JP04084990 A JP 04084990A JP 8499092 A JP8499092 A JP 8499092A JP 3082408 B2 JP3082408 B2 JP 3082408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
vibration damper
curved
curved rail
damper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04084990A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05256048A (ja
Inventor
保 村田
征夫 新井
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP04084990A priority Critical patent/JP3082408B2/ja
Publication of JPH05256048A publication Critical patent/JPH05256048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3082408B2 publication Critical patent/JP3082408B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吊り橋のタワー、超高層
ビルディング、タワー、鉄塔等の構造物の上部に取り付
けてこれら構造物の風荷重(空気力)による振動や、地
震による振動振幅を抑えて早期に振動を減衰させるため
に用いる制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種制振装置として構造物に与えられ
た揺れエネルギーを錘りの運動エネルギーに変え、それ
を効率よく減衰することにより構造物の振動を少なくす
ることができるようにしたものが提案されている(特開
平2−102945号)。これは、単振子を発展させた
もので、図4に概要を示す如く、錘りである制振体a
を、円弧状に湾曲形成した形状として構造物b上に設置
した支持ローラc上に、単弦振動を行えるように載置
し、且つ該制振体aの上面に振動方向に沿ってラックd
を設け、更に、該ラックdの上方部にラックdと直交す
るように配した軸eをモータfに連結して該軸eの中間
部に、上記ラックdと噛合するようにピニオンgを取り
付け、モータfの駆動により軸eを介しピニオンgを回
転させてラックdと共に制振体aを所要の周期で移動さ
せられるようにした構成としてある。
【0003】かかる特開平2−102945号に提案さ
れた制振装置によれば、空気力等により構造物bに揺れ
が発生したときに、モータfの駆動で構造物bの揺れに
対して90°遅れた形で制振体aに単弦振動を行う運動
エネルギーが与えられ、そのエネルギーが構造物bに対
して最適な状態で与えられることにより、構造物bの揺
れを素早く抑えることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記円弧状
の制振体aを利用した単弦振動方式の制振装置の場合、
制振体aの半径によって振動周期が決まるが、制振体a
は支持ローラcから外れない範囲内で移動量が規制され
ることから、半径をあまり小さく設定することはできな
い。したがって、振動周期の短い構造物に対しては使用
できないという問題がある。又、上記制振体aを単弦振
動させる方式の制振装置の場合、駆動装置やそれに付属
する装置、部品類を制振体a上に設置した方が、全体の
平面スペース的にも、制振体aに制振質量を付加できて
制振体a自体を小型化できる上でも有利であるが、制振
体aを円弧状に形成するようにした構成上、制振体a上
に駆動装置等を設置することは困難である。
【0005】そこで、本発明は、振動周期の短い構造物
への適用が可能で、しかも制振体上に駆動装置等の設置
が可能な制振装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、凹型円弧状に形成した複数の湾曲レール
を、構造物の振動方向に沿い直列に配置し、且つ上記湾
曲レール上に、該湾曲レールに対応させて下面部に車輪
を設けた制振体を、上記車輪を介して載置した構成とす
る。
【0007】
【作用】構造物に揺れが発生すると、その揺れが湾曲レ
ールに伝えられることにより、制振体が90°遅れて揺
動運動させられる。したがって、制振体に与えられたエ
ネルギーが構造物の揺れを抑えるように与えられる。こ
の際、制振体は、車輪を介して湾曲レール上に載ってい
るため、湾曲レールの湾曲半径を自由に選定することが
でき、振動周期の短い構造物へも適用することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0009】図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、振動を抑えるべき構造物1の上部に、凹型円弧状
に形成した2本の湾曲レール2を、架台3を介し、上記
構造物2の振動方向に沿い直列に2条敷設し、且つ該湾
曲レール2上に、湾曲レール2の直列ピッチPに対応さ
せて下面部に車輪4を設けた直方体形状の制振体5を、
上記車輪4を介して載置し、該制振体5を、湾曲レール
2方向に沿う車輪4の転動を介し図1において左右方向
へ揺動自在に構成する。
【0010】なお、図示していないが、制振体5の揺動
方向の両端部には、制振体5の揺動ストロークを規制す
るためのダンパ兼用のストッパが設けてある。
【0011】今、空気力、あるいは、地震等により構造
物1に揺れが発生すると、その揺れが制振体5によって
パッシブに抑えられる。すなわち、構造物1に発生した
揺れエネルギーは、架台3を介して湾曲レール2に伝え
られることから、湾曲レール2は構造物1と一体に図1
において左右方向へ揺れることになる。このとき、制振
体5は、車輪4を介して湾曲レール2に対し揺動自在と
なっているため、構造物1の揺れに対して約90°遅れ
て左右方向へ単弦振動する如く揺動を開始する。したが
って、制振体5の揺動運動が構造物1の揺れを相殺する
方向に与えられることにより構造物1の揺れが速かに抑
えられる。
【0012】上記において、制振体5は、車輪4を介し
て湾曲レール2上に載せてあるだけであるから、湾曲レ
ール2の円弧の半径が小さくても大きくても自由に動く
ことができる。この際、制振体5は湾曲レール2の半径
の大小によらず、常に傾くことなく水平を保持して安定
して揺動することができる。したがって、上記半径を選
定することにより、振動周期の短い構造物に対しても長
い構造物に対しても適用することができる。
【0013】次に、図3は本発明の他の実施例を示すも
ので、制振体5が水平を保って揺動できることから、制
振体5上に駆動装置を設置して、制振体5をセミアクテ
ィブに駆動できるようにしたものである。すなわち、上
記図1及び図2に示したと同様な構成において、架台3
上の湾曲レール2間の位置に、湾曲レール2と平行に湾
曲形成したラック6を固設し、該ラック6と噛合するピ
ニオン7を、車輪軸8に支持させると共に、該車輪軸8
の一端部にチェーンホイール9を取り付け、一方、制振
体5上に、駆動装置として、モータ10及び減速機11
を設置し、該減速機11の出力軸12にチェーンホイー
ル13を取り付け、且つ該チェーンホイール13と上記
チェーンホイール9との間にチェーン14を掛け回し、
モータ10の駆動力を、チェーンホイール13、チェー
ン14、チェーンホイール9、車輪軸8を介してラック
6と噛合するピニオン7に伝えることにより、制振体5
を揺動させられるようにしたものである。
【0014】図3の実施例の場合には、モータ10の駆
動で制振体5を構造物1の揺れと90°位相をずらして
揺動させることにより構造物1の揺れを効果的に減衰さ
せることができる。この際、制振体5がモータ10によ
って揺動させられると、以後制振体5の揺動は構造物1
の揺れによっても与えられるため、制振体5を小さい制
御力でセミアクティブに作動させるだけで制振効果が得
られることになる。又、図3の実施例の場合、駆動装置
としてのモータ10や減速機11等を制振体5上に設置
したことから、駆動装置を固定側に設置する場合に比し
て、全体の平面スペースの面で有利であり、更に、駆動
装置が制振体5の質量に付加される分、制振体5自体の
小型化を図ることができる利点もある。
【0015】なお、上記実施例では、2本の湾曲レール
2を直列に配置した場合を示したが、3本以上であって
もよいこと、又、図3の実施例では、モータ10の駆動
力をピニオン7に伝えるためにチェーンホイールとチェ
ーンとからなる動力伝達機構を採用した場合を示した
が、歯車伝達機構等を採用してもよいこと、その他本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。
【0016】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の制振装置によ
れば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 直列配置した湾曲レール上に、車輪を介して制振体
を揺動自在に載置したので、湾曲レールの半径を自由に
選定することができ、振動周期の短い構造物に対しても
長い構造物に対しても適用することができて、構造物の
揺れを速かに抑えることができる。 (2) 制振体が傾くことなく揺動できるため、制振体上に
駆動装置等を設置することができ、全体の平面スペース
の上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制振装置の一実施例を示す概略正面図
である。
【図2】図1の切断側面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す切断側面図である。
【図4】従来の制振装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 構造物 2 湾曲レール 4 車輪 5 制振体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 9/02 F16F 15/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹型円弧状に形成した複数の湾曲レール
    を、構造物の振動方向に沿い直列に配置し、且つ上記湾
    曲レール上に、該湾曲レールに対応させて下面部に車輪
    を設けた制振体を、上記車輪を介して載置した構成を有
    することを特徴とする制振装置。
JP04084990A 1992-03-09 1992-03-09 制振装置 Expired - Lifetime JP3082408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04084990A JP3082408B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 制振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04084990A JP3082408B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 制振装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05256048A JPH05256048A (ja) 1993-10-05
JP3082408B2 true JP3082408B2 (ja) 2000-08-28

Family

ID=13846070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04084990A Expired - Lifetime JP3082408B2 (ja) 1992-03-09 1992-03-09 制振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3082408B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4288338B2 (ja) 2003-09-09 2009-07-01 学校法人東海大学 同調クレイドル型制振装置
JP4849510B2 (ja) * 2005-07-20 2012-01-11 学校法人東海大学 同調クレイドル型制振装置
JP2009293693A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Tokai Univ 制振装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05256048A (ja) 1993-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04350274A (ja) 構造物の振動制御装置
JP2014122509A (ja) 建物用制振装置
JP3082408B2 (ja) 制振装置
JP4729775B2 (ja) 同調振り子式制振装置
KR20190089972A (ko) 동조 다이내믹 댐퍼 및 진동의 진폭을 감소시키는 방법
JP3828695B2 (ja) 三階建て住宅の制震壁
JP2003227540A (ja) 制振装置
JPH0925740A (ja) 制振装置および制振方法
JPS5930006Y2 (ja) 橋梁における制振装置
JPH11229319A (ja) 橋桁の振動減衰装置
JP3055127B2 (ja) 能動式制振装置
JP3507988B2 (ja) 制震装置
JP3084905B2 (ja) 制振装置
JP2682774B2 (ja) 構造物の制振装置
JP2584558B2 (ja) アクティブ制振装置
JP2689652B2 (ja) 制振装置
JP2841487B2 (ja) 構造物制振装置
JP2005299173A (ja) 塔状構造物の制振構造
JP3067228B2 (ja) 制振装置
JP4991583B2 (ja) 制振装置及び制振建物
JP2984953B2 (ja) ハイブリット型制振装置
JP3082410B2 (ja) 制振装置
JP3067226B2 (ja) 制振装置
JPH1194016A (ja) 転動型制振装置およびそれを用いた制振構造
JPH04157233A (ja) 動吸振器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080630

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080630

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090630

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100630

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110630

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 12