JPH0925740A - 制振装置および制振方法 - Google Patents

制振装置および制振方法

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JPH0925740A
JPH0925740A JP17730795A JP17730795A JPH0925740A JP H0925740 A JPH0925740 A JP H0925740A JP 17730795 A JP17730795 A JP 17730795A JP 17730795 A JP17730795 A JP 17730795A JP H0925740 A JPH0925740 A JP H0925740A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造物と、地盤に固定したダンパとの間に、
弾性作用を呈する引張材を張り渡して構成した制振装置
を前提として、その制振効果を向上させることができる
制振装置および制振方法を提供する。 【解決手段】 地盤11上に構築した構造物12と、地
盤11に固定したダンパ13との間に、ケーブル等の引
張材14a,14bを張り渡し、地震や風等によって構
造物に生じる水平振動を、これによって引張される引張
材を介してダンパに伝達して構造物の振動を減衰する。
ダンパと引張材とで構成される振動系16には、この振
動系の固有振動周波数を調整するための付加質量体17
が設けられる。付加質量体は、地盤上にローラ18で支
持されて、構造物基部の中央に移動自在に設けられ、そ
の質量が地盤に支持されるようになっている。そしてこ
の付加質量体には、その左右両端に、水平に導かれた一
対の引張材の他端がそれぞれ連結されるとともに、これ
ら引張材と平行に水平に配置されたダンパが連結され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制振装置および制
振方法に係り、特に制振すべき構造物と、地盤に固定し
たダンパとの間に、ケーブル等の引張材を張り渡し、構
造物の振動を、引張材を介してダンパへ伝達して減衰さ
せるようにした制振装置および制振方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制振装置としては、特開
平4−176974号公報(E04H 9/02,E04B 1/34) に開
示されたものが知られている。この装置は概略的には、
図6に示したように、地盤1上に構築した高層・超高層
の建物や倉庫ラックなどの構造物2と、地盤1に固定し
て設けたダンパ3との間に、振動伝達材として、引張力
のみを伝達し圧縮力は伝達することのないワイヤなどの
引張材4a,4bを張り渡し、地震や風等によって構造
物2に生じる水平方向の揺れ、すなわち構造物2の水平
振動を、これによって引張される引張材4a,4bを介
してダンパ3に伝達して構造物2の振動を減衰するよう
に構成されている。図示例では、1次モードの振動にお
いて振動変位が最も顕著に現れる構造物2頂部の左右両
端2箇所それぞれに、一対の引張材4a,4bの一端が
連結されている。そしてこれら一対の引張材4a,4b
は、斜め下方に向かってたすき掛け状に交差されて構造
物2基部へと導かれ、構造物2基部の左右両端それぞれ
に上下一対配設した滑車5a,5bに掛け回されて、構
造物2基部の中央へと案内されている。他方、構造物2
基部の中央には、構造物2とは別途に地盤1に固定し
て、剪断変形によりエネルギを吸収する積層ゴムタイプ
のダンパ3が設けられ、このダンパ3の左右両端に、一
対の引張材4a,4bの他端がそれぞれ連結されてい
る。そして、構造物2が水平方向に振動すると、その振
動に応じて一方の引張材4aがダンパ3との間で引張さ
れ、このダンパ3を剪断変形させる。この際、他方の引
張材4bは、剪断変形するダンパ3により構造物2頂部
との間で引張されることとなり、このような作用によっ
て構造物2の振動をダンパ3に伝達して減衰させるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
に引張材4a,4bとダンパ3とで構成した従来の制振
装置にあっては、引張材4a,4bは構造物2の変形を
伝達するために用いられ、地盤1側に反力をとったダン
パ3で構造物2の振動エネルギを吸収するようになって
いる。
【0004】しかしながら、ダンパ3のエネルギ吸収効
率、すなわちダンパ3の減衰性能には、以下に説明する
ように一義的な限界があり、上記のような従来の制振装
置によって得ることのできる制振効果は小さいものであ
った。
【0005】この点について説明すると、上記従来の制
振装置による振動伝達関数を立式してその減衰項のダン
パ3の減衰係数を無限大とした場合と、減衰係数を0と
した場合とを試算すると、図7のグラフに示すように、
これらの振動伝達関数f1 ,f2 はただ一点Vで交わる
ことになる。そして、ダンパ3の減衰係数をどのような
値としても、すべての振動伝達関数が当該交点Vを通過
するという定点定理が成立してしまう。
【0006】このグラフについて略述すると、横軸は振
動周波数、縦軸は振動伝達率(x/y)であって、xは
構造物2の振動計測点における水平振動変位、yは地震
時の地動変位である。そして振動伝達関数f1 は、ダン
パ3の減衰係数を0とした場合である。この場合は、図
6において引張材4a,4bの他端を連結するダンパ3
が存在しない場合に相当し、すなわち構造物2を自由振
動させた場合の関数である。したがって、この振動伝達
関数f1 のピークp1 となる振動周波数fr1は、構造物
2の固有振動周波数である。これに対して、振動伝達関
数f2 は、ダンパ3の減衰係数を無限大とした場合であ
る。この場合は、図6において引張材4a,4bの他端
を地盤1に直結した場合に相当する。そして構造物2と
地盤1とを引張材4a,4bで直結したことの結果とし
て、このときの振動伝達関数f2は、振動伝達関数f1
がそのまま高周波側にシフトし、構造物2の固有振動周
波数fr1よりも高い固有振動周波数fr2でピークp2 を
迎える。なお、これら振動伝達関数f1 ,f2 を求める
にあたって、引張材4a,4bは同一の相当の弾性係数
を有するものとしている。
【0007】そしてこれら振動伝達関数f1 ,f2 の交
点Vをすべての振動伝達関数が通過するのであるから、
最も大きな振動減衰率を得ることができる場合は、すな
わち振動伝達率が最も小さくなる場合は、この交点Vを
ピークpx とする振動伝達関数fx を与える減衰係数の
ダンパ3を選定することに帰着する。いかなる減衰係数
のダンパ3を用いても、この交点Vの振動伝達率よりも
さらに小さな振動伝達率となるようなダンパ3は存在し
ないからである。したがって、固有振動周波数frxにお
いてピークpx をとる振動伝達関数fx を与えるダンパ
3が最適ダンパとなる。このような最適ダンパによれ
ば、その限りにおいては最良の制振効果を得ることがで
きているといえるのであるが、しかしながら、そのとき
の制振効果が限界となっていた。
【0008】以上のことから、当該従来の制振装置にお
ける制振性能の向上にあたっては、その他の見地からの
検討が必要であり、さらに十分な制振効果を得ることの
できる手法の案出が望まれていた。
【0009】ここに本願発明者は、上記従来の制振装置
で振動伝達材として用いられているワイヤ等の引張材4
a,4bに関し、仮にこの引張材4a,4bのバネ性、
すなわち引張剛性を無限大とすることができれば、従来
装置にあってもさらに良好な制振効果を得ることができ
るものの、現実の引張材4a,4bは相当のバネ性を有
していることに着目し、この弾性材として作用してしま
うかかる引張材4a,4bの影響をなくすことにより、
さらに良好な制振効果を得ることができることを見い出
して本発明を完成するに至ったものである。
【0010】すなわち、図6に示すように、ワイヤ等の
引張材4a,4bは現実には、弾性材としての性質を発
現する。このため、ダンパ3から構造物2に伝達される
振動減衰力は、引張材4a,4bの弾性作用のために構
造物2の揺れに対し、位相遅れを生じてしまう。このこ
とは、引張材4a,4bの現実的な弾性係数を考慮して
試算した図7のグラフにおいて、振動伝達関数fx で示
される最適ダンパを用いたときの固有振動周波数frx
が、構造物2の固有振動周波数fr1からずれていること
からも理解される。この引張材4a,4bの弾性に起因
する位相遅れによって、ダンパ3から構造物2に入力さ
れる減衰力の一部が、振動吸収に寄与せずに、剛性的に
作用してしまっているという課題を見い出したのであ
る。
【0011】本発明は、上述した従来の課題に鑑みて創
案されたもので、その目的は、構造物と、地盤に固定し
たダンパとの間に、弾性作用を呈する引張材を張り渡し
て構成した制振装置を前提として、その制振効果を向上
させることができる制振装置および制振方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る制振装置
は、構造物と、地盤に固定したダンパとの間に、ケーブ
ル等の引張材を張り渡し、該引張材を介して該ダンパの
減衰力を該構造物へ伝達してその振動を減衰させるよう
にした制振装置において、上記引張材の弾性に起因する
減衰力伝達の位相遅れを修正するために、該引張材と上
記ダンパとで構成された振動系に、上記地盤に設置して
その固有振動周波数を調整する付加質量体を設けたこと
を特徴とする。
【0013】また前記付加質量体が、前記引張材にその
挙動を増幅して伝達する増幅手段を介して連結されたこ
とを特徴とする。
【0014】さらに、前記ダンパが、前記引張材にその
挙動を増幅して伝達する増幅手段を介して連結されたこ
とを特徴とする。
【0015】他方、本発明に係る制振方法は、構造物
と、地盤に固定したダンパとの間に、ケーブル等の引張
材を張り渡し、該引張材を介して該ダンパの減衰力を該
構造物へ伝達してその振動を減衰させるようにした制振
方法において、上記引張材と上記ダンパとで構成された
振動系に、上記地盤に設置してその固有振動周波数を調
整する付加質量体を設けて、該付加質量体で上記引張材
の弾性に起因する減衰力伝達の位相遅れを修正するよう
にしたことを特徴とする。
【0016】また、前記付加質量体を、増幅手段を介し
て前記引張材に連結して、該引張材の挙動を増幅して伝
達するようにしたことを特徴とする。
【0017】さらに、前記ダンパを、増幅手段を介して
前記引張材に連結して、該引張材の挙動を増幅して伝達
するようにしたことを特徴とする。
【0018】本発明装置および方法の作用について述べ
ると、構造物の振動を減衰させるためのダンパと引張材
とからなる振動系に、その固有振動周波数を調整する付
加質量体を設けたことにより、実際上引張材が有する相
当の弾性作用に起因して、ダンパからの減衰力を構造物
に伝達する際に生じてしまう位相遅れを、この付加質量
体によって修正することができる。すなわち、付加質量
体をダンパと引張材とからなる振動系に備えることによ
って、その固有振動周波数を、構造物自体の固有振動周
波数に一致させることができて、構造物の揺れが最も顕
著となる振動伝達関数のピークにおいてダンパの減衰力
を位相遅れなく構造物に伝達することができ、優れた制
振効果を得ることができる。
【0019】また、付加質量体を、引張材にその挙動を
増幅して伝達する増幅手段を介して連結するようにした
ので、付加質量体の力学的効果を増幅することができ、
小さな質量の付加質量体で大きな固有振動周波数調整能
力を得ることができる。
【0020】ダンパにあっても、引張材にその挙動を増
幅して伝達する増幅手段を介して連結するようにしたの
で、ダンパの減衰作用を増幅することができ、小さな能
力のダンパを用いて大きな振動減衰効果を得ることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施例
を、添付図面を参照して詳述する。図1には、本発明に
係る制振装置の概略構成が示されている。装置構成は上
述した従来例とほぼ同様であり、地盤11上に構築した
高層・超高層の建物や倉庫ラックなどの構造物12と、
地盤11に固定して設けたダンパ13との間に、振動伝
達材として、引張力のみを伝達し圧縮力は伝達すること
のないケーブルなどの引張材14a,14bを張り渡
し、地震や風等によって構造物12に生じる水平方向の
揺れ、すなわち構造物12の水平振動を、これによって
引張される引張材14a,14bを介してダンパ13に
伝達して構造物12の振動を減衰するように構成されて
いる。
【0022】本実施例でも、1次モードの振動において
振動変位が最も顕著に現れる構造物頂部の左右両端2箇
所それぞれに、一対の引張材14a,14bの一端が連
結されている。そしてこれら一対の引張材14a,14
bは、斜め下方に向かってたすき掛け状に交差されて構
造物12基部へと導かれ、構造物12基部の左右両端そ
れぞれに配設した滑車15に掛け回されて、構造物12
基部の中央へと案内されている。
【0023】他方、構造物12基部には、構造物12と
は別途に地盤11に固定して、油圧シリンダタイプのダ
ンパ13が水平に設けられている。このダンパ13は、
そのシリンダ13aが地盤11に連結され、ピストンロ
ッド13bの進退動作に伴う作動油の流れに圧損を生じ
させてエネルギを吸収する一般的な構造で構成されてい
る。
【0024】そしてこのように地盤11に固定されたダ
ンパ13と、構造物12から張り渡された引張材14
a,14bとで構成される振動系16には、この振動系
16の固有振動周波数を調整するための付加質量体17
が設けられる。具体的には、付加質量体17は、地盤1
1上の走行面11aを滑動自在に転動するローラ18に
支持されて、構造物12基部の中央に移動自在に設けら
れ、その質量が地盤11に支持されるようになってい
る。そしてこの付加質量体17には、その左右両端に、
水平に導かれた一対の引張材14a,14bの他端がそ
れぞれ連結されるとともに、これら引張材14a,14
bと平行に水平に配置されたダンパ13のシリンダロッ
ド13bが連結されている。
【0025】そして、構造物12が水平方向に振動する
と、その振動に応じて一方の引張材14aが付加質量体
17を地盤11上に走行移動させながらダンパ13との
間で引張され、このダンパ13のピストンロッド13b
を引き出してダンパ13の作動油に流れを生じさせる。
この際、他方の引張材14bは、走行移動する付加質量
体17により構造物12頂部との間で引張されることと
なる。このような作用が、構造物12の振動に応じて交
互にこれら一対の引張材14a,14bに生じ、その引
張力によって付加質量体17を走行駆動し、かつダンパ
13を作動させて、構造物12の振動を減衰させるよう
になっている。
【0026】図2に示した従来装置のモデル(図2
(a))と、本発明装置のモデル(図2(b))とを用
いて説明する。ここに、mは構造物2,12自体の質
量、kは構造物2,12自体の弾性、cは構造物2,1
2自体の減衰である。従来装置は、ダンパ3を構造物2
基部の地盤1側に不動状態で設置していて、ダンパ3が
発生する減衰力の反力を地盤1にとることができるた
め、ダンパ3の減衰力を効果的に構造物2に作用させる
ことができる。そして、引張材4a,4bの弾性係数が
極めて大きく、構造物2の変形速度に応じてダンパ3か
らの減衰力を位相遅れなく構造物2に伝達できれば、大
きな制振効果を期待できる。しかしながら、現実には、
引張材4a,4bはバネとしての性質を有するため、構
造物2に伝達されるダンパ3からの減衰力は、構造物2
の変形速度に対して位相が遅れることとなっている。
【0027】ここに本発明にあっては、構造物12を制
振するための引張材14a,14bとダンパ13とで構
成した振動系16に付加質量体17を設けることによ
り、この付加質量体17で当該振動系16の固有振動周
波数を調整するようにし、この固有振動周波数の調整を
もって、構造物12に伝達されるダンパ13の減衰力の
位相遅れを修正するように構成されている。そして、付
加質量体17をダンパ13と引張材14a,14bとか
らなる振動系16に備えることによって、その固有振動
周波数を、構造物12自体の固有振動周波数に一致させ
ることができて、構造物12の揺れが最も顕著となる振
動伝達関数のピークにおいてダンパ13の減衰力を位相
遅れなく構造物12に伝達することができ、優れた制振
効果を得ることができる。
【0028】このような位相調整については類似する技
術として、図2(c)にモデルで示したような、いわゆ
るTMD法が知られている。このTMD法は、構造物2
に設置されてその振動を減衰させるダンパ19を、当該
構造物2にバネ20を介して搭載した付加質量体21に
連結するようにし、この付加質量体21が構造物2の振
動に対応して振動することで生じる慣性力をダンパ19
の反力として利用し、これによりダンパ19の減衰力を
構造物2に作用させて制振するものである。そして、構
造物2に一括して搭載したダンパ19、バネ20および
付加質量体21で構成した振動系22の固有振動周波数
を、構造物2の固有振動周波数に一致させるようにし
て、当該構造物2の振動伝達関数のピークにおいて制振
効果を得るようにしている。この際、付加質量体21の
質量を適宜に設定することで、この振動系22の固有振
動周波数を調整しており、これが付加質量体21の一つ
の役割となっている。
【0029】ところで、このTMD法にあっては、ダン
パ19を構造物2に搭載する構成であり、この構造物2
に設置したダンパ19を機能させるための反力をいかに
得るかという観点から当該付加質量体21が採用された
もので、この付加質量体21の第一の役割は、地震時な
どに構造物2の振動に伴って振動する付加質量体21の
慣性力を、ダンパ19の減衰力の反力として利用するこ
とにある。したがって、このTMD法では要するに、構
造物2の振動を減衰させるための振動系22全体を構造
物2に搭載することが必須であり、かつまたそのように
構成しなければ制振効果を得ることができない。したが
って、付加質量体21は必要的に構造物2に搭載されて
いる。このようにTMD法では、付加質量体21の機能
として、振動系22の固有振動周波数調整機能を有する
ものの、本来的には、振動する構造物2に必ず搭載さ
れ、その慣性力を、ダンパ19に作用させる機能が要求
される。
【0030】これに対して本発明の制振装置は、ダンパ
13を地盤11に設置して、その減衰力の反力を地盤1
1にとる構成を前提としているので、振動方程式からし
てTMD法において構成される振動系22とは全く異な
り、したがってTMD法の付加質量体21の考え方をそ
のまま導入することができない。そして、付加質量体1
7としては、振動系16の固有振動周波数調整機能のみ
を発揮できるように構成する必要があり、したがって地
震動で生じる付加質量体17の慣性力を利用するTMD
法とは反対に、この付加質量体17の慣性力が構造物1
2に作用することのないように構成しなければならな
い。
【0031】このような観点にしたがって、本発明にあ
っては、上述したように付加質量体17を地盤11に設
置するように構成されている。具体的には、付加質量体
17の質量はローラ18を介して地盤11に支持され、
かつ地震時の地動はこの走行可能なローラ18による支
持によって絶縁されて、付加質量体17には慣性力が発
生しないようになっている。そしてこのように構成した
本発明では、付加質量体17を、構造物12ではなく、
地盤11に設置するので、TMD法におけるように構造
物としてはデッドロードとなる付加質量体を構造物に搭
載する必要性がなく、したがって付加質量体17が構造
物12の負担を増加させることが全くなく、構造物12
自体の機能性を損なうことがなくて、設備効率良く当該
制振装置を設置することができる。
【0032】さらに、本発明では、付加質量体17を地
盤11に設置してその質量を地盤11に支持させるよう
にしているので、具体的には付加質量体17を地盤11
上の走行面11aにローラ18を介して支持しているの
で、振動系16の引張材14a,14bに、付加質量体
17の質量が初期張力として作用することがなく、した
がってダンパ13と引張材14a,14bの設計・設定
を、高い自由度で容易に行うことができる。
【0033】さらに、TMD法では、構造物2の振動
を、ダンパ19の減衰力で減衰させるのであるが、この
減衰力を確保するためには大きな反力が必要となる。こ
のため、ダンパ19の減衰力の反力を稼ぐ付加質量体2
1としては大きな慣性力を発生することが求められ、こ
のため大きな質量、例えば構造物2の質量の10%程度
の質量が必要となる。これに対して本発明にあっては、
ダンパ13の反力は地盤11が受け持つので、付加質量
体17の質量としては、振動系16の固有振動周波数の
調整に必要な質量に設定すれば良く、装置の軽量化、施
工などの設備作業の容易化も確保することもできる。
【0034】このような付加質量体17の設備に関し
て、さらに好適な実施例を、図3を参照して説明する。
本発明で付加質量体17を用いる目的は、引張材14
a,14bの弾性に起因する位相遅れの影響を消失させ
ることにあり、付加質量体17により、ダンパ13と引
張材14a,14bとからなる振動系16が構造物12
の固有振動周波数において共振して効果的な振動減衰能
を発揮するように、振動系16の固有振動周波数を調整
することにある。したがって、当該効果を得ることがで
きる限りにおいて、実際に用いる付加質量体17自体の
質量は小さくても良く、またできる限り小さい方が設備
上好ましい。以下の実施例では、小さな質量でありなが
ら、見掛け上大きな質量を用いたのと同様な効果を確保
できる構成を示している。
【0035】図3に示すように、この実施例では、引張
材14a,14bと付加質量体17との間には、引張材
14a,14bの挙動を増幅して伝達する増幅手段、具
体的には引張材14a,14bの移動速度を増速して伝
達するためのテコ23が設けられている。図示するよう
に、テコ23はその支点となる支持軸24が地盤11に
固定されるとともに、短尺部分23aの端部に一対の引
張材14a,14bの他端が連結され、また長尺部分2
3bの端部に付加質量体17が設けられている。そして
この付加質量体17に、ダンパ13のピストンロッド1
3bが連結されている。したがってこの実施例にあって
も、付加質量体17の質量はテコ23の支持軸24を介
して地盤11に支持され、また地震時に地動方向に発生
する付加質量体17の慣性力も、この支持軸24で支持
することができて、構造物12にその慣性力が伝達され
ない構成となっており、構造物12にはダンパ13の減
衰力のみを伝達できるようになっている。
【0036】上記の図1の構成にあっては、付加質量体
17を直接引張材14a,14bに連結するようにして
いるので、固有振動周波数調整とはいえ、付加質量体1
7を相当大きな質量に設定する必要がある。これに対し
て図3に示したように、引張材14a,14bと付加質
量体17との間にテコ23を設ければ、引張材14a,
14bの動きを倍加して付加質量体17に伝達すること
ができる。運動エネルギから考えて、質量とその運動速
度とでは、運動速度が2乗で効くこととなる。このこと
から、テコ23のテコ比により引張材14a,14bの
運動速度に対する付加質量体17の運動速度を増速させ
ることにより、力学的な効果として、直接引張材14
a,14bに連結した付加質量体17と比較して、テコ
比の2乗を掛けた質量を用いたことに匹敵し、付加質量
体17を軽量化することができる。換言すれば、引張材
14a,14bに直結した付加質量体17に比して、テ
コ比の2乗分の1の質量比の付加質量体17を用いるこ
とで、同様な効果を得ることができ、小さな質量の付加
質量体17で大きな固有振動周波数調整能力を得ること
ができる。
【0037】またテコ23に接続した付加質量体17に
ダンパ13を連結しているので、ダンパにあっても、引
張材14a,14bの動きが増幅されて伝達されるの
で、ダンパ13の減衰作用も増幅することができ、小さ
な能力のダンパ13を用いて大きな振動減衰効果を得る
ことができる。
【0038】図3の構成では、支持軸24から一方に一
つの長尺部分23bを形成してその端部に一つの付加質
量体17を設けて構成したが、支持軸24に関して対称
位置であるこの長尺部分23bの反対側にもう一つの長
尺部分を形成し、その端部にもう一つ付加質量体を増設
するように構成することもできる。このように構成すれ
ば、各付加質量体17としてはさらに軽量なものを使用
することができる。
【0039】この考え方をさらに押し進めて構成された
装置構成が図4に示されている。図示するように、この
実施例では、上記テコ23の支持軸24が、地盤11に
回転自在に支持された、相当の外径を有する回転軸25
として構成されるとともに、この回転軸25には、これ
に関して点対称に径方向外方へ延出させて複数のアーム
26が設けられ、これらアーム26の先端それぞれに付
加質量体17が設けられている。そして地盤11に固定
された複数のダンパ13のピストンロッド13bが、い
ずれかの付加質量体17にそれぞれ連結されている。ま
た回転軸25には、引張材14a,14bが巻き掛けら
れている。そして引張材14a,14bが左右方向に引
張されると回転軸25が相当の揺動回転角度で回され、
これによりアーム26を介して付加質量体17が振り動
かされるようになっている。本実施例にあっても、引張
材14a,14bが巻き掛けられる回転軸25の回転半
径と、アーム26の回転半径との比が、上記のテコ比に
相当し、この回転半径比に応じて引張材14a,14b
の運動に対し付加質量体17の運動を増幅でき、回転半
径比の2乗を掛けた質量を用いた効果を確保できて、小
さな質量の付加質量体17で大きな固有振動周波数調整
能力を得ることができる。また図示のように構成すれ
ば、複数の付加質量体17を回転軸25の回りにまとめ
て配列でき、かつ各付加質量体17もさらに軽量化でき
るので、装置をコンパクト化できて省スペース化や、設
備作業を容易化することができる。また本実施例にあっ
ても、アーム26に接続した付加質量体17にダンパ1
3を連結しているので、小さな能力のダンパ13を用い
て大きな振動減衰効果を得ることができる。
【0040】以下に、図4の場合に関し、その振動方程
式とその最適値について説明する。引張材14a,14
bが巻き掛けられる回転軸25の半径をr0 、これを中
心として振り動かされる付加質量体17の回転半径をr
m 、ダンパ13の取付位置の回転半径をrd とする。ま
た、構造物の質量をm、その水平方向弾性係数をk、引
張材の弾性係数をk0 とすると、この系の運動エネルギ
T、ポテンシャルエネルギV、並びに減衰エネルギR
は、次式のように表される。
【0041】
【数1】 ただし、m0 は付加質量体17の質量、c0 はダンパ1
3の減衰係数、θは回転軸25の回転角、Φは引張材1
4a,14bの水平面に対する傾斜角である。またxは
構造物12の水平方向振動変位、yは地震時の地動変位
である。
【0042】ここで、xとθに関するラグランジェ(Lag
range)の方程式を立てると、この系の振動方程式は、以
下のように表される。
【0043】
【数2】 ただし、M0 =m0 αm2、C0 =c0 αd2、z=r
0 θ、g=cosΦ、αm =rm /r0 、αd =rd
0 である。
【0044】M0 とC0 に見られるように、回転軸25
の半径r0 に対する付加質量体17およびダンパ13の
取付位置の半径rm 、rd の比を大きく設定することに
よって、見掛けの質量および減衰係数は、半径比αm
αd の2乗に比例した増幅効果を持つことが理解され
る。
【0045】ここで、用いる付加質量体17の質量m0
とダンパ13の減衰係数c0 の最適値は、Hartogの一般
的なTMD法と同様な方法で誘導できると考えられる。
上記振動方程式から得られる構造物の地動に対する振動
伝達関数(x/y)をF(ω)とすると、この振動伝達
関数F(ω)は、ダンパが無限大の場合の伝達関数F
(ω)C0=∞と、ダンパがない場合の伝達関数F
(ω)C0=0とが交わる二つの交点を、ダンパの大き
さに関係なく通過するという定点定理が成立する。この
二つの交点の伝達率の高さを等しくする質量比μ(M0
/m)が最適な質量比であり、この条件で解くとこの質
量比μは次式で表される。
【0046】
【数3】 ただし、μ=M0 /m、β=k0 /kである。
【0047】次に、最適ダンパに関しては、振動伝達関
数F(ω)が二つの交点でそれぞれ振幅の極値をとると
いう条件より、次に示すこれら交点における振動数ωp
,ωq で、
【数4】 となるように、最適減衰係数C0 を求めることになる。
そのωp ,ωq は、次式で求められる。
【0048】
【数5】 しかし、Hartog型のTMD法の場合とは異なり、式
(2)から求められるC0を関数の形で簡潔に表すこと
ができない。ここでは、式(2)の解法には、これまで
に誘導した最適値を数値として用い、式(1)をC0
みを未知数とする簡素化した式を解くことによって求め
るようにした。この結果の最適減衰係数C0は、Hartog
の一般的なTMD法で用いられている減衰定数h0
式、すなわち
【数6】 を用いて、
【数7】 として求められた。したがって、式(1)と式(3)を
満足する付加質量体17とダンパ13とを用いることに
より、引張材14a,14bで伝えられる減衰力の位相
を修正でき、最適な減衰力として構造物12に作用させ
ることができる。
【0049】因みに、従来の制振装置では、固有振動周
波数調整用の付加質量体を用いないので、ダンパに関す
る検討のみとなり、この場合は図7を用いて説明したよ
うに、ダンパが無限大の場合の伝達関数f2 と、ダンパ
がない場合の伝達関数f1 とが交わるただ一つの交点V
をピークとするダンパが最適であり、そのダンパの減衰
係数C0 は、
【数8】 で与えられる。このときの構造物系としての減衰定数h
は、
【数9】 となる。
【0050】この従来装置と上記本発明装置とでは、両
装置とも、構造物の弾性係数kに対する引張材の弾性係
数k0 の比βが大きいほど、また引張材の傾斜角Φが小
さいほど、大きな減衰定数を得ることが可能であるが、
ここで、引張材の傾斜角を60°とした場合に、本発明
装置で減衰定数が約10%(振動伝達関数の最大が5
倍)の弾性係数比βを求めると、β=0.33となる。
この弾性係数比βを従来装置に適用すると、その減衰定
数は2%と非常に小さいものであった。
【0051】他方、上記の振動方程式および最適値を下
に実際のケースを試算してみる。従来装置では、上記一
つの交点における振動伝達率(x/y)は、 1/(2h)=ω1 /(ω2 −ω1 ) で求められる。ここで、ω1 は構造物2自体の固有振動
周波数であり、(k/m)1/2 である。また、ω2 はダ
ンパ3を無限大とした場合の固有振動周波数であり、
{(k+k0 ・cos2 θ)/m}1/2 である。
【0052】ここに、平面投影が一辺50mの正方形
で、高さ127m、有効重量42,000ton、周期
3秒の構造物に、引張材として径が10cmのワイヤを
用いた図6の従来装置において、最適ダンパを用いた場
合に得られる減衰定数hは、図5(a)のグラフから明
らかなように、1/(2h)=50であって、h=1%
程度と効果の小さいものであった。
【0053】これに対して、図4の場合には、μ=0.
9%、αm =4と設定して、最適ダンパを用いた場合に
得られる減衰定数hは、図5(b)のグラフから明らか
なように、1/(2h)=7であって、h=7%程度の
大きな制振効果を得ることができた。
【0054】以上説明した本発明装置は、振動の1次モ
ード用、2次モード用などのように、各振動モードに合
わせて個別に設置するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る制振
装置および制振方法によれば、実際上引張材が有する相
当の弾性作用に起因して、ダンパからの減衰力を構造物
に伝達する際に生じてしまう位相遅れを、この付加質量
体によって修正することができる。これにより、付加質
量体をダンパと引張材とからなる振動系に備えることに
よって、その固有振動周波数を、構造物自体の固有振動
周波数に一致させることができて、構造物の揺れが最も
顕著となる振動伝達関数のピークにおいてダンパの減衰
力を位相遅れなく構造物に伝達することができ、優れた
制振効果を得ることができる。
【0056】また、この付加質量体を、構造物ではな
く、地盤に設置するようにしたので、良好な制振効果を
得るためには必要であるものの、構造物としてはデッド
ロードとなるこのような付加質量体が、構造物の負担を
増加させることは全くなく、したがって構造物自体の機
能性を損なうことがなくて、設備効率良く当該制振装置
を設置することができる。
【0057】さらに、付加質量体を地盤に設置してその
質量を地盤に支持させるので、振動系の引張材に、付加
質量体の質量が初期張力として作用することがなく、し
たがってダンパと引張材の設計・設定を、高い自由度で
容易に行うことができる。
【0058】さらにまた、ダンパの反力は地盤が受け持
つので、付加質量体の質量としては、振動系の固有振動
周波数の調整に必要な質量に設定すれば良く、装置の軽
量化、施工などの設備作業の容易化も確保することもで
きる。
【0059】また、付加質量体を、引張材にその挙動を
増幅して伝達する増幅手段を介して連結するようにした
ので、付加質量体の力学的効果を増幅することができ、
小さな質量の付加質量体で大きな固有振動周波数調整能
力を得ることができる。
【0060】ダンパにあっても、引張材にその挙動を増
幅して伝達する増幅手段を介して連結するようにしたの
で、ダンパの減衰作用を増幅することができ、小さな能
力のダンパを用いて大きな振動減衰効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例に係る制振装置の概略
的な構成を示す側面図である。
【図2】本発明に係る制振装置と、従来の制振装置、並
びにTMD法に従う制振装置の構成を比較するためのモ
デルを示した概略図である。
【図3】図1の実施例における付加質量体の取付構造の
変形例を示す要部拡大側面図である。
【図4】本発明の他の実施例の概略構成を示す側面図で
ある。
【図5】本発明に係る制振装置と従来の制振装置との性
能を比較するグラフである。
【図6】従来の制振装置を示す概略側面図である。
【図7】ダンパのエネルギ吸収効率の限界を説明するた
めのグラフである。
【符号の説明】
11 地盤 12 構造物 13 ダンパ 14a,14b 引
張材 16 振動系 17 付加質量体 23 テコ 25 回転軸 26 アーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物と、地盤に固定したダンパとの間
    に、ケーブル等の引張材を張り渡し、該引張材を介して
    該ダンパの減衰力を該構造物へ伝達してその振動を減衰
    させるようにした制振装置において、上記引張材の弾性
    に起因する減衰力伝達の位相遅れを修正するために、該
    引張材と上記ダンパとで構成された振動系に、上記地盤
    に設置してその固有振動周波数を調整する付加質量体を
    設けたことを特徴とする制振装置。
  2. 【請求項2】 前記付加質量体が、前記引張材にその挙
    動を増幅して伝達する増幅手段を介して連結されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の制振装置。
  3. 【請求項3】 前記ダンパが、前記引張材にその挙動を
    増幅して伝達する増幅手段を介して連結されたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の制振装置。
  4. 【請求項4】 構造物と、地盤に固定したダンパとの間
    に、ケーブル等の引張材を張り渡し、該引張材を介して
    該ダンパの減衰力を該構造物へ伝達してその振動を減衰
    させるようにした制振方法において、上記引張材と上記
    ダンパとで構成された振動系に、上記地盤に設置してそ
    の固有振動周波数を調整する付加質量体を設けて、該付
    加質量体で上記引張材の弾性に起因する減衰力伝達の位
    相遅れを修正するようにしたことを特徴とする制振方
    法。
  5. 【請求項5】 前記付加質量体を、増幅手段を介して前
    記引張材に連結して、該引張材の挙動を増幅して伝達す
    るようにしたことを特徴とする請求項4に記載の制振方
    法。
  6. 【請求項6】 前記ダンパを、増幅手段を介して前記引
    張材に連結して、該引張材の挙動を増幅して伝達するよ
    うにしたことを特徴とする請求項4または5に記載の制
    振方法。
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