JP3082351B2 - アーク回転型ガス遮断器 - Google Patents

アーク回転型ガス遮断器

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JP3082351B2
JP3082351B2 JP03267342A JP26734291A JP3082351B2 JP 3082351 B2 JP3082351 B2 JP 3082351B2 JP 03267342 A JP03267342 A JP 03267342A JP 26734291 A JP26734291 A JP 26734291A JP 3082351 B2 JP3082351 B2 JP 3082351B2
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直弘 金万
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス遮断器に関し、特
にアーク回転型ガス遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アーク回転型ガス遮断器については、例
えば、特公平3−54412号公報、特公昭59−27
052号公報等に記載されている。その概略を図2を用
いて説明する。
【0003】図2は、アーク回転型ガス遮断器の断面図
であり、図の右半分は、遮断器が閉の状態を表し、左半
分は開の状態を表している。図に示すものは、図示しな
い圧力容器に収納されて、絶縁流体(例えば、SF6ガ
ス)が充填された雰囲気中に置かれている。1は固定コ
ンタクト、2は可動コンタクトであり、遮断器が閉の場
合は、両コンタクト1、2は接触をしている。
【0004】電流遮断時には、図示していない操作機構
により可動コンタクト2が図示下方に移動させられ、固
定コンタクト1と可動コンタクト2が開離し、両コンタ
クト1、2間に、アーク8が発生する。可動コンタクト
2が更に下方に移動すると、アーク8は固定コンタクト
1からアークランナ3へ移行し、アークランナ3と可動
コンタクト2との間でアーク8が継続する。アークラン
ナ3にアーク8が移行したことにより、アーク駆動コイ
ル4に電流が流れ、アーク8がアークランナ3の上をコ
ンタクトの軸を中心として高速回転する。このアーク8
の高速回転は、相対的にSF6ガスがアーク8に対して
吹き付けられることと同様であるので、消弧がなされる
こととなる。なお、9は可動側主接触子、10は下部電
極である。
【0005】また、消弧室筒5、ノズル6と上部電極7
は、固定コンタクト1等を収納するAE消弧室12(A
E:Auto expansion 自力消弧室)を形成し、アーク8
が発生して回転駆動されると、該室内のガスが攪拌さ
れ、該室内の圧力が上昇する。可動コンタクト2がノズ
ル6の外に出ると、可動コンタクト2とノズル6との隙
間から昇圧されたガスが吹き出し、アーク8を消弧す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
ては、遮断電流が小さくなるとアークエネルギーが小さ
くなり、AE消弧室内の昇圧が少なく、またアークの回
転も十分でないため、遮断性能が不安定になるという問
題点があった。
【0007】本発明は、この点に鑑み、遮断電流が小さ
い場合でも、良好な消弧が行え、大電流から小電流まで
安定した遮断性能が得られるアーク回転型ガス遮断器を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定コンタク
トの近辺に、電流遮断時に固定コンタクトと可動コンタ
クトの間に生じるアークを回転駆動させるコイルを設け
たアーク回転型ガス遮断器において、アークが回転運
る固定コンタクトの内部に絶縁体を設け、前記絶縁体
を固定コンタクトの内部からアークが回転運動する範囲
の可動コンタクト側に突出させ、前記絶縁体のアークが
絡まる部分の直径を、前記固定コンタクトの内径より大
きく、かつ可動コンタクトの内径と略々同じ大きさに
成したものである。
【0009】
【作用】上記した手段によれば、絶縁体を、回転アーク
が回転する範囲内のアークランナ面より前方(可動コン
タクト側)に突出させ、かつ前記可動コンタクト内径寸
法近くまでその外径を大きくしたので、遮断時に発生し
たアークは磁界により回転駆動されるが、その回転運動
により回転するアークに向かって突出する絶縁体にアー
クが絡みつく。その結果、アークは長く伸ばされ、アー
ク電圧が上昇し消弧を容易にする。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図1を用いて説
明する。図1は本例の断面図である。なお、図1におい
て、図2の従来例と同一機能を有するものは同一符号を
付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0011】図1に示す本例が従来例の図2と相違する
点は、固定コンタクト1の中に外部に突出する絶縁体1
1を設けた点である。
【0012】遮断器の遮断動作時には、図示しない操作
機構により可動コンタクト2が図示下方に移動し、アー
ク8が固定コンタクト1と可動コンタクト2との間に発
生する。可動コンタクト2が更に下方に移動すると、ア
ーク8は固定コンタクト1からアークランナ3へ移行
し、アーク駆動コイル4に電流が流れて磁界が発生し、
アーク8はアークランナ3上を高速回転する。アークの
回転による消弧及びAE消弧室による消弧については前
述の従来例と同様であるので、説明を省略する。
【0013】これらの消弧に加えて、本例は上記の絶縁
体11によって、ア−ク電圧を上昇させて消弧性能を高
める消弧が行われる。アーク8を回転させる磁界は、固
定コンタクト1の近傍において強く、コイル4から離れ
た可動コンタクト2の近傍においては弱い。したがっ
て、アーク8は、可動コンタクト2上では低速回転し、
固定コンタクト1上では高速回転させられる。これによ
り、アーク8が回転運動をする範囲内に突出した絶縁体
11にアーク8が図示のように絡みつくこととなり、ア
ーク8はその長さを伸ばされ、アーク電圧が上昇する。
【0014】図示の絶縁体11は、アーク8が絡まる部
分の直径を大きくして、アーク8の伸ばされる量を大き
くしている。また、絶縁体11は、アークが接触しても
炭化したりすることのない材料、例えば、四沸化エチレ
ン樹脂等を使用する。
【0015】この結果、遮断電流が小さい場合でも、ア
ークの回転及びガスの吹き付けに加えて、アーク電圧を
上昇させることができるので、アークエネルギーが小さ
い小電流領域でも、アークは良好に消弧されることとな
る。したがって、大電流から小電流まで安定した遮断性
能のアーク回転型ガス遮断器が得られることとなる。
【0016】以上本発明を実施例に基づき具体的に説明
したが、本発明は、上記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。例えば、実施例では、AE消弧室
を備えたアーク回転型ガス遮断器に適用した例を示した
が、AE消弧室を備えたものへの適用に限定されるので
はなく、本発明はアーク回転型ガス遮断器であれば全て
の形式のガス遮断器に適用可能である。
【0017】また、絶縁体11の形状は図面に示したも
のに限らず、任意の形状のものを用いることが可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明は、回転アーク型ガス遮断器にお
いて、絶縁体を、回転アークが回転する範囲内のアーク
ランナ面より前方(可動コンタクト側)に突出させ、か
つ前記可動コンタクト内径寸法近くまでその外径を大き
くしたことにより、アークが該絶縁体に絡みつき、アー
ク長を伸ばし、アーク電圧を上昇させるので、従来十分
な遮断特性が得られなかった遮断電流が小さい領域でも
良好な遮断特性が得られる。したがって、大電流から小
電流まで安定した遮断性能のアーク回転型ガス遮断器を
得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアーク回転型ガス遮断器の一実施例
の断面図。
【図2】 従来例のアーク回転型ガス遮断器の断面図。
【符号の説明】
1…固定コンタクト、2…可動コンタクト、3…アーク
ランナ、4…コイル、5…昇圧室、8…アーク、11…
絶縁体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−262323(JP,A) 実開 昭57−115142(JP,U) 実開 昭62−47033(JP,U) 実開 昭56−1345(JP,U) 実開 昭56−34(JP,U) 実開 昭61−87436(JP,U) 実開 昭62−140639(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 33/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定コンタクトの近辺に、電流遮断時に
    固定コンタクトと可動コンタクトの間に生じるアークを
    回転駆動させるコイルを設けたアーク回転型ガス遮断器
    において、アークが回転運動する固定コンタクトの内部
    に絶縁体を設け、前記絶縁体を固定コンタクトの内部か
    アークが回転運動する範囲の可動コンタクト側に突出
    させ、前記絶縁体のアークが絡まる部分の直径を、前記
    固定コンタクトの内径より大きく、かつ可動コンタクト
    の内径と略々同じ大きさに構成したことを特徴とする
    ーク回転型ガス遮断器。
JP03267342A 1991-10-16 1991-10-16 アーク回転型ガス遮断器 Expired - Fee Related JP3082351B2 (ja)

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