JP3080999B2 - 化合物半導体集積回路 - Google Patents

化合物半導体集積回路

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JP3080999B2
JP3080999B2 JP02402516A JP40251690A JP3080999B2 JP 3080999 B2 JP3080999 B2 JP 3080999B2 JP 02402516 A JP02402516 A JP 02402516A JP 40251690 A JP40251690 A JP 40251690A JP 3080999 B2 JP3080999 B2 JP 3080999B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化合物半導体集積回路、
特にガリウム砒素(GaAs)等の化合物半導体による
集積回路であって、構成素子数、遅延時間、消費電力等
を低減した化合物半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAs系の化合物半導体集積回路は、
シリコンによる集積回路を凌ぐ高速性能と低消費電力に
よって、次世代の高速計算機や通信システム等への応用
が期待されている。ところで、化合物半導体集積回路技
術においては材料の物性によって達成される高速化だけ
でなく、実際には回路構成上の技術による高速化も重要
となっている。すなわち、インバータ等の基本回路はも
ちろんのこと、その他にも比較的頻繁に使用されるフリ
ップフロップ等の回路構成上の工夫による高速化も課題
の一つである。
【0003】図5は従来の化合物半導体集積回路におい
て一般的によく用いられるフリップフロップ回路の回路
図である。図5において従来のフリップフロップ回路
は、2入力NORゲートであるゲートG1(10)〜ゲ
ートG8(17)がそれぞれ結線されて構成されてい
る。
【0004】すなわち、2入力のうち一方はデータ信号
Dが印加され、もう一方はクロック信号Cが印加される
ゲートG1(10)と、データ信号Dの反転信号である
データ反転信号dと上記クロック信号Cがそれぞれ印加
されるゲートG2(11)と、一方の入力にゲートG1
(10)とゲートG2(11)の出力がそれぞれ印加さ
れ、もう一方の入力に互いの出力がそれぞれ印加される
ゲートG3(12)、ゲートG4(13)と、ゲートG
3(12)の出力とクロック信号Cの反転信号であるク
ロック反転信号cが印加されるゲートG5(14)と、
ゲートG4(13)の出力と上記クロック反転信号cが
印加されるゲートG6(15)と、一方の入力にゲート
G5(14)とゲートG6(15)の出力がそれぞれ印
加され、もう一方の入力に互いの出力がそれぞれ印加さ
れるゲートG7(16)、ゲートG8(17)とから構
成されている。
【0005】なお、ゲートG7(16)の出力がフリッ
プフロップ回路の出力データ信号Qであり、ゲートG8
(17)の出力が出力データ信号qである。このような
フリップフロップ回路はマスタースレーブ型フリップフ
ロップと呼ばれ、ゲートG1(10)〜ゲートG4(1
3)の4ゲートでマスター部を構成し、ゲートG5(1
4)〜ゲートG8(17)の4ゲートでスレーブ部を構
成する。
【0006】上記の通り構成される従来のフリップフロ
ップ回路の動作について以下に説明する。時刻tnにお
いてクロック信号Cが“L”(低論理レベル。以下同
様)の時、クロック反転信号cは“H”(高論理レベ
ル。以下同様)である。この状態においてはマスター部
のゲートG1(10)、ゲートG2(11)に入力され
るクロック信号Cは“L”であるので、入力データ信号
Dnと入力データ反転信号dnを読み込むことが可能と
なる。そして、データ信号Dnとデータ反転信号dnが
それぞれ反転されて、ゲートG3(12)、ゲートG4
(13)で構成される保持回路に伝搬する。一方、スレ
ーブ部においてはゲートG5(14)、ゲートG6(1
5)にクロック反転信号cが“H”で入力される。従っ
て、ゲートG5(14)、ゲートG6(15)の出力信
号は強制的に“L”となる。その結果、マスター部のデ
ータ信号Dn、データ反転信号dnはスレーブ部には伝
搬せず、ゲートG7(16)とゲートG8(17)で構
成される保持回路では、1クロック前のデータ信号であ
るデータ信号Dn-1、データ反転信号dn-1を保持す
る。 次に上記状態においてクロック信号Cが“H”に
遷移すると、マスター部のゲートG1(10)、ゲート
G2(11)の出力信号は“L”となる。従って、ゲー
トG3(12)、ゲートG4(13)から成る保持回路
は、前のクロック信号で保持したデータ信号Dn、デー
タ反転信号dnを保持し続ける。それと同時に、クロッ
ク反転信号cは“L”であるから、マスター部の保持回
路の上記データ信号Dn、データ反転信号dnは、ゲー
トG5(14)、ゲートG6(15)を介してスレーブ
部の保持回路に伝搬し、スレーブ部の保持回路で保持さ
れると共にフリップフロップ回路の出力データ信号とし
て出力される。
【0007】さらに、時刻tn+1においてクロック信号
Cが再び“L”になると、マスター部のゲートG1(1
0)、ゲートG2(11)はデータ信号Dn+1、データ
反転信号dn+1を読み込み、これを受けたゲートG3
(12)、ゲートG4(13)は新しいデータ信号Dn
+1、データ反転信号dn+1の保持に遷移するという具合
いに、前記動作を継続していく。以上の動作を真理値表
にまとめると表2のようになる。
【0008】
【表2】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のフリップフロッ
プ回路は上記のように8個の論理ゲートで構成されてい
るので、GaAs系化合物半導体集積回路として用いる
場合は、以下のような問題点があった。
【0010】すなわち、(1)比較的多くの素子を必要
とする。1個のフリップフロップを構成するために少な
くとも8ゲートを要し、例えばDCFL(Direct
Coupled FET Logic)回路を用いて
実現するためには少なくとも24個の素子を必要とす
る。MESFETのVthバラツキが歩どまりに大きく
影響するGaAs化合物半導体集積回路では構成素子数
が多くなることは非常に不利である。
【0011】(2)遅延時間の短縮が困難である。デー
タ入力端子からデータ出力端子までは、フィードバック
パスを無視しても4段のゲートがシリアルに接続される
ことになる。従って、フリップフロップ回路としての処
理時間を高速化するためには微細化に頼るか、または各
ゲートの消費電力を増加させることによって負荷駆動能
力を上げる他に方法がない。
【0012】(3)消費電力が増大する傾向にある。上
記(2)に関連して、高速化するために消費電力を犠牲
にしなければならないという問題がある。
【0013】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、第1の発明は化合物半導体集積回
路のフリップフロップ回路において、構成素子数を低減
し、データ入力からデータ出力までのゲート段数をも減
らすことによって、高速化と低消費電力化を可能とする
化合物半導体集積回路を得ることを目的とする。
【0014】さらに第2の発明は、不定電位となるノー
ドをなくして前記第1の発明のフリップフロップ回路の
動作を安定化させることを目的とする。第3の発明は前
記第1の発明のフリップフロップ回路の動作をさらに高
速化することを目的とする。また、第4の発明は上記第
3の発明の回路動作タイミングマージンを増加させるこ
とを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の発明に係わる化合物半導体集積回路
によれば、クロック信号が入力される論理ゲートの代わ
りにトランスファゲート用トランジスタを採用し、マス
ター部とスレーブ部のデータ保持回路を構成する2つの
フィードバックループに共用されるNORゲートを設け
ることによって、データ信号の入力から出力までのゲー
ト段数を減らすように構成したものである。
【0016】更に第2の発明に係わる化合物半導体集積
回路によれば、上記第1の発明の問題点である第1、第
2のNORゲートの入力は、全てトランスファゲートを
介して信号が入力される構成であるので、クロック信号
が“L”の時そのクロック信号が入力されたトランスフ
ァゲート用トランジスタは非導通状態となり、対応する
入力電位が不定となるという点を防止するために、トラ
ンスファゲート用トランジスタが接続されるNORゲー
トの各入力と、低論理レベル電位を示す低電圧側の電源
との間にプルダウン抵抗を接続するように構成したもの
である。
【0017】第3の発明に係わる化合物半導体集積回路
によれば、互いに相反するクロック信号が入力される第
1、第4のトランジスタのドレインを結線すると共に、
第2、第3のトランジスタのドレインを結線して、不定
電位となるノードがないようにすることにより、2入力
NORゲートではなくインバータ回路により構成したも
のである。
【0018】更に第4の発明に係わる化合物半導体集積
回路によれば、フィードバックループ回路によって保持
されるべきデータ信号が反転してしまうこともあるとい
う上記第3の発明の問題点を防止するために、フィード
バックループ回路に静電容量等の遅延素子を接続するよ
うに構成したものである。
【0019】
【作用】したがって、本発明の第1の発明における化合
物半導体集積回路によれば、クロック信号が入力される
論理ゲートの代わりにトランスファゲート用トランジス
タを採用し、マスター部とスレーブ部のデータ保持回路
を構成する2つのフィードバックループに共用される
ORゲートを設けることによって、データ信号の入力か
ら出力までのゲート段数を減らすように構成することに
より、高速化と低消費電力化を可能とするとともに、回
路を構成する構成素子数を低減する。
【0020】さらに第2の発明における化合物半導体集
積回路によれば、トランスファゲート用トランジスタが
接続されるNORゲートの各入力と、低論理レベル電位
を示す低電圧側の電源との間にプルダウン抵抗を接続す
ることによって、NORゲートの入力の電位は確実に低
電位になる。
【0021】第3の発明における化合物半導体集積回路
によれば、互いに相反するクロック信号が入力される第
1、第4のトランジスタのドレインを結線し、第2、第
3のトランジスタのドレインを結線して不定電位となる
ノードがないようにして、上記第1の発明における2入
力NORゲートに置換してインバータ回路により構成す
ることにより、構成素子数を削減し、論理ゲートを高速
化する。
【0022】また、第4の発明における化合物半導体集
積回路によれば、フィードバックループ回路に静電容量
等の遅延素子を接続することによって必要以上に速いデ
ータ信号の伝搬を抑制し、回路動作のタイミングマージ
ンを増加させる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図について説明す
る。図1は本発明に係る化合物半導体集積回路の第1実
施例であるフリップフロップ回路の回路図である。図1
において、本発明のフリップフロップ回路は、ソース
(あるいはドレイン)にデータ信号Dが入力され、ゲー
トにクロック信号Cが入力されるトランスファゲート用
トランジスタT1(21)と、トランスファゲート用ト
ランジスタT1(21)のドレイン(あるいはソース)
に接続されたNORゲートGF(22)と、ゲートにク
ロック信号Cが入力され、ソース(あるいはドレイン)
にフリップフロップ回路の出力信号qが印加されるトラ
ンスファゲート用トランジスタT2(23)と、ソース
(あるいはドレイン)がNORゲートGF(22)の出
力に接続され、ゲートにクロック反転信号cが入力され
るトランスファゲート用トランジスタT3(24)と、
トランスファゲート用トランジスタT2(23)のドレ
イン(あるいはソース)とトランスファゲート用トラン
ジスタT3(24)のドレイン(あるいはソース)がそ
れぞれ入力されるNORゲートGS(25)と、ソース
(あるいはドレイン)がNORゲートGS(25)の出
力に接続され、ドレイン(あるいはソース)がNOR
ートGF(22)のもう一方の入力に接続され、ゲート
にクロック反転信号cが入力されるトランスファゲート
用トランジスタT4(26)と、入力がNORゲートG
S(25)の出力に接続され、出力がトランスファゲー
ト用トランジスタT2(23)のソース(あるいはドレ
イン)と接続され、その出力がフリップフロップ回路の
出力端子の信号qとなるインバータGL(27)とから
構成されている。
【0024】次に上記の通り構成される本発明のフリッ
プフロップ回路の動作について説明する。時刻tnにお
いてクロック信号Cが“H”の時、クロック反転信号c
は“L”である。この状態においてはクロック信号Cを
入力するトランスファゲート用トランジスタT1(2
1)、トランスファゲート用トランジスタT2(23)
は導通状態となり、クロック反転信号cを入力するトラ
ンスファゲート用トランジスタT3(24)、トランス
ファゲート用トランジスタT4(26)は非導通状態と
なる。従って、2入力NORゲートであるNORゲート
GF(22)は入力データ信号Dnを読み込むことが可
能となり、NORゲートGF(22)の出力は入力デー
タ反転信号dnとなる。しかし、トランスファゲート用
トランジスタT3(24)が非導通状態であるので、デ
ータ反転信号dnは以降のゲートには伝搬しない。
【0025】一方、NORゲートGS(25)、インバ
ータGL(27)、トランスファゲート用トランジスタ
T2(23)で構成されるフィードバックパスはトラン
スファゲート用トランジスタT2(23)が導通状態で
あるので有効となり、1クロック前のデータ信号Dn-1
を保持するとともに、本発明のフリップフロップ回路の
出力データとしてデータ信号Dn-1を出力している。
【0026】次にクロック信号Cが“L”、クロック反
転信号cが“H”に遷移すると、トランスファゲート用
トランジスタT1(21)、トランスファゲート用トラ
ンジスタT2(23)は非導通状態となり、トランスフ
ァゲート用トランジスタT3(24)、トランスファゲ
ート用トランジスタT4(26)は導通状態となる。こ
のときNORゲートGS(25)、インバータGL(2
7)、トランスファゲート用トランジスタT2(23)
で構成されるフィードバックパスはオープン状態とな
り、無効となるが、NORゲートGF(22)、NOR
ゲートGS(25)と、トランスファゲート用トランジ
スタT3(24)、トランスファゲート用トランジスタ
T4(26)から成るフィードバックパスは有効となる
ので、NORゲートGF(22)に入力されていた上記
データ信号Dnが保持される。それと同時にその保持さ
れたデータ信号DnはインバータGL(27)を介して
出力端子qへデータ反転信号dnとして出力される。
【0027】さらに、時刻tn+1においてクロック信号
Cが再び“H”になると、トランスファゲート用トラン
ジスタT1(21)は再び導通状態となり、NORゲー
トGF(22)は入力データ信号Dn+1を読み込み、ク
ロック信号Cが“L”に遷移した時に、上記データ信号
Dn+1を保持するとともにフリップフロップ回路の出力
端子へデータ反転信号dn+1として出力するという具合
いに動作を継続していく。以上の動作を真理値表にまと
めると表1のようになる。
【0028】
【表1】
【0029】以上説明したように本発明の特徴はNOR
ゲートGS(25)がデータを保持するための2つのフ
ィードバックループである、NORゲートGS(2
5)、インバータGL(27)、トランスファゲート用
トランジスタT2(23)で構成されるフィードバック
ループと、NORゲートGF(22)、NORゲートG
S(25)と、トランスファゲート用トランジスタT3
(24)、トランスファゲート用トランジスタT4(2
6)から成るフィードバックループに共用されるという
点にある。このように、2つのフィードバックループに
共用されるNORゲートGS(25)を設けることによ
って、データ信号の入力から出力までのゲート段数を減
らすことができるので、その結果高速化と低消費電力化
を可能とすることができるとともに、回路を構成する構
成素子数を低減することができる。
【0030】ガリウム砒素(GaAs)化合物半導体集
積回路に広く用いられるDCFL回路で構成する場合を
考えると、従来回路に比較して構成素子数は1/2以下
となる。
【0031】本発明のフリップフロップ回路の動作原理
の説明は以上の通りであるが、図1に示すフリップフロ
ップ回路には以下のような問題点がある。すなわち、図
1のNORゲートGF(22)、NORゲートGS(2
5)の入力は全てトランスファゲートを介して信号が入
力される構成であるので、クロック信号Cが“L”の
時、そのクロック信号Cが入力されたトランスファゲー
ト用トランジスタは非導通状態となり、対応する入力電
位が不定となる。例えば、DCFLによってこれらの論
理を実現する場合を考えると、不定入力は論理的には
“L”レベルと等価になる。しかし、この場合動作マー
ジンが減少するなどの不具合が生じる。
【0032】この問題を解決するための回路構成が図2
に示された本発明の第2実施例(請求項2の実施例)で
ある。すなわち、本発明の第2実施例であるフリップフ
ロップ回路の回路図を示す図2においては、NORゲー
トGF(22)、NORゲートGS(25)の各入力信
号線と低論理レベル電位を示す電源との間にプルダウン
抵抗Rpd(28)が接続されている。このプルダウン
抵抗Rpd(28)を接続することによって、第1図に
示す請求項1の発明の実施例において不定となる、NO
ゲートGF(22)、NORゲートGS(25)の入
力の電位は確実に低電位とすることができ、不定電位と
なるノードがなくなる。
【0033】更に、図3に示す本発明の第3実施例(請
求項3の実施例)であるフリップフロップ回路では、動
作原理は上記第1実施例と同様であるが、互いに相反す
るクロック信号が入力されるトランスファゲート用トラ
ンジスタT1(21)とトランスファゲート用トランジ
スタT4(26)のドレイン(あるいはソース)がそれ
ぞれ接続され、トランスファゲート用トランジスタT2
(23)とトランスファゲート用トランジスタT3(2
4)のドレイン(あるいはソース)がそれぞれ接続され
いるので、上記本発明の請求項2のフリップフロップ
回路と同様に、不定電位となるノードがないようになっ
ている。その結果2入力NORゲートではなくインバー
タ回路を用いることが可能となり、論理ゲートの高速化
をも実現できる。
【0034】図4に示す本発明の第4実施例(請求項4
の実施例)であるフリップフロップ回路では、以下に示
す本発明の第3実施例の不具合を改善する。すなわち、
図3に示すフリップフロップ回路において、クロック信
号Cが“H”になって読み込んだデータ信号と、そのと
きにインバータGS(25)、インバータGL(2
7)、トランスファゲート用トランジスタT2(23)
からなる保持回路によって保持されるデータ信号の論理
が異なる場合には、クロック信号Cが“L”に切り替わ
ると同時に、上記保持されていたデータ信号がインバー
GF(22)の入力に必要以上に速く伝搬してしま
い、インバータGS(25)、トランスファゲート用ト
ランジスタT3(24)、トランスファゲート用トラン
ジスタT4(26)からなる回路によって保持されるべ
きデータ信号が反転してしまうことがあるという問題が
ある。図4に示す第4実施例のフリップフロップ回路で
は、インバータGF(22)とインバータGS(25)
の入力に、例えばコンデンサのような適当な値を有する
容量性の負荷DL1(29),DL2(30)を接続す
ることによって、必要以上に速いデータ信号の伝搬を抑
制している。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の化合物半
導体集積回路によれば以下のような効果がある。すなわ
ち、まず請求項1の発明によれば、クロック信号が入力
される論理ゲートの代わりにトランスファゲート用トラ
ンジスタを採用し、マスター部とスレーブ部のデータ保
持回路を構成する2つのフィードバックループに共用さ
れるNORゲートを設けることによって、データ信号の
入力から出力までのゲート段数を減らすことができるよ
うに構成したので、その結果高速化と低消費電力化を可
能とすることができるとともに、回路を構成する構成素
子数を低減することができるという効果がある。
【0036】請求項2の発明によれば、NORゲートG
FとNORゲートGSの入力は全てトランスファゲート
を介して信号が入力される構成であるので、クロック信
号Cが“L”の時そのクロック信号Cが入力されたトラ
ンスファゲート用トランジスタは非導通状態となり、対
応する入力電位が不定となるという第1の発明での問題
点を、トランスファゲート用トランジスタが接続される
NORゲートGFとNORゲートGSの各入力と、低電
圧側の電源との間にプルダウン抵抗Rpdを接続するこ
とによって入力の電位は確実に低電位になるように構成
したので、不定電位となるノードがなくなるという効果
がある。
【0037】請求項3の発明によれば、動作原理は上記
請求項1の発明と同様であるが、互いに相反するクロッ
ク信号が入力されるトランスファゲート用トランジスタ
T1とトランスファゲート用トランジスタT4のドレイ
ンが結線され、トランスファゲート用トランジスタT2
とトランスファゲート用トランジスタT3のドレインが
結線され、上記請求項2例の発明と同様に不定電位とな
るノードがないように構成されているので、その結果2
入力NORゲートではなくインバータ回路を用いること
が可能となり、論理ゲートの高速化をも実現できるとい
う効果がある。更に、第4の発明によれば、インバータ
GS、インバータGL、トランスファゲート用トランジ
スタT2からなるフィードバックループ回路によって保
持されるデータ信号の論理が、クロック信号Cが“H”
になって読み込んだデータ信号と論理が異なる場合に
は、クロック信号Cが“L”に切り替わると同時に、保
持されていたデータ信号がインバータGFの入力に必要
以上に速く伝搬してしまう。そのために、フィードバッ
クループ回路によって保持されるべきデータ信号が反転
してしまうこともあるという請求項3例の発明の問題点
を、前期フィードバックループ回路に静電容量等の遅延
素子を接続することによって解決している。
【0038】すなわちインバータGFとインバータGS
の入力に、例えばコンデンサのような適当な値を有する
容量性の負荷を接続することによって、必要以上に速い
データ信号の伝搬を抑制するように構成しているので、
回路動作のタイミングマージンを増加させることができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化合物半導体集積回路の第1実施
例を示すフリップフロップ回路の回路図と、この実施例
のフリップフロップ回路の動作内容を表わす真理値表で
ある。
【図2】本発明のに係るの化合物半導体集積回路の第2
実施例を示すフリップフロップ回路の回路図である。
【図3】本発明に係る化合物半導体集積回路の第3実施
例を示すフリップフロップ回路の回路図である。
【図4】本発明に係る化合物半導体集積回路の第4実施
例を示すフリップフロップ回路の回路図である。
【図5】従来のフリップフロップ回路の回路図と、従来
のフリップフロップ回路の動作内容を表す真理値表であ
る。
【符号の説明】
10〜18 従来のフリップフロップ回路を構成する論
理ゲート 21,23,24,26 トランスファゲート用トラン
ジスタT1〜T4 22 NORゲート(またはインバータ)GF 25 NORゲート(またはインバータ)GS 27 インバータGL 28 プルダウン抵抗Rpd

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリップフロップ回路等を構成するガリ
    ウム砒素系化合物半導体集積回路であって、 ソースあるいはドレインにデータ信号が入力されるとと
    もにゲートにクロック信号が入力される第1のトランジ
    スタと、 前記第1のトランジスタのドレインあるいはソースに接
    続される第1のNORゲートと、 ゲートにクロック信号が入力される第2のトランジスタ
    と、 ソースあるいはドレインが前記第1のNORゲートの出
    力に接続され、ゲートにクロック反転信号が入力される
    第3のトランジスタと、 前記第2、第3のトランジスタのドレインあるいはソー
    スが入力される第2のNORゲートと、 ソースあるいはドレインが前記第2のNORゲートの出
    力に接続され、ドレインあるいはソースが前記第1の
    ORゲートに入力され、ゲートにクロック反転信号が入
    力される第4のトランジスタと、 入力が前記第2のNORゲートの出力に接続され、出力
    が前記第2のトランジスタのソースあるいはドレインと
    接続されると共に、集積回路の出力端子に接続される
    ンバータ を備え 、 入力データ信号を保持するデータ保持回路、 前記第1のNORゲートと前記第3のトランジスタ
    前記第2のNORゲート前記第4のトランジス
    と、からなる第1のフィードバックループ回路と、 前記第2のトランジスタ前記第2のNORゲート
    前記インバータから成る第2のフィードバック
    ループ回路と を有し 、 前記第2のNORゲート前記フィードバックループ
    回路の間で共用されることを特徴とする化合物半導体集
    積回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のNORゲートと前記第2の
    ORゲートの全ての入力は、低論理レベル電位を示す電
    と抵抗性素子を介して接続されることを特徴とする
    求項1に記載の化合物半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 フリップフロップ回路等を構成するガリ
    ウム砒素系化合物半導体集積回路であって、 ソースあるいはドレインにデータ信号が入力されると
    にゲートにクロック信号が入力される第1のトランジ
    スタと、 入力に前記第1のトランジスタのドレインあるいはソー
    スが接続される第1のインバータと、 ゲートにクロック信号が入力される第2のトランジスタ
    と、 ソースあるいはドレインが前記第1のインバータの出力
    に接続され、ゲートにクロック反転信号が入力される第
    3のトランジスタと、 入力に前記第2、第3のトランジスタのドレインあるい
    はソースが接続されて入力する第2のインバータと、 ソースあるいはドレインが前記第2のインバータの出力
    に接続され、ドレインあるいはソースが前記第1のトラ
    ンジスタのドレインあるいはソースと接続され前記第
    1のインバータに入力され、ゲートにクロック反転信号
    が入力される第4のトランジスタと、 入力が前記第2のインバータの出力に接続され、出力が
    前記第2のトランジスタのソースあるいはドレインに接
    続されると共に集積回路の出力端子に接続される第3の
    インバータ を備え 、 互いに相反するクロック信号が入力される前記第1のト
    ランジスタのドレインあるいはソースと前記第4のトラ
    ンジスタのドレインあるいはソースと、前記第2のトラ
    ンジスタのドレインあるいはソースと前記第3のトラン
    ジスタのドレインあるいはソースと、がそれぞれ接続さ
    れていることを特徴とする化合物半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 前記第1のインバータと第2のインバー
    タとの全ての入力は、低論理レベル電位を示す電源との
    間に容量性負荷素子を介して接続されることを特徴とす
    請求項3に記載の化合物半導体集積回路。
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