JP3080801U - 自動車車室内で用いる眼鏡ホルダー - Google Patents

自動車車室内で用いる眼鏡ホルダー

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JP3080801U JP2001001849U JP2001001849U JP3080801U JP 3080801 U JP3080801 U JP 3080801U JP 2001001849 U JP2001001849 U JP 2001001849U JP 2001001849 U JP2001001849 U JP 2001001849U JP 3080801 U JP3080801 U JP 3080801U
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茂 田邊
鉄也 北島
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株式会社セイワ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サングラスをワンタッチで簡単に着脱操作で
きる自動車車室内用眼鏡ホルダーの提供。 【解決手段】 眼鏡ホルダー10は、車室の要所に取着
される基体部材20と、基体部材に対して、支軸部分を
支点として揺動回転可能に結合され、基体部材と共に開
閉機構を形成して眼鏡の一部を開閉可能に保持できる蓋
部材50と、支軸部分を基準にして保持側とは反対側ま
で延びる部材20、50の両延長端部に作用し、支軸部
分を支点として両延長端部を押し広げる方向に付勢する
弾発部材60とを有し、支軸部分とは反対側における部
材20、50の端部領域が傾斜面または彎曲面による先
開き形状になされ、それによって眼鏡80の一部を円滑
に誘導して、部材20、50の対向面である保持領域部
分まで押し込むことができるように構成されている。保
持領域部分に軟質弾発体62、64を設けるとよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動車車室内で用いる開閉可能な眼鏡ホルダーに関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
かかる眼鏡ホルダーの従来例を図10、図11に示す。この眼鏡ホルダーは、 いずれも樹脂製の基体部材01と蓋部材04とで構成されている。蓋部材04は 、支軸06を支点として揺動回転可能に基体部材01に対して結合され、基体部 材01と共に開閉機構を形成して眼鏡の一部を開閉可能に保持できる構造をなし ている。基体部材01は、その背面側に折り返し形状で彎曲伸長する係止片02 を有しており、この係止片02と基体部材01とで画成される間隔部分にサンバ イザー板が位置するように、眼鏡ホルダーを摺動させてサンバイザー板に装着で きるようになっている。係止片02の先端部分は、基体部材01の背面の仮想延 長面にほぼ一致する程度まで十分伸長しており、眼鏡ホルダーをサンバイザー板 に装着した状態では、係止片02の弾性復元力で十分な保持力が生じる。
【0003】 また、基体部材01と蓋部材04は、互いの対向面に、それぞれ錠止突片(ロ ック部材)03、05を有する。錠止突片03、05の先端部は鉤形状になって おり、開放状態にある蓋部材04(図11)を基体部材01に向かって閉成し、 錠止突片03、05の先端部が干渉した後も更に蓋部材04を押すと、両者03 、05の先端鉤形状部分が互いに相手を乗り越えて図10に示す錠止状態になる 。錠止突片03、05の弾性を利用したこのような錠止関係にすることを、通常 、スナップオン係合と称する(係合させるときに、「パチッ」という打音がする) 。
【0004】 実際の使用に当たっては、車体天井に沿う概ね水平姿勢のサンバイザー板に眼 鏡ホルダーを取り付け、蓋部材04が開放された図11の状態で、サングラスの 2つの蔓(つる)部分を空所A部分に位置づけた後、蓋部材04を閉成して図1 0の状態にする。錠止突片03、05が錠止関係になった状態で、サングラスが 眼鏡ホルダーによって保持される。
【0005】 前記のように眼鏡ホルダーにサングラスを取りつけ、また逆操作で取り外す際 、両手を用いなければならないという点に留意すべきである。
【0006】 サンバイザー板に眼鏡ホルダーを取り付けて利用するのは、もっぱら運転者で あろうが、サングラスを眼鏡ホルダーで保持した状態で運転中に、太陽光が逆光 として車内に進入して眩しくなり、眼鏡ホルダーからサングラスを取り外して使 用しようとすると、両手で眼鏡ホルダーを操作して、蓋部材04を開放し、サン グラスを取り出さなければならない。このような操作を走行中に行なうのは極め て危険であり、サングラスを使用するために、一旦走行停止する必要が生じるこ とになるだろう。トンネル走行時に当たって、眼鏡ホルダーにサングラスを戻す 時も同様である。このような眼鏡ホルダー操作は煩雑であり、眼鏡ホルダーの利 用性を損なうと言えるだろう。ここで、参考のために、公知の眼鏡ホルダーの例 として特開平8−216756号公報を挙げておく。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
かくして、本考案の目的は、ワンタッチで簡単に着脱操作できる眼鏡ホルダー を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的は、自動車車室内で用いられる、以下に示す構成の開閉可能な眼鏡ホ ルダーを提供することによって達成される。 自動車車室の内装体の要所に取着される基体部材と、 前記基体部材に対して、支軸部分を支点として揺動回転可能に結合され、 基体部材と共に開閉機構を形成して眼鏡の一部を開閉可能に保持できる蓋部材と 、 支軸部分を基準にして保持側とは反対側まで延びる基体部材および蓋部材の両 延長端部に作用し、支軸部分を支点として両延長端部を押し広げる方向に付勢す る弾発部材とを有し、 支軸部分とは反対側における基体部材と蓋部材の端部領域が傾斜面または彎曲 面による先開き形状になされ、それによって眼鏡の一部を円滑に誘導して、基体 部材および蓋部材の対向面である保持領域部分まで押し込むことができるように 構成されており、 放置状態では、弾発部材の付勢力の下で基体部材と蓋部材が閉成して、保持領 域部分が互いに密接し、 眼鏡の着脱によって基体部材と蓋部材に拡開力が加わった時には、支軸部分を 支点として基体部材と蓋部材が揺動回転して拡開状態になる構成の眼鏡ホルダー 。
【0009】 前記眼鏡ホルダーは、以下の態様で提供可能である。 (1)基体部材の背面側すなわち蓋部材とは反対側で、基体部材から係止片が 突出し、支軸部分に対して遠い側から近い側に向かって基体部材の背面に沿って 彎曲伸長しており、もって基体部材と係止片の協働関係による挟み機構が構成さ れ、固定片の弾性変形特性を利用した挟み機構により、基体部材と係止片の間に サンバイザー板が位置する態様で、着脱自在にサンバイザー板に装着し、かつサ ンバイザー板に対して固定できるようになっている眼鏡ホルダー。 (2)サンバイザー板に対する係止片の当接領域に複数の位置ずれ防止用突起 が形成されている眼鏡ホルダー。 (3)前記保持領域部分の少なくとも一方の対向面に保持用軟質弾発体が装着 されている眼鏡ホルダー。 (4)基体部材の端部に紙片保持用の二股状凹所が形成されている眼鏡ホルダ ー。 (5)基体部材の端部に筆記具保持用の二股状凹所が形成されている眼鏡ホル ダー。
【0010】 本考案の眼鏡ホルダーを使用するに当たっては、自動車車室の内装体の適当な 箇所に眼鏡ホルダーの基体部材が固定される。基体部材の背面側に係止片が存在 しない形態の眼鏡ホルダーの場合、例えば、基体部材の背面に両面接着剤付きテ ープを貼りつけ、これを車のダッシュボードに貼着して眼鏡ホルダーを固定する 。また、基体部材の背面側に係止片が存在する場合には、係止片の弾性変形特性 を利用した挟み機構により、基体部材と係止片の間に水平姿勢のサンバイザー板 が位置する態様で眼鏡ホルダーを固定することができる。
【0011】 固定された眼鏡ホルダーにサングラスを装着するに当たっては、弾発部材の付 勢力に逆らって蓋部材を押し開き、基体部材および蓋部材の対向面である保持領 域部分までサングラスの蔓部分を押し込む。この操作は、片手で行なうことがで きる。何故なら、支軸部分とは反対側における基体部材と蓋部材の端部領域が傾 斜面または彎曲面による先開き形状になされ、それによって眼鏡の一部を円滑に 誘導して、基体部材および蓋部材の対向面である保持領域部分まで押し込むこと ができるようになっており、蓋部材の閉成力を弾発部材の付勢力で得ているから である。保持領域部分まで蔓部分を押し込んでサングラスから手を離すと、弾発 部材の付勢力で支軸部分を支点として蓋部材が揺動回転して当初の閉成位置に戻 る。かくして、眼鏡ホルダーによってサングラスが保持される。
【0012】 また、例えば、車両走行時に運転者が逆光(太陽光)を受け、眼鏡ホルダーで 保持されているサングラスを利用したい場合には、眼鏡ホルダーの設置位置が定 位置であるため、眼鏡ホルダーを見るまでもなく、ほぼワンタッチで眼鏡ホルダ ーからサングラスを取り外すことができる。この時、眼鏡ホルダーからサングラ スを引き出すと、弾発部材の付勢力を受けている蓋部材が、サングラスの移動に 応じて、開成方向または閉成方向に僅かに揺動回転する。サングラスを取り出し た後は、弾発部材で付勢された蓋部材が閉成されて基体部材に接した状態に戻る 。
【0013】 基体部材が背面の係止片を有する場合には、基体部材と係止片の協働関係と固 定片の弾性変形特性を利用した挟み機構により、眼鏡ホルダーをサンバイザー板 の先端部分に着脱可能に装着することができる。サンバイザー板は、通常、車体 天井に沿う水平姿勢になされているから、サンバイザー板に装着された眼鏡ホル ダーは、蓋部材が概ね水平姿勢をなして下面側に位置しており、サングラスが安 定姿勢して蓋部材上で支えられる。
【0014】 基体部材が前記係止片を有する場合、サンバイザー板に対する係止片の当接領 域に複数の位置ずれ防止用突起を設けることにより、サンバイザー板と蓋部材と の間の接触摩擦を大きくすることができ、サンバイザーに対する眼鏡ホルダーの 相対変位を効果的に防ぐことができる。
【0015】 また、基体部材と蓋部材の保持領域部分のいずれか一方の対向面に保持用軟質 弾発体を装着した場合には、基体部材に対して閉成方向に蓋部材を付勢する弾発 部材の付勢力によりサングラスの蔓部分が軟質弾発体内に押し込まれ、眼鏡ホル ダーに対する相対的なサングラスの動きを効果的に防ぐことができる。この効果 は、基体部材と蓋部材の両保持領域部分に保持用軟質弾発体を装着することによ って更に増大する。
【0016】 さらに、基体部材の端部に紙片保持用の二股状凹所を形成しておけば、有料道 路通行券等、車両走行中に携帯を要する重要紙片を常に視認可能な範囲で紛失す ることなく保管できる。
【0017】 また、基体部材の端部に筆記具保持用の二股状凹所を形成しておけば、停車中 に何らかのメモを取る必要が生じた場合に、保管筆記具を紛らすことなく、常に 視認できる場所から素早く筆記具を取り出して使うことができる。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、図示の具体例により、本考案の眼鏡ホルダーの説明を行なう(図1〜図 4参照)。 図1に示す眼鏡ホルダー10は、いずれも樹脂製の基体部材20と、蓋部材5 0と、付勢用コイルばね60とを主部材として構成されている。基体部材20と 蓋部材50は、支軸部分(図2における左側部分)を支点として開閉自在に連結 され、支軸部分に隣接した位置で基体部材20と蓋部材50の間に介装したコイ ルばね60によって蓋部材50が常に閉成方向に付勢されている。すなわち、人 為操作される場合以外は、常に蓋部材50が閉じた状態になっている。
【0019】 基体部材20の説明 基体部材20は、主壁22と、主壁22の背面から折り返し状に彎曲して伸長 する係止片34と、基端部28位置で互いに平行に間隔を置いて蓋部材50側に 突出する一対の支軸用突片30と、同じく基端部28位置で蓋部材50側に突出 するばね保持用管状突起32とを有する。また、基体部材20は、蓋部材50側 表面の中央部分に大きな凹所26を有する。基体部材20の側面24を見ると、 凹所26の部分が切り欠き状になっている。この凹所26には、比較的厚さの大 きな板状体である基体側軟質弾発体62(例:発泡ウレタン製)が貼着されてお り、後で説明する第一突片38の傾斜面42と基体側軟質弾発体62の表面が面 一に連続している。さらに、基端部28において、支軸用突片30を間において 凹所26とは反対側位置で、蓋部材50側に向かって主壁22からばね保持用管 状突起32が突出している。このばね保持用管状突起32が突設された領域では 、基端部28の蓋部材50側表面が傾斜面として形成されている。この傾斜面の 傾斜方向は、主壁22の基端部28が、端部に向かって厚さが薄くなるような形 状であり、眼鏡ホルダー10全体を側面から見ると、切り欠き形状になっている (図2)。この傾斜面は、支軸部分を支点とする蓋部材50の開放すなわち揺動 回転を妨害しないようにするためである。なお、ばね保持用管状突起32は、基 端部28の全体厚さよりも短尺であるが、その先端面が基端部28の傾斜面と同 じ傾斜方向の傾斜面として形成されている。
【0020】 係止片34は、基端部28とは反対側で主壁22の背面から大きく彎曲して突 出し、主壁22の背面の仮想延長面に極接近する形状で伸長している。係止片3 4の先端部における蓋部材50側表面には、複数の位置ずれ防止用突起34bが 形成されている。また、係止片34の彎曲部分に小彎曲(円弧)形状の第二突片 34cが形成され、主壁22の延長部である主壁前端部22aと協働して筆記具 保持用二股状凹所40を画成している。
【0021】 また、基体部材20は、主壁前端部22aと対向する位置に第一突片38を有 しており、第一突片38と主壁前端部22aが協働して小間隔部である紙片保持 用二股状凹所36を作っている。この紙片保持用二股状凹所36内では、主壁前 端部22a側から小突起である隆起条22bが突出し、隆起条22bに対して位 置ずれして、第一突片38側から小突起である隆起条38aが突出している。さ らに、第一突片38の蓋部材50側表面は、端部に向かって蓋部材50から離れ る方向に彎曲面をなして傾斜した傾斜面42として形成されている。
【0022】 蓋部材50の説明 蓋部材50は、基体部材20の対をなす支軸用突片30の相互対向面側に小さ く突出形成されている支軸突起30aを、蓋部材50側の一対の軸受突片54に 形成された軸穴54aに嵌入させることによって基体部材20に揺動回転自在に 連結されている。一対の軸受突片54は、互いに平行にかつ小間隔を置いて蓋部 材50に突設された部材である。また、基体部材20のばね保持用管状突起32 と対応する位置で、軸受突片54に隣接して、蓋部材50にばね保持用管状突起 56が突設されている。ばね保持用管状突起56の先端面は、ばね保持用管状突 起32の傾斜した先端面とは逆方向に傾斜した傾斜面になっている。さらに、蓋 部材50は、基体部材20側の表面に、凹所26に対応する比較的浅い凹所52 を有する。この凹所52には、蓋側軟質弾発体64(例:発泡ウレタン製)が貼 着されている。蓋側軟質弾発体64の表面は、蓋部材50の端部表面(緩傾斜面 )58と面一に連なっている。
【0023】 圧縮コイルばね60 基体部材20と蓋部材50は、以上の形態で互いに連結されているが、互いに 対応する位置にあるばね保持用管状突起32、56に対して圧縮コイルばね60 が嵌装され、その付勢力(弾発力)によって基体部材20と蓋部材50の端部が 離反する方向に押され、もって、支軸突起30aと軸穴54aの嵌合関係で形成 される支軸部分を支点として、基体側軟質弾発体62と蓋側軟質弾発体64とが 互いに接する方向に基体部材20と蓋部材50が付勢されている。すなわち、圧 縮コイルばね60の付勢力によって基体部材20と蓋部材50が閉成される。
【0024】 眼鏡ホルダー10の使用 眼鏡ホルダー10は、以上のように構成されており、自動車車室内において、 水平姿勢になされたサンバイザー板70の端縁部分に対して図4に示されるよう に装着される。すなわち、図2に示す状態の眼鏡ホルダー10の基端部28側を サンバイザー板70の端縁位置にもたらし、主壁22と係止片34の間にサンバ イザー板70が入るように、サンバイザー板70に対して眼鏡ホルダー10を押 し進める。この時、係止片34が弾性変によって外側に押し広げられ、サンバイ ザー板70が係止片34の基端部分である彎曲部位置まで相対的に進入した位置 で眼鏡ホルダー10の動きが止まると、係止片34の弾性復元力により係止片3 4の複数の位置ずれ防止用突起34bがサンバイザー板70の上面に大きな押圧 力を持って押しつけられる。これによって、眼鏡ホルダー10が安定姿勢でサン バイザー板70に保持される。
【0025】 次に、眼鏡ホルダー10に対するサングラス80の装着について説明する(図 1)。図示のサングラス80は折畳まれた状態である。サングラス80の蔓82 が眼鏡ホルダー10の基体部材20と蓋部材50の間に押し込まれる。図1、図 4では、サングラス80を押し込む前に、蓋部材50が開成されているが、これ は、眼鏡ホルダー10の動作形態を判り易く示したもので、当然のことながら、 押し込み前の眼鏡ホルダー10は閉成状態になっている。
【0026】 蔓82は、第一突片38と蓋部材50の端部表面の間に押し込まれる。第一突 片38の傾斜面42と、蓋部材50の端部表面(緩傾斜面)58とは、相互関係 で外開きの切り欠き形状に画成されているため、その部分に蔓82を容易に差し 入れることができ、これらの傾斜面を誘導面として蔓82が円滑に前進し、眼鏡 ホルダー10の保持領域部分となる基体側軟質弾発体62と蓋側軟質弾発体64 の間に押し込まれる。この時、基体側軟質弾発体62および蓋側軟質弾発体64 の表面が、前記受け入れ部分の傾斜面に面一に連なっているため、保持領域部分 に対する蔓82の移行は円滑である。また、眼鏡ホルダー10に対して蔓82を 押し込む間、圧縮コイルばね60の付勢力に逆らって蓋部材50が開き、蔓82 が保持領域部分に到達した後、圧縮コイルばね60の付勢力に従って蓋部材50 が閉じる。このため、蔓82を受ける部分で基体側軟質弾発体62と蓋側軟質弾 発体64の表面部分が弾性変形して凹み、蔓82が包み込まれる形態で基体側軟 質弾発体62と蓋側軟質弾発体64の間で安定的に保持される。このような眼鏡 ホルダー10に対するサングラス80の押し込み装着操作は、ワンタッチで、し かも片手で簡単に行なうことができる。
【0027】 眼鏡ホルダー10からサングラス80を取り外す場合には、サングラス80の フレーム部分を片手で掴んで手前に引き出せばよい。この時も、圧縮コイルばね 60の付勢力に従って蓋部材50が一旦開き、サングラス80の取り出し後に再 び閉じる。
【0028】 筆記具の保持 一方、主壁前端部22aと円弧形状に彎曲した第二突片34cとで画成される 筆記具保持用二股状凹所40の最大内径は、通常使用されるボールペン等の筆記 具の外径よりも若干小さくなされている。第二突片34cの先端部分が主壁前端 部22aに接近する態様で彎曲しているため、差し入れ口の寸法は若干小さいが 、横向きにした筆記具を差し入れ口に押し当てると、第二突片34cが弾性変形 して外側に開くため、筆記具を容易に筆記具保持用二股状凹所40内に押し込む ことができる。第二突片34cは、押し込まれた筆記具によって多少押し広げら れた状態になり、第二突片34cの弾性復元力によって筆記具が確実に保持され る。勿論、筆記具保持用二股状凹所40に対して横方向から筆記具を挿入するこ ともできる。かくして、筆記具保持用二股状凹所40内に筆記具を挿入しておけ ば、必要なときに直ちに筆記具を利用することができ便利である。
【0029】 紙片の保持 主壁前端部22aと第一突片38の間は十分狭くなされており、両者の内側に 突出する隆起条22b、38aは、互いに位置ずれした関係にあって、それらの 隆起頂面は互いの相手側領域内に到達している。このような位置関係になされた 主壁前端部22aと第一突片38の間に、十分深く紙片(例、有料道路通行券) を差し込むと、紙片が隆起条22b、38a部分で僅かに屈曲して支持側との間 で大きな摩擦力が得られ、紙片を確実に保持することができる。
【0030】 第二具体例 次に、図5に示される本考案の第二例としての眼鏡ホルダー10Aについて説 明する。図中、図1から図4に示された例と同一部材(箇所)には同一符号を付 しており、その説明は省略する。 眼鏡ホルダー10Aは、係止片34Aが基体部材20と別体品として形成され ている点で、第一例眼鏡ホルダー10の場合と相違する。係止片34Aの全体形 状は係止片34と同じであるが、彎曲部34aの基端に固定用突片34dが突設 されている。
【0031】 基体部材20の背面に対して係止片34Aを固定する際には、接合板90を用 いる。基体部材20の背面に接合される側の接合板90の表面および彎曲部34 aの基端と接する予定箇所における接合板90の表面に、予め接着剤が塗布され る。彎曲部34aの基端と接する、接合板90の予定箇所には、突片34dを受 け入れる係止口が形成されており、接合板90を主壁22の背面に接合し、前記 係止口に対して突片34dを嵌入して彎曲部34aの基端を接合板90に接合す ることによって、基体部材20の主壁22背面に係止片34Aが不動に固定され る。
【0032】 第三具体例 図6、図7は、本考案の第三例である眼鏡ホルダー10Bを示している。図中 、図1〜図4に示される例と同一部材(箇所)には同一符号を付しており、その 説明は省略する。 眼鏡ホルダー10Bは、樹脂製の基体部材20Bと、蓋部材50Bと、付勢用 ねじりコイルばね60Bとを主部材として構成されている。基体部材20Bの基 端部28Bに、互いに小間隔を置いて平行に一対の軸受突片30Bが蓋部材50 B側に突出形成されている。また、基端部28Bに対面する位置で、蓋部材50 Bに互いに小間隔を置いて平行に一対の軸受突片54Bが突出形成されている。 いずれも対をなす軸受突片30Bと54Bの関係は、後者が前者の間に挟まれる ような寸法関係になされている。軸受突片30Bと54Bは、それぞれの軸穴3 0aと54aが整合する位置関係で位置づけられ、軸穴30a、54aに支軸ピ ン100を貫通することによって連結される。この連結関係によって、基体部材 20Bに対して蓋部材50Bを開閉自在に揺動回転させることができる。
【0033】 また、一対の軸受突片54Bの間で、支軸ピン100に対してねじりコイルば ね60Bが嵌装され、ねじりコイルばね60Bの脚状両端部がそれぞれ基体部材 20Bと蓋部材50Bの内側面(相互対向面)に当接している。この当接位置は 、支軸ピン100を挟んで基体側軟質弾発体62および蓋側軟質弾発体64と反 対側であり、この位置関係によって、ねじりコイルばね60Bの付勢力で眼鏡ホ ルダー10Bが眼鏡ホルダー10と同様に閉成状態に保持される。
【0034】 第四具体例 図8、図9は、本考案の第四例である眼鏡ホルダー10Cを示している。図中 、図6、図7に示される例と同一部材には同一符号を付しており、その説明は省 略する。 第四例は、ねじりコイルばね60Bに代えて、開脚状に彎曲した板ばね60C を用いた点でのみ第三例と相違する。板ばね60Cの働きは、ねじりコイルばね 60Bのそれと同様である。
【0035】
【考案の効果】
(1)車室内に固定された眼鏡ホルダーにサングラスを装着するに当たって、 弾発部材の付勢力に逆らって蓋部材を押し開き、基体部材および蓋部材の対向面 である保持領域部分までサングラスの蔓部分を押し込む操作を、ワンタッチで、 しかも片手で簡単に行なうことができる。何故なら、支軸部分とは反対側におけ る基体部材と蓋部材の端部領域が傾斜面または彎曲面による先開き形状になされ 、それによって眼鏡の一部を円滑に誘導して、基体部材および蓋部材の対向面で ある保持領域部分まで押し込むことができるようになっており、蓋部材の閉成力 を弾発部材の付勢力で得ているからである。保持領域部分まで蔓部分を押し込ん でサングラスから手を離すと、弾発部材の付勢力で支軸部分を支点として蓋部材 が揺動回転して当初の閉成位置に戻る。かくして、眼鏡ホルダーによってサング ラスが保持される。 (2)基体部材の背面側に係止片が存在しない形態の眼鏡ホルダーの場合、例 えば、基体部材の背面に両面接着剤付きテープを貼りつけ、これを車のダッシュ ボードに貼着して眼鏡ホルダーを固定すればよい。 (3)基体部材の背面側に係止片が存在する場合には、係止片の弾性変形特性 を利用した挟み機構により、基体部材と係止片の間に水平姿勢のサンバイザー板 が位置する態様で眼鏡ホルダーを固定することができる。 (4)サンバイザー板は、通常、車体天井に沿う水平姿勢になされているから 、サンバイザー板に装着された眼鏡ホルダーは、蓋部材が概ね水平姿勢をなして 下面側に位置しており、サングラスが安定姿勢して蓋部材上で支えられる。 (5)基体部材が係止片を有する場合、サンバイザー板に対する係止片の当接 領域に複数の位置ずれ防止用突起を設けることにより、サンバイザー板と蓋部材 との間の接触摩擦を大きくすることができ、サンバイザーに対する眼鏡ホルダー の相対変位を効果的に防ぐことができる。 (6)車両走行時に運転者が逆光(太陽光)を受け、眼鏡ホルダーで保持され ているサングラスを利用したい場合には、眼鏡ホルダーの設置位置が定位置であ るため、眼鏡ホルダーを確認するまでもなく、ほぼワンタッチで眼鏡ホルダーか らサングラスを取り外すことができる。この時、眼鏡ホルダーからサングラスを 引き出すと、弾発部材の付勢力を受けている蓋部材が、サングラスの移動に応じ て、開成方向または閉成方向に僅かに揺動回転する。サングラスを取り出した後 は、弾発部材で付勢された蓋部材が閉成されて基体部材に接した状態に戻る。 (7)基体部材と蓋部材の保持領域部分のいずれか一方の対向面に保持用軟質 弾発体を装着した場合には、基体部材に対して閉成方向に蓋部材を付勢する弾発 部材の付勢力によりサングラスの蔓部分が軟質弾発体内に押し込まれ、眼鏡ホル ダーに対する相対的なサングラスの動きを効果的に防ぐことができる。この効果 は、基体部材と蓋部材の両保持領域部分に保持用軟質弾発体を装着することによ って更に増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一具体例に係わる眼鏡ホルダーと、こ
れに装着すべきサングラスの斜視図。
【図2】閉じた状態にある図1に示す眼鏡ホルダーの縦
断面図。
【図3】図1に示す眼鏡ホルダーの分解斜視図。
【図4】自動車のサンバイザーに取りつけた図1に示す
眼鏡ホルダーを開いた状態で示す側面図。
【図5】本考案の第二の具体例に係わる眼鏡ホルダーの
一部分解側面図。
【図6】本考案の第二の具体例に係わる眼鏡ホルダーの
分解斜視図。
【図7】本考案の第二の具体例に係わる眼鏡ホルダーの
縦断面図。
【図8】本考案の第三の具体例に係わる眼鏡ホルダーの
分解斜視図。
【図9】本考案の第三の具体例に係わる眼鏡ホルダーの
縦断面図。
【図10】閉じた状態で示す従来例に係わる眼鏡ホルダ
ーの縦断面図。
【図11】開いた状態にある図10に示す従来例に係わ
る眼鏡ホルダーの縦断面図。
【符号の説明】
10 眼鏡ホルダー 20 基体部材 22 主壁 22a 主壁前端部 22b 隆起条 24 側面 26 凹所 28 基部 30 支軸用突片 30a 支軸突起 32 ばね保持用管状突起 34 係止片 34a 彎曲部 34b 位置ずれ防止用突起 34c 第二突片 36 紙片保持用二股状凹所 38 第一突片 38a 隆起条 40 筆記具保持用二股状凹所 42 傾斜面 44 傾斜面 50 蓋部材 52 凹所 54 軸受突片 54a 軸穴 56 ばね保持用管状突起 58 端部表面 60 コイルばね 62 基体側軟質弾発体 64 蓋側軟質弾発体 70 サンバイザー板 80 サングラス 90 接合板 100 支軸ピン

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車車室内で用いる開閉可能な眼鏡ホ
    ルダーにおいて、 自動車車室の内装体の要所に取着される基体部材と、 前記基体部材に対して、支軸部分を支点として揺動回転
    可能に結合され、前記基体部材と共に開閉機構を形成し
    て眼鏡の一部を開閉可能に保持できる蓋部材と、 前記支軸部分を基準にして前記保持側とは反対側まで延
    びる前記基体部材および前記蓋部材の両延長端部に作用
    し、前記支軸部分を支点として前記両延長端部を押し広
    げる方向に付勢する弾発部材とを有し、 前記支軸部分とは反対側における前記基体部材と前記蓋
    部材の端部領域が傾斜面または彎曲面による先開き形状
    になされ、それによって眼鏡の一部を円滑に誘導して、
    前記基体部材および前記蓋部材の対向面である保持領域
    部分まで押し込むことができるように構成されており、 放置状態では、前記弾発部材の付勢力の下で前記基体部
    材と前記蓋部材が閉成して、前記保持領域部分が互いに
    密接し、 眼鏡の着脱によって前記基体部材と前記蓋部材に拡開力
    が加わった時には、前記支軸部分を支点として前記基体
    部材と前記蓋部材が揺動回転して拡開状態になることを
    特徴とする眼鏡ホルダー。
  2. 【請求項2】 前記基体部材の背面側すなわち前記蓋部
    材とは反対側で、前記基体部材から係止片が突出し、前
    記支軸部分に対して遠い側から近い側に向かって前記基
    体部材の背面に沿って彎曲伸長しており、もって前記基
    体部材と前記係止片の協働関係による挟み機構が構成さ
    れ、 前記固定片の弾性変形特性を利用した前記挟み機構によ
    り、前記基体部材と前記係止片の間にサンバイザー板が
    位置する態様で、着脱自在にサンバイザー板に装着し、
    かつサンバイザー板に対して固定できるようになってい
    ることを特徴とする請求項1に記載された眼鏡ホルダ
    ー。
  3. 【請求項3】 サンバイザー板に対する前記係止片の当
    接領域に複数の位置ずれ防止用突起が形成されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載された眼鏡ホルダー。
  4. 【請求項4】 前記保持領域部分の少なくとも一方の対
    向面に保持用軟質弾発体が装着されていることを特徴と
    する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載さ
    れた眼鏡ホルダー。
  5. 【請求項5】 前記基体部材の端部に紙片保持用の二股
    状凹所が形成されていることを特徴とする請求項1から
    請求項4までのいずれか1項に記載された眼鏡ホルダ
    ー。
  6. 【請求項6】 前記基体部材の端部に筆記具保持用の二
    股状凹所が形成されていることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4までのいずれか1項に記載された眼鏡ホルダ
    ー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0428501U (ja) * 1990-06-29 1992-03-06
JPH0532501U (ja) * 1991-09-30 1993-04-27 タキロン株式会社 防水床パネル
KR102110074B1 (ko) * 2019-03-18 2020-05-12 황운경 방향제가 구비되는 차량용 카드홀더

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