JP3644609B2 - 物入れポケット開閉用リッド体のハンドルクリップ - Google Patents

物入れポケット開閉用リッド体のハンドルクリップ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のリヤクォータトリム等に設けられる物入れポケットの開口部を開閉するリッド体のハンドルクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5(A)に示すように、車両のリヤクォータトリム11等に物入れポケットが設けられ荷物の収納場所として使用されている。該物入れポケットの荷物出し入れ口となる開口部11aには、この開口部11aを開閉するリッド体10が設けられ、該リッド体10にはリッド体10を閉状態に係止する係止機能をもったハンドルクリップ1が装着され、該ハンドルクリップ1をもって係止を解除してリッド体10を開き、又リッド体10を閉じハンドルクリップ1の係止機構にて係止するようになっている(例えば実開昭62−182851号公報参照)。
【0003】
上記ハンドルクリップとしては、従来より色々な構成のものが用いられているが、その中で図5(B),(C)に示す構造のものが従来より一般に用いられている。
【0004】
即ち、図5(B),(C)に示すように、ハンドルクリップ1は、ハンドル部2と取付係止部3と操作部4とをもった形状に合成樹脂により一体成形されたハンドルクリップ本体5と、コイルスプリング6との2部品にて構成される。
【0005】
上記ハンドルクリップ本体5のハンドル部2は、前面2aと左右側面2bと背面2cと上面2dとからなる下側に開いたほぼ箱形をなし、背面2cの中央部分に切欠部2c′が形成され、該切欠部2c′から取付係止部3が後方に突出形成される。
【0006】
取付係止部3は、上記切欠部2c′と同じ幅でハンドル部2の上面2dと面一に後方へ突出する上面3aと、該上面3aの後部両側部から前方へ延びる左右のサイド爪3b,3bと、上面3aの後端縁にはセルフヒンジ3dが形成され、該セルフヒンジ3dにて折り返されて上面3aの下側に重なるばね受面3eと、該ばね受面3eの先端の下面側に突出形成された係止爪部3fとからなる。上記左右のサイド爪3b,3bは上面3aの後端両側部から側外方へ徐々に拡がりつつ前方へ延び前端部が上記背面2cの切欠部2c′両側部分の後部に所定の隙間をもって近接対向した状態となっており、該サイド爪3b,3bの先端部外側には取付係止用の段部3c,3cが形成されている。
【0007】
操作部4は、上記係止爪部3f前端部から前方へ突出する連結部4aと、該連結部4aの前端から下方へ垂下する操作板4bとからなり、上記連結部4aが前記ハンドル部2の背面2cに形成した切欠部2c′内を後方から前方へと通り、操作板4bがほぼ箱形をなすハンドル部2の内部にてほぼ直立した状態となるよう構成されている。
【0008】
このように合成樹脂にて一体に形成されたハンドルクリップ本体5の取付係止部3の上面3aとその下方のばね受面3eとの間にコイルスプリング6を組込んだ状態にて、リッド体10の上方部分中央部に形成した角穴10aに取付係止部3を挿込む。すると、取付係止部3の左右のサイド爪3b,3bは角穴10aの左右側縁に押され内側に弾性変形しつつ挿込まれ、サイド爪3b,3bの先端部が角穴10aを通過する時点で、操作部2の背面2cが角穴10aの周辺部分のリッド体表面に当接すると共に該サイド爪3b,3bが自身の弾性復元力にて拡がりその先端の段部3c,3cが角穴10aの左右両側縁部にそれぞれ係合し、これによってハンドルクリップ1がリッド体10に取付けられた状態となる。
【0009】
リッド体10はその下縁部をリヤクォータトリム11の開口部11aの下縁部に回動可能に取付けられ、該リッド体10で開口部11aを閉じると、該開口部11aの上縁部近傍位置に形成した係止穴11dにリッド体10に取付けられているハンドルクリップ1の取付係止部3が挿込まれ、係止爪部3fがコイルスプリング6のばね力にて係止穴11dの下縁部に係合してリッド体10が閉状態に保持される。
【0010】
リッド体10を開くときは、ハンドル部2の前面2aの下縁部に手をかけ操作部4の操作板4bの下縁を指で上向きに押すことにより、係止爪部3fがコイルスプリング6に抗してセルフヒンジ3d回りに上方へ回動して係止穴11dの下縁部との係合が脱れ、ハンドル部2を手前に引くことによりリッド体10を開くことができるものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のハンドルクリップは、構成部品点数が少なく安価であり、リッド体への組付けも簡単であり、且つリッド体1の開閉操作も簡単である、といった多くの利点を有している。しかし、サイド爪3b,3b自体の弾性復元力だけで段部3c,3cと角穴10aの左右側縁との係止状態が保持されているので、ハンドルクリップ1を操作する度毎にサイド爪部3b,3bに作用する荷重によってサイド爪先端の段部3c,3cが次第に変形していくと、ハンドルクリップ1をリッド体10に係止する機能が衰え、ハンドルクリップ1のがたつきが生じてしまう、という課題を有している。
【0012】
本発明は上記のような従来のハンドルクリップの課題を解決することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車両のリヤクォータトリム等に設けられる物入れポケットの開口部を開閉するリッド体に取付係止されるハンドルクリップを、上記従来構造のように、合成樹脂にて一体成形されたハンドルクリップ本体5と、該ハンドルクリップ本体5の係止爪部3fを係止方向に付勢するコイルスプリング6とで構成したものにおいて、上記コイルスプリング6の代りに、係止爪部3fを係止方向に付勢する上下ばね部と、左右のサイド爪3b,3bを角穴10aの左右側縁へ係合する方向に付勢する左右のサイドばね部とを有する構造に、板ばね部材又はトーションばね部材等にて一体に構成したばね部材を用いたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜4を参照して説明する。
【0015】
図1及び図2は本発明の第1の実施の形態を示すもので、1はハンドルクリップであり、該ハンドルクリップ1は、リヤクォータトリム11に設けた物入れポケットの開口部11aを開閉するリッド体10に取付けられ、該リッド体10で開口部11aを閉じたとき上記ハンドルクリップ1の係止爪部が係止穴11dに係合することにより、リッド体10を閉状態に保持するものである。
【0016】
ハンドルクリップ1は、図2(A)に示すように、ほぼ箱形をなすハンドル部2と取付係止部3と操作部4とからなり合成樹脂にて一体に成形されたハンドルクリップ本体5と、上記取付係止部3内に組付けられたばね部材7との2部品によって構成される。
【0017】
上記合成樹脂にて一体形成されるハンドルクリップ本体5は、図5に示す従来のものとほぼ同じ構造であり、ハンドル部2は前面2aと両側面2b,2bと中央部に切欠部2c′をもった背面2cと上面2dとからなる下側に開いたほぼ箱形をなす。取付係止部3は、上記切欠部2c′部において上面2dから面一に後方へ突出延長する上面3aと、該上面の左右両側の後部から側方へ徐々に拡がりながら前方へ延びる左右のサイド爪3b,3bと、上記上面3aの後端に形成したセルフヒンジ3dと、セルフヒンジ3dにて折り返されて上記上面3aの下側に重なるばね受面3eと、該ばね受面3eの前端部に下側に突出する係止爪部3fとから構成される。操作部4は、上記ばね受面3eの前端部から前方に延びる連結部4aとその前端から下方へ垂下する操作板4bとからなる。
【0018】
このハンドルクリップ本体5は、上記したように図5に示す従来のハンドルクリップ本体とほぼ同じ構造であるが、取付係止部3の左右のサイド爪3b,3bのそれぞれの内側面に後述するばね部材7の左右のサイドばね部7b,7bがそれぞれ嵌入する凹溝部3g,3gが形成されている点が、図5の従来のものと異なる。
【0019】
ばね部材7は、図2(B)に示すように、取付係止部3の上面3aとそれに重なるばね受面3eとにそれぞれ弾接するほぼ>型断面をなす上下ばね部7aと、該上下ばね部7aの後端角部の両側部から前方へ延びサイド爪3b,3bの凹溝部3g,3gに嵌入して該サイド爪3b,3bを側外方に押圧する左右のサイドばね部7b,7bと、該左右のサイドばね部7b,7bの前端部から前記切欠部2c′を通って前方へ延び前端屈曲部7dがハンドル部2の前面2aの内側に当接する前方延長部7cとを有する構造に板ばね部材にて一体に構成される。
【0020】
上記のように合成樹脂にて一体に形成されたハンドルクリップ本体5の取付係止部3の上面3aとそれに重なり合うばね受面3eとの間に、上記のように構成したばね部材7を、その上下ばね部7aが上記上面3aとばね受面3eとに弾接し左右のサイドばね部7b,7bが左右のサイド爪3b,3bに形成した凹溝部3g,3gに嵌合した状態で組付けて、ハンドルクリップ1を構成する。このばね部材7の組付状態では、ばね部材7の上下ばね部7aの後端角部がセルフヒンジ3dの前側近傍に位置してそのばね力が上面3aに対してその下側のばね受面3eをセルフヒンジ3d回りに下向きに回動させる方向に作用し、サイドばね部7b,7bのばね力は左右のサイド爪3b,3bを左右に広げる方向に作用し、前方延長部7cが切欠部2c′を通ってハンドル部2内に延び前端屈曲部7dがハンドル部2の前面2aの内面に当接した状態となっている。
【0021】
上記ハンドルクリップ1を、その取付係止部3をリッド体10の上部に形成した角穴10aに挿入する。すると、サイド爪3b,3bが角穴10aの両側縁に押され内側に撓みつつ挿入され、ハンドル部2の背面2cが角穴10a周辺のリッド体10表面に当接した時点でサイド爪3b,3b先端の段部3c,3cが角穴10aの両側縁に係合し、ハンドルクリップ1がリッド体10に取付けられた状態となる。
【0022】
上記のようにしてハンドルクリップ1をリッド体10の角穴10aに取付けた状態では、ばね部材7の上下ばね部7aのばね力にてばね受面3eから前方へ延びる連結部4aが角穴10aの下縁部に押し付けられ、操作板4bがハンドル部2内にて前面2aとほぼ平行に垂下した状態となり、サイド爪3b,3bの先端の段部3c,3cの角穴10a両側縁への係合は、該サイド爪3b,3b自体の弾性復元力とばね部材7のサイドばね部7b,7bのばね力とで、しっかりと押圧保持される。
【0023】
リヤクォータトリム11のトリムポケット開口部11a周辺部分にはリッド体装着用の凹部11bが形成され、リッド体10の下縁部に突出形成した左右の突部10b,10bを、凹部11bの下縁部に設けた左右の穴部11c,11cに挿込むことにより、該リッド体10は突部10b,10bの穴部11c,11cへの嵌入部回りに回動して開口部11aを開閉するよう組付けられ、該リッド体10の角穴10aに取付けたハンドルクリップ1の取付係止部3を凹部11bに形成した係止穴11dに挿込み係止させることにより、リッド体10が上記開口部11aを閉じた状態に保持される。
【0024】
即ち、リッド体10で開口部11aを閉じハンドルクリップ1の取付係止部3が係止穴11dに挿込まれると、係止爪部3fが係止穴11dの下縁部に摺接して上向きに押され、係止爪部3fは上下ばね部7aのばね力に抗してセルフヒンジ3d回りに上向きに回動しつつ挿入され、リッド体10が凹部11bの表面に接合し開口部11aを閉塞すると同時に係止爪部3fの前端が係止穴11dを通過する。すると、係止爪部3fは上下ばね部7aのばね力にてセルフヒンジ3d回りに下向きに回動し、該係止爪部3fが係止穴11dの下縁部に係合してリッド体10は開口部11aを閉じた状態に保持される。
【0025】
トリムポケットの使用に際しリッド体10を開く場合は、ハンドル部2の前面2aの下縁部に手をかけ操作部4の操作板4bの下縁を指で上向きに押すことにより、係止爪部3fが上下ばね部7aの付勢力に抗してセルフヒンジ3dを中心として上向きに回動し、該係止爪部3fと係止穴11d下縁部との係合が解除され、その状態でハンドル部2の前面2aを手前に引くことにより、リッド体10は突部10bと穴部11cとの嵌入部を中心として回動し開口部11aを開くことができる。
【0026】
上記のようなリッド体10の開閉操作の度毎に、上記ハンドルクリップ本体5のサイド爪3b,3b先端の段部3c,3cと角穴10aとの係合部に荷重が作用するが、サイド爪3b,3bはそれ自体の弾性復元力に加えばね部材7の左右のサイドばね部7b,7bにて段部3c,3cを係合保持方向に強力に押しつけているので、たとえ段部3c,3cに多少の変形が生じたとしてもハンドルクリップ1をリッド体10に係止する機能が低下するようなことはなく、ハンドルクリップ1のがたつきのない係止状態を長期にわたり維持することができる。
【0027】
図3は本発明の第2の実施の形態を示すものであり、図1及び2に示す第1の実施の形態ではばね部材7を板ばね部材にて一体に形成しているのに対し、この図3の例では、ばね部材7をトーションばね部材にて一体に形成したもので、このトーションばね部材にて一体に形成したばね部材7を、図2(A)に示すハンドルクリップ本体5に、第1の実施の形態の場合と同じようにして組込むことにより、ハンドルクリップ1を構成するものである。
【0028】
この図3に示すばね部材7も、図2(B)に示すばね部材7と同様に、取付係止部3のばね受面3eに接して係止爪部3fをセルフヒンジ3d回りに下向きに付勢する上下ばね部7aと、左右のサイド爪3b,3bの内側面に形成した凹溝部3g,3gに嵌入してサイド爪3b,3bを側方に広げる方向に付勢する左右のサイドばね部7b,7bと、該サイドばね部7b,7bから前方へ延び前端屈曲部7dがハンドル部2の前面2aに当接する前方延長部7cとを有する構造に一体に形成され、図2(B)に示すばね部材7と同様に、図2(A)に示すハンドルクリップ本体5に組込まれるものである。
【0029】
この図3のばね部材7を用いた場合も、図1の場合と同様に、ばね部材7の左右のサイドばね部7b,7bがハンドルクリップ本体5の左右のサイド爪3b,3bを左右に広げる方向に付勢することによって、段部3c,3cと角穴10a両側縁との係合状態が確実に保持され、ハンドルクリップ1のリッド体10へのがたつきのない係止状態を長期にわたり維持することができる。
【0030】
図4は本発明の第3の実施の形態を示すもので、この例では図1,2に示すハンドルクリップ本体5の係止爪部及び操作部を省略し、板ばね部材にて形成されるばね部材7に係止爪部と操作部とを一体に形成したものである。
【0031】
即ち、図4に示す第3の実施の形態においては、ハンドルクリップ本体5を、前面2aと左右両側面2b,2bと背面2cと上面2dとからなる下側開きのほぼ箱形をなすハンドル部2と、上記背面2cの中央部に形成した切欠部2c′部にて上面2d後端から面一に後方へ突出延長する上面3aと該上面3aの後端の左右部から側方へ徐々に開きながら前方へ延びる左右のサイド爪3b,3bとからなる取付部3′とをもった構造に合成樹脂にて一体に形成する。
【0032】
そして、ばね部材7は、上下ばね部7aと、該上下ばね部7aの後端左右部から前方へ延び上記ハンドルクリップ本体5のサイド爪3b,3bの内側面に形成した凹溝部3g,3gにそれぞれ嵌入しサイド爪3b,3bを側方へ拡がる方向に押圧する左右のサイドばね部7b,7bと、該サイドばね部7b,7bから上記切欠部2c′を通ってハンドル部2内に延び前端屈曲部7dがハンドル部2の前面2aに当接する前方延長部7cとを有し、且つ上記上下ばね部7aの前端部に係止爪部7eを屈曲形成すると共に、該係止爪部7eから更に前方へ延びる連結部7fと該連結部7fの前端の操作板部7gとからなる操作部をもった構造に板ばね部材にて一体に形成される。
【0033】
上記構成のハンドルクリップ本体5の取付部3′の上面3aの下側に上記構成のばね部材7の上下ばね部7aを入れ、サイドばね部7b,7bを左右のサイド爪3b,3bに形成した凹溝部3g,3gに嵌入させ、前方延長部7cが切欠部2c′を通ってハンドル部2内に延び前端屈曲部7dが前面2aに当接した状態で組付けて、ハンドルクリップ1を構成する。
【0034】
そして、該ハンドルクリップ本体5の取付部3′をリッド体10の角穴10aに挿込むと、サイド爪3b,3bが角穴10aの両側縁に押され内側に弾性変形しつつ挿入され、背面2cがリッド体10の表面に当接した時点で左右のサイド爪3b,3bの先端部が角穴10aを通過して左右に拡がり、該サイド爪3b,3bの先端部が角穴10aの両側部に係合して、ハンドルクリップ1がリッド体10に取付係止される。
【0035】
このハンドルクリップ1の取付係止状態では、サイド爪3b,3bはそれ自体の弾性復元力とサイドばね部7b,7bの付勢力とで係止状態に保持され、上下ばね部7aの付勢力にて連結部7fは角穴10aの下縁部に押しつけられ、操作板部7gはハンドル部2の内側にて前面2aにほぼ平行に垂下した状態となっている。
【0036】
上記のようにハンドルクリップ1を取付係止したリッド体10の下縁部を、図1の実施の形態の場合と同様に、リヤクォータトリム11の凹部11b下縁部に回動可能に取付ける。そして、リッド体10で開口部11aを閉じハンドルクリップ1の取付部3′が凹部11bの開口部11a上方位置に設けた係止穴11dに挿込まれると、ばね部材7の上下ばね部7aが係止穴11dの下縁部に押されて上向きに弾性変形しつつ挿入され、リッド体10が凹部11bの表面に接合し開口部11aを閉塞すると同時に係止爪部7eが係止穴11dを通過する。すると、上下ばね部7aは下向きに弾性復元し係止爪部7eが係止穴11dの下縁部に係合してリッド体10は開口部11aを閉じた状態に保持される。
【0037】
リッド体10を開く場合は、ハンドル部2の前面2aの下縁部に手をかけ操作板部7gの下縁を指で上向きに押すことにより、係止爪部7eが上下ばね部7aのばね力に抗して上向きに変位し、該係止爪部7eと係止穴11d下縁部との係合が解除され、その状態でハンドル部2の前面2aを手前に引くことにより、リッド体10が下向きに回動し開口部11aを開くことができる。
【0038】
この図4の実施の形態の場合も、図1乃至3の場合と同様に、ばね部材7の左右のサイドばね部7b,7bがハンドルクリップ本体5の左右のサイド爪3b,3bを左右に広げる方向に付勢することによって、該サイド爪3b,3bの先端部と角穴10a両側縁との係合状態が確実に保持され、ハンドルクリップ1のリッド体10へのがたつきのない係止状態を長期にわたり維持することができるものである。
【0039】
尚、リッド体10下縁部を凹部11b下縁部に回動可能に取付ける手段は、上記図1乃至図4の各実施の形態の突部10bと穴部11cとの嵌合に限らず、従来より公知の任意の構成を採用できる。又、本発明は、リヤクォータトリム部に設けられたトリムポケットのリッド体に限らず、任意場所の物入れポケットのリッド体に取付係止されるハンドルクリップに適用可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ハンドルクリップにおいて、係止爪部を係止方向に付勢するばね部材に、該ハンドルクリップをリッド体に取付係止するサイド爪を係止方向に付勢するサイドばね部を一体に形成したことにより、部品点数の増加なしに、ハンドルクリップのリッド体への係止機能を長期にわたり確実に維持することができるもので、構造簡単でコスト低廉なることと相俟って実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すもので、(A)はハンドルクリップの展開斜視図、(B)はハンドルクリップの斜視図、(C)はハンドルクリップを取付けたリッド体で物入れポケットの開口部を閉じた状態を示す縦断側面図、(D)は(C)のD−D断面図である。
【図2】(A)は図1に示すハンドルクリップ本体の展開斜視図、(B)は図1に示すばね部材の斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すもので、ばね部材の斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示すもので、(A)はハンドルクリップ本体の展開斜視図、(B)はばね部材の斜視図である。
【図5】従来例を示す図で、(A)は車両の物入れポケット部の斜視図、(B)はハンドルクリップの展開斜視図、(C)はハンドルクリップを取付けたリッド体で物入れポケットの開口部を閉じた状態を示す側面説明図、(D)は(C)のD−D断面図である。
【符号の説明】
1 ハンドルクリップ
2 ハンドル部
3 取付係止部
3′ 取付部
3a 上面
3b サイド爪
3c 段部
3d セルフヒンジ
3e ばね受面
3f 係止爪部
3g 凹溝部
4 操作部
4a 連結部
4b 操作板
5 ハンドルクリップ本体
7 ばね部材
7a 上下ばね部
7b サイドばね部
7e 係止爪部
7f 連結部
7g 操作板部
10 リッド体
10a 角穴
11 リヤクォータトリム
11a 開口部
11d 係止穴

Claims (3)

  1. 車両のリヤクォータトリム等に設けられる物入れポケットの開口部を開閉するリッド体に取付係止され該リッド体が上記開口部を閉じた状態に係止するハンドルクリップであって、該ハンドルクリップは合成樹脂にて一体に形成されるハンドルクリップ本体と、該ハンドルクリップ本体に組込まれるばね部材とからなり、該ハンドルクリップ本体は、下側に開いたほぼ箱形をなすハンドル部と、該ハンドル部の背面から後方へ突出する上面と該上面の後部両側部から側方へ徐々に拡がりながら前方へ延び前端部に係合用の段部を有する左右のサイド爪と上記上面の後端のセルフヒンジ部で折り返され該上面の下側に重なって前方へ延び前端部に係止爪部を有するばね受面とからなる取付係止部と、該取付係止部の係止爪部から前方へ延びる連結部とその前端の操作板とからなる操作部とを有し、上記ばね部材は、上記ハンドルクリップ本体の取付係止部の上面とその下側に重なるばね受面との間に組込まれ係止爪部を下向きに付勢する上下ばね部と、上記取付係止部の左右のサイド爪を側外方へ付勢する左右のサイドばね部とを有する構造に一体に構成され、上記ハンドルクリップ本体の取付係止部を上記リッド体に形成した角穴に挿込むことにより、ハンドル部の背面がリッド体の表面に当接した状態で左右のサイド爪部先端の段部が上記角穴の両側縁に係合してハンドルクリップがリッド体に取付係止され、リッド体で物入れポケットの開口部を閉じると上記取付係止部が物入れポケットの係止穴に嵌入し係止爪部が該係止穴の下縁部に係合してリッド体を閉状態に保持し、ハンドル部内に位置する上記操作板を上向きに押すことにより、係止爪部と係止穴下縁部との係合が解除されるよう構成したことを特徴とする物入れポケット開閉用リッド体のハンドルクリップ。
  2. 車両のリヤクォータトリム等に設けられる物入れポケットの開口部を開閉するリッド体に取付係止され該リッド体が上記開口部を閉じた状態に係止するハンドルクリップであって、該ハンドルクリップは合成樹脂にて一体に形成されるハンドルクリップ本体と、該ハンドルクリップ本体に組込まれるばね部材とからなり、該ハンドルクリップ本体は、下側に開いたほぼ箱形をなすハンドル部と、該ハンドル部の背面から後方へ突出する上面と該上面の後部両側部から側方へ徐々に拡がりながら前方へ延びる左右のサイド爪とからなる取付部とを有し、上記ばね部材は、上記ハンドルクリップ本体の取付部の上面の下側に組込み取付けられる上下ばね部と、上記サイド爪を側外方へ付勢する左右のサイドばね部と、上記上下ばね部の前端に屈曲形成した係止爪部と、該係止爪部から前方へ延びハンドルクリップ本体のハンドル部内に位置する操作板部とを有する構造に板ばね部材にて一体に構成され、上記ハンドルクリップ本体の取付部を上記リッド体に形成した角穴に挿込むことにより、ハンドル部の背面がリッド体の表面に当接した状態で左右のサイド爪部先端が上記角穴の両側縁部に係合してハンドルクリップがリッド体に取付係止され、リッド体で物入れポケットの開口部を閉じると上記取付部が物入れポケットの係止穴に嵌入しばね部材の係止爪部が該係止穴の下縁部に係合してリッド体を閉状態に保持し、ハンドル部内に位置する上記操作板部を上向きに押すことにより、上下ばね部が上向きに弾性変形して係止爪部と係止穴下縁部との係合が解除されるよう構成したことを特徴とする物入れポケット開閉用リッド体のハンドルクリップ。
  3. 請求項1又は2に記載の物入れポケット開閉用リッド体のハンドルクリップにおいて、ハンドルクリップ本体の左右のサイド爪の内側には、ばね部材の左右のサイドばね部がそれぞれ嵌入保持される凹溝部が形成されていることを特徴とする物入れポケット開閉用リッド体のハンドルクリップ。
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