JP3079914B2 - バッフルプレートの取付構造 - Google Patents

バッフルプレートの取付構造

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JP3079914B2
JP3079914B2 JP06267748A JP26774894A JP3079914B2 JP 3079914 B2 JP3079914 B2 JP 3079914B2 JP 06267748 A JP06267748 A JP 06267748A JP 26774894 A JP26774894 A JP 26774894A JP 3079914 B2 JP3079914 B2 JP 3079914B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバッフルプレートの取付
構造に関する。詳しくは、自動二輪車等の排気系に係る
マフラーの構成部材であるバッフルプレートのマフラー
ボディへの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】マフラーは、その内部に例えば鋼板でで
きたバッフルプレートを組み込むことで内部が数室に区
切られ、これによって排気ガスが直接大気中に放出され
るのを抑制している。このように排気ガスの流れを妨げ
る障壁としてのバッフルプレートは、排気ガスが該バッ
フルプレートを通過する度に排気ガスを撹乱する。この
撹乱中に排気ガスからは音波が吸収され、または圧力の
減少や排気温度の低下などが生ぜしめられて、その結果
吸音される。
【0003】従来、バッフルプレートaのマフラーbへ
の取り付けは、図8のように、もなか状に接合されてな
る片方のマフラーボディb1 にバッフルプレートaを置
き、スミ肉溶接によって仮止めしてから他方のマフラー
ボディb2をそれらに被せ、マフラーボディ同士を溶着
後、バッフルプレートaをその周縁に沿って栓溶接にて
本止めしていた。
【0004】ところで、上記栓溶接される箇所には、図
9のようにマフラーボディbとバッフルプレートaとの
間にプロテクタcが介在されており、したがって、該栓
溶接箇所は、マフラーボディb、プロテクタcおよびバ
ッフルプレートaの3部層からなっており、これら各部
品間に隙間d・dができるように設定されこれらの隙間
d・dに溶融金属eを流し込んで、バッフルプレートa
をマフラーbに溶着していた。この場合、図10に示す
ようにすべて均一に溶着金属が隙間d・dに入り込めば
よいが、図11および図12に示すような外部にのみ溶
融金属が被さった状態で溶着されたものにあっては、内
部において溶接不良であっても外部からはその状態が見
えないため、圧洩れ検査をした場合でも発見できない。
したがって、このような溶接不良は破損やびびり音発生
の原因となった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明バッフルプレー
トの取付構造は、上記問題に鑑みて考慮されたものであ
って、その解決しようとする課題は、自動二輪車等の排
気系に係るマフラーの構成部材であるバッフルプレート
のマフラーボディへの栓溶接箇所において溶接不良をな
くし、これによって破損やびびり音等の発生を防止する
ことができる新規なバッフルプレートの取付構造を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明バッフルプレート
の取付構造は、以上のような課題を解決するものであっ
て、次のようなものである。すなわち、本発明バッフル
プレートの取付構造は、マフラーボディの内壁面に沿っ
て設けられ該マフラーボディとの間で吸音材を介在させ
るためのプロテクターと、マフラー内部を区分するため
のバッフルプレートとを有するマフラーに係る前記バッ
フルプレートの取付構造であって、前記バッフルプレー
トの縁には少なくとも一つの凸部を設け、前記マフラー
ボディおよびプロテクターには前記バッフルプレートの
前記凸部に対応する箇所に該凸部が緩めに嵌合する通し
孔を設け、これら通し孔に前記凸部を嵌合させた状態で
マフラーボディの外側から該嵌合部分を栓溶接せしめた
バッフルプレートの取付構造に存する。
【0007】
【作用】したがって、本発明バッフルプレートの取付構
造によれば、バッフルプレートの縁には少なくとも一つ
の凸部を設け、マフラーボディおよびプロテクターには
前記バッフルプレートの前記凸部に対応する箇所に該凸
部が緩めに嵌合する通し孔を設け、これら通し孔に前記
凸部を嵌合させた状態でマフラーボディの外側から該嵌
合部分を栓溶接せしめるので、マフラー内に配置されて
いるバッフルプレートは、その凸部を中心としてその周
囲にできる透き間に溶融金属が入り込むようになる。こ
のため、バッフルプレートの凸部を溶融金属が常に含ん
だ状態でマフラーボディおよびプロテクターにバッフル
プレートが溶着されるようになるため、上記嵌合部分に
おいて溶接不良を生じないようにできる。したがって、
マフラーの破損を防止できるとともにびびり音等の発生
も防止できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係るバッフ
ルプレートの取付構造Aを図示した実施例に従って詳細
に説明する。図1は本発明に係るバッフルプレートの取
付構造1が採用されたマフラーの平面図、図2は図1の
II−II線断面図、図3は図2のIII−III線断面図、図4
は図3の要部拡大図、図5は図2のV−V線断面図、図6
は図2のVI−VI線断面図、図7は本発明に係るバッフル
プレートの取付構造に係る要部溶接部分の拡大図であ
る。
【0009】エキゾーストパイプ1に連結されるマフラ
ー2は、図1および図2からわかるように、エキゾース
トパイプ1と連結される基筒部4と、基筒部4に接続さ
れて後ろに延びる筒胴部5とから基本構成される。な
お、ここでいう後ろとは図面に正対した右側であってマ
フラー2を図示しない自動二輪車に搭載したときの車体
後方をいい、同様に前とは図面に正対した左側であって
マフラー2を自動二輪車に搭載したときの車体前方をい
う。また、筒胴部5については、本発明に係るバッフル
プレートの取付構造Aと直接的に関連しないため、内部
の主要部であるインナーパイプ6・6・6等を図示のみ
して説明に代える。
【0010】基筒部4は黒色耐熱塗装等の表面処理が施
されており、車輛内側のインナーマフラーボディ4iと
車輛外側のアウターマフラーボディ4oとが、いわゆる
もなか結合されるように、それら各マフラーボイディの
上縁部4iu・4ouおよび下縁部4id・4odは、フラ
ンジ状に外へ向けて張り出されている。
【0011】また、基筒部4には、基筒部4の内表面に
グラスウールでできた吸音材7を充填するためのマフラ
ープロテクター8が配設されているとともに、基筒部4
のほぼ中央部には仕切蓋としてのバッフルプレート10
が配置され基筒部4を車輛前後方向に二分している。
【0012】マフラープロテクター8は、図5からわか
るようにインナーマフラーボディ4iとアウターマフラ
ーボディ4oよりも一回り縮小されたほぼ相似形のイン
ナーマフラープロテクター8iとアウターマフラープロ
テクター8oとからなり、それら各マフラープロテクタ
ー8i・8oの上縁部8iu・8ouおよび下縁部8id
・8odもフランジ状に外へ向けて張り出されている。
ただし、マフラープロテクター8i・8oの各縁部8i
u・8ou、8id・8odの方が、各マフラーボディ4i
・4oの各縁部4iu・4ou、下縁部4id・4odより
も長めに設定してあり、マフラーボディ4i・4oとマ
フラープロテクター8i・8oとを組み合わせたときに
上記各縁部の端面が面一になるようにその長さが設定さ
れてある。
【0013】また、マフラーボディ4i・4oおよびマ
フラープロテクター8i・8oには、次に詳しく述べる
バッフルプレート10に設けられた凸部12・12・…
に対応する箇所に、それぞれ通し孔11b・11b・
…、および通し孔11p・11p・…が形成されてい
る。
【0014】バッフルプレート10は、図3で示すよう
に、その一面10aが円柱の上部を笠形に閉じた如き釣
鐘状をしており、その外周は車体後方に延びるように立
ち上げられて立周縁10bとされている。そして、バッ
フルプレート10を基筒部4の所定位置に取り付けたと
きに、立周縁10bがマフラープロテクター8i・8o
の内周面に内接するように、バッフルプレート10の大
きさや形状が定められている。
【0015】また、立周縁10bの適所には、図3およ
び図4に示すように、外方へクランク状に凸部12が設
けられている。この実施例では、立周縁10bのうち上
部と下部を除く車輛内側と外側の縁にそれぞれ対応され
て2つの凸部12・12・…が設けられている。凸部1
2・12・…は、図4でよくわかるように、マフラーボ
ディ4i・4oおよびマフラープロテクター8i・8o
に設けられた前記通し孔11b・11b・…および通し
孔11p・11p・…に緩めに嵌合されるようになって
おり、該嵌合の後でマフラーボディの外側から当該嵌合
部分13が栓溶接されるようになっている。なお、図3
中符号14で示す部分は、バッフルプレート10をマフ
ラーボディ4iに仮止めのスミ肉溶接したときにできる
ビードである。
【0016】しかして、バッフルプレート10をマフラ
ープロテクター8iが配設されたマフラーボディ4iに
スミ肉溶接によって組み付けた後で、マフラープロテク
ター8oが配設された他方のマフラーボディ4oをそれ
らに重ね合わせ、マフラーボディ4i・4oの各縁部4
u・4ou、4id・4odおよびマフラープロテクター
8i・8oの各縁部8iu・8ou、8id・8od同士を
溶着し、その後、バッフルプレートaを嵌合部分13を
含む立周縁10bに沿って栓溶接にて本止めすること
で、バッフルプレート10のマフラー2への組み付けが
終了する。また、図4の符号16・16・…が示すのは
嵌合部分13における透き間であり、該部分13の透き
間16・16・…に図示しない溶接金属18が流れ込み
図7のようになる。。
【0017】しかして、本発明バッフルプレートの取付
構造Aによれば、バッフルプレート10の立周縁10b
には4つの凸部12・12・12・12を設け、マフラ
ーボディ4i・4oおよびマフラープロテクター8i・
8oには、それぞれバッフルプレート10の凸部12に
対応する箇所に該凸部が緩めに嵌合する通し孔11b・
11b・…、および通し孔11p・11p・…を設け、
これら通し孔11b・11b・…、11p・11pに前
記凸部12・12・12・12を嵌合させた状態でマフ
ラーボディ4i・4oの外側から該嵌合部分13を栓溶
接せしめるので、マフラー内に配置されているバッフル
プレート10は、その凸部12を中心としてその周囲に
できる透き間16・16・…に溶融金属18が入り込む
ようになる。このため、バッフルプレート10の凸部1
2を溶融金属18が常に含んだ状態でマフラーボディ4
i・4oおよびマフラープロテクター8i・8oにバッ
フルプレート10が溶着されるようになるため、嵌合部
分13において溶接不良を生じないようにできる。した
がって、マフラー2の破損を防止できるとともにびびり
音等の発生も防止できる。
【0018】
【発明の効果】本発明バッフルプレートの取付構造によ
れば、自動二輪車等の排気系に係るマフラーの構成部材
であるバッフルプレートのマフラーボディへの栓溶接箇
所において溶接不良をなくし、これによって破損やびび
り音等の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバッフルプレートの取付構造が採
用されたマフラーの平面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】本発明に係るバッフルプレートの取付構造に係
る要部溶接部分の拡大図である。
【図8】従来技術を説明するための図である。
【図9】従来技術においてマフラーにバッフルプレート
を組み付けるための栓溶接要部の拡大図である。
【図10】図9において栓溶接がうまくいったときの図
である。
【図11】図9において栓溶接が失敗したときの一例を
示す図である。
【図12】図8において栓溶接が失敗したときの別の一
例を示す図である。
【符号の説明】
A バッフルプレートの取付構造 2 マフラー 4i マフラーボディ 4o マフラーボディ 6 吸音材 8 プロテクター 10 バッフルプレート 10b バッフルプレートの縁 11b 通し孔 12 凸部 13 嵌合部分

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マフラーボディの内壁面に沿って設けら
    れ該マフラーボディとの間で吸音材を介在させるための
    プロテクターと、マフラー内部を区分するためのバッフ
    ルプレートとを有するマフラーに係る前記バッフルプレ
    ートの取付構造であって、前記バッフルプレートの縁に
    は少なくとも一つの凸部を設け、前記マフラーボディお
    よびプロテクターには前記バッフルプレートの前記凸部
    に対応する箇所に該凸部が緩めに嵌合する通し孔を設
    け、これら通し孔に前記凸部を嵌合させた状態でマフラ
    ーボディの外側から該嵌合部分を栓溶接せしめたバッフ
    ルプレートの取付構造。
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JP6626530B2 (ja) * 2018-05-22 2019-12-25 マレリ株式会社 エンジン用マフラ

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