JP3079843U - 携帯用傘ケース - Google Patents

携帯用傘ケース

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JP3079843U
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JP
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umbrella
portable
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case
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JP2001000943U
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一之 小林
喜至雄 有元
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株式会社関電製作所
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出入れ操作し易く、搭乗者の邪魔
になり難くて収まり具合良く、水漏れも無いようにしな
がら傘を自動車内に収納できる携帯用傘ケースを提供す
る。 【解決手段】 上端部に傘出し入れ用の開口部1
を有した袋状の傘収納本体2と、この傘収納本体2の上
部にループ状態で装備された長さ調節自在な紐体3とで
構成する。傘収納本体2内に水を貯留可能な貯留状態
と、傘収納本体2内に貯留された水を排出する解放状態
とに切換え自在な突片4aを設けた状態切換え部6を傘
収納本体2下端に備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、主として自動車に乗るときに有用な携帯用傘ケースに係り、詳しく は、車内やシートを濡らすことなく傘を車内に携帯することができ、しかも出し 入れが簡単で容易に行える傘ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、雨天等によって傘を自動車に持ち込む場合には、単にそのまま持ち込む のが一般的であった。又、百貨店、スーパー等の大型店では、内部に雨水を貯留 できる長尺状のポリ袋で成る傘ケースを装備してあることも多い。ポリ袋製傘ケ ースは、その内部に傘を入れ込んで携帯するものであり、ポリ袋内に雨水が溜ま ることで、店内等を不要に濡らすことを回避できる利点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
単に傘を車内に持ち込む場合、足元に置くにしては長過ぎて収まりが悪く、柄 の部分が搭乗者の横に張り出して邪魔になったり、フロアで横倒しとなって足が 置き難いとか傘を踏んでしまう等の問題が多かった。特に、使用後で傘が濡れて いるときには、足元やシート端、或いは衣服を濡らしてしまい易いとともに、運 転シート付近に置かれた傘によって運転の妨げとなることもあり、自動車内にお ける傘の収納には改善の余地が残されているものであった。
【0004】 一方、細長いポリ袋に傘を収納する手段では、袋上端の小さい開口部からの傘 挿入操作が面倒で行い難いとともに、傘を地面や壁に着く行為により、傘先端と 地面との間で挟まれる等によってポリ袋が容易に破れ、せっかく貯めた水が出て しまって店内や車室を濡らして汚すことが多かった。そのため、いきおいポリ袋 の使用を躊躇ってしまうことも多く、又、使用済みポリ袋の回収やその後処理の 問題もあり、ポリ袋を用いて百貨店、スーパーの店内、或いは自動車内を傘によ って濡れたり汚れたりすることから守る手段としては、所期したほど芳しい成果 が得難いものであった。
【0005】 本考案の目的は、搭乗者の邪魔になり難くて、水漏れ無く収まり具合も良いよ うにしながら傘を自動車等の車室内に収納できるとか、傘の挿入、取出しがやり 易く、水漏れのおそれも解消される状態で店内に持ち込める等、前述した諸問題 が解消される携帯用傘ケースを提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の構成は、上端部に傘出し入れ用の開口部を有した袋状の傘収納本体 と、この傘収納本体の上部にループ状態で装備された紐体とで携帯用傘ケースを 構成したことを特徴とする。
【0007】 請求項1の構成によれば、ループ状の紐体を運転シートの背もたれ上部、或い はヘッドレストに上方から嵌着させて、傘収納本体を背もたれの背面側にて保持 することが可能になり、傘を背もたれ背面位置にて位置保持できるようになる。 つまり、通常の乗車状態では活用されることの少ない前席の背もたれ背面側空間 を、傘収納用空間として利用できるようになり、運転座席の横に置いた傘によっ て乗車の邪魔になるとか、フロアで傘が横倒しとなって足が置き難いといった従 来の問題を解消することができる。傘収納本体が袋状であるから、濡れた傘を収 納した場合の水を貯留することで、車室内を濡らすことも回避可能になる。
【0008】 そして、傘収納本体の下端がフロアに接当するように紐体の長さを設定するこ とにより、傘収納本体が左右方向に傾斜した姿勢、即ち、開口部が斜めに向く姿 勢に設定することができ、ドアを開けて傘を斜め下方に移動させるという単一方 向への操作で傘収納本体に対する傘の出し入れを行うことが可能になる。例えば 、開口部が上に向いていると、車内に持ち込むべく傘の横方向移動と、車内にお いて傘を開口部から傘収納本体に挿入する下向き移動との複合移動操作が必要に なって面倒であるに対し、開口部が斜めに向く収納姿勢では、傘の単一方向操作 で済む簡単、便利さがある。
【0009】 又、紐体を肩に掛ける等して、手で持つことなく傘を携帯することが可能にな るとともに、水を滴り落とすこと無く濡れた傘の持ち運びも可能になる。
【0010】 請求項2の構成は、請求項1の構成において、紐体の長さ調節が自在に構成さ れていることを特徴とするものである。
【0011】 請求項2の構成によれば、紐体の長さ調節が自在であるから、自動車の車室に 用いる場合には、運転シート背もたれの大小や形状の異なりに対応できるととも に、携帯して持ち歩く場合には、肩幅等の体格に合わせた紐体長さにできるとい った具合に、より良い使用状態を得ることが可能になる。
【0012】 請求項3の構成は、請求項1又は2の構成において、開口部は、傘出し入れ用 空間が確保されるよう、保形性を有した材料によって形成されていることを特徴 とするものである。
【0013】 請求項3の構成によれば、保形性を有した材料によって開口部が形成されてい るので、傘収納本体への傘の挿脱が常に行うことができる。例えば、開口部がゴ ム紐等の柔軟な材料によって形成されている場合には、紐体を用いてシートの背 もたれや肩に掛けたときに開口部が変形して傘を上手く挿入できないことがあり うるが、本請求項による場合はそのような不都合が無く、請求項1又は2の構成 による前記作用を常に発揮できるようになる。
【0014】 請求項4の構成は、請求項3の構成において、開口部に、傘吊下げ用のフック 部が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】 請求項4の構成によれば、傘吊下げ用のフック部が開口部に形成されているか ら、そのフックに折畳み傘等の長さの短い傘を引掛けてることにより、傘収納本 体の下部に落ち込んでしまうことなく吊り下げ保持することができる。つまり、 傘収納本体の長さを、ジャンプ傘や一般的な雨傘等の比較的長い傘の収容に適し たものとしながら、短い傘の収容にも好適なものとなり、傘収容本体の下部に落 ち込んだ折畳み傘を、手を濡らしながら引張りあげるといった面倒な操作を行う ことを回避することができる。
【0016】 請求項5の構成は、請求項3又は4の構成において、開口部は、傘収納本体の 携帯対象外面に沿う基準辺を有した平面視形状に形成されていることを特徴とす るものである。
【0017】 請求項5の構成によれば、携帯用傘ケースが背凭れ等の携帯対象に携帯された 状態では、保形性を有した開口部の基準辺が携帯対象外面に沿う姿勢で落ち着く ようになり、吊り下げられた状態の傘収納本体が紐体を中心にして回転移動する といったことなく、安定的姿勢にて携帯できるようになる。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】 図1に携帯用傘ケースAの一般的な使用状態を、図2には携帯用傘ケースAの 分解斜視図を夫々示す。この携帯用傘ケースAは、上端部に傘出し入れ用の開口 部1を有した袋状の傘収納本体2と、この傘収納本体2の上部にループ状態で装 備された紐体3とを備えて構成されている。
【0020】 傘収納本体2は、キルティング等の防水性を備えた布地を、下方側がやや小径 となる略円筒状に縫い合わせて形成された本体袋2Aに、下端部を解放して成る 出口4と、ゴム輪(図示省略)を内包して窄まり付勢された上端部の入口5とを 形成して構成されている。本体袋2Aにおける入口5のやや下方には、見た目の 改善と挿入された傘の遊びを規制するべく、ゴム紐(図示省略)が内装された絞 り部7を形成してある。
【0021】 出口4を形成する突片4aの略先端内側に形成された係合部6Aは、出口4の 少し上側における本体袋2Aの外周面に装備された被係合部6Bに係合及び離脱 自在な係合手段を構成している。つまり、突片4aの被係合部6Bへの係合及び 離脱により、傘収納本体2内に水等の液体を貯留可能な貯留状態(図1(イ)参 照)と、傘収納本体2内に貯留された液体を排出する解放状態(図1(ロ)参照 )とに切換え自在な状態切換え部6を構成している。
【0022】 係合手段の一例としてはマジックテープ(登録商標名)があり、多数の柔らか い毛を備えた引掛り側で係合部6Aが、そして、多数の比較的硬い鉤状毛を備え た引掛け側で被係合部6Bが構成されている。尚、係合手段6としては、係合部 6Aがボタン孔に、かつ、被係合部6Bがボタンとしたものや、凸部とその凸部 が係合及び離脱自在な凹部とによるスナップ等、種々の変更が可能である。
【0023】 図1、図2に示すように、開口部1は、直線辺(基準辺の一例)1aと膨出辺 1bとを備えて平面視で略半円形を呈する形状に形成された硬質の合成樹脂材で 構成されており、その基本断面は横向き「コ」字状に形成されており、それによ って外周溝8を有している。直線辺1aの両端には、紐通し用の孔部9,9が形 成されているとともに、これら両孔部9,9の間における中央位置に、傘吊下げ 用のフック部10を一体形成してある。
【0024】 一対の孔部9,9にはループ状の紐体3が通されており、この紐体3には実質 的に紐長さを調節自在とするスナッチ12が装備されている。スナッチ12は、 本体12aに対してバネ付勢される押え部材12bによって2本の紐を押え付け て係止させる一般的な圧接型のものである。使用時には、入口5を外周溝8に入 れ込んで傘収納本体2に開口部1を装着した使用状態としておく。次に、幾つか の使用例を説明する。
【0025】 −使用例1− 図3に、携帯用傘ケースAを、自動車における運転座席13の背凭れ(携帯対 象の一例)14の背面側に装備した場合を示している。即ち、紐体3をヘッドレ スト15に通して背凭れ14の上部に引っ掛けて、開口部1の直線辺1aが背凭 れ14の背面14aに沿い、かつ、開口部1が左右方向で車室17の外側で斜め 上方に向く姿勢で運転座席13に装着してある。
【0026】 これによると、右側の後部ドア(図示省略)を開いて、傘Kを、その根元の柄 部16を持って斜め下方の単一方向に移動させるだけで、開口部1から傘収納本 体2内に挿入して、前述の第1使用状態にある携帯用傘ケースA内に傘Kを収容 することができる。携帯用傘ケースAから傘Kを取り出すには、柄部16を持っ て斜め上方の単一方向に引抜き移動させれば良い。
【0027】 傘K挿入された状態では、傘収納本体2の下端がフロア18に接当して斜め姿 勢となるように、紐体3の長さを調節設定しておくのが望ましい。傘Kが濡れて いるときには、滴り落ちてくる水を傘収納本体2の下部に貯留することができ、 車室17を濡らすことが無い。
【0028】 貯留された水は、携帯用傘ケースAを車室17外に取り出してから、係合部6 Aの被係合部6Bに対する係合を解除して突片4aを剥がして出口4を解放する ことによって排出させることができる。この場合、傘Kは入ったままでも抜き出 した状態のいずれでも良い。
【0029】 −使用例2− 図4に示すように、携帯用傘ケースAを、開口部1が左右方向で車室17の内 側で斜め上方に向く姿勢で、運転座席13の背面側に装着したものであり、前記 「使用例1」と向きが異なる以外は同じである。
【0030】 −使用例3− 図5に示すように、携帯用傘ケースAを、運転座席13横の助手席19の背凭 れ20の前面側に配置し、ヘッドレスト15に紐体3を通して背凭れ20の上部 に引っ掛けてある。傘収納本体2の下端は、助手席19の着座面19aを避けて フロア18に向かう斜め向き姿勢になっており、開口部1の直線辺1aは背凭れ 20の前面20aに沿っている。
【0031】 −使用例4− 図6に示すように、歩行者が携帯用傘ケースAを携帯する場合は、紐体3を腕 を通して片側の肩に掛け、わき腹の背中側にて縦向き姿勢にすると良い。濡れた 傘でも、手や衣服を濡らすことなく、かつ、両手が使えるようにしながら傘Kを 携帯することができる。
【0032】 −使用例5− 図7に示すように、ハンドバックのように肘に紐体3を引っ掛けることで、歩 行者が携帯用傘ケースAを携帯することも可能である。
【0033】 −使用例6− 図8に示すように、折畳み傘Ktの場合には、柄部16に装着されている紐1 1を、開口部1に形成されているフック部10に引っ掛けた状態で、傘収納本体 2に挿入する。こうすれば、長さの短い折畳み傘Ktを、傘収納本体2の下部に 落ち込ませてしまうことなく、取り出し易い状態で携帯することができる。
【0034】 〔別実施形態〕 開口部1は、アルミ合金、ナイロン、ポリカーボネイト、FRP等、種々の材 料変更が可能である。同様に傘収納本体2の材料も種々の変更が可能である。紐 体3は、合成繊維紐、ワイヤー等でも良い。開口部1の平面視形状は、三角形、 三日月形、矩形等色々な形が可能であり、基準辺1aは緩やかな湾曲線や、くの 字形の折れ曲がり形状も可能である。
【0035】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の携帯用傘ケースによれば、自動車の後部座席に て用いる場合は、運転席又は助手席のヘッドレストに紐体を掛け、傘収納本体の 一部分が背凭れ上部に端にかかるようにすると、携帯用傘ケースがあたかもサム ライの刀のように斜め姿勢になり、斜め横から傘の出し入れを簡単操作で円滑に 行うことができる。又、濡れた傘によって溜まった水の排出も簡単容易に行えて 、繰返し使用も苦にならない実用上で大変便利なものにできた。
【0036】 紐体長さを調節自在にすれば、出し入れし易い姿勢や携帯し易い姿勢、高さ位 置の調節が行える便利さがあり、開口部が型崩れしない保形性を有していれば、 傘の円滑な出し入れが確実に行えて取り扱い易さの信頼性が増す。又、開口部に 設けたフック部により、折畳み傘等の短い傘も不便なく収容できるとか、傘ケー スを安定良く形態できるといったことも可能であり、種々の使用形態に適応でき る利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯用傘ケースの全体斜視図である。
【図2】携帯用傘ケースの構造を示す分解斜視図であ
る。
【図3】携帯用傘ケースの使用例1を示す運転座席部分
の背面図である。
【図4】携帯用傘ケースの使用例2を示す運転座席部分
の背面図である。
【図5】携帯用傘ケースの使用例3を示す助手席部分の
前方斜視図である。
【図6】携帯用傘ケースの使用例4を示す後方斜視図で
ある。
【図7】携帯用傘ケースの使用例5を示す前方斜視図で
ある。
【図8】携帯用傘ケースの使用例6を示す作用図であ
る。
【符号の説明】
1 開口部 1a 基準辺 2 傘収納本体 3 紐体 10 フック部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部に傘出し入れ用の開口部を有した
    袋状の傘収納本体と、この傘収納本体の上部にループ状
    態で装備された紐体とで成る携帯用傘ケース。
  2. 【請求項2】 前記紐体の長さ調節が自在に構成されて
    いる請求項1に記載の携帯用傘ケース。
  3. 【請求項3】 前記開口部は、傘出し入れ用空間が確保
    されるよう、保形性を有した材料によって形成されてい
    る請求項1又は2に記載の携帯用傘ケース。
  4. 【請求項4】 前記開口部に、傘吊下げ用のフック部が
    形成されている請求項3に記載の携帯用傘ケース。
  5. 【請求項5】 前記開口部は、前記傘収納本体の携帯対
    象外面に沿う基準辺を有した平面視形状に形成されてい
    る請求項3又は4に記載の携帯用傘ケース。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6320611B1 (ja) * 2017-10-05 2018-05-09 有限会社しをり 傘カバー
JP2020099628A (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 アスモ株式会社 傘ホルダー

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