JP3079655U - 麻痺手の日常動作能力向上用プロテクター - Google Patents

麻痺手の日常動作能力向上用プロテクター

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JP3079655U JP2000006599U JP2000006599U JP3079655U JP 3079655 U JP3079655 U JP 3079655U JP 2000006599 U JP2000006599 U JP 2000006599U JP 2000006599 U JP2000006599 U JP 2000006599U JP 3079655 U JP3079655 U JP 3079655U
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義博 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 痺れた手の日常動作生活能力を向上させた
い。 【解決手段】 可撓性のシート状基板2の表面に、柔軟
性を有する複数の突条3…又は突起を突設して備え、該
シート状基板の裏面には貼着層6を備え、鋏等で裁断可
能とした麻痺手の日常動作能力向上用プロテクター。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、麻痺した手により、手すりの把持を行なう場合や、机、卓のコーナ ー部、椅子の肘掛け等の把持を行なうに際し、グリップ感をしっかり持たせて行 なわせ、又ドアや壁面等の垂直な平面に麻痺した手で突く場合に、手の感覚をし っかり持たせて行なわせることを可能とし、麻痺した手による把持等を通じてリ ハビリを行なわせ、麻痺した手の日常動作能力を向上させることを可能としたプ ロテクターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
麻痺している手は、リハビリによって日常動作生活能力(Activitie s of Daily Living:ADL)が向上するが、麻痺した側の手 は健康な側の手に比較して把持等の能力が充分ではなく、手すり等を把持等した 場合、移動動作とすべり不安・痺れ感覚を伴う。 例えば、手すりを例にとると、痺れ側の手で手すりを把持した場合、手すりの 表面が硬質であり、すべり易く、健康な側の手とともに痺れ側の手の双方に異常 に過度の把持力がかかるためと考えられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記した事態は、手すりだけでなく、机や卓、腰掛けに掴まり立ちする場合、 壁面やドア等に手を突いた場合にも同様に麻痺した側の手は、健康な側の手に比 較して把持や手を突いて支える能力が充分ではなく、健康な側の手とともに痺れ 側の手の双方に異常に過度の把持力や突き力、押圧力がかかるため、移動動作と すべり不安・痺れ感覚を伴う。
【0004】 本考案は、麻痺した手における上記した課題に対処すべなされたものある。 本考案の目的とする処は、手すりや机、卓、椅子やドア、壁面等の必要な場所 に任意に、容易に設置することができ、設置により、手によるグリップ感(把持 感)や手を突いた場合、ドアや壁面等の平面に対する手による突き感をしっかり 持たせ、立上がり動作や移動動作を安心、確実なものとすることができ、痺れた 手の日常動作能力を向上させることを可能とした麻痺手の日常動作能力向上用プ ロテクターを提供することにある。 又本考案の目的とする処は、手すりや机、壁面等への設置が容易であり、随時 、任意の箇所に設置可能である麻痺手の日常動作能力向上用プロテクターを提供 することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1は、麻痺手の日常動作能力向上用プロテク ターであって、可撓性のシート状基板の表面に、柔軟性を有する複数の突条又は 突起を突設して備え、該シート状基板の裏面には貼着層を備え、鋏等で裁断可能 としたことを特徴とする。
【0006】 請求項1では、シート状基板を設置対象に応じて裁断し、貼着層を介して手す り等の曲面等からなる把持部や、ドア、壁面等の平面に固着することで、把持部 や平面のプロテクター部を把持したり、手で突いた際、柔軟性を有する突条や突 起が手の掌に複数当接して弾性的に撓み、手によるグリップ感や手による平面の 突き感が、すべり等の不安感を伴うことなくしっかりしたものとなり、又柔軟性 を有する突条により硬質な面と異なって手のグリップ感や手による突き感に異常 に過度の力がかかることがない。
【0007】 請求項2は、麻痺手の日常動作能力向上用プロテクターであって、可撓性のシ ート状基板の表面に、柔軟性を有する複数の突条を所定間隔を開けて相互に平行 するように突設して備え、該シート状基板の裏面には貼着層を備え、鋏等で裁断 可能としたことを特徴とする。
【0008】 請求項2では、可撓性を有するシート状基板の表面の平行する複数の突条を把 持したり、手で突くことで、柔軟性を有する突条が手の掌に複数当接して弾性的 に撓み、手によるグリップ感や手による平面の突き感が、すべり等の不安感を伴 うことなくしっかりしたものとなり、又柔軟性を有する突条により硬質な面と異 なって手のグリップ感や手による突き感に異常に過度の力がかかることがない。
【0009】 請求項3は、請求項2において、シート状基板の突条間の溝部分には、相互に 連続しない多数の孔を設けたことを特徴とする。
【0010】 請求項3では、突条間の溝部分に、不連続の多数の孔が設けられているので、 容易にこの部分から屈曲させることができ、プロテクターを容易に手すりや机、 卓、椅子等の曲面、コーナー部等に巻回、装着することができる。
【0011】 請求項4は、麻痺手の日常動作能力向上用プロテクターであって、可撓性のシ ート状基板の表面に、柔軟性を有する複数の突条を所定間隔を開けて相互に平行 するように突設して備え、該シート状基板の裏面には貼着層を備え、鋏等で所定 幅、所定長さに裁断し、裏面の貼着層を介して、手すりや机、卓、椅子等の表面 に突条が表面となるように前記シート状基板を巻き付けて貼着することを特徴と する。
【0012】 請求項4では、可撓性を有するシート状基板の表面の平行する複数の突条を把 持することで、柔軟性を有する突条が手の掌に複数当接して弾性的に撓み、手に よるグリップ感が、すべり等の不安感を伴うことなくしっかりしたものとなり、 又柔軟性を有する突条により硬質な面と異なって手のグリップ感に異常に過度の 力がかかることがない。
【0013】 請求項5は、麻痺手の日常動作能力向上用プロテクターであって、可撓性のシ ート状基板の表面に、柔軟性を有する複数の突条を所定間隔を開けて相互に平行 するように突設して備え、該シート状基板の裏面には貼着層を備え、鋏等で所定 幅、所定長さに裁断し、裏面の貼着層を介して、ドアの表面や壁面に突条が表面 に露出するように平面的に貼着することを特徴とする。
【0014】 請求項5では、可撓性を有するシート状基板の表面の平行する複数の突条を手 で突くことで、柔軟性を有する突条が手の掌に複数当接して弾性的に撓み、手に よる平面の突き感が、すべり等の不安感を伴うことなくしっかりしたものとなり 、又柔軟性を有する突条により硬質な面と異なって手の突き感に異常に過度の力 がかかることがない。
【0015】 請求項6は、請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5において、突条又は 突起の表面を微小な凹凸面や粗面としたことを特徴とする。
【0016】 請求項6では、突条又は突起の表面が微小な凹凸面や粗面としたので、手がす べるのを防止し、又凹凸や粗面の微小な突起が掌に作用して、グリップ感や突き 感を一層しっかりしたものとすることが可能となる。
【0017】 請求項7は、請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5において、シート状 基板の裏面には、両面接着(貼着)テープを貼着し、保護シートを剥離すること で該シート状基板を貼着するようにしたことを特徴とする。
【0018】 請求項7では、プロテクターの本体を構成するシート状基板を、保護シートを 剥離するという簡単な操作で容易に手すり等に固定することができる。
【0019】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の 向きに見るものとする。 図1は、本考案に係るプロテクターの要部の平面図である。 プロテクター1は、例えば縦横寸法がある程度大きい平面視矩形のシート状を なす。
【0020】 図示した実施例では、プロテクター1はシート状基板2の表面に、シート状基 板2の一辺と平行するように突条3…(…は複数を表す。以下同じ)を所定ピッ チを開けて図の左右方向に設ける。突条3…は、定ピッチで相互に隣接して平行 するように突設されている。図では、右側の部分を切断したものを示した。 突条3…の間にはシート状基板の素材の厚さのままの溝部4…を形成し、溝部 4…は突条3…の幅と同等か、或いはこれよりも少しく大きな間隔を設けた。 溝部4…には、平面で相互に連続しないように小さな孔5…を穿設して設けた 。
【0021】 以上のプロテクター1は、素材としてシート状基板2を可撓性を有するシート 状素材で形成し、突条3…は柔軟性を有するように形成する。 素材としては軟質ゴム、ポリエステル繊維補強塩化ビニル発泡体等で形成し、 シート状基板2は曲げやすく、又突条3…は掌で把持したり、押圧した場合、弾 性的に変形し、グリップ感や突き感を高め、グリップ感や手の突き感に異常に過 度の力がかかることがないような素材、弾性を持たせる。
【0022】 以上のプロテクター1はある程度大きな面積を備え、これを鋏aで、例えば破 線bで示した線に沿って貼着対象に適合するように裁断する。 図2は、裁断したプロテクター要素10の斜視図である。図3は、図2の3− 3線断面図である。 これら図2、図3に基づいて説明する。
【0023】 図2、図3で明らかなように、図示例では突条3…は断面が半円形をなして蒲 鉾状である。蒲鉾状の突条3…は定ピッチ間隔で、図の左右方向に相互に平行す るように基板2上に突出されている。 基板2の底面2aは平坦な面として形成し、実施例では底面2aに両面接着テ ープ6を貼着する。両面接着テープ6は、接着層6aで基板2の底面2aに接着 されており、底面側に保護シート6bを備える。 上記した鋏aによる裁断は、両面接着テープ6を含んで裁断する。
【0024】 図4は、裁断したプロテクター要素10の底面斜視図で、保護シートの一部を 剥離して示した図である。 貼着対象に適合するように裁断したプロテクター要素10は、貼着対象に貼着 するに際し、底面(裏面)の両面接着テープ6の保護シート6bを剥離する。図 は保護シート6bの端部を矢印のように剥がし、保護シート6bを引っ張って 全面的に剥離する直前の状態を示す。
【0025】 図5は、手すりにプロテクターを貼着する直前の状態を示す斜視図である。 手すり11は所定の外径であり、プロテクター要素10は、手すり11の外周 に捲き付く大きさに裁断されている。 プロテクター要素10の底面(裏面)の保護シート6bを剥離することで、底 面2aの接着層6aが露出し、図5に示すように接着層6aが露出した底面(裏 面)を手すり11の設置箇所外周cに矢印のように被せ、捲き付ける。 尚、突条3…間に溝部4…を設けたので、プロテクター要素10は溝部4…か ら容易に撓ませることができる。
【0026】 図6は、手すりにプロテクター要素10を貼着、固定し、手すり用プロテクタ ー20とした状態を示す斜視図である。 手すり用プロテクター20は、手すり11の所定の箇所に捲回、装着されてお り、手Hでプロテクター20を把持して立上がり動作や移動動作等の日常動作を 行う。 手Hでプロテクター20を把持した際、手すり11は金属パイプや木製の棒材 等で形成されていることから硬質である。従って、麻痺している側の手で硬質の 手すりを把持した場合には、握力が十分でないことから移動動作とすべり不安・ 痺れ感覚があり、手すり11に痺れ側の手、健康な手の両側に異常に過度の力が かかる虞がある。
【0027】 本考案では、手すり用プロテクター20が、柔軟性のある突条3…を平行に複 数個備え、これを掌で押圧して変形させつつ把持することとなる。 従って、手による手すりのグリップ感をしっかり持たせることができ、又突条 3…の柔軟性のある、弾性的な感触により、すべり止めや手が痛くなく、又手す りを把持するという同じ動作の反復で日常動作生活能力の向上を図ることができ る。
【0028】 図7は、机のコーナー部にプロテクター要素を貼着、固定し、机用プロテクタ ー30とした状態を示す斜視図である。 机31の端部やコーナー部31cに前記したプロテクター要素10を貼着、固 定する。プロテクター要素10は、溝部4…、突条3…に対し、直交する方向に 屈曲させ、机31の端部やコーナー部31cに貼着、固定し、机用プロテクター 30とした。 手Hを机31端部の机用プロテクター30を把持し、立上がり動作や移動動作 等の日常動作を行う。 手Hでプロテクター30を掴んだ際、机31は合成樹脂や木製の板材等で形成 されていることから硬質である。従って、麻痺している側の手で硬質の机端部や コーナー部を掴んだ際、握力が十分でないことから移動動作とすべり不安・痺れ 感覚があり、机31に痺れ側の手、健康な手の両側に異常に過度の力がかかる虞 がある。
【0029】 本考案では、机用プロテクター30が、柔軟性のある突条3…を平行に複数個 備え、これを掌で押圧して変形させつつ把持することとなる。 従って、手による机端部やコーナー部の掴み感をしっかり持たせることができ 、又突条3…の柔軟性のある、弾性的な感触により、すべり止めや手が痛くなく 、又掴むという同じ動作の反復で日常動作生活能力の向上を図ることができる。
【0030】 図8は、ドア近傍の壁面にプロテクター要素を貼着、固定し、壁面用プロテク ター40とした状態を示す斜視図である。 図中41はドア、42は壁面である。ドア41は、例えばトイレのドアであり 、又浴室のドアである。ドア41に近接する壁面42に前記したプロテクター要 素10を平面状態のまま貼着、固定し、壁面用プロテクター40を形成する。
【0031】 壁面用プロテクター40は、壁面に設置されている、ドア41を開閉する際、 手をプロテクター40に突いて開閉動作する。 手でプロテクター40を突いた際、壁面42は合成樹脂板や木製の板材等で形 成されていることから硬質である。従って、麻痺している側の手で硬質の壁に突 き、押圧した際、手の押圧力等が十分でないことから移動動作とすべり不安・痺 れ感覚があり、壁面42で手を介して身体を支えようとした場合、痺れ側の手、 健康な手の両側に異常に過度の力がかかる虞がある。
【0032】 本考案では、壁面用プロテクター40が、柔軟性のある突条3…を平行に複数 個備え、これを掌で押圧して変形させつつ把持することとなる。 従って、手を突いて壁面に手を支える際、壁面に対する突き感、押圧感をしっ かり持たせることができ、又突条3…の柔軟性のある、弾性的な感触により、す べり止めや手が痛くなく、又突くという同じ動作の反復で日常動作生活能力の向 上を図ることができる。
【0033】 図9は、プロテクターの突条の変更実施例の要部の拡大縦断面図である。 プロテクター100は、前記と同様に突条103…間に孔105…を設け溝部 104…を備える。突条103…の表面に微小な凹凸を設けたり、或いは粗い粗 面とする。 これにより、柔軟性を有する突条103…の表面に、微小な凹凸103a…が 形成されることとなり、これを把持したり、掴んだり、突いて押圧することで、 凹凸等でプロテクターの把持や掴み、突きによる押圧に対する滑り止め機能が一 層向上し、すべり止め効果に高いものが得られ、日常動作生活能力の向上を図る ことができる。
【0034】 図10(a)〜(c)は、突条の形状の変更実施例を示す模式的端面図である 。 (a)は、突条203…の断面を角状としたものである。 (b)は、突条303…の断面を台形状としたものである。 (c)は、突条403…の断面を山形の三角形状としたものである。 突条の断面形状は、上記した蒲鉾状や、図10の(a)〜(c)に限られず任 意である。
【0035】 以上、本考案について説明した。 上記した実施例では、シート状基板の表面に、平行するように定ピッチで突条 を設けた。必ずしも上記したような突条に限られない。例えば、シート状基板に 多数の突起を突設するように設けてもよく、この場合においても、全体としては 可撓性を備え、突起は柔軟性を具備することが必要である。 これにより、すべり止めや手が痛くなく、把持、掴む、突くという同じ動作の 反復で日常動作生活能力の向上を図ることができる。 又掌で把持したり、掴んだり、突いて押圧した際、グリップ感、掴み感、突き 感、押圧感をしっかり持たせることができ、立上がり動作や移動動作等の日常動 作を確実に行わせることができる。
【0036】 又実施例では、シート状基板の底面(裏面)に両面接着テープを事前に貼着し ておいた例を示したが、接着剤等は必ずしも事前に貼着しておく必要はない。 シート状基板の底面(裏面)に接着層を設けず、素材の裸のままとし、接着剤 を施工時に塗布し、手すり等に貼着、固定しても良い。
【0037】
【考案の効果】
本考案は上記構成により次の効果を発揮する。 請求項1は、麻痺手の日常動作能力向上用プロテクターであって、可撓性のシ ート状基板の表面に、柔軟性を有する複数の突条又は突起を突設して備え、シー ト状基板の裏面には貼着層を備え、鋏等で裁断可能とした。
【0038】 請求項1では、シート状基板を設置対象に応じて裁断し、貼着層を介して手す り等の曲面等からなる把持部や、ドア、壁面等の平面に固着することで、把持部 や平面のプロテクター部を把持したり、手で突いた際、柔軟性を有する突条や突 起が手の掌に複数当接して弾性的に撓み、手によるグリップ感や手による平面の 突き感が、すべり等の不安感を伴うことなくしっかりしたものとなり、又柔軟性 を有する突条により硬質な面と異なって手のグリップ感や手による突き感に異常 に過度の力がかかることがない。 従って、麻痺した手で貼着したプロテクターを把持したり、手で突いて立上が ったり、移動する際、立上がり動作や、移動動作が安心、確実なものとなる。 又柔軟性を有するプロテクターを、立上がったり、移動する都度把持したり、 手で突いて押すことにより、すべり止め、手が痛くなく、反復することで日常生 活能力を向上させることができる。
【0039】 請求項2は、麻痺手の日常動作能力向上用プロテクターであって、可撓性のシ ート状基板の表面に、柔軟性を有する複数の突条を所定間隔を開けて相互に平行 するように突設して備え、シート状基板の裏面には貼着層を備え、鋏等で裁断可 能とした。
【0040】 請求項2では、シート状基板を設置対象に応じて裁断し、貼着層を介して手す り等の曲面等からなる把持部や、ドア、壁面等の平面に固着することで、把持部 や平面のプロテクター部を把持したり、手で突いた際、柔軟性を有する突条が手 の掌に複数当接して弾性的に撓み、手によるグリップ感や手による平面の突き感 が、すべり等の不安感を伴うことなくしっかりしたものとなり、又柔軟性を有す る突条により硬質な面と異なって手のグリップ感や手による突き感に異常に過度 の力がかかることがない。 従って、麻痺した手で貼着したプロテクターを把持したり、手で突いて立上が ったり、移動する際、立上がり動作や、移動動作が安心、確実なものとなる。 又柔軟性を有するプロテクターを、立上がったり、移動する都度把持したり、 手で突いて押すことにより、すべり止めと手が痛いのを防止し、把持や手による 突きの反復で日常生活能力を向上させることができる。
【0041】 請求項3は、請求項2において、シート状基板の突条間の溝部分には、相互に 連続しない多数の孔を設けた。
【0042】 請求項3では、請求項2の効果に加えるに、平行して設けた突条間の溝部分に 、不連続の多数の孔が設けられているので、容易にこの部分から屈曲させること ができ、プロテクターを容易に手すりや机、卓、椅子等の曲面、コーナー部等に 巻回、装着することができ、プロテクターの貼着対象へのプロテクターの設置が 極めて容易となる。
【0043】 請求項4は、麻痺手の日常動作能力向上用プロテクターであって、可撓性のシ ート状基板の表面に、柔軟性を有する複数の突条を所定間隔を開けて相互に平行 するように突設して備え、該シート状基板の裏面には貼着層を備え、鋏等で所定 幅、所定長さに裁断し、裏面の貼着層を介して、手すりや机、卓、椅子等の表面 に突条が表面となるように前記シート状基板を巻き付けて貼着する。
【0044】 請求項4では、シート状基板を手すりや机のコーナー部等に応じ得るように裁 断し、貼着層を介して手すり等の曲面等からなる把持部や机のコーナー部等に貼 着することで、手すり等の把持部を把持した際、柔軟性を有する突条が手の掌に 複数当接して弾性的に撓み、手によるグリップ感が、すべり等の不安感を伴うこ となくしっかりしたものとなり、又柔軟性を有する突条により硬質な面と異なっ て手のグリップ感に対して異常に過度の力がかかることがない。 従って、麻痺した手で貼着したプロテクターを把持し、立上がったり、移動す る際、立上がり動作や、移動動作が安心、確実なものとなる。 又柔軟性を有するプロテクターを、立上がったり、移動する都度把持すること で、すべり止めと手が痛くなるのを防止し、把持の反復で日常生活能力を向上さ せることができる。
【0045】 請求項5は、麻痺手の日常動作能力向上用プロテクターであって、可撓性のシ ート状基板の表面に、柔軟性を有する複数の突条を所定間隔を開けて相互に平行 するように突設して備え、該シート状基板の裏面には貼着層を備え、鋏等で所定 幅、所定長さに裁断し、裏面の貼着層を介して、ドアの表面や壁面に突条が表面 に露出するように平面的に貼着した。
【0046】 請求項5では、シート状基板をドアや壁面等の平面の貼着面に応じ得るように 裁断し、貼着層を介してドアや壁面等に貼着することで、可撓性を有するシート 状基板の表面の平行する複数の突条を手で突くこととなり、柔軟性を有する突条 が手の掌に複数当接して弾性的に撓み、手による平面の突き感が、すべり等の不 安感を伴うことなくしっかりしたものとなる。 又柔軟性を有する突条により硬質な面と異なって手の突き感に異常に過度の力 がかかることがない。 従って、麻痺した手で貼着したプロテクターを把持し、立上がったり、移動す る際、立上がり動作や、移動動作が安心、確実なものとなる。 又柔軟性を有するプロテクターを、立上がったり、移動する都度突くことで、 すべり止めと手が痛くなるのを防止し、突く動作の反復で日常生活能力を向上さ せることができる。
【0047】 請求項6は、請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5において、突条又は 突起の表面を微小な凹凸面や粗面とした。
【0048】 請求項6では、請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5の効果に加えるに 、突条又は突起の表面が微小な凹凸面や粗面としたので、手がすべるのを防止し 、又凹凸や粗面の微小な突起が掌に作用して、グリップ感や突き感を一層しっか りしたものとすることが可能となる。 又微小な凹凸等が掌に作用してリハビリ作用が一層向上し、痺れた手の日常生 活能力を向上させることができる。
【0049】 請求項7は、請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5において、シート状 基板の裏面には、両面接着(貼着)テープを貼着し、保護シートを剥離すること で該シート状基板を貼着するようにした。
【0050】 請求項7では、請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5の効果に加えるに 、プロテクターの本体を構成するシート状基板を、裏面に貼った保護シートを剥 離するという簡単な操作で容易に手すり等に貼着し、固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るプロテクターの要部の平面図
【図2】裁断したプロテクター要素の斜視図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】裁断したプロテクター要素の底面斜視図で、保
護シートの一部を剥離して示した図
【図5】手すりにプロテクターを貼着する直前の状態を
示す斜視図
【図6】手すりにプロテクター要素を貼着、固定し、手
すり用プロテクターとした状態を示す斜視図
【図7】机のコーナー部にプロテクター要素を貼着、固
定し、机用プロテクターとした状態を示す斜視図
【図8】ドア近傍の壁面にプロテクター要素を貼着、固
定し、壁面用プロテクターとした状態を示す斜視図
【図9】プロテクターの突条の変更実施例の要部の拡大
縦断面図
【図10】(a)〜(c)は、突条の形状の変更実施例
を示す模式的端面図
【符号の説明】
1…プロテクター、 2…シーツ状基板、 3…突条、
4…溝、 5…孔、10…裁断したプロテクター、
20…手すり用プロテクター、 30…机用プロテクタ
ー、 40…壁面用プロテクター、 103a…凹凸や
粗面。

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性のシート状基板の表面に、柔軟性
    を有する複数の突条又は突起を突設して備え、該シート
    状基板の裏面には貼着層を備え、 鋏等で裁断可能とした、 ことを特徴とする麻痺手の日常動作能力向上用プロテク
    ター。
  2. 【請求項2】 可撓性のシート状基板の表面に、柔軟性
    を有する複数の突条を所定間隔を開けて相互に平行する
    ように突設して備え、 該シート状基板の裏面には貼着層を備え、 鋏等で裁断可能とした、 ことを特徴とする麻痺手の日常動作能力向上用プロテク
    ター。
  3. 【請求項3】 前記シート状基板の突条間の溝部分に
    は、相互に連続しない多数の孔を設けたことを特徴とす
    る請求項2に記載の麻痺手の日常動作能力向上用プロテ
    クター。
  4. 【請求項4】 可撓性のシート状基板の表面に、柔軟性
    を有する複数の突条を所定間隔を開けて相互に平行する
    ように突設して備え、 該シート状基板の裏面には貼着層を備え、 鋏等で所定幅、所定長さに裁断し、裏面の貼着面層を介
    して、手すりや机、卓、椅子等の表面に突条が表面とな
    るように前記シート状基板を巻き付けて貼着する、 ことを特徴とする麻痺手の日常動作能力向上用プロテク
    ター。
  5. 【請求項5】 可撓性のシート状基板の表面に、柔軟性
    を有する複数の突条を所定間隔を開けて相互に平行する
    ように突設して備え、 該シート状基板の裏面には貼着層を備え、 鋏等で所定幅、所定長さに裁断し、裏面の貼着層を介し
    て、ドアの表面や壁面に突条が表面に露出するように平
    面的に貼着する、 ことを特徴とする麻痺手の日常動作能力向上用プロテク
    ター。
  6. 【請求項6】 前記突条又は突起の表面を微小な凹凸面
    や粗面としたことを特徴とする請求項1、請求項2、請
    求項4又は請求項5に記載の麻痺手の日常動作能力向上
    用プロテクター。
  7. 【請求項7】 前記シート状基板の裏面には、両面接着
    (貼着)テープを貼着し、保護シートを剥離することで
    該シート状基板を貼着するようにしたことを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5に記載の麻
    痺手の日常動作能力向上用プロテクター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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