JP3043385U - 手摺カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手摺に誤って衝突しても衝撃を柔らげること
が可能であると共に、手摺に掴まった場合、感触が良好
で滑ることがなく、又手摺を掴んだ場合に手にフィット
し、掴み易い手摺となる手摺カバーとする。 【解決手段】 手摺２の全周を覆う筒状の軟質材より成
るカバー本体１の長手方向に装着用切り裂き３を形成す
る。カバー本体１の内側にクッション層４を設ける。ク
ッション層４の内側に固定用の両面接着テープ５を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一般住宅や病院等の風呂場、便所、廊下、階段等に設置し、老人や 病人等が特に使用する手摺に装着する手摺カバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、手摺にカバーを装着したものは存在せず、手摺は金属製、硬質合成樹脂 製、木製等の素材がそのまま露出している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

老人や病人等、歩行や日常の動作が不自由で介護を必要とする人等を対象とし て家庭内や病院等の風呂場、便所、廊下、階段等に手摺が取り付けられている。 特に、高齢化社会の到来で近年では一般住宅建設等にも積極的に取り付けられ 、今後益々普及されるものである。

【０００４】 しかし、従来の手摺は素材がそのまま露出しているため、身体の不自由な人等 が誤って手摺に衝突した場合、手摺の硬さにより強い衝撃を受け、怪我をする恐 れがある。 又、金属製の手摺は触れた場合に金属特有の冷たい感触があると共に、静電気 発生の恐れもある。又手摺の表面は硬く円滑なため、滑り易い欠点も有している 。

【０００５】 上記点より本考案は、手摺に誤って衝突しても衝撃を柔らげることが可能であ ると共に、手摺に掴まった場合、感触が良好で滑ることがなく、又手摺を掴んだ 場合に手にフィットし、掴み易い手摺となる手摺カバーを提供しようとするもの である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案手摺カバーは、手摺の全周を覆う筒状の軟質材 より成るカバー本体の長手方向に装着用切り裂きが形成され、前記カバー本体の 内側にクッション層を有すると共に、このクッション層の内側に固定用の両面接 着テープが設けられていることを特徴とするものである。

【０００７】 又、本考案手摺カバーは、手摺の全周を覆う筒状の軟質材より成るカバー本体 の長手方向に装着用切り裂きが形成され、前記カバー本体の内側にクッション層 を有すると共に、このクッション層の内側に滑り止め用のゴムが設けられている ことを特徴とするものである。

【０００８】 又、本考案手摺カバーの装着用切り裂きの両端部長手方向は止着部材で離接可 能とされているものである。 止着部材はファスナーでもよく、又面ファスナーでもよい。

【０００９】 上記構成を有する本考案は、手摺カバーの装着用切り裂きを開いて手摺に装着 する。 手摺に装着した場合にクッション層の内側に設けた固定用の両面接着テープや 滑り止め用のゴムが手摺に当着し、手摺カバーが滑らないので非常に安全性が高 い。 そして、カバー本体が軟質材より成ることと、カバー本体の内側にクッション 層を有しているため、誤って手摺に衝突しても衝撃が柔らげられると共に、手摺 を掴んだ場合、手に適度のフィット感があり、滑らずに掴み易くなる。

【００１０】 又、金属製の手摺に本考案手摺カバーを装着すれば、金属特有の冷たさがなく なり、感触が良好となると共に静電気の発生も防止できる。 又、切り裂きの両端部は手摺に巻着した後、接着剤で連結し固定するが、装着 用切り裂きの両端部が離接可能にファスナーや面ファスナーで取り付けられ、手 摺カバーを手摺に着脱可能とすることにより、手摺の設置箇所に合った色の手摺 カバーを選択したり、視認性の良い色の手摺カバーを選択して自由に取り換えが でき、又汚れが激しい場合の交換が可能となる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を図面に基づき説明する。 図１及び図２は本考案手摺カバーの一実施の形態を示す断面図、図３は本考案 手摺カバーの切り裂きにファスナーを設けた斜視図、図４は本考案手摺カバーの 切り裂きに面ファスナーを設けた斜視図、図５は本考案手摺カバーの使用状態を 示す斜視図である。

【００１２】 而して、図中１は手摺２の全周を覆う筒状のカバー本体であり、カバー本体１ はビニールレザー、皮、布、ビニール等の軟質材が使用される。 カバー本体１は長手方向に装着用切り裂き３が形成されている。又カバー本体 １に防汚・抗菌処理が施すことが可能である。

【００１３】 ４はカバー本体１の内側に設けたクッション層であり、クッション層４はスポ ンジ等の衝撃吸収性を有する樹脂を使用している。 クッション層４はカバー本体の内側全面に接着剤等により接着する。

【００１４】 ５はクッション層４の内側に設けた固定用の両面接着テープであり、この両面 接着テープ５はクッション層４に片面が貼着され、手摺２との当接面側には剥離 紙６が貼着されている（図１）。そして手摺２への装着時に剥離紙６を取り除き 貼着する。

【００１５】 ７はクッション層４の内側に接着剤等で接着した滑り止め用のゴムであり、こ の滑り止め用のゴム７は手摺２との当接面側に凹凸７Ａが設けられているが、凹 凸７Ａは必ずしも必要としない。

【００１６】 固定用の両面接着テープ５及び滑り止め用のゴム７はクッション層４の内側全 面に設けてもよく、又手摺２の長手方向に所定の間隔を於いて手摺２の円周方向 に巻着できるように、クッション層４の内側にリング状に設けることもできる。

【００１７】 ８はカバー本体１の装着用切り裂き３の端部長手方向に設けた止着用のファス ナーである（図３）。 又、９はカバー本体１の装着用切り裂き３の一方の端部長手方向に設けた止着 用の面ファスナー、９’は該面ファスナー９に係合する面ファスナーであり、装 着用切り裂き３の他方の端部長手方向に設けられている（図４）。

【００１８】

【考案の効果】

本考案によれば、手摺カバーのクッション層の内側に固定用の両面接着テープ や滑り止め用のゴムを設けてあるため、手摺カバーが滑らないので安心して掴む ことができると共に、手摺カバーは表面が軟質材で軟らかいので、硬く円滑な手 摺の表面を掴むのと異なり、手が滑ることがなく安全性が高くなる。 又、手摺カバーの表面が軟らかいことと、クッション層を有することにより、 掴んだ場合に手にフィットして掴み易くなる。 又、金属製の手摺に本考案手摺カバーを装着すれば、金属特有の冷たい感触が なくなると共に、静電気の発生も防止される。

【００１９】 更に、手摺カバーの装着用切り裂きの両端部にファスナーや面ファスナーを取 り付け、手摺カバーを手摺に着脱可能とすることにより、手摺の設置箇所に合っ た色の手摺カバーを選択したり、視認性の良い色の手摺カバーを選択して取り換 えができ、又汚れが激しい場合の交換が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案手摺カバーの一実施の形態を示す断面図
である。

【図２】本考案手摺カバーの一実施の形態を示す断面図
である。

【図３】本考案手摺カバーの一実施の形態を示す斜視図
である。

【図４】本考案手摺カバーの一実施の形態を示す斜視図
である。

【図５】本考案手摺カバーの使用状態を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ カバー本体 ２ 手摺 ３ 装着用切り裂き ４ クッション層 ５ 両面接着テープ ６ 剥離紙 ７ ゴム ７Ａ 凹凸 ８ ファスナー ９ 面ファスナー ９’ 面ファスナー

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 手摺の全周を覆う筒状の軟質材より成る
   カバー本体の長手方向に装着用切り裂きが形成され、前
   記カバー本体の内側にクッション層を有すると共に、こ
   のクッション層の内側に固定用の両面接着テープが設け
   られていることを特徴とする手摺カバー。
2. 【請求項２】 手摺の全周を覆う筒状の軟質材より成る
   カバー本体の長手方向に装着用切り裂きが形成され、前
   記カバー本体の内側にクッション層を有すると共に、こ
   のクッション層の内側に滑り止め用のゴムが設けられて
   いることを特徴とする手摺カバー。
3. 【請求項３】 装着用切り裂きの両端部長手方向は止着
   部材で離接可能とされていることを特徴とする請求項１
   又は２記載の手摺カバー。
4. 【請求項４】 止着部材はファスナーである請求項３記
   載の手摺カバー。
5. 【請求項５】 止着部材は面ファスナーである請求項３
   記載の手摺カバー。