JPH0970363A - 浴用すべり止めマット - Google Patents
浴用すべり止めマットInfo
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- JPH0970363A JPH0970363A JP25192295A JP25192295A JPH0970363A JP H0970363 A JPH0970363 A JP H0970363A JP 25192295 A JP25192295 A JP 25192295A JP 25192295 A JP25192295 A JP 25192295A JP H0970363 A JPH0970363 A JP H0970363A
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- Japan
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- suction cup
- mat
- sheet body
- slip mat
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Abstract
(57)【要約】
【課題】床面や浴槽面に対して滑らない固定力を有する
とともに身体が滑りにくく、かつ、ゴツゴツ感が無く、
さらに、清掃性の良い浴室用マットを提供する。 【解決手段】可撓性を有する弾性材料からなるシート体
（２）に、表面が突出し裏面が窪んだ該シート体（２）
と同肉厚をした吸盤部（３）を一体的に複数形成すると
ともに、該吸盤部（３）に薄肉となる溝部（４）を形成
し、該吸盤部（３）の固定による押圧変形時に突出され
た部分が該溝部（４）に吸収されてシート体（２）表面
が全体的に略平面状となるようにすることにより、浴用
すべり止めマット（１）とする。
とともに身体が滑りにくく、かつ、ゴツゴツ感が無く、
さらに、清掃性の良い浴室用マットを提供する。 【解決手段】可撓性を有する弾性材料からなるシート体
（２）に、表面が突出し裏面が窪んだ該シート体（２）
と同肉厚をした吸盤部（３）を一体的に複数形成すると
ともに、該吸盤部（３）に薄肉となる溝部（４）を形成
し、該吸盤部（３）の固定による押圧変形時に突出され
た部分が該溝部（４）に吸収されてシート体（２）表面
が全体的に略平面状となるようにすることにより、浴用
すべり止めマット（１）とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本願発明は、家庭等の浴室、
浴槽において用いられるすべり止め機構付きのマットに
関し、特に、高齢者や障害者等手足に障害を有する人達
の安全性を確保するための浴用すべり止めマットに関す
るものである。
浴槽において用いられるすべり止め機構付きのマットに
関し、特に、高齢者や障害者等手足に障害を有する人達
の安全性を確保するための浴用すべり止めマットに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】浴室の床面に直接座ったりすると冷たさ
や痛さを、また、浴槽底部に直接座ったりすると痛さや
違和感を覚えたりすることから、断熱性とクッション性
を得る目的で発砲ポリエチレン等の合成樹脂からなる風
呂場用マットを用いることが通常行われているが、この
風呂場用マットは表面が全面的に平坦なため浴室の床面
に敷いた場合においては石鹸水などで非常に滑りやす
く、また、マット自体が比較的軽いため浴室床面上で容
易く滑ってしまうことから、不意に転倒して怪我をして
しまうことがあり、特に、高齢者や障害者等手足に障害
を有する者の場合は、僅かな滑りでも転倒を防ぐことが
出来ず怪我してしまう恐れを多分に有するものであっ
た。また、浴槽内に敷いた場合においては湯舟につかっ
ている際に尻や背中が滑ってしまうことがあり、そのた
め浮力で身体全体が前方にいき顔や頭が水の中に浸かっ
てしまい、高齢者や障害者等においては腕の力が無いの
と慌ててしまうことで溺れてしまうという危険性があっ
た。さらに、浴室の出入口に敷いた場合おいてもマット
が水等で濡れていると、第一歩を踏み込んだ瞬間に足が
マット上で滑ってしまったり、マット全体が床面上を滑
ってしまい、やはり転倒して怪我をしてしまうという恐
れが多分にあった。
や痛さを、また、浴槽底部に直接座ったりすると痛さや
違和感を覚えたりすることから、断熱性とクッション性
を得る目的で発砲ポリエチレン等の合成樹脂からなる風
呂場用マットを用いることが通常行われているが、この
風呂場用マットは表面が全面的に平坦なため浴室の床面
に敷いた場合においては石鹸水などで非常に滑りやす
く、また、マット自体が比較的軽いため浴室床面上で容
易く滑ってしまうことから、不意に転倒して怪我をして
しまうことがあり、特に、高齢者や障害者等手足に障害
を有する者の場合は、僅かな滑りでも転倒を防ぐことが
出来ず怪我してしまう恐れを多分に有するものであっ
た。また、浴槽内に敷いた場合においては湯舟につかっ
ている際に尻や背中が滑ってしまうことがあり、そのた
め浮力で身体全体が前方にいき顔や頭が水の中に浸かっ
てしまい、高齢者や障害者等においては腕の力が無いの
と慌ててしまうことで溺れてしまうという危険性があっ
た。さらに、浴室の出入口に敷いた場合おいてもマット
が水等で濡れていると、第一歩を踏み込んだ瞬間に足が
マット上で滑ってしまったり、マット全体が床面上を滑
ってしまい、やはり転倒して怪我をしてしまうという恐
れが多分にあった。
【０００３】そこで、このような滑りを防止するための
すべり止め機構を有するマットとしては、図５に示すよ
うに、シート体（３２）の裏面側、すなわち床面と接す
る側に別個吸盤（３３）を溶着などの手段により取り付
けるとともに、マットの表面側、すなわち足に触れる側
を凹凸面とすることによりマット（３１）とし、浴室
（洗い場）床面や浴槽内底面等に該吸盤の吸着力を利用
してマット自体が床面等に固定され容易く滑ることを防
止し、かつ、該凹凸面の段差を利用して足が滑るのを防
止するようにしてなるものや、図６に示すように、シー
ト体（４２）の表面を突出させて突起物（４６）を設け
るとともに裏面を窪ませて一体的に吸盤部（４３）を形
成したマット（４１）とすることにより、該吸盤部でマ
ット自体を床面等に固定し、かつ、該凸状部で足が滑る
のを防止しながら足の裏の指圧効果を奏するようにして
なるもの、または、図７に示すように実開昭６０−１４
６７２７号の明細書に記載された、シート体（５２）の
裏面側に吸盤用の凹所（５３）を形成するとともに、該
凹所の周囲に気水逃し部を（５５）適宜形成し、さら
に、該シート体（５２）の適当位置に磁石（５４）を埋
設することによりマット（５１）としてなるものがあ
る。
すべり止め機構を有するマットとしては、図５に示すよ
うに、シート体（３２）の裏面側、すなわち床面と接す
る側に別個吸盤（３３）を溶着などの手段により取り付
けるとともに、マットの表面側、すなわち足に触れる側
を凹凸面とすることによりマット（３１）とし、浴室
（洗い場）床面や浴槽内底面等に該吸盤の吸着力を利用
してマット自体が床面等に固定され容易く滑ることを防
止し、かつ、該凹凸面の段差を利用して足が滑るのを防
止するようにしてなるものや、図６に示すように、シー
ト体（４２）の表面を突出させて突起物（４６）を設け
るとともに裏面を窪ませて一体的に吸盤部（４３）を形
成したマット（４１）とすることにより、該吸盤部でマ
ット自体を床面等に固定し、かつ、該凸状部で足が滑る
のを防止しながら足の裏の指圧効果を奏するようにして
なるもの、または、図７に示すように実開昭６０−１４
６７２７号の明細書に記載された、シート体（５２）の
裏面側に吸盤用の凹所（５３）を形成するとともに、該
凹所の周囲に気水逃し部を（５５）適宜形成し、さら
に、該シート体（５２）の適当位置に磁石（５４）を埋
設することによりマット（５１）としてなるものがあ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マットの裏面
側に別個吸盤を溶着などの手段により取り付けるととも
に、マットの表面側を凹凸面とするようにしてなるもの
は、該マットを浴槽等に敷いて座ると、吸盤部分がマッ
トを裏側から部分的に押すために、吸盤が取り付けられ
た部分に相当するマットの表面部分が凸状に盛り上が
り、該盛り上がり部分が尻や背中に無造作に当接してゴ
ツゴツ感が伝わって使い心地として良いものではないと
ともに、全体が汚れた際に束子等で洗う場合において吸
盤部分、特に吸盤の裏側部分が洗いづらく大変煩わしい
ものであった。また、シート体の表面を突出させた突起
物を設けるとともに裏面を窪ませて一体的に吸盤部を形
成してなるものは、材料的に弾力性を有する発砲ゴム等
を使用して指圧効果を奏することとなる突起物の痛さを
緩和しているが、吸盤そのものの弾性復帰力が弱く浴槽
面等に対しての固定力はあまりないのもであった。さら
に、実開昭６０−１４６７２７号の明細書に記載されて
なるものは、マット本体の適当位置に磁石が埋設されて
いることから、該マットに座ったりもたれ掛かったりし
た場合に、マットの裏面側に別個吸盤を溶着などの手段
により取り付けたものと同様に該磁石部がマットの表面
に盛り上がって露出することとなるため、使用時に違和
感を有するものであるとともに、吸盤部の内部空気を排
出し陰圧にするという吸着のための吸盤部の変形が該磁
石部の存在により思わしくなく、浴槽面等に対しての吸
着力は好ましいものでなかった。
側に別個吸盤を溶着などの手段により取り付けるととも
に、マットの表面側を凹凸面とするようにしてなるもの
は、該マットを浴槽等に敷いて座ると、吸盤部分がマッ
トを裏側から部分的に押すために、吸盤が取り付けられ
た部分に相当するマットの表面部分が凸状に盛り上が
り、該盛り上がり部分が尻や背中に無造作に当接してゴ
ツゴツ感が伝わって使い心地として良いものではないと
ともに、全体が汚れた際に束子等で洗う場合において吸
盤部分、特に吸盤の裏側部分が洗いづらく大変煩わしい
ものであった。また、シート体の表面を突出させた突起
物を設けるとともに裏面を窪ませて一体的に吸盤部を形
成してなるものは、材料的に弾力性を有する発砲ゴム等
を使用して指圧効果を奏することとなる突起物の痛さを
緩和しているが、吸盤そのものの弾性復帰力が弱く浴槽
面等に対しての固定力はあまりないのもであった。さら
に、実開昭６０−１４６７２７号の明細書に記載されて
なるものは、マット本体の適当位置に磁石が埋設されて
いることから、該マットに座ったりもたれ掛かったりし
た場合に、マットの裏面側に別個吸盤を溶着などの手段
により取り付けたものと同様に該磁石部がマットの表面
に盛り上がって露出することとなるため、使用時に違和
感を有するものであるとともに、吸盤部の内部空気を排
出し陰圧にするという吸着のための吸盤部の変形が該磁
石部の存在により思わしくなく、浴槽面等に対しての吸
着力は好ましいものでなかった。
【０００５】本願発明は、このように床面や浴槽面に対
して滑らない固定力を有するとともに身体が滑りにく
く、かつ、ゴツゴツ感が無く、さらに、清掃性の良いも
のとするという課題に対処しようとするものであり、以
下に記載の発明の完成によりその目的を達成することが
出来たものである。
して滑らない固定力を有するとともに身体が滑りにく
く、かつ、ゴツゴツ感が無く、さらに、清掃性の良いも
のとするという課題に対処しようとするものであり、以
下に記載の発明の完成によりその目的を達成することが
出来たものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本願発明は、可撓性を有
する弾性材料からなるシート体に、表面が突出し裏面が
窪んだ該シート体と同肉厚をした吸盤部を一体的に複数
形成するとともに、該吸盤部に薄肉となる溝部を形成
し、該吸盤部の固定による押圧変形時に突出された部分
が該溝部に吸収されてシート体表面が全体的に略平面状
となるようにすることにより、浴用すべり止めマットと
してなるものである。
する弾性材料からなるシート体に、表面が突出し裏面が
窪んだ該シート体と同肉厚をした吸盤部を一体的に複数
形成するとともに、該吸盤部に薄肉となる溝部を形成
し、該吸盤部の固定による押圧変形時に突出された部分
が該溝部に吸収されてシート体表面が全体的に略平面状
となるようにすることにより、浴用すべり止めマットと
してなるものである。
【０００７】吸盤部の形状や溝部の形状は、吸盤として
の吸着効果を奏し、かつ、該吸盤を押圧した際にシート
体表面が全体的に略平面状となり、さらに、該吸盤に設
けられた溝部があらゆる方向に対してすべり止め効果を
奏するような段差が形成されていれば特に限定されたも
のではない。
の吸着効果を奏し、かつ、該吸盤を押圧した際にシート
体表面が全体的に略平面状となり、さらに、該吸盤に設
けられた溝部があらゆる方向に対してすべり止め効果を
奏するような段差が形成されていれば特に限定されたも
のではない。
【０００８】また、本願発明は、シート体の吸盤部の形
成位置を避けて、該吸盤部の押圧変形時にシート体の裏
面側の吸盤内部から空気や水を排出するための抜き穴を
複数設けてなるものでもある。
成位置を避けて、該吸盤部の押圧変形時にシート体の裏
面側の吸盤内部から空気や水を排出するための抜き穴を
複数設けてなるものでもある。
【０００９】なお、ここで言う吸盤部の押圧変形時にシ
ート体表面が全体的に略平面状となるようにするとは、
該シート体表面に凹凸が無く完全に平坦な平面状のもの
となることを意味するのではなく、該溝部によるシート
体表面の凹凸によるすべり止め段部は有したまま、使用
時に尻や背中に違和感をもたらすマットの表面の盛り上
がりをなくすことを意味するものとして用いてなるもの
である。
ート体表面が全体的に略平面状となるようにするとは、
該シート体表面に凹凸が無く完全に平坦な平面状のもの
となることを意味するのではなく、該溝部によるシート
体表面の凹凸によるすべり止め段部は有したまま、使用
時に尻や背中に違和感をもたらすマットの表面の盛り上
がりをなくすことを意味するものとして用いてなるもの
である。
【００１０】このようにしたマットは、浴室の床面、も
しくは水や湯を入れていない浴槽底面等に設置しようと
する場合においては、そのまま設置したい位置に置いて
表面側に突出した吸盤部を上方から押しつけることで該
吸盤内の空気をシート体に設けられた抜き穴から表面側
外部に追い出すと、空気が抜けた後の吸盤部は元の形状
に復帰しようとするが該吸盤部の基端周囲部と床面等と
の密着力により空気が侵入することなく陰圧となること
で吸引力が働いて床面等に吸着されることとなり、同様
にして他の吸盤部も押しつけることでシート体が全体的
に床面に吸着されて浴室の床面等から容易く滑り動くこ
とが無くなる。この際、吸盤部に設けた薄肉の溝部によ
り、吸盤部を押圧変形させた時に収縮した部分が逃げる
ことが可能となり、該シート体の表面が盛り上がったゴ
ツゴツ感が無くなり全体的に略平面状となるとともに、
該溝部がシート体表面に段差を形成することで足等が不
意に滑ることが防止される。
しくは水や湯を入れていない浴槽底面等に設置しようと
する場合においては、そのまま設置したい位置に置いて
表面側に突出した吸盤部を上方から押しつけることで該
吸盤内の空気をシート体に設けられた抜き穴から表面側
外部に追い出すと、空気が抜けた後の吸盤部は元の形状
に復帰しようとするが該吸盤部の基端周囲部と床面等と
の密着力により空気が侵入することなく陰圧となること
で吸引力が働いて床面等に吸着されることとなり、同様
にして他の吸盤部も押しつけることでシート体が全体的
に床面に吸着されて浴室の床面等から容易く滑り動くこ
とが無くなる。この際、吸盤部に設けた薄肉の溝部によ
り、吸盤部を押圧変形させた時に収縮した部分が逃げる
ことが可能となり、該シート体の表面が盛り上がったゴ
ツゴツ感が無くなり全体的に略平面状となるとともに、
該溝部がシート体表面に段差を形成することで足等が不
意に滑ることが防止される。
【００１１】また、本願発明は、シート体を形成する可
撓性を有する弾性材料の比重を水よりも大きいものとし
たものでもあり、このようにしたマットを湯を入れた浴
槽底面に設置しようとする場合においては、比重が水よ
りも大きいことから単に湯の中に入れることで自然に浴
槽内に沈んでいき、この際、吸盤部内部に空気が存在し
ていても少し傾斜するだけで容易に空気が抜けて浴槽底
面に着くものであり、その後は浴槽内に湯が入っていな
い場合と同様に表面側に突出した吸盤部を上方から押し
つけることで該吸盤内の空気が押し出され、浴槽底部に
吸着されることとなる。なお、この場合は全部の吸盤部
をすべて押圧する必要はなく、部分的に吸盤を押圧して
取りあえず動かない程度に吸着させた後、浴槽内に入っ
て足で踏んだり、座って尻で押圧することで確実に吸着
固定するようにすれば良い。
撓性を有する弾性材料の比重を水よりも大きいものとし
たものでもあり、このようにしたマットを湯を入れた浴
槽底面に設置しようとする場合においては、比重が水よ
りも大きいことから単に湯の中に入れることで自然に浴
槽内に沈んでいき、この際、吸盤部内部に空気が存在し
ていても少し傾斜するだけで容易に空気が抜けて浴槽底
面に着くものであり、その後は浴槽内に湯が入っていな
い場合と同様に表面側に突出した吸盤部を上方から押し
つけることで該吸盤内の空気が押し出され、浴槽底部に
吸着されることとなる。なお、この場合は全部の吸盤部
をすべて押圧する必要はなく、部分的に吸盤を押圧して
取りあえず動かない程度に吸着させた後、浴槽内に入っ
て足で踏んだり、座って尻で押圧することで確実に吸着
固定するようにすれば良い。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。本願発明は、図１及び２に示す
ように、比重が水よりも大きい可撓性を有する弾性材
料、例えば、軟質塩化ビニルやエチレンプロピレンゴム
等の合成樹脂からなる、表面は全体的に小さな凹凸状を
したすべり止め効果を奏するザラザラな面となっている
平板状のシート体（２）に、表面側に略球冠状に突出し
裏面側に略すり鉢状に窪んだ該シート体と同肉厚をした
吸盤部（３）を一体的に複数形成するとともに、該吸盤
部（３）に薄肉となる環状の溝部（４）を形成し、さら
に、シート体（２）の吸盤部（３）の形成位置を避け
て、該吸盤部（３）の押圧変形時にシート体（２）の裏
面側の吸盤部（３）内から空気や水を排出するための抜
き穴（５）を複数設け、該吸盤部（３）の固定による略
球冠状の突出部（６）の押圧変形時に該突出部（６）の
収縮された部分が該溝部（４）の薄肉部（８）に吸収さ
れてシート体表面が全体的に略平面状となるようにする
ことにより、浴用すべり止めマット（１）としてなるも
のである。
面に基づいて説明する。本願発明は、図１及び２に示す
ように、比重が水よりも大きい可撓性を有する弾性材
料、例えば、軟質塩化ビニルやエチレンプロピレンゴム
等の合成樹脂からなる、表面は全体的に小さな凹凸状を
したすべり止め効果を奏するザラザラな面となっている
平板状のシート体（２）に、表面側に略球冠状に突出し
裏面側に略すり鉢状に窪んだ該シート体と同肉厚をした
吸盤部（３）を一体的に複数形成するとともに、該吸盤
部（３）に薄肉となる環状の溝部（４）を形成し、さら
に、シート体（２）の吸盤部（３）の形成位置を避け
て、該吸盤部（３）の押圧変形時にシート体（２）の裏
面側の吸盤部（３）内から空気や水を排出するための抜
き穴（５）を複数設け、該吸盤部（３）の固定による略
球冠状の突出部（６）の押圧変形時に該突出部（６）の
収縮された部分が該溝部（４）の薄肉部（８）に吸収さ
れてシート体表面が全体的に略平面状となるようにする
ことにより、浴用すべり止めマット（１）としてなるも
のである。
【００１３】この際、突出部（６）を押圧してシート体
（２）の裏面に設けられたすり鉢状の窪み部（７）から
空気が押し出されることにより、押圧が解除された後の
該窪み部（７）内は該突出部（６）の復元力により陰圧
となって床面に固定されることとなるので、該吸盤部
（３）の基端周囲部（９）と床面とは密着可能となるよ
うに平滑な面とする。また、浴用すべり止めマット
（１）の長手方向の端縁部付近中央部分には、マット自
体の水切りもしくは乾燥のための吊し用引掛け穴（１
０）が設けられている。
（２）の裏面に設けられたすり鉢状の窪み部（７）から
空気が押し出されることにより、押圧が解除された後の
該窪み部（７）内は該突出部（６）の復元力により陰圧
となって床面に固定されることとなるので、該吸盤部
（３）の基端周囲部（９）と床面とは密着可能となるよ
うに平滑な面とする。また、浴用すべり止めマット
（１）の長手方向の端縁部付近中央部分には、マット自
体の水切りもしくは乾燥のための吊し用引掛け穴（１
０）が設けられている。
【００１４】また、吸盤部の形状や溝部の形状は、上述
のような略球冠状に突出した吸盤部に環状をした溝部と
したものに限らず、図３に示すように、略角錐状をした
吸盤部（１３）に略十字状の溝部（１４）を形成するよ
うにしたもの、もしくは図４に示すように、寄せ棟状を
した吸盤部（２３）に直線の両端部が共にＶ字状に分岐
した溝部（２４）を形成するようにしたものでも良い。
のような略球冠状に突出した吸盤部に環状をした溝部と
したものに限らず、図３に示すように、略角錐状をした
吸盤部（１３）に略十字状の溝部（１４）を形成するよ
うにしたもの、もしくは図４に示すように、寄せ棟状を
した吸盤部（２３）に直線の両端部が共にＶ字状に分岐
した溝部（２４）を形成するようにしたものでも良い。
【００１５】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、シート
体に一体的に設けた吸盤部により床面や浴槽面に対して
滑らない固定力を有するとともに、シート体表面の小さ
な凹凸状をしたすべり止め効果を奏するザラザラな面と
吸盤部に設けた薄肉の溝部により足や尻等身体が滑りに
くくなり、かつ、該溝部の薄肉部により突出部が吸収さ
れてゴツゴツ感が無くなるので、高齢者や障害者が浴槽
内への出入りの際や浴室から出る際に滑って転倒し怪我
したり、入浴時に湯舟で溺れたりするような危険性が少
なくなるとともに、尻や背中に違和感を覚えると言うこ
とがなくなるものとなる。しかも、本願発明のマット
は、浴室の出口床面でも、浴室内床面でも、湯の入った
浴槽底面部でも、いずれの個所においても極めて容易に
設置することが出来るものである。また、マット本体が
汚れた場合においても、表裏面ともに平面に近い形状の
ものとすることが出来るので、掃除しにくい凹凸部分が
無くなり束子やスポンジ等で簡単に掃除が行えるもので
ある。
体に一体的に設けた吸盤部により床面や浴槽面に対して
滑らない固定力を有するとともに、シート体表面の小さ
な凹凸状をしたすべり止め効果を奏するザラザラな面と
吸盤部に設けた薄肉の溝部により足や尻等身体が滑りに
くくなり、かつ、該溝部の薄肉部により突出部が吸収さ
れてゴツゴツ感が無くなるので、高齢者や障害者が浴槽
内への出入りの際や浴室から出る際に滑って転倒し怪我
したり、入浴時に湯舟で溺れたりするような危険性が少
なくなるとともに、尻や背中に違和感を覚えると言うこ
とがなくなるものとなる。しかも、本願発明のマット
は、浴室の出口床面でも、浴室内床面でも、湯の入った
浴槽底面部でも、いずれの個所においても極めて容易に
設置することが出来るものである。また、マット本体が
汚れた場合においても、表裏面ともに平面に近い形状の
ものとすることが出来るので、掃除しにくい凹凸部分が
無くなり束子やスポンジ等で簡単に掃除が行えるもので
ある。
【図１】 本願発明のマットを示す（イ）平面図、
（ロ）底面図。
（ロ）底面図。
【図２】 本願発明の突出部を説明する（イ）押圧前の
拡大断面図、（ロ）押圧後の拡大断面図。
拡大断面図、（ロ）押圧後の拡大断面図。
【図３】 本願発明の突出部の他の実施の形態を説明す
る（イ）部分拡大平面図、（ロ）（イ）の - 断面
図、（ハ）（イ）の - 断面図。
る（イ）部分拡大平面図、（ロ）（イ）の - 断面
図、（ハ）（イ）の - 断面図。
【図４】 本願発明の突出部の他の実施の形態を説明す
る（イ）部分拡大平面図、（ロ）（イ）の - 断面
図、（ハ）（イ）の - 断面図。
る（イ）部分拡大平面図、（ロ）（イ）の - 断面
図、（ハ）（イ）の - 断面図。
【図５】 従来のマットを示す部分拡大断面図。
【図６】 従来のマットを示す部分拡大断面図。
【図７】 従来のマットを示す部分拡大断面図。
１・・・すべり止めマット ２・・・シート体 ３・・・吸盤部 ４・・・溝部 ５・・・抜き穴 ６・・・突出部 ７・・・窪み部 ８・・・薄肉部 ９・・・基端周囲部
Claims (6)
- 【請求項１】 可撓性を有する弾性材料からなるシート
体に表面が突出し裏面が窪んだ該シート体と同肉厚をし
た吸盤部を一体的に複数形成するとともに、該吸盤部に
薄肉となる溝部を形成し、該吸盤部の押圧変形時に突出
された部分が該溝部に吸収されてシート体表面が全体的
に略平面状となることを特徴とする浴用すべり止めマッ
ト。 - 【請求項２】 吸盤部は略球冠状に突出し、溝部が環状
をしたものであることを特徴とする請求項１に記載の浴
用すべり止めマット。 - 【請求項３】 吸盤部は略角錐状に突出し、溝部が略十
字状をしたものであることを特徴とする請求項１に記載
の浴用すべり止めマット。 - 【請求項４】 吸盤部は寄せ棟状に突出し、溝部が直線
の両端部が共にＶ字状に分岐したものであることを特徴
とする請求項１に記載の浴用すべり止めマット。 - 【請求項５】 吸盤部の形成位置を避けて、該吸盤部の
押圧変形時に空気や水を排出する抜き穴が複数設けられ
てなることを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記
載の浴用すべり止めマット。 - 【請求項６】 可撓性を有する弾性材料は、比重が水よ
りも大きいものであることを特徴とする請求項１乃至５
のいずれかに記載の浴用すべり止めマット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25192295A JPH0970363A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 浴用すべり止めマット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25192295A JPH0970363A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 浴用すべり止めマット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0970363A true JPH0970363A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=17229972
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25192295A Pending JPH0970363A (ja) | 1995-09-05 | 1995-09-05 | 浴用すべり止めマット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0970363A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20150057562A1 (en) * | 2013-08-26 | 2015-02-26 | Podimetrics, Inc. | Apparatus for measuring temperature distribution across the sole of the foot |
| JP2016039911A (ja) * | 2015-09-29 | 2016-03-24 | 山崎産業株式会社 | スノコ |
-
1995
- 1995-09-05 JP JP25192295A patent/JPH0970363A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20150057562A1 (en) * | 2013-08-26 | 2015-02-26 | Podimetrics, Inc. | Apparatus for measuring temperature distribution across the sole of the foot |
| JP2016039911A (ja) * | 2015-09-29 | 2016-03-24 | 山崎産業株式会社 | スノコ |
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