JP3079634B2 - 暖房便座 - Google Patents

暖房便座

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JP3079634B2 JP03110094A JP11009491A JP3079634B2 JP 3079634 B2 JP3079634 B2 JP 3079634B2 JP 03110094 A JP03110094 A JP 03110094A JP 11009491 A JP11009491 A JP 11009491A JP 3079634 B2 JP3079634 B2 JP 3079634B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洋風便器に載置固定され
る暖房便座あるいは、洗浄、乾燥装置等と組み合わせて
使用される洗浄便座の暖房便座の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、座り心地の良い暖房便座の要求が
高まってきている。従来の一般の暖房便座について図6
〜図8を参照しながら説明する。図に示すように、洋風
便器41に載置固定される制御用回路(図示せず)等を
収納してなるケース部42と、軸43を介して回動自在
に取り付けられた便座44および便蓋45とで構成され
ている。そして、従来の暖房便座としては、図7に示す
特開平1−32827号公報に開示されているように、
合成樹脂で射出成形された便座表面を形成する便座本体
46に紐状ヒータ47をアルミラミネートフィルム48
等に溶融接着してユニット化し、便座本体46の裏面に
両面接着テープ49により貼り合わせ、さらに同合成樹
脂で射出成形した裏板50を超音波溶着手段または、熱
溶着手段等にて二部品を箱状に形成されている。なお、
便座本体46と裏板50は互いに嵌合する部分51、5
2の全周にわたり接合されているものが一般的に実用化
されている。さらに裏板表面53には、対荷重用また
は、開閉時の衝撃防止用に複数のゴム脚54が固定され
ている。このため便器上面55と裏板表面53の間に全
周にわたり隙間56が形成される。また、ノズル57等
を有する洗浄便座(図示せず)に搭載される暖房便座の
構成においても図8に示すように前記同様の構成とな
り、ノズル57の伸縮や乾燥装置の温風出口(図示せ
ず)等の位置関係で前記隙間56が、拡大される傾向も
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の暖房
便座では、便座本体46と裏板50の二部品の構成は超
音波溶着や熱溶着等の手段により、嵌合部の内外周を同
時に溶着されている。このため便座本体46と裏板50
の二部品は剛性を有する合成樹脂の同一材質としたうえ
で、電極や熱板と被溶着部の距離を一定に保つ必要性が
ある。そのため便座44の表面は堅く、しかも本体裏面
53の溶着部51および52の形状は水平でかつ面一に
しなければならない。そこで座り心地を改善するため便
座44を工夫しようとしても溶着条件からくる制約のた
めデザインや材質など設計上の自由度が少なく、その結
果、座り心地やデザイン性が犠牲となっている問題があ
った。また、同様図8に示すように洗浄便座(図示せ
ず)においても洗浄ノズル57からの飛散水や汚水58
が、便座本体46と裏板50の隙間56を介して使用者
59にかかり不衛生的である問題もあった。本発明は、
上記課題を同時に解決しようとするもので便座形状を自
由に設定でき、座り心地やデザイン性向上と汚水の便座
外部への飛散を防止し、衛生的で快適な暖房便座提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の暖房便座は上記
目的を達成するために、便座表面を構成する、合成樹脂
製または合成繊維製の表皮層とゴム弾性を有する合成
樹脂の第1の成形層と、便座裏面部を構成剛性を有
する合成樹脂の第2の成形層と紐状または面状の発
熱体および温度検知素子およびそれらの接続用配線部材
でなる発熱体ユニットとを備え、前記発熱体ユニットを
前記便座表面の形状に合わせて前記第1、第2の成形層
間に設け、便座の形状は便座外周部より便座内周部にか
けては断面視円弧状に形成され、前記便座内周部の端部
便器ボール縁に沿いかつ便器上面部より下方まで延
設し平面馬蹄形状またはO形状に形成され、前記表皮
層と第1の成形層および第2成形層を低圧成形法によ
って一体化して構成する。
【0005】
【作用】上記構成により、暖房便座本体表面の材質、形
状を自由に設定でき、表面を弾性を有する材質でサポー
トするためクッション性が付与される。また、便座形状
を決定する製造上の制約がなく、お尻の形状に沿った便
座形状になる。さらに、便座内周部を全周または部分的
に便器ボール面に向かって断面ほぼ円弧状にかつ、便座
内周部端部が便器ボール縁に近接または、便器上面水平
面より下がる位置まで傾斜状に延出させることができる
ため、便器上面と本体裏面の隙間が小さくなる。また、
便座表面を構成する合成樹脂製のシートまたは、合成繊
維等でなる表皮層を変えただけで違うイメージの暖房便
座となり壁やトイレ環境にいろいろ対応可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5を参照
しながら説明する。図に示すように、便座本体1の表面
部を構成する弾性を有する合成樹脂の第1の成形層2と
裏面部を構成する剛性の第2の成形層3とその成形層間
に配置される紐状あるいは、面状の発熱体4と温度検知
素子5およびそれらの接続用配線部材6および脚ゴム7
等で構成される。次にその製造方法について説明する。
本実施例での発熱体4は銅ニッケル合金線または、ステ
ンレス線等にてスパイラル状あるいは、捩線状にしてな
り、シリコンまたは、テフロン外皮等で被覆した外径2
ミリ以下の紐状発熱体8で、目付量200g/m2 以下
の柔軟性のポリエステルまたはナイロン等でなる不織布
にミシン等にて便座形状に合わせ馬蹄形状または、略
O状に固定する。このとき温度検知素子であるサーミス
タ5もあらかじめ所定の位置に固定しておき、リード線
6等の配置部材で接続して発熱体ユニット4を構成す
る。次に成形方法について図4および図5を参照しなが
ら説明する。既に衆知の低圧プレスモールド法は図4に
そのプロセスモデルを示すように、Aの未閉鎖の上型1
0と下型11間に、下型11の供給路12より溶融樹脂
13をゲート14より供給する。つぎにBに示すように
供給直後に上・下金型10、11を閉じて溶融樹脂13
を金型内に押し広げ、Cに示すように加圧成形する。最
後に上・下金型10、11を開き、成形品を取り出す。
この成形方法を応用して発熱体ユニット4を一体に成形
する。つまり、図5のAに示すように発熱体ユニット4
を、下型14上にまずセットし、その上にビニルレザー
等でなる合成樹脂性シートまたは、ナイロンやポリエス
テルまたは、アクリル等の合成繊維等でなる表皮層15
をセットする。つぎにBに示すように半開き金型にセッ
トされた発熱体ユニット4と表皮層15の間に熱可塑性
エラストマーや合成ゴムでなる弾性を有する溶融樹脂1
6を一定量供給する。このとき供給される溶融樹脂16
は発熱体ユニット4の反対面に供給するように発熱体ユ
ニット4のゲート17対向部にあらかじめ貫通孔18を
開けておく。その後、Cに示すように圧縮し表皮層15
と第1成形層2を形成する。そして、A’のように再度
上型20を半分開く。このとき発熱体ユニット4は成形
面側、つまり上型20に付着して開くので表皮層15の
端面が内側へ入るようセットした後、B’に示すように
下型14に設けた別のゲート21から再度一定量の熱可
塑性樹脂のABSまたは、PPなどの剛性を有する樹脂
の溶融樹脂22を供給しC’のように圧縮すれば図1に
示す第2成形層3が得られ発熱体ユニット4は各層間に
接着される。このとき、上型20、下型14面23
の形状では、全面に溶融樹脂24が充填しないため、発
熱体ユニット4を一体にするには、縦面23の形状を
傾斜状にする必要がある。このようにすればひとつの金
型、成形機によって、便座本体1が得られるので生産面
で効率的である。また、第1成形層2と第2成形層3と
の合成樹脂の充填量の比率を変え発熱体ユニット4が便
座表面25に近接するように成形すれば速熱性も付与で
きる。また、逆にすればクッション性の高いものとな
る。しかし、この場合は、剛性が失われないようにする
必要がある。他の実施例として便座表面25を構成する
合成樹脂製のシートまたは、合成繊維等でなる表皮層自
体が発泡やラミネートによりクッション性を有し、第1
の成型層2を包含することも可能である。但し、この場
合には発熱体ユニット4の発熱線8の近傍の不織布9に
接着のための樹脂貫通孔が必要となる。従来一般の射出
成形では、高温高圧で溶融樹脂13、24が成形される
ため発熱体ユニット4が温度および射出圧力や流動圧に
負けバラバラになって発熱体8を一体に成形できなかっ
た。しかし、本発明は低圧成形法の応用であり、一般の
射出成形に比べ圧力や流動圧が低いことや便座1の構成
を、超音波や熱溶着によらないため、異種の材料や表皮
材でも同時に溶着でき発熱体ユニット4を断面円弧状
でかつ、馬蹄形あるいは、ほぼO状に一体に成形で
きる。このため、便座裏面26を面一にする形状的制約
もなくなり、便座形状を自由に設定できるのである。従
って、便ボール部27を臨む便器上水平面28に対
し、便座内周部29を外周部30より便器ボール部27
へ傾斜状に延出させ便器ボール縁31に近接するように
構成すれば、図3に示すような洗浄便座のノズル32に
より洗浄中であっても便座内周部29が便器上面28と
便座裏面との隙間を塞ぎ、洗浄水などの汚水の便器33
外部への飛散を防止できる。このようにして便座表面2
5にクッション性が付与されるとともに使用者34のお
尻が便座表面25の形状に沿って馴染み、極めて座り心
地の良い暖房便座1が得られ快適となる。またいろいろ
な表皮材15を選定でき必要に応じ、これらシートまた
は、合成繊維等でなる表皮層15にプリント図柄を施し
たものを使用すればデザイン要素が格段に拡がりオリジ
ナリティも発揮できる暖房便座となる。この発明の要素
は暖房便座だけに留まらず、電気ヒータを使用するあら
ゆる採暖機器あるいは発熱応用部材等広く応用できるも
のである。
【0007】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の暖房便座によれば、次の効果が得られる。
【0008】(1)便座表面にクッション性が付与され
るのでお尻が便座表面の形状に沿って馴染み、極めて座
り心地の良い暖房便座が提供できる。
【0009】(2)便座内周部を外周部より便器ボール
部へ傾斜状に延出させ便器ボール縁に近接するように構
成できるので、洗浄便座における洗浄時の飛散水や汚水
が、使用者にかかることを防止でき衛生的である。
【0010】(3)便座表面にクッション性が付与され
るのでお尻が便座表面の形状に沿って馴染み、布性の便
座カバーを付ける必要がない。
【0011】(4)いろいろな表皮材を選定できデザイ
ン要素が広がり、形状、色、柄、質感などを選べオリジ
ナリティが発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の暖房便座の便座本体部の断
面図
【図2】同暖房便座の一部断面をした裏面平面図
【図3】同暖房便座を洗浄便座に応用時の状態を示す断
面図
【図4】同暖房便座の成形に応用する一般の低圧プレス
モールド法の成形プロセスを示す図
【図5】同暖房便座の成形プロセスを示す図
【図6】従来の暖房便座の斜視図
【図7】同暖房便座の断面図
【図8】同暖房便座を洗浄便座に応用時の状態を示す断
面図
【符号の説明】
1 便座本体 2 第1の成形層 3 第2の成形層 4 発熱体ユニット 5 温度検知素子 6 配線部材 15 表皮層 25 便座表面 27 便器ボール部 28 便器水平面 29 便座内周部 30 便座外周部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 13/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】便座表面を構成する合成樹脂製または合
    成繊維製の表皮層とゴム弾性を有する合成樹脂の第
    1の成形層と、便座裏面を構成剛性を有する合成樹脂
    の第2の成形層と、紐状または面状の発熱体および温
    度検知素子およびそれらの接続用配線部材でなる発熱体
    ユニットとを備え、前記発熱体ユニットを前記便座表面
    の形状に合わせて、前記第1、第2の成形層間に設け、
    便座の形状は便座外周部より便座内周部にかけては断面
    視円弧状に形成され、前記便座内周部の端部便器
    ール縁に沿いかつ便器上面部より下方まで延設し平面
    馬蹄形状またはO形状に形成され、前記表皮層と第1の
    形成層および第2成形層を低圧成形法によって一体化
    した暖房便座。
  2. 【請求項2】便座表面を構成する合成樹脂製または合
    繊維製の表皮層は発泡加工やラミネート加工によりク
    ッション性を有し、第1の成型層を包含してなる請求項
    1記載の暖房便座。
  3. 【請求項3】便座表面を構成する合成樹脂製または合
    繊維製の布状表皮材に図柄をプリントしてなる請求項
    1記載の暖房便座。
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