JP2769107B2 - 簡易式サウナバス - Google Patents

簡易式サウナバス

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JP2769107B2
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信博 安江
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株式会社恵美製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、折り畳み可能な簡易式
サウナバスに係り、詳しくは椅子の構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、サウナバスは、ヘルスセンターやクアハウス等に設
けられている。また、近年では健康器具として折り畳み
が可能な簡易式サウナバスが一般家庭に普及しつつあ
る。
【0003】しかしながら、従来の簡易式サウナバス
は、浴室となるシートカバー内に折り畳み椅子を収容し
た後、骨組み等によりシートカバーを所定形状に張り、
浴室を形成していた。そのため、入浴するまでの準備に
長時間を要するとともに、椅子や骨組み等の組立及び収
納が非常に面倒であった。
【0004】
【0005】発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は組立て及び収納を簡単に
行うことができるとともに、快適な入浴を可能とする
易式サウナバスを提供することにある。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明では、浴室を形成するシートカバーと、シー
トカバー内に配置され、脚部、座部、背もたれ部、及び
肘掛け部を有する折り畳み可能な椅子と、シートカバー
内に温風を供給する温風発生装置と、前記椅子椅子の肘
掛け部と背もたれ部との間に連結され、前記椅子の組み
立て時において椅子と連動してシートカバーを所定形状
に張るシートカバー張り機構とからなることをその要旨
とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】発明によれば、椅子が組み立てられるとそれ
に連動してシートカバー張り機構によりシートカバーが
所定形状に張られて浴室が形成される。また、椅子の組
み立て時に案内部によりシートカバー張り機構が肘掛け
部よりも外方に広げられる。これにより、ソートカバー
が入浴者に接触するのが防止される。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した−実施例を図面に
基づいて説明する。図1,図に示すように、簡易式サ
ウナバス1はシートカバー2、枠体3、椅子4、踏み台
5及び温風発生装置6から構成されている。図1,図
3,図に示すように、浴室Yを構成するシートカバー
2は袋状に形成され、その表地はキルト地でソフト感覚
を有している。また、ソートカバー2の裏地は防水機能
を有するとともに、殺菌効果のある銅繊維を使用してい
る。シートカバー2はその中央部において左右に分割さ
れ、第1のファスナー8及び第2のファスナー9を開閉
することで、入浴者が浴室Yから出入りできるようにな
っている。前記第1のファスナー8と第2のファスナー
9との間には、入浴者の頭を外部に露出させるための頭
部露出用孔10が形成されている。頭部露出用孔10は
未使用時において、開閉蓋11により閉鎖され、浴室Y
内は密閉される。シートカバー2の頭部露出用孔10の
左右両側には、入浴者が本を読むとき等に腕を出す腕露
出用孔12が形成されている。この腕露出用孔12は入
浴者が腕を出していない場合には、開閉蓋13により閉
鎖され、浴室Y内は密閉される。また、ソートカバー2
後部には、浴室Y内と温風発生装置6とを連通する吸込
口15及び吹出口16が形成されている。温風発生装置
6は温風又はスチームを発生し、浴室Y内に供給する。
【0017】枠体3はパイプを平面長方形状に折曲形成
したものから形成され、シートカバー2の内底に配置さ
れている。枠体3はマジックテープ17によりシートカ
バー2に固定されている。踏み台5は枠体3の前部に配
置される。椅子4は踏み台5の後方における枠体3内に
配置される。
【0018】次に椅子4について説明する。図1〜図5
に示すように、前後一対の脚パイプ31a,31b、座
パイプ32、背パイプ33はそれぞれ回動可能に連結さ
れている。座シート35は座パイプ32に張られてい
る。また、背受け36は背パイプ33に張られてい
る。左右一対の支持金具37は背パイプ33の上部に連
結されている。左右一対の肘掛け38はピン39を介し
て脚パイプ31a,31b及び背パイプ33に回動可能
に支持されている。
【0019】当て板40はピン39により肘掛け38の
外面に固定されている。当て板40は固定部41と案内
部42とを有している。案内部42は固定部41の先端
に設けられ、その端面は外方に向かって屈曲している。
案内部42の下面側のコーナ43は滑らかな曲面状に形
成されている。カバー受けパイプ44は略V字状に形成
され、その略中央部はピン45を中心として回動する。
カバー受けパイプ44を構成する第1のパイプ44aの
端部は前記支持金具37にピン46を介して回動可能に
連結されている。また、カバー受けパイプ44を構成す
る第2のパイプ44bはネジ50により当て板40に回
動可能に連結されている。前記後ろ側の脚パイプ31b
はマジックテープ17により枠体3とともにシートカバ
ー2に固定されている。
【0020】この実施例では、脚パイプ31a,31b
により脚部を、座パイプ32及び座シート35により座
部を、また、背パイプ33及び背受け布36により背も
たれ部を、さらに、肘掛け38及び当て板40により肘
掛け部を構成している。
【0021】枕47は柔軟性を有するウレタンフオーム
材から構成され、背パイプ33に回動可能に支持されて
いる。枕47の回動中心位置は枕47の中心部よりも偏
心した位置にある。風向調整板48は背受けシート36
に対して取付位置が調整できるようにマジックテープ4
9で取着されている。
【0022】次に、上記のように構成された簡易式サウ
ナバス1の作用を説明する。図8は簡易式サウナバス1
の未使用時(組立て前)を示し、同図の状態からサウナ
バス1を組み立てる際は、まず、椅子4を組み立てる。
椅子4の組立ては前側の脚パイプ31aを前方に移動さ
せる。これにより、各部材が回動して椅子4が組立てら
れる。このとき、椅子4の組立てに伴い、ピン45,4
6を中心としてカバー受けパイプ44が反時計方向に回
動する。そして、椅子4が完全に組み立てられると、カ
バー受けパイプ44の第2のパイプ44bが当て板40
のコーナ43に沿って図4の二点鎖線の位置から実線に
て示す位置に移動する。その結果、左右のカバー受けパ
イプ44はピン46,ネジ50を支点としてそれぞれ外
方に広がる。これにより、シートカバー2はカバー受け
パイプ44によりパシッと張られた状態となって所定形
状の浴室Yが形成される。
【0023】次に、温風発生装置6をシートカバー2の
後方に配置し、吸込口15及び吹出口16に連結する。
そして、温風発生装置6に電源を投入すると、吹出口1
6から浴室Y内に温風(又はスチーム)が供給される。
これで入浴が可能な状態となる。
【0024】入浴者は椅子4のシート35に座り、背
受け布36に背をもたれる。そして、枕47の高さを自
分の頭の高さに調節する。枕47の高さを調節する際
は、枕47を持つて回す。これにより、枕47の回転中
心位置から入浴者の頭が当たる部分までの距離が変更
し、枕47の高さが変わる(図5及び図6参照)。
【0025】次に、温風発生装置6から吹き出される温
風の循環経路を説明する。図5及び図6に示すように、
温風発生装置6から浴室Y内に吹き出された温風は風向
調整板48にぶつかって風向調整板48と浴室Yの底面
との間に形成された空間から入浴者の足元側に流動す
る。そして、その温風はシートカバー2の前面に案内さ
れて上方に流動する。さらに、その温風はシートカバー
2の上面に案内されて入浴者とシートカバー2の後面と
の間を流動して吸込口15から温風発生装置6に再度吸
い込まれる。
【0026】上記のように構成された簡易式サウナ1で
は次のような効果を得ることができる。 (1)椅子4の組立て動作に連動してシートカバー2を
所定形状に張れるので、入浴するまでの準備作業を簡素
化できる。また、椅子4の折り畳み動作に伴ってシート
カバー2を弛ませることができるので、サウナバス1の
収納作業を簡素化できる。
【0027】(2)椅子4の肘掛け38に当て板40を
設け、その当て板40により椅子4の組み立て時にカバ
ー受けパイプ44を肘掛け38よりも外方に広げること
ができる。その結果、入浴者が肘掛け38を肘を掛けて
もシートカバー2に肌が触れることがなく、より快適な
入浴が可能となる。
【0028】(3)枕47を背パイプ33に偏心した状
態で支持したことにより、枕47を回すだけで枕47の
高さを変えることができるので、入浴しながら簡単に枕
47の高さを調節することができる。
【0029】(4)温風発生装置6から供給される温風
を、風向調整板48により温度の低い足元付近に向けて
下側から上側へ循環するように構成したので、浴室Y内
の温度を均一化でき、より快適な入浴が可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、発明によれば、
椅子の組み立てに連動してシートカバー張り機構により
シートカバーを所定形状に張つて浴室を形成することに
より、入浴するまでの準備作業を簡素化できる。また、
椅子の組み立て時に案内部によりシートカバー張り機構
が肘掛け部よりも外方に広げられる。これにより、ソー
トカバーが入浴者の腕等に接触するのを防止でき、快適
な入浴が可能となる。
【0031】
【0032】
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例における簡易式サ
ウナバスの斜視図である。
【図2】肘掛け、当て板、第2のパイプの取付構造を示
す分解斜視図である。
【図3】シートカバーが閉状態におけるサウナバスの斜
視図である。
【図4】当て板の案内部と第2のパイプとの関係を示す
部分断面図である。
【図5】入浴時の簡易式サウナバスの側面図である。
【図6】図5とは異なる枕高さの異なる状態を示す簡易
式サウナバスの側面図である。
【図7】入浴時の簡易式サウナバスの部分正断面図であ
る。
【図8】折り畳み時の簡易式サウナバスの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…簡易式サウナバス、2…シートカバー、4…椅子、
6…温風発生装置、31a,31b…脚部を構成する脚
パイプ、32…座部を構成する座パイプ、33…背もた
れ部を構成する背パイプ、35…座部を構成するシー
ト、36…背もたれ部を構成する背受け布、38…肘掛
け部を構成する肘掛け、40…肘掛け部を構成する当て
板、42…案内部、44…カバー張り機構としてのカバ
ー受けパイプ、47…枕、48…風向調整板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴室を形成するシートカバーと、 シートカバー内に配置され、脚部、座部、背もたれ部、
    及び肘掛け部を有する折り畳み可能な椅子と、 シートカバー内に温風を供給する温風発生装置と、前記椅子の肘掛け部と背もたれ部との間に連結され、
    記椅子の組み立て時において椅子と連動してシートカバ
    ーを所定形状に張るシートカバー張り機構とを備え、 前記椅子の肘掛け部には椅子の組み立て時にシートカバ
    ー張り機構を肘掛け部よりも外方に広げる案内部を形成
    した 簡易式サウナバス。
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