JP3079497U - 収納ケース - Google Patents

収納ケース

Info

Publication number
JP3079497U
JP3079497U JP2001000528U JP2001000528U JP3079497U JP 3079497 U JP3079497 U JP 3079497U JP 2001000528 U JP2001000528 U JP 2001000528U JP 2001000528 U JP2001000528 U JP 2001000528U JP 3079497 U JP3079497 U JP 3079497U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage case
cover
storage
layer structure
synthetic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001000528U
Other languages
English (en)
Inventor
隆生 森實
Original Assignee
みすまる産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by みすまる産業株式会社 filed Critical みすまる産業株式会社
Priority to JP2001000528U priority Critical patent/JP3079497U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3079497U publication Critical patent/JP3079497U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ケースの反り返り等の変形による使用難や外
観を損なうなどの問題がなく、製造が容易で製造コスト
が安価であり、かつ不要時には焼却による有害ガスの発
生のない廃棄処分が容易である収納ケースを提供する。 【解決手段】 融点の異なる複数の合成樹脂フィルムを
積層した複合シート2,3からなり、熱溶着により形成
された収納部5と収納部の開口端部5aから延設された
開口部を覆うことのできるカバー部6を有する収納ケー
スにおいて、カバー部の内側先端部を2層構造7に形成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、収納ケースに関し、ポケットテッシュペーパーや通帳、証書類など の携帯や収納、保管に適した収納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ポケットテッシュペーパーや通帳、証書類などの変形しやすい物や 重要書類などの携帯や収納、保管するための収納ケースとしては、図6に示すよ うな合成樹脂製シートからなり、シート周縁3方を熱溶着などにより接着して扁 平状の収納ケース収納部を形成し、収納ケース収納部の一方の開口縁から開口部 を覆うカバー部を延設した収納ケースが用いられている。
【0003】 この収納ケースは、熱溶着や高周波加熱接着によるケースの製造が容易な熱可 塑性樹脂、特に高周波加熱接着に適した塩化ビニル系樹脂が多く用いられている 。
【0004】 しかし、この塩化ビニル系樹脂製の収納ケースは、不要となった時に焼却する とダイオキシンや塩化水素等の有害ガスを発生するため不燃物としてそのまま廃 棄されることが多く環境問題の一因となり、また再生のため他の樹脂類などとの 複合物から塩化ビニル系樹脂だけを分別するのは非常に困難であるという問題が ある。
【0005】 上記理由から、前記収納ケース類には塩化ビニル系樹脂以外の熱可塑性合成樹 脂を素材としたものが使用されるようになったが、ケース強度の確保と熱溶着に よる製造のためには厚手のシートを要し、また厚手シートは熱溶着時間も多くか かり生産性が低下し、製造コストが高騰するという問題がある。
【0006】 このため、図2のシート断面図に示すような、熱溶着などによるケース製造が 容易な、融点の低い合成樹脂フィルム層21と、ケースの強度や剛性を維持しケ ース内の収納物を保護する合成樹脂フィルム層22とを密着積層した複合シート 20が使用されている。
【0007】 従来の収納ケース30は、図6に示すように前記複合シート20の2枚を上側 3と下側2に低融点フィルム側21,21同士を重ね合わせ、その周縁3方8、 8,8を熱溶着して収納ケース30の収納部5を形成し、前記収納部5の開口縁 31から開口部32を覆うカバー部6を延設し、収納物Aを収納した後、収納物 Aの落下や収納部5内への埃などの侵入を防ぐために、カバー部6を折り曲げ部 6aで内側へ折り曲げて開口部32をカバーできるようになっている。
【0008】 この収納ケース30では、一枚の複合シート20からなるカバー部6の周縁先 端部6’に、複合シート20を構成する合成樹脂フィルム21と22の物性差、 特に融点や収縮率の差に起因する反り返りやカールなどの変形13が発生し、ケ ースの取り扱い性が悪くなり、また外観上も好ましくないという問題がある。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は上記の問題点を解決することを目的とするもので、ケースに反り返 り等の変形による使用難や外観を損なうなどの問題がなく、またケースの製造が 容易で製造コストが安価であり、かつ不要時には焼却による有害ガスの発生がな く廃棄処分が容易にできる収納ケースを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の考案は、融点の異なる複数の合成樹脂フィルムを積層し た複合シートからなり、熱溶着により形成された収納部と前記収納部の開口端部 から延設された開口部を覆うことのできるカバー部を有する収納ケースにおいて 、前記カバー部の内側先端部が2層構造に形成されたことを特徴とする収納ケー スである。
【0011】 収納ケースのカバー部内側先端部が2層構造に形成されているので、カバー部 の周縁端部に反り返り、カールなどの変形が発生することがない。
【0012】 請求項2の考案は、前記カバー部の2層構造が、前記カバー部の内側先端部に 合成樹脂フィルムを重ね合わせ、その周縁部を熱溶着し形成されたことを特徴と する請求項1に記載の収納ケースである。
【0013】 この収納ケースでは、カバー部の2層構造を熱溶着により容易に形成するこが できる。
【0014】 請求項3の考案は、前記カバー部の2層構造が、収納ケース収納部及びカバー 部を形成する複合シート延長部の先端部分を内方へ折返し形成されたことを特徴 とする請求項1又は請求項2に記載の収納ケースである。
【0015】 この収納ケースでは、カバー部の2層構造を形成するためのシートが、ケース 収納部を延長したカバー部のシート先端部が使用でき、別のシートやフィルムの 材料準備の必要がなく、またカバー部シートと同じ素材からなるので熱溶着性に 優れ、2層構造の形成がさらに容易になり接着性も向上する。
【0016】 請求項4の考案は、前記カバー部の2層構造が、外周縁部3方を密閉し、内方 側の一辺に開口部を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項 に記載の収納ケースである。
【0017】 この収納ケースでは、カバー部の内側先端部の2層構造部に、別の収納部を形 成することができる。
【0018】 請求項5の考案は、前記カバー部の2層構造部分の面積が、前記カバー部全体 面積の10%以上であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に 記載の収納ケースである。
【0019】 この収納ケースでは、カバー部周縁端部の反り返り、カールなどの変形を確実 に防止する事ができる。
【0020】 請求項6の考案は、前記合成樹脂フィルムが、非塩素系合成樹脂であることを 特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収納ケースである。
【0021】 この収納ケースでは、不要となった収納ケースを焼却してもダイオキシンや塩 化水素ガスなどの有害ガスの発生がなく大気汚染の問題が解消され、一般ゴミと して廃棄できるので処分が容易になる。また、リサイクル品として再利用ができ るので、省資源に貢献する事ができる。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案の実施形態を図面を参照して説明する。
【0023】 図1は第1の実施形態の収納ケース1の外観斜視図である。収納ケース1は図 2に示すような、融点の異なる複数の合成樹脂フィルムを積層した複合シート2 0からなり、収納ケース1の下側シート2と上側シート3で構成され、開口部5 aを有する収納部5と収納部5の開口端部から延設された開口部5aを覆うこと ができるカバー部6が形成され、収納部5には収納物Aが収納できるようになっ ている。
【0024】 この複合シート20は、図2の複合シート20の断面図に示すように、融点の 低い合成樹脂フィルム層21と前記フィルム層21より高い融点を有し、かつ強 度や剛性を有する合成樹脂フィルム層22の2層を積層した複合シートである。
【0025】 収納ケース1の形成に際しては、図1の本体収納部5の周縁部3方に熱溶着部 8、8,8が設けられ、図3に示すように2枚の複合シート20の低融点側フィ ルム21,21同士を重ね合わせ、ケース周縁部8の熱溶着部分24に所定温度 の熱板25を所定圧力、時間で圧着し、フィルム内に熱溶着接着部23を形成し 収納部5を形成し、収納物Aを収納することができるものである。
【0026】 この熱溶着接着部23は、熱板25により一旦溶融状態となり、再固化される ので強固な接着力を得ることができる。
【0027】 上記複合シート20を構成する合成樹脂は、収納ケースの熱溶着などによる製 造工程性および収納物の保守性のためのケース強度や剛性確保の上で、低融点側 フィルム21としてはポリエチレン、ポリプロピレンなどの融点の低い熱可塑性 合成樹脂が好ましく、高融点側フィルム22としてはナイロン、ポリエステルな どのシートの強度や剛性を得ることができる熱可塑性合成樹脂が好ましい。
【0028】 また、上記合成樹脂フィルムは、燃焼によりダイオキシンや塩化水素などの有 害ガスを発生する塩素系合成樹脂は、大気汚染問題や不燃ゴミとして廃棄した場 合の環境破壊、あるいはリサイクル性の観点から、本考案での使用は好ましくな い。
【0029】 また、上記複合シート20は、内容物の確認の容易性の点では透明又は半透明 のシートが好ましく、また、用途により樹脂に着色剤などを添加した種々の着色 済みシートでも使用できる。さらにケース外面に印刷を施す場合は外側フィルム に印刷が容易なフィルム、例えばナイロンなどの使用が好ましい形態である。
【0030】 カバー部6の内側先端部の2層構造部7は、下側シート2を基体として、下側 シート2の低融点フィルム層21と熱溶着が可能な合成樹脂フィルム4で覆われ 、その周縁部9を熱溶着により2層構造に形成されたものである。
【0031】 前記合成樹脂フィルム4は、接着性の観点からは前記低融点フィルム層21と 同材質のものが、加工が容易でかつ接着性が向上する。
【0032】 前記2層構造部7は、周縁部9だけでなく2層構造部分7の全面を密着状態に 熱溶着、またはその他の接着手段により密着し2層構造を形成してもよい。
【0033】 この2層構造部7を設けることにより、カバー部6を構成する融点の異なる複 数の合成樹脂フィルムを積層した複合シートの、表裏を構成するフィルムの特性 差、特に融点や収縮率の差による複合シートの反り返りやカールしようとする力 を抑制し、カバー縁端部の変形を押さえることができる。従って収納ケース1の 平坦性を良好にし、取り扱い性や外観が良くなり、商品価値を向上することがで きる。
【0034】 図4は第2の実施形態を示す斜視図であり、収納ケース40の前記カバー部6 の内側先端部の2層構造部7が、前記収納ケース収納部5およびカバー部6を形 成する下側シート2の延長部の先端部分11を内側へ折返しカバーシートとし、 その周縁部12を熱溶着して2層構造部15を形成することができる。
【0035】 この場合、2層構造部15を形成するためのシートが、ケース収納部5を形成 するシート2の延長部分11が使用でき、別のフィルムやシートの材料準備の必 要がなく、また同じ素材のフィルム同士であり熱溶着性に優れ、2層構造部15 の形成が容易となり、製造もしやすくなる。
【0036】 図5は第3の実施形態を示すものであり、収納ケース50のカバー部6の内側 先端部の2層構造部17が、カバー部6の3方の外周縁部19を熱溶着し、内方 側の一辺に開口部13を設けたものであり、この2層構造部17は別の収納部1 4を形成し収納物Bを収納できるものである。
【0037】 また、前記カバー部6の2層構造部7,15、17の面積が、前記カバー部6 全体の面積の10%以上であることが好ましい。この2層構造部7の面積が10 %未満であると、カバー部6の周縁端部の反り返りなどの変形を抑制することが 不充分となり、収納ケース1の平坦性が得られなくなる。
【0038】 さらに、上記2層構造部7,15,17は、図1,図4,図5に示すようにカ バー部6の両先端部を含め左右に横断して形成される形態が好ましく、例えばカ バー部6の両先端部のみに2層構造を形成しても、その内側の1層部分の変形力 に影響され、収納ケースの変形を抑えることは困難となる。
【0039】 また、本考案の収納ケースでは、図5のように収納部5の前面シートに容易に 切り取り開口できる任意の形状を有する開口窓34を設け、例えばテッシュペー パー35の取り出し口としたり、内部収納物の確認用窓とすることができる。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ケースに反り返りやカール等の変形や外 観を損なうなどの問題がなく、ケースの製造が容易で製造コストの安価であり、 かつ不要時には焼却による有害ガスの発生がなく廃棄処分が容易である収納ケー スを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1の実施形態の収納ケースの外観
斜視図である。
【図2】 複合シートの断面図である。
【図3】 本考案実施例の収納ケースの形成方法を説明
する複合シート断面図である。
【図4】 本考案の第2の実施形態の収納ケースの外観
斜視図である。
【図5】 本考案の第3の実施形態の収納ケースの外観
斜視図である。
【図6】 従来の収納ケースの外観斜視図である。
【符号の説明】
1,40,50……収納ケース 2,3,20……複合シート 5,14……収納部 5a……収納部の開口部 6……カバー部 6a……カバー折り曲げ部 7,15,17……2層構造部 8,9,12,19……熱溶着部 21,22……合成樹脂フィルム層 23……熱溶着接着部 24……熱溶着部分 25……熱板 A,B……収納物

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点の異なる複数の合成樹脂フィルムを
    積層した複合シートからなり、熱溶着により形成された
    収納部と前記収納部の開口端部から延設された開口部を
    覆うことのできるカバー部を有する収納ケースにおい
    て、前記カバー部の内側先端部が2層構造に形成された
    ことを特徴とする収納ケース。
  2. 【請求項2】 前記カバー部の2層構造が、前記カバー
    部の内側先端部に合成樹脂フィルムを重ね合わせ、その
    周縁部を熱溶着し形成されたことを特徴とする請求項1
    に記載の収納ケース。
  3. 【請求項3】 前記カバー部の2層構造が、収納ケース
    収納部およびカバー部を形成する複合シート延長部の先
    端部分を内方へ折返し形成されたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の収納ケース。
  4. 【請求項4】 前記カバー部の2層構造が、カバー部外
    周縁部3方を密閉し、内方側の一辺に開口部を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
    載の収納ケース。
  5. 【請求項5】 前記カバー部の2層構造部分の面積が、
    前記カバー部全体面積の10%以上であることを特徴と
    する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の収納ケ
    ース。
  6. 【請求項6】 前記合成樹脂フィルムが、非塩素系合成
    樹脂であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載の収納ケース。
JP2001000528U 2001-02-08 2001-02-08 収納ケース Expired - Fee Related JP3079497U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001000528U JP3079497U (ja) 2001-02-08 2001-02-08 収納ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001000528U JP3079497U (ja) 2001-02-08 2001-02-08 収納ケース

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3079497U true JP3079497U (ja) 2001-08-17

Family

ID=43212372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001000528U Expired - Fee Related JP3079497U (ja) 2001-02-08 2001-02-08 収納ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3079497U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2015105101A1 (ja) 包装袋
JP4978077B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP2003128088A (ja) チャックテープ付き袋
JP3079497U (ja) 収納ケース
JP2007091265A (ja) 易開封性包装袋
JP2003165583A (ja) 手提断熱袋
JP4580543B2 (ja) 易開封包装袋
JP2006224966A (ja) 易開封性筒状袋
JP3732261B2 (ja) プラスチック成形体及び包装体
JPH0891397A (ja) ラミネートチューブ容器
JP2020152385A (ja) シート包装体及びシート包装体の製造方法
JPS638603Y2 (ja)
JP4043592B2 (ja) 易開封袋
JP7456334B2 (ja) フェイスシールド用シート、フェイスシールド用シートの製造方法および使用方法
JP4759278B2 (ja) パウチ容器
JP3046703U (ja) 辺縁に手切れ防止手段を施した包装袋
JP3469210B2 (ja) 商品包装体の製造方法及び商品包装体
JP2866587B2 (ja) 包装袋
JP2004359294A (ja) 袋体の製造方法および袋体
JPH084427Y2 (ja) 商品包装袋
JP3460827B2 (ja) ブリスター包装袋及びブリスター包装体
JP5864152B2 (ja) 収納袋
JP4146806B2 (ja) アルミ製袋
JP5977485B2 (ja) 紙容器の製造方法及び紙容器
JP4067176B2 (ja) 包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees