JP3079331U - 揮散性液剤徐放器 - Google Patents

揮散性液剤徐放器

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JP3079331U JP2001000412U JP2001000412U JP3079331U JP 3079331 U JP3079331 U JP 3079331U JP 2001000412 U JP2001000412 U JP 2001000412U JP 2001000412 U JP2001000412 U JP 2001000412U JP 3079331 U JP3079331 U JP 3079331U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 倒立状態でも、常に液剤供給手段と揮散シー
トとが離れない状態で、簡単な操作で容器を開口させて
使用でき、揮散性液剤を徐放器の外に漏洩させることを
完全に防止できるようにする。また、揮散シートへの揮
散性液剤の供給が常に一定量となるようにする。 【解決手段】芳香剤または消臭剤などの揮散性液剤Aを
収容し底部開口部から流出させる密閉された倒立型の容
器2と、該容器2を倒立させた状態で支持し容器2から
出た揮散性液剤Aを染み込ませる揮散シート3を備える
容器支持台4とから成る揮散性液剤徐放器1において、
容器2と容器支持台4とは揮散シート3に対して容器2
が相対的に接近離反可能に連結支持されると共に、容器
2の相対的接近離反移動によって容器2の開口部2aを
開閉する弁機構7と、弁機構7が開かれているときに揮
散シート3に染み込んだ揮散性液剤Aによって開口部2
aが塞がれ揮散シート3に流出する揮散性液剤Aの量を
調整する液剤供給手段8とを備えるようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案に属する技術分野】
本考案は、芳香剤または消臭剤などの揮散性液剤を収容して逐次蒸散させる揮 散性液剤徐放器に関する。更に詳述すると、本考案は、容器を倒立して使用する 倒立タイプの揮散性液剤徐放器に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器上部の揮散シート(蒸散面)まで揮散性液剤を吸い上げて蒸散させるタイ プの揮散性液剤徐放器の場合、芯によって吸い上げられる揮散性液剤がクロマト グラフ吸着現象によって分子量の軽い成分と重い成分とに分離して、蒸散初期の 香りと蒸散後期の香りの質が変化するという問題の他、軽い分子量の香料だけが 先に蒸散して蒸散し難い重い芳香剤成分や蒸散しない界面活性剤が残滓として容 器内に残ってしまう等の問題がある。
【0003】 このような問題を解消するものとして、揮散性液剤を収容する容器を揮散シー トを有する受皿に対して倒立させて支持し、揮散性液剤を繊維束などの芯材を介 して受皿の揮散シートに対して染み込ませ、この染み込んだ揮散性液剤で容器の 口を閉ざして溢れ出ないようにしたり(実開昭61−194536号公報)、受 皿に溜まった揮散性液剤の液面で容器の口が閉ざされるようにした倒立タイプの 揮発徐放器が提案されている。これら従来の倒立型徐放器は、揮散性液剤を収容 する容器と受皿とは使用直前まで分離されており、キャップなどで容器の口を完 全に密封して中の揮散性液剤が流通過程において容器から漏れるのを防止するよ うにされている。そして、使用するときに容器のキャップを外してから受皿の上 に倒立させて設置する構造を採っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、徐放器を使用するために容器を組み立てるには、容器と容器支持 台とを分離し、それから容器のキャップを外して開口し、更に容器を倒立させて から容器支持台の所定位置に乗せて固定するという幾ステップもの操作が必要に なり、煩わしさが伴う。同時に、容器開口から設置までの間に開口部から揮散性 液剤が漏洩する虞もある。その場合に徐放器の外に揮散性液剤が拡散され設置場 所の近辺が汚れ、更に、容器外壁にも付着し非常に扱い難い。また、揮散性液剤 が必要以上にこぼれ、液剤の無駄にもなる問題がある。
【0005】 更に、容器内から揮散性液剤を供給する構造が、繊維などを束ねた芯材を利用 しかつ同じ部分で容器内への空気の流入と液剤の流出とを行う構造としている場 合には、液剤の流出量が多いと空気の流入量が少なくなり、液剤の流出と空気の 流入とのバランスが取り難く、脈打つような不安定な吐出となり、通常よりも多 くの液剤が揮散シートに供給されてしまう虞がある。その場合、液剤が必要以上 に大気中に拡散したり、液剤の消費が極端に速くなったりする等の不都合が生ず る。このため、容器からの液剤の流出と容器への空気の流入とのバランスが保て る構造が要望されている。
【0006】 また、受皿に溜まった揮散性液剤の液面で容器の口を閉ざす方式の揮発徐放器 によると、容器が傾くと容器の口が閉ざされずに揮散性液剤が大量に流出して受 皿から溢れ出る問題がある。
【0007】 そこで、本考案は、倒立状態でも、常に液剤供給手段と揮散シートとが離れな い状態で、簡単な操作で容器を開口させて使用でき、揮散性液剤を徐放器の外に 漏洩させることを完全に防止できる揮散性液剤徐放器を提供することを目的とす る。また、本考案は、揮散シートへの揮散性液剤の供給が常に一定量となる揮散 性液剤徐放器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の考案は、芳香剤または消臭剤など の揮散性液剤を収容し底部開口部から流出させる密閉された倒立型の容器と、該 容器を倒立させた状態で支持し容器から出た揮散性液剤を染み込ませる揮散シー トを備える容器支持台とから成る揮散性液剤徐放器において、容器と容器支持台 とは揮散シートに対して容器が相対的に接近離反可能に連結支持されると共に、 容器の相対的接近離反移動によって容器の開口部を開閉する弁機構と、弁機構が 開かれているときに揮散シートに染み込んだ揮散性液剤によって開口部が塞がれ 揮散シートに流出する揮散性液剤の量を調整する液剤供給手段とを備えるように している。
【0009】 したがって、容器が倒立状態であっても、弁機構で閉塞された容器の開口部か らは揮散性液剤が使用前に漏れ出ることはない。そして、使用時には、容器を例 えば上あるいは下へ移動させることで弁機構が開かれることによって、液剤供給 手段を経て揮散性液剤が流出し揮散シートに染み込む。そして、揮散シートが飽 和状態となるに十分な量の揮散性液剤が染みこむと、この揮散シートに含まれる 揮散性液剤の液面で液剤供給手段が塞がれ、それ以上の流出が防がれる。揮散性 液剤は揮散シートの表面から蒸散し、蒸散窓から容器支持台の外に放散される。 蒸散に従って容器内から揮散性液剤が補充されると、徐々に容器内の圧力が低下 し、揮散性液剤の供給量が減少してくる。しかし、液剤供給手段の開口を塞ぐ液 面を破ってあるいは揮散性液剤の液面が下がった揮散シートの上層部分などを通 じて空気が容器内へ侵入して負圧を解消するため、容器内の揮散性液剤は揮散シ ートへ浸み出る液体が容器の開口を塞ぐまで流れ出る。これを繰り返し揮散性液 剤の流出量を調整しながら、溢れ出ないほどの量が供給される。
【0010】 ここで、容器と容器支持台とは、請求項2記載の考案のように、容器の開口部 に装着されるキャップと容器支持台との間の凹凸嵌合と、容器の両側部に延びる 挟持板による挟持とによって相対的に接近離反移動可能に固定しても良いし、請 求項3記載の考案のように、容器の開口部に装着されるキャップと容器支持台と の間の凹凸嵌合と容器の両側部に延びる挟持板による挟持とによって固定され、 かつ容器支持台が揮散シートを収納する受皿とこれを覆い容器を支持するカバー とで構成され、受皿に対してカバーが相対的に接近離反移動可能に装着されると 共に係合爪の係合によって使用位置と未使用位置とでそれぞれ固定され、カバー の受皿に対する相対的接近離反移動で容器を揮散シートに対して相対的に接近離 反移動させるようにしても良い。いずれの場合にも、容器と容器支持台とを分離 させずに、容器の開口部を開閉する弁機構を開いて液剤を揮散シートへ流出させ ることができる。特に、請求項3記載の構造の場合には、容器支持台を構成する カバーと受皿との連結関係を全く変化させずに、カバーを下げることで容器も下 げることができる。
【0011】 また、請求項4記載の考案は、請求項1から3のいずれかに記載の揮散性液剤 徐放器の弁機構が、容器支持台に備えられているテーパ面を有する筒状弁体と、 該筒状弁体の先端開口に嵌合する弁蓋部とその周りにおいて筒状弁体のテーパ面 と嵌合するテーパ弁座面と該テーパ弁座面を貫通する弁口とを有するキャップ側 の弁座部材とから構成され、筒状弁体の先端部には液剤供給手段を設けるように している。この場合、容器を引き上げることでキャップも引き上げられるので、 容器支持台上の筒状弁体とキャップと一体の弁座部材とが引き離されて、筒状弁 体を塞いでいた弁蓋が外れると共に容器内の液剤が弁口を通って筒状弁体内に流 入して、揮散シートに供給される。
【0012】 また、請求項5記載の考案は、請求項1から3のいずれかに記載の揮散性液剤 徐放器の弁機構が、常時弁体を弁座に向けて付勢するばねを備え、容器が相対的 に揮散シートに接近したときに弁体の先端が揮散シートに直接あるいは間接的に 当接して弁座から離れ、容器内の揮散性液剤を液剤供給手段を介して揮散シート に供給するようにしている。この場合には、容器を押し下げるだけで、弁が開け られて容器内の揮散性液剤が流出し始める。
【0013】 また、請求項6記載の考案は、請求項1から5のいずれかに記載の揮散性液剤 徐放器において、液剤供給手段を、先端部分が常時揮散シートに接しているドー ム型の多孔質体から成り、揮散シートと接していない部分から空気が容器内へ侵 入すると共に、揮散シートに接している部分から揮散性液剤が揮散シートへ流出 するようにしている。この場合、揮散シートと接していない多孔質部分は空気中 に露出しており、尚かつ揮散シートに接している部分よりも液体自重が軽いので 、より空気の流入がし易い。このため、容器内の負圧があまり進まないうちに空 気が侵入して揮散性液剤が供給され、均一に揮散性液剤が供給される。
【0014】 また、請求項7記載の考案は、請求項6記載の揮散性液剤徐放器において、液 剤供給手段の揮散シートと接する部分には供給孔が開口され、該供給孔から主に 揮散シートへ揮散性液剤が流出するようにしている。この場合には、揮散シート に接している部分から多孔質の壁面を通さずに供給孔から抵抗少なく供給される ので、更に揮散性液剤の供給が脈打つことなく滑らで均一となる。
【0015】 更に、請求項8記載の考案は、請求項1から5のいずれかに記載の揮散性液剤 徐放器において、液剤供給手段が少なくとも容器を揮散シートに接近させたとき に揮散シートに当接して該揮散シートに含まれる揮散性液剤で開口部が閉塞され る導液筒部から成るようにしている。この場合には、揮散シートに揮散性液剤が 染み込み飽和状態になると、揮散シートに含まれる揮散性液剤によって容器の開 口が塞がれそれ以上の流出が防がれる。そして、蒸散に従って揮散シートに含ま れる揮散性液剤の量が減ると、液面が下がり揮散シートの上層部分を通じて空気 が容器内へ侵入して負圧を解消し、容器内の揮散性液剤が再び揮散シートを飽和 させるまで流出する。
【0016】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の構成を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0017】 図1〜図5に本考案の揮散性液剤徐放器の第1の実施形態を示す。この揮散性 液剤徐放器(以下、単に徐放器と呼ぶ)1は、芳香剤または消臭剤などの揮散性 液剤Aを収容する容器2と、揮散性液剤Aを染み込ませる揮散シート3と、この 揮散シート3を収容し容器2を支持する容器支持台4と、容器2の開口部2aと 揮散シート3との間に介在される弁機構7並びに液剤供給手段8とを備えてなる 。尚、揮散性液剤Aとしては、例えば液体の芳香剤、消臭剤、防臭剤、殺菌剤、 防錆剤、誘引剤、忌避剤、害虫防除剤、医薬品、香水などの揮発性物質を含む液 体が上げられるが、本実施形態では、香料と水とアルコールの3成分を界面活性 剤で1液とした混合溶液から成る芳香消臭剤に適用した場合について主に説明し ている。
【0018】 ここで、容器2は、気体も液体も通さない素材、例えばガラス、プラスチック 、セラミックス(陶器)などから成り、底部に揮散性液剤Aを注ぎ込むための開 口部2aを設けている。多くの場合、ガラス瓶、合成樹脂等の成形品であって、 主にブロー成形により所望の形状に成形される。開口部2aは、胴部に比して小 径に形成されており、その外周にはキャップ9の雌ねじ10と螺合する雄ねじ1 1が形成され、キャップ9をねじ込みにより装着可能とされている。したがって 、容器2を容器支持台4から取り外してキャップ9を外せば揮散性液剤Aの詰替 や差し替えができる。尚、このキャップ9と容器2の開口部2aの縁との間には 、図示していないがシールやパッキンなどを介在させ、この部分から揮散性液剤 Aが漏れ出ないように構成することが好ましい。更に、この容器2の側面には、 容器支持台4の挟持板12が嵌る凹部2bが形成されている。
【0019】 また、容器支持台4は、本実施形態の場合、図1に示すように、揮散シート3 を収容する受皿5と、この受皿5の外周に嵌まって容器2を支持しかつ複数の蒸 散窓13を有するカバー6とから構成されている。受皿5とカバー6とは、互い の側壁に設けた突起5a,6aを乗り越えさせるように嵌合することによって、 ある程度の力が加えられないと分解できないように互いに固定されている。また 、カバー6の上部には、両側縁部から立ち上がり容器2の側面の凹部2aに嵌め 込まれて容器2を挟み付ける挟持板12と、容器2の開口部2aに嵌められたキ ャップ9を嵌合させる凹部14とが設けられ、キャップ9と凹部14との嵌合並 びに両側の挟持板12による容器2の挟持とによって容器2を上下移動可能に支 持し得るように構成されている。また、凹部14の中央には、カバー6の内外を 上下方向に貫通させる孔を形成する筒状弁体15が設けられている。この筒状弁 体15はその上端寄りの外周面側に先端に向かって細くなるテーパ面15aを設 けると共にその下部の外径を細くすることによってキャップ9側を所定ストロー ク分だけ上下方向に移動可能とする係止部19を設けるように構成されている。 筒状弁体15とその周囲の凹部14を区画する環状壁部16並びに挟持板12を 含むカバー6とは、例えば射出成形などにより一体的に形成されている。
【0020】 他方、キャップ9には、カバー6に備えられた筒状弁体15を収容する大きな 凹部から成る弁座部材17を中央部分に備えている。この弁座部材17は、容器 支持台4の筒状弁体15の先端開口15bに嵌合するように突出する弁蓋部17 bと、筒状弁体15の外周のテーパ面15aと嵌合するテーパ弁座面17aと該 テーパ弁座面17aを貫通するスリット状の弁口(以下、スリットと呼ぶ)17 cとを有する。このキャップ9の弁座部材17とカバー6側の筒状弁体15とに よって開口部2aを開閉する弁機構7が構成される。この弁機構7は、キャップ 9がカバー6の凹部14に完全に押し込まれたときに、筒状弁体15の先端の開 口部分15bに弁蓋部17bが嵌め込まれると共に筒状弁体15のテーパ状外周 面15aとテーパ弁座面17aとが密着してスリットが塞がれる構造となってい る。
【0021】 また、筒状弁体15の下端側には、揮散シート3に流出する揮散性液剤Aの量 を制御・調整する液剤供給手段8が設けられている。本実施形態の液剤供給手段 8は、ドーム型の多孔質体から成り、先端部分が常時揮散シート3に接するよう に配置されて、揮散シート3と接していない部分から空気が容器2内へ侵入する と共に、揮散シート3に接している部分から揮散性液剤Aが揮散シート3へ流出 するように設けられている。多孔質体から成る液剤供給手段(以下、多孔質体と も呼ぶ)8の先端即ち揮散シート3と接する部分には供給孔18が開口され、該 供給孔18から主に揮散性液剤Aが揮散シート3へ流出するように設けられてい る。尚、この多孔質体8は、筒状弁体15の下端周縁の揮散シート3に対向して 形成された凹部15dに嵌合されて支持されている。したがって、筒状弁体15 は多孔質体8を介して受皿5の内部空間S及び揮散シート3と連通するように設 けられている。
【0022】 このカバー6の両端の上面から側面にかけては複数の蒸散窓13が開口されて いる。これにより、カバー6の内側の空間Sを外気が通り抜け可能となり、その 際に揮散シート3に染み込んだ揮散性液剤Aを蒸散可能な状態にする。尚、本実 施形態における容器支持台4は、揮散シート3を収容する受皿5と容器2を倒立 させた状態で支持するカバー6とで構成されているが、この構造には特に限定さ れず、場合によってはカバー6だけで構成するようにしても良く、例えば受皿5 とカバー6とが完全に分離された別部材で構成され、自立するカバー6の中に受 皿5を収納させるような構造としても良い。尚、容器2と容器支持台4との固定 方式は、本実施形態のようなキャップ9と凹部14との嵌め合いによる分離可能 な構造に限らず、ねじ嵌め込み式やL形溝とピンの係合によるスライド可能な連 結構造などを採用するようにしても良い。
【0023】 また、揮散シート3としては、例えば多孔焼結体や発泡体等の多孔質材あるい はフェルトや濾紙などが挙げられるが、吸水性を有するものであれば特に制限さ れるものではなく、フェルトやろ紙などの使用が好ましい。この揮散シート3は 、受皿5の底面いっぱいに広げられて設置され、広い蒸散面が得られるようにさ れている。
【0024】 以上のように構成された揮発性液剤徐放器1によると、次のように蒸散作用を 行う。まず、使用前には、容器2の開口部2aに被せられたキャップ9と受皿5 の筒状弁体15とが嵌って容器2が密封されているので、容器2が倒立状態にあ ってもその中の揮散性液剤Aは流出しない。
【0025】 そして、使用する時には、倒立状態のままで容器2を引き上げると、キャップ 9も引き上げられ、筒状弁体15から弁蓋部17bが抜けると同時に筒状弁体1 5のテーパ状外周面15aとキャップ9のテーパ弁座面17aとが離れてスリッ ト17cが開口される。したがって、容器2内の揮散性液剤Aは、自重落下によ り、キャップ9のスリット17cから筒状弁体15の開口15b内に流入して液 剤供給手段8の先端の供給孔18から、また揮散シート3と接している部分から も揮散シート3に染み込んで行く。そして、揮散シート3に染み込んだ揮散性液 剤A及び多孔質体8内を満たす揮散性液剤Aは蒸散してカバー6の蒸散窓13か ら外に徐々に放出される。この揮散性液剤Aの揮散量に応じて、容器2内の液剤 Aは多孔質体8を介して揮散シート3に随時補給される。このとき、容器2の中 が負圧になると、揮散シート3に接していない部分の多孔質体8の細い穴または 空隙を通って外気が取り入れられる。そして、圧力がバランスすると、揮散性液 剤Aの流出が止まる。多孔質体8の細穴または空隙には、揮散性液剤Aが浸入し ているので、その表面張力により内外の圧力差や毛細管現象などによる揮散性液 剤Aの流れが生じない限り、空気や揮散性液剤Aの通過を妨げる。
【0026】 このように、液剤供給手段たる多孔質体8と揮散シート3とを分離しない状態 で、容器2の引き上げただけで容器2の開口2aと揮散シート3への揮散性液剤 Aの供給が実現できるため、徐放器セットの際の揮散性液剤Aの漏洩を完全に防 止できる。
【0027】 さらに、多孔質体8の形状がドーム型ないし砲弾形状に形成されているため、 開口後の液剤Aは、液体の自重と液体の流れの原理から、倒立状態で一番自重が かかるドーム形状ないし砲弾形状の先端部分(この場合は下端)の供給孔18を中 心に速やかに流出する。同時に、容器2内には負圧が生じるので、入り易い部分 から容器2内へ空気が流入する。このとき、液剤Aは液体自重の一番かかる底部 分の供給孔18から常に流出しているので、その部分からは空気の流入はし難い 。更に、多孔質体8の供給孔18の周囲の揮散シート3に接触している部分も、 容器2内に液剤Aがなくなるまで液剤に浸かっている状態のため空気は流入出来 ない。よって、多孔質体8の揮散シート3に接触せずに受皿内空間Sに露出して いる部分から空気が流入する。その部分は供給孔18部より上方のため液体自重 が軽いので、より空気の流入がし易い。その時の空気の流入のし易さは、多孔質 の空隙率や粒子平均粒径などの設定によって調整される。例えば、液剤Aの使用 量、容器のサイズ、液剤の種類、使用期間等を考慮して設定できる。このように 液剤の供給孔18と容器2内の空気の流入孔が別々に出来る構造であるため、色 々な種類に容易に対応できる。
【0028】 ここで、容器2は広い面積の容器支持台4に嵌合しかつ両側を挟持板12で挟 み付けるように支持されているので、傾く虞が少ない上に、揮散性液剤Aの溢流 もない。
【0029】 図6〜図10に本考案の揮散性液剤徐放器の第2の実施形態を示す。なお、第 1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。こ の実施形態の徐放器1は、スプリング・ばねを備えるキャップ内蔵型の弁機構7 が採用され、キャップ9を容器支持台4のカバー6の凹部14に嵌合させると共 に容器2の両側の凹部2aに差し込まれる挟持板12で挟持することによって容 器2が固定され、その状態で受皿5に対してカバー6を揮散シート3に対し相対 的に接近離反移動例えば上下動可能に装着することによって容器2を上下方向に 移動させるようにしたものである。
【0030】 ここで、容器支持台4は、本実施形態の場合、図6に示すように、揮散シート 3を収容する受皿5と、この受皿5の外周に嵌まって容器2を支持しかつ複数の 蒸散窓13を有するカバー6とから構成されている。受皿5とカバー6とは、係 合爪30,31によって未使用位置(上位置)と使用位置(下位置)とでそれぞ れ係合され各位置で互いに固定されるように設けられている。例えば、受皿5の 長手方向の両側壁部分には、中央部分の上半分の領域にカバー6の一部を嵌合さ せてスライド可能に案内するガイド溝32が形成されて、下判断の壁面との間に 段部を形成している。そして、受皿5の下半分の外壁面に係合爪31を形成して いる。他方、カバー6側の対応する両側壁中央部には、図11の(B)に示すよ うに、ガイド溝32と嵌合する突部34が形成されている。そして、その突部3 4には、プラスチックヒンジ29によってロックプレート28が傾動可能に一体 形成されている。そして、このロックプレート28の先端には受皿5側の係合爪 31と係合する係合爪30が設けられている。したがって、受皿5とカバー6と は互いの側壁に設けた係合爪30,31を乗り越えさせるように嵌合することに よって、ある程度の力が加えられないとカバー6が上下移動できないように互い に固定されている。また、カバー6の上部には、容器2を挟み付ける挟持板12 と、容器2の開口部2aに嵌められたキャップ9を嵌合させる凹部14とが設け られ、キャップ9と凹部14との嵌合並びに両側の挟持板12による容器2の挟 持とによって容器2が支持されている。また、凹部14の中央には、カバー6の 内外を上下方向に貫通させる孔27が形成され、キャップ9から突出する導液筒 部26を貫通させるように設けられている。
【0031】 他方、キャップ9には、スプリング・ばねを備える弁体(以下、スプリングを 含めてスプリング弁体と呼ぶ)33を含む弁機構7が内蔵されている。このスプ リング弁体33は、円錐体から成る弁体部分21と、それよりも先端側(揮散シ ート3側)に向けて突出する円柱状の先端ピン22と、弁体部分21を弾力的に 支持するばね部20と該ばね部20をキャップ9の内筒保持部24に固定する取 付座部23とから構成され、キャップ9の内筒保持部24の先端にスプリング弁 体33が取り付けられることによってキャップ9に内蔵されている。ばね部20 は、取付座部23から弁体部分21に向けて延びる幾条かの螺旋帯で構成され、 これが軸方向に弾性変形することにより、弁体部分21を揮散シート3側へ向け て付勢するように構成されている。取付座部23はリング状を成し、その外周面 に環状溝23aを形成してキャップ9の内筒保持部24の先端の爪部24aが嵌 合するように設けられている。取付座部23は環状溝23aを内筒保持部24の 先端の爪部24aに嵌合させることにより、内筒保持部24に固定される。また 、先端ピン22の直径はキャップ9の導液筒部26の内径よりも小径で、導液筒 部26との間で揮散性液剤Aを流下させる流路を形成するように設けられている 。尚、内筒保持部24は、容器2の開口部2aの内周面に当たる程度の外径を有 し、その内側を揮散性液剤Aが流れるように設けられている。
【0032】 また、キャップ9には、スプリング弁体33を保持するための内筒保持部24 と、弁座25並びに液剤供給手段8を構成する導液筒部26とが形成されている 。弁座25はテーパ面から成り、スプリング弁体33の円錐体から成る弁体部分 21と対向するように、キャップ9を貫通する導液筒部26のキャップ9の内側 に向けて突出する部分に形成されている。
【0033】 また、導液筒部26は、キャップ9の外側即ち揮散シート3側へ向けて突出し 、凹部14の中央に穿孔されている孔27から容器支持台内空間Sへ突出してい る。この容器支持台4の中の空間Sへ突出している部分の導液筒部26は、液剤 供給手段8を構成している。この液剤供給手段8を構成する部分の導液筒部26 の長さは、容器2を下げない未使用時には、揮散シート3から先端部分が浮上し 、容器2を下げて使用する時には揮散シート3に僅かに潜り込む程度に押し当て られるものとする。
【0034】 以上のように構成された徐放器1によると、図6に示すように、第1の実施形 態とは異なり、容器2と揮散シート3を受ける台即ち容器支持台4との連結関係 を全く変えずに容器2を開口して内部の揮散性液剤Aを流出させ得る構造である 。即ち、使用前には、キャップ9に内蔵された弁機構7のスプリング弁体33の 先端部分・先端ピン22が揮散シート3から離れスプリング弁体33に対して押 し上げる力が付与されていないので、ばね部20の弾発力により円錐体形状の弁 体部分21がキャップ9の中央の導液筒部24の弁座25に圧接され、開口部2 aを密封している。したがって、容器2がカバー6の凹部14から取り外された としても、容器内部の揮散性液剤Aは流出することがない。
【0035】 使用するには、カバー6の両側のロックプレート28の上方を押すことにより 、ロックプレート28を傾動させて図10に示すように八の字形に開いて、受皿 5の係止爪31の上に載っていたロックプレート28の係止爪30を乗り越え可 能な位置まで退避させ、カバー6ごと容器2がその自重で下がるようにする。勿 論、使用者がカバー6を押し下げるようにしても良い。カバー6と容器2が下が るのと同時に、スプリング弁体33の先端ピン22が揮散シート3に突き当たり 、図10に示すようにスプリング弁体33が相対的に浮き上がった状態になり、 弁体部分21がキャップ9側の弁座25から離れ、流路が開かれて液剤Aの流出 が始まる。そして、揮散シート3に揮散性液剤Aが染み込み飽和状態になると、 揮散シート3に含まれる揮散性液剤Aによって液剤供給部8を構成する導液筒部 26の先端開口部が塞がれ即ち容器2の開口2aが塞がれそれ以上の流出が防が れる。そして、蒸散に従って揮散シート3に含まれる揮散性液剤Aの量が減ると 、液面が下がり揮散シート3の上層部分を通じて空気が容器2内へ侵入して負圧 を解消し、容器2内の揮散性液剤Aが再び揮散シート3を飽和させるまで流出す る。これを繰り返しながら、揮散性液剤Aを蒸散させる。
【0036】 このように、一回の操作だけで容器2と揮散シート3を受けている受け台を分 離せず開口できる。よって、液剤を徐放器外にこぼさすセット使用できる。
【0037】 尚、上述の実施形態は本考案の好適な実施の一例ではあるがこれに限定される ものではなく本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。 例えば、第1の実施形態のドーム形状ないし砲弾形状の多孔質体から成る液剤供 給手段8を第2の実施形態の導液筒部26の先端に装着し、容器2とカバー6と を押し下げたときに多孔質体8の先端が揮散シート3に押しつけられて容器2か ら流出してくる揮散性液剤Aを多孔質体8の先端から揮散シート3へ染みこませ ながら、揮散シート3には接していない多孔質体部分から空気を容器2内へ流入 させて圧力バランスをとって揮散性液剤Aの供給を安定に維持させることもでき る。
【0038】 また、揮散シート3への揮散性液剤Aの供給量を調整する液剤供給手段8とし ての導液筒部26は、図6に示すように、使用時にのみ揮散シート3に接する必 要はなく、図1に示すドーム型多孔質体から成る液剤供給手段8に代えて導液筒 部26を設けることにより使用の有無にかかわらず常時揮散シート3に接するよ うに設けても良い。
【0039】 更に、本実施形態では、カバー6側に設けた凹部14と容器2のキャップ9と を嵌合させるようにしているが、これには特に限定されず、場合によってはカバ ー6側に環状凸起を形成し、それと嵌合する凹部ないし環状溝(凹部)をキャッ プ9側に形成して、これら凹凸の嵌合によってカバー6とキャップ9とを連結す るようにしても良い。
【0040】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案の揮発性液剤徐放器は、容器を引き 上げるあるいは押し下げるといった一回の簡単な操作だけで容器を開口して揮散 性液剤を流出させ揮散シートへ供給できるので、徐放器を使用するために組み立 てる際に揮散性液剤を容器外に漏らして汚す虞がないし、手間もかからずに使用 できる。しかも、設置場所の近辺が汚れたり、容器の表面に付着して扱い難くく なるようなこともない。加えて、揮散性液剤が必要以上にこぼれ、液剤が無駄に なることもない。
【0041】 更に、請求項2記載の徐放器によると、容器の例えば引き上げという簡単な操 作だけで、容器と容器支持台とを分離させずに、容器の開口部を開閉する弁機構 を開いて液剤を揮散シートへ流出させることができる。
【0042】 また、請求項3記載の考案によると、容器支持台を構成するカバーを例えば下 げることでカバーと受皿との連結関係を全く変化させずに容器も下げることがで き、容器と容器支持台とを分離させずに、容器の開口部を開閉する弁機構を開い て液剤を揮散シートへ流出させることができる。
【0043】 また、請求項4記載の考案によると、容器を引き上げて容器支持台のカバーと の間に一定量以上間隔をあけない限り、筒状弁体に嵌っている弁座部材の弁蓋部 が外れないので、運搬中などに容器内から揮散性液剤が漏れ出る心配がない。
【0044】 また、請求項5記載の考案によると、容器を誤って容器支持台から外しても、 弁機構が開かないので、容器内の揮散性液剤が流出することはない。しかも、容 器支持台を構成するカバーを押し下げることにより容器を下げると共に弁体の先 端が揮散シートに接してから弁機構が開かれるので、揮散シートに確実に液剤を 供給できる。更に、揮散性液剤の詰め替えも、容器をカバーから抜き取りキャッ プ毎弁機構を取り外すことにより簡単に行うことができる。
【0045】 また、請求項6記載の考案によると、容器内の負圧があまり進まないうちに空 気が容器内に侵入して圧力バランスがとれるので、揮散性液剤が脈打つことなく 滑らにかつ均一に供給される。したがって、蒸散量を一定にできる。
【0046】 更に、請求項7記載の考案によると、供給孔が開口され、該供給孔から主に揮 散シートへ揮散性液剤が流出するようにしている。この場合には、揮散シートに 接している部分から多孔質の壁面を通さずに供給孔から抵抗少なく供給されるの で、更に揮散性液剤の供給が脈打つことなく滑らで均一となり、蒸散を安定させ ることができる。
【0047】 更に、請求項8記載の考案によると、液剤供給手段の構造が簡単で目詰まりな どの心配がないので、安価でかつ確実に液剤供給量を調整して揮散シートを飽和 させるまで供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の揮散性液剤徐放器の第1の実施形態を
未使用状態(液剤未流出状態)で示す図で、(A)は一
部断面正面図、(B)は要部拡大図である。
【図2】図1の揮散性液剤徐放器の側面図で、一部を断
面して示す。
【図3】図1の揮散性液剤徐放器の容器支持台の平面図
である。
【図4】図1の揮散性液剤徐放器のキャップを嵌めた容
器の底面図である。
【図5】図1の揮散性液剤徐放器の使用状態を示す図
で、(A)は一部断面正面図、(B)は要部拡大図であ
る。
【図6】本考案の揮散性液剤徐放器の第2の実施形態を
未使用状態(液剤未流出状態)で示す図で、(A)は一
部断面正面図、(B)は要部拡大図である。
【図7】図6の揮散性液剤徐放器の側面図で、一部を断
面して示す。
【図8】図6の揮散性液剤徐放器の容器支持台の平面図
である。
【図9】図6の揮散性液剤徐放器のキャップを嵌めた容
器の底面図である。
【図10】図6の揮散性液剤徐放器の使用状態を示す図
で、(A)は一部断面正面図、(B)は要部拡大図であ
る。
【図11】(A)は図6の揮散性液剤徐放器の使用状態
における側面図、(B)は同図のB−B線断面図であ
る。
【符号の説明】
1 揮散性液剤徐放器 2 容器 2a 開口部 3 揮散シート 4 容器支持台 5 容器支持台を構成する受皿 6 容器支持台を構成するカバー 7 弁機構 8 液剤供給手段 9 キャップ 12 挟持板 13 蒸散窓 14 キャップが嵌合する凹部 15 筒状弁体 15a 筒状弁体のテーパ面 15b 筒状弁体の開口部 17 弁座部材 17a 弁座部材のテーパ弁座面 17b 弁座部材の弁蓋部 17c 弁座部材スリット(弁口) 18 液剤供給手段の先端の供給孔 20 弁機構のばね部 21 ばねを備える弁機構の弁体部分 22 ばねを備える弁機構の先端ピン 23 ばねを備える弁機構の取付座部 24 ばねを備える弁機構の内筒保持部 25 ばねを備える弁機構の弁座 33 ばねを備える弁機構のスプリング弁体 26 液剤供給手段を構成する導液筒部 30 カバーと受皿とを使用位置あるいは未使用位置で
固定する係合爪 31 カバーと受皿とを使用位置あるいは未使用位置で
固定する係合爪 A 揮散性液剤

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香剤または消臭剤などの揮散性液剤を
    収容し底部開口部から流出させる密閉された倒立型の容
    器と、該容器を倒立させた状態で支持し前記容器から出
    た揮散性液剤を染み込ませる揮散シートを備える容器支
    持台とから成る揮散性液剤徐放器において、前記容器と
    前記容器支持台とは前記揮散シートに対して前記容器が
    相対的に接近離反可能に連結支持されると共に、前記容
    器の相対的接近離反移動によって前記容器の開口部を開
    閉する弁機構と、前記弁機構が開かれているときに前記
    揮散シートに染み込んだ前記揮散性液剤によって開口部
    が塞がれ前記揮散シートに流出する前記揮散性液剤の量
    を調整する液剤供給手段とを備えることを特徴とする揮
    散性液剤徐放器。
  2. 【請求項2】 前記容器と前記容器支持台とは、前記容
    器の開口部に装着されるキャップと前記容器支持台との
    間の凹凸嵌合と、前記容器の両側部に延びる挟持板によ
    る挟持とによって相対的に接近離反移動可能に固定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の揮散性液剤徐
    放器。
  3. 【請求項3】 前記容器と前記容器支持台とは、前記容
    器の開口部に装着されるキャップと前記容器支持台との
    間の凹凸嵌合と前記容器の両側部に延びる挟持板による
    挟持とによって固定され、かつ前記容器支持台が前記揮
    散シートを収納する受皿とこれを覆い前記容器を支持す
    るカバーとで構成され、前記受皿に対して前記カバーが
    相対的に接近離反移動可能に装着されると共に係合爪の
    係合によって使用位置と未使用位置とでそれぞれ固定さ
    れ、前記カバーの前記受皿に対する相対的接近離反移動
    で前記容器を前記揮散シートに対して相対的に接近離反
    移動させることを特徴とする請求項1記載の揮散性液剤
    徐放器。
  4. 【請求項4】 前記弁機構は、前記容器支持台に備えら
    れているテーパ面を有する筒状弁体と、該筒状弁体の先
    端開口に嵌合する弁蓋部とその周りにおいて前記筒状弁
    体の前記テーパ面と嵌合するテーパ弁座面と該テーパ弁
    座面を貫通する弁口とを有する前記キャップ側の弁座部
    材とから構成され、前記筒状弁体の先端部には前記液剤
    供給手段を設けることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の揮散性液剤徐放器。
  5. 【請求項5】 前記弁機構は、弁体を弁座に向けて常時
    付勢するばねを備え、前記容器が相対的に前記揮散シー
    トに接近したときに前記弁体の先端が前記揮散シートに
    直接あるいは間接的に当接して前記弁座から離れ、前記
    容器内の揮散性液剤を流出させることを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載の揮散性液剤徐放器。
  6. 【請求項6】 前記液剤供給手段は、先端部分が常時前
    記揮散シートに接しているドーム型の多孔質体から成
    り、前記揮散シートと接していない部分から空気が前記
    容器内へ侵入すると共に、前記揮散シートに接している
    部分から前記揮散性液剤が前記揮散シートへ流出するこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の揮散
    性液剤徐放器。
  7. 【請求項7】 前記液剤供給手段の前記揮散シートと接
    する部分には供給孔が開口され、該供給孔から主に前記
    揮散シートへ前記揮散性液剤が流出することを特徴とす
    る請求項6記載の揮散性液剤徐放器。
  8. 【請求項8】 前記液剤供給手段は少なくとも前記容器
    を前記揮散シートに接近させたときに前記揮散シートに
    当接して該揮散シートに含まれる前記揮散性液剤で開口
    部が閉塞される導液筒部から成ることを特徴とする請求
    項1から5のいずれかに記載の揮散性液剤徐放器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07133614A (ja) * 1993-11-10 1995-05-23 Tone Chika Gijutsu Kk 掘削機および掘削軸

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