JPS6013478Y2 - 揮散容器 - Google Patents
揮散容器Info
- Publication number
- JPS6013478Y2 JPS6013478Y2 JP7191681U JP7191681U JPS6013478Y2 JP S6013478 Y2 JPS6013478 Y2 JP S6013478Y2 JP 7191681 U JP7191681 U JP 7191681U JP 7191681 U JP7191681 U JP 7191681U JP S6013478 Y2 JPS6013478 Y2 JP S6013478Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- volatilization
- cylindrical body
- solution
- impregnated piece
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、芳香・防臭液、殺虫液等の揮散性溶液の揮散
容器に関する。
容器に関する。
従来知られている芳香揮散容器は、例えば実開昭55−
1070咥公報、同55−104435号公報、同55
−1069暢公報、同55−122736号公報等に記
載されているように、香気液を収容した容器内に芯材を
直接浸漬し、容器から露出する芯材の端部から香気液を
揮散せしめるタイプのものである。
1070咥公報、同55−104435号公報、同55
−1069暢公報、同55−122736号公報等に記
載されているように、香気液を収容した容器内に芯材を
直接浸漬し、容器から露出する芯材の端部から香気液を
揮散せしめるタイプのものである。
また、上記タイプの芳香揮散容器の変形として、上記芯
材の露呈端部に吸水性素材からなる円板状の含浸片を当
接せしめ、該含浸片から香気液を揮散せしめるタイプの
ものが実開昭54−119846号公報及び同53−1
20246号公報に開示されている。
材の露呈端部に吸水性素材からなる円板状の含浸片を当
接せしめ、該含浸片から香気液を揮散せしめるタイプの
ものが実開昭54−119846号公報及び同53−1
20246号公報に開示されている。
而して、上記各公報に記載の芳香揮散容器は、いずれも
容器内に収容されている香気液に直接芯材を浸漬するも
のである。
容器内に収容されている香気液に直接芯材を浸漬するも
のである。
したがって、揮散し易い香料が先に揮散するため、1〜
2週間も経てば芳香臭が極めて弱くなり、長期間一定の
香気を揮散できないという問題があった。
2週間も経てば芳香臭が極めて弱くなり、長期間一定の
香気を揮散できないという問題があった。
一方、実開昭55−59638号公報には香気液が収容
された軟質容器内に細管を浸漬し、軟質容器から露出す
る細管の端部に噴霧ノズルを取付け、該ノズルの周囲に
繊維綿を配設せしめた構成とし、軟質容器を押圧するこ
とによって繊維綿に香気液を噴霧し、揮散させる芳香揮
散容器が開示されている。
された軟質容器内に細管を浸漬し、軟質容器から露出す
る細管の端部に噴霧ノズルを取付け、該ノズルの周囲に
繊維綿を配設せしめた構成とし、軟質容器を押圧するこ
とによって繊維綿に香気液を噴霧し、揮散させる芳香揮
散容器が開示されている。
また、実開昭48−7096涛公報には、香気液が収容
された弾性容器と吸湿材が内蔵された発香器とを注入パ
イプにより接続した構成とし、弾性容器を押圧すること
によって、注入パイプを通して香気液を発番器内の吸湿
材に供給し、該吸湿材から香気液を揮散させる芳香消臭
具が記載されている。
された弾性容器と吸湿材が内蔵された発香器とを注入パ
イプにより接続した構成とし、弾性容器を押圧すること
によって、注入パイプを通して香気液を発番器内の吸湿
材に供給し、該吸湿材から香気液を揮散させる芳香消臭
具が記載されている。
上記各公報に記載の芳香揮散容器は、いずれも香気液が
収容された弾性容器を押圧することによって吸湿材に香
気液を供給する構成を採っているため、一時的消臭には
有用ではあるが、持続的に一定量の香気液を揮散せしめ
る効果は全く期待できず、またこのような効果を予定し
たものでもない 本考案は、上記の事情に鑑みなされたものであり、その
目的とするところは、常に一定組成の香料液、殺虫液等
を持続的かつ効果的に供給することができ、しかも揮散
調節操作を容易に行なうことのできる香料液、殺虫液等
の揮散容器を提供することにある。
収容された弾性容器を押圧することによって吸湿材に香
気液を供給する構成を採っているため、一時的消臭には
有用ではあるが、持続的に一定量の香気液を揮散せしめ
る効果は全く期待できず、またこのような効果を予定し
たものでもない 本考案は、上記の事情に鑑みなされたものであり、その
目的とするところは、常に一定組成の香料液、殺虫液等
を持続的かつ効果的に供給することができ、しかも揮散
調節操作を容易に行なうことのできる香料液、殺虫液等
の揮散容器を提供することにある。
以下、図面に示した各実施例に基づいて本考案を詳細に
説明する。
説明する。
第1図は本考案の揮散容器の一実施例を示し、図中、1
は香気液、殺虫液等の溶液2を収容する容器であり、そ
の上部に突出口部3が設けられ、該突出口部3の外周に
は螺条が施されている。
は香気液、殺虫液等の溶液2を収容する容器であり、そ
の上部に突出口部3が設けられ、該突出口部3の外周に
は螺条が施されている。
突出口部3の端部開口には、中央に補給管4挿通用の挿
通孔6が、また所定位置に空気透孔7が穿孔されたキャ
ップ5が嵌着される。
通孔6が、また所定位置に空気透孔7が穿孔されたキャ
ップ5が嵌着される。
上記空気透孔7は容器1内の圧を大気圧と同一にするた
め必要であるが、あまり大きいと容器を倒したときに溶
液がもれる危険性があり、また該空気透孔7からの溶液
2の揮散が増大し、また揮散し易い成分が先に揮散し、
香料液の場合芳香臭が弱くなるので好ましくない。
め必要であるが、あまり大きいと容器を倒したときに溶
液がもれる危険性があり、また該空気透孔7からの溶液
2の揮散が増大し、また揮散し易い成分が先に揮散し、
香料液の場合芳香臭が弱くなるので好ましくない。
8は皿状の含浸片支持台であり、該含浸片支持台の下面
には、前記突出口部3の外周螺条と螺合する内壁溝を有
する下部筒状体9が突設されている。
には、前記突出口部3の外周螺条と螺合する内壁溝を有
する下部筒状体9が突設されている。
該下部筒状体9の含浸片支持台8との接合部近辺には、
容器2内の空気と外気とが連通ずるように空気孔10が
穿設されている。
容器2内の空気と外気とが連通ずるように空気孔10が
穿設されている。
また上記含浸片支持台8の中央には、補給管4が挿着さ
れる中央貫孔12を有する支持筒11が上方に突設され
、さらに該支持筒11を取囲むように上部筒状体13が
突設され、該上部筒状体13の外周には順次、軟質合成
樹脂等の弾性材で形成したシリンダー状の所定長の円筒
体14および該円筒体14を上部筒状体13とで挾持す
るような配置の円筒体もしくは数本の支柱を円筒枠状に
形成した所定長の摺動軸体15が固着され、上記円筒体
14内に円筒室17が形成される。
れる中央貫孔12を有する支持筒11が上方に突設され
、さらに該支持筒11を取囲むように上部筒状体13が
突設され、該上部筒状体13の外周には順次、軟質合成
樹脂等の弾性材で形成したシリンダー状の所定長の円筒
体14および該円筒体14を上部筒状体13とで挾持す
るような配置の円筒体もしくは数本の支柱を円筒枠状に
形成した所定長の摺動軸体15が固着され、上記円筒体
14内に円筒室17が形成される。
上部筒状体13の含浸片支持台8との接合部近辺には、
所定位置に溶液2の流通用の小孔18が上部筒状体13
および摺動軸体15を貫通するように設けられている。
所定位置に溶液2の流通用の小孔18が上部筒状体13
および摺動軸体15を貫通するように設けられている。
前記含浸片支持台8、下部筒状体9、支持筒11および
上部筒状体13は一体に成形加工されている。
上部筒状体13は一体に成形加工されている。
16は環状の含浸片であり、含浸片支持台8の外周壁2
0と摺動軸体15とで囲繞される含浸片支持台8上に、
前記小孔18を閉鎖もしくは閉塞するように載着されて
いる。
0と摺動軸体15とで囲繞される含浸片支持台8上に、
前記小孔18を閉鎖もしくは閉塞するように載着されて
いる。
該含浸片16は吸水性素材から威り、例えば濾紙や、天
然繊維、合成繊維等が使用できる。
然繊維、合成繊維等が使用できる。
19は含浸片16に相応する面積を有する環状の揮散調
節蓋であり、摺動軸体15に対して摺動自在に取り付け
である。
節蓋であり、摺動軸体15に対して摺動自在に取り付け
である。
なお、前記小孔18あるいはさらに円筒室17底部に吸
水素材を詰めれば、滴下した溶液の含浸片16への吸収
がよりスムーズに行なえるので好ましい。
水素材を詰めれば、滴下した溶液の含浸片16への吸収
がよりスムーズに行なえるので好ましい。
補給管4は所定長を有し、その一端部はU字状(線状で
もよい)に形成されている。
もよい)に形成されている。
該補給管4は、U字状の端部が円筒室17内に配置され
るように(線状等の端部の場合は、円筒室17に配置も
しくは接続されるように)、また含浸片支持台8の下側
に所定長を残した状態に支持筒11の中央貫孔12に挿
着される。
るように(線状等の端部の場合は、円筒室17に配置も
しくは接続されるように)、また含浸片支持台8の下側
に所定長を残した状態に支持筒11の中央貫孔12に挿
着される。
補給管4の材料としてはガラス、硬質及び軟質合成樹脂
及び金属等が使用できる。
及び金属等が使用できる。
上記補給管4が支持筒11に挿着され含浸片16が載着
された含浸片支持台8は、その下部筒状体9において容
器1の突出口部3と螺合され、ここにおいて補給管4の
一端部は突出口部3に嵌着されたキャップ5の挿通孔6
を挿通し溶液2内に浸漬される。
された含浸片支持台8は、その下部筒状体9において容
器1の突出口部3と螺合され、ここにおいて補給管4の
一端部は突出口部3に嵌着されたキャップ5の挿通孔6
を挿通し溶液2内に浸漬される。
かかる状態下において弾性材の円筒体14を一度指で押
圧して離せば、小孔18は含浸片16で閉鎖もしくは閉
塞された状態であるため円筒室17はある程度の減圧状
態となり、容器1内の溶液2は補給管4を通して吸い上
げられ、補給管4のU字状もしくは線状等の端部開口か
ら溶液が滴下あるいは流出する。
圧して離せば、小孔18は含浸片16で閉鎖もしくは閉
塞された状態であるため円筒室17はある程度の減圧状
態となり、容器1内の溶液2は補給管4を通して吸い上
げられ、補給管4のU字状もしくは線状等の端部開口か
ら溶液が滴下あるいは流出する。
そして円筒室17内に溶液が充分滴下あるいは流出して
液層が形成される(円筒室17の頂部まで溜まる必要は
ない)と共に、溶液は小孔18より円筒体14外部に浸
出し、さらに毛細管現象により小孔18付近より含浸片
16全体にわたって浸透・拡散してゆく。
液層が形成される(円筒室17の頂部まで溜まる必要は
ない)と共に、溶液は小孔18より円筒体14外部に浸
出し、さらに毛細管現象により小孔18付近より含浸片
16全体にわたって浸透・拡散してゆく。
この際、小孔18は溶液を含浸した含浸片16と円筒室
17内の液層によって密に閉塞されており、同時に細径
の補給管4にも溶液が充満しているため、円筒室17は
密閉空間を形成する。
17内の液層によって密に閉塞されており、同時に細径
の補給管4にも溶液が充満しているため、円筒室17は
密閉空間を形成する。
かくして、小孔18からの含浸片16への溶液の浸透・
拡散により、円筒体14内に貯溜している溶液が減少す
ると共に、円筒室17内の密閉空間はゆるやかな減圧状
態となるため、初期の圧力状態(大気圧)へ戻そうとす
る復元力を生ずる。
拡散により、円筒体14内に貯溜している溶液が減少す
ると共に、円筒室17内の密閉空間はゆるやかな減圧状
態となるため、初期の圧力状態(大気圧)へ戻そうとす
る復元力を生ずる。
この場合、円筒室17の一方の出口である小孔1Bは、
先に述べたように、円筒室17内においては液層で、円
筒室17外では溶液が浸透した含浸片16で被覆され、
強く密閉された状態となっているため、この部所におい
て空気の流入や溶液の逆流といった方向での復元力は作
用しない。
先に述べたように、円筒室17内においては液層で、円
筒室17外では溶液が浸透した含浸片16で被覆され、
強く密閉された状態となっているため、この部所におい
て空気の流入や溶液の逆流といった方向での復元力は作
用しない。
これに対して、円筒室17の他方の出口である細径の補
給管4は、溶液で弱く密閉された状態にあるため、圧力
の復元力は補給管4からの溶液の吸い上げという形で作
用し、溶液は自動的に円筒室17内へ補給される。
給管4は、溶液で弱く密閉された状態にあるため、圧力
の復元力は補給管4からの溶液の吸い上げという形で作
用し、溶液は自動的に円筒室17内へ補給される。
なお、溶液の補給量は円筒室17内に生じた減圧に依存
するため、含浸片への浸透・揮散量と補給量が一致し、
かくして円筒室17内には常に一定量の溶液が存在する
。
するため、含浸片への浸透・揮散量と補給量が一致し、
かくして円筒室17内には常に一定量の溶液が存在する
。
その後は自動的に溶液の吸上げ、滴下、含浸片への吸収
が行なわれ、溶液は含浸片16の全域に拡散しながら外
気中へ揮散される。
が行なわれ、溶液は含浸片16の全域に拡散しながら外
気中へ揮散される。
溶液の揮散量は、含浸片16の露出面積に依存するが、
揮散調節蓋19を摺動軸体15の周面上を上下に摺動さ
せることによって調節される。
揮散調節蓋19を摺動軸体15の周面上を上下に摺動さ
せることによって調節される。
すなわち、揮散調節蓋19が摺動軸体15の最上部に配
置され、揮散調節蓋19と含浸片支持台8との間の開口
面積が最大のときに、溶液の揮散量は最大となり、それ
に伴って円筒室17底部に溜っている溶液の含浸片16
への吸収速度が促進される。
置され、揮散調節蓋19と含浸片支持台8との間の開口
面積が最大のときに、溶液の揮散量は最大となり、それ
に伴って円筒室17底部に溜っている溶液の含浸片16
への吸収速度が促進される。
一方、揮散調節蓋19と含浸片支持台8とを近接させて
開口面積を小さくすれば、溶液の揮散量は抑制され、そ
れに伴って溶液の含浸片16への吸収および補給が抑制
される。
開口面積を小さくすれば、溶液の揮散量は抑制され、そ
れに伴って溶液の含浸片16への吸収および補給が抑制
される。
ところで、補給管4の内径があまりに大きいと、補給管
4内を上昇し平衡状態が保たれて管内に充満している溶
液は、円筒室17内の減圧度によって補給管4内に存在
する溶液の重力の方が勝るようになるから、平衡が崩れ
、溶器1内に逆流してしまい、期待される現象が連続的
に行なわれなくなるので、通常補給管4の内径は0.3
〜5rIr!It、円筒体14内の内容積は5〜30c
rlの範囲で選定すればよい。
4内を上昇し平衡状態が保たれて管内に充満している溶
液は、円筒室17内の減圧度によって補給管4内に存在
する溶液の重力の方が勝るようになるから、平衡が崩れ
、溶器1内に逆流してしまい、期待される現象が連続的
に行なわれなくなるので、通常補給管4の内径は0.3
〜5rIr!It、円筒体14内の内容積は5〜30c
rlの範囲で選定すればよい。
ところで、円筒体14を透明の素材で形成すれば、溶液
の滴下状態を目で見て楽しむことができる。
の滴下状態を目で見て楽しむことができる。
さらに、容器1の底面を補給管4が臨む部分が最下部と
なるように傾斜を設け、あるいはさらに凹部21を設け
れば、溶液を殆んど完全に消費できるので有利である。
なるように傾斜を設け、あるいはさらに凹部21を設け
れば、溶液を殆んど完全に消費できるので有利である。
第2図および第3図は円筒体14の変更例を示し、第2
図はガラスもしくは硬質合成樹脂の円筒体14頭部にゴ
ム等の弾性袋体22が固着された例を、第3図は弾性の
円筒体14頭部を蛇腹状とした例を示す。
図はガラスもしくは硬質合成樹脂の円筒体14頭部にゴ
ム等の弾性袋体22が固着された例を、第3図は弾性の
円筒体14頭部を蛇腹状とした例を示す。
いずれの場合にも、指による押圧が極めて容易であると
いう利点を有する。
いう利点を有する。
第4図は、本考案に係る揮散容器の他の実施例を示し、
含浸片支持台の形状、該支持台と容器との装着態様、容
器のキャップの形状および揮散調節蓋の円筒体に対する
装着態様が前記実施例の場合と異なる。
含浸片支持台の形状、該支持台と容器との装着態様、容
器のキャップの形状および揮散調節蓋の円筒体に対する
装着態様が前記実施例の場合と異なる。
すなわち、容器1の首部23の外周には、複数の突条2
4が縦方向に突設されている。
4が縦方向に突設されている。
一方、含浸片支持台8aの下面には、内壁溝を有しない
他は空気孔10を有する下部筒状体9aが中央部に設け
られていることは前記実施例と同様であるが、本実施例
ではさらに上記支持台8aの外周縁に下方に外周体25
が設けられている。
他は空気孔10を有する下部筒状体9aが中央部に設け
られていることは前記実施例と同様であるが、本実施例
ではさらに上記支持台8aの外周縁に下方に外周体25
が設けられている。
そして、含浸片支持台8aと容器1の接合は、上記外筒
体25を上記突条24が突設された容器1の首部23と
嵌着することによって行なわれ、各突条24の隙間が大
気との連通孔を形成する。
体25を上記突条24が突設された容器1の首部23と
嵌着することによって行なわれ、各突条24の隙間が大
気との連通孔を形成する。
なお、本実施例においても前記実施例の場合と同様に、
容器1の首部23外周に螺条を施し、含浸片支持台8a
の外筒体25の対応する内壁には溝を設けて螺合するこ
とも可能である。
容器1の首部23外周に螺条を施し、含浸片支持台8a
の外筒体25の対応する内壁には溝を設けて螺合するこ
とも可能である。
この場合には、螺条と溝との隙間によって容器1の内部
空間は外気と連通ずる。
空間は外気と連通ずる。
容器1の突出口部に装着されるキャップ5aは、空気透
孔7を有すること前記実施例の場合と同様であるが、そ
の中央部には補給管4挿通用の補給管外径より大きな内
径を有する所定長の案内筒26が設けられ、該キャップ
5aが容器10部に装着されるときは上記案内筒26の
先端部が溶液2中に浸漬されるように構成されている。
孔7を有すること前記実施例の場合と同様であるが、そ
の中央部には補給管4挿通用の補給管外径より大きな内
径を有する所定長の案内筒26が設けられ、該キャップ
5aが容器10部に装着されるときは上記案内筒26の
先端部が溶液2中に浸漬されるように構成されている。
また、揮散調節蓋19は円筒体14の外周上を摺動する
。
。
本実施例では上記のように構成したので、含浸片支持台
δaと容器1との装着が極めて簡単である。
δaと容器1との装着が極めて簡単である。
第5図は、第4図に示す実施例における含浸片の形状、
配置および揮散調節蓋の形状の変更例を示す。
配置および揮散調節蓋の形状の変更例を示す。
第5図において、含浸片16bは円筒体14の下半部全
周に被着され、含浸片支持台8bの外周壁20bと円筒
体14とによって挾持されるように配置されている。
周に被着され、含浸片支持台8bの外周壁20bと円筒
体14とによって挾持されるように配置されている。
上記支持台8bの外周壁20bの上端部外周には溝27
が設けられている。
が設けられている。
一方、揮散調節蓋19bは上記外周壁20bと嵌合され
るような筒状に形成され、その下端部内壁には係止突条
28が設けられている。
るような筒状に形成され、その下端部内壁には係止突条
28が設けられている。
本実施例においては外周壁は弾性材から形成する。
このような構成においては、揮散調節蓋19bの係止突
条28が外周壁20bの溝27と係合している状態にお
いて溶液の揮散量は最大となり、揮散調節蓋19bを外
周壁20b上を下方へ摺動すれば、揮散調節蓋19bの
係止突条28によって外周壁20bが締め付けられ、そ
れによって含浸片16bの露出域への溶液の拡散が抑制
され溶液の揮散量を調節できる。
条28が外周壁20bの溝27と係合している状態にお
いて溶液の揮散量は最大となり、揮散調節蓋19bを外
周壁20b上を下方へ摺動すれば、揮散調節蓋19bの
係止突条28によって外周壁20bが締め付けられ、そ
れによって含浸片16bの露出域への溶液の拡散が抑制
され溶液の揮散量を調節できる。
また、外周壁20bの外周にその上端部周径が下端部周
径よりも小さくなるようにテーパを設ければ、揮散量の
調節をよりスムーズにかつ効率的に行なうことができる
。
径よりも小さくなるようにテーパを設ければ、揮散量の
調節をよりスムーズにかつ効率的に行なうことができる
。
第6図及び第7図は、第4図に示す実施例における含浸
片支持台の配置および円筒室底部に滴下された溶液の含
浸片への導入経路の設計変更可能な例を示す。
片支持台の配置および円筒室底部に滴下された溶液の含
浸片への導入経路の設計変更可能な例を示す。
第6図において、含浸片支持台8Cは、円筒体14の略
中央部に皿状の支持部31がくるように、基台29、該
基台29上に配設された筒状支持体30および支持部3
1からなる。
中央部に皿状の支持部31がくるように、基台29、該
基台29上に配設された筒状支持体30および支持部3
1からなる。
当然のことながら、含浸片支持台8c、支持筒11、下
部筒状体9cおよび外筒体25は一体成形することがで
きる。
部筒状体9cおよび外筒体25は一体成形することがで
きる。
円筒体14と筒状支持体30との間隙には吸水性素材の
芯材32が小孔18cを閉鎖ないし閉塞するように円筒
状に配置され、その上端は含浸片16と当接されている
。
芯材32が小孔18cを閉鎖ないし閉塞するように円筒
状に配置され、その上端は含浸片16と当接されている
。
第7図に示す実施例においては、芯材支持筒33が基台
29b上に円筒体14の側部所定位置に配設されており
、該芯材支持筒33と円筒体14とは下部に設けられた
連通口18dによって連通されている。
29b上に円筒体14の側部所定位置に配設されており
、該芯材支持筒33と円筒体14とは下部に設けられた
連通口18dによって連通されている。
上記芯材支持筒33には、上記連通口18dを閉鎖もし
くは閉塞するように芯材32bが収納され、該芯材32
bの上端部は芯材支持筒33から露出されている。
くは閉塞するように芯材32bが収納され、該芯材32
bの上端部は芯材支持筒33から露出されている。
8dは環状の含浸片支持台であり、前記円筒体14に対
して上下方向に摺動自在に装着されており、また該支持
台8dの前記芯材32bと対応する位置には芯材32b
が自由に透過できるような透孔34が穿設されている。
して上下方向に摺動自在に装着されており、また該支持
台8dの前記芯材32bと対応する位置には芯材32b
が自由に透過できるような透孔34が穿設されている。
本実施例では上記のように構成したので、含浸片支持台
8dの上下摺動操作によって含浸片16と芯材32bの
当接及び解除ができ、したがって(完全ではないが)揮
散停止及び再開が容易に行なえるという利点がある。
8dの上下摺動操作によって含浸片16と芯材32bの
当接及び解除ができ、したがって(完全ではないが)揮
散停止及び再開が容易に行なえるという利点がある。
第8図及び第9図は揮散調節蓋及び含浸片支持台外周壁
の設計変更例を示し、含浸片支持台8eの比較的高い外
周壁20eの適当箇所に任意数の開口35を設け、一方
、揮散調節蓋19eの外周壁にも適当箇所に所定形状の
開口36を設け、あるいはさらに第9図に示すように揮
散調節蓋19eの天井部にも適当開口面積の開口37を
設けることもできる。
の設計変更例を示し、含浸片支持台8eの比較的高い外
周壁20eの適当箇所に任意数の開口35を設け、一方
、揮散調節蓋19eの外周壁にも適当箇所に所定形状の
開口36を設け、あるいはさらに第9図に示すように揮
散調節蓋19eの天井部にも適当開口面積の開口37を
設けることもできる。
このように構成することによって、含浸片支持台8eに
揮散調節蓋19eを載合し、回動することによって開口
面積を調節し、含浸片に吸収された溶液の揮散を任意に
調節することが可能となる。
揮散調節蓋19eを載合し、回動することによって開口
面積を調節し、含浸片に吸収された溶液の揮散を任意に
調節することが可能となる。
また、第9図に示す場合には、揮散調節蓋19eの天井
部の開口37によって常に一定量の揮散が行なわれ、揮
散が必要とされる部屋の空間が大きいなど、より多量の
揮散が必要とされる場合は揮散調節蓋19eの回動操作
によって調節が可能となる。
部の開口37によって常に一定量の揮散が行なわれ、揮
散が必要とされる部屋の空間が大きいなど、より多量の
揮散が必要とされる場合は揮散調節蓋19eの回動操作
によって調節が可能となる。
本考案に係る揮散容器においては、含浸片と含浸片支持
台との間または含浸片に近接して全面に亘ってもしくは
一部に、電熱板等の発熱体を取り付け、該発熱体の発す
る熱によって含浸片に吸収された溶液を強制的に揮散さ
せる構成とすることもできる。
台との間または含浸片に近接して全面に亘ってもしくは
一部に、電熱板等の発熱体を取り付け、該発熱体の発す
る熱によって含浸片に吸収された溶液を強制的に揮散さ
せる構成とすることもできる。
本考案に係る揮散容器は、あらゆる分野に利用可能であ
る。
る。
例えば、容器に収容する溶液として香料等を含む香料液
を使用すれば、防臭芳香容器として利用できる。
を使用すれば、防臭芳香容器として利用できる。
また、香料液に代えて殺虫液、防虫液、殺菌液、防黴液
あるいはこれらの混合液等を使用すれば、それぞれ殺生
剤揮散容器、殺菌剤揮散容器等として利用でき、使用す
る溶液の種類に応じた各種用途に利用できる。
あるいはこれらの混合液等を使用すれば、それぞれ殺生
剤揮散容器、殺菌剤揮散容器等として利用でき、使用す
る溶液の種類に応じた各種用途に利用できる。
成上のように、本考案は容器内の常に新鮮な溶液を補給
管を通して含浸片に補給するため、常に一定の成分を持
続的に揮散させることが可能となり、時間が経つにつれ
て揮散成分が変るという心配はない。
管を通して含浸片に補給するため、常に一定の成分を持
続的に揮散させることが可能となり、時間が経つにつれ
て揮散成分が変るという心配はない。
また、一度目筒体を指で押圧すれば、後は自動的に溶液
の吸上げおよび含浸片からの溶液の揮散が行なわれ、逆
に溶液の揮散が必要ない場合は含浸片支持台を容器から
取り出す(容器開口には栓をする)か、あるいは第7図
に示す実施態様の場合には含浸片支持台を摺動させて含
浸片と芯材とを離すだけでよく。
の吸上げおよび含浸片からの溶液の揮散が行なわれ、逆
に溶液の揮散が必要ない場合は含浸片支持台を容器から
取り出す(容器開口には栓をする)か、あるいは第7図
に示す実施態様の場合には含浸片支持台を摺動させて含
浸片と芯材とを離すだけでよく。
操作および取扱いが極めて簡単である。
さらに、溶液の揮散量の調節は揮散調節蓋の上下動操作
もしくは回動操作によって行なうことができるので溶液
の揮散を効率的にかつ簡単に行なえるという利点がある
。
もしくは回動操作によって行なうことができるので溶液
の揮散を効率的にかつ簡単に行なえるという利点がある
。
第1図は本考案に係る揮散容器の一実施例を示す縦断面
図、第2図および第3図は円筒体の変更例を示す部分断
面図、第4図は他の実施例を示す縦断面図、第5図は含
浸片影状の変更例を示す要部断面図、第6図及び第7図
は芯材を用いた実施例を示す要部断面図、第8図及び第
9図は揮散調節蓋及び含浸片支持台の形状の変更例を示
す斜視図である。 1は容器、2は溶液、3は突出口部、4は補給管、5,
5aはキャップ、8,8a、8b、8C,8d、8eは
含浸片支持台、14は円筒体、15は摺動軸体、16,
16bは含浸片、19゜19b、19eは揮散調節蓋、
22は弾性袋体、26は案内筒、32.32aは芯材。
図、第2図および第3図は円筒体の変更例を示す部分断
面図、第4図は他の実施例を示す縦断面図、第5図は含
浸片影状の変更例を示す要部断面図、第6図及び第7図
は芯材を用いた実施例を示す要部断面図、第8図及び第
9図は揮散調節蓋及び含浸片支持台の形状の変更例を示
す斜視図である。 1は容器、2は溶液、3は突出口部、4は補給管、5,
5aはキャップ、8,8a、8b、8C,8d、8eは
含浸片支持台、14は円筒体、15は摺動軸体、16,
16bは含浸片、19゜19b、19eは揮散調節蓋、
22は弾性袋体、26は案内筒、32.32aは芯材。
Claims (1)
- 香料液、殺虫液等の溶液が収容されかつその内部空間が
外気と連通ずる容器と、密閉空間を形成するように弾性
の円筒体が突設されていると共に該円筒体の下部に穿設
された小孔を閉鎖もしくは閉塞するように吸水性素材の
含浸片が載着された含浸片支持台と、上記円筒体に対し
て上下動自在に装着した揮散調節蓋と、一端部がU字状
もしくは線状に形成された補給管とからなり、上記容器
と含浸片支持台とは容器の内部空間が外気と連通してい
る状態に着脱自在に装着され、一方、補給管はU字状も
しくは線状の端部が円筒体の円筒室内に配置もしくは接
続されるように、他端部は容器内の溶液中に浸漬される
ように含浸片支持台に挿着されてなる揮散容器。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7191681U JPS6013478Y2 (ja) | 1981-05-20 | 1981-05-20 | 揮散容器 |
US06/378,237 US4477414A (en) | 1981-05-20 | 1982-05-14 | Evaporative container |
GB08214456A GB2102293B (en) | 1981-05-20 | 1982-05-18 | Evaporative container |
FR8208859A FR2506173A1 (fr) | 1981-05-20 | 1982-05-19 | Recipient pour solutions evaporables |
AR289462A AR226976A1 (es) | 1981-05-20 | 1982-05-19 | Aparato para evaporar una solucion con proporciones constantes de los ingredientes |
IT8221409A IT1151196B (it) | 1981-05-20 | 1982-05-20 | Contenitore per sostanze evaporabili |
HK931/85A HK93185A (en) | 1981-05-20 | 1985-11-21 | Evaporative container |
MY1986263A MY8600263A (en) | 1981-05-20 | 1986-12-31 | Evaporative container |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7191681U JPS6013478Y2 (ja) | 1981-05-20 | 1981-05-20 | 揮散容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57185337U JPS57185337U (ja) | 1982-11-25 |
JPS6013478Y2 true JPS6013478Y2 (ja) | 1985-04-30 |
Family
ID=29867702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7191681U Expired JPS6013478Y2 (ja) | 1981-05-20 | 1981-05-20 | 揮散容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6013478Y2 (ja) |
-
1981
- 1981-05-20 JP JP7191681U patent/JPS6013478Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57185337U (ja) | 1982-11-25 |
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