JP2003193533A - 液体供給装置 - Google Patents
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- Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
Abstract
供給できる液体供給装置を提供する。 【解決手段】 液体供給装置10は、液体製剤Lを収容
した液体ボトル11と、液体ボトル11を支持する支持
部15と、先端側に通気口21aを有するとともに基端
側が支持部15へと延びる略筒状の通気部材20とを備
え、使用時に通気部材20の先端側を液体ボトル11内
に挿通した際に、通気口21aが液体製剤L中に配置さ
れるとともに液体製剤Lを液体ボトル11から流出させ
る流出口22が通気口21aより下方に形成される。
Description
体製剤を支持部に供給し、その支持部から液体製剤の有
効成分を外部に供給する液体供給装置に関する。
の水受け部に配置されて使用される、所謂オンタンク式
の液体供給装置が提案されている。
いやすく、長期にわたって液体製剤を安定供給し続ける
ようにすることが求められているが、この観点において
従来のものには、更なる改善が望まれていた。本発明
は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的
は、使いやすく、長期にわたって液体製剤を安定供給で
きる液体供給装置を提供することにある。
成によって達成される。 (1) 液体製剤を収容した液体ボトルと、前記液体ボ
トルを支持する支持部と、先端側に通気口を有するとと
もに基端側が前記支持部へと延びる略筒状の通気部材と
を備え、使用時に前記通気部材の先端側を前記液体ボト
ル内に挿通した際に、前記通気口が前記液体製剤中に配
置されるとともに前記液体製剤を前記液体ボトルから流
出させる流出口が前記通気口より下方に形成されること
を特徴とする液体供給装置。 (2) 前記通気口と前記流出口との高低差が5mm以
上である前記(1)に記載の液体供給装置。 (3) 前記流出口と該流出口の下方に位置する対向部
材との間に2mm以上の高さの流出用空間が形成される
ように前記液体ボトルが前記支持部にセットされる前記
(1)又は(2)に記載の液体供給装置。 (4) 前記液体ボトルを支持する支持片が前記支持部
内に設けられ、前記通気部材の外周側に10mm以上広
がる流出用空間が形成されるように前記支持片が前記通
気部材の外周面から10mm以上離れて配置されている
前記(1)〜(3)のいずれかに記載の液体供給装置。
を高い位置に配し、流出口を低い位置に配して、両者に
高低差をつけることで、通気口が液体製剤中にあるにも
かかわらず、液体製剤が、長期にわたって安定的に流出
する。すなわち、通気口が作動せず液体ボトル内が負圧
になって液体製剤が流出しなくなったり、放水タップの
水が液体ボトル内に逆流したりという事態を、確実に防
止できる。また、通気口を液体製剤中に配置して、通気
口を高い位置に配し、流出口を低い位置に配して、両者
に高低差をつけることで、液体製剤の粘度が高い場合に
も、確実に液体ボトル内に空気を取り込ませるができ
る。流出口の下方及び周りに、適当な広さの流出用空間
が形成されるように、障害物となるリブや突起を設けな
いことは好ましい。
ず、液体製剤を安定に収容できるものであればよく、そ
の材質として、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリプロピレン、ガラス、陶器等を例示できる。
液体ボトルは、液体ボトルに設けられた開口を塞ぐ中栓
を備えて、その中栓と通気部材との嵌合箇所に液体製剤
を流出するための流出口が形成される構成とすることが
できる。通気部材としては、ポリプロピレン、ポリアセ
タール、ナイロン等のプラスチックからなるものや、ス
テンレススチール等の金属、或いは木、ガラスからなる
ものを例示できる。また、繊維集合体からなる通気部材
として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリエチレンテレフタレート、人絹、綿、羊毛等か
らなるものを例示できる。更に、多孔質体からなる通気
部材として、プラスチックの焼結成形体、不織布、スポ
ンジ体、金属焼結体、素焼(陶器、セラミク、レンガ)
等からなるものを例示できる。
る保持担体を備えた構成とすることができる。保持担体
として、吸液マットや、吸液性は乏しいが液保持用の溝
等を設けた保持マットを例示できる。吸液マットの材質
としては、パルプ、レーヨン、ポリエステル、ポリエチ
レン、ポリプロピレンなどの成形物、或いはこれらを用
いた不織布等を例示できる。その他、支持部の底壁に液
保持用および液拡散用の溝を設けるなどして、支持部の
底壁を保持担体として機能させることもできる。液体製
剤としては、例えば、界面活性剤及び増粘剤、香料、溶
剤(水、アルコール、ポリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール、3−メトキシ−3−メチルブタノー
ル(商品名ソルフィット クラレ(株)製)、濃グリセ
リン)、着色剤等を含むものを採用でき、更に洗浄、防
汚、漂白、撥水、撥油、芳香、消臭、除菌、防黴、殺
菌、忌避、防虫、殺虫等の成分を配合することができ
る。液体製剤は、液体ボトルから流出するものであれば
よく、ゲル状、ジェル状、ゾル状のものでもよい。上記
界面活性剤としては、代表的にはアニオン系界面活性
剤、ノニオン系界面活性剤の少なくとも一方を挙げるこ
とができるが、実施可能なかぎりそれらに限定されな
い。
基づいて詳しく説明する。図1に示す第1実施形態の液
体供給装置10は、水洗トイレ用貯水タンクの上面
(蓋)に形成された凹状の水受け部91に設置されて使
用される。水受け部91には、貯水タンク内に連通した
注水孔92が設けられている。
た液体ボトル11と、液体ボトル11を支持する有底円
筒状の支持部15とを備えている。液体ボトル11は、
支持部15にセットした状態における上部が中空半球状
(球面部)になっており、下部が上部より小径の円筒状
(円筒部)になっている。球面部と円筒部とは肩部によ
って接続されている。液体ボトル11は、液体製剤Lの
残量を視認できるように透明ないし半透明にすることが
できる。液体ボトル11の下部は、支持部15内に収ま
っている。液体ボトル11の最下部には開口が設けられ
ている。その開口は、プラスチックやゴム等の弾性体か
らなる中栓12によって塞がれている。液体製剤Lの粘
度は、例えば1〜3000mPa・sとすることができ
る。
を有している。周壁15bの下部には、周方向に間隔を
あけて複数の通水口16bが設けられている。底壁15
aにも、複数の通水口16aが設けられており、その通
水口16aを塞ぐか適度に開口するように保持担体とし
ての吸液マット18が敷かれている。吸液マット18を
敷く代わりに、支持部15の底壁15aの内面(図では
上面)に、多数のスジ、小突起或いは溝を、網目状、放
射状或いはリング状に設けて、底壁15aに液体製剤を
適度に保持できるようにすることで、装置の簡略化を図
ってもよい。
は、上方へ立ち上がって中栓12を貫通した、略筒状
(ここでは円筒状)の通気部材20が設けられている。
通気部材20の上端には、通気口21aが設けられてい
る。通気部材20の下端は、その外周面が保持担体18
に接している。通気部材20の高さは、20mm〜30
mm程度にすることができるが、この範囲に限定はされ
ない。ここでは、通気部材20の上端が、支持部15の
周壁15bの上端より低い位置にあるので、液体ボトル
11を支持部15にセットする際に、支持部15と放水
タップとの間に液体ボトル11を容易に配することがで
きる。しかし、特にこれに限定されず、通気部材20の
上端が、支持部15の周壁15bの上端より高い位置に
あってもよい。一方、底壁15aの中央部下面には、水
受け部91の注水孔92に挿通されて、液体供給装置1
0を水受け部91上で位置決めするための、位置決め部
材19が設けられている。なお、位置決め部材19の形
態はこれに限定されず、他の形態でもよく、位置決め部
材がなくてもよい。
いる。連通路21の上端に、連通路21より小径の通気
口21aが設けられている。図1に示すように、液体ボ
トル11中に通気部材20の先端を挿通した際には、通
気口21aは液体製剤L中に位置する。連通路21の下
端は、底壁15aに設けられた中央開口を介して支持部
15の外部へと連通している。
した部分には、流出口22を形成するために、軸方向に
沿って延びるように溝が複数設けられている。すなわ
ち、通気部材20の外周面と、通気部材20に外嵌した
中栓12との間に、複数の溝により流出口22が形成さ
れている。通気口21aの上端と流出口22の下端(流
出口22の出口)との高低差Hは5mm以上に設定され
ており、ここでは15mm程度に設定されている。な
お、中栓12の下端面を流出口22の下端とみなした。
の下方に位置する対向部材である吸液マット18との間
に、2mm以上の高さの流出用空間(S)が形成される
ように、液体ボトル11が支持部15にセットされてい
る。流出口22の下端と吸液マット18の上面との隙間
Sは、2〜5mm程度とするのが良い。隙間Sをこのよ
うな所定範囲内とすることで、手洗い用の水を流出口2
2の下端付近に当てることができるので、流出口22で
液体製剤Lが乾燥してつまることを確実に防止できる。
また、隙間Sをあけることで、吸液マット18側から液
体ボトル11へと手洗い用の水や液体製剤が逆流するこ
とも確実に防止できる。支持部15内には、液体ボトル
11の肩部を支持する支持片15cが設けられている。
支持片15は、通気部材20の外周側に10mm以上広
がる流出用空間が形成されるように、通気部材20の外
周面から10mm以上離れて配置されている。
と、水は、通水口16bを通じて吸液マット18に触れ
る。吸液マット18には、液体製剤Lが含浸されてお
り、その含浸された液体製剤が、吸液マット18に触れ
た水に混合される。液体製剤を混合された水が、支持部
の底壁15aの通水口16aを通って、注水孔92に流
入する。保持した液体製剤Lを洗い流された吸液マット
18には、液体ボトル11から液体製剤Lが順次供給さ
れる。その際、通気部材20の連通路21及び通気口2
1aを介して、液体ボトル11内に外気が取り入れられ
るので、液体ボトル11の内部空間が負圧になることは
なく、液体製剤Lがスムーズに流出される。
気口21aを高い位置に配し、流出口22を低い位置に
配して、両者に高低差をつけることで、通気口21aが
液体製剤L中にあるにもかかわらず、液体製剤Lが、長
期にわたって安定的に流出する。すなわち、通気口21
aが作動せず液体ボトル11内が負圧になって液体製剤
Lが流出しなくなったり、放水タップの水が液体ボトル
11内に逆流したりという事態を、確実に防止できる。
また、通気口21aを液体製剤L中に配置して、通気口
21aを高い位置に配し、流出口22を低い位置に配し
て、両者に高低差をつけることで、液体製剤Lの粘度が
高い場合にも、確実に液体ボトル11内に空気を取り込
ませるができる。特に、液体製剤Lの粘度が800mP
a・s以上の場合でも、本実施形態によれば通気口21
aが塞がれることや、液体ボトル11内に空気を取り込
めなくなることを、顕著に防止できる。また、通気部材
20の高さが低い(支持部15の周壁15bより低い)
ので、液体ボトル11を支持部15の上方に配した状態
から、液体ボトル11を押し下げて中栓12に通気部材
20の先端を挿通して、液体ボトル11を支持部15に
セットする、使用開始作業を、容易に行える。
を示す。なお、以下に説明する実施形態において、既に
説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材等につ
いては、図中に同一符号又は相当符号を付すことによ
り、説明を簡略化或いは省略する。本実施形態における
中栓は、液体ボトル11の円筒部に嵌合装着された栓本
体12aと、栓本体12aの開口を塞ぐように内嵌され
た密閉部12bとを有している。密閉部12bは、栓本
体12aとは別体に形成されている。
は、上方へ立ち上がった通気部材40が設けられてい
る。この通気部材40の先端を液体ボトル11の中栓に
押し当てることで、密閉部12bを液体ボトル11内に
外すことができる。通気部材40の外周面と栓本体12
aの内周面との隙間が、流出口42となる。通気部材4
0の上端には、通気口41aが設けられており、通気口
41aは流出口42より上方に位置している。通気部材
40の高さは、5mm程度にすることができるが、これ
に限定はされない。
を示す。本実施形態は、支持部15内に設けられた通気
部材60と、液体ボトル11に設けられた中栓52とに
特徴を有しており、液体ボトル11及び支持部15は簡
略化して図示されている。本実施形態における中栓52
は、液体ボトル11の円筒部(細口部)に外嵌された外
周部52aと、液体ボトル11の円筒部に内嵌された内
周部52bと、内周部52bの上端側(液体ボトルの内
部空間側)に設けられた平板状の密閉部52cとを有し
ている。中栓52の、通気部材60の先端部が押し当て
られる箇所である密閉部52cには、薄肉部52dが設
けられている。ここでは、薄肉部52dが、密閉部52
cと内周部52bとの境界にリング状に設けられてい
る。
当接するように当接壁60aを有している。ここでは、
当接壁60aが、通気部材60の挿通方向に沿って延び
る略円筒状に形成され、当接壁60aの一部(当接壁6
0aの先端)が鋭利形状(刃)になっている。当接壁6
0aの内周側には、当接壁60aの根元の高さに配置さ
れて連通路61の小径部61bを区画する環状壁60b
が設けられている。環状壁60bの上方かつ当接壁60
aより突出しない位置に、通気部材60を中栓52に挿
通する際に小径部61bを介して連通路61に液体製剤
Lが流入するのを抑制するストッパ壁60cが設けられ
ている。ストッパ壁60cは、通気部材60の挿通方向
(軸方向)に対して直交する方向に延びる板状部材であ
り、小径部61bの周縁部に立設された支持リブによ
り、所定位置に支持されている。ストッパ壁60cと環
状壁60bとの間に、通気口61aが区画されている。
通気口61aは、通気部材60の挿通方向に対して直交
する方向に開口している。
り、通気部材60を栓52に挿通する際に連通路61に
液体製剤Lが流入するのを顕著に防止できる。上記のよ
うな通気部材60の先端構造にかえて、液体は通さない
が気体は通す通気シート(微多孔シート等)によって通
気部材の先端を覆ってもよい。本実施形態の中栓52
を、前記第1実施形態に適用してもよい。
と、通気口と流出口とが同じ高さに配置された形態の液
体供給装置(比較例)とを用意し、両者の中には粘度1
500mPa・sの液体製剤を封入した。この実施例と
比較例とを、水受け部上に設置し、フラッシングを繰り
返し、経時的に液の残量を測定した。フラッシング回数
は1日あたり24回(1時間間隔)とした。
製剤が一定量ずつ流出して、30日にわたって安定した
作動が得られた。一方、比較例では、流水が通気口や流
出口を介して液体ボトル内に逆流するなどして、30日
経過しても液体製剤がなくならなかった。
されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能であ
る。例えば、通気部材の外周面に溝を設ける代わりに、
中栓の内周面に溝を設けて通気部材と中栓との嵌合箇所
に溝による流出口が形成されるようにしてもよい。ま
た、通気部材は、真直ぐ上方に延びるものに限定され
ず、例えば、通気部材の上端が側方に屈曲して、その屈
曲した先に通気口が設けられてもよい。例えば、室内等
に置かれて芳香剤などを揮散する揮散装置にも、本発明
を適用できる。
にわたって液体製剤を安定供給できる液体供給装置を提
供できる。
る。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 液体製剤を収容した液体ボトルと、前記
液体ボトルを支持する支持部と、先端側に通気口を有す
るとともに基端側が前記支持部へと延びる略筒状の通気
部材とを備え、使用時に前記通気部材の先端側を前記液
体ボトル内に挿通した際に、前記通気口が前記液体製剤
中に配置されるとともに前記液体製剤を前記液体ボトル
から流出させる流出口が前記通気口より下方に形成され
ることを特徴とする液体供給装置。 - 【請求項2】 前記通気口と前記流出口との高低差が5
mm以上である請求項1に記載の液体供給装置。 - 【請求項3】 前記流出口と該流出口の下方に位置する
対向部材との間に2mm以上の高さの流出用空間が形成
されるように前記液体ボトルが前記支持部にセットされ
る請求項1又は2に記載の液体供給装置。 - 【請求項4】 前記液体ボトルを支持する支持片が前記
支持部内に設けられ、前記通気部材の外周側に10mm
以上広がる流出用空間が形成されるように前記支持片が
前記通気部材の外周面から10mm以上離れて配置され
ている請求項1〜3のいずれかに記載の液体供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001399995A JP3868292B2 (ja) | 2001-12-28 | 2001-12-28 | 液体供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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