JP2005036495A - 薬液吐出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】水洗トイレのロータンク付き手洗い部に載置することにより、薬液タンク内の薬液をロータンク内に簡便な機構で混入させることができるが、薬液タンク内の薬液が次第に希釈されていく薬液吐出容器において、その薬液の使用を終了すべき時期が的確にわかるようにする。
【解決手段】薬液Aを収容する薬液タンク1、及び薬液タンク1の下方に設けられた薬液吐出ノズル4からなり、水洗トイレのロータンクの手洗い部に載置され、薬液吐出ノズル4の先端開口部5が手洗い部20に供給された水に洗われ、薬液吐出ノズル4を通して薬液タンク1からロータンクに薬液Aが吐出されると共に薬液タンク1内に水が入り、薬液Aが希釈されていく薬液吐出容器100Aにおいて、薬液の比重を1.00以上1.50以下、薬液の粘度を1〜3000mPa・s、薬液吐出ノズルの先端開口部の口径を0.5〜10mmとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水洗トイレの手洗い付きロータンクの手洗い部に載置し、手洗い部の上方のカランから給水により、ロータンク内に薬液(芳香剤、洗浄剤、殺菌剤等)を吐出する薬液吐出容器に関する。
水洗トイレの手洗い付きロータンクの手洗い部に載置し、手洗い部の上方のカランから供給される水に薬液(芳香剤、洗浄剤、殺菌剤等)を混合するために用いる薬液吐出容器として、特許文献1に記載されている水洗トイレ用薬剤供給具が知られている。この薬剤供給具は、液状の薬剤を収容する薬液タンク(薬剤容器)の底部に薬剤の導出孔を設け、その導出孔から薬剤を含浸体に導出して含浸させると共に、その含浸体が、カランから手洗い部に供給された水の流れに晒されるようにし、含浸体に含まれていた薬剤が水に溶解し、ロータンク内に流下するようにしたものである。
特開2001−342666号
上述の薬剤供給具は構造的に複雑であり、製造コストが高くつく。これに対し、より単純な機構のものとしては、図10(a)に示すように、薬液Aを収容する薬液タンク1と薬液タンク1の底部開口部2に取り付けたキャップ3からなり、キャップ3に薬液吐出ノズル4と足6を設けた薬液吐出容器100xが考えられる。薬液吐出ノズル4の先端開口部5には、薬液Aが、表面張力と薬液タンク1内が弱い負圧状態になることにより保持される。
図10(b)に示すように、この薬液吐出容器100xを、ロータンクの手洗い部20の吸水口21上に載置し、水洗トイレの水をフラッシュさせることによりカランから手洗い部20に矢印のように水Wが供給されると、その水Wは薬液Aを保持した薬液吐出ノズル4を洗うようにしてロータンク内に流下するので、これにより薬液Aがロータンク内に混入する。また、カランからの給水が止まった後においても、給水時に比して薬液タンク内の温度が上がり、ヘッドスペースが膨張することによって薬液Aが吐出され、ロータンク内に混入する場合もある。したがって、この薬液吐出容器100xによれば、単純な機構で薬液Aをロータンク内に混入させることが可能となる。
しかしながら、この薬液吐出容器100xによれば、薬液Aが吐出されることにより、薬液タンク1内に空気が混入して薬液Aの量が減少する場合と、水が混入して薬液Aが希釈される場合とがあるため、薬液タンク1内の薬液Aの全てが吐出された時期を、薬液吐出容器100xの使用を終了すべき時期とすると、水が混入する場合には、薬液が希釈され、十分な薬効のない薬液が吐出される時期にまで使用が継続されてしまうという問題がある。
これに対し、本発明は、薬液の物性と薬液吐出容器の構造の適切な組合せにより、カランからの給水時に薬液が確実に吐出されるとともに、カランからの水を積極的に薬液タンク内に混入させ、薬液と水の置換を起こさせることにより、薬液タンク内の液量の減少を抑制し、これにより、薬液タンク内の液残量によって薬液吐出容器の使用終了の判断がなされることを防止し、希釈された薬液の色等の薬液濃度の低下に伴う事項に基づいて使用終了の判断が的確になされるようにすることを目的とする。
本発明者らは、水洗トイレのロータンク付き手洗い部に載置する簡便な機構の薬液吐出容器において、薬液タンクに充填する比重を1.00以上とすることにより、カランからの給水時に確実に薬液が吐出されるとともに、薬液と水が置換し、薬液タンク内の薬液が水で希釈されていくことを見出し、さらに希釈された薬液の色等の薬液の濃度低下に伴う事項に基づいて薬液の使用を終了すべき時期を的確に判断できることを見出した。
即ち、本発明は、薬液を収容する薬液タンク、及び薬液タンクの下方に設けられた薬液吐出ノズルからなり、水洗トイレのロータンクの手洗い部に載置され、薬液吐出ノズルの先端開口部が手洗い部に供給された水に洗われ、薬液吐出ノズルを通して薬液タンクから薬液が吐出されると共に薬液タンク内に水が入り、薬液が水で希釈されていく薬液吐出容器であって、
薬液の比重が1.00以上で1.50以下、
薬液の粘度が1〜3000mPa・s、
薬液吐出ノズルの先端開口部の口径0.5〜10mm
である薬液吐出容器を提供する。
また、本発明は、上述の薬液吐出容器の薬液タンクに、有色のトイレ洗浄液が充填されてなるトイレ洗浄用品を提供する。
本発明によれば、水洗トイレのロータンクの手洗い部に載置することにより、薬液タンク内の薬液をロータンク内に簡便な機構で混入させることができる薬液吐出容器において、カランからの給水時に確実に薬液を吐出させることができ、さらに、このカランからの給水時の薬液の吐出により、薬液タンク内の薬液を積極的に水で置換し、水で希釈することができる。したがって、希釈された薬液の色で薬液の使用を終了すべき時期を的確に知ることが可能となる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。
図1は、本発明の一態様の薬液吐出容器100Aに薬液Aを充填したトイレ洗浄用品200Aを正面から見た部分切り欠き断面図(a)、側面図(b)、上面図(c)及び底面図(d)である。
この薬液吐出容器100Aは、薬液タンク1と、薬液タンク1の底部開口部2に取り付けられたキャップ3からなる。
薬液タンク1には、トイレ用芳香剤、洗浄剤、殺菌剤等の薬液Aが充填されている。
薬液Aの比重が、カランから給水された水の比重以上の場合に、カランから給水された水が薬液タンク1内の薬液Aと置き換わる。より具体的には、カランからの給水時に、薬液タンク1内の薬液Aが、薬液吐出ノズル4の先端開口部5が接している水流の水と置換し、その水流中に吐出される。したがって、薬液Aの比重は、カランから給水された水の比重以上とし、通常の使用条件では、20℃の薬液Aの比重が1.00以上とし、好ましくは水置換の容易性の観点から、比重(20℃)の下限を1.00より大きくし、より好ましくは1.02以上、さらに好ましくは1.03以上とする。これに対し、薬液の比重が水より小さいと、薬液吐出ノズル4の先端開口部5が水に接していても、薬液タンク1内の薬液Aと水との置換は起こりにくくなる。
一方、比重の上限は、カランからの給水が停止している間の薬液タンク1からの薬液Aの自然落下(所謂、ボタ落ち)を抑制する観点から、1.50以下とし、好ましくは1.20以下、より好ましくは1.15以下とする。
薬液Aの粘度(20℃)は1〜3000mPa・sとする。この粘度は、20℃でB型粘度計60rpmにより測定される値である。測定に用いるローターは、所定粘度の値から適切なものを用いる。
粘度が低すぎると、薬液Aが過度に吐出されやすくなり、反対に粘度が高すぎると薬液Aの流動性が低下し、吐出されなくなるが、1〜3000mPa・sとすることにより、適度に薬液を薬液吐出ノズル4から吐出させることが可能となる。
なお、トイレ洗浄用品200Aの使用中に、薬液タンク1内の薬液Aは、カランから給水された水に希釈され、比重は1.00に、粘度は1mPa・s に漸近してくるが、上述の比重と粘度を有する薬液Aと、本発明の薬液吐出容器100Aを使用した場合は、本発明の効果を奏する。
キャップ3の底部には薬液吐出ノズル4が該キャップ3と一体に形成されている。本発明においては、この薬液吐出ノズル4の先端開口部5の口径を0.5〜10mmとする。
口径が小さすぎると薬液Aが吐出されにくく、大きすぎるとカランからの給水が停止している間に薬液吐出ノズル4を通して薬液と空気の置換が連続的に起こり、トイレの使用の有無に関わらず、薬液Aが無くなっていく。
薬液Aの比重、粘度、及び薬液吐出ノズル4の先端開口部5の口径を上述の範囲とすることにより、薬液吐出ノズル4の先端開口部5に、薬液Aを、表面張力と薬液タンク1内が弱い負圧状態になることにより保持させ、先端開口部5が、カランから給水された水に接している間に、確実に薬液Aを水との置換により吐出させることが可能となる。
水洗トイレのフラッシュ1回あたりの薬液Aの吐出量は、薬液の効果が十分に発揮される量であって、過剰な薬液の吐出を抑制してトイレでの使用持続回数を多くするため、適切な量とすることが好ましい。このため、長期間、薬効を持続して吐出させるためには、本発明の範囲内で薬液Aの比重、粘度及び薬液吐出ノズル4の先端開口部5の口径を適宜組み合わせて使用することが好ましい。例えば、薬液Aの比重が1.08の場合、
薬液Aの粘度(20℃)が50〜300mPa・s のときは、薬液吐出ノズル4の先端開口部5の口径を1〜3mmとするのが好ましく、
薬液Aの粘度(20℃)が300〜500mPa・sのときは、ノズルの口径を2〜4mm、
薬液Aの粘度(20℃)が500〜1500mPa・sのときは、ノズルの口径を3〜6mm、
薬液Aの粘度(20℃)が1500〜2000mPa・sのときは、ノズルの口径を5〜7mm、
薬液Aの粘度(20℃)が2000mPa・s以上のときは、ノズルの口径を6〜8mmとするのが好ましい。
また、比重を大きくする場合には、薬液の吐出量が多くなるため、粘度を低く、ノズルの口径を小さくすることにより、薬液の適切な吐出量の調整を行うことが好ましい。
薬液Aとしては、水道水に含まれる塩素に対して耐性があり、人体に安全な青色、緑色等の着色剤を含有するものが好ましい。また、その着色剤による着色の程度は、薬液Aがロータンク内に混入される濃度ではその色を視認することができなくても、少なくとも薬液タンク1に充填される濃度では視認することができ、その充填時の色と使用を終了すべき希釈時の色とを目視で区別できる程度とする。
薬液タンク1としては、そこに充填された薬液Aの色が水で希釈されることにより変化していく様子を薬液タンク1外から観察できるように、透明又は半透明材料から形成されているものが好ましい。
キャップ3の底部には、カランから供給された水を薬液吐出ノズル4の方に流し、薬液吐出ノズル4に沿って流下させる水誘導構造を設けることが好ましい。図1の薬液吐出容器100Aには、その一態様として、薬液吐出ノズル4を中心として放射状に起立した8枚の板状部7がこのキャップ3と一体に設けられている。また、キャップ3には足6が一体的に設けられ、さらに、薬液吐出ノズル4の周囲には、該薬液吐出ノズル4に沿って伸び、その先端が薬液吐出ノズル4の先端開口部5よりも突出した4枚の水量調整板8が設けられている。
この板状部7や水量調整板8は、本発明において必要に応じて設けられる。薬液吐出ノズル4を中心として放射状に板状部7を設けることにより、ロータンクの手洗い部20の形状、手洗水の水量、水圧、手洗い部20における薬液吐出容器100Aの載置位置等によらず、カランから供給された水を、板状部7に沿わせて薬液吐出ノズル4の方に流し、次いで、薬液吐出ノズル4に沿わせてロータンク内に流下させることができる。また、キャップ3の底面が吸水口21を塞ぐことが防止されるので、手洗い部20に水が溢れることを防止できる。
また、水量調整板8を、薬液吐出ノズル4の先端開口部5よりも突出させて設けることにより、薬液吐出ノズル4の先端開口部5にカランからの水Wが過剰に当たり続け、薬液Aの過剰吐出が引き起こされることを防止することができる。
なお、水誘導構造や水量調整板8の態様は、上述の例に限らない。例えば、水誘導構造をなす板状部7は、薬液吐出ノズル4を中心として放射状に起立したものである限り、その形状は平板でも曲板でもよい。板状部7の数は、8枚に限らず複数枚とすることができ、4〜12枚とすることが好ましい。水量調整板8も4枚に限らず複数枚とすることができ、3〜8枚とすることが好ましい。
薬液タンク1上には、着脱自在に天板10が設けられている。この天板10は、本発明において、カランの水が薬液吐出容器100Aの真上から供給される場合に、水Wが薬液タンク1に直接的に当たることを防止し、それにより、薬液タンク1からの薬液Aの吐出量を、水温あるいは気温の変動によらず、安定化させるため、必要に応じて設けられる。また、カランから供給された水は天板10に沿って放射状に流れ、美しい水のベールの外観を呈するので、薬液吐出容器100Aの使用感を向上させる点からも好ましい。
また、この天板10は、薬液タンク1内の薬液Aが水で所定の割合に希釈されたときの薬液タンク1の外観色を呈するように、着色部材から形成されている。このような天板10の形成方法としては、例えば、まず、当該薬液Aについて十分な薬効を得るために最低限必要とされる薬液濃度を調べ、次いで、その濃度の薬液(例えば、当初の薬液を5%に希釈したもの)を薬液タンク1に充填する。そしてこの薬液を充填した薬液タンク1の外観色に、天板10を形成する樹脂材料の色を合わせこんでいく。このように天板10の色調を調整することにより、薬液タンク1の外観色と天板10の色との対比から、薬液タンク1内の薬液Aの使用を終了すべき時期を容易に判断することができる。
また、このような判断をいっそう容易に行えるようにするため、天板10は、該天板10を通して薬液タンク1を明瞭に透視することのできる透明材料よりも、透視することのできない不透明材料又は適度な隠蔽性の半透明材料から形成することが好ましい。
なお、天板10の色調の調整方法としては、上述のように天板10を形成する樹脂材料の色を調整する他、天板10に所定の色のシールを貼付することも考えられるが、天板10と別個にシールを形成する分、コスト高となり、また、頻繁にカランからの水に晒されるので、貼付したシールが脱落するおそれがあるため、シールの貼付によらず、天板10自体を所定の色に形成することが好ましい。
このトイレ洗浄用品200Aの使用方法としては、まず、カランからの水で希釈されていない薬液Aが薬液タンク1に収容されている状態において、トイレ洗浄用品200Aを水洗トイレの手洗い付きロータンクの手洗い部20の吸水口21上に載置し、薬液吐出ノズル4を吸水口21に挿入する。この状態で、薬液吐出ノズル4の先端開口部5には、表面張力と薬液タンク1内の弱い負圧により薬液Aが保持されている。
なお、ロータンクの吸水口21上にカランが設けられ、薬液タンク1の上方から水が供給される場合について、以下に説明するが、ロータンクの吸水口21上にはカランがなく、したがって、ロータンクの吸水口21に薬液吐出ノズル4を挿入した場合に、薬液タンク1の側方のカランから水が供給される場合でも、このトイレ洗浄用品200Aは使用することができる。
図2に示すように、トイレ洗浄用品200Aを手洗い部20に載置後、水洗トイレの水がフラッシュされ、カランから水が供給されると、水Wは、まず、天板10に沿って放射状に流れ、次いで薬液タンク1の側面に沿って手洗い部20に流れ込む。手洗い部20に流れ込んだ水Wは、板状部7に沿って薬液吐出ノズル4の方に流れ、薬液吐出ノズル4の先端開口部5を洗うようにしてロータンク内に入る。したがって、先端開口部5に保持されていた薬液Aが水Wでさらわれ、確実にロータンク内に混入する。そして薬液タンク1からロータンク内に混入した薬液の量に応じて、先端開口部5に付着している水、薬液の希釈液又は空気が直ちに薬液タンク1内に入り、薬液吐出ノズル4の先端開口部5には薬液Aが保持される。
カランからの給水が止まると薬液吐出ノズル4の先端開口部5に保持されている薬液Aをさらう水の流れがなくなり、この流れによるロータンク内への薬液Aの吐出も止まる。その後、水温と気温の関係で薬液タンク1のヘッドスペースが膨張した場合には、随時、薬液Aがロータンク内に吐出される。
以降、カランからの給水によりこの作用が繰り返され、薬液Aがロータンク内に混入し、次第に薬液タンク1内の薬液が希釈されていく。したがって、図3(a)に示すように、当初、薬液タンク1の外観色と、天板10の色とは明確に区別されたのが、次第に双方の色差がなくなり、ついには同図(b)に示すように、薬液タンク1の外観色と天板10の色とが殆ど同じになる。この時点で、薬液吐出容器100Aの使用者は、薬液Aが十分な薬効をもたない程度に希釈されたことを知り、その薬液タンク1内の残量の如何に関わらず、その薬液Aの使用を止めることができる。したがって、この薬液吐出容器100Aによれば、十分な薬効のない薬液Aを使い続けるという事態を防止することができる。
本発明の薬液吐出容器は、この他種々の態様をとることができる。例えば、図4に示す薬液吐出容器100Bのように、上述の図1の薬液吐出容器100Aにおいて、天板10に、薬液Aが水で希釈される前の薬液タンク1の外観色を呈する領域10aと、使用を終了すべき程度に薬液Aが希釈されたときの薬液タンク1の外観色を呈する領域10bを形成してもよく、あるいはさらに、これらの領域の中間色の領域を形成してもよい。これにより、薬液吐出容器100Bの使用者が、その使用中に、使い始めの薬液タンク1の外観色を明確に覚えていなくても、薬液タンク1の外観色を、随時、薬液Aが希釈される前の薬液タンク1の外観色の領域10a、使用を終了すべき時期の薬液タンク1の外観色の領域10b、あるいはさらにこれらの中間色の領域と見比べることにより、薬液Aの使い始め(図4(a))に対して使い終わり(図4(b))を明確に区別することが可能となる。
図5は、本発明の異なる態様の薬液吐出容器100Cの側面図である。この薬液吐出容器100Cは、天板を備えておらず、キャップ3が、使用を終了すべき程度に薬液Aが希釈されたときの薬液タンク1の外観色を呈する着色部材から形成されている。この薬液吐出容器100Bによっても、薬液タンク1の外観色とキャップ3の色の対比により、薬液Aの使い始め(同図a)と使い終わり(同図b)を明確に区別することができ、薬液Aの使用を終了すべき時期を的確に知ることができる。
このように、本発明の薬液吐出容器において、薬液が水で希釈されたときの薬液タンクの外観色を有する着色部材をどこに設けるかは、その着色部材の色を薬液タンク1の外観色と対比することができる限り、特に制限はない。
さらに、本発明においては、上述のような着色部材を必ずしも設けなくてもよい。例えば、薬液タンクに、希釈前よりも希釈後の方が視認性が向上する着色領域を形成し、それにより薬液の使用を終了すべき時期がわかるようにしてもよい。より具体的には、図6に示す薬液吐出容器100Dのように、希釈前の薬液とほぼ同じ色で「END」と記載されているプレート11を予め薬液タンク1内に起立させ、薬液Aを充填する。これにより、「END」の文字は、薬液Aが希釈されていない状態では、薬液Aで隠蔽されて薬液タンク外からは視認できないが(同図(a))、薬液が希釈されるにつれて背景から浮き出し、薬液の使用を終了すべき時期には明瞭に視認できるようになり、薬液の使用を終了すべき時期を知ることが可能となる(同図(b))。
また、薬液タンク1や薬液吐出ノズル4等の個々の構成部品は、図示した態様に限らず、種々の形状をとることができる。
(1)薬液の比重と吐出量との関係
薬液の比重と吐出量との関係を調べるために、まず、図1の薬液吐出容器100A(薬液タンク容量95mL、薬液吐出ノズルの先端開口部の径6.0mm及び1.0mm)を作製した。
一方、表1のように、粘度(20℃)が100mPa・sで比重が異なる1A〜1Fの6種の薬液、及び粘度(20℃)が7mPa・sで比重が異なる1G〜1Iの3種の薬液を調製し、それぞれ薬液吐出容器に80g充填した。そして、薬液吐出ノズルの先端開口部を1Lの静水に1分間浸漬し(室温23℃、水温23℃、薬液温度23℃)、その水の青色の吸光度(630nm)を測定し、その測定値から、薬液タンクから1Lの静水中に吐出した薬液量を算出した。この結果を図7に示す。
図7から、薬液比重を1.00以上とすることにより、薬液タンクから水中に薬液を吐出させられること、特に口径6mm(粘度100mPa・s)で比重1.05以上とすることにより、薬液吐出速度が大きくなることがわかる。
[表1−1]
Figure 2005036495
[表1−2]
Figure 2005036495
(*1)エコーガムT、大日本製薬社
(*2)アルキルグルコシド、直鎖アルキル基の炭素数が12と14の混合物。糖平均縮合度1.2(縮合度1と2の混合物)
(*3)プロキセルBD、アビシア社
(2)薬液の粘度と吐出量との関係
薬液の粘度と吐出量との関係を調べるために、表2のように、粘度(20℃)が異なる2A〜2Eの5種の薬液を調製した。
この5種の薬液80gを、それぞれ、(1)で作製した薬液吐出容器(薬液タンク容量95mL、薬液吐出ノズルの先端開口部の径6.0mm)に充填し、(1)と同様に、薬液吐出ノズルの先端開口部を1Lの静水に1分間浸漬し、その水の青色の吸光度を測定し、その測定値から、薬液タンクから1Lの静水中に吐出した薬液量を算出した。この結果を図8に示す。
図8から、薬液吐出ノズルの先端開口部の径が6.0mmの場合には、薬液粘度を10〜500mPa・sとすることにより、薬液タンクからの薬液吐出速度が大きくなり、薬液粘度を500〜2000mPa・sとすることにより薬液吐出速度が適度に抑制されることがわかる。
[表2]
Figure 2005036495
(*1)エコーガムT、大日本製薬社
(*2)アルキルグルコシド、直鎖アルキル基の炭素数が12と14の混合物。糖平均縮合度1.2(縮合度1と2の混合物)
(*3)プロキセルBD、アビシア社
(3)薬液吐出ノズルの先端開口部の径と吐出量との関係
薬液吐出ノズルの先端開口部の径と吐出量との関係を調べるために、薬液吐出ノズルの先端開口部の径が1mm、2mm、3mm、4mm、6mm、7mm、8mmの7種の薬液吐出容器を(1)と同様に作製した。
一方、表3のように、2種の薬液3A、3Bを調製し、この2種の薬液80gを、それぞれ6種の薬液吐出容器に充填し、(1)と同様に、薬液吐出ノズルの先端開口部を1Lの静水に1分間浸漬し、その水の青色の吸光度を測定し、その測定値から、薬液タンクから1Lの静水中に吐出した薬液量を算出した。この結果を図9に示す。
図9から、粘度が500mPa・sの場合には、先端開口部の径を4〜6mmとすることにより、薬液タンクからの薬液吐出速度が大きくなることがわかる。粘度が100mPa・s の場合には、先端開口部の径を3〜7mmとすることにより、薬液タンクからの薬液吐出速度が大きくなることがわかる。












[表3]
Figure 2005036495
(*1)エコーガムT、大日本製薬社
(*2)アルキルグルコシド、直鎖アルキル基の炭素数が12と14の混合物。糖平均縮合度1.2(縮合度1と2の混合物)
(*3)プロキセルBD、アビシア社
本発明の薬液吐出容器は、水洗トイレの手洗い付きロータンクである限り、手洗い部におけるカランや吸水口の位置等に関わらず、使用することができる。
本発明のトイレ洗浄用品を正面から見た部分切り欠き断面図(a)、側面図(b)、上面図(c)及び底面図(d)である。 本発明のトイレ洗浄用品をロータンクの手洗い部に載置した状態の断面図である。 本発明のトイレ洗浄用品において、薬液タンクの外観色の変化を示す上面図である。 異なる態様の薬液吐出容器において、薬液タンクの外観色の変化を示す上面図である。 異なる態様の薬液吐出容器において、薬液タンクの外観色の変化を示す上面図である。 さらに異なる態様の薬液吐出容器において、薬液タンク内のプレートの視認性の変化を示す側面図である。 薬液の比重と吐出量との関係図である。 薬液の粘度と吐出量との関係図である。 薬液吐出ノズルの先端開口部の径と吐出量との関係図である。 薬液吐出容器の斜視図(a)、及びロータンクの手洗い部に載置した薬液吐出容器の断面図(b)である。
符号の説明
1 薬液タンク
2 薬液タンクの底部開口部
3 キャップ
4 薬液吐出ノズル
5 先端開口部
10 天板
11 プレート
20 手洗い部
21 吸水口
100A、100B、100C、100D 薬液吐出容器
200A トイレ洗浄用品
A 薬液
W 水

Claims (6)

  1. 薬液を収容する薬液タンク、及び薬液タンクの下方に設けられた薬液吐出ノズルからなり、水洗トイレのロータンクの手洗い部に載置され、薬液吐出ノズルの先端開口部が手洗い部に供給された水に洗われ、薬液吐出ノズルを通して薬液タンクから薬液が吐出されると共に薬液タンク内に水が入り、薬液が水で希釈されていく薬液吐出容器であって、
    薬液の比重が1.00以上1.50以下、
    薬液の粘度が1〜3000mPa・s、
    薬液吐出ノズルの先端開口部の口径0.5〜10mm
    である薬液吐出容器。
  2. 手洗い部に供給された水を薬液吐出ノズルの方に流し、薬液吐出ノズルに沿って流下させる水誘導構造が薬液吐出容器の底部に設けられている請求項1記載の薬液吐出容器。
  3. 薬液吐出ノズルの先端開口部に当たる水量を調整する水量調整板が薬液吐出ノズルの周囲に設けられている請求項1記載の薬液吐出容器。
  4. 薬液タンク内の薬液が水で希釈されたときの薬液タンクの外観色の変化を観察できるように、薬液タンクが透明又は半透明材料から形成されている請求項1記載の薬液吐出容器。
  5. 薬液タンク内の薬液が水で所定の割合に希釈されたときの薬液タンクの外観色を、少なくとも一部に有する着色部材が設けられている請求項4記載の薬液吐出容器。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の薬液吐出容器の薬液タンクに、有色のトイレ洗浄液が充填されてなるトイレ洗浄用品。
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