JP2002242260A - 薬剤吐出容器 - Google Patents

薬剤吐出容器

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JP2002242260A JP2001038397A JP2001038397A JP2002242260A JP 2002242260 A JP2002242260 A JP 2002242260A JP 2001038397 A JP2001038397 A JP 2001038397A JP 2001038397 A JP2001038397 A JP 2001038397A JP 2002242260 A JP2002242260 A JP 2002242260A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な構造で、安定的に薬剤を定量吐出で
き、また、薬剤の固化による吐出不能や薬剤タンク内の
薬剤の希釈を防止できる薬剤吐出容器を提供する。 【解決手段】 薬剤吐出容器100が、貯水タンク1と
薬剤タンク2からなる。貯水タンク1には、水の注入口
3と排水口4を設ける。薬剤タンク2には、薬剤Aを吐
出するための薬剤吐出口5と、貯水タンク1の貯水量に
応じた押圧力により変形して薬剤タンク2内の圧力を変
化させ、薬剤Aを薬剤吐出口5から吐出させるか、もし
くは薬剤タンク2内に空気を導入させる弾性部6を設
け、さらに、薬剤吐出容器100がカランの下方に載置
されてカランから給水された場合に、薬剤吐出口5が給
水による水の流れに晒され、かつ給水が止まった場合
に、薬剤吐出口5で保持されている薬剤が貯水タンクの
排水口から流出した水の流れに晒されないように該水を
流下させる水の案内構造を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水洗トイレの手洗
い付きロータンクの手洗い部に設置し、手洗い部の上方
のカランから給水される水に薬剤(芳香剤、洗浄剤、殺
菌剤等)を混合するために適した薬剤吐出容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の水洗トイレ用の芳香洗浄液滴下容
器としては、実公平6−34457号公報に記載された
ものが知られている。この芳香洗浄液滴下容器では、カ
ランから注水される水が、芳香洗浄液と水を混合する混
合ケースに導かれ、混合ケース内の水位の上昇に応じて
フロート弁が押し上げられて芳香洗浄液のボトルの放出
孔が開き、それと同時に加圧された混合ケース内の空気
がボトル内に送り込まれ、次いでカランからの注水が止
まるとフロート弁が下がり、ボトル内から芳香洗浄液が
混合ケースに吐出される。そして再度カランから注水が
始まると、混合ケースで水と混合された芳香洗浄液が混
合ケースの排水口から手洗い部に排水される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公平
6−34457号公報に記載された芳香洗浄液滴下容器
の場合、構造的に複雑であり、製造コストが高いという
問題がある。更に、芳香洗浄液が固化し易いためにフロ
ート弁が詰まりやすいという問題がある。また、ボトル
内の芳香洗浄液と混合ケース内の空気との置換が水圧等
の変動により円滑に進まない場合が多く、芳香洗浄液の
吐出量が一定しないという問題がある。
【0004】これに対し、本発明は、製造コストのかか
らない比較的単純な機構で、安定的に薬剤を定量吐出で
き、また、薬剤吐出口における薬剤の固化や薬剤タンク
内の薬剤の希釈を防止することのできる薬剤吐出容器を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、貯水タンクと薬剤タンクとを有する薬剤
吐出容器であって、貯水タンクには、貯水タンクの中に
水を入れるための注入口と、貯水タンク内に貯水された
水を外部に排出するための排水口が設けられ、薬剤タン
クには、薬剤を吐出するための薬剤吐出口と、貯水タン
クの貯水量に応じた押圧力により変形して薬剤タンク内
の圧力を変化させ、それにより薬剤を薬剤吐出口から吐
出させるか、もしくは薬剤タンク内に空気を導入させる
弾性部が設けられ、薬剤吐出容器がカランの下方に載置
されてカランから給水された場合に、薬剤吐出口が給水
による水の流れに晒され、かつ給水が止まった場合に、
薬剤吐出口で保持されている薬剤が貯水タンクの排水口
から流出した水の流れに晒されないように該水を流下さ
せる水の案内構造が設けられている薬剤吐出容器を提供
する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は同一また
は同等の構成要素を表している。
【0007】図2(a)は、本発明の一態様の薬剤吐出
容器100の斜視図、図1は、薬剤吐出容器100の作
用を説明する断面図、図3は、薬剤吐出容器100の作
用を説明する薬剤吐出口付近の拡大図側面図(同図
(a)、(b-1))及び拡大断面図(同図(b-2))で
ある。
【0008】図示したように、この薬剤吐出容器100
は、トイレ用芳香洗浄液等の薬剤Aを入れておく薬剤タ
ンク2と、薬剤タンク2の上に重ねられた貯水タンク1
から構成されている。
【0009】貯水タンク1の頂部には注入口3が設けら
れ、薬剤吐出容器100を水洗トイレの手洗い付きロー
タンクの手洗い部20に載置した場合に、カランから給
水された水Wが図1(a)の矢印のように貯水タンク1
の中に入るようにしている。また、貯水タンク1の底部
には、貯水タンク1内に貯水された水Wを外部に排水さ
せるための排水口4が設けられている。この排水口4は
常時開口状態となっている。排水口4の大きさや個数
は、注入口3から貯水タンク1に入ってくる水が排水口
4から排水され続けても、なお、貯水タンク1に水が貯
まっていくように、適宜定める。
【0010】一方、薬剤タンク2には、その頂部に、貯
水タンク1の貯水量に応じた押圧力により変形する、ド
ーム状のゴム部材からなる弾性部6が設けられており、
底部には薬剤補充用口部10が設けられている。弾性部
6の変形により薬剤タンク2内の圧力が高まるように、
薬剤タンク2それ自体は実質的に変形しないように形成
されている。
【0011】薬剤タンク2の薬剤補充用口部10は、そ
の周壁11に螺合するキャップ12によって、開閉自在
となっている。
【0012】キャップ12には、薬剤Aを吐出するため
の薬剤吐出口5が、下方に突出するように設けられたノ
ズル7に形成されている。薬剤タンク2はこの薬剤吐出
口5でのみ外部と連通している。薬剤Aが薬剤吐出口5
から自然に滴下し続けて不要に消費されることのないよ
うに、薬剤Aが薬剤吐出口5で表面張力により、あるい
は薬剤タンク2内の負圧によって保持されるようにする
ため、薬剤吐出口5の開口面積は薬剤Aの性質に応じて
適宜定める。
【0013】ノズル7の周囲には、本発明の水の案内構
造の一態様として、ノズル7の周囲近傍に筒状壁8が設
けられている。この筒状壁8は、薬剤タンク2の底面か
らの高さL1が、薬剤タンク2の底面からのノズル7の
高さL2よりも低く形成されている(図3(a)参
照)。
【0014】また、キャップ12には足13が設けられ
ている。
【0015】この薬剤吐出容器100の使用方法として
は、薬剤Aが薬剤タンク2に充填されている状態におい
て、薬剤吐出容器100を、まず水洗トイレの手洗い付
きロータンクの手洗い部20に載置する。この場合、貯
水タンク1の注入口3をカランの下に位置させ、ノズル
7の先端部が、手洗い部20に開口しているロータンク
の給水口21にはまるようにする(図1(a))。
【0016】カランから水Wが矢印のように給水される
と、水は排水口4から排水されながらも、貯水タンク1
内に貯水されていく(図1(a))。このとき、カラン
から給水された水であって注入口3から外れた水は、貯
水タンク1、薬剤タンク2、キャップ12の外壁を順次
伝ってロータンクの給水口21に強い勢いで流れ込み、
また排水口4から排水された水も薬剤タンク2、キャッ
プ12の外壁をつたってロータンクの給水口21に流れ
込み、薬剤吐出口5はこれらの水に晒される。
【0017】貯水タンク1内に貯水された水の重さによ
り弾性部6は次第に変形し、貯水タンク1における貯水
量が一定量を超えると、弾性部6は押しつぶされ、薬剤
タンク2の内圧が高められ、薬剤吐出口5から薬剤Aが
一定量吐出される。吐出された薬剤Aは給水中の水Wと
共に給水口21からロータンク内に入る(図1(b)、
図3(a))。
【0018】カランから所定量の水が給水されるとカラ
ンからの給水は止まるが、その後も貯水タンク1内に貯
水されていた水Wは排水口4から排水される。排水口4
から流出した水は薬剤タンク2、キャップ12の外壁を
つたって流下するが、この水の流れにはカランからの給
水時ほどの勢いはないので、水は筒状壁8に沿って流下
し、薬剤吐出口5に達することなくロータンク内に入る
(図3(b-1)、(b-2))。したがって、薬剤吐出口
5に保持されている薬剤Aは、水に晒されて希釈される
ことが防止される。
【0019】貯水タンク1内に貯水されていた水Wが流
出すると、貯水タンク1が弾性部6を押す力が弱くな
り、弾性部6は元の形状に回復する。このとき、薬剤タ
ンク2内は負圧になるので、空気が矢印Bのように、薬
剤吐出口5から薬剤タンク2内に入り、薬剤タンク2内
は常圧に戻るか、あるいは弱い負圧状態に保たれる(図
1(c))。空気が薬剤タンク2内に入るとき、薬剤吐
出口5で保持されていた薬剤Aの液滴もその一部が薬剤
タンク2内に吸引されるが、この液滴はほぼ当初の薬剤
Aの濃度を有しているので、この吸引により薬剤タンク
2内の薬剤Aが実質的に希釈されることはない。
【0020】以降、カランから給水されるたびにこの作
用が繰り返され、薬剤Aが一定量ずつロータンク内に滴
下される。一旦、薬剤Aが薬剤吐出口5から吐出された
後、次のカランからの給水までの間に、薬剤吐出口5で
保持されていた薬剤Aは固化する場合もあるが、次のカ
ランからの給水により薬剤吐出口5は勢いの強い水の流
れに晒されるので、固化した薬剤Aは溶かされる。した
がって、弾性部6の変形により、薬剤吐出口5からは再
び薬剤Aが吐出されることとなる。
【0021】これに対し、図8(a)に示すように、薬
剤吐出口5が形成されているノズル7の周囲に筒状壁を
設けない場合、カランからの給水で弾性部6が変形する
ことにより薬剤吐出口5から薬剤Aは吐出されるが、カ
ランからの給水が止まった後、貯水タンク1の排水口4
から流出した水はノズル7をつたって流下し、薬剤吐出
口5で保持されている薬剤Aを希釈する(図8(b-
1)、(b-2))。したがって、弾性部6が元の形状に
回復し、空気が薬剤吐出口5から薬剤タンク2内に入
り、それに伴い薬剤吐出口5で保持されている液滴の一
部が薬剤タンク2内に吸引されることにより(図1
(c)参照)、薬剤タンク2内の薬剤Aが希釈されるこ
ととなる。
【0022】一方、図7に示すように筒状壁8の高さL
1をノズル7の高さL2よりも過度に高くすると、カラ
ンからの給水時には、弾性部6が変形することにより薬
剤吐出口5から薬剤Aが吐出されるとき(図7(a))
も含めて、薬剤吐出口5は給水された水の流れに晒され
ない。また、カランからの給水が止まった後に、貯水タ
ンク1の排水口4から流出する水の流れにも薬剤吐出口
5は晒されない(図7(b-1)、(b-2))。したがっ
て、薬剤吐出口5では、そこに保持されている薬剤Aが
固化し、薬剤Aが吐出されなくなるおそれが生じる。こ
のため、ノズル7の周囲に筒状壁8を設ける場合、筒状
壁8の高さL1は、ノズル7の高さL2、筒状壁8と薬
剤吐出口5との距離、給水時に薬剤吐出口5付近で想定
される水の勢い等に応じて、給水時には薬剤吐出口5で
保持されている薬剤が水の流れに晒されるが、給水が止
まった後には薬剤吐出口5で保持されている薬剤が貯水
タンク1から排水された水の流れに晒されないという効
果を得られるように、適宜定める。また、ノズル7の周
囲に筒状壁8を設ける場合に、筒状壁8にスリット又は
穴を開けることにより同様の効果を達成してもよい。例
えば、筒状壁8の高さL1をノズル7の高さL2に対し
て同等以上とする場合に、筒状壁8にスリット又は穴を
開ける。
【0023】以上のように、この薬剤吐出容器100に
よれば、フロート弁等の弁体を使用することなくカラン
からの注水を利用し、単純な機構で簡便に薬剤Aをロー
タンク内に一定量ずつ滴下することができる。このと
き、薬剤タンク2内の薬剤Aが水で希釈されていくこと
を防止でき、薬剤吐出口5で薬剤Aが固化して薬剤Aの
吐出が不能となることも防止できる。
【0024】また、ロータンク内に薬剤Aを直接滴下す
るので、手洗い部20を薬剤Aで汚すことがない。薬剤
タンク2内への薬剤Aの補充は、キャップ12を薬剤補
充用口部10から外し、大きく開口した薬剤補充用口部
10から薬剤Aを充填すればよいので、薬剤Aをこぼす
ことなく、容易に補充できる。
【0025】薬剤吐出容器100を構成する貯水タンク
1や薬剤タンク2はプラスチック成型体を構成部材とし
て容易に製造することができる。例えば、貯水タンク1
の底部材14と側壁部材15、薬剤タンク2、キャップ
12をそれぞれ所定形状にプラスチック成型し、まず、
底部材14と側壁部材15とを嵌合または接着すること
により貯水タンク1を形成し、キャップ12を薬剤タン
ク2の薬剤補充用口部10に螺着し、薬剤タンク2の頂
部に弾性部6をはめ、その上に貯水タンク1を重ねて置
くだけで容易に薬剤吐出容器100を製造することがで
きる。
【0026】図4は、本発明の異なる態様の薬剤吐出容
器の薬剤吐出口付近の拡大図側面図(同図(a)、(b
-1))及び拡大断面図(同図(b-2))である。この薬
剤吐出容器は、薬剤吐出口5が薬剤タンク2の底部にノ
ズルを設けること無く直接開口しており、薬剤タンク2
の底部に直接開口した薬剤吐出口5の周囲に筒状壁8が
設けられている点が前述の図1〜図3の薬剤吐出容器1
00と異なっている。
【0027】このようにノズルを省略しても筒状壁8の
高さL1と筒状壁8の薬剤吐出口5からの距離を適宜定
めることにより、カランからの給水で弾性部6が変形す
ることにより薬剤吐出口5から薬剤Aが吐出され(図4
(a))、かつ給水時には薬剤吐出口5が勢いの強い水
の流れに晒され、またカランからの給水が止まった後に
は、薬剤吐出口5で保持されている薬剤Aが、貯水タン
クの排水口から排出された弱い水の流れに晒されないよ
うにすることができる(図4(b-1)、(b-2))。よ
って、薬剤タンク2内の薬剤Aの希釈を防止し、かつ薬
剤吐出口5での薬剤Aの固化により薬剤Aが吐出されな
くなることを防止するという本発明の効果を生じさせる
ことができる。
【0028】図5は、さらに異なる態様の薬剤吐出容器
の薬剤吐出口付近の拡大図側面図(同図(a)、(b-
1))及び拡大断面図(同図(b-2))である。この薬
剤吐出容器では、薬剤吐出口5が薬剤タンク2の底部で
下方に突出するように設けられたノズル7に形成され、
かつそのノズル7の開口端がラッパ状に広がっており、
このラッパ状の広がりが水の案内構造となっている。
【0029】このようにノズル7をラッパ状に形成する
と、カランからの給水時には薬剤吐出口5が勢いの強い
水の流れに晒され、(図5(a))、カランからの給水
が止まった後には、薬剤吐出口5で保持されている薬剤
Aが、貯水タンクの排水口から排出された弱い水の流れ
には晒されないようにすることができる(図5(b-
1)、(b-2))。
【0030】図6も本発明の異なる態様の薬剤吐出容器
の薬剤吐出口付近の拡大図側面図(同図(a)、(b-
1))及び拡大断面図(同図(b-2))である。この薬
剤吐出容器では、薬剤吐出口5が薬剤タンク2の底部で
下方に突出するように設けられたノズル7に形成され、
かつそのノズル7がU字形状をなしており、このU字形
状が水の案内構造となっている。
【0031】このようにノズル7をU字状に形成する
と、カランからの給水時には薬剤吐出口5が水の流れに
晒され、(図6(a))、カランからの給水が止まった
後には、薬剤吐出口5で保持されている薬剤Aが、貯水
タンクの排水口から排出された弱い勢いの水の流れには
晒されないようにすることができる(図5(b-1)、
(b-2))。
【0032】本発明の薬剤吐出容器は、この他、種々の
態様をとることができる。例えば、貯水タンク1は、カ
ランからの給水により貯水でき、その給水が止まること
により貯水した水を排出できる限り、それ自体の形状に
特に制限はなく、注入口3の開口径の大きさ、形状等も
適宜定めることができる。
【0033】また、図1の薬剤吐出容器100におい
て、薬剤タンク2のキャップ12や足13は、必要に応
じて設けられるものであり、省略してもよいが、例え
ば、足13の長さを長くし、薬剤吐出容器100を任意
の平面上に載置した場合に、薬剤タンク2のキャップ1
2の底部に設けられた薬剤吐出口5がその平面につかな
いようにすると、水洗トイレの手洗い部20に薬剤吐出
容器100を載置する場合に、薬剤吐出口5をロータン
クの給水口21に合わせて置くことが不要となる。よっ
て、カランの真下にロータンクの給水口21が設けられ
ていない場合でも、カランからの給水により薬剤を吐出
させることが可能となる。
【0034】なお、足13を長く形成する場合に、必ず
しも当初から薬剤吐出口5の突出した長さよりも足13
を長く形成する必要はなく、当該薬剤吐出容器100を
載置する水洗トイレの手洗い部の形態に応じて、必要に
より薬剤吐出口5の突出部分をはさみ等で短く切っても
よい。また、足13を長く形成し、薬剤吐出口5の突出
部分を曲げ易い形状に形成するかあるいは曲げ易い材料
で形成することによっても、ロータンクの給水口21の
位置に合わせて薬剤吐出容器を置くことが不要となる。
【0035】また、キャップ12には、薬剤吐出口5の
開閉機構を設けてもよい。これにより、製品を製造後、
消費者が使用を開始するまでの非使用時には、薬剤吐出
口5を閉じて薬剤Aの漏出を防止し、手洗い部20で消
費者が使用を開始するときには薬剤吐出口5を開け、薬
剤Aの吐出を可能とすることができる。このような開閉
機構としては、プッシュプル式、ターレット式、ヒンジ
キャップ式、ニードル式等の公知の開閉機構を使用する
ことができる。
【0036】また、薬剤吐出容器100において薬剤補
充用口部10は、開閉可能に形成する限り、薬剤タンク
2の側面に設けてもよい。
【0037】弾性部6としては、押圧力の増大により変
形し、押圧力の減少により復元する限り、ドーム状のゴ
ム部材の他に種々の弾性部材を使用することができる。
例えば、プラスチック製の蛇腹、金属製コイルバネ等を
用いてもよい。
【0038】
【実施例】実施例1〜3、比較例1〜2 図1の薬剤吐出容器の薬剤タンク2(実施例1)に、以
下の表1の組成の青色1号の溶液を100mL入れ、水
洗トイレの手洗い付きロータンクの手洗い部に設置し、
トイレの水を繰り返しフラッシュしてカランからロータ
ンクに給水させた。この場合、各フラッシュごとに薬剤
タンク2内の青色1号の溶液を採取し、5000倍に希
釈して吸光度を測定し、検量線から青色1号の濃度を換
算した。
【0039】
【表1】溶液組成 (重量%) ノニオン活性剤(*1) 10 エタノール 5 青色1号 0.7 香料 1.5イオン交換水 82.8 (*1)ポリオキシエチレンラウリルエーテル:エマルゲン
123P、花王(株)製
【0040】また、図5の薬剤吐出容器(実施例2)、
図6の薬剤吐出容器(実施例3)、筒状壁8の高さL1
を過度に高くした図7の薬剤吐出容器(比較例1)、及
び筒状壁を省略した図8の薬剤吐出容器(比較例2)に
ついても同様に青色1号の溶液を薬剤タンクに入れ、水
洗トイレの手洗い付きロータンクの手洗い部に設置し、
フラッシュごとに薬剤タンク内の青色1号の溶液を採取
し、青色1号の濃度を換算した。
【0041】結果を表2、図9に示す。この結果、本発
明の実施例では、いずれも薬剤タンク内の青色1号の濃
度が変化せず、水による希釈は認められなかった。これ
に対し、比較例1では130回のフラッシュにより薬剤
吐出口で青色1号の溶液が固化し、吐出不能となった。
また、比較例2では約300回のフラッシュ以降、薬剤
タンク内の溶液が希釈され、吐出液が薄くなった。
【0042】
【表2】 青色1号の濃度(ppm) フラッシュ回数 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 0 7150 7150 7200 7200 7200 100 7200 7250 7200 7150 6795 200 7100 7180 7180 6898 250 7200 7200 7250 6800 300 7300 7150 7150 6788 350 7200 7200 7250 6147 400 7200 7180 7200 5307
【0043】
【発明の効果】本発明の薬剤吐出容器は、製造コストの
かからない比較的単純な構造で、安定的に薬剤を定量吐
出できる。また、薬剤吐出口に保持された薬剤の固化に
よって薬剤の吐出が不能となることを防止でき、薬剤吐
出口に保持された薬剤又は水の液滴が薬剤タンク内に吸
引されることによって薬剤タンク内の薬剤が希釈される
ことも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薬剤吐出容器の作用を示す断面図で
ある。
【図2】 本発明の薬剤吐出容器の斜視図である。
【図3】 本発明の薬剤吐出容器の作用を説明する、薬
剤吐出口付近の拡大図側面図(同図(a)、(b-1))
及び拡大断面図(同図(b-2))である。
【図4】 本発明の薬剤吐出容器の作用を説明する、薬
剤吐出口付近の拡大図側面図(同図(a)、(b-1))
及び拡大断面図(同図(b-2))である。
【図5】 本発明の薬剤吐出容器の作用を説明する、薬
剤吐出口付近の拡大図側面図(同図(a)、(b-1))
及び拡大断面図(同図(b-2))である。
【図6】 本発明の薬剤吐出容器の作用を説明する、薬
剤吐出口付近の拡大図側面図(同図(a)、(b-1))
及び拡大断面図(同図(b-2))である。
【図7】 比較例の薬剤吐出容器の作用を説明する、薬
剤吐出口付近の拡大図側面図(同図(a)、(b-1))
及び拡大断面図(同図(b-2))である。
【図8】 比較例の薬剤吐出容器の作用を説明する、薬
剤吐出口付近の拡大図側面図(同図(a)、(b-1))
及び拡大断面図(同図(b-2))である。
【図9】 実施例及び比較例の薬剤吐出容器における、
フラッシュ回数と薬剤タンク内の青色1号の濃度との関
係図である。
【符号の説明】
1 貯水タンク 2 薬剤タンク 3 注入口 4 排水口 5 薬剤吐出口 6 弾性部 7 ノズル 8 筒状壁 10 薬剤補充用口部 11 口部の周壁 12 キャップ 13 足 14 貯水タンクの底部材 15 貯水タンクの側壁部材 20 手洗い部 21 ロータンクの給水口 22 カラン 100 薬剤吐出容器 A 薬剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯水タンクと薬剤タンクとを有する薬剤
    吐出容器であって、 貯水タンクには、貯水タンクの中に水を入れるための注
    入口と、貯水タンク内に貯水された水を外部に排出する
    ための排水口が設けられ、 薬剤タンクには、薬剤を吐出するための薬剤吐出口と、
    貯水タンクの貯水量に応じた押圧力により変形して薬剤
    タンク内の圧力を変化させ、それにより薬剤を薬剤吐出
    口から吐出させるか、もしくは薬剤タンク内に空気を導
    入させる弾性部が設けられ、 薬剤吐出容器がカランの下方に載置されてカランから給
    水された場合に、薬剤吐出口が給水による水の流れに晒
    され、かつ給水が止まった場合に、薬剤吐出口で保持さ
    れている薬剤が貯水タンクの排水口から流出した水の流
    れに晒されないように該水を流下させる水の案内構造が
    設けられている薬剤吐出容器。
  2. 【請求項2】 薬剤吐出口が薬剤タンクの底部で下方に
    突出するように設けられたノズルに形成されており、水
    の案内構造がノズルの周囲に設けられた筒状壁からなる
    請求項1記載の薬剤吐出容器。
  3. 【請求項3】 薬剤吐出口が薬剤タンクの底部で下方に
    突出するように設けられたノズルに形成されており、水
    の案内構造が、ノズルの開口端がラッパ状に広がってい
    ることからなる請求項1記載の薬剤吐出容器。
  4. 【請求項4】 薬剤吐出口が薬剤タンクの底部に設けら
    れたノズルに形成されており、水の案内構造が、該ノズ
    ルがU字形状をなしていることからなる請求項1記載の
    薬剤吐出容器。
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