JP3078425B2 - ラベル用インクジェット記録シート - Google Patents

ラベル用インクジェット記録シート

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JP3078425B2
JP3078425B2 JP05160979A JP16097993A JP3078425B2 JP 3078425 B2 JP3078425 B2 JP 3078425B2 JP 05160979 A JP05160979 A JP 05160979A JP 16097993 A JP16097993 A JP 16097993A JP 3078425 B2 JP3078425 B2 JP 3078425B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラベル用インクジェッ
ト記録シートに関するものであり、更に詳しくは、良好
なインク吸収性であり、鮮鋭性の低下となる粘着剤層に
起因するドット径の肥大及び高湿度環境下でのドット径
の肥大も抑制した耐水性を有するラベル用インクジェッ
ト記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙等の記録シ
ートに付着させ、画像・文字等の記録を行なうものであ
るが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融
通性が大きい、現像−定着が不要等の特徴があり、漢字
を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置として種々
の用途に於いて急速に普及している。更に、多色インク
ジェット方式により形成される画像は、製版方式による
多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して、遜色
のない記録を得ることが可能である。又、作成部数が少
なくて済む用途に於いては、写真技術によるよりも安価
であることからフルカラー画像記録分野にまで広く応用
されつつある。
【0003】更に、ニーズの多様化に伴って、インクジ
ェット記録方式で印字された記録シートが、価格表示用
ラベル、商品表示(バーコード)用ラベル、品質表示用
ラベル、計量表示用ラベル、広告宣伝用ラベル(ステッ
カー)等のラベル用途として使用することが増加してい
る。特に、バーコード用ラベルでは、インクジェットシ
ートの高鮮鋭性が生かせるし、広告宣伝用ラベルでは、
鮮鋭性や色彩性に優れていることから良好な画像を得る
ことが可能であり、宣伝効果が大きいものとなる。更
に、パーソナルコンピュータレベルで、鮮鋭性や色彩性
といった画像再現性や色再現性に優れた画像を簡単に得
ることが可能であることもインクジェット記録シートが
多用される理由でもある。特に、ラベルは、広い範囲の
被着体に良く接着し、貼り付け作業が簡単なため、多く
の分野で使用されており、ラベルの特徴とインクジェッ
ト記録シートの良好な画像を得ることが可能であるとい
う特徴を組み合わせた用途が広がりつつある。しかし、
ラベル用途への応用にしても、インクジェット記録方式
の特徴である画像再現性や色再現性に優れていなけれ
ば、ラベル用インクジェット記録シートの付加価値はな
い。
【0004】ラベル仕様にするため、既存の技術で得ら
れたインクジェット記録シートに、そのまま粘着剤層を
設けると、インクが滲み出し、ドット径の肥大化に伴う
鮮鋭性や色彩性の低下が生じて画像再現性が悪化しやす
くなる。又、ラベル用途で使用される環境が汎用のイン
クジェット記録シートとは異なり、かなり湿度の高い環
境下で使用され機会も多く、印字部に水分が付着し、そ
の結果、インクが滲み出し、ドット径の肥大化がこの場
合にも生じる。このことから、インク受理層の塗被組成
物の配合に対する改良が行われているが、この問題を回
避できないのが現状であり、ラベル用インクジェット記
録シートには、粘着剤層及び水分付着に起因するドット
の滲み出しを抑制したものが要求されており、更に、近
年のビジュアル化に伴って、インク滲み出しによるドッ
ト径の肥大化は、画像の鮮鋭性を低下させるため、ドッ
ト径の肥大化の防止に対する要求はかなり厳しくなって
いるのが現状である。又、インク吸収性の低下は、イン
クを面方向に広げることとなり、ドット径の肥大に伴う
鮮鋭性の悪化のみならず、複数のインクで印字された重
色部では、混色の程度を変化させて色彩性の悪化を生じ
させたり、インクジェット記録装置内での搬送部におい
て、地汚れと呼ばれる画像部のインクが非画像部に転移
し、画像の品位を低下させる問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のとおり、本発明
の目的は、インク吸収性が良好であり、粘着剤層及び高
湿度環境下での水分付着に起因するドット径の肥大化を
抑制し、良好な画像の鮮鋭性と色彩性を有するインク吸
収性に優れたラベル用インクジェット記録シートを得る
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ラベル用
インクジェット記録シートについて種々の研究を重ねた
結果、該シートに粘着剤層が設けられると、印字された
ドット径の肥大化があり、これは、粘着剤に含有される
成分が支持体を通してインク受理層にまで浸透し、更
に、該成分が水性インクに対するインク受理層の受容能
力や定着能力を変化させるために、インクの滲み出しを
生じさせていることを見い出した。粘着剤の種類によっ
て異なるが、該成分とは、溶剤である水、或いは酢酸エ
チルやトルエンのような有機溶剤、比較的低分子量の可
塑剤、界面活性剤を指す。又、高湿度環境下での水分付
着に起因するドット径の肥大化は、定着したインクが、
水分による再溶解に原因のあることが判った。
【0007】このことから、粘着剤層からインク受理層
への該成分の浸透を防止することによって、粘着剤層に
起因するドット径肥大の問題は回避できると考えられ、
粘着剤層からインク受理層間に、皮膜成形性素材からな
るバリアー層を設けることが、その対策である。しか
し、高湿度環境下で発生するドット径の肥大化は、該シ
ート外部からの水分の付着によるものであり、該バリア
ー層を設けてもその対策にはならず、原因の異なるドッ
ト径の肥大化を回避するためには、該インク受理層をイ
ンク中の染料成分を捕獲するインク定着層とインク中の
溶媒成分を吸収するインク吸収層に分離し、該インク定
着層を特定の顔料を主成分とする塗被組成物により構成
することにより、本発明の目的が完成に至ることを見い
出した。即ち、本発明は、木材パルプを主体とする組成
物からなる支持体上の片面に塗層、他面に粘着剤層が設
けられたラベル用インクジェット記録シートにおいて、
該塗層が、カチオン性コロイド粒子を主体とする組成物
からなるインク定着層であることを特徴とするラベル用
インクジェット記録シートを提供するものである。
【0008】以下、本発明のラベル用インクジェット記
録シートについて、詳細に説明する。本発明のラベル用
インクジェット記録シートは、インク中の染料成分及び
溶媒成分を定着及び吸収させる機能を分離する層構成か
らなる。即ち、印字後に、インク中の染料成分の殆どを
該記録シートの塗層(以下、インク定着層と略す)に定
着させ、次いで支持体に溶媒成分を吸収させたラベル用
インクジェット記録シートである。
【0009】一般に、多孔性合成非晶質シリカ、多孔性
炭酸非晶質マグネシウム等の多孔性無機顔料からなる塗
層を支持体上に塗設し、インク定着性とインク吸収性を
両立したインクジェット記録シートが製造されている。
又、2級アミン、3級アミン、4級アンモニウム塩から
なるカチオン性染料定着剤により、該染料定着剤が、イ
ンク中の染料成分である−SO3Na基、−SO3H基、
−NH2基等と反応して水に不溶な塩を形成し、耐水性
を確保する対策も行われている。しかし、ラベル用途に
おいては、粘着剤層に起因するドット径の肥大化を回避
することはできない。又、水分付着によるドット径の肥
大化についても、該染料成分と未反応の該染料定着剤の
溶解が生じるために、回避することは難しい。
【0010】しかし、本発明に示すように、カチオン性
コロイド粒子を主体とするインク定着性を有するインク
定着層と木材パルプを主体とする組成物からなるインク
吸収性を有する支持体で該記録シートを構成することに
より、これらの問題は回避される。この理由は定かでな
いが、粘着剤層に由来する問題については、一般的に製
造されている無機多孔性顔料及びカチオン性染料定着剤
を主体とする塗被組成物からなる塗層と比較して、該イ
ンク定着層のインク定着性が速いために、粘着剤層から
浸透する溶剤、可塑剤、界面活性剤が該インク定着層に
存在していても、インク定着能を低下させないためと考
えられる。特に、インク定着性とインク吸収性を1つの
塗層で確保する一般的な方法では、インク中の溶媒成分
が該塗層中に滞留するために、該溶媒成分と伴なって染
料成分が移動してドット径を肥大させると考えられる。
又、水分付着に由来する問題については、水が介在する
ことによる該コロイド粒子の再分散が生じないことが理
由と考えられる。更に、支持体を木材パルプを主体とす
る組成物とすることにより、インク中の溶媒成分が速や
かに該支持体に浸透し、良好なインク吸収性を確保する
ことが可能となる。
【0011】本発明に係るラベル用インクジェット記録
シートは、該記録シートの片面がインクジェット記録特
性を有するものであり、他面が粘着剤層が設けられたも
のであり、価格表示用ラベル、商品表示(バーコード)
用ラベル、品質表示用ラベル、計量表示用ラベル、広告
宣伝用ラベル(ステッカー)等のラベル用途として使用
することができる。
【0012】本発明に係る支持体とは、LBKP、NB
KP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、
CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の
古紙パルプ、等の木材パルプを主成分とする原紙であ
り、従来公知の顔料、バインダー、サイズ剤、定着剤、
歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添
加剤を適宜使用することができ、長網抄紙機、円網抄紙
機、ツインワイヤ抄紙機等の各種装置で製造できる。
又、該支持体をマシンカレンダー、TGカレンダー、ソ
フトカレンダー等のカレンダー装置により、平坦化処理
を行っても良い。更に、カール適性を向上させる目的
で、該支持体を挟んだインク定着層の反対面に、従来公
知の顔料を主成分としたバックコート層を塗設すること
も可能である。
【0013】本発明に係るカチオン性コロイド粒子と
は、水中に懸濁分散してコロイド状をなしているもので
あり、該粒子表面が正に帯電した粒子を指し、例えばベ
ーマイト、擬ベーマイト等のアルミナゾル、コロイダル
アルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和
物、或いは特公昭47ー26959号公報に開示されているよう
にコロイド状シリカ粒子表面をアルミナコーティングし
た粒子等が挙げられる。
【0014】該インク定着層は、該コロイド粒子自体が
接着能を有しているが、要求される塗層強度に合わせ
て、接着剤を用いることができる。接着剤としては、後
述する接着剤の内、ノニオン性又はカチオン性接着剤、
或いはノニオン化又はカチオン化修飾された接着剤が好
ましく、配合量としては、該インク定着層を構成する顔
料100重量部に対して、2〜50重量部であり、2重
量部未満では、折り割れ強度の低下が顕著となり、50
重量部を超えると支持体へのインク吸収性を低下させる
ために、インクジェット記録装置の種類によっては、イ
ンク溢れが生じたり、該インク定着層におけるインク定
着性を阻害する場合がある。
【0015】該インク定着層には、該コロイド粒子が、
0.5g/m2以上となるように塗設することにより、イン
ク定着性を発現することが可能であり、該コロイド粒子
と併用して従来公知の顔料を適用することも可能であ
る。塗設量は、該記録シートの風合いにも関係してお
り、コート紙の風合いが望まれる場合には、該インク定
着層の塗設量を増やすことによりその風合いを得ること
が可能となる。又、原紙や一般紙の風合いを得るため
に、塗設量を減じる必要がある場合、或いは色彩性のコ
ントロールを目的にして、各色のインク中の染料成分を
特定に捕獲する場合には、カチオン性染料定着剤を併用
することも可能であるが、その使用量は、ドット径の肥
大が許容される範囲内で調整する必要がある。
【0016】更に、該インク定着層には、添加剤とし
て、染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、
消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、
着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防
腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力
増強剤等を適宜配合することもできる。
【0017】又、本発明に係るラベル用インクジェット
記録シートは、該インク定着層と該支持体により構成さ
れるが、該支持体上にインク吸収性を有する塗層を設け
ても良い。例えば、該インク定着層と該支持体との間
に、従来公知の顔料及び接着剤を主成分とした塗層を設
けることにより、該インク定着層の塗設量が少ないとき
に発生しやすい該支持体を構成する木材パルプの繊維に
沿って発生するインクの拡散(フェザイリング)現象を
抑制することができる。
【0018】本発明に係る支持体、又はインク定着層の
カチオン性コロイド粒子と併用する顔料としては、公知
の白色顔料を1種以上用いることができる。例えば、軽
質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タ
ルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、
酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸
アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグ
ネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロ
イダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、
アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、
炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔
料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プ
ラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセ
ル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等を用いるこ
とができる。
【0019】又、支持体又はインク定着層に用いられる
バインダーとしては、ポリビニルアルコール、酢酸ビニ
ル、酸化澱粉、エーテル化澱粉、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘
導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、シリル変性ポリ
ビニルアルコール等;無水マレイン酸樹脂、スチレン−
ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエ
ン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;アク
リル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は
共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体又は共
重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン酢酸
ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;或いは
これらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単
量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹
脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤;ポ
リメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、
ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系
接着剤が挙げられ、1種以上で使用される。
【0020】該インク定着層を設ける際に、塗工又は含
浸する装置としては、各種ブレードコータ、ロールコー
タ、エアーナイフコータ、バーコータ、ロッドブレード
コータ、カーテンコータ、ショートドウェルコータ、サ
イズプレス、スプレー等の各種装置が挙げられ、それら
をオンマシン或はオフマシンで用いることができる。
又、塗工又は含浸後には、マシンカレンダー、TGカレ
ンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等のカ
レンダーを用いて仕上げても良い。又、熱可塑性樹脂で
該バリアー層を設ける際には、一般にラミネータが用い
られる。
【0021】本発明に係る粘着剤層は、下記に述べる剥
離紙の剥離剤塗工面に粘着剤を設け、粘着剤面と該記録
シートのインク受理層が塗設されていない面を重ねて、
プレスロール等で圧着する方法が一般に行われるが、該
記録シートに粘着剤を先に塗工して、剥離紙と貼り合わ
せても良い。該粘着剤には、ゴム系又はアクリル樹脂系
の粘着剤を用いることができる。ゴム系の主原料は天然
ゴム又はスチレン・ブタジエンラバーであり、天然ゴム
では、ロジン系樹脂や可塑剤等が添加され、通常ノルマ
ルヘキサンを溶媒として塗工する。又、スチレン・ブタ
ジエンラバーを主原料とした場合は溶融して塗工する。
アクリル樹脂系においては、2−エチルヘキシルアクリ
レート、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、ア
クリル酸、β−ヒドロキシエチルアクリレート等のアク
リル系モノマーを重合して作る。重合の方法により、酢
酸エチルやトルエン等の有機溶媒を用いたり、界面活性
剤を用いて水中で乳化させながら重合したエマルジョン
タイプを用いることができる。
【0022】又、粘着剤の耐熱性や耐溶剤性等の物性を
向上させるために、上記原料に、イソシアネート系、メ
ラミン系、金属キレート系等の架橋剤を用いて架橋反応
させても良いし、シリカ、カオリン、クレー、炭酸カル
シウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、
メラミン樹脂粒子、澱粉粒子等の顔料を添加したり、水
溶性高分子、石油系樹脂、各種パラフィンワックス、脂
肪酸及びその誘導体、高級アルコール類、金属石鹸類、
シリコーン類、更には帯電防止剤、増粘剤、分散剤、防
腐剤、酸化防止剤、消泡剤等を添加しても良い。これら
の粘着剤は、ラベル用インクジェット記録シートの使用
される用途に合わせた選択をすれば良い。
【0023】該粘着剤を設ける装置としては、エアーナ
イフコータ、ブレードコータ、バーコータ、ロールコー
タの他、スロットノズル、スロットダイ、ロータリース
クリーンプリンタ、グラビアコータ、オフセットグラビ
アコータ、ホットメルトホイール、スパイラルスプレー
等が挙げられ、粘着剤の種類及び塗工量、塗工した粘着
剤にパターンを付与する必要性等、用途に合った選択を
適宜行えば良い。
【0024】又、剥離紙の基材としては、上質紙、クラ
フト紙、グラシン紙、プラスチックフィルム等があり、
これらの基材上に剥離剤として、シリコーン樹脂を塗工
する。紙系基材の場合には、基材に熱可塑性樹脂をラミ
ネートし、平滑な面を得た方が剥離性が向上する。シリ
コーン樹脂を紙系基材に直接塗工したものはダイレクト
タイプ、紙基材上に熱可塑性樹脂をラミネートした後に
塗工したものはポリラミタイプ、プラスチックフィルム
上に直接塗工したものはフィルムタイプと呼ばれ、それ
ぞれの中から剥離紙として選択する基準は、インクジェ
ット記録装置内で、剥離紙が搬送途中で剥がれることの
ない接着力を有すること、自動ラベラーによる貼り付け
時に、該ラベラーの剥離力以下の接着力であることにあ
る。従って、用途にあった剥離紙の選択をすれば良く、
更に、カール適性の確保が必要な場合には、シリコーン
樹脂を塗工した基材の反対面に裏面処理として、熱可塑
性樹脂をラミネートしたり、合成樹脂をコーティングす
ることが好ましい。又、特殊な用途には、非シリコーン
系の剥離剤を使用しても構わない。
【0025】又、本発明に係る支持体と粘着剤層の間
に、皮膜形成性素材からなるバリアー層があると、上述
の粘着剤層に起因するドット径の肥大化を抑制できるの
で好ましい。本発明で云う皮膜形成性素材とは、ポリビ
ニルアルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、
大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコール等の水溶性
高分子バインダー;無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン
共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリ
ル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共
重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体又は共重
合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン酢酸ビ
ニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;或いはこ
れらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有単量
体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン樹脂、
尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤;ポリメ
チルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリ
ビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系接着
剤を指し、これらの中から1種類以上用いて膜化させて
該バリアー層を設けることができる。
【0026】又、該バリアー層には、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド等の熱可塑性
樹脂を押出成形、射出成形によって設けるもの、尿素樹
脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹
脂、エボナイト等の熱硬化性樹脂、或いは、アセトフェ
ノン類、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベンジル、
ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール、チオキサント
ン類等の光開始剤、ポリエステルアクリレート、エポキ
シアクリレート、ポリエステルウレタンアクリレート等
の光重合性プレポリマーを使用して、アクリレート、メ
タクリレートを光重合により硬化させた紫外線硬化や電
子線硬化等の光硬化によりバリアー層を設けたものも含
まれる。
【0027】該バリアー層は、厚さ基準で設けることが
好ましく、その厚さは、該バリアー層が設けられる表面
の粗さや塗工或いは含浸装置によって変量させる必要は
あるが、0.5〜20μmの範囲が好ましい。厚さが
0.5μm未満であると、バリアー層に部分的に欠陥が
生じやすくなるし、20μmを超えても本発明の目的に
対する効果はあまり変わらず、不経済になるだけであ
る。
【0028】本発明で云う水性インクとは、下記の着色
剤、液媒体、その他の添加剤からなる記録液体である。
着色剤としては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反
応性染料或は食品用色素等の水溶性染料が挙げられる。
【0029】水性インクの溶媒としては、水及び水溶性
の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルア
ルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコール等
の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセト
ン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトンアルコ
ール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル
類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1,2,6 −ヘキサントリオール、チ
オジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレング
リコール等のアルキレン基が2〜6個のアルキレングリ
コール類;グリセリン、エチレングリコールメチルエー
テル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エー
テル、トリエチレングリコール、モノメチルエーテル等
の多価アルコールの低級アルキルエーテル類等が挙げら
れる。これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチ
レングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリ
コールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモ
ノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエ
ーテルが好ましい。 その他の添加剤としては、例え
ば、PH調節剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、
表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性剤、及び防錆剤等が
挙げられる。
【0030】本発明におけるラベル用インクジェット記
録シートは、ラベル用インクジェット記録シートとして
の使用に留まらず、記録時に液状であるインクを使用す
る等のような記録シートとして用いることもできる。例
えば、熱溶融性物質、染顔料等を主成分とする熱溶融性
インクを樹脂フィルム、高密度紙、合成紙等の薄い支持
体上に塗工したインクシートを、その裏面より加熱し、
インクを溶融させて転写する熱転写記録用受像シート、
熱溶融性インクを加熱溶融して微小液滴化、飛翔記録す
るインクジェット記録シート、油溶性染料を溶媒に溶解
したインクを用いたインクジェット記録シート、光重合
型モノマー及び無色又は有色の染顔料を内包したマイク
ロカプセルを用いた感光感圧型ドナーシートに対応する
受像シート等が挙げられる。
【0031】これらの記録シートの共通点は、記録時に
インクが液体状態である点である。液状インクは、硬
化、固化又は定着までに、記録シートのインク受理層の
深さ方向又は水平方向に対して浸透又は拡っていく。上
述した各種記録シートは、それぞれの方式に応じた吸収
性を必要とするもので、本発明のインクジェット記録シ
ートを上述した各種の記録シートとして利用しても何ら
制限しない。更に、複写機・プリンター等に広く使用さ
れている電子写真記録方式のトナーを加熱定着する記録
シートとして、本発明におけるインクジェット記録シー
トを使用することもできる。
【0032】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
又、実施例において示す「部」及び「%」は、特に明示
しない限り重量部及び重量%を示す。
【0033】実施例1 支持体は、LBKP(濾水度400mlcsf)70部
とNBKP(濾水度450mlcsf)30部からなる
木材パルプ100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重
質炭酸カルシウム/タルクの比率が30/35/35の
顔料25部、市販アルキルケテンダイマー0.10部、
市販カチオン系アクリルアミド0.03部、市販カチオ
ン化澱粉1.0部、硫酸バンド0.5部を調成後、長網
抄紙機を用いて坪量70g/m2で抄造した。
【0034】支持体にインク定着層を設けた。インク定
着層組成物は、カチオン性コロイド粒子として、アルミ
ナ水和物(カタロイドAS−3;1次粒子径約10n
m:触媒化成工業社製)100部、接着剤としてポリビ
ニルアルコール(PVA117:クラレ社製)30部を
主成分とし、固形分濃度10%となるように調液した。
この塗液をエアーナイフコータを用いて、乾燥塗工量1
g/m2となるように塗工、乾燥し、カレンダー処理を行っ
た。
【0035】次いで、グラシン紙に市販のシリコーン樹
脂を1.0g/m2となるようにグラビアコータで塗工し
た後、シリコーン樹脂塗工面側に市販の水性アクリル系
エマルジョンタイプ粘着剤を乾燥塗工量20g/m2とな
るように塗工し、該粘着剤塗工面と該支持体を挟んだ該
インク定着層の反対面をプレスロールで貼り合わせて、
実施例1のラベル用インクジェット記録シートを得た。
【0036】実施例2 支持体は実施例1と同様に得た。インク定着層は、乾燥
塗工量5g/m2とした以外は、実施例1と同様の条件で得
た。次いで、実施例1と同条件で粘着剤を設けて、実施
例2のラベル用インクジェット記録シートを得た。
【0037】実施例3 支持体は実施例1と同様に得た。インク定着層は、支持
体表面に設けた。インク定着層の塗被組成物は、カチオ
ン性コロイド粒子として、酸化アルミニウム水和物によ
りカチオン変性した球状のカチオン性コロイダルシリカ
(スノーテックス−AK3;1次粒子径10〜20n
m:日産化学工業社製)100部、接着剤として、実施
例1にて用いたポリビニルアルコール30部を主成分と
し、固形分濃度10%となるように調液した。この塗液
をエアーナイフコータを用いて、乾燥塗工量3g/m2とな
るように塗工、乾燥し、カレンダー処理を行った。次い
で、実施例1と同条件で粘着剤を設けて、実施例3のラ
ベル用インクジェット記録シートを得た。
【0038】実施例4 支持体は実施例1と同様に得た。インク定着層は、支持
体表面に設けた。インク定着層の塗被組成物は、カチオ
ン性コロイド粒子として、酸化アルミニウム水和物によ
りカチオン変性した非球状のカチオン性コロイダルシリ
カ(スノーテックス−UP−AK1;幅10〜20nm
×長さ50〜200nmの凝集体:日産化学工業社製)
100部、接着剤として、実施例1にて用いたポリビニ
ルアルコール30部を主成分とし、固形分濃度10%と
なるように調液した。この塗液をエアーナイフコータを
用いて、乾燥塗工量2g/m2となるように塗工、乾燥し、
カレンダー処理を行った。次いで、実施例1と同条件で
粘着剤を設けて、実施例4のラベル用インクジェット記
録シートを得た。
【0039】実施例5 支持体は実施例1と同様に得た。インク定着層は、支持
体表面に設けた。インク定着層の塗被組成物は、実施例
3と同じカチオン性コロイド粒子100部、カチオン染
料定着剤(スミレーズレジン1001:住友化学社製)
15部、実施例1にて用いたポリビニルアルコール30
部を主成分とし、固形分濃度15%となるように調液し
た。この塗液をエアーナイフコータを用いて、乾燥塗工
量3.5g/m2となるように塗工、乾燥し、カレンダー処
理を行った。次いで、実施例1と同条件で粘着剤を設け
て、実施例5のラベル用インクジェット記録シートを得
た。
【0040】実施例6 支持体及びインク定着層は実施例4と同様に得た後に、
インク定着層が設けられた支持体の裏面にバリアー層を
設けた。該バリアー層は、ポリビニルアルコール(PV
A117:クラレ株式会社製)で構成し、乾燥後厚さ4
μmとなるように、エアーナイフコータを用いて塗工乾
燥後、カレンダー処理を行った。次いで、実施例1と同
条件で粘着剤を設けて、実施例6のラベル用インクジェ
ット記録シートを得た。
【0041】比較例1 支持体は実施例1と同様に得た。インク定着層は、支持
体表面に設けた。インク定着層の組成物は、カチオン性
コロイド粒子は用いず、顔料として、合成非晶質シリカ
(ファインシールX37B:徳山曹達社製)100部、
ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)3
0部、カチオン性染料定着剤(スミレーズレジン100
1:住友化学工業社製)20部を主成分とし、固形分濃
度13%となるように調液した。この塗液を用いて、エ
アーナイフコータにより乾燥塗工量5g/m2となるよう
に支持体表面に塗工した。次いで、実施例1と同条件で
粘着剤を設けて、比較例1のラベル用インクジェット記
録シートを得た。
【0042】比較例2 支持体は実施例1と同様に得た。インク定着層は、支持
体表面に設けた。インク定着層の組成物は、アニオン性
コロイド粒子(スノーテックス40;粒子径15nm:
日産化学工業社製)100部、接着剤としてポリビニル
アルコール(PVA117:クラレ社製)30部を主成
分とし、固形分濃度20%とした。この塗液を用いて、
エアーナイフコータにより乾燥塗工量5g/m2となるよ
うに支持体表面に塗工した。次いで、実施例1と同条件
で粘着剤を設けて、比較例2のラベル用インクジェット
記録シートを得た。
【0043】比較例3 支持体は、インク吸収性のない市販のポリエチレンテレ
フタレートフィルムとし、該フィルム上に、インク定着
層を設けた。インク定着層の塗被組成物は、実施例1と
同じものを用いて、エアーナイフコータにより乾燥塗工
量2g/m2となるように支持体表面に塗工した。次いで、
実施例1と同条件で粘着剤を設けて、比較例3のラベル
用インクジェット記録シートを得た。
【0044】実施例1〜6及び比較例1〜3の評価結果
を表1に示す。尚、表1に示す各特性は、以下の方法を
用いて評価した。尚、印字には、インクジェットプリン
タ(BJC820J:キヤノン社製)を用いた。
【0045】<インク吸収性>マゼンタインクとイエロ
ーインクからなる重色ベタ印字部(赤)及びシアンイン
クとイエローインクからなる重色印字部(緑)の境界部
分の重なり程度を下記の基準で目視評価した。インク吸
収性に劣ると両重色印字部が互いに混色して、黒線が現
れる。実用上問題とならないのは、A又はB評価であ
る。 A:黒部分はなく、インク吸収性に優れる。 B:部分的に黒線が見られるが、実用上問題ない範囲で
ある。 C:境界部分の全てに黒線が見られ、実用上問題とな
る。 D:境界部分の全てに黒線が見られ、黒線も太く、実用
上問題となる。
【0046】<ドット径肥大の評価>粘着剤層を設ける
ことによって生じるインクの滲み出しよるドット径の肥
大は、各実施例及び比較例のサンプルのドット径(D
o)と粘着剤層を設けていない各実施例及び比較例に対
応するサンプルのドット径(Dn)との比(Lo:Do/
Dn)で評価した。尚、評価条件としては、各サンプル
を20℃・65RH%の環境下に24時間放置して調湿
した後、同環境下で行い、上記のインクジェットプリン
タを用いて、ブラックインクでドットを印字し、画像解
析装置を用いて、下記の数1にて算出される円相当径を
ドット径として定義した。高湿度環境下で発生するドッ
ト径の肥大は、上記の各実施例及び比較例のサンプルの
ドット径(Do)を測定した後、それらのサンプルを4
0℃・90RH%の環境下に48時間放置して調湿し、
各サンプルのドット径(Dw)を測定して、その比(L
w:Dw/Do)により評価した。ここで、Dwは、下記の
数1にて算出される円相当径として定義した。ドット径
の肥大を示すこれらの比(Lo及びLw)は、1.0を超
えるとドットが肥大していることを示す。
【0047】
【数1】Di={(4/π)×Ai}1/2 ここで、Diは円相当径(ドット径)、Aiは実測面積
であり、iは測定条件を示す変数である(i=o、i=
n、i=wに相当する)。
【0048】
【表1】
【0049】表1から明かなように、カチオン性コロイ
ド粒子を適用した実施例1〜6は、インク吸収性に優
れ、粘着剤層に起因するドット径の肥大及び高湿度環境
下で発生するドット径の肥大が少ないことが示される。
又、支持体と粘着剤層の間にバリアー層を設けた実施例
6では、粘着剤層に起因するドット径の肥大が殆どない
ことが示される。一方、多孔性無機顔料を適用した比較
例1では、インク吸収性には優れるが、ドット径の肥大
を防止することができない。又、アニオン性コロイド粒
子を適用した比較例2では、支持体の繊維壁に沿ってイ
ンクが拡散する現象(フェザリング)が発生し、鮮鋭性
の低い画像となったばかりでなく、ドット径の肥大も大
きかった。更に、インク吸収性のない支持体であるポリ
エチレンテレフタレートフィルムを用いた比較例3で
は、ドット径の肥大は少ないが、インク吸収性が劣るこ
とが示される。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、支持体を木材パルプを
主体とする支持体とし、支持体上にカチオン性コロイド
粒子を主体とする塗被組成物からなるインク定着層を設
けることにより、高いインク吸収性を有し、粘着剤層に
起因するドットの肥大、高湿度環境下における水分付着
に起因するドットの肥大を抑制したラベル用インクジェ
ット記録シートを得ることができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材パルプを主体とする組成物からなる
    支持体上の片面に塗層、他面に粘着剤層が設けられたラ
    ベル用インクジェット記録シートにおいて、該塗層が、
    カチオン性コロイド粒子を主体とする組成物からなるイ
    ンク定着層であることを特徴とするラベル用インクジェ
    ット記録シート。
  2. 【請求項2】 支持体と粘着剤層との間に、皮膜形成性
    素材からなるバリアー層が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のラベル用インクジェット記録シー
    ト。
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