JP2000238417A - 記録シート - Google Patents

記録シート

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JP2000238417A
JP2000238417A JP11042429A JP4242999A JP2000238417A JP 2000238417 A JP2000238417 A JP 2000238417A JP 11042429 A JP11042429 A JP 11042429A JP 4242999 A JP4242999 A JP 4242999A JP 2000238417 A JP2000238417 A JP 2000238417A
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JP
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recording sheet
resin
ink jet
ink
receiving layer
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JP11042429A
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Yuji Iguchi
裕二 井口
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】金属光沢感を持ち、インクジェットプリンター
を用いて印刷が可能なアイキャッチ効果の高い記録シー
トおよびラベルでありながら、記録された文字の判読性
が良好な記録シートおよびラベルを提供すること。 【解決手段】支持体の一方の面に接着樹脂層、金属箔、
インク受理層を順次積層した金属光沢インクジェット記
録シートにおいて、該インク受理層表面のDIN675
30に従って測定した85゜における光沢度が50%以
上で、かつ60゜における光沢度が50%以下である金
属光沢インクジェット記録シートの発明。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録シートおよびラ
ベルに関するものであり、その中でも金属箔に直接記録
したような印象を与える金属光沢感をもった記録面をも
つインクジェット記録可能な記録シートおよびラベルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録
シートに付着させ、画像・文字などの記録を行なうもの
であるが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターン
の融通性が大きい、現像−定着が不要などの特徴があ
り、漢字を含め各種図形およびカラー画像などの記録装
置として種々の用途において急速に普及している。さら
に、多色インクジェット方式により形成される画像は、
製版方式による多色印刷に比較して遜色のない記録を得
ることが可能である。また、作成部数が少なくて済む用
途においては、安価であることからフルカラー画像記録
分野にまで広く応用されつつある。
【0003】このインクジェット記録方式で使用される
記録シートとしては、通常の印刷や筆記に使われる上質
紙やコーテッド紙を使うべく、装置やインク組成の面か
ら努力がなされてきた。しかし、装置の高速化・高精細
化あるいはフルカラー化などインクジェット記録装置の
性能の向上や用途の拡大に伴い、記録シートに対しても
より高度な特性が要求されるようになった。
【0004】即ち、当該記録シートとしては、印字ドッ
トの濃度が高く色調が明るく鮮やかであること、インク
の吸収が早く印字ドットが重なった場合においてもイン
クが流れ出したり滲んだりしないこと、印字ドットの横
方向への拡散が必要以上に大きくなく、且つ周辺が滑ら
かでぼやけないことなどの高い画像再現性が要求され
る。またインクジェット記録に用いられるインクが水溶
性であることからくる画像の耐水性の改良も必要であ
る。
【0005】しかし、高い画像再現性を追求する方向と
は別にポスターやラベルとしてインクジェット記録シー
トを使用する方向もできつつある。それらで使用される
画像は、ポップアートとか低解像度の写真画像で十分で
ある。むしろ、高精細画像よりはいかに人目を引くかと
言ったアイキャッチ効果に重点が置かれる。
【0006】アイキャッチ効果を高める手段としては、
大判化、人目を引く彩色化がある。大判化はインクジェ
ットプリンターの大型化やプロッターの使用で実現可能
である。しかし、人目を引く彩色に関しては、印刷でき
る色がインクのシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
の組み合わせからなるため、他のインクジェット印刷物
と差別化された色を表現することは従来難しかった。そ
こで、人目を引くように印刷面に光沢感を持たせた用紙
が開発された。光沢感を突き詰めればアルミニウム箔に
代表されるような金属箔にたどり着くが、インクジェッ
ト印字では使用インクが水性のものが多いこと、金属箔
自体に溶媒吸収性がなく、さらに乾燥工程もないためイ
ンクを表面に定着することは不可能であった。
【0007】そこで、本発明者らは金属箔上にインク受
理層を設けた金属光沢インクジェット記録シートを発明
し、特許出願している。しかし、記録面に過度の金属光
沢感があるとインク受理層面にインクジェットプリンタ
ーで印字を行った場合、特に細かな文字を印字した場合
に、その光沢感故にかえって文字が判読しにくくなって
しまうという事態が生じた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする課題は、金属光沢感を持ち、インクジェッ
トプリンターを用いて印刷が可能なアイキャッチ効果の
高い記録シートおよびラベルでありながら、記録された
文字の判読性が良好な記録シートおよびラベルを提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上のよ
うな問題点を解決するため鋭意研究の結果、以下の発明
に至った。
【0010】すなわち、支持体の一方の面に接着樹脂
層、金属箔、インク受理層を順次積層した金属光沢イン
クジェット記録シートにおいて、該インク受理層表面の
DIN67530に従って測定した85゜における光沢
度が50%以上で、かつ60゜における光沢度が50%
以下である金属光沢インクジェット記録シートの発明で
ある。
【0011】また、インク受理層に平均粒径15μm以
下の顔料を含有した上記金属光沢インクジェット記録シ
ートの発明である。
【0012】さらに、金属箔がアルミニウム箔である上
記金属光沢インクジェット記録シートの発明である。
【0013】さらに、上記インクジェット記録シートの
インク受理層が設けられた面の反対面に粘着樹脂層と剥
離紙が順次積層された金属光沢インクジェット記録ラベ
ルの発明である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の金属光沢インクジェット
記録シートおよびラベルは、金属箔上にインク受理層が
設けられているため、記録された画像に金属光沢が付与
されアイキャッチ効果が高まる。アイキャッチ効果を高
くするために、インク受理層面の金属光沢を向上させ
る、すなわち、光沢度を上げることになる。しかし、イ
ンク受理層面の光沢度を上げすぎると、金属光沢故にか
えって記録された画像、特に文字が読みとりにくくなっ
てしまう。そこで、本発明の金属光沢インクジェット記
録シートではインク受理層面の光沢度を限定することに
より印字された画像、特に文字の判読性を向上させるこ
とができることが判明した。
【0015】本発明に用いられる支持体としては、上質
紙、グラシン紙、キャスト紙、コーテッド紙などの通常
の天然パルプ紙が使用される。これらは白色でも、着色
されていても良い。また、支持体として合成繊維あるい
は合成樹脂フィルムを擬紙化したいわゆる合成紙、繊維
構造体(織布、編布、不織布)、ガラスファイバーシー
トなど無機質シート、合成樹脂フィルム、ガラス、金属
面、板あるいは合板、積層板などでもプリンターで搬送
可能でありインクジェット印刷できる可撓性、折り曲げ
適性などを有する範囲であれば、特に問題なく使用でき
る。これらは着色されていても何等差し支えない。ま
た、接着樹脂の目止めのためにアンカー処理などが施さ
れていても差し支えない。支持体の厚み、透明度、強
度、色については特に限定せずに用いることができる。
【0016】本発明において、金属箔を用いることによ
りインク受理層面の光沢度をDIN67530に従って
測定した85゜における値を50%以上で、かつ60゜
における値を50%以下にすることができる。本発明に
用いられる金属箔に用いられる金属はアルミニウム、
金、銀、銅、クロム、インジウム、錫など特に制限はな
い。厚みは、特に制限するものではないが、5〜20μ
m程度が、プリンター搬送性に問題を起こさず好まし
い。また、外側にくる金属箔の面は、光沢面の方がより
アイキャッチ効果が高く好ましい。
【0017】特にアルミニウム箔はその取り扱いの容易
さ、表面の安定性より好ましく、さらに着色層を設ける
ことにより多種類のカラーバリエーションを得ることが
できることより好ましい。
【0018】本発明で接着樹脂層を構成する接着樹脂と
しては、一般に紙分野で用いられる接着剤あるいは粘着
剤であれば特に制限はなく、用いられる樹脂としては例
えばゴム系接着樹脂、合成ゴム系接着樹脂、変性ゴム系
接着樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂系接着樹脂、ポリウレタ
ン樹脂系接着樹脂、ニトロセルロース系接着樹脂、ポリ
エステル樹脂系接着樹脂、尿素樹脂系接着樹脂、フェノ
ール樹脂系接着樹脂、メラミン樹脂系接着樹脂、レゾル
シノール系接着樹脂、ポリビニルアルコール系接着樹
脂、ケイ酸ソーダ系接着樹脂、エポキシ樹脂系接着樹
脂、シアノアクリル樹脂系接着樹脂、アクリル樹脂系接
着樹脂、シリコーン樹脂系接着樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂系接着樹脂、エチレン・酢酸ビニル系接着樹脂、
ポリアミド樹脂系接着樹脂、脂肪族あるいは芳香族ポリ
ウレタン系接着樹脂、共重合ナイロン系接着樹脂などが
使用されるが、接着強度、耐熱性などからポリウレタン
系接着樹脂が好適に用いられる。接着樹脂の塗布形状も
有機溶剤系、水溶液系、エマルジョン系、無溶剤系、反
応硬化系、あるいはホットメルトタイプであってもさし
つかえない。接着樹脂の硬化方法は自然乾燥、酸化硬
化、加熱硬化、付加重合、縮合重合、加熱乾燥、2液硬
化、あるいは放射線硬化であってもさしつかえない。
【0019】また、溶融押し出ししたポリエチレンやポ
リプロピレンなどの熱可塑性樹脂を接着樹脂としても良
い。熱可塑性樹脂を接着樹脂層に用いることによりアル
ミ箔表面に支持体の地合等表面形状の影響がでにくくな
る。
【0020】本発明において、DIN67530に従っ
て測定した85゜における値が50%以上で、かつ60
゜における値が50%以下である光沢度を実現する手段
としてインク受理層の塗工量で調節する方法とインク受
理層中に含有させる白色顔料の含有量で調節する方法が
あるが、この2つの手段に限定されるわけではない。
【0021】本発明の金属光沢インクジェット記録シー
トでは、その光沢度を実現するために、インク受理層の
塗工量は好ましくは5g/m2以上であり50g/m2以下
である。さらに、塗工量が5g/m2より少ないと、画像
濃度・色彩性・鮮明性が低く、インクが支持体の面方向
に拡散して鳥の羽状にギザギザしたフェザリングと呼ば
れるドット形状の悪化が発生する。また、塗工量が50
g/m2を超えると塗工後の乾燥工程における乾燥負荷が
高まり、塗工速度の低下に伴う生産性の低下ばかりでな
く、高負荷での乾燥では、インクジェット記録層を構成
する塗被組成物中のバインダーが、蒸発する溶媒と共に
インクジェット記録層表面に移動して、その表面の空隙
量を低下させるために、記録時に地汚れなどの発生があ
る。また、カールの発生等好ましくない現象も発生して
しまう。
【0022】本発明のインク受理層には公知の白色顔料
を含有させ、インク受理層面の光沢度を調節することが
できる。好ましい含有量はインク受理層を構成する全成
分に対して10重量%以上100重量%以下である。含
有量が10重量%より少ないと、特に測定角度60゜で
の光沢度が50%を超えてしまい好ましくない。また、
含有量が100重量%を超えると本発明の目的であるア
イキャッチ効果が劣ったものとなってしまう。
【0023】本発明において、インク受理層面の光沢度
を制御する手段としては、上記2つの方法があるが、特
にこれに限られるわけではなく、また、これらも単独で
用いられてもよいし、両者を併せて用いてもよい。
【0024】本発明に用いられるインクジェット記録層
には、公知の白色顔料を1種以上用いることができる。
例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カ
オリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸
化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワ
イト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダル
シリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化ア
ルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハ
ロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムな
どの白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメン
ト、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレ
ン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂などの
有機顔料などが挙げられる。上記の中でも、インクジェ
ット記録層中に主体成分として含有する白色顔料として
は、多孔性無機顔料が好ましく、多孔性合成非晶質シリ
カ、多孔性炭酸マグネシウム、多孔性アルミナなどが挙
げられ、特に細孔容積の大きい多孔性合成非晶質シリカ
が好ましい。
【0025】また、接着剤としては、例えば、ポリビニ
ルアルコール、酢酸ビニル、酸化澱粉、エーテル化澱
粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、
大豆蛋白、シリル変性ポリビニルアルコール等;スチレ
ン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタ
ジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;
アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体
又は共重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体又
は共重合体等のアクリル系重合体ラテックス;エチレン
酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス;或
いはこれらの各種重合体のカルボキシル基等の官能基含
有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メラミン
樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂系等の水性接着剤;
ポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマ
ー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹
脂系接着剤が挙げられ、1種以上で使用される。
【0026】本発明の支持体に、インク受理層を塗工す
る方法は、各種ブレードコーター、ロールコーター、エ
アーナイフコーター、バーコーター、ロッドブレードコ
ーター、ショートドウェルコーター、サイズプレスなど
の各種装置をオンマシンあるいはオフマシンで用いるこ
とができる。また、塗工後には、マシンカレンダー、T
Gカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー
などのカレンダーを用いて仕上げても良い。
【0027】本発明の金属光沢インクジェット記録ラベ
ルの粘着層で用いられる粘着剤は、一般的なアクリル樹
脂、天然及び合成ゴム、スチレン/ブタジエン共重合
体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル/エチレン共重合体、
デンプン、シリコーン系化合物、ニカワ、カゼイン、ポ
リビニルアルコール、ポリウレタン、ポリウレタン等の
樹脂を単独で、あるいは溶液、水溶液、エマルジョンの
形で用いることができる。好ましくは、合成樹脂が用い
られる。これらの粘着剤のセットの方法は熱乾燥、ホッ
トメルト等いかなる方法を用いても差し支えない。
【0028】該粘着剤は再剥離性であってもよい。再剥
離性粘着剤が有効に機能する為には、支持体と粘着剤と
の接着性(投錨性)が強い一方で、粘着剤の凝集力が強
く、かつ被接着体と粘着剤との接着性が弱いという特性
が要求される。これらの要求特性の内、投錨性を向上さ
せる為には粘着剤ポリマーの分子量が低いことが好まし
く、他2者を満足させる為には逆に粘着剤ポリマーの分
子量が高いことが好ましいというジレンマがあり、これ
をクリアする手段としては、例えば2液系の再剥離粘着
剤がある。これは主剤となる低分子量の粘着剤ポリマー
で支持体との投錨性を確保した後、適当な架橋剤でポリ
マーを架橋、高分子量化させることで粘着剤と被接着体
との接着力を調整するものであり、主剤としてはアクリ
ル共重合樹脂等、架橋剤としてはエポキシ樹脂等が用い
られるのが一般的である。あるいは、微球体粘着剤によ
る物理的ソケット効果によって被接着体との接着力を調
整したり、被接着体と粘着剤の表面極性に起因する両者
間の電気的結合を緩和するような官能基を粘着剤に共重
合することによって接着力を調整したりする方法もあ
る。
【0029】本発明の粘着層には、さらに、その他の添
加剤として、分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、
抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔
料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、
防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強
剤、帯電防止剤、老化防止剤などを適宜配合することも
できる。
【0030】本発明の粘着層を塗工する方法としては、
例えば、グラビアコーター、グラビアオフセットコータ
ー、バーコーター、ロールコーター、エアナイフコータ
ー、Uコンマコーター、スムージングコーター、マイク
ログラビアコーター、リバースロールコーター、4本あ
るいは5本ロールコーター、ブレードコーター、ディッ
プコーター、落下カーテンコーター、スライドコータ
ー、ダイコーター、溶融押し出しなど如何なる塗工方法
を用いてもよい。
【0031】本発明の粘着層を形成する樹脂の支持体へ
の浸透をより一層防止する目的で、支持体に接してバリ
ヤー層を設けてもよい。バリヤー層の役割は、粘着層を
設けるに当って、粘着層を形成する樹脂の支持体中への
浸み込み防止と、平滑性の付与である。本発明に用いる
ことのできるバリヤー層は、水溶性高分子あるいは親水
性高分子の水溶液あるいはエマルジョンにより設けるこ
とが可能である。必要ならば消泡剤、分散剤などを併用
して用いることができる。バリヤー層は、樹脂あるいは
溶媒が支持体に浸透するのを防ぐものであればポリオレ
フィン樹脂の溶融ラミネート、あるいはドライラミネー
トなどにより形成することもできる。
【0032】本発明の金属光沢インクジェット記録ラベ
ルで用いられる剥離紙は、何ら制限されることなく、フ
ィルムベース剥離紙、上質紙ベース剥離紙、ラミネート
紙ベース剥離紙等いかなるものを用いても良い。また、
その坪量、厚み、色に関しても何ら制限することはな
く、塗設されている剥離層もその使用用途に合っている
ものであればどのようなものを用いても構わない。
【0033】
【実施例】以下に、本発明の実施例をあげて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例、及び比較例において「部」及び「%」は、
特に明示しない限り重量部及び重量%を示す。なお、イ
ンク受理層面の光沢度の測定には、BYK Gardn
er社製Mirror−Tri−Gloss光沢度計を
使用した。
【0034】実施例1 支持体として坪量30g/m2の上質紙を用意し、溶融押
し出しダイにより接着樹脂として低密度ポリエチレンを
厚み15μmでラミネートを行うと同時に金属箔として
厚さ7μmのアルミニウム箔を圧着して接着し、金属箔
貼合せ紙を得た。次に、インク受理層組成物として、ポ
リビニルアルコール(PVA117、クラレ製)100
部、カチオン性染料定着剤(スミレーズレジン100
1,住友化学工業製)10部を用い、これを調液し、固
形分濃度10%とした。これを先に作製した金属箔貼合
せ紙の金属面にバーコーターで乾燥塗工量15g/m2
なるように塗工し、乾燥してインク受理層を形成して本
発明の金属光沢インクジェット記録シートを得た。該記
録シートのインク受理層面の光沢度を測定したところ8
5゜で56%、60゜で40%であった。
【0035】実施例2 インク受理層組成物を、平均粒径15μmの合成非晶質
シリカ(NipsilRS150:日本シリカ工業製)
100部、ポリビニルアルコール(PVA117、クラ
レ製)40部、カチオン性染料定着剤(スミレーズレジ
ン1001,住友化学工業製)10部を用い、これを調
液し、固形分濃度10%に変更した以外は実施例1と同
様にして本発明の金属光沢インクジェット記録シートを
得た。なお、該記録シートのインク受理層面の光沢度を
測定したところ85゜で52%、60゜で35%であっ
た。
【0036】実施例3 剥離紙として厚さ70μmのグラシンセパを用い、該剥
離紙の剥離面にコンマコーターで粘着樹脂層組成物とし
て粘着剤(東亞合成化学工業製 アロンタックHVC−
3300)を乾燥塗布量25g/m2となるように塗布
し、乾燥後、実施例1で作製した金属光沢インクジェッ
ト記録シートの裏面にあたる上質紙面と重ね合わせて粘
着加工を施し、本発明の金属光沢インクジェット記録ラ
ベルを得た。
【0037】実施例4 剥離紙として厚さ70μmのグラシンセパを用い、該剥
離紙の剥離面にコンマコーターで粘着樹脂層組成物とし
て粘着剤(東亞合成化学工業製 アロンタックHVC−
3300)を乾燥塗布量25g/m2となるように塗布
し、乾燥後、実施例2で作製した金属光沢インクジェッ
ト記録シートの裏面にあたる上質紙面と重ね合わせて粘
着加工を施し、本発明の金属光沢インクジェット記録ラ
ベルを得た。
【0038】比較例1 支持体として坪量30g/m2の上質紙を用意し、溶融押
し出しダイにより接着樹脂として低密度ポリエチレンを
厚み15μmでラミネートを行うと同時に金属箔として
厚さ7μmのアルミニウム箔を圧着して接着し、金属箔
貼合せ紙を得た。次に、インク受理層組成物として、ポ
リビニルアルコール(PVA117、クラレ製)100
部、カチオン性染料定着剤(スミレーズレジン100
1,住友化学工業製)10部を用い、これを調液し、固
形分濃度10%とした。これを先に作製した金属箔貼合
せ紙の金属面にバーコーターで乾燥塗工量3g/m2とな
るように塗工し、乾燥してインク受理層を形成して金属
光沢インクジェット記録シートを得た。該記録シートの
インク受理層面の光沢度を測定したところ85゜で58
%、60゜で52%であった。
【0039】比較例2 透明ポリエチレンテレフタレートフィルムの一方の面に
真空度5×10-4Torrで厚さが約100オングストロー
ムになるようにアルミニウム蒸着し、金属蒸着層を設け
た後、インク受理層組成物として、ポリビニルアルコー
ル(PVA117、クラレ製)100部、カチオン性染
料定着剤(スミレーズレジン1001,住友化学工業
製)10部を用い、これを調液し、固形分濃度10%と
した。これを先に作製した金属蒸着フィルムの金属面に
バーコーターで乾燥塗工量10g/m2となるように塗工
し、乾燥してインク受理層を形成して金属光沢インクジ
ェット記録シートを得た。該記録シートのインク受理層
面の光沢度を測定したところ85゜で63%、60゜で
70%であった。
【0040】〈試験方法〉 1)アイキャッチ効果 実施例および比較例で得たインクジェット用紙をA3判
に断裁し、適当な画像をインクジェットプリンターで
(エプソン製PM−5000C)で記録した後、蛍光灯
のもとで白地の壁に貼り付け、10m離れた時点から目
視で観察する。壁の白さと差別化され際だってその存在
が強調されているものをアイキャッチ効果優、壁の白さ
に同化してその存在が判然としないものをアイキャッチ
効果劣と判定する。
【0041】2)文字判読性 実施例および比較例で得たインクジェット用紙をA3判
に断裁し、インクジェットプリンターで(エプソン製P
M−5000C)で10、20、30、40ポイントで
アルファベットをブラック100%で印字した。印字し
た文字を3m離れた位置より目視し、何ポイントの文字
まで判読できたかで文字判読性を判定した。判読された
ポイント数が小さい方が文字判読性良好である。
【0042】
【表1】
【0043】評価:表より明らかなように本発明の金属
光沢インクジェット記録シートはアイキャッチ効果に優
れる上、光沢度が程々なため良好な文字判読性を示す。
一方、光沢度が本発明の範囲からはずれている比較例1
およびフィルムに金属蒸着をした比較例2では文字判読
性に劣っている。
【0044】
【発明の効果】本発明の金属光沢インクジェット記録シ
ートは優れたアイキャッチ効果と文字判読性を併せ持
ち、掲示物等に利用ができ有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H086 BA15 BA18 BA19 BA24 BA41 BA45 BA55 4F100 AB01C AB10C AB33C AK01B AK01E AK06 AK21 AT00A BA04 BA05 BA13 CA13D CB00B CB05E DE01D DG10E EH46 GB90 JD14D JL11B JL13E JL14E JN21D JN24 YY00D

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一方の面に接着樹脂層、金属
    箔、インク受理層を順次積層した金属光沢インクジェッ
    ト記録シートにおいて、該インク受理層表面のDIN6
    7530に従って測定した85゜における光沢度が50
    %以上で、かつ60゜における光沢度が50%以下であ
    ることを特徴とする金属光沢インクジェット記録シー
    ト。
  2. 【請求項2】 インク受理層に平均粒径15μm以下の
    顔料を含有したことを特徴とする請求項1記載の金属光
    沢インクジェット記録シート。
  3. 【請求項3】 金属箔がアルミニウム箔であることを特
    徴とする請求項1および2記載の金属光沢インクジェッ
    ト記録シート。
  4. 【請求項4】 インク受理層が設けられた面の反対面に
    粘着樹脂層と剥離紙が順次積層されたことを特徴とする
    請求項1〜3記載の金属光沢インクジェット記録ラベ
    ル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009196106A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Dainippon Printing Co Ltd 印刷物、およびその製造方法
CN102371725A (zh) * 2011-11-18 2012-03-14 江苏欧邦塑胶有限公司 仿铝拉丝复合膜
EP3459753A1 (de) * 2017-09-21 2019-03-27 Mitsubishi HiTec Paper Europe GmbH Tintenstrahlaufzeichnungsmaterial mit metallischer optik

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