JP3078355B2 - 分析装置 - Google Patents
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Description
試料像の視野探し等の操作とその表示を行う分析装置の
操作表示指示方式に関する。
の従来の構成例を示す図、図5は分析装置を他のデータ
処理装置とネットワークで接続した構成例を示す図であ
る。
線を試料に照射して試料の分析を行う分析装置において
は、試料上で必要な分析位置を探すために視野探しが行
われる。この視野探しでは、XYステージをX方向、Y
方向へ駆動するためのモータを設け、XYステージ上に
試料を保持して移動指示に基きXYステージを移動させ
る方式と、試料を保持するステージを固定して偏向器に
より試料に照射するビーム(電子線、光線、イオンビー
ム、X線等)を偏向する方式とがある。
も、視野探しの円滑な移動操作を行うための移動指示手
段としてジョイスティックが使用されている。これは、
ジョイスティックが他のツマミやレバー或いはカーソル
キー等による操作よりもはるかに円滑に視野探し等の移
動操作を行うことができるからである。そのため、分析
装置では、図4に示すように分析装置31にジョイステ
ィック33をケーブルによって接続すると共に、分析装
置31から得られる試料像をディスプレイに表示し処理
するデータ処理装置32を隣接して設けたようなハード
ウエアで構成されている。
しの移動指示手段として上記のようにジョイスティック
を使用すると、データ処理装置が分析装置に隣接し実質
的に一体に構成され、オペレータと対峙して処理を行う
形態の場合には問題ないが、ディスプレイを備えたデー
タ処理装置が分析装置から離れて構成される場合には問
題が生じる。すなわち、試料像の観察はディスプレイの
画面で行うため、データ処理装置が分析装置から離れて
構成されていると、オペレータがディスプレイの画面で
試料像を観察しながら視野探しの移動操作を行うために
は、遠隔操作を行うことが必要になる。しかし、ジョイ
スティックと本体とを接続するケーブルが長くなると、
物理的な制約或いはノイズの問題が生じる。そのため、
実際にはジョイスティックが接続できなくなり、円滑な
移動指示を行うことができなくなるという問題が生じ
る。
と一体化したものであっても、図5に示すようにネット
ワークを介して別に分離されたデータ処理装置34があ
り、このようなデータ処理装置34からネットワークを
介して分析装置31より得られる試料像の観察、操作を
行うことができる環境では、分析装置31とオペレータ
とが1対1からN対Nで構成されることになる。このよ
うな場合にも、図示のように複数のジョイスティック3
3を張り巡らせることは、先に述べたような問題があっ
て実際上極めて困難である。
ンを利用した場合、ワークステーションに適切なジョイ
スティックのためのハードウエアインタフェースを接続
しようとすると、構成が複雑になりコストも高くなると
いう問題がある。
って、特別にジョイスティックを接続しなくても他のマ
ウス等のポインティングデバイスで従来のジョイスティ
ックを使ったと同様の感覚で視野探しの移動操作を行う
ことができる分析装置の操作指示表示方式を提供するこ
とを目的とする。
料像を表示装置の画面に表示して試料観察を行う分析装
置において、前記表示装置の画面に表示される試料像に
重ねて基準点を中心とする同心円のスケールを表示する
と共に該スケール上にポインティングデバイスによる操
作指示のポイントと前記基準点とを結ぶベクトルを表示
する第1の信号処理手段と、前記表示装置の画面に表示
されたベクトルの方向と大きさに対応した試料像の移動
方向と移動速度を有する操作信号を生成する第2の信号
処理手段と、第2の信号処理手段により生成された操作
信号に基づき前記表示装置の画面に表示された試料像の
移動を行う試料像移動手段とを備え、前記ポインティン
グデバイスの操作指示に従い前記表示装置の画面におい
て試料像上に試料像の移動する方向及び速さに対応する
ベクトルとスケールを重ねて表示しながら前記試料像移
動手段により試料像を移動できるようにしたことを特徴
とする。
び第2の信号処理手段により表示装置の画面にポインテ
ィングデバイスの操作信号をベクトルに変換し試料像に
重ねて、さらにはウィンドウを設定してウィンドウと共
に試料像に重ねてベクトルを表示すると共に、それに対
応する方向と大きさの操作信号を分析装置に与えるの
で、試料像上でポインティングデバイスの操作をベクト
ルで見ることができる。したがって、ポインティングデ
バイスとしてマウスを用いても、カーソルが移動する従
来の表示と異なりジョイスティックと同様に模擬できる
ので、円滑な移動指示を行うことができる。
する。図1は本発明に係る分析装置の操作指示表示方式
の1実施例を説明するための図である。
顕微鏡、その他量子線を照射して試料を分析するもので
あり、データ処理装置2は、分析装置1の動作を制御す
ると共に、分析装置1で採取された分析データを入力し
て処理するものである。表示装置3は、分析装置1から
データ処理装置2を介して得られた試料の観察像を表示
したり、データ処理装置2で処理されたデータを表示し
たりするものである。マウス信号処理部5は、マウス4
の操作(マウスボタンのオン/オフ、マウスの移動等)
を検出しその信号の処理を行うものであり、分析装置1
に対する移動操作を行う場合に、それぞれマウスの操作
信号を、分析装置1に与える移動信号に変換処理するも
のが移動信号処理部6、表示装置3のジョイスティック
ウィンドウ表示のための信号に変換処理するものが表示
信号処理部7である。
試料像で視野探しを行う場合、従来より採用されている
ジョイスティックによる移動指示の操作では、(ロ)に
示すように倒す方向とその角度によって移動方向X,Y
及び移動速度vx ,vy が設定される。したがって、観
察像を観ながら視野を移動させたい方向へジョイスティ
ックを倒すことによって、また、移動させたい速度に応
じてその倒す角度を変えることによって、その移動方向
及び移動速度において感覚的にジョイスティックの操作
を試料の視野移動に対応させることができる。しかし、
マウス4は、従来分析装置において使い慣れたジョイス
ティックとは異なり、マウス4の移動に対応してマウス
アイコンが移動するように表示されるので、例えばその
マウスアイコンの移動方向と移動速度で分析装置に移動
指示を与えても、感覚的には分かりにくい。
合、マウス4の操作に応じて表示信号処理部7で信号変
換処理を行い、(ハ)に示すようなジョイスティックウ
ィンドウを観察像の表示画面上に重ねて表示する。この
ジョイスティックウィンドウでは、同心円のスケール上
にジョイスティックの投影像を模擬してベクトルを表示
し、表示信号処理部6で、その方向と長さを移動方向と
移動速度(vx ,vy )に対応させて分析装置1に与え
るようにしている。つまり、マウス4の操作をジョイス
ティックウィンドウに連動表示させ、分析装置の移動操
作をさせることによって、オペレータは、従来より行っ
ているジョイスティックと同様の感覚で移動操作を行う
ことができる。
例によりさらに本発明を詳述する。図2はマウス操作に
よる信号処理系の構成例を示す図、図3は移動指示とス
テージ移動方向及び画像移動方向との関係を説明するた
めの図である。
ス位置検出回路、13はウィンドウ描画回路、14はX
方向移動信号生成回路、15はY方向移動信号生成回
路、16はX軸アンプ、17はY軸アンプ、18はX軸
駆動モータ、19はY軸駆動モータ、20はXYステー
ジ、21は表示装置、22はジョイスティックウィンド
ウを示す。
より分析装置から得られる試料像を表示すると共に、視
野探しではウィンドウ描画回路13からの信号にしたが
ってジョイスティックウィンドウ22を観察像の上に重
ね表示するものである。XYステージ20は、分析装置
内にあって観察試料を保持するものであり、これをX方
向、Y方向へ移動させるために駆動されるのがそれぞれ
X軸駆動モータ18、Y軸駆動モータ19である。
移動に対応したマウス位置を検出するものである。ウィ
ンドウ描画回路13は、ジョイスティックウィンドウ2
2と共にマウス11の操作にしたがって移動の方向、速
度を有するベクトルを表示装置21の画面に表示するた
めの回路であり、ベクトルに対応する移動の方向、速度
の指示をX,Yの成分に分解して生成し出力するのがX
方向移動信号生成回路14、Y方向移動信号生成回路1
4である。
しにおいて試料ステージの移動操作として、任意の方向
に移動する場合と、任意の位置をセンタリング(ダイレ
クト移動機能)する場合があり、以下にそれぞれの移動
操作について説明する。
作等、特定の操作により視野探しのモードすると、ウィ
ンドウ描画回路13では、試料像の表示された画面上に
ジョイスティックウィンドウ22を表示する。
ータは、まず、マウス11によりマウスアイコンをジョ
イスティックウィンドウ22の領域まで移動した後、マ
ウスボタンを押す。これによりウィンドウ描画回路13
では、マウスアイコンの表示をマウス11の移動に対応
してジョイスティックウィンドウ22の領域まで移動
し、マウスボタンが押されると、さらにマウスアイコン
の表示位置をジョイスティックウィンドウ22の中心へ
移動し、例えば○印のジョイスティックアイコンに変え
る。この間、XYステージは停止状態であり、ジョイス
ティックアイコンの表示位置とマウス11の位置との対
応がとられることになる。
マウスボタンを押したまま任意の方向へマウス11を移
動すると、ウィンドウ描画回路13では、(イ)に示す
ようにジョイスティックウィンドウ22の中心(X0 ,
Y0 )からマウス11の移動位置(X,Y)まで直線を
描く。これは、マウス11の移動に対応した方向、長さ
でベクトルを表すことになる。同時に、X方向移動信号
生成回路14では、マウス位置検出回路12で検出され
た原点(X0,Y0)とマウス位置(X,Y)から、X
方向の成分の移動速度Vx =Fx (X−X0,Y−Y
0)を計算し、Y方向移動信号生成回路15では、同様
にY方向の成分の移動速度Vy =Fy (X−X0,Y−
Y0)を計算する。
プ17で増幅された後X軸駆動モータ18、Y軸駆動モ
ータ19にXYステージ20の駆動信号として供給され
る。その結果、描かれたベクトルに対応した方向、速度
でXYステージが移動し、この移動にしたがって、画面
に表示された試料像の位置も移動することになる。マウ
ス位置とベクトルとステージの移動方向及び画像の移動
方向の関係を示したのが図3である。
11を移動させ、ベクトルの長さを変えることによって
試料像の移動速度を任意に変えることができ、同様にベ
クトルの角度を変えることによって試料像の移動方向を
任意に変えることができる。そして、目的とする視野を
画面の中央付近まで移動させたとき、オペレータがマウ
スボタンを放すと、ウィンドウ描画回路13では、ジョ
イスティックアイコンを元のマウスアイコンに戻し、X
方向移動信号生成回路14及びY方向移動信号生成回路
15では、XYステージを適当な減速を伴って停止させ
る。
する視野を画面内に移動させた後、煩わしい微調整を行
うことなく目的とする試料像の任意の点を画面の中央に
移動させる場合に行われる。このセンタリングは、オペ
レータがクリック操作を使ったときになされる。この場
合には、オペレータがマウス11の移動操作によりマウ
スアイコンをジョイスティックウィンドウ22の領域内
の目的とする位置に移動してボタンをクリックする。こ
の操作があると、ウィンドウ描画回路13では、図2
(ロ)に示すようにマウスアイコンをクロスヘアカーソ
ルに変えると共に、その位置からジョイスティックウィ
ンドウ22の中心まで矢印を描く。同時に、X方向移動
信号生成回路14とY方向移動信号生成回路15では、
この矢印の方向、長さに応じた移動量Ix =−Gx (X
−X0,Y−Y0)、Iy =−Gy (X−X0,Y−Y
0)を計算してモータの移動指令を出し、XYステージ
20を指定の移動量だけ加減速して移動する。移動が終
了すると、ウィンドウ描画回路13では、ジョイスティ
ックウィンドウ22の矢印を消去すると共に、クロスヘ
アカーソルから元のマウスアイコンへ戻す。
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、試料ステージを制御対象としたが、偏向
コイルを制御することによって行われる電子線の位置移
動や、表示画面より大きいサイズの画像メモリからその
一部を切り出して表示される場合の画像上の視野移動に
利用してもよい。図2に示す実施例では、ジョイスティ
ックウィンドウ22を画面の左上寄りに表示したが、中
央に表示してもよいし、ジョイスティックウィンドウ2
2を移動できるようにしてもよい。
てもよいし、マウスの表示形状やマウス操作方法が違っ
ていてもよい。
マウス以外にもトラッキングボールやライトペン、タブ
レット等の位置を取り込める装置を用いることができ、
それぞれに合わせたウィイドウを用いるようにしてもよ
い。例えばタブレットが用いられている装置では、タブ
レットウィンドウを表示するように変えてもよい。
にベクトルを表示するようにしてもよい。
も液晶表示装置、プラズマ表示装置等、他のグラフィカ
ルな表示ができる表示装置を同様に用いることができる
ことはいうまでもない。
ば、通常、データ処理装置に設けられているマウスを使
い、マウスによる移動指示を画面のジョイスティックウ
ィンドウで表示するので、従来のジョイスティックによ
る移動指示を同様の感覚で行うことができる。したがっ
て、分析装置にジョイスティックやタブレット等の特別
なものを設けなくてもよくなり、装置構成の簡略化を図
ることができる。また、一般のワークステーションでも
装置の操作ができるようになり、ネットワークを介して
遠隔にある複数の分析装置と複数の処理装置とを1:
N、M:1、或いはM:N接続することができる。さら
には、それぞれの装置で使用されているポインティング
デバイスによる操作をそれぞれの目的に応じたウィンド
ウで表示するので、種々のシステムを組み合わせた場合
にも、使い易い環境を提供することができる。
1実施例を説明するための図である。
図である。
向との関係を説明するための図である。
成例を示す図である。
クで接続した構成例を示す図である。
…マウス、5…マウス信号処理部、6…移動信号処理
部、7…表示信号処理部
Claims (1)
- 【請求項1】 試料像を表示装置の画面に表示して試料
観察を行う分析装置において、 前記表示装置の画面に表示される試料像に重ねて基準点
を中心とする同心円のスケールを表示すると共に該スケ
ール上にポインティングデバイスによる操作指示のポイ
ントと前記基準点とを結ぶベクトルを表示する第1の信
号処理手段と、 前記表示装置の画面に表示されたベクトルの方向と大き
さに対応した試料像の移動方向と移動速度を有する操作
信号を生成する第2の信号処理手段と、 第2の信号処理手段により生成された操作信号に基づき
前記表示装置の画面に表示された試料像の移動を行う試
料像移動手段とを備え、前記ポインティングデバイスの
操作指示に従い前記表示装置の画面において試料像上に
試料像の移動する方向及び速さに対応するベクトルとス
ケールを重ねて表示しながら前記試料像移動手段により
試料像を移動できるようにしたことを特徴とする分析装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03147289A JP3078355B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 分析装置 |
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---|---|---|---|
JP03147289A JP3078355B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 分析装置 |
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Family Applications (1)
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JP03147289A Expired - Fee Related JP3078355B2 (ja) | 1991-06-19 | 1991-06-19 | 分析装置 |
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006343193A (ja) * | 2005-06-08 | 2006-12-21 | Shimadzu Corp | X線透視装置 |
JP2015184039A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 株式会社日立ハイテクサイエンス | X線分析装置 |
-
1991
- 1991-06-19 JP JP03147289A patent/JP3078355B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04370639A (ja) | 1992-12-24 |
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