JP3077588B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP3077588B2
JP3077588B2 JP08142372A JP14237296A JP3077588B2 JP 3077588 B2 JP3077588 B2 JP 3077588B2 JP 08142372 A JP08142372 A JP 08142372A JP 14237296 A JP14237296 A JP 14237296A JP 3077588 B2 JP3077588 B2 JP 3077588B2
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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアクティブマトリク
ス方式とされた表示ピクセルを有する画像を表示する表
示装置に関し、特に電界放出型カソードを用いたFED
表示装置に対して 好適な表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電界を10
9 [V/m]程度にするとトンネル効果により、電子が
障壁を通過して常温でも真空中に電子放出が行われる。
これを電界放出(Field Emission)と云い、このような
原理で電子を放出するカソードを電界放出カソード(Fi
eld Emission Cathode)と呼んでいる。近年、半導体加
工技術を駆使して、ミクロンサイズの電界放出カソード
からなるアレイを用いて、面放出型の電界放出カソード
を作成することが可能となり、このような電界放出カソ
ードを用いた画像表示装置(FED表示装置)の研究開
発が行われている。
【0003】また、他の表示デバイスの1つとして、或
る種の蛍光体に電界を加えると発光するエレクトロルミ
ネセンスという現象に基づき、有機化合物を発光層に使
用した有機EL表示装置についても研究開発が行なわれ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの表
示装置の開発課題の1つとして、表示品位を上げるため
に良好な階調表現を実現するということがある。入力ビ
デオ信号に応じて発光輝度を制御し、良好な階調表現を
実現するには、例えば入力ビデオ信号の値に基づいてパ
ルス幅変調(PWM)を行なった信号をドライブ信号と
する方式がある。この場合、入力ビデオ信号の値に応じ
て各画素ピクセルの発光時間がコントロールされること
になるため、階調表現が行なわれることになる。
【0005】ところでこの場合は一般に、入力ビデオ信
号をA/D変換し、そのデジタルデータとカウンタのカ
ウント値との一致を検出することでパルス幅変調を行な
うことになるが、実際上、配線数やカウンター用クロッ
クの周波数の制限などから、A/D変換は6ビット程
度、つまり64階調程度が限界となってしまい、例えば
8ビットで256階調を表現したり、それ以上の階調を
実現することは非常に困難なものとなっていた。即ちP
WM方式では階調表現に実用上の限界があり、飛躍的な
表示の高品位化は望めないという問題点があった。
【0006】また他の方式としてドライブ電圧、即ちF
ED表示装置におけるゲート・カソド間電圧を変調する
ことにより階調表現を行うパルス振幅変調(PWM)方
式も考えられている。しかし、FED表示装置における
アノード電流特性上のアノード電流立ち上がり点電圧の
バラツキ(各画素ピクセル毎のバラツキ)や駆動回路の
温度特性、電力損失の点などから、階調を精密にコント
ロールできず、良好な表示品位が得られないという問題
点があった。
【0007】本発明はこのような問題点を解決すべく、
入力されたビデオ信号に応じた無段階の階調表現を実現
し、表示画像の品位を飛躍的に向上させるようにしたア
クティブマトリクス方式の表示装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表示装置は、マトリクス状に表示ピクセル
が形成されているFED表示部の、前記表示ピクセルが
電子放出部と表示部とから構成され、前記電子放出部
は、少なくとも1つ以上の電界放出カソードからなり、
前記表示部は前記電子放出部から放出される電子を捕集
するアノードと、該アノードに被着されている蛍光体か
ら表示装置を形成する。
【0009】そして、所定周期毎に順次走査されて前記
各表示ピクセルの前記電子放出部に間欠的にビデオ信号
が与えられており、前記各表示ピクセルの前記電子放出
部に与えられる前記ビデオ信号を次の周期まで保持する
保持手段(キャパシタ)と、該保持手段により保持され
たビデオ信号に応じた直流の定電流を前記電界放出カソ
ードに供給するFET素子からなる駆動手段が前記電子
放出部に備えられているようにした
【0010】前記表示手段において、前記保持手段はグ
ランド配線層とその上に形成された強誘電体膜とにより
構成されたキャパシタにより形成され、前記各FET素
子に印加するビデオ信号に対して、前記FET素子のゲ
ート・ソース間電圧−ドレイン電流特性の逆特性を与え
るビデオ信号補正回路を設けたり、前記ビデオ信号補正
回路は、前記各FET素子に印加するビデオ信号に対し
て、前記FED表示部の非線形特性に対する特性補正も
行なうようにしている。
【0011】このような本発明によれば、各表示ピクセ
ルをビデオ信号に応じた定電流により駆動することがで
きるので、ビデオ信号に応じた無段階の階調表現を実現
することができ、表示画像の品位を飛躍的に向上させる
ことができる。また、各表示ピクセルを駆動する駆動手
段を各表示ピクセル毎に備えるアクティブマトリクス方
式とすると共に、各駆動手段内に周期毎に与えられるビ
デオ信号を保持する保持手段を設けるようにしたので、
表示手段の出力端子数を低減することができる。さら
に、各表示ピクセルはデューティが1とされる直流駆動
となるので、ダイナミック方式の数分の1の駆動電圧に
より同一輝度が得られると共に、デューティが1とされ
るので表示手段の布線の浮遊容量の充放電による電力損
失をほぼなくすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
としての表示装置の概要を図1を参照して説明する。図
1において、表示部10はマトリクス状に配列されたm
×nのピクセルP11〜Pmnから構成されている。こ
れらのピクセルP11〜Pmnには、アナログのビデオ
信号Svがビデオアンンプ2により増幅され、さらにV
/I補正回路3によりビデオ信号の特性が補正されて供
給されている。この場合、ピクセルP11〜Pmnに
は、走査制御回路4により順次時分割されて、個々のピ
クセルP11〜Pmnにビデオ信号Svが間欠的に供給
されている。なお、走査制御回路4には同期信号Syn
cが供給され、走査制御回路4はこの同期信号Sync
のタイミングにより走査制御を行っている。
【0013】各ピクセルP11〜Pmnには駆動手段が
各々設けられており、表示部10はいわゆるアクティブ
マトリクス方式とされている。各ピクセルP11〜Pm
nに設けられた駆動手段は後述するが、間欠的に供給さ
れるビデオ信号を、次のフレーム周期で次のビデオ信号
が供給されるまで保持する保持手段と、保持手段で保持
されたビデオ信号のレベルに応じた定電流で駆動するF
ET素子から構成される。そして、FET素子により各
ピクセルP11〜Pmnを駆動する定電流が供給される
ようになる。各ピクセルP11〜Pmnは供給された定
電流に応じて発光するようになり、これにより、ビデオ
信号に応じた無段階とされた階調制御を行えるようにし
ている。なお、電源回路5は、表示部10に駆動用のア
ノード電源や、駆動手段に駆動電源等を供給している。
【0014】本発明は、このようにアクティブマトリク
ス方式とされた表示装置において、無段階の階調表現を
可能とすることができるものであり、その第1の実施の
態様であるFED表示装置を図2ないし図6を参照して
説明する。まずFED表示装置に用いる電界放出カソー
ド(FEC)として、図5に半導体加工技術により作成
されたスピント(Spindt)型と呼ばれる電界放出カソー
ド(FEC)を示す。
【0015】この図5に示すように、FECはガラス等
の基板Kの上にアルミニウム等の金属からなるカソード
電極Cが蒸着により形成されており、このカソード電極
C上にモリブデン等の金属からなるコーン状のエミッタ
Eが形成されている。カソード電極C上のエミッタEが
形成されていない部分には二酸化シリコン(SiO2)膜が
形成され、さらにその上にはゲートGTが形成されてお
り、ゲートGT及び二酸化シリコン膜に設けられた丸い
開口部の中に上記コーン状のエミッタEが位置してい
る。すなわち、このコーン状のエミッタEの先端部分が
ゲートGTに設けられた開口部から臨む構成とされてい
る。
【0016】このコーン状のエミッタEのエミッタ間の
ピッチは、10ミクロン以下で製作することができ、数
万から数10万個のエミッタEを1枚の基板K上に設け
ることができる。さらに、ゲートGTとエミッタEのコ
ーンの先端との距離をサブミクロンとすることができる
ため、ゲートGTとエミッタE(カソード電極C)間と
に僅か数10ボルトのゲート・エミッタ間電圧VGEを印
加することにより、電子をエミッタEから放出すること
ができる。この電界放出された電子はゲートGT上に離
隔して配置された正の電圧VA が印加されているアノー
ドAにより補集される。
【0017】このようなFECのカソード電流Ic −ゲ
ート・カソード間電圧VGC特性を図6に示す。この図6
に示すように、ゲート・カソード間電圧VGCが徐々に上
昇していくと、カソード電流Ic が流れ始めるようにな
る。この電流Ic が流れ始める電圧VGCを閾値電圧VTH
と云い、この時にゲート・カソード間の電界が約109
[V/m]程度となるためエミッタEから電子が放出さ
れ始めるようになる。これにより、カソード電流Ic
カソード電極Cに流れ始めるのである。一般に、ゲート
・カソード間には閾値電圧VTHよりかなり高い図示する
OP程度の電圧が印加されており、この時カソード電極
Cにはカソード電流Iopが流れるようになる。
【0018】この場合、コーン状のエミッタEの1つか
ら得られるエミッション電流は約1マイクロアンペアと
小さい電流であるため、多数のエミッタEをアレイ化す
ることにより所望の大きさのエミッション電流が得られ
るFECとしている。この場合、アノードAは放出され
た電子を捕集し、アノードAに蛍光体を設けておくとエ
ミッタから電界放出された電子が捕集されるアノードA
の蛍光体の部分を発光させることが出来る。このような
原理を利用することにより、FECを用いた画像表示装
置、即ちFED表示部が実現されている。
【0019】このような原理を用いたFED表示部10
の一部詳細図の一例を図2に示している。この一部詳細
図は、図1に示す一点鎖線で囲んだ表示部10のピクセ
ルP11,P12,P21,P22の4つのピクセルの
みを拡大して示すものである。表示部10は、図5で説
明した原理で表示が実行される部位であり、エミッタE
及びゲートGTからなるFECのアレーがj×kブロッ
クで1単位のピクセルP11〜Pmnにそれぞれ形成さ
れている。この場合、表示領域は図1に示すようにn×
mピクセルで形成される。ピクセルP11〜Pnmは、
すべて同一構成とされており、ピクセルの説明をピクセ
ルP11を代表として説明する。
【0020】ピクセル11はブロックFEC11,・・
・FEC22,・・・FECjkのj×kブロックのF
ECアレーを備えており、それぞれのブロックを独立し
て駆動する駆動手段がそれぞれ備えられている。駆動手
段は2つの電界効果トランジスタ(FET)と、信号保
持用のコンデンサ(キャパシタ)と、FETの特性変動
圧縮用の抵抗からなっている。具体的に説明すると、ブ
ロックFEC11においてFET TR−111はアナ
ログスイッチとして動作しており、ピクセルP11にビ
デオ信号が与えられる時に開いて、入力されたビデオ信
号をコンデンサC11およびFET TR−11のゲー
トに印加している。FET TR−111はピクセルP
11にビデオ信号が与えられる期間のみオンするよう制
御されるが、オンとなる周期は、例えば1フレーム毎と
されている。
【0021】このようにしてピクセル11に取り込まれ
たビデオ信号はコンデンサC11により次のフレームで
次のビデオ信号が与えられるまで保持される。また、コ
ンデンサC11の保持電圧はFET TR−11のゲー
トに印加されており、このため、FET TR−11の
ドレインにはこのゲート電圧に応じた定電流が流れるよ
うになる。このドレイン電流はブロックFEC11にカ
ソード電流として供給されるようになる。なお、FET
TR−11のドレイン電流はブロックFEC11の立
ち上がりの特性によらず、そのゲート電圧により決定さ
れるので、図6に示すブロックFEC11の立ち上がり
の特性にばらつきがあってもそのばらつきを吸収したカ
ソード電流が流せるようになる。このため、立ち上がり
特性のばらつきを原因とする輝度のばらつきを防止する
ことができる。
【0022】ところで、ピクセルP11に取り込まれた
ビデオ信号は、各ブロックに備えられたコンデンサC1
1〜Cjkにそれぞれ蓄積されて保持される。そして、
上述のようにFET TR−11〜TR−jkにゲート
電圧を供給している。これにより、各ブロックFEC1
1〜FECjkはビデオ信号のレベルに応じた直流の定
電流で駆動されるようになるので、そのデューティは1
(100%)となる。これにより、ダイナミック駆動す
る場合に比べて、同一輝度を得る場合に、アノード電圧
およびゲート電圧を数分の一とすることができ、耐圧を
低くすることができるので表示装置の設計を容易とする
ことができる。
【0023】次に各ピクセルP11〜Pmnを駆動する
駆動制御方法について説明する。図1に示す走査制御回
路4からは、ビデオクロック信号Vck、ビデオ同期信
号Vsy、ライン同期信号Lsy、ラインクロック信号
Lckが表示部10に与えられている。また、電源回路
5から供給されたゲート電源Vgは、すべてのピクセル
P11〜Pmnのゲートに常時印加されている。表示部
10の水平方向には1ピクセル毎に設けられたシフトレ
ジスタSR−H1〜SR−Hnが縦続接続されており、
このシフトレジスタSR−H1〜SR−Hnには、ビデ
オ同期信号Vsyが入力されており、ビデオクロック信
号Vckによりビデオ同期信号Vsyがシフトされてい
る。また、表示部10の垂直方向には、1ピクセル毎に
設けられたシフトレジスタSR−V1〜SR−Vmが縦
続接続されており、このシフトレジスタSR−V1〜S
R−Vmには、ライン同期信号Lsyが入力されてお
り、ラインクロック信号Lckによりライン同期信号L
syがシフトされている。
【0024】例えば、シフトレジスタSR−V1の出力
により一水平ラインのピクセルP11ないしP1nのス
イッチS−1−1〜S−1−nの一方にアクティブレベ
ルの信号が供給されている時に、シフトレジスタSR−
H1の出力がアクティブレベルとなった時は、スイッチ
S−1−1にのみ2つのアクティブレベルの信号が供給
されるので、スイッチS−1−1のみオンとなり、ピク
セルP11内のFETTR−111〜TR−jk1がオ
ンとなる。これによりオンとなったFETTR−111
〜TR−jk1を介して、ピクセル11にビデオ信号V
sが取り込まれるようになる。次のタイミングではビデ
オクロックVckにより、ビデオ同期信号Vsyがシフ
トされてシフトレジスタSR−H2の出力がアクティブ
レベルとなり、スイッチS−1−2のみオンとなって、
ピクセルP12内のFET TR−111〜TR−jk
1がオンとなる。したがって、これらのオンとなったF
ETを介してピクセル12にビデオ信号Vsが取り込ま
れるようになる。
【0025】シフトレジスタSRーH1〜SR−Hnで
ビデオ同期信号Vsyがシフトされていくに伴い、同様
にして、水平方向のピクセルP13〜P1nにビデオ信
号Vsが順次取り込まれる。次いで、一水平ラインの各
ピクセルにビデオ信号が取り込まれると、ライン同期信
号によりライン同期信号Lsyがシフトされて、シフト
レジスタSR−V2の出力がアクティブレベルとなり、
今度は2ライン目のピクセルP21〜P2nが、前述と
同様にして順次ビデオ信号Vsを取り込むようになる。
このような動作が引き続いて行われることにより、最終
ラインのピクセルPm1〜Pmnが順次ビデオ信号Vs
を取り込む。これにより、1フレームのビデオ信号が表
示部10に供給されたことになり、各ピクセルP11〜
Pmnでは保持しているビデオ信号に応じたカソード電
流を各FECブロックに供給して、入力されたビデオ信
号Vsの画像信号に応じた電子放出を行うようになる。
【0026】なお、FET TR−11〜TR−jkの
ソースに挿入されているソース抵抗R11〜RjkはF
ET TR−11〜TR−jkの特性の変動を抑える作
用を行うものである。すなわち、ドレイン電流が所定よ
り少ない時にはそのソース抵抗の電圧降下が少なく、F
ETをドレイン電流が増加させる方向に動作させ、ドレ
イン電流が所定より多い時にはそのソース抵抗の電圧降
下が大きくなり、FETをドレイン電流が減少させる方
向に動作させている。このようにして、ピクセルP11
〜Pmnからビデオ信号Vsに応じた電界放出動作が行
なわれ、これが図1には示していないアノード電極A側
に捕集されて蛍光体に衝突することにより、発光動作が
行なわれる。即ち画像を構成する1フレームの発光が行
なわれ、1枚の画像表示が実行される。
【0027】各ピクセルの各ブロックに備えられている
ビデオ信号保持用のコンデンサC11〜Cjkでは、ビ
デオ信号の更新が1フレーム毎に行われ、その間ビデオ
信号を保持している必要があるが、容量が不足する場合
は、グランド配線層の上に強誘電体膜を形成して作成し
たキャパシタを付加して容量を増加させるようにしても
よい。なお、コンデンサC11〜Cjkからの保持出力
電圧は、電界効果トランジスタであるFET TR−1
1〜TRjkのゲートに印加されるが、FET TR−
11〜TRjkを絶縁ゲート型であるMOS型としたの
で、その漏れ電流は小さく小容量のコンデンサC11〜
Cjkにより1フレームの期間ビデオ信号レベルを保持
できるようになる。
【0028】また、FET素子のドレイン・ソース間電
圧VDSとドレイン電流ID の特性としては、一般に図3
に示すような定電流特性が知られている。本例は、この
ようなFETの定電流特性を利用して、前述したように
カソード電流を、ビデオ信号に応じて無段階変調してい
る。例えば、ピクセルP11〜Pmnに対するカソード
電流としては、各ピクセルの特性に殆ど関係なく、MO
S型FET TR11〜TRjkのゲート電圧で決まる
電流が流れることになる。この場合、MOS型FET素
子のゲート・ソース間電圧VGSとドレイン電流ID の特
性は一般的に図4のように非線形となるが、ゲート電圧
となるビデオ信号Svに対して、この特性とは逆特性と
なる特性を与えることで、入力端子1に入力されるビデ
オ信号Svの電圧値に応じて無段階に線形に変調された
カソード電流が得られることになる。このためのビデオ
信号Svの特性処理はV/I補正回路3で行なわれる。
【0029】さらに、ブロックFEC11〜FECjk
からなる各ピクセルのゲート・カソード間電圧VGCとカ
ソード電流Ic の特性は上述したように図6のようにな
るが、最大輝度はVOP,IOPに設定されるとする。ビデ
オアンプ2のゲインとしては、MOS型FET TR−
11〜TR−jkの図3に示すドレイン−ソース間電圧
DSが湾曲点の手前、即ち1〜3Vの電圧となるように
調整する。つまりFET素子の定電流特性領域を用いる
ようにする。なお、図6に示すゲート・カソード間電圧
GCとカソード電流Ic の非線形特性を、V/I補正回
路3で補正するようにしてもよい。
【0030】そしてV/I補正回路3では、ビデオ信号
Svに対して例えば対数圧縮処理を施し、図4に示すF
ET素子のゲート・ソース間電圧VGSとドレイン電流I
D の特性とは逆特性が与えられるようにし、そのように
処理されたビデオ信号SvがMOS型FET TR−1
1〜TR−jkのゲートに印加されるようにする。する
と、各ピクセルのカソード電極C1〜Cnに流れる電流
は、入力端子に入力されるビデオ信号Svの電圧値に対
してリニアな特性となり、つまりビデオ信号Svに応じ
て無段階に線形に変調されたカソード電流が得られるよ
うになる。
【0031】また、表示部10での輝度は、そのアノー
ド電力に比例する。アノード電圧は通常一定とすること
から、輝度はアノード電流に比例し、アノード電流はほ
ぼカソード電流と同じとなる。すなわち、カソード電流
が変化すれば、輝度はそれに応じて変化するため、ビデ
オ信号Svに応じて無段階に変調されたカソード電流に
より、ビデオ信号Svに応じた無段階階調表現が、本発
明において実現されることになる。この場合、当然なが
ら従来のPWM変調のような階調の多段階化への制限も
なく、また図6の特性のバラツキの影響もないため、表
示画像の品位を飛躍的に向上させることができる。
【0032】ところで、V/I補正回路3の処理のみで
は特性補正が不十分であるときなどは、ビデオ信号Sv
に対してA/D変換、補正演算、D/A変換を行なう補
正回路系を設け、デジタル演算による補正を行なうよう
にしてもよい。このような場合は、各FET TR−1
1〜TR−jk毎、各ピクセル毎に対応した特性補正も
可能となる。またデジタル演算補正により各FET T
R−11〜TR−jk毎での特性補正を行なう場合は、
特性バラツキ補正のための上記のソース抵抗11〜jk
は不要となる。
【0033】さらにビデオ信号Svの特性補正のために
は、各ピクセルP11〜Pmnまでの特性を予めテーブ
ルデータとしてメモリに保持しておき、それに基づいて
補正を実行するようにすることもできる。また、表示装
置をフルカラー化する場合は、1ピクセル内において
R、G、Bの蛍光体を設けると共に、FECアレーから
なるブロックをR、G、Bに対応して3分割し、それぞ
れの色のビデオ信号を分割された各ブロックで取り込ん
で保持するようにする。この場合、ゲート電極も分割さ
れたブロックに対応して分割すると、各ゲート電極のゲ
ート電圧を調整することにより、色バランスを調整する
ことができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明のFEDに適
応した表示装置は、各表示ピクセルを各電界放出部に形
成したFETによって定電流により駆動することができ
るので、この定電流駆動とされたビデオ信号に応じた無
段階の階調表現を実現することができ、表示画像の品位
を飛躍的に向上させることができる。また、各表示ピク
セルを駆動する駆動手段を各表示ピクセル毎に備えるア
クティブマトリクス方式とすると共に、各駆動手段内に
周期毎に与えられるビデオ信号を保持する保持手段を、
グランド配線層と強誘電体膜によって構成されるよう
しているので、表示手段の出力端子数を低減することが
できる。さらに、各表示ピクセルはデューティが1とさ
れる直流駆動となるので、ダイナミック方式の数分の1
の駆動電圧により同一輝度が得られると共に、デューテ
ィが1とされるので表示手段の布線の浮遊容量の充放電
による電力損失をほぼなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のFED表示装置の
表示部の一部を詳細に示す図である。
【図3】FETのVDS−ID 特性の説明図である。
【図4】FETのVGS−ID 特性の説明図である。
【図5】FECの構造の説明図である。
【図6】FECのVGC−IC 特性の説明図である。
【符号の説明】
2 ビデオアンプ 3 V/I補正回路 4 走査制御回路 5 電源回路 10 表示部 P11〜Pmn ピクセル FEC11〜FECjk 電界放出カソード TRー11〜TRーjk, TRー111〜TRーjk
1, TRー1〜TRーj , TRー11〜TRーj1 電界効果トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−67621(JP,A) 特開 平7−325553(JP,A) 特開 平2−148687(JP,A) 特開 平5−74569(JP,A) 特開 平5−94150(JP,A) 特開 平8−273560(JP,A) 特開 平7−168546(JP,A) 特開 平7−168538(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/20 G09G 3/22 H01J 31/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つ以上の電界放出カソード
    からなる電子放出部と、 前記電子放出部から放出された電子を捕捉するアノー
    ド、および、該アノードに被着されている蛍光体からな
    る表示部とをマトリックス状に配列し、表示ピクセルが
    形成されているFED表示部と、 所定周期毎に順次走査されたビデオ信号を前記表示ピク
    セルの電子放出部に順次供給するためのシフトレジスタ
    とを備え、 前記電子放出部にはグランド配線層とその上に形成され
    た強誘電体膜とによって構成されている複数のキャパシ
    タと、 該複数のキャパシタに保持された信号に応じた直流の定
    電流を前記各電界放出カソードに供給するFET素子か
    らなるアクティブ駆動手段が形成され、 前記シフトレジスタで選択され上記各ピクセルに取り込
    まれたビデオ信号が、次の周期まで前記キャパシタによ
    って保持されるように構成されていることを 特徴とする
    表示装置。
  2. 【請求項2】 前記各FET素子に印加するビデオ信号
    に対して、前記FET素子のゲート・ソース間電圧−ド
    レイン電流特性の逆特性を与えるビデオ信号補正回路が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ビデオ信号補正回路は、前記各FE
    T素子に印加するビデオ信号に対して、前記電界放出カ
    ソードの非線形特性に対する特性補正も行なうことを特
    徴とする請求項2に記載の表示装置。
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