JP3076805B1 - 釣糸姿勢矯正装置 - Google Patents

釣糸姿勢矯正装置

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JP3076805B1
JP3076805B1 JP11292408A JP29240899A JP3076805B1 JP 3076805 B1 JP3076805 B1 JP 3076805B1 JP 11292408 A JP11292408 A JP 11292408A JP 29240899 A JP29240899 A JP 29240899A JP 3076805 B1 JP3076805 B1 JP 3076805B1
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Abstract

【要約】 【課題】釣糸をスプールに巻き取る際に、スプールの端
部に位置する釣糸を整列させ、釣糸の完全な平行巻きを
実現するための装置を提供する。 【解決手段】スプール11の端部に位置する釣糸12を
当該端部側へ押しつける姿勢矯正部材13、14を設け
た。姿勢矯正部材13、14を所定のタイミングでスプ
ール11の両端に移動させて、釣糸12を押圧するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は、釣糸をスプー
ルに平行巻きする際に、スプールに対する釣糸の姿勢を
矯正して完全な平行巻きを実現するための装置である。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、従来から釣糸1は、
たとえば150m程度に裁断され、これをスプール2に
巻き取った形で販売されている。そして、最近では、釣
糸1は、スプール2に対して完全な平行巻きがなされて
おり、釣糸1はきれいに整列された状態で巻き取られて
いる。
【0003】ところで、釣糸1をスプール2に巻き取る
作業は、図に示すように、まずスプール本体3の外周面
に沿って釣糸1を順次整列させ、次いで、巻き取られた
釣糸4の上に送給される釣糸1をさらに巻き取ってい
く。このとき、釣糸1の完全な平行巻きを実現するため
には、整列された釣糸4の谷の部分5に順次釣糸1を配
置する必要がある。
【0004】しかし、送給される釣糸1がスプール2の
端部6に位置する場合は、すでに巻き取られた釣糸4の
谷の部分5にうまく釣糸1を載せることが困難であり、
スプール2の端部6において釣糸1が整列せず、完全な
平行巻きを実現できない場合があった。
【0005】そこで、本発明は、釣糸をスプールに対し
て平行巻きする際に、釣糸の姿勢を矯正して完全な平行
巻きを実現するための釣糸姿勢矯正装置を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ため、請求項1に係る釣糸姿勢矯正装置は、釣糸をスプ
ールに対して整列させた状態で平行巻きするための釣糸
巻取装置に適用され、送給される釣糸のスプールに対す
る姿勢を矯正する釣糸姿勢矯正装置であって、スプール
に対して順次送給される釣糸の側方に配置され、送給さ
れる釣糸に対して接触しスプールの右側へ押圧する第1
の位置と、送給される釣糸に対して接触しスプールの左
側へ押圧する第2の位置と、送給される釣糸から離反す
る第3の位置との間で変位可能に設けられた姿勢矯正手
段と、スプールに対する釣糸の位置を検出し、釣糸がス
プール右端部近傍に位置したときに右端検出信号を出力
し、釣糸がスプール左端部近傍に位置したときに左端検
出信号を出力する位置検出手段と、位置検出手段から出
力される右端検出信号に基づいて上記姿勢矯正手段を上
記第3の位置から第1の位置まで移動させ、位置検出手
段から出力される左端検出信号に基づいて上記姿勢矯正
手段を上記第3の位置から第2の位置まで移動させる変
位手段とを備え、上記変位手段は、上記姿勢矯正手段に
連結された歪センサを含んでおり、姿勢矯正手段によっ
て釣糸が押圧されたときに歪センサから出力される信号
に基づいて上記第1の位置および第2の位置を確定す
ことを特徴とするものである。
【0007】この構成によれば、釣糸をスプールに平行
巻きする場合に、姿勢矯正手段を第3の位置に配置し、
送給される釣糸から離反した状態で当該釣糸の側方に配
置する。この状態で釣糸を順次送給してスプールに巻き
取っていく。送給される釣糸がスプールの右端部近傍に
位置したとき、位置検出手段によって釣糸の当該位置が
検出され、右端検出信号が出力される。この右端検出信
号に基づいて、変位手段が姿勢矯正手段を第3の位置か
ら第1の位置まで移動させる。これにより、送給される
釣糸は、姿勢矯正手段によってスプールの右端側へ押圧
され、その姿勢が矯正される。一方、送給される釣糸が
スプールの左端部近傍に位置したとき、位置検出手段に
よって釣糸の当該位置が検出され、左端検出信号が出力
される。この左端検出信号に基づいて、変位手段が姿勢
矯正手段を第3の位置から第2の位置まで移動させる。
これにより、送給される釣糸は、姿勢矯正手段によって
スプールの左端側へ押圧され、その姿勢が矯正される。
特に本請求項に係る釣糸姿勢矯正装置では、姿勢矯正手
段を釣糸に押圧すると、釣糸によって姿勢矯正手段に応
力が生じて歪が生じる。この歪を歪センサが検出して信
号が出力される。そして、この出力信号に基づいて、姿
勢矯正手段の第1の位置および第2の位置を確定するこ
とができる。
【0008】また、本発明の目的を達成するため、請求
項2に係る釣糸姿勢矯正装置は、釣糸をスプールに対し
て整列させた状態で平行巻きするための釣糸巻取装置に
適用され、送給される釣糸のスプールに対する姿勢を矯
正する釣糸姿勢矯正装置であって、スプールに対して順
次送給される釣糸の側方に配置され、送給される釣糸に
対して接触しスプールの右側へ押圧する第1の位置と、
送給される釣糸に対して接触しスプールの左側へ押圧す
る第2の位置と、送給される釣糸から離反する第3の位
置との間で変位可能に設けられた姿勢矯正手段と、スプ
ールに対する釣糸の位置を検出し、釣糸がスプール右端
部近傍に位置したときに右端検出信号を出力し、釣糸が
スプール左端部近傍に位置したときに左端検出信号を出
力する位置検出手段と、位置検出手段から出力される右
端検出信号に基づいて上記姿勢矯正手段を上記第3の位
置から第1の位置まで移動させ、位置検出手段から出力
される左端検出信号に基づいて上記姿勢矯正手段を上記
第3の位置から第2の位置まで移動させる変位手段とを
備え、上記姿勢矯正手段は、送給される釣糸の両側に配
置された一対の棒状部材を含み、上記変位手段は、上記
姿勢矯正手段に連結された歪センサを含んでおり、姿勢
矯正手段によって釣糸が押圧されたときに歪センサから
出力される信号に基づいて上記第1の位置および第2の
位置を確定することを特徴とするものである。
【0009】この構成によれば、釣糸をスプールに平行
巻きする場合に、姿勢矯正手段を第3の位置に配置し、
送給される釣糸から離反した状態で当該釣糸の側方に配
置する。この状態で釣糸を順次送給してスプールに巻き
取っていく。送給される釣糸がスプールの右端部近傍に
位置したとき、位置検出手段によって釣糸の当該位置が
検出され、右端検出信号が出力される。この右端検出信
号に基づいて、変位手段が姿勢矯正手段を第3の位置か
ら第1の位置まで移動させる。これにより、送給される
釣糸は、姿勢矯正手段によってスプールの右端側へ押圧
され、その姿勢が矯正される。一方、送給される釣糸が
スプールの左端部近傍に位置したとき、位置検出手段に
よって釣糸の当該位置が検出され、左端検出信号が出力
される。この左端検出信号に基づいて、変位手段が姿勢
矯正手段を第3の位置から第2の位置まで移動させる。
これにより、送給される釣糸は、姿勢矯正手段によって
スプールの左端側へ押圧され、その姿勢が矯正される。
特に本請求項に係る釣糸姿勢矯正装置では、姿勢矯正手
段として一対の棒状部材を採用したので、姿勢矯正手段
の構造が簡単である。この一対の棒状部材を送給される
釣糸の両側に配置することにより、当該一対の棒状部材
を第3の位置に配置することになる。そして、送給され
る釣糸がスプールの右端部近傍に位置したとき、位置検
出手段によって釣糸の当該位置が検出され、右端検出信
号が出力される。この右端検出信号に基づいて、変位手
段が一対の棒状部材を第3の位置から第1の位置まで移
動させる。これにより、送給される釣糸は、当該棒状部
材によってスプールの右端側へ押圧され、その姿勢が矯
正される。一方、送給される釣糸がスプールの左端部近
傍に位置したとき、位置検出手段によって釣糸の当該位
置が検出され、左端検出信号が出力される。この左端検
出信号に基づいて、変位手段が一対の棒状部材を第3の
位置から第2の位置まで移動させる。これにより、送給
される釣糸は、当該棒状部材によってスプールの左端側
へ押圧され、その姿勢が矯正される。さらに、姿勢矯正
手段を釣糸に押圧すると、釣糸によって姿勢矯正手段に
応力が生じて歪が生じる。この歪を歪センサが検出して
信号が出力される。そして、この出力信号に基づいて、
姿勢矯正手段の第1の位置および第2の位置を確定す
ことができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態に係る釣糸姿
勢矯正装置10の外観斜視図である。この釣糸姿勢矯正
装置10は、スプール11に釣糸12を整列させた状態
で平行に巻き取るための釣糸巻取装置(図中二点鎖線で
その一部を示している。)に適用されるものであって、
スプール11に対して釣糸12を完全に整列させた状態
で巻き取るために、送給される釣糸12の姿勢を矯正す
るためのものである。
【0014】なお、図中、参照符号36は釣糸巻取装置
の巻取回転軸を示している。この巻取回転軸36を矢印
37の方向に回転させることによりスプール11を回転
させると共に、巻取回転軸36を矢印38に沿って移動
させる。これによりスプール11に釣糸12を整列させ
た状態で順次巻き取ることができるようになっている。
以下、詳しく説明する。
【0015】釣糸姿勢矯正装置10は、送給される釣
糸12の側方に配置された姿勢矯正部材13、14と、
スプール11に対する釣糸12の相対的位置を検出す
る位置検出部15と、姿勢矯正部材13、14を後述
する第1ないし第3の位置に変位させる変位機構16と
を備えている。
【0016】(1) 姿勢矯正部材(姿勢矯正手段) 姿勢矯正部材13、14は、本実施形態では、共に棒状
部材から構成されている。各姿勢矯正部材13、14は
細長の平板からなり、基端部17、18が、図に示すよ
うに変位機構16側に連結されている。この連結構造
は、たとえば図に示すような取付ピン19を介して変位
機構16側に固定するようにすることができる。この姿
勢矯正部材13、14の作用効果については、後述す
る。
【0017】(2) 変位機構(変位手段) 変位機構16は、姿勢矯正部材13、14の位置を変化
させるためのものである。変位機構16は、ベース20
と、駆動モータ21と、ボールねじ軸22を有するボー
ルねじ機構23と、ボールねじ軸22と駆動モータ21
との間に介在されたギアボックス24とを備えている。
【0018】ベース20は、図に示すように、内部に空
洞25が形成された方形の部材である。このベース20
は、たとえば合成樹脂や金属により構成することができ
る。
【0019】駆動モータ21は、ギアボックス24を介
してベース20に取り付けられている。駆動モータ21
は、図示しない回転軸を有しており、この回転軸がギア
ボックス24に連結され、さらにギアボックス24がボ
ールねじ軸22と連結されている。ギアボックス24
は、駆動モータ21の回転軸の回転を減速するためのも
のである。
【0020】ボールねじ機構23は、スライドベースと
なるボールねじ軸22と、ボールねじ軸22に沿ってス
ライドするスライダ26とを有している。ボールねじ軸
22は、一端側が回転自在な状態でベース20の側壁部
27に支持されており、他端側がベース20の他の側壁
部を貫通してギアボックス24に連結支持されている。
【0021】スライダ26の内部には、複数のボール
(図示せず)が収容されており、このボールがボールね
じ軸22に形成されたボール溝(図示せず)に係合して
いる。したがって、ボールねじ軸22が駆動モータ21
によって回転されることにより、ボールを介してスライ
ダ26が矢印28、29の方向に沿って左右に移動でき
るようになっている。
【0022】そして、スライダ26が矢印28の方向に
沿って右側に移動すると、やがて図中右側の姿勢矯正部
材13が送給される釣糸12に当接して押圧する位置に
変位する。このときの姿勢矯正部材13、14の位置を
第1位置と定義する。また、スライダ26が矢印29の
方向に沿って左側に移動すると、やがて図中左側の姿勢
矯正部材14が送給される釣糸12に当接して押圧する
位置に変位する。このときの姿勢矯正部材13、14の
位置を第2位置と定義する。さらに、これら第1位置と
第2位置との中間位置、すなわち、姿勢矯正部材13、
14が送給される釣糸12に当接しない位置(図示して
いる位置)を第3位置と定義する。
【0023】また、本実施形態では、変位機構16に対
して姿勢矯正部材13、14を支持するための支持部3
0が備えられている。具体的には、スライダ26に当該
支持部30が設けられており、スライダ26と共に支持
部30が左右に移動するようになっている。
【0024】支持部30は、支持フレーム31と、支持
フレーム31に取り付けられたアーム32と、上記取付
ピン19とを有している。
【0025】支持フレーム31は、本実施形態では立方
体形状に形成されており、たとえば合成樹脂等により構
成することができる。支持フレーム31の上面には、ポ
スト33が形成されている。このポスト33は、アーム
32の基端部を支持しており、アーム32は、ポスト3
3に固定された状態となっている。ポスト33は、内部
に図示しない歪センサを装備している。この歪センサと
しては、たとえばポスト33に生じる歪みを検出するス
トレインゲージ等を採用することができる。
【0026】つまり、ポスト33に所定の歪みが生じる
ことにより、歪センサが所定の信号を出力するようにな
っている。なお、歪センサは、ポスト33に設ける他
に、アーム32に設けることもできる。そして、アーム
32の形状をポスト33に比べて弾性変形し易い形状に
設定しておくことにより、一層精度よく所定の歪みを検
出することが可能となる。
【0027】アーム32は、細長の平板状部材により構
成することができ、たとえば合成樹脂や金属等を材料と
して採用することができる。アーム32の先端側には取
付穴が設けられており、この取付穴に上記取付ピン19
が挿通され、固定されている。なお、取付ピン19の固
定方法は、取付ピン19とアーム32とを溶接すること
もできるし、取付ピン19に雄ねじを形成し、アーム3
2を挟んでいわゆるダブルナットを掛けるという手段を
採用することもできる。
【0028】(3) 位置検出部(位置検出手段) 位置検出部15は、本実施形態では光センサ34を有し
ている。この光センサ34は、たとえばベース20に取
り付けられたブラケット39を介して固定することがで
きる。
【0029】光センサ34は、本実施形態では発光素子
と受光素子とを有している。そして、発光素子から発振
されたレーザ光を反射板35でパルス状に反射させて、
その光パルスを受光素子でカウントすることにより、巻
取回転軸36の回転数が検出できる。したがって、釣糸
12の線径に当該回転数を乗じた数値により、スプール
11の端部から順に巻き取った釣糸12のスプール11
に対する相対的位置を把握することができる。
【0030】つまり、スプール11の端部から巻き始め
た釣糸12は、スプール11の本体40に整列された状
態で順次巻き取られていくので、スプール11の回転数
に対応して釣糸12がスプール11の右端部近傍の所定
位置に達した状態および左端部近傍の所定位置に達した
状態を位置検出部15によって検出することができる。
そして、光センサ34は、釣糸12がスプール11の右
端部近傍の所定位置に達したときに信号(右端検出信
号)を出力し、また、左部端近傍の所定位置に達したと
きに信号(左端検出信号)を出力する。
【0031】釣糸12は、スプール11の端部から端部
へ折り返すように巻き取られていくから、右端検出信号
と左端検出信号とは交互に出力されることになる。そし
て、右端検出信号が出力された場合は、変位機構16に
よって姿勢矯正部材13、14が第1の位置に移動さ
れ、また、左端検出信号が出力された場合は、変位機構
16によって姿勢矯正部材13、14が第2の位置に移
動されるように設定することができる。
【0032】なお、本実施形態では、位置検出部15に
光センサを用いてスプール11の回転数によって釣糸1
2の位置を把握するようにしたが、矢印38に沿って移
動されるスプール11の位置を直接検出するようにして
もよい。また、釣糸12の位置を直接検出するようにす
ることもできる。
【0033】(4) 制御装置 本実施形態では、上記歪センサおよび光センサ34から
出力される信号にもとづいて後述のような変位機構16
の移動制御を行うための制御装置(図示せず)が備えら
れている。この制御装置は、本実施形態では変位機構1
6の支持フレーム31の内部に装備されているが、他の
部分に配置することもできる。
【0034】図2は、制御装置の模式図を示している。
制御装置41はCPUを備えており、光センサ34およ
び歪センサ42、並びに駆動モータ21が接続されてい
る。そして、光センサ34から出力された右端検出信号
または左端検出信号を入力したとき、歪センサ42から
出力された信号を入力したときは、次のような姿勢矯正
部材13、14(図1参照)の移動制御を行う。
【0035】(5) 本実施形態に係る釣糸姿勢矯正装置
の作用効果 以下、釣糸姿勢矯正装置10の動作について作用効果と
共に説明する。
【0036】図3ないし図7は、スプール11に釣糸1
2が順に巻き取られていく過程を示したものである。図
2ないし図7を参照して説明する。
【0037】まず、図1に示すように、釣糸巻取装置の
巻取回転軸36にスプール11を装着する。そして、図
3に示すように、釣糸12をスプール11の左端に固定
し、その状態で巻取回転軸36を矢印37に沿う方向に
回転させることにより、釣糸12は、スプール11の左
端から順に巻き取られていく。このとき、釣糸12の巻
取速度に対応させて巻取回転軸36を矢印38の右側方
向に沿って移動させる。これにより、釣糸12は、常に
スプール11に対して直交する方向から巻き取られる。
図3に示すように、この状態では姿勢矯正部材13、1
4は第3の位置に配置されており、釣糸12には接触し
ていない。
【0038】スプール11の回転は光センサ34によっ
て監視されており、上記光パルスを所定回数カウントす
ることにより、釣糸12が図4に示す位置(スプール1
1の右端部近傍)に達したことを検出して右端検出信号
を出力する。この右端検出信号は、図2に示すように制
御装置41に送られ、制御装置41は、右端検出信号に
基づいて駆動モータ21を回転させる信号を出力する。
【0039】上記信号に基づいて駆動モータ21が回転
されると、姿勢矯正部材13、14がスプール11の右
側(図4の白抜矢印の方向)へ移動し、図5に示すよう
に姿勢矯正部材13が釣糸12に接触して押圧する。こ
こで、図1も同時に参照して、姿勢矯正部材13が釣糸
12を押圧すると、アーム32が曲げを受け、これによ
りアーム32に歪みが生じる。この歪みは歪センサ42
(図2参照)により検出され、所定の歪みが検出された
場合には歪みセンサ42から信号が出力される。この信
号は、制御装置41に送られ、制御装置41は、当該信
号に基づいて駆動モータ21を停止させる信号を出力す
る。
【0040】図6を参照して、この状態で姿勢矯正部材
13、14の移動は停止され、姿勢矯正部材13、14
の第1の位置が確定される。つまり、釣糸12は、第3
の位置から第1の位置に移動された姿勢矯正部材13に
よってスプール11の右端に押しつけられて、その姿勢
が虚勢される。これにより、スプール11の右端まで巻
かれた釣糸12に連続して送給される釣糸12は、整列
された釣糸12の谷の部分43にうまく乗ることができ
る。
【0041】その後、駆動モータ21が回転され、姿勢
矯正部材13、14は、図7に示すように第3の位置へ
もどされる。
【0042】光センサ34は、常時スプール11の回転
を監視しているから、上記右端検出信号を出力した後、
改めて光パルスをカウントしている。したがって、右端
検出信号を出力した後、光パルスを所定回数カウントす
ることにより、釣糸12がスプール11の左端近傍に達
したことを検出して左端検出信号を出力する。その後の
処理は、上述したと同様である。
【0043】すなわち、左端検出信号は、図2に示すよ
うに制御装置41に送られ、制御装置41は、左端検出
信号に基づいて駆動モータ21を回転させる信号を出力
する。
【0044】駆動モータ21が回転されると、姿勢矯正
部材13、14がスプール11の左側へ移動し、姿勢矯
正部材14が釣糸12に対して右側から左側方向へ接触
して押圧する。ここで、姿勢矯正部材14が釣糸12を
押圧すると、アーム32が曲げを受け(この曲げの方向
は、姿勢矯正部材13が釣糸12を押圧した場合と逆方
向である。)、これによりアーム32に歪みが生じる。
この歪みは歪センサ42(図2参照)により検出され、
所定の歪みが検出された場合には歪みセンサ42から信
号が出力される。この信号は、制御装置41に送られ、
制御装置41は、当該信号に基づいて駆動モータ21を
停止させる信号を出力する。
【0045】この状態で姿勢矯正部材13、14の移動
は停止され、姿勢矯正部材13、14の第2の位置が確
定される。つまり、釣糸12は、第3の位置から第2の
位置に移動された姿勢矯正部材14によってスプール1
1の左端に押しつけられ、その姿勢が矯正される。これ
により、スプール11の左端まで巻かれた釣糸12に連
続して送給される釣糸12は、整列された釣糸12の谷
の部分にうまく乗ることができる。
【0046】なお、制御装置は、姿勢矯正部材13、1
4が第1および第2の位置に達した後は、速やかに第3
の位置へ戻るように設定されている。
【0047】このように本実施形態に係る釣糸姿勢矯正
装置10によれば、釣糸12をスプール11に対して平
行に巻き取る際に、送給される釣糸12がスプール11
の右端部近傍または左端部近傍に位置したとき、これを
検出して釣糸12をスプール11の右端または左端に押
圧するから、スプール11に巻き取られた釣糸12の上
にさらに釣糸12を巻き取る場合に、送給される釣糸1
2の姿勢を矯正してスプール11に巻き取られた釣糸1
2と釣糸12との間の谷の部分に、新たに送給される釣
糸12を配置することができる。その結果、スプール1
1の端部においても良好に釣糸12を整列させることが
でき、完全な平行巻きを実現することができる。
【0048】特に、本実施形態では、釣糸12を押圧す
る姿勢矯正部材13、14として一対の棒状部材を採用
しているので、姿勢矯正を行うための部材の構造をきわ
めて簡単にすることができ、釣糸姿勢矯正装置10全体
のコストを削減して安価に提供することができる。
【0049】さらに、アーム32に生じる歪を歪みセン
サによって検出し、これに基づいて姿勢矯正部材13、
14の位置を確定するから、送給される釣糸12の姿勢
矯正を簡単かつ確実に行うことができるという利点があ
る。
【0050】なお、本実施形態では、釣糸巻取装置によ
ってスプール11に対して釣糸12を巻き取る際に、巻
取回転軸36を移動させることによりスプール11を移
動させる構成を採用したが、これに限定されることはな
く、供給される釣糸12をスプール11に対して移動さ
せる構成を採用することもできる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本願に係る発明によれ
ば、釣糸をスプールに対して平行に巻き取る際に、送給
される釣糸がスプールの右端近傍又は左端近傍に位置し
たとき、これを検出して釣糸をスプールの右端または左
端に押圧するから、スプールに巻き取られた釣糸の上に
さらに釣糸を巻き取る場合に、送給される釣糸の姿勢を
矯正してスプールに巻き取られた釣糸と釣糸との間の谷
の部分に送給される釣糸を配置することができる。その
結果、スプールの端部においても良好に釣糸を整列させ
ることができ、完全な平行巻きを実現することができ
。さらに、姿勢矯正手段を釣糸に押圧したときに姿勢
矯正手段に生じる歪によって当該姿勢矯正手段の位置を
確定するから、送給される釣糸の姿勢矯正を簡単かつ確
実に行うことができるという利点がある(請求項1)。
【0052】特に、釣糸を押圧する姿勢矯正手段として
一対の棒状部材を採用した場合には、姿勢矯正手段の構
造を簡単にすることができ、釣糸姿勢矯正装置全体とし
てのコストを削減することができる(請求項2)。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る釣糸姿勢矯正装置の
斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る釣糸姿勢矯正装置の
制御系統を示す模式図である。
【図3】スプールに釣糸が巻き取られていく際のスプー
ルに対する姿勢矯正部材の位置を示す模式図であって、
姿勢矯正部材が第3の位置にある状態を示している。
【図4】スプールに釣糸が巻き取られていく際のスプー
ルに対する姿勢矯正部材の位置を示す図であって、位置
検出部が右端検出信号を出力し、姿勢矯正部材がスプー
ルの右側へ移動し始める状態を示している。
【図5】スプールに釣糸が巻き取られていく際のスプー
ルに対する姿勢矯正部材の位置を示す図であって、姿勢
矯正部材が釣糸に接触した状態を示している。
【図6】スプールに釣糸が巻き取られていく際のスプー
ルに対する姿勢矯正部材の位置を示す図であって、姿勢
矯正部材が釣糸を右側へ押圧した状態を示している。
【図7】スプールに釣糸が巻き取られていく際のスプー
ルに対する姿勢矯正部材の位置を示す図であって、釣糸
を押圧した姿勢矯正部材が第3の位置までもどされた状
態を示している。
【図8】スプールに釣糸を平行に巻いていく過程を示す
模式図である。
【符号の説明】
10 釣糸姿勢矯正装置 11 スプール 12 釣糸 13 姿勢矯正部材 14 姿勢矯正部材 15 位置検出部 16 変位機構 34 光センサ 42 歪みセンサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣糸をスプールに対して整列させた状態で
    平行巻きするための釣糸巻取装置に適用され、送給され
    る釣糸のスプールに対する姿勢を矯正する釣糸姿勢矯正
    装置であって、 スプールに対して順次送給される釣糸の側方に配置さ
    れ、送給される釣糸に対して接触しスプールの右側へ押
    圧する第1の位置と、送給される釣糸に対して接触しス
    プールの左側へ押圧する第2の位置と、送給される釣糸
    から離反する第3の位置との間で変位可能に設けられた
    姿勢矯正手段と、 スプールに対する釣糸の位置を検出し、釣糸がスプール
    右端部近傍に位置したときに右端検出信号を出力し、釣
    糸がスプール左端部近傍に位置したときに左端検出信号
    を出力する位置検出手段と、 位置検出手段から出力される右端検出信号に基づいて上
    記姿勢矯正手段を上記第3の位置から第1の位置まで移
    動させ、位置検出手段から出力される左端検出信号に基
    づいて上記姿勢矯正手段を上記第3の位置から第2の位
    置まで移動させる変位手段とを備え 上記変位手段は、上記姿勢矯正手段に連結された歪セン
    サを含んでおり、姿勢矯正手段によって釣糸が押圧され
    たときに歪センサから出力される信号に基づいて上記第
    1の位置および第2の位置を確定す ることを特徴とする
    釣糸姿勢矯正装置。
  2. 【請求項2】釣糸をスプールに対して整列させた状態で
    平行巻きするための釣糸巻取装置に適用され、送給され
    る釣糸のスプールに対する姿勢を矯正する釣糸姿勢矯正
    装置であって、 スプールに対して順次送給される釣糸の側方に配置さ
    れ、送給される釣糸に対して接触しスプールの右側へ押
    圧する第1の位置と、送給される釣糸に対して接触しス
    プールの左側へ押圧する第2の位置と、送給される釣糸
    から離反する第3の位置との間で変位可能に設けられた
    姿勢矯正手段と、 スプールに対する釣糸の位置を検出し、釣糸がスプール
    右端部近傍に位置した ときに右端検出信号を出力し、釣
    糸がスプール左端部近傍に位置したときに左端検出信号
    を出力する位置検出手段と、 位置検出手段から出力される右端検出信号に基づいて上
    記姿勢矯正手段を上記第3の位置から第1の位置まで移
    動させ、位置検出手段から出力される左端検出信号に基
    づいて上記姿勢矯正手段を上記第3の位置から第2の位
    置まで移動させる変位手段とを備え、 上記姿勢矯正手段は、送給される釣糸の両側に配置され
    た一対の棒状部材を含み、 上記変位手段は、上記姿勢矯正手段に連結された歪セン
    サを含んでおり、姿勢矯正手段によって釣糸が押圧され
    たときに歪センサから出力される信号に基づいて上記第
    1の位置および第2の位置を確定す ることを特徴とする
    釣糸姿勢矯正装置。
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