JP3665931B2 - 電磁石コイル巻線装置および電磁石装置 - Google Patents

電磁石コイル巻線装置および電磁石装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、大型導体を巻線する電磁石コイル巻線装置および電磁石装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電磁コイル巻線装置としては、例えば、図10に記載されたものが知られている。図10において、1は導体、2はこの導体1を巻き納めている導体供給装置における巻取りドラム、3は導体1を曲げ成型する曲げ成型装置、4は導体1を巻き取るための巻取り装置における巻芯、5は巻芯4の回転台である。
【0003】
導体製造者から受け渡された導体1は巻取りドラム2上に巻かれており、この巻取りドラム2は固定された導体供給装置に取り付けられ、その位置が固定されている。導体1のうち、この巻取りドラム2上の部分に巻かれた状態の導体1a(なお、以下の記述においては、巻取りドラム2上に巻かれている状態の導体1を、単に導体1aという)は、巻取りドラム2が回転方向Roへ回転し、この回転に伴い導体1aが巻きほぐされて、中間状態1b(なお、以下の記述においては、巻取りドラム2と曲げ成形装置3との間の導体1を、単に導体1bという)を経て曲げ成形装置3へと送られる。曲げ成形装置3は、3対のロールからなり、導体1bを巻取りドラム2上の導体1aの曲げ向きと同じ向きの所定の曲げ半径に曲げ成形する。曲げ成形装置3の位置は回転台5や巻芯4と干渉しない位置に、すなわち、最も大きい巻線曲げ半径の位置に固定されている。この曲げ成形装置3により所定の曲げ半径に曲げ成型された導体1c(なお、以下の記述においては、曲げ成形装置3により曲げ成形された後の導体1を、単に導体1cという)は、回転方向Rに回転する回転台5上の巻芯4に巻き取られて、連続巻線成型される。
【0004】
上記構成の電磁石装置における巻線コイル装置は、大型コイルであり、この大型コイルに使用される導体1は太く、例えば50mm程度の断面寸法となることもある。この場合導体1は、一般には一体の電気銅線や、細い銅線の撚線が用いられている。また、超電導コイルの場合は、金属管いわゆるコンジットに収納された超電導線の撚線が用いられている。このように導体1が太い場合、導体1または導体1を収納するコンジットに内部応力が残留している。
【0005】
したがって、外部拘束力が作用しない状態での曲げ半径が必要な形状に沿った曲げ半径でない場合には、導体1cを巻芯に固定する押さえ治具が取り外されたときに、巻取り外形寸法が崩れてしまうことになる。また、完成したコイル巻線が大きくなって、その寸法精度が悪くなるばかりか、巻線ターン間の空隙が大きくなり、巻回後に導体絶縁を施す場合等の取扱いにおいて各導体1cに大きな力が作用し、導体1cが折損するなどの問題が生じ易くなる。
このようなことから、曲げ成形装置3による導体1の曲げ成形寸法は、導体1が巻芯4に巻き付けられる状態時の寸法に合うようにするのが望ましい。したがって、図10に示したような巻線コイルの場合は、巻線コイルの形状が非円形であって、複数の曲率半径を繋いだ形状となっているので、導体1巻取り中に、曲げ成形装置3による曲げ成形半径を変化させる必要がある。そして、この曲げ成型半径の変更は、従来、曲げ成形装置3を構成する3対のロールの相対位置を変えることにより行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のコイル巻線装置は、次のような技術的要因により、曲げ成型装置3により曲げ成型した後において、導体1cの外部拘束力が作用しない状態での形状を、巻取り装置に巻き取られるときの形状に一致させることができず、巻取り終了後の完成電磁コイルの寸法精度が低く、導体1c間に空隙が生じて導体1cの変形、折損などの不都合が生ずるという問題があった。この技術的要因を以下に述べる。
【0007】
導体1aは、巻取りドラム2に巻かれている状態において、導体1aの所在位置毎に内部曲げ応力が異なる。このため、曲げ成形装置3から出た後の導体1cの曲げ半径は、曲げ成形装置3における3対のロールの相対位置を同一設定としても、巻取りドラム2に巻かれているときの位置により変化する。したがって、曲げ成形装置3による導体1の曲げ半径は、基本的には、巻芯4に巻き取られたときの位置形状に合わせて曲げるだけでなく(例えば、図11に示すように、巻芯4における部分21、22、23の形状に合わない曲げ半径では、導体1cを巻芯4に巻き付けるときに、導体1cが浮き上がることになり、不都合である)、巻取りドラム2に巻かれている状態における巻取り前の導体1aの内部応力を重畳した評価に基づき決定する必要があり、この評価に基づき、曲げ成形装置3のロール間の相対位置を設定する必要がある。しかし、この重畳評価は大変複雑であり、導体1が大型の場合には、巻取りドラム2に巻かれている状態における巻取り前の導体1aの内部応力が無視できないほど大きくなることがあった。
【0008】
また、導体1が特に大型の場合には、断面寸法の変動や偏肉が大きくなり、これがコイル曲げ特性の変動を来す虞がある。すなわち、曲げ成形装置3のロール間の相対位置設定が同じでも、導体1側の要因で曲げ半径が異なることがあった。
【0009】
また、曲げ成形装置3によって曲げられた導体1cは、従来のように曲げ成形装置3と巻芯4との間の相対位置が固定され、しかもその間隔が大きい場合には、曲げ成形装置3および巻芯4から曲げ荷重を受けて、実際に巻芯4に巻きとられる前に、曲げ成形装置3のロールによって曲げ成形された曲げ寸法が変化してしまうという虞があった。
【0010】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、曲げ成型装置により曲げ成型した後において、導体の外部拘束力が作用しない状態での形状を、巻取り装置に巻き取られるときの形状に一致させることができるように、導体を高精度で曲げ成形して、高寸法精度の電磁コイルを製造できるようにした電磁石コイル巻線装置を提供することを目的とする。また、この電磁石コイル巻線装置により製造した電磁石コイルを備えた電磁石装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による電磁石コイル巻線装置は、巻線装置への供給用に巻取りドラムに巻かれた導体を巻きほぐして巻き上げ側に供給する導体供給装置と、この導体供給装置から供給された導体を曲げ成型するとともに、この導体の曲げ成型時の曲げ半径を制御することのできる駆動可動部を備えた曲げ成形装置と、この曲げ成形装置により曲げ成型された導体を巻芯に巻き上げる巻取り装置と、この曲げ成形装置から送り出された直後の位置で曲げ成形された導体の局所的曲げ半径を測定する曲げ半径測定装置と、この曲げ半径測定装置から送り出された曲げ半径をフィードバックして、前記曲げ成形装置の曲げ半径の設定値を演算処理し、この演算処理結果に基づき前記曲げ成形装置の前記駆動可動部を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明による電磁石コイル巻線装置は、巻線装置への供給用に巻取りドラムに巻かれた導体を巻きほぐして巻き上げ側に供給する導体供給装置と、この導体供給装置から供給された導体を複数対の相対位置可変なロールにより曲げ成形する曲げ成形装置と、この曲げ成形装置により曲げられた導体を巻芯に巻き上げる巻取り装置と、前記曲げ成形装置を前記巻芯の回転中心に対し直角方向に移動する直線移動装置と、前記曲げ成形装置を前記巻芯の回転中心と平行な軸を中心とする回転方向に揺動回転する揺動回転装置と、前記巻芯の回転角度位置、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置および前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置を検出するそれぞれの検出装置と、前記巻芯の回転角度位置に対応し、前記曲げ成形装置と前記巻取り装置との間を渡る導体の応力が弾性範囲内となるように、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置についての設定値をそれぞれ演算処理し、この演算結果に基づき直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置を設定値となるように制御する制御装置とを備えたものとしても良い。
【0015】
また、本発明による電磁石コイル巻線装置は、巻線装置への供給用に巻取りドラムに巻かれた導体を巻きほぐして巻き上げ側に供給する導体供給装置と、この導体供給装置から供給された導体を複数対の相対位置可変なロールにより曲げ成形する曲げ成形装置と、前記導体供給装置の巻取りドラムおよび前記曲げ成形装置を、固定された巻芯の中心回りに公転させる公転装置と、前記曲げ成形装置を前記巻芯の中心に対し直角方向に移動する直線移動装置と、前記曲げ成形装置を前記巻芯の中心と平行な軸を中心とする回転方向に揺動回転する揺動回転装置と、前記公転装置の公転角度位置、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置および前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置を検出するそれぞれの検出装置と、前記公転装置の公転角度位置に対応し、前記曲げ成形装置と前記巻取り装置との間を渡る導体の応力が弾性範囲内となるように、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置についての設定値をそれぞれ演算処理し、この演算結果に基づき直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置を設定値となるように制御する制御装置とを備えたものとしても良い。
【0016】
また、本発明による電磁石コイル巻線装置において、前記曲げ成形装置は、モータ駆動のロールから構成され、前記巻取り装置の巻芯は、その回転中心が鉛直方向となるように配置されるとともに、該回転中心の回りに自由に回転するように構成され、かつ、前記曲げ成形装置により導体の接線方向に駆動される該導体から伝達される接線力により回転されるように構成することもできる。
【0017】
また、本発明による電磁石装置は、上記電磁石コイル巻線装置により製造された電磁石コイルを備えたことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1. 以下、この発明をコイル巻線装置に具体化した実施の形態1を図1に基づいて説明する。なお、前述の従来のコイル巻線装置と同一または相当する部分には同一の符号を付す。
図1において、1は導体、2はこの導体1を巻き納めている導体供給装置における巻取りドラム、3は導体1を曲げ成型する曲げ成型装置、4は導体1を巻き取るための巻取り装置における巻芯、5は同巻取り装置における巻芯4の回転台であって、回転台5は回転方向Rの方向に回転している。
【0019】
導体製造者から受け渡された導体1は、導体供給装置における巻きドラム2上に巻かれている。この導体1の巻取りドラム2上の部分1aは、巻取りドラム2が回転方向Roへ回転し、この回転に伴い導体1aが巻きほぐされて、中間状態1bを経て曲げ成形装置3へと送られる。曲げ成形装置3は、3対のロールからなり、導体1bを、巻取りドラム2上の導体1aの曲げと反対の方向に曲げることにより、巻芯4に巻き取られる方向に曲げ、かつ、所定の曲げ半径に曲げ成形する。曲げ成形装置3の位置は、回転台5や巻芯4と干渉しない位置に、すなわち、導体1cが巻き取られる最大半径の位置に固定されている。この曲げ成形装置3により所定の曲げ半径に曲げ成型された導体1cは、巻取り装置における回転台5上の巻芯4に巻き取られて、連続巻線成型される。
【0020】
使用される導体1は、例えば、数10mm程度の断面寸法を持つ、一体の電気銅線や、銅線の撚線や、あるいは超電導コイルの場合はコンジットに収納された超電導線の撚線である。また、曲げ成形装置3は、巻取り装置の巻芯4が図1に示した非円形で複数の曲率半径を繋いだ形状となっているので、巻取り装置が導体1を巻回する間に、3対のロール間の相対位置を変えることにより導体1の曲げ半径を変化させている。
【0021】
実施の形態1によれば、上記のように構成されているので、導体1は、導体製造者から受け取った状態で、巻取りドラム2に巻かれる製造過程において与えられた内部応力を有することになるが、本実施の形態1のように曲げ成形装置3により逆に曲げられることにより、この応力および歪履歴が一度消去されることになる。したがって、曲げ成形装置を出た後の導体1cの内部応力状態は、曲げ成形装置3で与えられる曲げ応力により略決定されることになり、巻取りドラム2に巻かれている状態での内部応力状態には略影響されないようになる。この結果、曲げ成形装置3における3対のロールの位置設定を同一とすれば、同一の曲げ半径に加工されることになり、曲げ成型装置3により曲げ成型した後において、導体1cの外部拘束力が作用しない状態での形状を、巻取り装置に巻き取られるときの形状に一致させる曲げ成形加工が容易になる。
【0022】
実施の形態2.
次に、この発明をコイル巻線装置に具体化した実施の形態2を図2に基づいて説明する。なお、前述の実施の形態1と同一または相当する部分には同一の符号を付す。
【0023】
上記実施の形態1では、導体1aを一つの曲げ成形装置3で、巻取りドラム上の導体1aの曲げられた向きと逆向きに曲げ成形し、さらに、巻芯4に巻き取られるときの位置に合わせた曲げ半径を付与するための曲げ成形を行ってきたことになる。これに対し、この実施の形態2における曲げ成型装置は、巻取りドラム2上の導体1aの曲げの向きと逆向きに導体1bを曲げ成形する曲げ成形装置(以下第1の曲げ成形装置という)3aと、巻芯4に巻き取られるときの位置に合わせた曲げ半径を導体1d(図2参照)に付与するための曲げ成形する曲げ成形装置(以下第2の曲げ成形装置という)3bとに分けたものである。すなわち、図2に示すように、巻取りドラム2と第2の曲げ成形装置3bとの間に、第1の曲げ成形装置3aを設けたものである。
【0024】
この実施の形態2によれば、巻取りドラム2から巻きほぐされた導体1bは、第1の曲げ成形装置3aにより導体1aを逆曲げすることにより、導体1a内部の応力、歪履歴が消去される。その後、第2の曲げ成形装置3bにより、導体1dが巻芯4に巻き取られる位置の曲げ半径に一致するように導体1dを曲げ成形することになる。この結果、この第2の曲げ成形装置3bでの加工は、導体1aが巻取りドラム2に巻かれているときの内部応力に略影響されずに済むため、容易に行うことができる。
【0025】
また、この実施の形態2によれば、巻取りドラム2と第1の曲げ成形装置3aとの間の導体1aに曲げ応力が作用しても、この曲げ応力をも第1の曲げ成形装置3aにより消去することができるので、巻取り装置の巻芯4、第2の曲げ成形装置3b、第1の曲げ成形装置3aおよび導体供給装置の巻取りドラム2との相対位置関係の許容選択範囲が広くなり、電磁石コイル巻線装置をコンパクトに設計することができる。
【0026】
実施の形態3.
次に、実施の形態3を図3および図4に基づいて説明する。なお、実施の形態1と同一または相当する部分には同一の符号を付す。
この実施の形態3は、実施の形態1における曲げ成形装置3の出口側で曲げ成形された導体1cの局所的曲げ半径を測定し、この局所的曲げ半径の測定結果を曲げ成形装置3における3対のロールの位置設定にフィードバックするように構成したものである。
【0027】
図3は巻取り装置の巻芯4および曲げ成形装置3の部分を示し、導体供給装置側を省略しているが、この導体供給装置側は実施の形態1と同一である。
この図3に示すように、曲げ成形装置3は、複数対の相対位置可変なロールにより導体1bを曲げ成型するものである。具体的には、曲げ成形装置3は、3対のロールからなり、その入口および出口側の2対のロールは固定ロール31、33として構成され、また、中央の1対のロールが、巻芯4の回転中心に対し可動ロール駆動装置34により直角方向に移動可能とされた可動ロール32として構成されている。そして、可動ロール駆動装置34によりこの可動ロール32を所定位置に設定することにより導体1bを所定の曲げ半径に加工できるようにしている。
また、この曲げ成形装置3の平面的な位置(図3における図面上の位置)は、巻芯4に巻き上げられる導体1と同じで、高さ方向にずらせた位置(図3においては紙面に垂直な手前側の位置)となっている。このように曲げ成形装置3を配置することにより、曲げ成形装置3を出た導体1cが巻芯4に至るまでに意図しない曲げを受けることを防いでいる。
【0028】
曲げ半径測定装置40は、2個の固定探触子41の先端位置および可動探触子42の先端位置から、曲げ成形装置3を出た導体1cの局所的曲げ半径を測定するものである。可動探触子42には可動部のストロークを検出する検出機構44が備わっている。この検出機構44は可動部のストロークを電気信号出力する。そして、後述する曲げ半径修正演算装置48から出力される信号により、曲げ成形装置3の可動ロール駆動装置34が制御され、指示されたロール位置に修正される。
【0029】
図4は、実施の形態3における制御装置の概略構成ブロック図で、この図において、51は曲げ成形装置3の可動ロール32の設定位置修正信号を演算する曲げ半径修正演算装置48を示す。この図に示すように、曲げ半径測定装置40の出力信号と目標曲げ半径信号とが曲げ半径修正演算装置48に入力され、この曲げ半径修正演算装置48において、曲げ成形装置3における可動ロール32の設定位置の修正信号が演算される。曲げ成形装置3と巻芯4との間の導体に弾性限界以上の荷重が作用しないように、曲げ成形装置3における可動ロール32の移動位置を演算し、この演算結果に基づく信号が曲げ成形装置3における可動ロール駆動装置34に入力されて、可動ロール32の位置が制御されている。なお、この実施の形態3においては、この可動ロール駆動装置34が曲げ成形装置における駆動可動部を形成している。
【0030】
したがって、本実施の形態では、曲げ成形装置3を出た後の導体1cの局所的曲げ半径が測定され、この測定値が曲げ成形装置3における可動ロール駆動装置34にフィードバックされて可動ロール32の可動位置が制御されるので、曲げ成形装置3に入る前における導体1aの内部応力、歪履歴による影響が排除される。また、導体1の断面寸法の変動や偏肉があり、これにより曲げ成形装置3を出た後の導体1cの曲げ半径が設定値からずれた場合は、この情報が直ちに曲げ成形装置3を出た後の導体1cの局所的曲げ半径が測定され、可動ロール駆動装置34にフィードバックされて可動ロール32の可動位置が制御される。したがって、本実施の形態3は、曲げ成形装置3により、導体1cの所要の形状(巻取り装置に巻き取られるときの形状)を自由形状(外部拘束力が作用しない状態での形状)とするように、実施の形態1に比し、より正確に成形することができる。
【0031】
実施の形態4.
次に、実施の形態4を図5および図6に基づいて説明する。なお、実施の形態1と同一または相当する部分には同一の符号を付す。
この実施の形態4は、実施の形態1における曲げ成形装置3の位置を可動にしたものである。
【0032】
図5に示すように、曲げ成形装置3は、実施の形態3の場合と同様に、複数対の相対位置可変なロールにより導体1bを曲げ成型するものであって、具体的には、固定ロール31、33、可動ロール32および可動ロール駆動装置34から構成されている。そして、この曲げ成形装置3を構成する3対のロール31、32、33全体が共通架台30に支持されている。また、この共通架台30は、巻芯4の回転中心50(回転台5の回転中心と同じ)と平行な軸51を中心とする揺動回転方向Tに共通架台30を揺動回転する揺動回転装置66(図6参照)と、巻取り装置における巻芯4の回転中心50に対し半径方向Sに直線移動可能とする直線移動装置65(図6参照)とを具備している。さらに、この電磁石コイル巻線装置は、半径方向Sへの曲げ成形装置3の直線移動位置S1(図示せず)を検出する直線移動位置検出装置62(図6参照)と、揺動回転方向Tへの曲げ成形装置3の揺動回転角度位置T1(図示せず)を検出する揺動回転角度位置検出装置63(図6参照)と、巻芯4の回転方向Rへの回転角度位置R1(図示せず)を検出する回転角度位置検出装置61(図6参照)とを有する。
【0033】
図6は、曲げ成形装置3の設定位置および曲げ成形装置3における可動ロール32の設定位置を修正する位置修正制御装置の概略構成を示すブロック図である。この図6に示すように、この位置修正制御装置では、巻芯4の回転角度位置R1の検出に対応して、回転角度位置検出装置61の出力信号R1aが曲げ成形装置の位置修正演算装置60に出力される。このとき、この曲げ成形装置の位置修正演算装置60では、曲げ成形装置3の半径方向Sの直線移動位置S1を検出する直線移動位置検出装置62の出力信号Slaと、曲げ成形装置3の揺動回転角度位置T1を検出する揺動回転角度位置検出装置63の出力信号T1aとを受信して、曲げ成形装置3と巻芯4との間の導体1cに弾性限界以上の荷重が作用しないように、半径方向Sへの曲げ成形装置3の直線移動位置、揺動回転方向Tへの曲げ成形装置3の揺動回転角度位置および可動ロール32の移動位置についての設定値を演算するとともに、この設定値に基づき半径方向Sへの曲げ成形装置3の直線移動位置信号Slb、揺動回転方向Tへの曲げ成形装置3の揺動回転角度位置信号T1bおよび曲げ成形装置3における可動ロール32の移動位置信号32bをさらに演算し、これら信号を可動ロール駆動装置34、曲げ成形装置の直線移動装置65および曲げ成形装置の揺動回転装置66に対しそれぞれ出力する。これにより、半径方向Sへの曲げ成形装置3の直線移動位置、揺動回転方向Tへの曲げ成形装置3の揺動回転角度位置および可動ロール32の移動位置がそれぞれの設定値となるように共通架台30の位置およびが可動ロール32の位置が修正される。
【0034】
本実施の形態4では、曲げ成形装置3により曲げられた導体1cが曲げ成形装置3および巻芯4から過大な荷重を受けることがないように、曲げ成形装置3と巻芯4との間の相対位置が調整されるので、曲げ成形装置3のロール31、32、33により曲げ成形された導体1cの曲げ半径が、曲げ成形装置3と巻芯4との間で変化することがない。したがって、本実施の形態4によれば、実施の形態1の効果に加え、導体1の曲げ成形がより正確に行われる。
【0035】
実施の形態5.
次に、実施の形態5を図7および図8に基づいて説明する。なお、実施の形態1と同一または相当する部分には同一の符号を付す。
この実施の形態5は、実施の形態1における巻取りドラム2および曲げ成型装置3を巻芯4の回りに公転させるようにしたものである。
【0036】
図7において、巻芯4とこの巻芯4を取り付けた回転台5とは固定されている。巻取りドラム2は、巻芯4の回りに設置された公転移動用レール56上の台車(図示せず)に積載され、公転移動用レール56上の公転方向Uに公転する。この公転移動用レール56は円形をなし、その中心を巻芯4の中心50に一致させている。曲げ成形装置3は、前述の実施の形態4の場合と同様に、2対の固定ロール31と1対の可動ロール32を備えて構成されており、共通架台30上に支持されている。また、この共通架台30は、支持架台54における巻芯4の中心側端部においてピン51により支持され、ピン51を中心とする揺動回転方向Wに揺動回転可能とされている。そして、この支持架台54は公転移動用レール56上の台車(図示せず)に載せられている。したがって、曲げ成形装置3は、支持架台54とともに巻芯4の中心50を中心とする公転方向Uに公転可能に構成されている。
一方、この支持架台54は、この公転と同時に公転の中心(巻芯4の中心)50に対する半径方向Vにも直線移動可能とされている。したがって、曲げ成形装置3は、支持架台54とともに公転の中心(巻芯4の中心)50に対する半径方向Vにも直線移動可能に構成されている。
【0037】
上記のように構成された電磁石コイル巻線装置においては、巻取りドラム2および曲げ成形装置3の公転方向Uへの公転とともに、前記台車に積載された曲げ成形装置3が公転方向Uへ公転される。そして、公転方向Uへの公転角度位置U1(図示せず)、曲げ成型装置3(支持架台54)の半径方向Vへの直線移動位置V1(図示せず)および曲げ成型装置3(共通架台30)の回転方向Wへの回転角度位置W1(図示せず)が、それぞれの位置検出装置81,82,83(図8参照)によりそれぞれ検出される。
【0038】
図8は、曲げ成形装置3の設定位置および曲げ成形装置3における可動ロール32の設定位置を修正する位置修正制御装置の概略構成を示すブロック図である。
この図8に示すように、この位置修正制御装置では、巻取りドラム2および曲げ成形装置3の公転角度位置U1の検出に対応して、公転角度位置検出装置81の出力信号U1aが曲げ成形装置の位置修正演算装置80に出力される。このとき、この曲げ成形装置の位置修正演算装置80では、半径方向Vへの曲げ成形装置3の直線移動位置V1を検出する直線移動位置検出装置82の出力信号Vlaと、曲げ成形装置3の揺動回転角度位置W1を検出する揺動回転角度位置検出装置83の出力信号W1aとを受信して、曲げ成形装置3と巻芯4との間の導体1cに弾性限界以上の荷重が作用しないように、半径方向Vへの曲げ成形装置3の直線移動位置、揺動回転方向Wへの曲げ成形装置3の揺動回転角度位置および可動ロール32の移動位置についての設定値を演算するとともに、この設定値に基づき半径方向Vへの曲げ成形装置3の直線移動位置信号Vlb、揺動回転方向Wへの曲げ成形装置3の揺動回転角度位置信号W1bおよび曲げ成形装置3における可動ロール32の移動位置信号32bをさらに演算し、これら信号を可動ロール駆動装置34、曲げ成形装置の直線移動装置85および曲げ成形装置の揺動回転装置86に対しそれぞれ出力する。これにより、半径方向Vへの曲げ成形装置3の直線移動位置、揺動回転方向Wへの曲げ成形装置3の揺動回転角度位置および可動ロール32の移動位置がそれぞれの設定値となるように、支持架台54、共通架台30の位置およびが可動ロール32の位置が修正される。
なお、前記直線移動装置85は、支持架台54を半径方向Vへ直線移動することにより、曲げ成形装置3を半径方向Vへ直線移動するものであり、揺動回転装置86は、共通架台30を揺動回転方向Wへ揺動か移転することにより、曲げ成形装置3を揺動回転方向Wへ直線移動するものである。
【0039】
上記のように、本実施の形態5では、実施の形態4と同様に、曲げ成形装置3により曲げられた導体1cが曲げ成形装置3および巻芯4から過大な荷重を受けることがないように、曲げ成形装置3と巻芯4との間の相対位置が調整されるので、曲げ成形装置3のロール31、32、33により曲げ成形された導体1cの曲げ半径が、曲げ成形装置3と巻芯4との間で変化することがない。また、巻取りドラム2と曲げ成形装置3とが巻芯4の回りを公転するので、電磁コイル寸法が大きい場合には、巻芯4の回りのスペースを有効に活用して巻取りドラム2および曲げ成形装置3を配置することができ、実施の形態4の効果に加え、電磁コイル巻線装置をコンパクトにすることができる。
【0040】
実施の形態6.
次に、実施の形態6を図9に基づいて説明する。なお、実施の形態1と同一または相当する部分には同一の符号を付す。
この実施の形態6は、実施の形態1における回転台5を回転駆動しないで、外部から力を受けた場合に自由に回転できるようにしたものである。
【0041】
図9において、巻芯4の回転台5は、この回転台5の回転中心(巻芯4の回転中心)50の回りに駆動されずに自由に回転するフリーホイールとして構成されている。また、曲げ成形装置3は、実施の形態4の場合と同様に固定ロール31、33、可動ロール32および可動ロール駆動装置34を具備し、この3対のロール31、32、33全体が共通架台30に支持されている。また、この曲げ成形装置3においては、入口側の固定ロール31と出口側の固定ロール33とがモータ等により回転駆動されるように構成されている。
【0042】
そして、導体1が曲げ成形装置3により曲げ成形されるが、このとき導体1bは、回転駆動される入口側の固定ロール31と出口側の固定ロール33により、曲げ成形装置3に引き込まれ、さらに、曲げ成形された後曲げ成形装置3から押し出される。つまり、導体1が曲げ成形装置3により導体1の接線方向に駆動される。したがって、回転台5は押し出される導体lcを介して伝達される接線力で回転される。このように回転台5をフリーホイールにすると、曲げ成形装置3の駆動速度と回転台5の回転速度との間の同期をとる必要がなく、同期をとって駆動した場合に発生する同期誤差による導体1への予定しない荷重印加や、この荷重印加による導体1の変形を避けることができる。したがって、導体1の成形精度を向上することができる。
【0043】
以上のように、本実施の形態では、巻芯4の回転台5を回転駆動しないフリーホイールとしたので、曲げ成形装置3によって曲げ成形された導体1cの曲げ寸法が、曲げ成形装置3と巻芯4との間で変化することがなく、実施の形態1に比し、導体の1の曲げ成形がより正確にできる効果がある。
【0044】
なお、この実施の形態6は、回転台5を駆動しないフリーホイールとすることを特徴とするが、導体1の巻取り以外の目的のために、巻芯4を回転駆動できるようにしてもよい。例えば、導体1を巻芯4に巻き取る前に、巻芯4の回転角度位置を調整しておく必要があるが、このとき巻芯4が大型の場合は、手動で巻芯4を回すことができないので、その目的のためにのみモータ等で回転駆動させ、巻取り中は前述のごとく導体1を介して伝達される力により自由に回転できるように構成しても良い。
【0045】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
【0047】
本発明の電磁石コイル巻線装置によれば、巻線装置への供給用に巻取りドラムに巻かれた導体を巻きほぐして巻き上げ側に供給する導体供給装置と、この導体供給装置から供給された導体を曲げ成型するとともに、この導体の曲げ成型時の曲げ半径を制御することのできる駆動可動部を備えた曲げ成形装置と、前記曲げ成形装置により曲げ成型された導体を巻芯に巻き上げる巻取り装置と、この曲げ成形装置から送り出された直後の位置で曲げ成形された導体の局所的曲げ半径を測定する曲げ半径測定装置と、この曲げ半径測定装置から送り出された曲げ半径をフィードバックして、前記曲げ成形装置の曲げ半径の設定値を演算処理し、この演算処理結果に基づき前記曲げ成形装置の前記駆動可動部を制御する制御装置とを備えているので、曲げ成形装置に入る前における導体の内部応力、歪履歴による影響や、導体の断面寸法の変動や偏肉による影響が排除される。したがって、外部拘束力が作用しない状態での導体の自由形状をより正確に所定のものに曲げ加工することができる。
【0048】
また、本発明の電磁石コイル巻線装置によれば、巻線装置への供給用に巻取りドラムに巻かれた導体を巻きほぐして巻き上げ側に供給する導体供給装置と、この導体供給装置から供給された導体を複数対の相対位置可変なロールにより曲げ成形する曲げ成形装置と、この曲げ成形装置により曲げられた導体を巻芯に巻き上げる巻取り装置と、前記曲げ成形装置を前記巻芯の回転中心に対し直角方向に移動する直線移動装置と、前記曲げ成形装置を前記巻芯の回転中心と平行な軸を中心とする回転方向に揺動回転する揺動回転装置と、前記巻芯の回転角度位置、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置および前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置を検出するそれぞれの検出装置と、前記巻芯の回転角度位置に対応し、前記曲げ成形装置と前記巻取り装置との間を渡る導体の応力が弾性範囲内となるように、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置についての設定値をそれぞれ演算処理し、この演算結果に基づき直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置を設定値となるように制御する制御装置とを備えているので、曲げ成形装置により曲げ成形された導体の曲げ半径が、曲げ成形装置と巻芯との間で変化することがない。
【0049】
また、本発明の電磁石コイル巻線装置によれば、巻線装置への供給用に巻取りドラムに巻かれた導体を巻きほぐして巻き上げ側に供給する導体供給装置と、この導体供給装置から供給された導体を複数対の相対位置可変なロールにより曲げ成形する曲げ成形装置と、前記導体供給装置の巻取りドラムおよび前記曲げ成形装置を、固定された巻芯の中心回りに公転させる公転装置と、前記曲げ成形装置を前記巻芯の中心に対し直角方向に移動する直線移動装置と、前記曲げ成形装置を前記巻芯の中心と平行な軸を中心とする回転方向に揺動回転する揺動回転装置と、前記公転装置の公転角度位置、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置および前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置を検出するそれぞれの検出装置と、前記公転装置の公転角度位置に対応し、前記曲げ成形装置と前記巻取り装置との間を渡る導体の応力が弾性範囲内となるように、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置についての設定値をそれぞれ演算処理し、この演算結果に基づき直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置を設定値となるように制御する制御装置とを備えているので、曲げ成型装置により曲げ成型された導体の曲げ半径が、曲げ成型装置と巻芯との間で変化することがなく、また、電磁コイル寸法が大きい場合には、巻芯の周りのスペースが有効に活用され、電磁コイル巻線装置をコンパクトにすることができる。
【0050】
また、本発明による電磁石コイル巻線装置によれば、前記曲げ成形装置は、モータ駆動のロールから構成され、前記巻取り装置の巻芯は、その回転中心が鉛直方向となるように配置されるとともに、該回転中心の回りに自由に回転するように構成され、かつ、前記曲げ成形装置により導体の接線方向に駆動される該導体から伝達される接線力により回転されるように構成されているので、曲げ成形装置の駆動速度と回転台の回転速度との同期誤差による導体への予定しない荷重印加がなく、このような荷重印加による導体の変形を避けることができる。
【0051】
また、本発明による電磁石装置によれば、上記電磁石コイル巻線装置により製造された電磁石コイルを備えているので、電磁コイルの寸法精度が高くなり、コンパクトで、かつ、機械強度が高く、信頼性に優れた電磁石を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電磁石コイル巻線装置を示す平面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る電磁石コイル巻線装置を示す平面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る電磁石コイル巻線装置を示す平面図であって、巻取り装置および曲げ成形装置周りのみを示す。
【図4】 この発明の実施の形態3に係る制御装置の概略構成ブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係る電磁石コイル巻線装置を示す平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4に係る曲げ成形装置の位置修正制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態5に係る電磁石コイル巻線装置を示す平面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5に係る曲げ成形装置の位置修正制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態6に係る電磁石コイル巻線装置を示す平面図であって、巻取り装置および曲げ成形装置周りのみを示す。
【図10】 従来の電磁石コイル巻線装置を示す平面図である。
【図11】 従来の電磁石コイル巻線装置における導体と巻芯との当たり方の説明図である。
【符号の説明】
1 導体、1a 巻取りドラム上に巻かれている状態の導体、1b 巻取りドラムと曲げ成形装置との間の導体、1c 曲げ成形装置により曲げ成形された後の導体、 2 巻取りドラム、3、3a、3b 曲げ成形装置、30 共通架台、31,33 固定ロール、32 可動ロール、34 可動ロール駆動装置、4巻芯、5 回転台、40 曲げ半径測定装置、41 固定探触子、42 可動探触子、50 巻芯の回転中心、54 支持架台、56 公転移動用レール、60 位置修正演算装置、61 回転角度位置検出装置、62 直線移動位置検出装置、63 揺動回転角度位置検出装置、65 直線移動装置、66 揺動回転装置、80 位置修正演算装置、81 公転角度位置検出装置、82 直線移動位置検出装置、83 揺動回転角度位置検出装置、85 直線移動装置、86 揺動回転装置、R 巻芯の回転方向、S 曲げ成形装置の半径方向、T 曲げ成形装置の揺動回転方向、U 巻取りドラムおよび曲げ成形装置の公転方向、V 公転の中心に対する半径方向、W ピンを中心とする曲げ成型装置(共通架台)の揺動回転方向。

Claims (5)

  1. 巻線装置への供給用に巻取りドラムに巻かれた導体を巻きほぐして巻き上げ側に供給する導体供給装置と、
    この導体供給装置から供給された導体を曲げ成型するとともに、この導体の曲げ成型時の曲げ半径を制御することのできる駆動可動部を備えた曲げ成形装置と、
    前記曲げ成形装置により曲げ成型された導体を巻芯に巻き上げる巻取り装置と、
    この曲げ成形装置から送り出された直後の位置で曲げ成形された導体の局所的曲げ半径を測定する曲げ半径測定装置と、
    この曲げ半径測定装置から送り出された曲げ半径をフィードバックして、前記曲げ成形装置の曲げ半径の設定値を演算処理し、この演算処理結果に基づき前記曲げ成形装置の前記駆動可動部を制御する制御装置と
    を備えた電磁石コイル巻線装置。
  2. 巻線装置への供給用に巻取りドラムに巻かれた導体を巻きほぐして巻き上げ側に供給する導体供給装置と、
    この導体供給装置から供給された導体を複数対の相対位置可変なロールにより曲げ成形する曲げ成形装置と、
    この曲げ成形装置により曲げられた導体を巻芯に巻き上げる巻取り装置と、
    前記曲げ成形装置を前記巻芯の回転中心に対し直角方向に移動する直線移動装置と、
    前記曲げ成形装置を前記巻芯の回転中心と平行な軸を中心とする回転方向に揺動回転する揺動回転装置と、
    前記巻芯の回転角度位置、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置および前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置を検出するそれぞれの検出装置と、
    前記巻芯の回転角度位置に対応し、前記曲げ成形装置と前記巻取り装置との間を渡る導体の応力が弾性範囲内となるように、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置についての設定値をそれぞれ演算処理し、この演算結果に基づき直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置を設定値となるように制御する制御装置と
    を備えたことを特徴とする電磁石コイル巻線装置。
  3. 巻線装置への供給用に巻取りドラムに巻かれた導体を巻きほぐして巻き上げ側に供給する導体供給装置と、
    この導体供給装置から供給された導体を複数対の相対位置可変なロールにより曲げ成形する曲げ成形装置と、
    前記導体供給装置の巻取りドラムおよび前記曲げ成形装置を、固定された巻芯の中心回りに公転させる公転装置と、
    前記曲げ成形装置を前記巻芯の中心に対し直角方向に移動する直線移動装置と、
    前記曲げ成形装置を前記巻芯の中心と平行な軸を中心とする回転方向に揺動回転する揺動回転装置と、
    前記公転装置の公転角度位置、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置および前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置を検出するそれぞれの検出装置と、
    前記公転装置の公転角度位置に対応し、前記曲げ成形装置と前記巻取り装置との間を渡る導体の応力が弾性範囲内となるように、前記直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置についての設定値をそれぞれ演算処理し、この演算結果に基づき直線移動装置による前記曲げ成形装置の直線移動位置、前記揺動回転装置による前記曲げ成形装置の揺動回転角度位置および前記相対位置可変なロールの駆動装置による前記相対位置可変なロールの移動位置を設定値となるように制御する制御装置と
    を備えたことを特徴とする電磁石コイル巻線。
  4. 前記曲げ成形装置は、モータ駆動のロールから構成され、前記巻取り装置の巻芯は、その回転中心が鉛直方向となるように配置されるとともに、該回転中心の回りに自由に回転するように構成され、かつ、前記曲げ成形装置により導体の接線方向に駆動される該導体から伝達される接線力により回転されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電磁石コイル巻線装置。
  5. 前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の電磁石コイル巻線装置により製造された電磁石コイルを備えたことを特徴とする電磁石装置。
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