JP3076724B2 - テトラヒドロピラン誘導体 - Google Patents

テトラヒドロピラン誘導体

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JP3076724B2 JP06112552A JP11255294A JP3076724B2 JP 3076724 B2 JP3076724 B2 JP 3076724B2 JP 06112552 A JP06112552 A JP 06112552A JP 11255294 A JP11255294 A JP 11255294A JP 3076724 B2 JP3076724 B2 JP 3076724B2
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マクロライド類、特に
テトラヒドロピラン誘導体の分野に関するものである。
本発明は、さらに特定すれば、式(I)
【化14】 [式中、R1は、式
【化15】 (式中、R7は、所望により保護されていてもよいヒドロ
キシ、アシルオキシ、ハロゲン、−OR10(式中、R10
は低級アルキルを表す)、所望により保護されていても
よい−O(CH2)mOH(式中、mは2〜4の数である)、
または−OCONH2を表し、R7aは水素を表すか、ま
たはR7およびR7aは一緒になってオキソを表し、R8
ヒドロキシまたはメトキシを表し、R9はヒドロキシま
たはアシルオキシを表す)で示される基を表し、R2は、
水素、アシルオキシまたは所望により保護されていても
よいヒドロキシを表し、点線で結ばれた2個の炭素原子
間には単または二重結合が存在し、R3はメチル、エチ
ル、n−プロピルまたはアリルを表し、R4は水素または
ヒドロキシを表し、R4aは水素を表すか、またはR4
よびR4aは一緒になってオキソを表し、R5はヒドロキ
シを表し、R5aは水素を表すか、またはR5およびR5a
は一緒になってオキソを表し、Aは、式−CH(OR6)
−CH2−(CH2)n−または−CH=CH−(CH2)n−
(ただし、その(CH2)n−部分は炭素原子に結合され、
6は低級アルキルを表し、nは1または2の数を表す)
で示される基を表す]で示される化合物の遊離形態およ
び、かかる形態が存在する場合、塩形態に関するもので
あり、以後これらを簡略的に「本発明化合物」と称する。
【0002】
【発明の構成】R2およびR7に関し上記式(I)において
定義された所望により保護されていてもよいヒドロキシ
は、他の意味が与えられている基R2またはR7、例えば
アシルオキシまたは−OCONH2を含むものとして理
解すべきではない。
【0003】さらに、「保護ヒドロキシ」または「保護−
O(CH2)mOH」は、本質的に化学合成中に変性からの
保護を付与する基により置換されたOHを有する薬理活
性化合物を示すものと理解すべきである。保護基は、好
ましくは慣用的ヒドロキシ保護基、例えばt−ブトキシ
カルボニルまたはトリアルキルシリル、特にt−ブチル
ジメチルシリルである。
【0004】R1は、好ましくは上記置換シクロヘキシ
ル部分を表す。R2およびR7は、好ましくは所望により
保護されていてもよいヒドロキシ、特にヒドロキシを表
す。R3は、好ましくはエチルまたはアリル、特にエチ
ルを表す。R4は好ましくはR4aと一緒になってオキソ
を表す。R5は好ましくはR5aと一緒になってオキソを
表す。R6は好ましくはメチルまたはエチルを表す。R8
は好ましくはメトキシを表す。R9は好ましくはヒドロ
キシを表す。R10は好ましくはメチルを表す。mおよびn
は好ましくは2の数を表す。Aは、好ましくは式−CH
=CH−(CH2)n−で示される基を表す。
【0005】低級アルキルは、好ましくは1〜4個、特
に1または2個、特に1個の炭素原子(複数も可)を有す
る直鎖または分枝鎖状アルキルである。ハロゲンは、フ
ッ素、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくは塩素または
臭素、特に塩素である。ヒドロキシは好ましくは遊離ヒ
ドロキシ、すなわち非保護である。アシルオキシは、好
ましくはそのアルキルカルボニル部分に全部で2〜5個
の炭素原子を有するホルミルオキシ、ベンゾイルオキシ
またはアルキルカルボニルオキシである。
【0006】好ましくは、点線により結ばれた2個の炭
素原子間には単結合が存在する。
【0007】式(I)で示される化合物の好ましいサブグ
ループは、式(Ix)
【化16】 (式中、置換基は前記の意味である)で示される化合物
により構成される。
【0008】本発明化合物は、数個のキラル中心を有す
るため、様々な立体異性体で存在し得る。本発明の工程
変形では、通常上記異性体の混合物が生成される。反応
の条件およびタイプにより、この工程は、好ましくは特
定異性体が生成される方法で進められ得る。本発明は全
ての立体および光学異性体並びにラセミ体を提供する。
異性体は慣用的技術により分割または分離され得る。様
々なキラル炭素原子における好ましい立体化学配置を式
(Is)
【化17】 (式中、置換基は上記の意味である)に示す。
【0009】R1が上記置換シクロヘキシル基である(た
だし、R7およびR7aはオキソ以外であり、R7はハロゲ
ン以外である)場合、好ましい立体化学配置は式
【化18】 により示され、R7がハロゲンである場合、それは好ま
しくはβ−立体配置である。
【0010】R5がヒドロキシである場合、それは好ま
しくはα−立体配置である。
【0011】基AのOR6部分は好ましくはβ立体配置
である。この追加的キラル中心は、式(Ia)で示される
化合物を製造するための工程変形a)で生成される。αお
よびβ異性体は常法、例えばクロマトグラフィーで分離
され得る。
【0012】式(I)で示される化合物のさらに別の好ま
しいサブグループは、式(Iss)
【化19】 [式中、R1sは、式
【化20】 (式中、R7sは、所望によりt−ブチルジメチルシリルに
より保護されていてもよいヒドロキシまたは2−ヒドロ
キシエトキシ基を表すか、またはイソプロピルカルボニ
ルオキシまたは塩素を表し、R7asは水素を表すか、ま
たはR7sおよびR7asは一緒になってオキソを表す)で示
される基を表し、 R2sは、水素、イソプロピルカルボニルオキシまたはヒ
ドロキシを表し、点線で結ばれた2個の炭素原子間には
単または二重結合が存在し、 R3sはエチルまたはアリルを表し、 R4およびR4a、およびR5およびR5aは上記の意味を有
し、Asは、式−CH(OR6s)−CH2−(CH2)n−また
は−CH=CH−(CH2)n−(ただし、CH2基は炭素原
子に結合され、R6sはメチルまたはエチルを表し、nは
上記の意味を有する)で示される基を表す]で示される
化合物により構成される。
【0013】式(I)で示される化合物のさらに別のサブ
グループは、式(Ip1)
【化21】 (式中、R2pおよびR7pは同一または異なり、所望によ
り保護されていてもよいヒドロキシを表し、他の置換基
は前記の意味を有する)で示される化合物により構成さ
れる。
【0014】式(I)で示される化合物のさらに別のサブ
グループは、式(Ip
【化22】 (式中、置換基は前記の意味を有する)で示される化合
物により構成される。
【0015】式(I)で示される化合物のさらに別のサブ
グループは、式(Ip3)
【化23】 (式中、R2'pは水素または所望により保護されていても
よいヒドロキシを表し、点線で結ばれた2個の炭素原子
間には単または二重結合が存在し、R4pはヒドロキシを
表し、R4apは水素を表すか、またはR4pおよびR4ap
は一緒になってオキソを表し、R7'pはハロゲンを表
し、そして他の置換基は前記の意味を有する)で示され
る化合物により構成される。
【0016】式(I)で示される化合物のさらに別のサブ
グループは、式(Ip4)
【化24】 (式中、置換基は前記の意味を有する)で示される化合物
により構成される。
【0017】式(I)で示される化合物のさらに別のサブ
グループは、式(Ip
【化25】 (式中、置換基は前記の意味を有する)で示される化合
物により構成される。
【0018】式(Ip5)で示される化合物の一サブグルー
プにおいて、Aは上記式−CH=CH−(CH2)n−で示
される基を表す。別のサブグループにおいて、Aは上記
式−CH(OR6)−CH2−(CH2)n−、特に−CH(O
CH3)−CH2−(CH2)n−(ただし、nは上記の意味で
ある)で示される基を表す。
【0019】
【製造法】本発明化合物は、 a)式(Ia)
【化26】 (式中、置換基は上記の意味である)で示される化合物
を製造するため、R6OHの存在下、式(II)
【化27】 (式中、置換基は上記の意味である)の対応する化合物を
適当に照射するか、または b)式(Ib)
【化28】 (式中、置換基は上記の意味を有する)で示される化合
物を製造するため、式(Ic)
【化29】 (式中、置換基は上記の意味を有する)の対応する化合物
を適当に酸化するか、または c)式(Id)
【化30】 (式中、置換基は上記の意味を有する)で示される化合
物を製造するため、式(Ie)
【化31】 (式中、置換基は上記の意味を有する)の対応する化合物
からR6OHを適当に脱離するか、または d)式(If)
【化32】 (式中、置換基は上記の意味を有する)で示される化合
物を製造するため、式(Ib)の対応する化合物を適当に
還元し、そして、所望により、適当な反応基を有する式
(I)の生成した化合物中の反応基を変換、例えば、式
(I)(ただし、R7はハロゲンを表す)で示される化合物
を製造する場合、式(I)(ただし、R7はヒドロキシを表
す)の対応する化合物をハロゲン化するか、または式
(I)(ただし、R2、R7および/またはR9はアシルオキ
シを表す)で示される化合物を製造する場合、式(I)(た
だし、R2、R7および/またはR9はヒドロキシを表す)
の対応する化合物をアシル化し、所望により、保護ヒド
ロキシ基(複数も可)を有する式(I)の生成した化合物中
の1個またはそれ以上のヒドロキシ基(複数も可)を脱保
護するか、または遊離ヒドロキシ基(複数も可)を有する
式(I)の生成した化合物中の1個またはそれ以上のヒド
ロキシ基(複数も可)を保護し、所望により、式(I)で示
される化合物の生成した立体異性体混合物を個々の異性
体に分離し、そして式(I)で示される化合物の遊離形態
または、かかる形態が存在する場合、塩形態を回収する
ことを含む方法により製造され得る。
【0020】本発明方法は、常法で行なわれ得る。
【0021】製造a)法(照射)は、光開始性分子内酸化/
還元反応である。それはUVおよび/または可視光線
で、所望により不活性気体雰囲気下、例えば単色性また
は非単色性UVおよび/または可視光線を放射する紫外
線ランプを用い、例えば約−78°ないし約100℃、
好ましくは約0°ないし約30℃間の温度で、好ましく
はパイレックスまたは長波長パスフィルター、例えばア
ルコールR6OHまたはアルコールR6OHと飽和または
不飽和炭化水素、エーテル、ケトンまたはエステルの混
合物またはこれらの溶媒の混合物にNaBrおよびPb(N
3)2を溶かした水溶液に通した光線を用いて行なわれ
得、この場合、これらの溶媒またはその成分は、上記反
応に関与するか、または例えば感光剤として、所望によ
り反応中例えば感光剤としてまたは電子移動促進剤とし
て反応に関与し得るさらに別の化合物の存在下で作用し
得る。
【0022】製造b)法(酸化)は、常法、例えば溶媒中、
例えばアルコール、例えばメタノールまたは環状エーテ
ル、例えばテトラヒドロフランまたは水またはこれらの
溶媒の混合物中、O2雰囲気下または他の酸化剤の存在
下、好ましくは約0°ないし約90℃の温度で、式(I
c)の化合物をオキソ基に近接するヒドロキシ基と選択的
に反応する酸化剤、例えばCu(OAc)2と反応させるこ
とにより行なわれ得る。
【0023】製造c)法(脱離)は、式(Ie)の化合物を、
好ましくは溶媒、例えばアセトニトリル、メタノール、
テトラヒドロフラン、ジクロロメタンまたはジメチルホ
ルムアミドまたは水またはこれらの溶媒の混合物中、好
ましくは約−30°ないし約100℃の温度で例えば
酸、例えばHF、HClまたはp−トルエンスルホン酸と
反応させるか、または好ましくは溶媒、例えばジメチル
ホルムアミド中、好ましくは約−30°〜約100℃で
好ましくは低圧下、塩、例えばNH4ClまたはNH4Br
と反応させることにより行なわれ得、この場合、保護ヒ
ドロキシ基の脱保護は同じ段階または独立した段階で行
なわれ得る。
【0024】製造d)法(還元)は、例えば好ましくは一溶
媒または溶媒混合物、例えばピリジン/ジメチルホルム
アミド中、好ましくは約−70°ないし約100℃の温
度で、式(Ib)の化合物を還元剤、例えば硫化水素で処
理することにより行なわれ得る。
【0025】反応基の変換は、例えば適当な溶媒中、例
えばトルエンまたはテトラヒドロフラン中塩基の存在下
例えば約0℃ないし70℃の温度でハロゲン化剤、例え
ばジクロロトリフェニルホスホランと反応させることに
よるハロゲン化、および例えば不活性溶媒、例えばアセ
トニトリルまたはジクロロメタン中、酸結合剤、例えば
4−ジメチルアミノピリジンの存在下アシルクロリドま
たは酸無水物と、またはカルボジイミド、例えばジシク
ロヘキシルカルボジイミドの存在下酸と反応させること
によるアシル化を目的として行なわれ得る。
【0026】例えばt−ブチルジメチルシリルまたはt−
ブトキシカルボニルを除去するための脱保護は、例えば
溶媒、例えばアセトニトリル、メタノールまたはメタノ
ールおよびエーテルの混合物中フッ化水素酸または塩酸
で処理することにより行なわれ得る。選択された反応条
件(例、持続時間または温度)によって、この除去は全部
または数個のみの保護基が脱離される形で進められ得
る。部分的脱保護は、限定的ヒドロキシ基が後続反応で
反応に付される場合に特に適している。
【0027】遊離ヒドロキシ基(複数も可)を保護する場
合、選択された反応条件によって、反応は、全部または
数個のみの潜在的反応性ヒドロキシ基が保護される形で
進められ得る。適当な保護基は、慣用的ヒドロキシ保護
基、例えばt−ブトキシカルボニルまたはトリアルキル
シリル、好ましくはt−ブチルジメチルシリルである。
【0028】生成した立体異性体混合物の分離は、例え
ばクロマトグラフィーにより行なわれ得る。
【0029】本発明の上記製造法、例えばa)およびb)ま
たはa)およびc)は、中間体を分離せずにワンポット反応
でも行なわれ得る。
【0030】遊離形態の本発明化合物は、常法で塩形
態、(前記形態が存在する場合)例えば酸付加塩形態に変
換され得、逆もまた同様である。
【0031】本発明化合物は、常法で反応混合物から単
離および精製され得る。
【0032】本明細書中、例えば実施例中で製法につい
て特記されていない場合、出発物質として使用されてい
る化合物は、公知であるか、または既知化合物から例え
ば適当なストレプトマイセス(Streptomyces)株、例え
ば藤沢のEP184162に記載された例えばストレプ
トマイセス・ツクバエンシス(Streptomyces tsukubaen
sis)9993番から出発して慣用的方法で得られる。標
本は、ブダペスト条約の規定下、例えば寄託番号FER
M BP−927として日本国305茨城県筑波の微生
物工業技術研究所から入手できる。この株は、ブダペス
ト条約の規定下アメリカ合衆国イリノイ61604ペオ
リアのアグリカルチュラル・リサーチ・カルチャー・コ
レクション・インターナショナル・デポジトリーに寄託
番号NRRL18488として1989年4月27日付
けで再寄託されたものである。
【0033】式(IIa)
【化33】 で示される化合物は、EP478235記載の方法に従
いそれを製造し得る微生物から、例えばストレプトマイ
セス・ハイグロスコピクス・バリエータス・アスコマイ
セツス(Streptomyces hygroscopicus var.ascomycet
us)の突然変異株(ATCC55087)から慣用的方法
で採取され得る。ATCC55087は、ブダペスト条
約の規定下寄託番号ATCC55558として1994
年4月13日付けでアメリカ合衆国メリーランド208
52、ロックビルのアメリカン・タイプ・カルチャー・
コレクションに再寄託されたものである。
【0034】以下、実施例により本発明を説明する。そ
れらは限定的ではない。温度は全て摂氏である。NMR
スペクトルにおいて、化学シフト値は全てppmで示して
いる。別に指示しない場合、試料はCDCl3中で測定さ
れている。指示された場合を除き、様々な炭素原子にお
ける立体化学的配置はFK506に関するものである。
化合物は全て遊離形態である。下記省略形を使用する。 Ac=アセチル、cf=無色泡状物、db=点線で結ばれた
2個の炭素原子間の二重結合、depr.=脱保護、iPr=
イソプロピル、m=示された位置に関する立体異性体の
混合物、m.p.=融点、O=オキソ、OtBDMS=t−ブ
チルジメチルシリルオキシ、sb=点線で結ばれた2個の
炭素原子間の単結合、tBDMS=t−ブチルジメチルシ
リル。
【0035】B=
【化34】 B'=
【化35】 D=
【化36】 E=
【化37】 F=
【化38】 G=
【化39】 H=
【化40】
【化41】 FK506=式(IIf)(ただし、R3=CH2CH=CH2)
で示される化合物、FR520=式(IIf)(ただし、R3
=C25)で示される化合物。
【0036】
【実施例】
実施例1 式(I)で示される化合物。 [R1=B、R2=OH、sb、R3=C25、R4=OH
(m)、R5=OH(α)、R4a,R5a=H、A=−CH(OR
6)−CH2−(CH2)2−(ただし、OR6=OCH3(β))] [製造法:脱保護]実施例1a(下記参照)の化合物250m
g、メタノール10mlおよび乾燥HClで飽和させたエー
テル0.15mlを、2時間氷浴中で撹はんする。混合物
を重炭酸水溶液中に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有機
相をMgSO4で乾燥し、溶媒を濃縮する。残留物をシリ
カゲル・クロマトグラフィーに付すことにより、標記化
合物(参照)が得られる。
【0037】実施例1a 式(I)で示される化合物。 [R1=B'、他の置換基=実施例1の場合と同じ、sb] [製造法:a)(照射)]メタノール1200mlに式(II)[R1
=B'、R2=OH、sb、R3=C25、R5=OH(α)、
5a=H、n=2]の化合物3.8gを溶かしたアルゴン脱
気溶液を、氷浴中で冷却し、ハナウTQ−150ランプ
およびパイレックス・フィルターを用いて10時間ウェ
ル型反応器中で照射する。3つの前記ロットを合わせ、
シクロヘキサン/イソプロパノール(9/1)使用のポリ
ゴシルカラムを用いるHPLCによるクロマトグラフィ
ーに付すと、標記化合物(参照)が得られる。
【0038】実施例1aの記載と同様にして、式(I)で
示される下記化合物が得られる。
【表1】
【0039】実施例8 式(I)で示される化合物。 [R1=B、R2=OH、sb、R3=C25、R4+R4a=
5+R5a=O、A=−CH=CH−(CH2)2−] [製造法b)(酸化)]実施例9の化合物(下記参照)5g、1.
9gのCu(OAc)2・H2Oおよび500mlのテトラヒド
ロフランから成る混合物を、7時間O2−雰囲気下還流
温度で撹はんする。溶媒を真空除去し、残留物を飽和重
炭酸水溶液および酢酸エチル間に分配し、有機相を分離
し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、溶媒を真空除去し、残
留物を、酢酸エチルを用いるシリカゲル(2重量%NaH
CO3水溶液で前処理し、オーブンで乾燥)クロマトグラ
フィーに付すと、標記化合物(泡状物)が得られる。泡状
物はジエチルエーテルに溶かし、n−ペンタンを少量ず
つ加えると結晶化し、スパーテルで壁をこすると結晶化
が始まる(m.p.169−172°)。
【0040】実施例9 式(I)で示される化合物。 [R1=B、R2=OH、sb、R3=C25、R4=OH
(m)、R4a=H、R5+R5a=O、A=−CH=CH−
(CH2)2−] [製造法c)(脱離)]100mlのジメチルホルムアミドに実
施例2の化合物50mgおよび100mgの塩化アンモニウ
ムを含む混合物を、78°で真空下ロータリーエバポレ
ーター中で1.5時間反応させることにより、溶媒はゆ
っくりと留去する。残っている溶媒を高度真空下除去
し、残留物を食塩水および酢酸エチル間に分配する。有
機相を分離し、乾燥(MgSO4)し、ろ過し、溶媒を真空
除去し、残留物を、酢酸エチルを用いるシリカゲル(2
重量%NaHCO3水溶液で前処理し、オーブンで乾燥)
によるフラッシュ・クロマトグラフィーにかけると、標
記化合物(泡状物)が得られる。泡状物はジエチルエーテ
ルに溶かし、n−ペンタンを少量ずつ加えると結晶化
し、スパーテルで壁をこすると結晶化が始まる(m.p.1
19−123°)。
【0041】実施例8および9の記載と同様にして、式
(I)で示される下記化合物が得られる。
【表2】
【0042】実施例33 式(I)で示される化合物。 [R1=B、R2=OH、sb、R3=C25、R4=R4a=
H、R5+R5a=O、A=−CH=CH−(CH2)2−] [製造法d)(還元)]実施例8の化合物200mg、ピリジン
0.3mlおよびジメチルホルムアミド4.8mlから成る混
合物にH2S気体を10分間通す。反応混合物を室温で
24時間撹はんする。H2S気体を再び10分間混合物
に通す。混合物をさらに2日間室温で撹はんする。混合
物をトルエンで希釈し、溶媒を高度真空下除去する。残
留物を酢酸エチルおよび重炭酸ナトリウム飽和水溶液間
に分配する。有機相を分離し、食塩水で洗浄し。MgS
4で乾燥し、溶媒を真空下除去する。残留物を、酢酸
エチルを用いるシリカゲル(2%重炭酸水溶液で前処理)
フラッシュ・クロマトグラフィーにかけると、標記化合
物(泡状物)が得られる。
【0043】スペクトル:1 H-NMR−スペクトル 実施例 1 5.83(t、J=2.6Hz)、5.29(br、d、J=
4.1Hz)、4.32(d、J=8.5Hz)、3.70(dd、
J=1.2および9.5Hz)、3.13(s)。 10 (主成分):5.63(br、d)、3.84(dd)。 11 (主成分):5.69(br、t)、4.61(dd、J=2.
0、5.5)、3.21(s)。 17 4.96(t、J=2.8Hz)、4.19(dd、J=
3.7および8.6Hz)、3.92(m)、3.63(d、J=
9.6Hz)、3.33(s)。 18 (異性体の約2:1混合物)主異性体:5.69(t、
J=2.7Hz)、5.21(d、J=9.0Hz)、5.10
(d、J=1.6Hz)、4.92(d、J=10.1Hz)、4.
46(dd、J=5.3および1.8Hz)。 27 (異性体の約1:1混合物):7.11(d、J=8.
4)、6.89(d、J=8.4)、3.03−2.96(m)、
2.54−2.46(m)、1.16−1.12(m)。 28 (異性体の約1:1混合物):7.10(d、J=8.
6)、6.89(d、J=8.4)、4.71−4.64(m)、
3.90(dd、J=9.5、3.0)、2.57−2.48
(m)、1.18−1.12(m)。 30 6.86(d、J=8.6Hz)、7.13(d、J=8.
5Hz)。 32a (異性体の約0.5:0.7混合物):7.12(d、J
=8.5)、6.82(d、J=8.6)、3.79−3.59
(幾つかの多重線)、3.38(s)、3.30(s)、0.90
(広い1本線)。 32b (異性体の混合物):7.05(d、J=8.5)、6.
43(d、J=8.4)、5.67(s)、5.62(s)、3.9
0−3.85(m)。 32c (異性体の混合物):7.09(d、J=8.7)、6.
52(d、J=8.5)、5.69(s)、5.64(s)、3.0
7−3.0(m)。
【0044】13C-NMR−スペクトル 1a 173.8、170.6、136.7、130.4、
129.3、125.5、97.3、84.3、80.1。 2 (主成分):214.0、173.3、170.7、13
9.7、131.1、129.7、123.9、97.0、
80.5、75.2、52.1。 3 (主成分):214.0、173.1、170.3、13
9.7、132.6、130.1、123.9、96.9、
84.2、78.2、76.9、75.3、74.9、73.
52、73.46、72.5、71.1、63.7、52.
2。 4 (主成分):213.2、173.3、170.7、13
9.9、135.7、131.2、129.7、123.
3、116.5、97.0、84.2、80.5、77.
7、75.2、52.1。 5 (主成分):213.1、173.2、169.2、14
0.2、131.9、130.0、122.8、99.6、
88.3、84.2、78.5、77.0、74.1、73.
5、71.6、71.2、69.3、59.7、54.2。 6 (主成分):213.0、173.0、170.6、14
0.0、132.3、130.3、123.6、99.2、
88.4、84.1、79.0、77.3、74.2、73.
5、72.2、71.2、69.9、59.8、55.8、
54.0。 7 (主異性体):214.1、173.4、170.7、1
39.7、123.9、97.0、67.3。 8 (主成分):213.9、190.8、167.7、16
2.9、139.5、131.9、129.8、123.
9、123.2、109.7、98.9、53.0。
【0045】9 (主成分):212.9、171.2、1
68.8、140.3、132.4、130.3、125.
4、123.1、106.7、99.5。 12 195.2、169.5、167.5、136.5、
130.6、129.0、125.3、96.5、84.
3、79.5、78.2、53.8、49.4。 13 (主成分):213.6、195.7、169.0、1
67.3、138.8、132.2、130.3、123.
5、97.0、84.2、63.8、54.5。 14 (主成分):212.9、195.4、169.1、1
67.3、139.0、135.5、131.2、129.
9、123.1、116.7、96.9、84.3、79.
4。 15 214.5、188.1、168.6、164.4、
140.2、132.3、129.5、122.8、98.
7、88.8、84.2、78.0、76.1、73.5、
71.7、69.2、59.0、57.0、56.6、56.
3、55.6、55.3。 16 213.6、188.0、168.1、163.9、
139.9、131.6、130.0、123.1、99.
1、88.6、84.2、78.4、76.1、73.6、
71.4、69.1、59.0、55.0。
【0046】19 169.8、169.0、138.
0、131.7、128.3、127.7、123.4、1
09.0、98.4、55.4。 20 (主成分):211.9、171.2、168.9、1
40.4、135.5、132.4、130.4、125.
3、122.4、116.5、106.7、99.5、8
4.1、78.7、69.0。 21 213.4、170.0、169.0、140.3、
132.1、130.6、130.4、122.9、10
9.3、100.0、84.1、78.9、74.1、73.
5、71.4、70.5、69.4、59.0。 22 (主異性体):212.7、171.5、168.9、
140.1、132.1、131.7、125.4、12
3.1、106.6、99.7、67.1。 23 (異性体の約2:3混合物):214.2、213.
3、168.2、167.6、162.9、139.6、1
38.9、132.1、131.8、129.8、129.
2、123.9、123.23、123.16、121.
9、112.1、109.8、98.9、97.5。
【0047】24 (主成分):213.0、194.5ま
たは190.9、167.7、162.9、139.6、1
35.4、131.9、129.8、123.9、122.
6、116.7、109.7、98.9、84.2。 25 213.7、187.0、167.7、159.0、
140.3、132.0、130.4、129.4、12
2.8、113.2、99.2、84.2、79.0、76.
5、73.58、73.55、71.5、69.1、59.
0、57.7、56.5、56.2、55.4。 26 (主成分):195.7、168.0、162.8、1
35.4、131.4、128.3、127.9、123.
0、109.5、99.6、52.6。 29 (異性体の約45:40混合物):201.4、19
9.4、194.9、188.8、168.4、167.
5、163.3、163.1、148.1、145.3、1
39.1、138.2、133.9、131.4、129.
9、129.6、129.5、127.7、124.0、1
23.7、123.5、121.8、110.9、110.
2、99.0、98.1。
【0048】31 213.8、195.4、169.
2、167.4、138.7、123.8、96.9、8
3.4、79.4、78.3、74.7、73.6、72.
6、71.5、67.4。 32 213.9、190.8、167.7、〜163、
139.5、123.9、123.2、109.7、〜9
9、67.3。 33 214.8、170.9、168.1、140.9、
132.6、129.2、123.7、122.3、10
7.3、98.5、84.2、77.4、76.9、74.
2、73.6、70.9、69.4、37.4。
【0049】式(I)で示される化合物の遊離形態およ
び、塩形態が存在する場合、医薬的に許容し得る塩形態
(以後、略して「本発明薬剤」と称す)は薬理活性を有す
る。すなわち、それらは医薬としての使用に適してい
る。特に、それらは抗炎症性、並びに免疫抑制および抗
増殖活性を有する。
【0050】抗炎症活性は、例えば下記試験方法で測定
され得る。 1.インビトロでの肥満細胞脱か粒現象の阻害(この試
験方法は例えばEP569337に記載されている)。
本発明薬剤は、この試験において50ナノモル程度の低
濃度で肥満細胞の脱か粒現象を阻止する(IC50)。 2.インビボでのオキサゾロン誘発アレルギー性接触皮
膚炎(マウス)(この試験方法は、例えばF.M.ディート
リッヒおよびR.ヘス、「インターナショナル・アーカ
イブス・オブ・アラージー」(Int.Arch.Allergy)3
8(1970)、246−259頁に記載されている通り
である)。本発明薬剤は、この試験において0.01%溶
液として単一局所適用されると50%以下の割合で活性
(炎症性腫張の阻止)を誘導する。ヒドロコルチゾン(1.
2%)は、このモデルにおいてこれらの条件下では不活
性である。 3.インビボでのDNFB−誘発アレルギー性接触皮膚
炎(ブタ)(この試験方法は例えばEP315978に記
載されている通りである)。本発明薬剤の0.13%製剤
を2箇所局所適用すると、50%以下の割合で炎症反応
が阻止される。
【0051】免疫抑制および抗増殖活性は、例えば下記
試験方法で測定され得る。 4.インビトロ混合リンパ球反応(MLR)におけるアロ
ゲン(allogen)刺激に対するリンパ球の増殖応答の阻止
[この試験方法は、例えばT.メオ、『マウスにおける
MLR』、「イムノロジカル・メソッズ」(Immunologica
l Methods)、L.レフコビッツおよびB.ペルニス
編、アカデミック・プレス、ニューヨーク(1979)、
227−239頁に記載されている通りである]。本発
明薬剤は、この試験において1ナノモル程度の低濃度で
リンパ球増殖を抑制する(IC50)。 5.インビトロでのひとケラチン生成細胞増殖の阻止
(この試験方法は例えばEP539326に記載されて
いる)。本発明薬剤はこの試験において7マイクロモル
程度の低濃度で活性を示し、約50%が阻止される。
【0052】6.インビトロでのマクロフィリン−12
結合性検定[この試験方法は、K.バウマン等、「テトラ
ヘドロン・レターズ」(Tetrahedron Letters)、34
(1993)、2295−2298頁に記載されている通
りである]。本発明薬剤は、ラパマイシンおよびFK5
06の場合と同等の親和力でマクロフィリンに結合する
(IC50)。 7.インビトロIL−2リポーター遺伝子検定[この試
験方法は、G.バウマン等、「トランスプランテーショ
ン・プロシーディングス」(Transpl.Proc.)、24/
補遺、2(1993)、43−48頁に記載されている通
りである]。本発明薬剤は、この試験において0.2ナノ
モル程度の低濃度でIC50を誘導する。
【0053】実施例8の化合物(「5,6−デヒドロ−ア
スコマイシン」)は、17−エチル−1,14−ジヒドロ
キシ−12−[2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシシク
ロヘキシル)−1−メチルビニル]−23,25−ジメト
キシ−13,19,21,27−テトラメチル−11,28
−ジオキサ−4−アザトリシクロ[22.3.1.0.4'9]
オクタコサ−5,18−ジエン−2,3,10,16−テト
ラオン[1R,5Z,9S,12S−[1E(1R,3R,4
R)],13R,14S,17R,18E,21S,23S,2
4R,25S,27R]という正規の化学名でも呼ばれ
得、上記適応症に対して好ましい薬剤である。例えば、
上記試験3においてこの化合物の0.13%製剤形態が
対応するデクサメタゾンの0.13%製剤よりも優れた
活性を有することが測定された。従って、上記用途の場
合、この化合物は、デクサメタゾンを慣用的に使用する
場合と同様またはそれより低用量で同様の投与方法によ
り大型ほ乳類、例えばヒトに投与され得ることが示され
ている。
【0054】本発明薬剤、特に実施例8の化合物は、例
えば皮下投与後のラットにおける毒性評価により示され
ているところによると、強力な局所用コルチコステロイ
ドの場合と比べて局所適用後の皮膚萎縮が少なく、また
FK506の場合と比べて全身的副作用も低い。
【0055】従って、本発明薬剤は、炎症および過増殖
症状並びに免疫抑制を必要とする症状の阻止および処
置、例えば a)炎症性および過増殖性皮膚疾患、例えば乾せん、アト
ピー性皮膚炎、接触皮膚炎およびさらに別の湿疹性皮膚
病、脂漏性皮膚炎、へん平苔せん、天ぼうそう、類天ぼ
うそう、表皮水ほう症、血管炎、紅斑、皮膚好酸球増加
症、エリテマトーデスおよびアクネの処置、 b)アレルギー疾患、外因性ぜん息、鼻炎、結膜炎、アト
ピー性湿疹、じん麻疹/血管浮腫、食物/薬物アレルギ
ーおよびアナフィラキシーの阻止および処置、 c)例えば心臓、腎臓、肝臓、骨髄および皮膚などの臓器
または組織移植状況における抵抗、例えば骨髄移植後の
抗宿主移植片病、並びに自己免疫疾患、例えばリウマチ
様関節炎、全身性エリテマトーデス、橋本病、多発性硬
化症、重症筋無力症、糖尿病I型およびブドウ膜炎、免
疫介在疾患の皮膚徴候の阻止および処置、並びに d)円形脱毛における局所および全身用抗炎症剤並びに免
疫抑制および抗増殖剤として適している。
【0056】本発明薬剤は全身または局所投与され得
る。上記適応症で使用する場合、適当な用量は、勿論、
例えば使用される特定薬剤、宿主、投与方法並びに処置
されている症状の性質および重症度により異なる。しか
しながら、一般に、動物体重1kg当たり約0.15mg〜
約1.5mgの一日用量で全身的に有利な結果が得られる
ことが示されている。大型ほ乳類における指示一日用量
は約10mg〜約100mgの範囲であり、好都合には例え
ば一日4回以下の分割用量または遅延形態で投与され
る。局所用途の場合、一日数回、例えば一日3回有効成
分約0.1%〜約3%の濃度で局所投与すると、満足す
べき結果が得られる。好適な製剤形態の例は、ローショ
ン、ゲル、クリーム、スプレーおよび溶液である。
【0057】本発明薬剤は、慣用的経路により、特に経
腸的、例えば経口的に例えば錠剤またはカプセル形態
で、または局所的に、例えば皮膚および粘膜、例えば
目、呼吸器系、ちつ、口部および鼻腔の局所処置用ロー
ション、ゲル、クリーム、スプレー、眼用もしくは鼻用
溶液またはエアゾール形態で投与され得る。
【0058】例えば本発明薬剤を少なくとも1種の医薬
的に許容し得る担体または希釈剤と共に含む局所適用の
医薬組成物は、医薬的に許容し得る担体または希釈剤と
混合することにより常法で製造され得る。単位用量形態
は、例えば約2.5mg〜約50mgの有効成分を含む。
【0059】局所投与は、例えば皮膚に対して行なわれ
る。局所投与のさらに別の形態は目に対するもので、目
の免疫介在症状、例えば自己免疫疾患、例えばブドウ膜
炎、角膜移植および慢性角膜炎、アレルギー症状、例え
ば春季結膜炎、炎症状態および角膜移植体の処置を目的
とし、本発明薬剤は医薬的に許容し得る眼用賦形剤を用
いて目の表面に局所投与される。
【0060】眼用賦形剤とは、薬剤を充分な期間目の表
面と接触させた状態に維持することにより、薬剤を目の
角膜および内部領域、例えば前眼房、後眼房、硝子体、
房水、硝子液、角膜、虹彩/毛様体、水晶体、脈絡膜/
網膜およびきょう膜に浸透させ得るものである。医薬的
に許容し得る眼用賦形剤は、例えば軟膏、植物油または
封入材であり得る。
【0061】局所処置の別の形態は、例えばぜん息患者
における例えばエアゾールまたは散剤の吸入による気管
支および肺胞上皮への本発明薬剤の適用である。
【0062】本発明薬剤は、肺経路により気道へ局所投
与されると気道中への抗原誘発炎症性細胞浸潤を阻止す
る。すなわち、それらは気道または肺疾患、例えばぜん
息の処置での使用に適している。この活性は、例えばE
P577544に記載されたところによると、例えばア
レルゲン誘発性肺好酸球増加症(インビボ)に対する影響
の測定による標準試験方法で立証され得る。
【0063】従って、本発明薬剤は、気道または肺の局
所治療に反応するか、またはこれを必要とする病気また
は症状、特に炎症性または閉塞性気道疾患の処置におけ
る使用に適している。それらは、特に炎症細胞浸潤また
は炎症細胞、例えば好酸球および/または好中球蓄積を
伴う他の炎症性事象を伴うかまたはこれを特徴とする気
道または肺の病気または症状の処置、さらに特定すれば
ぜん息の処置における使用に適している。それらはま
た、気管支炎の処置またはそれに伴う慢性もしくは急性
気道閉塞、塵肺および気道の好酸球関連疾患の処置にお
ける使用に適している。
【0064】上記用途の場合、本発明薬剤は、例えば適
当なディスペンサー装置からの吸入による肺経路を通し
た目的部位への局所投与に適当な用量形態、例えば気道
または肺へ投与され得る適当な微細分散状または微細分
散可能な形態、例えば微細分割乾燥粒子形態または適当
な(すなわち肺投与可能な)固体または液体担体媒質を用
いた分散液または溶液形態で使用され得る。乾燥粒子形
態で投与する場合、本発明薬剤は、例えばそれ自体とし
て、すなわち添加物質を一切含まない微粉形態、他の適
当な微細分割不活性固体担体または希釈剤との希釈液、
被覆粒子形態または微細分割固体の肺投与用として当業
界で知られている他の適当な形態で使用され得る。
【0065】肺投与は、乾燥または液体形態の薬剤物質
送達に関して当業界で周知の適当なシステム、例えばア
トマイザー、ネブライザー、乾燥粉末吸入器などの装置
を用いて行なわれ得る。好ましくは、計量式デリバリー
装置、すなわち各発動作用時に予め定められた量の本発
明薬剤を送達し得る装置が使用される。前記装置は当業
界では公知である。
【0066】肺局所投与に許容され得、医薬的に許容さ
れ得る希釈剤または担体には、例えば乾燥粉末吸入装置
からのデリバリー用に当業界で使用されている、例えば
実施的に純粋な形態をした有効成分(すなわち本発明薬
剤)の乾燥粉末製剤がある。局所投与を可能または容易
にする手段または装置には、特に、有効成分が局所適用
を可能にする形態で送達され得る吸入装置および容器な
どがある。好ましい具体例は、例えば吸入による気道ま
たは肺内での局所投与を可能にするものである。
【0067】気道または肺の疾患または症状の処置に使
用される、例えば吸入による、例えば炎症性または閉塞
性気道疾患、例えばぜん息の処置に使用される本発明薬
剤の用量は、1日0.1mg〜10mg、例えば1日約0.5
mg〜約5mg、好ましくは約1mg〜約3mgの範囲である。
用量は、好適には計量式デリバリーシステムから各投与
時に1〜5吹き連続で投与され、この投与は1日1〜4
回行なわれる。すなわち、各投与での用量は、好都合に
は約0.0025mg〜約10mg、さらに好適には約0.1
25mg〜約5mgの範囲であり、例えば1発動作用当たり
約0.25mg〜約3mgの薬剤を送達し得る例えば計量式
デリバリー装置により投与される。
【0068】抗炎症並びに免疫抑制および抗増殖活性は
本発明薬剤の主活性であり、それらはまた化学療法的薬
物治療に対する感受性を高めたりその効果を高める場合
にもある程度の活性を示す。この活性は、例えばEP3
60760記載の試験方法に従い測定され得る。
【0069】従って、本発明薬剤はまた、様々なタイ
プ、例えば後天的または先天的な化学治療薬剤耐性を打
ち消す場合、または薬剤投与療法に対する感受性を高め
る場合、例えば抗新生物または細胞増殖抑制薬剤治療の
場合における、例えば規定の化学治療用量レベルを低減
化する手段として、全体的薬剤毒性を減少させる手段と
して、さらに特定すれば化学療法に対する固有および後
天的の両耐性を含む耐性を打ち消すかまたは低減化する
手段として使用するのに適している。
【0070】すなわち、本発明はまた、医薬として、特
に抗炎症剤並びに免疫抑制または抗増殖剤としての本発
明薬剤の用途、医薬として用いられる本発明薬剤、少な
くとも1種の医薬的に許容し得る担体または希釈剤と混
合することを含む医薬組成物製造における本発明薬剤の
用途、並びに本発明薬剤を少なくとも1種の医薬的に許
容し得る担体または希釈剤と一緒に混合することを含む
医薬組成物の製造方法に関するものである。さらに本発
明は、少なくとも1種の医薬的に許容し得る担体または
希釈剤と共に本発明薬剤を含む医薬組成物を提供する。
さらに本発明は、炎症並びに過剰増殖症状および免疫抑
制を必要とする症状の処置方法であって、上記処置を必
要とする患者に本発明薬剤の治療有効量を投与すること
を含む方法を提供する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 37/06 A61P 37/06 (31)優先権主張番号 9313553 (32)優先日 平成5年7月1日(1993.7.1) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 9319617 (32)優先日 平成5年9月23日(1993.9.23) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 9319618 (32)優先日 平成5年9月23日(1993.9.23) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 9326045 (32)優先日 平成5年12月21日(1993.12.21) (33)優先権主張国 イギリス(GB) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 498/18 A61K 31/407 A61K 31/436 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊離形または塩形の式(I) 【化1】 [式中、 R1は、式 【化2】 (式中、 R7は、所望により保護されていてもよいヒドロキシ、
    アシルオキシ、ハロゲン、−OR10(式中、R10は低級
    アルキルを表す)、所望により保護されていてもよい−
    O(CH2)mOH(式中、mは2〜4の数である)、または
    −OCONH2を表し、R7aは水素を表すか、または R7およびR7aは一緒になってオキソを表し、 R8はヒドロキシまたはメトキシを表し、 R9はヒドロキシまたはアシルオキシを表す) で示される基を表し、R2は、水素、アシルオキシまた
    は所望により保護されていてもよいヒドロキシを表し、
    点線で結ばれた2個の炭素原子間には単または二重結合
    が存在し、 R3はメチル、エチル、n−プロピルまたはアリルを表
    し、 R4は水素またはヒドロキシを表し、R4aは水素を表す
    か、 またはR4およびR4aは一緒になってオキソを表し、 R5はヒドロキシを表し、R5aは水素を表すか、 またはR5およびR5aは一緒になってオキソを表し、 Aは、式−CH(OR6)−CH2−(CH2)n−または−C
    H=CH−(CH2)n−(ただし、その(CH2)n−部分は
    炭素原子に結合され、R6は低級アルキルを表し、nは1
    または2の数を表す)で示される基を表す]で示される化
    合物。
  2. 【請求項2】 式(I)において、R1が式B 【化6】 で示される基を表し、R2がヒドロキシを表し、点線で
    結ばれた2個の炭素原子間には単結合が存在し、R3
    エチルを表し、R4がα−またはβ−立体配置のヒドロ
    キシを表し、R5がα−立体配置のヒドロキシを表し、
    4aおよびR5aが水素を表し、Aが基−CH(OR6)−
    CH2−(CH2)2−(ただし、OR6はβ−立体配置のメ
    トキシを表す)であり、様々な他の不斉置換炭素原子に
    おける立体化学的配置がFK506の場合と同様である
    化合物、すなわち17−エチル−1,14−ジヒドロキ
    シ−12−[2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシシクロ
    ヘキシル)−1−メチルビニル]−23,25−ジメトキ
    シ−13,19,21,27−テトラメチル−11,28−
    ジオキサ−4−アザトリシクロ[22.3.1.0.4'9]−
    オクタコサ−5,18−ジエン−2,3,10,16−テト
    ラオン[1R,5Z,9S,12S−[1E(1R,3R,4
    R)],13R,14S,17R,18E,21S,23S,2
    4R,25S,27R]である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 式(Ib) 【化9】 (式中、置換基は請求項1記載の意味を有する)で示され
    る化合物を製造する方法であって、式(Ic) 【化10】 (式中、置換基は請求項1記載の意味を有する)で示され
    る化合物を酸化することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の化合物を、少なくとも1
    種の医薬的に許容し得る担体または希釈剤と共に含んで
    成る、抗炎症、免疫抑制または抗増殖用医薬組成物。
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