JP3075750B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP3075750B2
JP3075750B2 JP03013997A JP1399791A JP3075750B2 JP 3075750 B2 JP3075750 B2 JP 3075750B2 JP 03013997 A JP03013997 A JP 03013997A JP 1399791 A JP1399791 A JP 1399791A JP 3075750 B2 JP3075750 B2 JP 3075750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動演奏装置の改良に
関し、特に、楽曲中の間奏を自動演奏することのできる
自動演奏装置に関する。
【0002】
【発明の背景】従来の自動演奏装置としては、演奏開始
時に楽曲の前奏(イントロ)を演奏し、この前奏に引き
続いて楽曲の本演奏を開始したり、楽曲の後奏(エンデ
ィング)を、楽曲の本演奏の終了に引き続いて演奏する
自動演奏装置が提案されている。しかしながら、楽曲中
の間奏を自動演奏して、楽曲中に挿入できる自動演奏装
置は存在していなかった。近年の音楽愛好者の増加及び
自動演奏装置の普及に伴い、イントロやエンディングを
自動演奏するのと同様に、間奏を自動演奏できる自動演
奏装置の案出が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な要望に基づいてなされたものであり、その目的とする
ところは、楽曲に挿入して間奏を自動演奏することので
きる自動演奏装置を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における自動演奏装置は、イントロ用あるい
はエンディング用の演奏データとして記憶されている演
奏データを、間奏を演奏するための演奏データとして共
通化して利用するとともに、楽曲の演奏中に間奏として
演奏される場合には、楽曲の開始時にイントロとして演
奏される場合、あるいは楽曲の終了時にエンディングと
して演奏される場合の演奏態様とは、音色、リズムパタ
ーンあるいはテンポなどの演奏態様を変化させて、異な
る演奏態様で自動演奏するようにしてなるものである。
【0005】
【作用】演奏を開始する前に操作子の操作が行われる
と、予め記憶された第2の演奏データが、第1の演奏態
様によってイントロとして演奏される。この第2の演奏
データの読み出しが終了すると、本演奏のための第1の
演奏データの読み出しを開始する。その一方で、第1の
演奏データの読み出し中に操作子の操作が行われ、間奏
演奏の指示がなされると、第1の演奏データの読み出し
状態に応じて、第3の演奏データを挿入するか否かが判
定される。第3の演奏データを挿入する場合は、第3の
演奏データを読み出した後に、また、第3の演奏データ
を挿入しない場合は、直接に第2の演奏データが読み出
され、第2の演奏態様によって間奏として演奏される。
音楽的に、間奏はイントロあるいはエンディングとよく
似た演奏が行われることが好ましいことから、一つの演
奏データをイントロあるいはエンディングと間奏で共通
化して使用することができる。この際、イントロあるい
はエンディングと間奏とで音色を変化させたり、リズム
パターンを変化させたり、あるいはテンポを変化させた
りするなどして演奏態様を異ならせることにより、より
一層音楽的効果を上げることができる。音楽は、一般に
偶数個の小節を一つの区切りとして演奏されるものであ
るので、間奏の挿入がこのような音楽的な区切りを無視
して、例えば、偶数小節から開始されるように挿入され
てしまうことは好ましくない。従って、操作子によっ
て、間奏演奏の指示を行った時点で、現在演奏されてい
る第1の演奏データの演奏区間に応じて、直ちに間奏と
しての第2の演奏データの読み出しを開始するか、ある
いは、間奏として読み出される第2の演奏データの読み
出しの直前に、フィルイン演奏としての第3の演奏デー
タの読み出しを開始するかを判定している。すなわち、
上記したように、音楽は、一般的に偶数個よりなる複数
の小節を一区切りとして、演奏されるものであるが、間
奏の挿入がこのような音楽的区切りを無視して、例え
ば、偶数小節から開始されるように挿入されてしまうこ
とを避けるために、間奏が直ちに開始させられないよう
な場合には、フィルイン演奏を行い、間奏の演奏を開始
できる音楽的区切りを待って、間奏を開始するものであ
る。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明による自動演奏
装置の一実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の一
実施例による自動演奏装置を備えた電子楽器の回路構成
を示すブロック図である。この自動演奏装置において
は、予め記憶されている演奏データに基づく基本演奏パ
ターンが、演奏者により指示されたコードタイプ及びコ
ード根音に従った形に読み換えられて、演奏者により指
示された演奏が行われるものである。この電子楽器は、
その全体の動作の制御を中央処理装置(CPU)10を
用いて制御するように構成されており、このCPU10
には、双方向バス12を介して、ROM(リード・オン
リ・メモリ)で構成されて制御プログラムが格納された
プログラムメモリ14と、後述するレジスタ群を設定し
たRAM(ランダム・アクセス・メモリ)16と、テン
ポクロック発生器18と、トーンジェネレータ20と、
後述する操作子群22と、後述する演奏用データメモリ
回路24とが接続されている。さらに、トーンジェネレ
ータ20には、アンプ26が接続されており、さらにま
たアンプ26には、スピーカ28が接続されていて、ト
ーンジェネレータ20により送出された楽音信号を、ア
ンプ26を介してスピーカ28から楽音として放音させ
ている。
【0007】テンポクロック発生器18は、テンポクロ
ックとして、1拍(4分音符1つ)について96クロッ
クを発生する。従って、4拍子のリズムでは、1小節
(4拍)は384クロックに相当し、3拍子のリズムで
は、1小節(3拍)は288クロックに相当する。ま
た、1拍は4分音符1つに相当するものであるから、4
分音符1つの時間長が96クロックに相当することにな
る。従って、8分音符1つは48クロックとなり、16
分音符1つは24クロックに相当するものである。
【0008】トーンジェネレータ20は、音高情報とキ
ーオン情報を受取ると、その音高の楽音をスピーカ28
から放音するために、アンプ28へ入力される楽音信号
の発生を開始し、音高情報とキーオフ情報を受け取る
と、その音高の楽音を消音するために、楽音信号の発生
を停止するものである。
【0009】操作子群22には、コード指定操作子22
a,イントロ用/間奏用操作子22b,フィルイン用操
作子22c及びストップ操作子22dが設定されてい
る。コード指定操作子22aは、発音すべきコードのタ
イプ及びコードの根音を指定し、所望のコードの入力を
するための操作子である。イントロ用/間奏用操作子2
2bは、演奏開始時(演奏が始まる前)であればイント
ロの開始を指示し、演奏中であれば間奏の開始を指示す
るための操作子である。フィルイン用操作子22cは、
演奏中にフィルイン奏の演奏を指示する場合に使用する
操作子である。ストップ操作子22dは、自動演奏の停
止を指示するための操作子であり、このストップ操作子
22dを操作することにより、直ちに自動演奏が停止さ
れる。
【0010】演奏用データメモリ回路24には、各種の
演奏用データが記憶されている。この演奏用データは、
楽音の発生を表すキーオン情報あるいは楽音の消音を表
すキーオフ情報が読み出されるべき時刻を、小節の開始
からのテンポクロック数で記述した時刻値によって示す
TIMEデータと、キーオンあるいはキーオフすべき音
高の値を示す音高データと、キーオンであるかキーオフ
であるかの種別を示すON/OFF種別データと、後述
するMEAS値を示すMEASデータと、後述する音色
テーブルの音色番号データとを1組として記憶したもの
である。ある時刻値におけるデータの値が、FFH(エ
ンドマーク)であることで、演奏パターンの終わりを表
している。また、この演奏データは、コードタイプが
「メジャー」であり、コード根音が「C」であるコード
の演奏パターンを基本パターンとして作成されており、
「メジャー」以外の他のコードタイプ、あるいは「C」
以外の他のコード根音が指定されれば、後述するテンポ
割り込み処理内で、演奏データの音高を、指定された所
望のコードにふさわしい音高となるように変換して出力
する。本実施例における演奏用データメモリ回路24に
は、第1領域24a,第2領域24b及び第3領域24
cとからなる三つの記憶領域が設定されている。第1領
域24aには、通常の伴奏において使用されるノーマル
伴奏データが記憶されている。このデータは、例えば2
小節の長さをもっていて、第1小節用のデータと第2小
節用のデータとよりなっている。図12aは、自動演奏
する楽曲が4拍子である場合のノーマル伴奏データの一
例を示しており、図12bは、図12aに示したノーマ
ル伴奏データの一例を、楽譜によって示したものであ
る。第2領域24bには、イントロと間奏の演奏に共用
されるイントロ/間奏共通データが記憶されている。こ
のデータは、例えば、4小節の長さをもっていて各小節
毎のデータをそれぞれもっている。図13aは、自動演
奏する楽曲が4拍子である場合のイントロ/間奏共通デ
ータの一例を示しており、図13bは、図13aに示し
たイントロ/間奏共通データの一例を、楽譜によって示
したものである。さらに、第3領域24cには、フィル
イン演奏を行う際に使用されるフィルイン奏データが記
憶されている。このデータは、例えば1小節の長さをも
っている。図14aは、自動演奏する楽曲が4拍子であ
る場合のフィルイン奏データの一例を示しており、図1
4bは、図14aに示したフィルイン奏データの一例
を、楽譜によって示したものである。
【0011】一例として、図14a及び図14bに示さ
れる第3領域24cに記憶されたフィルイン奏データを
用いて、演奏用データメモリ回路24の記憶内容につい
て、さらに詳細に説明する。なお、図12a乃至図13
bに示される第1領域24aのノーマル伴奏データ及び
第2領域24bのイントロ/間奏共通データの説明は、
フィルイン奏データの説明と同様であるため省略するも
のとする。また、図12a,図13a及び図14aのデ
ータ中の音高の項におけるアルファベットと数字の組み
合わせの表示は、例えば「C3」を例にとって説明する
と、「C」の音でオクターブが「第3オクターブ」であ
ることを示しており、ト音記号の五線譜で下第1線の
「ド」の音が「C3」に相当することを表している。以
下、同様である。上記のようにテンポクロック発生器1
8は、テンポクロックとして1拍に96クロックを発生
し、これは4分音符1つに相当する時間長であるから、
図14a及び図14bにおいて、発音(キーオン)タイ
ミングの時刻(TIME値)としては、1クロックが1
拍目の拍頭の時刻、48クロックが1拍目の拍頭から8
分音符分遅らせた時刻である。また、96クロックが2
拍目の拍頭の時刻であり、次のキーオンタイミングの時
刻がある144クロック(144クロック=96クロッ
ク+48クロック)は、2拍目の拍頭から8分音符分お
くらせた時刻となり、それぞれ図14aのフィルイン奏
データと図14bの楽譜とが対応している。なお、本実
施例にあっては、発音された楽音が、次に発音される楽
音と重ならないようにするために、各音符に対する正確
な時間長よりも短いクロック数で消音(キーオフ)させ
ている。すなわち、1クロックでキーオンされた8分音
符に対するキーオフタイミングとしては、45クロック
に設定してあり、48クロックでキーオンされた8分音
符に対するキーオフタイミングとしては、142クロッ
クに設定してあり、さらに144クロックでキーオンさ
れた8分音符+2分音符に対するキーオフタイミングと
しては、380クロックに設定してある。
【0012】RAM16内に設定されているレジスタ群
は、CPU10が、プログラムメモリ14内に格納され
た制御プログラムを実行する際に発生する各種のデータ
を、一時記憶するためのものであり、本発明の実施に関
連するレジスタには、以下に示すものがある。なお、以
下の説明においては、各レジスタの内容(データ等)
は、特に断らない限り、同一のラベル名で表すものとす
る。 (1)TIME(タイム) これは、1小節中における現在時刻を、テンポクロック
発生器18からのテンポクロック信号をカウントし、小
節頭からのクロック数によって示すものである。すなわ
ち、演奏中においては、テンポ割り込みのある度に常に
インクリメントする。また、テンポクロック発生器18
により発生されるテンポクロックに従って、自動リズム
演奏を行う装置である自動リズムを設けた場合には、こ
の自動リズムのリズムパターンを読み出すためにも用い
られるものである。 (2)MEAS(メジャー) これは、現在時刻において、演奏用データメモリ回路2
4の第1領域24a,第2領域24bあるいは第3領域
24cに記憶されている各データの、何番目の小節を読
み出し中であるかを示すものである。 (3)RUNフラグ(ランフラグ) これは1ビットのレジスタであって、RUN=1で自動
演奏中を表し、RUN=0で自動演奏停止状態を表す。 (4)ENDフラグ(エンドフラグ) このフラグは、演奏用データメモリ回路24の第1領域
24a,第2領域24b及び第3領域24cにそれぞれ
記憶されている各データから、FFH(エンドマーク)
が読み出された後で「1」にセットされるものであり、
各データが一通り最後まで読み出されたことを表す。 (5)FILLフラグ(フィルフラグ) このフラグは、FILL=1で、現在自動演奏中である
小節の次の小節から、演奏用データメモリ回路24の第
3領域24cに記憶されたフィルイン奏データに従っ
て、フィルイン奏の自動演奏を開始することを表す。 (6)INTLフラグ(イントロフラグ) このフラグは、INTL=1で、演奏用データメモリ回
路24の第1領域24aに記憶されているノーマル伴奏
データが最後まで読み出された後、あるいは演奏用デー
タメモリ回路24の第3領域24cに記憶されているフ
ィルイン奏データが最後まで読み出された後に、間奏を
開始することを表す。 (7)音色テーブル 演奏用データメモリ回路24の第1領域24a、第2領
域24bあるいは第3領域24cに記憶されている各デ
ータには、上記したように、各楽音の音色を指定する音
色番号のデータが含まれている。音色テーブルは、この
ような音色番号とスピーカ28から実際に発音される楽
音の音色との対応関係を表したテーブルである。従っ
て、音色テーブルが複数あることにより、演奏用データ
メモリ回路24の第1領域24a、第2領域24bある
いは第3領域24cにそれぞれ記憶されている単一の基
本的な演奏データを用いても、異なった音色テーブルを
指定することにより、異なる音色で演奏させることがで
きる。図11は、このような音色テーブルの一例を示し
ており、本実施例においては、間奏専用の音色としての
第2音色テーブルと、間奏以外の場合に用いられる第1
音色テーブルとの、二つのテーブルを備えている。 (8)発音マップ このレジスタは、トーンジェネレータ20において現在
発音中である音の音高を、記憶するものである。発音マ
ップは、トーンジェネレータ20に入力可能な音高情報
の種類の数だけの記憶領域を有していて、一つの音高に
対して、一つの記憶領域が対応している。演奏データと
してキーオンが読み出されたときは、キーオンされた音
高に対する発音マップの記憶領域に「1」をセットす
る。また、演奏データとしてキーオフが読み出されたと
きは、キーオフされた音高に対応する発音マップの記憶
領域に「0」をセットする。従って、この発音マップを
参照することにより、現在発音中である音の音高が全て
確認できる。このため、現在発音中である音を全て消音
するには、発音マップを参照して、記憶領域に「1」が
セットされている音高の音を検出し、検出された音高の
音全てについて、各々キーオフ情報を送出すればよい。
これにより、現在発音中である全ての音が消音されるこ
とになる。
【0013】以上の構成において、この自動演奏装置の
作用を、図2乃至図6bのフローチャート、図7乃至図
10の動作例及び図12a乃至図14bの演奏データの
記憶例を参照しながら、各ステップごとに説明する。な
お、以下の説明では、自動演奏する曲が、4拍子である
場合を例にとって説明する。
【0014】この自動演奏装置は、図2に示すように、
メインルーチン内で、コード指定操作子22a、イント
ロ用/間奏用操作子22b、フィルイン用操作子22c
あるいはストップ操作子22dの操作を読み込み、コー
ド入力処理(図3)、イントロ処理(図4)、フィルイ
ン処理(図5)あるいは自動演奏停止処理を実行すると
ともに、テンポクロック発生器18により発生されるテ
ンポクロックが、CPU10に到来する度ごとに、テン
ポ割り込み処理(図6a及び図6b)を実行するもので
ある。
【0015】図2におけるメインルーチンを示すフロー
チャートにおいて、ステップ100では、フィルイン用
操作子22cの操作が行われたかが判定される。この判
定結果が肯定(YES)、すなわち操作が行われたので
あれば、ステップ102へ進み、後述するフィルイン処
理(図5)のサブルーチンを実行する。ステップ102
の処理が終了したとき、またはステップ100での判定
結果が否定(NO)、すなわち操作が行わないときは、
ステップ104へ進み、イントロ用/間奏用操作子22
bの操作が行われたかが判定される。この判定結果が肯
定(YES)、すなわち操作が行われたのであれば、ス
テップ106へ進み、後述するイントロ操作処理(図
4)のサブルーチンを実行する。ステップ106の処理
が終了したとき、またはステップ104での判定結果が
否定(NO)、すなわち操作が行われないときは、ステ
ップ108へ進み、コード指定操作子22aの操作が行
われたかが判定される。この判定結果が肯定(YE
S)、すなわち操作が行われたのであれば、ステップ1
10へ進み、後述するコード入力処理(図3)のサブル
ーチンを実行する。ステップ110の処理が終了したと
き、またはステップ108での判定結果が否定(N
O)、すなわち操作が行われないときは、ステップ11
2へ進み、ストップ操作子22dの操作が行われたかが
判定される。この判定結果が肯定(YES)、すなわち
操作が行われたのであれば、ステップ114へ進み、R
UNフラグを「0」にリセットする。RUNフラグが
「0」になると、後述するテンポ割り込み処理(図6a
及び図6b)において、演奏用データメモリ回路24の
第1領域24a、第2領域24b及び第3領域24cに
記憶された各演奏データが読み出されなくなり、自動演
奏が停止されることになる。ステップ114の処理が終
了したとき、またはステップ112での判定結果が否定
(NO)、すなわち操作が行われないときは、ステップ
100へ戻り、それ以降は、上記したようなステップ1
00乃至ステップ114の処理を繰り返し実行する。
【0016】図3は、コード入力処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。メインルーチン内のステッ
プ108で、コード指定操作子22aが操作されたこと
を検出し、コードタイプ及びコード根音の入力たるコー
ド入力があると判定されると、以下のステップよりなる
コード入力処理のサブルーチンが実行される。まず、ス
テップ200では、コード指定操作子22aによるコー
ド指定操作に基ずき、コードのタイプ及びコードの根音
が決定される。その後に、ステップ202へ進む。ステ
ップ202では、現在発音中である演奏音の放音を停止
する。すなわち、発音マップの記憶領域の記憶内容に
「1」が記憶されている記憶領域を参照することによ
り、現在発音中である音の音高を確認し、この発音中に
ある音高の全ての音について、各々キーオフ情報を送出
し、現在発音中である音の全てを消音する。こうして、
現在発音中の演奏音の放音を停止する。演奏音の放音の
停止の後に、発音マップの全ての記憶領域の記憶内容を
「0」にリセットする。ステップ202の処理の終了に
より、コード入力処理は終了し、図2に示すメインルー
チンへリターンする。
【0017】図4は、イントロ操作処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。メインルーチン内のステ
ップ104で、イントロ用/間奏用操作子22bが操作
されたことを検出し、イントロ用/間奏用操作子22b
が操作されたと判定されると、以下のステップよりなる
イントロ操作処理のサブルーチンが実行される。まず、
ステップ300では、RUNフラグが「1」であるかが
判定される。判定結果が否定(NO)、すなわちRUN
=1ではなくRUN=0(自動演奏停止状態)である場
合は、自動演奏停止中にイントロ用/間奏用操作子22
bが操作されたことを示しているので、最初にイントロ
演奏を行うような自動演奏を開始するための処理が実行
されるものである。すなわち、ステップ300の判定結
果が否定(NO)の場合は、次にステップ312へ進む
ことになる。ステップ312では、後述するテンポ割り
込み処理(図6a及び図6b)において読み出すべき演
奏データの読み出し領域を第2領域(イントロ/間奏共
通データ)24bに設定し、イントロ演奏に備える。従
って、これ以降においては、演奏データを読み出す場合
には、第2領域24bから、イントロ/間奏共通データ
が読み出されることになる。ステップ312の処理を終
了すると、ステップ314へ進む。ステップ314で
は、RUNフラグを「1」にセットし、自動演奏停止状
態を解除する。そして、ステップ316へ進む。ステッ
プ316では、TIME値を「−1」にセットする。次
に、ステップ318へ進む。ステップ318では、音色
テーブルとして、間奏以外の場合に使用される第1音色
テーブルを選択し、イントロ処理を終了する。ステップ
318の処理が終了したときは、図2に示すメインルー
チンへリターンする。一方、ステップ300の判定結果
が肯定(YES)、すなわちRUNフラグが「1」であ
る場合(自動演奏中)は、自動演奏が行われている状況
下で、イントロ用/間奏用操作子22bが操作されたこ
とを示している。このため、上記で説明したステップ3
12乃至ステップ318で処理されるイントロ演奏に代
えて、間奏演奏が行われるような処理が実行される。す
なわち、ステップ300の判定結果が肯定(YES)で
あるならば、ステップ302へ進む。ステップ302で
は、現在時刻におけるMEAS値が「2」であるかかが
判定される。上記したように、MEAS値は、自動演奏
装置が複数の小節よりなる演奏データを読み出している
場合に、その演奏データ中の第何番目の小節を現在読み
出しているかを表すものである。従って、MEAS値が
「2」であるということは、現在第2小節目を読み出し
中であることを表している。ステップ302の判定結果
が肯定(YES)、すなわち現在のMEAS値が「2」
である場合には、ステップ306へ進む。一方、ステッ
プ302の判定結果が否定(NO)、すなわち現在のM
EAS値が「2」でない場合には、ステップ304へ進
む。ステップ304では、FILLフラグを「1」にセ
ットする。FILLフラグに「1」をセットするのは、
TIME=384の小節の区切り、すなわちノーマル伴
奏データのMEAS値が「1」から「2」へ変わるとき
からフィルイン奏が演奏されるようにするためである。
そして、ステップ306へ進む。ステップ306では、
INTLフラグを「1」にセットし、イントロ操作処理
を終了する。ステップ306での処理が終了したとき
は、図2に示すメインルーチンへリターンする。
【0018】図5は、フィルイン処理を示すフローチャ
ートであり、図2のメインルーチンのステップ100
で、フィルイン用操作子22cが操作されたと判定され
ると、このフィルイン処理が実行される。まず、ステッ
プ400では、現在発音中である演奏音の放音を停止す
る。すなわち、発音マップを参照することにより、発音
マップの記憶領域に「1」が記憶されている領域を検出
できるので、これによって、現在発音中である音の音高
が確認できる。現在発音中である音を全て消音させるに
は、この発音マップの記憶領域に「1」が設定されてい
る音の音高について、各々キーオフ情報を送出すればよ
い。この際、発音マップの「1」が設定されている記憶
領域に、「1」をクリアして「0」をセットする。そし
て、ステップ402へ進む。ステップ402では、テン
ポ割り込み処理(図6a及び図6b)において読み出す
べき演奏用データメモリ回路24の読み出し領域を、第
3領域(フィルイン奏データ)24cに設定し、フィル
イン奏に備える。従って、ステップ402以降において
は、演奏データを読み出す場合は、第3領域24cから
フィルイン奏用の演奏データが読み出されることにな
る。ステップ402の処理が終了すると、ステップ40
4へ進む。ステップ404では、MEAS値を「1」に
セットし、これによりフィルイン処理を終了する。ステ
ップ404での処理が終了したときは、図2に示すメイ
ンルーチンへリターンする。
【0019】図6a及び図6bは、テンポ割り込み処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。この自動
演奏装置にあっては、通常は図2に示すメインルーチン
を高速で繰り返しているが、テンポクロック発生器18
により発生されるテンポクロックが、CPU10に到来
したときに、テンポ割り込み処理のサブルーチンを実行
するものであり、処理の後は、再びメインルーチンを繰
り返し続けるものである。すなわち、テンポクロック発
生器18によって発生されるテンポクロックが、CPU
10に到来する度に割り込みがかかり、以下のステップ
よりなるテンポ割り込み処理が行われる。テンポクロッ
ク発生器18によるテンポクロックの発生は、定期的で
あり、従って、このテンポ割り込み処理も定期的に行わ
れる。まず、ステップ400では、RUNフラグが
「1」であるかが判定される。判定結果が否定(N
O)、すなわちRUNフラグが「1」ではなく、RUN
フラグが「0」であれば、自動演奏停止状態を表してい
るので、テンポ割り込み処理を終了して、図2に示すメ
インルーチンへリターンする。一方、判定結果が肯定
(YES)、すなわちRUNフラグが「1」であれば、
自動演奏中であることを表している。この場合には、ス
テップ402へ進む。ステップ402では、TIME値
がインクリメントされる。従って、自動演奏中において
は、テンポクロック発生器18から発生されるテンポク
ロックが、CPU10に到来する毎に、TIME値がイ
ンクリメントされることになる。このため、自動演奏中
においては、テンポ割り込みの度ごとに、このインクリ
メントが行われるので、TIME値は経過した時間を表
す値となる。ステップ402の処理を終了すると、ステ
ップ404へ進む。ステップ404では、TIME値が
384クロックであるかが判定される。上記したよう
に、1拍が96クロックであるため、384クロック
は、4拍目の終わりに相当するものであり、すなわちこ
の384クロックは、1小節の長さの経過を表すもので
ある。判定結果が肯定(YES)、すなわちTIME値
が384クロックであるならばステップ406へ進み、
判定結果が否定(NO)、すなわちTIME値が384
クロックでなければステップ436へ進む。ステップ4
06では、TIME値を「0」にリセットする。TIM
E値が384クロック、すなわち1小節の長さを経過
し、その次の小節に進行すると、TIME値を「0」に
リセットするものである。従って、TIME値は、常に
小節頭からの当該小節内の経過時間を、すなわち当該小
節内における時刻を表すことになる。ステップ406の
処理を終了すると、ステップ408へ進む。ステップ4
08では、FILLフラグが「1」であるかが判定され
る。判定結果が肯定(YES)、すなわちFILLフラ
グが「1」であれば、ステップ426へ進む。ここにお
いて、FILLフラグが「1」であるという場合は、上
記で説明したイントロ操作処理(図4)において、現在
のMEAS値が「2」でないとき、すなわちMEAS=
1のとき(ステップ302及びステップ304)だけで
ある。ステップ426では、演奏用データメモリ回路2
4内の読み出すべき領域を第3領域(フィルイン奏デー
タ)24cに設定する。従って、以降の処理において、
演奏用データを読み出す場合には、この第3領域24c
に記憶されているデータが読み出されるようになる。そ
して、ステップ428へ進む。ステップ428では、音
色テーブルとして、間奏以外の演奏のために用いられる
音色テーブルたる第1音色テーブルが選択される。この
ステップ428の処理を終了すると、ステップ430へ
進む。ステップ430では、FILLフラグを「0」に
リセットする。その後に、ステップ432へ進む。一
方、ステップ408において、判定結果が否定(N
O)、すなわちFILLフラグが「1」ではなくて
「0」であるときは、ステップ410へ進む。ステップ
410では、ENDフラグが「1」であるかが判定され
る。判定結果が否定(NO)、すなわちENDフラグが
「1」ではなく「0」である場合は、ステップ412へ
進む。ステップ412では、MEAS値の値を「1」だ
け増加する。従って、複数小節に渡る演奏データを読み
出している場合には、MEAS値の値は、その演奏デー
タの第何番目の小節を読み出しているかを表すことにな
る。ステップ412の処理を終了すると、ステップ43
6へ進む。その一方で、ステップ410において、その
判定結果が肯定(YES)、すなわちENDフラグが
「1」であるならば、ステップ414へ進む。ここにお
いて、ENDフラグが「1」であるということは、演奏
データの一通りの読み出しが終了したことを表してい
る。例えば、本実施例における、2小節からなるノーマ
ル伴奏データにおいては、この2小節に渡るデータの一
通りの読み出しが完了した後に、ENDフラグは「1」
にセットされるものであり、第1小節を読み出している
途中で、ENDフラグが「1」にセットされることは全
くない。すなわち、上記ステップ404において、各小
節間の区切りであることを予め判定していることを考慮
すると、ステップ410においてENDフラグが「1」
である場合とは、演奏データの一通りの読み出しが終了
しており、かつ現在のタイミングが、各小節間の区切り
にあるという状態を表すものである。この場合には、ス
テップ414へ進む。ステップ414では、INTLフ
ラグが「1」であるかが判定される。判定結果が肯定
(YES)、すなわちINTLフラグが「1」である場
合には、ステップ420へ進む。ここにおいて、INT
Lフラグが「1」であるということは、間奏を自動演奏
することが、指示されていることを表す。ステップ42
0においては、演奏用データメモリ回路24の読み出し
領域を第2領域(イントロ/間奏共通データ)24bに
セットする。こうして、間奏の自動演奏に備え、以降の
処理において、演奏データを読み出す場合には、第2領
域24bからイントロ/間奏共通データが読み出される
ことになる。こうすることによって、直前に演奏されて
いた演奏データを一通り読み出し終えた直後に、次の小
節の先頭から、イントロ/間奏共通データの読み出しが
開始されるようになる。ステップ420の処理が終了し
た後に、ステップ422へ進む。ステップ422では、
音色テーブルとして、間奏専用の第2音色テーブルが選
択される。このために、イントロ/間奏共通データが、
自動演奏中において間奏として読み出されるときには、
自動演奏開始時にイントロ/間奏共通データが、イント
ロとして読み出されるときの第1音色テーブルの音色と
は異なった音色によって、発音されるようになる。ステ
ップ422の処理を終了すると、ステップ424へ進
む。ステップ424においては、INTLフラグが
「0」にリセットされる。そして、ステップ432へ進
む。一方、ステップ414において、判定結果が否定
(NO)、すなわちINTLフラグが「1」ではなくて
「0」であると判定された場合には、ステップ416へ
進む。INTLフラグが「0」であるということは、間
奏を自動演奏することが指示されていないことを表す。
ステップ416では、間奏を自動演奏することが指示さ
れていないため、演奏用データメモリ回路24の読み出
し領域を第1領域(ノーマル伴奏データ)24aにセッ
トし、ノーマル伴奏に備える。従って、それ以降におい
て、演奏データを読み出す場合には、第1領域24aか
らノーマル伴奏データが読み出されることになる。ステ
ップ416の次は、ステップ418へ進む。ステップ4
18では、音色テーブルとして、間奏以外の場合に使用
される第1音色テーブルが選択される。そして、ステッ
プ432へと進む。上記したように、ステップ418、
ステップ424及びステップ430からは、いずれもス
テップ432へ進むことになる。このステップ432で
は、ENDフラグが「0」にリセットされ、ステップ4
34へと移る。ステップ434では、MEAS値の値を
「1」にセットし、その後にステップ436へと進む。
ステップ436では、MEAS値とTIME値で表され
る現在の時刻に読み出されるべき演奏データがあるかが
判定される。判定結果が否定(NO)、すなわち読み出
されるべき演奏データがなければ、テンポ割り込み処理
を終了して、メインルーチンへリターンする。一方、ス
テップ436の判定結果が肯定(YES)、すなわち読
み出されるべきデータがあれば、ステップ438へ進
む。ステップ438では、MEAS値とTIME値で表
される現在時刻に、読み出されるべき演奏データが、F
FH(エンドマーク)であるかかが判定される。判定結
果が肯定(YES)、すなわちFFH(エンドマーク)
があれば、ステップ440へ進む。ステップ440で
は、ENDフラグが「1」にセットされ、テンポ割り込
み処理を終了して、メインルーチンへリターンする。一
方、ステップ438の判定結果が否定(NO)、すなわ
ちFFH(エンドマーク)がなければ、ステップ442
へ進む。ステップ442では、演奏データ中に音色番号
を表す音色データがあるかが判定される。判定結果が肯
定(YES)、すなわち音色番号の音色データが読み出
されたときは、ステップ444へ進む。ステップ444
では、音色テーブルのうちの第1音色テーブルか、ある
いは第2音色テーブルかのいずれか選択された音色テー
ブルを参照して、音色番号に対応する音色を発生するよ
うに、トーンジェネレータ20に音色をセットする。ス
テップ444の処理が終了すると、ステップ446へ進
む。一方、ステップ442の判定結果が否定(NO)、
すなわち読み出すべき音色番号を表すデータがなけれ
ば、直接にステップ446へ進む。ステップ446で
は、MEAS値とTIME値で表される現在時刻に、読
み出されるべき演奏データがあれば、それを全て読み出
す。読み出された演奏データには、図12a、図13a
及び図14aに示すように、MEASデータ、TIME
データ、音高データ、キーオンあるいはキーオフかの種
別を示すON/OFF種別データ及び音色番号データが
含まれている。読み出された音高については、コード入
力処理のサブルーチンによって、予め決定されているコ
ードタイプ及びコード根音に基づいて、読み出された演
奏データの読み換えが行われる。このように、予め演奏
データに記憶された基本となる演奏パターンを読み出
し、読み出された音高を所望のコードタイプ及びコード
根音に基づいて読み換え、所望のコードに相応しい演奏
音を形成する技術は、特開昭63─193200号公報
に既に開示されたような技術がある。従って、ここで
は、単に特開昭63─193200号公報を引用するこ
とにより、これに関連した詳細な説明は省略するものと
する。読み換えられた音高とキーオンあるいはキーオフ
種別のデータは、トーンジェネレータ20へ送出され
る。トーンジェネレータ20は、音高データとキーオン
データを受け取ると、その音高の音をスピーカ28から
発音するために、アンプ26へ入力される楽音信号の発
生を開始し、音高データとキーオフデータを受け取る
と、その音高の音を消音するために、楽音信号の発生を
停止するものである。ステップ446の処理が終了する
と、ステップ448へ進む。ステップ448では、発音
マップの更新が行われる。すなわち、トーンジェネレー
タ20へ送られた情報に基づいて、発音マップを更新す
る。ここにおいて、キーオンデータであれば、音高デー
タで指定された音高に対応する発音マップの記憶領域に
「1」をセットする。一方、キーオフデータであれば、
音高情報で指定された音高に対応する発音マップの記憶
領域に「0」をセットするものである。このステップ4
48の処理までで、テンポ割り込み処理を終了し、図2
で示すメインルーチンへリターンする。
【0020】さらに、図7乃至図10に示す動作例を用
いて、上記各ルーチンをさらに詳細に説明するものとす
る。
【0021】〔動作例1(図7)〕自動演奏開始前にコ
ード指定操作子22aを操作して、イントロ用のコード
を入力する。すると、図3のステップ200により、コ
ードのタイプ及びコードの根音が決定される。その後に
イントロ用/間奏用操作子22bを操作すると、ステッ
プ312において演奏データの読み出し領域を第2領域
(イントロ/間奏共通データ)24bに切り換えるとと
もに、ステップ314において自動演奏停止状態を解除
する。従って、それ以降は、演奏データを読み出す場合
には、第2領域24bからイントロ/間奏共通データが
読み出されることになる。また、ステップ318におい
て、第1音色テーブルが選択される。以降においては、
図6a及び図6bに示すテンポ割り込み処理が行われ
て、第2領域24bからイントロ/間奏共通データが読
み出される。このとき、読み出された演奏データの音色
番号については、イントロ用/間奏用操作子22bが操
作された時点で、図4のステップ318で選択された第
1音色テーブルを用いて決定され、第1音色テーブルの
音色によってイントロ/間奏共通データが演奏される。
例えば、イントロ/間奏共通データから音色番号データ
として音色番号1が読み出されると、図11の第1音色
テーブルを参照してピアノの音色がトーンジェネレータ
20にセットされ、ピアノの音色によってイントロ/間
奏共通データが演奏される。イントロ/間奏共通データ
を読み終えた後に、小節の区切りに到達すると、図6a
のステップ404、ステップ406、ステップ408、
ステップ410及びステップ414と次々に処理が行わ
れ、ステップ416に到達する。ステップ416におい
ても処理が行われ、読み出し領域を第1領域(ノーマル
伴奏データ)24aに切り換え、ノーマル伴奏に備え
る。従って、それ以降においては、演奏データを読み出
す場合には、第1領域24aからノーマル伴奏データが
読み出されることになる。次いで、ステップ418にお
いて、音色テーブルとして、第1音色テーブルを選択す
る。以降においては、イントロ用/間奏用操作子22b
やフィルイン用操作子22cが操作されない限りは、ノ
ーマル伴奏データが繰り返し読み出され続ける。このよ
うな演奏の順序は、図7に示されている。
【0022】〔動作例2(図8)〕コード指定操作子2
2aが操作された場合は、図3のステップ200でコー
ドのタイプ及びコードの根音が指定され、図6bのステ
ップ446において演奏データを読み出す際に、指定さ
れたコードタイプ及びコード根音に対応した演奏データ
に変換されて発音される。自動演奏中にフィルイン用操
作子22cが操作された場合には、図5のステップ40
0の処理によって、まずフィルイン用操作子22cが操
作された時点で発音されていた演奏音を、一旦全て消音
し、ステップ402にて、読み出し領域を第3領域(フ
ィルイン奏データ)24cに切り換え、フィルイン奏に
備える。従って、以降の処理において演奏データを読み
出す場合は、第3領域24cからフィルイン奏データが
読み出されることになる。このようにして、小節の途中
であっても、フィルイン用操作子22cが操作された時
点から、フィルインの演奏に移行することができる。こ
のとき、TIMEの値は特に何の処理もされないので、
例えば、3拍目でフィルイン用操作子22cを操作する
と、フィルイン奏データの3拍目以降が演奏されること
になる。このような演奏の順序は、図8に示されてい
る。
【0023】〔動作例3(図9)〕ノーマル伴奏の第1
小節目を演奏中に、イントロ用/間奏用操作子22bが
操作された場合には、図4のステップ304、ステップ
306が処理され、その結果として、FILLフラグと
INTLフラグの両方が「1」となる。テンポ割り込み
処理が繰り返された後に、ノーマル伴奏の第1小節と第
2小節の区切りに到達したとき、図6aのステップ40
4でTIME値が384となってステップ406、ステ
ップ408と進み、ステップ408でFILLフラグが
「1」であることが検出され、ステップ426において
読み出し領域を第3領域(フィルイン奏データ)24c
に切り換え、フィルイン奏に備える。以降、演奏データ
を読み出す場合は、第3領域24cからフィルイン奏デ
ータが読み出されることになる。このようにして、次小
節の先頭から、フィルイン奏データの読み出しが開始さ
れるようになる。第3領域24cから、1小節に渡るフ
ィルイン奏データが一通り読み出され、フィルイン奏デ
ータからFFH(エンドマーク)が読み出されると、図
6bのステップ440において、ENDフラグが「1」
にセットされる。この後に、テンポ割り込み処理のステ
ップ404でTIME値384となって、ステップ40
6、ステップ408、ステップ410と進み、ステップ
410でENDフラグが「1」であることが検出され、
ステップ414へ進み、INTLフラグが「1」である
ことが検出されて、ステップ420へ進む。ステップ4
20において、読み出し領域を第2領域(イントロ/間
奏共通データ)22bに切り換え、間奏の演奏に備え
る。それ以降、演奏データを読み出す場合は、第2領域
24bからイントロ/間奏共通データが読み出されるこ
とになる。このようにしてフィルイン奏を行った後に、
次の小節からイントロ/間奏共通データが間奏として読
み出されるようになる。さらに、次のステップ422に
おいて、音色テーブルとして第2音色テーブルを選択
し、イントロ/間奏共通データが自動演奏中に間奏とし
て演奏されるときには、イントロとして演奏されるとき
の第1音色テーブルの音色とは異なる、第2音色テーブ
ルの音色で演奏されることになる。例えば、イントロ/
間奏共通データから音色番号データとして音色番号1が
読み出されると、図11の第2音色テーブルを参照し
て、グロッケンの音色がトーンジェネレータ20にセッ
トされ、グロッケンの音色によってイントロ/間奏共通
データが演奏される。第2領域24bからイントロ/間
奏共通データが一通り読み出されると、このデータから
FFH(エンドマーク)が読み出され、図6bのステッ
プ440において、ENDフラグが「1」にセットされ
る。この後に、テンポ割り込み処理のステップ404
で、TIME値が384となってステップ406、ステ
ップ408、ステップ410と進み、ステップ410で
ENDフラグが「1」であることが検出され、ステップ
414に進み、INTLフラグが「0」であることが検
出されてステップ416へ進む。ステップ416におい
て、読み出し領域を第1領域(ノーマル伴奏データ)2
2aに切り換えて、ノーマル伴奏に備える。それ以降
は、演奏データを読み出す場合には、第1領域24aか
らノーマル伴奏データが読み出されることになる。さら
に、ステップ418で音色テーブルとして第1音色テー
ブルを選択する。以降においては、ノーマル伴奏データ
の読み出しが、引き続き繰り返される。このような演奏
順序は、図9に示されている。
【0024】〔動作例4(図10)〕ノーマル伴奏の第
2小節を演奏中に、イントロ用/間奏用操作子22bが
操作された場合には、図4のステップ306が処理さ
れ、INTLフラグが「1」となる。テンポ割り込み処
理が繰り返された後に、ノーマル伴奏の第2小節の終わ
りの区切りに到達したとき、図6aのステップ404で
TIME値が384となって、ステップ406、ステッ
プ408、ステップ410と進み、ステップ410でE
NDフラグが「1」であることが検出され、ステップ4
14へ進み、INTLフラグが「1」であることが検出
されて、ステップ420へ進む。ステップ420におい
て、読み出し領域を第2領域(イントロ/間奏共通デー
タ)24bに切り換え、間奏に備える。以降において
は、演奏データを読み出す場合には、第2領域24bか
らイントロ/間奏共通データが読み出されることにな
る。このようにして、ノーマル伴奏を行った後に、次小
節の先頭からイントロ/間奏共通データが間奏として読
み出しされるようになる。さらに、次のステップ422
において、音色テーブルとして第2音色テーブルを選択
し、イントロ/間奏共通データが自動演奏中に間奏とし
て演奏されるときは、イントロとして演奏されるときの
第1音色テーブルの音色とは異なる、第2音色テーブル
の音色によって演奏されることになる。以降は、上記の
ノーマル伴奏の第1小節目を演奏中にイントロ用/間奏
用操作子22bが操作された場合(動作例3(図9))
と同一の処理がなされる。このような演奏順序は、図1
0に示されている。
【0025】以上の動作例においては、間奏としてイン
トロ/間奏共通データを演奏するときに、ノーマル伴奏
の第1小節を演奏中にイントロ用/間奏用操作子22b
を操作したか、あるいはノーマル伴奏の第2小節を演奏
中にイントロ用/間奏用操作子22bを操作したかによ
って、間奏としてイントロ/間奏共通データを読み出す
前に、フィルイン奏を演奏するか否かを決定している。
しかしながら、これに代えて、フィルイン奏を前置せず
に、間奏演奏を行うことを指示するイントロ用/間奏用
操作子と、フィルイン奏を前置してから間奏演奏を行う
ことを指示するフィルイン+イントロ用/間奏用操作子
をそれぞれ設けてもよい。
【0026】また、フィルイン奏を、間奏の終了後に付
加するようにしてもよい。
【0027】さらに、イントロ/間奏共通データをイン
トロとして使用する場合には、データの全部分を演奏す
るが、間奏として使用する場合には、イントロ/間奏共
通データの全部分を使用せずに、途中までの一部分、あ
るいは途中からの一部分だけを使用するようにしてもよ
い。また、その逆に、イントロとして使用するときに、
一部分だけを使用するようにしてもよい。
【0028】さらに、本実施例においては、イントロと
間奏を共通の演奏データとしたが、これに代えて、エン
ディングと間奏を共通のデータとするようにしてもよい
こと勿論である。
【0029】さらに、間奏を演奏する際には、ノーマル
伴奏に代えて間奏が演奏されるようにしているが、ノー
マル伴奏とともに間奏が演奏されるようにしてもよい。
【0030】さらに、テンポクロック発生器18により
発生されるテンポクロックに従って、自動リズム演奏を
行う装置である自動リズムを備え、イントロ演奏、ノー
マル伴奏及び間奏を、自動リズムと同期させるようにし
てもよい。この場合には、イントロ/間奏共通データが
イントロとして読み出される際に行われるリズム演奏
と、間奏として読み出される際に行われるリズム演奏と
を、異なる演奏となるように設定することができ、その
ようにすると、なお一層効果的である。
【0031】さらに、コード指定手段としては、本実施
例においては、コードタイプ及びコード根音を指定する
コード指定操作子22aを設けているが、これに代え
て、鍵盤で押鍵されたコードの構成音からコードのタイ
プ及びコードの根音を検出する手段を採用してもよいこ
と勿論である。
【0032】さらに、本実施例においては、音色テーブ
ルを二つ設定して音色を変えることにより、イントロ演
奏の場合と間奏の場合とで音色を変化させて演奏態様を
変化させている。しかしながら、これに限られず、リズ
ムパターンを変化させたり、テンポを変化させるなどし
て、イントロ演奏の場合と間奏の場合とで、演奏態様を
変化させるようにしてよいこと勿論である。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。イ
ントロ用あるいはエンディング用の演奏データを、間奏
用の演奏データとして共通化して利用することができ、
楽曲に間奏を挿入することができる。イントロ用あるい
はエンディング用の演奏データと間奏用の演奏データを
共通化したため、イントロ用あるいはエンディング用の
演奏データと間奏用の演奏データとを各個別に記憶する
場合に比べて、メモリに記憶すべき記憶容量を減少する
ことができ、装置を小型化できるのでコスト面で有利で
ある。イントロあるいはエンディングを演奏する場合
と、間奏を演奏する場合とで、異なった音色、リズムパ
ターンあるいはテンポによる異なった演奏態様で演奏が
なされるため、音楽的に効果的な演奏をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による自動演奏装置を備えた
電子楽器の構成を示すブロック図である。
【図2】メインルーチンを示すフローチャートである。
【図3】コード入力処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図4】イントロ操作処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図5】フィルイン処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図6a】テンポ割り込み処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図6b】テンポ割り込み処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図7】動作例1を示す説明図である。
【図8】動作例2を示す説明図である。
【図9】動作例3を示す説明図である。
【図10】動作例4を説明図である。
【図11】音色テーブルの記憶内容の一例を示す説明図
である。
【図12a】ノーマル伴奏用データの記憶内容の一例を
示す説明図である。
【図12b】図12aのノーマル伴奏用データを表す楽
譜である。
【図13a】イントロ/間奏共通データの記憶内容の一
例を示す説明図である。
【図13b】図13aのイントロ/間奏共通データを表
す楽譜である。
【図14a】フィルイン奏データの記憶内容の一例を示
す説明図である。
【図14b】図14aのフィルイン奏データを表す楽譜
である。
【符号の説明】
10 CPU 12 バス 14 プログラムメモリ(ROM) 16 RAM 18 テンポクロック発生器 20 トーンジェネレータ 22 操作子群 22a コード指定操作子 22b イントロ用/間奏用操作子 22c フィルイン用操作子 22d ストップ操作子 24 演奏用データメモリ回路 24a 第1領域 24b 第2領域 24c 第3領域 26 アンプ 28 スピーカ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の演奏データ及び第2の演奏データ
    を記憶したメモリと、 前記第2の演奏データの演奏を開始させる操作子と、 第1の演奏態様データ及び第2の演奏態様データを記憶
    したメモリと、 前記第1の演奏データの演奏開始前に、前記操作子が操
    作された場合は前記第2の演奏データを前記第1の演奏
    態様データの演奏態様により演奏し、 前記第1の演奏データの演奏中に、前記操作子が操作さ
    れた場合は前記第2の演奏データを前記第2の演奏態様
    データの演奏態様により演奏する制御手段とを有するこ
    とを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】 第1の演奏データ、第2の演奏データ及
    び第3の演奏データを記憶したメモリと、 前記第2の演奏データの演奏を開始させる操作子と、 前記第1の演奏データ中の特定の演奏区間に、前記操作
    子が操作された場合は前記第2の演奏データと前記第3
    の演奏データとを前後に組み合わせて演奏した後前記第
    1の演奏データを演奏し、 前記第1の演奏データ中の特定の演奏区間でない演奏区
    間に、前記操作子が操作された場合は前記第2の演奏デ
    ータのみを演奏した後前記第1の演奏データを演奏する
    制御手段とを有することを特徴とする自動演奏装置。
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