JP3074631B2 - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機の油圧制御装置

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JP3074631B2
JP3074631B2 JP8339291A JP8339291A JP3074631B2 JP 3074631 B2 JP3074631 B2 JP 3074631B2 JP 8339291 A JP8339291 A JP 8339291A JP 8339291 A JP8339291 A JP 8339291A JP 3074631 B2 JP3074631 B2 JP 3074631B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は無段変速機の油圧制御
装置に係り、特に駆動周波数を切り換える制御部を有す
る無段変速機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両において、内燃機関と駆動車輪間に
変速装置を介在している。この変速装置は、広範囲に変
化する車両の走行条件に合致させて駆動車輪の駆動力と
走行速度とを変更し、内燃機関の性能を充分に発揮させ
ている。変速装置には、回転軸に固定された固定プーリ
部片とこの固定プーリ部片に接離可能に回転軸に装着さ
れた可動プーリ部片とを有するプーリの両プーリ部片間
に形成される溝部の幅を増減させることによりプーリに
巻掛けられたベルトの回転半径を増減させ動力を伝達
し、変速比(ベルトレシオ)を変える無段変速機があ
る。この無段変速機としては、例えば特開昭64−44
348号公報、特開平1−153851号公報、特開平
1−153854に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の無段
変速機の油圧制御装置においては、特開昭64−443
48号公報や特開平1−153851号公報に開示され
るものがある。特開昭64−44348号公報に開示さ
れるものは、低温時に油の粘性が高くなるために、ソレ
ノイドを駆動したのでは、十分な制御性が得られず、油
温が低い程低い駆動周波数によってソレノイドを駆動し
ている。つまり、特開昭64−44348号公報のもの
は、ソレノイド駆動周波数の切換は特殊な場合を除い
て、油温によって行われる。
【0004】また、特開平1−153851号公報に開
示のものは、常温時に一般的には100Hzでソレノイ
ドを駆動しているが、50Hzにて駆動する方が利点が
多いため、低速域においては100Hzを使用し、高速
域では50Hzを使用している。つまり、50Hzによ
ってソレノイドを駆動すると、ソレノイドの耐久性や制
御能力において利点が多く、車速が高い場合に50Hz
にてソレノイドを駆動させるべく車速のトリガを用いて
切換が行われる。
【0005】しかし、特開昭64−44348号公報及
び特開平1−153851号公報の両者とも、駆動周波
数の違いによるソレノイドのNULL値(レシオ固定
値、ECUメモリ値)のズレを考慮していない。
【0006】一般に、ソレノイドをDUTY制御で駆動
し、流量を調整する場合の圧力特性は、図10に示され
ている。また、図11はソレノイドのNULL値の特性
を示している。
【0007】前記NULL値は油温や駆動周波数の影響
を受けるものであり、油温の影響を解消するものとして
特開平1−153854号公報があり、この特開平1−
153854号公報のものは、油温とNULL値とのマ
ップ(MAP)を持ち、このマップを変速制御時に使用
している。
【0008】しかし、上述の特開昭64−44348号
公報や特開平1−153851号公報に開示される如
く、駆動周波数を切り換えてソレノイドを駆動する場合
には、切換時に切換点においてNULL値にズレが生
じ、変速が不連続となる。
【0009】この結果、図12に示す如く、変速の不連
続やショックが発生し、変速フィーリングが悪化して運
転者に違和感を与えるという不都合がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、固定プーリ部片とこの固定
プーリ部片に接離可能に装着された可動プーリ部片との
両プーリ部片間の溝幅を減増して前記両プーリに巻掛け
られるベルトの回転半径を増減させ変速比を変化させる
べく変速制御する無段変速機において、唯一の駆動周波
数に対するソレノイドのNULL値を予め記憶するとと
もに唯一の駆動周波数と他の駆動周波数との間のNUL
L値のズレを記憶し駆動周波数が他の駆動周波数に切り
換えられた際には唯一の駆動周波数に対するソレノイド
のNULL値のズレを補正すべく他の駆動周波数に対す
るソレノイドのNULL値を切換制御する制御部を設け
たことを特徴とする。
【0011】
【作用】上述の如く発明したことにより、制御部に唯一
の駆動周波数に対するソレノイドのNULL値を予め記
憶させるとともに、唯一の駆動周波数と他の駆動周波数
との間のNULL値のズレを記憶させ、駆動周波数が他
の駆動周波数に切り換えられた際には、制御部によって
唯一の駆動周波数に対するソレノイドのNULL値のズ
レを補正すべく制御し、NULL値のズレによる変速の
不連続やショックの発生を回避するとともに、制御部の
少ないメモリ量にて制御を行っている。
【0012】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0013】図1〜図9はこの発明の実施例を示すもの
である。図2において、2はベルト駆動式無段変速機、
2Aはベルト、4は駆動側プーリ、6は駆動側固定プー
リ部片、8は駆動側可動プーリ部片、10は被駆動側プ
ーリ、12は被駆動側固定プーリ部片、14は被駆動側
可動プーリ部片である。前記駆動側プーリ4は、第7図
に示す如く、回転軸16に固定される駆動側固定プーリ
部片6と、回転軸16の軸方向に移動可能且つ回転不可
能に前記回転軸16に装着された駆動側可動プーリ部片
8とを有する。また、前記被駆動側プーリ10も、前記
駆動側プーリ4と同様に、被駆動側固定プーリ部片12
と被駆動側可動プーリ部片14とを有する。
【0014】前記駆動側可動プーリ部片8と被駆動側可
動プーリ部片14とには、第1、第2ハウジング18、
20が夫々装着され、第1、第2油圧室22、 24が
夫々形成される。このとき、被駆動側の第2油圧室24
内には、この第2油圧室24の拡大方向に前記第2ハウ
ジング20を付勢するばね等からなる付勢手段26を設
ける。
【0015】前記回転軸16にオイルポンプ28を設
け、このオイルポンプ28を前記第1、第2油圧室2
2、24に第1、第2オイル通路30、32によって夫
々連通するとともに、第1オイル通路30途中には入力
軸シーブ圧たるプライマリ圧を制御する変速制御弁たる
プライマリ圧制御弁34を介設する。また、プライマリ
圧制御弁34よりオイルポンプ28側の第1オイル通路
30には第3オイル通路36によってライン圧(一般に
5〜25〓/〓2 )を一定圧(3〜4〓/〓2 )に制御
する定圧制御弁38を連通し、前記プライマリ圧制御弁
34に第4オイル通路40によりプライマリ圧力制御用
第1三方電磁弁42を連通する。
【0016】また、前記第2オイル通路32途中にはポ
ンプ圧たるライン圧を制御する逃し弁機能を有するライ
ン圧制御弁44を第5オイル通路46により連通し、こ
のライン圧制御弁44に第6オイル通路48によりライ
ン圧力制御用第2三方電磁弁50を連通する。
【0017】更に、前記ライン圧制御弁44の連通する
部位よりも第2油圧室24側の第2オイル通路32途中
にはクラッチ圧を制御するクラッチ圧制御弁52を第7
オイル通路54により連通し、このクラッチ圧制御弁5
2に第8オイル通路56によりクラッチ圧力制御用第3
三方電磁弁58を連通する。
【0018】また、前記プライマリ圧制御弁34及びプ
ライマリ圧力制御用第1電磁弁42、定圧制御弁38、
第6オイル通路48、ライン圧力制御用第2三方電磁弁
50、そしてクラッチ圧制御弁52を第9オイル通路6
0によって夫々連通する。
【0019】前記クラッチ圧制御弁52を油圧クラッチ
62に第10オイル通路64によって連通するととも
に、この第10オイル通路64途中には第11オイル通
路66により圧力センサ68を連通する。この圧力セン
サ68はホールドおよびスタートモード等のクラッチ圧
を制御する際に直接油圧を検出することができ、この検
出油圧を目標クラッチ圧とすべく指令する際に寄与す
る。また、ドライブモード時にはクラッチ圧がライン圧
と等しくなるので、ライン圧制御にも寄与するものであ
る。
【0020】前記第1ハウジング18外側に入力軸回転
検出歯車70を設け、この入力軸回転検出歯車70の外
周部位近傍に入力軸側の第1回転検出器72を設ける。
また、前記第2ハウジング20外側に出力軸回転検出歯
車74を設け、この出力軸回転検出歯車74の外周部位
近傍に出力軸側の第2回転検出器76を設ける。そし
て、前記第1回転検出器72と第2回転検出器76との
検出信号を後述する制御部82に出力し、エンジン回転
数とベルトレシオとを把握するものである。
【0021】前記油圧クラッチ62には出力伝達用歯車
78を設け、この歯車78外周部位近傍に最終出力軸の
回転を検出する第3回転検出器80を設ける。つまり、
この第3回転検出器80は減速歯車および差動機、駆動
軸、タイヤに直結する最終出力軸の回転を検出するもの
であり、車速の検出が可能である。また、前記第2回転
検出器76と第3回転検出器80とによって油圧クラッ
チ62前後の回転検出も可能であり、クラッチスリップ
量の検出に寄与する。
【0022】更に、車両の図示しない気化器のスロット
ル開度や前記第1〜第3回転検出器72、76、80か
らのエンジン回転、車速等の種々条件を入力しデューテ
ィ率を変化させ変速制御を行う制御部82を設け、この
制御部82によって前記プライマリ圧力制御用第1三方
電磁弁42および定圧制御弁38、ライン圧力制御用第
2三方電磁弁50、そしてクラッチ圧力制御用第3三方
電磁弁58の開閉動作を制御するとともに、前記圧力セ
ンサ68をも制御すべく構成されている。また、前記制
御部82に入力される各種信号と入力信号の機能につい
て詳述すれば、、シフトレバー位置の検出信号……
P、R、N、D、L等の各レンジ信号により各レンジに
要求されるライン圧やレシオ、クラッチの制御、キャ
ブレタスロットル開度の検出信号……予めプログラム内
にインプットしたメモリからエンジントルクを検知、目
標レシオあるいは目標エンジン回転数の決定、キャブ
レタアイドル位置の検出信号……キャブレタスロットル
開度センサの補正と制御における精度の向上、アクセ
ルペダル信号……アクセルペダルの踏込み状態によって
運転者の意志を検知し、走行時あるいは発進時の制御方
向を決定、ブレーキ信号……ブレーキペダルの踏込み
動作の有無を検知し、クラッチの切り離し等制御方向を
決定、パワーモードオプション信号……車両の性能を
スポーツ性(あるいはエコノミー性)とするためのオプ
ションとして使用、油圧信号……油圧回路の油温状態
に応じた信号等がある。
【0023】前記油圧信号は、例えば後述するオイルパ
ン96内に設置された油温センサ84から出力されるも
のである。
【0024】また、前記制御部82は、前記無段変速機
2の油温センサ84から油温信号を入力し油温状態に応
じてNULL値を切換制御する。
【0025】ここで、NULL値(図10における変速
急変点)の温度による変化について説明する。NULL
値が温度によって変化するのは、主として電磁弁の出力
特性によるものであり、この電磁弁は圧力制御弁手段の
例えば第1、第2、第3三方電磁弁42、50、58で
ある。そして、入力(制御圧)が一定状態で出力側と排
出側の開口時間比により、出力油圧をアナログ的に変化
させている。
【0026】しかし、出力側と排出側とは、形状や穴径
が異なるため所謂流量係数が異なるものである。この流
量係数は、流体の粘度の変化に応じて変化するものであ
り、流体の粘度によって流量を変化させることができ
る。また、流量係数が油温によって変化することとな
り、出力油圧もまた油温によって変化する。
【0027】図11には油温とNULL値、及び前記制
御部82内のNULL値固定カーブを示し、この図11
において明らかな如く、NULL値は温度変化による影
響が大である。
【0028】また、前記制御部82は、無段変速機2に
おいて、唯一の駆動周波数に対するソレノイドのNUL
L値を予め記憶するとともに唯一の駆動周波数と他の駆
動周波数との間のNULL値のズレを記憶し駆動周波数
が他の駆動周波数に切り換えられた際には唯一の駆動周
波数に対するソレノイドのNULL値のズレを補正すべ
く他の駆動周波数に対するソレノイドのNULL値を切
換制御する構成を有する。
【0029】詳述すれば、制御部82に唯一の駆動周波
数、例えば100Hzに対する油温とNULL値とから
求められるNULL値(図6(d)参照)のみをマップ
として予め記憶させるとともに、他の駆動周波数である
12.5Hz、25Hz、50Hz等の駆動周波数の切
換によって生ずるNULL値(図6(a)〜(c)参
照)のズレを記憶させ、NULL値を算出する。つま
り、100Hzから50Hz、50Hzから25Hzそ
して25Hzから12.5HzのNULL値の各ズレを
油温に応じてマップより求め、前記制御部82に記憶さ
せる。
【0030】また、NULL値のズレは、図7(a)〜
(c)に示す如く、例えば100Hzの駆動周波数に対
して他の駆動周波数のNULL値がどの程度ズレるか、
すなわち100Hzから50Hz、100Hzから25
Hzそして100Hzから12.5HzのNULL値の
各ズレを前記制御部82に記憶させる構成としてもよ
い。
【0031】更に、上述の特開昭64−44348号公
報においては、油温で駆動周波数を切り換えており、N
ULL値のズレは切換が行われる油温でのみ問題となっ
ている。また、切換はニュートラルモードNEUやホー
ルドモードHLDで発生する場合や制御モードの変更時
に行われることが多く、不具合が発生し難いものであ
り、ドライブモードDRVで切換が行われても、常温時
に比し判別し難い等の理由から常温時に比し制御の確実
性が要求されず、NULL値のズレを定数として記憶す
ることもできる。
【0032】前記制御部82は、駆動周波数が100H
zから他の駆動周波数に切り換わった際に100Hzの
NULL値に対するNULL値のズレを補正し、調整後
のNULL値を公称NULL値NNULとしている。
【0033】なお86は前記油圧クラッチ62のピスト
ン、88は円環状スプリング、90は第1圧力プレー
ト、92はフリクションプレート、94は第2圧力プレ
ート、96はオイルパン、98はオイルフィルタであ
る。
【0034】次に作用について説明する。
【0035】前記ベルト駆動式無段変速機2は、図2に
示す如く、回転軸16上に位置するオイルポンプ28が
回転軸16の駆動に応じて作動し、そのオイルは変速機
底部のオイルパン96からオイルフィルタ98を介して
吸収される。このポンプ圧であるライン圧はライン圧制
御弁44で制御され、このライン圧制御弁44からの洩
れ量、つまりライン圧制御弁44の逃し量が大であれば
ライン圧は低くなり、反対に少なければライン圧は高く
なる。
【0036】次に前記ベルト駆動式無段変速機2の電子
制御について説明する。
【0037】無段変速機2は油圧制御されているととも
に、制御部82からの指令により、ベルト保持とトルク
伝達のための適切なライン圧や、変速比変更のためのプ
ライマリ圧、およびクラッチを確実に結合させるための
クラッチ圧が夫々確保されている。
【0038】図1の前記ベルト駆動式無段変速機2の油
圧制御用フローチャートに沿って説明する。
【0039】図示しない内燃機関の駆動によりベルト駆
動式無段変速機2の油圧制御用プログラムがスタート
(100)し、駆動周波数の切換があったか否かの判断
(102)を行う。
【0040】この判断(102)がYESの場合には、
新しい駆動周波数が100Hzであるか否かの判断(1
04)を行う。
【0041】そして、判断(104)がYESの場合に
は、駆動周波数100Hzと他の駆動周波数とのNUL
L値のズレFNCMPを0%とし(106)、判断(1
04)がNOの場合には、例えば油温に応じたNULL
値のズレFNCMPをマップにより求める(108)。
【0042】その後、駆動周波数100Hzの公称NU
LL値NNUL100をマップにより求める(11
0)。
【0043】上述の判断(102)がNOの場合にも、
駆動周波数100Hzの公称NULL値NNUL100
をマップにより求める処理(110)を行うものであ
る。
【0044】そして、駆動周波数100Hzの公称NU
LL値NNUL100からNULL値のズレFNCMP
を減じ、公称NULL値NNULを算出する(11
2)。この公称NULL値NNULによって他の変速制
御(114)を行う。
【0045】図3に沿って前記ベルト駆動式無段変速機
2の油圧制御を説明する。
【0046】先ず、キヤブレタのスロットル開度THR
Tとクラッチ出力回転数NCOとエンジン回転数NEと
の各検出信号によって変速制御目標エンジン回転数NE
SPRFの演算(200)を行い、この変速制御目標エ
ンジン回転数NESPRFに比例ゲインKpを掛け(2
02)、リミッタ1(204)に移行させる。
【0047】このリミッタ1(204)からの出力信号
を2分させ、一方を積分ゲインKiを掛けるべくKi/
Sにより処理(206)し、油温TEMPSにより駆動
周波数100Hzの公称NULL値NNUL100と油
温TEMPSとのマップ1(208)から駆動周波数1
00Hzの公称NULL値NNUL100を求め、積分
処理(206)後の値と駆動周波数100Hzの公称N
ULL値NNUL100とからなる出力信号と前記リミ
ッタ1(204)の他方の出力信号とにより新たな出力
信号を算出する。
【0048】また、油温TEMPSをマップ2(21
0)に入力させ(図9参照)、このマップ2(210)
において油温TEMPSから駆動周波数100Hzと他
の駆動周波数とのNULL値のズレFNCMPを求め、
スイッチSW1に出力させる。このスイッチSW1は、
駆動周波数が100Hzの場合にはYES側たるFNC
MP=0%に切り替わるとともに、駆動周波数が100
Hz以外の場合にはNO側たる前記マップ2(210)
から求められる駆動周波数100Hzと他の駆動周波数
とのNULL値のズレFNCMPに切り替わるものであ
る。
【0049】前記スイッチSW1にはスイッチSW2が
直列に接続されており、このスイッチSW2は、駆動周
波数の切換動作の有無により切り替わるものであり、切
換動作が有る場合にYES側たるスイッチSW1側に切
り替わる。そして、FNCMP保持部Z-1(212)の
更新を行い、更新後の出力信号と上述の新たな出力信号
とをリミッタ2(214)に入力させ、リミッタ2(2
14)からレシオソレノイドデューティOPWRATを
求め、このレシオソレノイドデューティOPWRATに
よって前記無段変速機2の変速制御を行う。
【0050】つまり、前記制御部82に予め記憶される
のは、100Hz時の油温とNULL値とのマップ1
(208)のみであり、100HzのNULL値に対す
るNULL値のズレもマップ2(210)としている。
ただし、マップ2(210)には、油温に対する駆動周
波数分布も加味されている。
【0051】また、駆動周波数の切換時のみ油温に応じ
たNULL値のズレFNCMPの値を更新し、100H
z時の公称NULL値NNUL100をNULL値のズ
レFNCMPだけ調整して公称NULL値NNULとす
べく補正している。すなわち、変速制御においては、積
分制御を行っていることにより、駆動周波数の切換がな
ければ、NULL値のズレを自動的に吸収できるのを利
用している。
【0052】これにより、前記制御部82によってソレ
ノイドの駆動周波数が他の駆動周波数に切り換わる際に
唯一の駆動周波数に対するNULL値のズレを補正制御
することができ、NULL値のズレによる変速制御時の
不連続やショックの発生を回避することができ、変速フ
ィーリングを良好に維持し得て、実用上有利である。
【0053】また、前記制御部82に唯一、例えば10
0Hzの駆動周波数に対するソレノイドのNULL値の
みを予め記憶させることにより、制御部82内のプログ
ラムの変更のみで対処でき、構成が複雑化せず、コスト
を低廉に維持し得て、経済的に有利であるとともに、制
御部82のメモリ量を小とすることができ、駆動周波数
の切換に伴う不具合を解消し得るものである。
【0054】なお、この発明は上述実施例に限定される
ものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0055】例えば、この発明の実施例においては、ベ
ルト駆動式無段変速機の制御部に100Hzの駆動周波
数に対するソレノイドのNULL値を予め記憶させ、駆
動周波数が他の駆動周波数に切り換えられた際に、制御
部によって唯一の駆動周波数に対するソレノイドのNU
LL値のズレを補正すべく制御する構成としたが、無段
変速機以外の流量制御を行う機構において駆動周波数を
他の駆動周波数に切り換える構成のものに流用でき、応
用範囲を大とすることができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、無段変速機に唯一の駆動周波数に対するソレノイド
のNULL値を予め記憶するとともに唯一の駆動周波数
と他の駆動周波数との間のNULL値のズレを記憶し駆
動周波数が他の駆動周波数に切り換えられた際には唯一
の駆動周波数に対するソレノイドのNULL値のズレを
補正すべく他の駆動周波数に対するソレノイドのNUL
L値を切換制御する制御部を設けたので、ソレノイドの
駆動周波数が他の駆動周波数に切り換わる際に唯一の駆
動周波数に対するNULL値のズレを補正でき、NUL
L値のズレによる変速制御時の不連続やショックの発生
を回避することができ、変速フィーリングを良好に維持
し得て、実用上有利である。また、前記制御部に唯一の
駆動周波数に対するソレノイドのNULL値のみを予め
記憶させることにより、制御部内のプログラムの変更の
みで対処でき、構成が複雑化せず、コストを低廉に維持
し得て、経済的に有利であるとともに、制御部のメモリ
量を小とすることができ、駆動周波数の切換に伴う不具
合を解消し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すベルト駆動式無段変速
機の油圧制御用フローチャートである。
【図2】ベルト駆動式無段変速機の概略図である。
【図3】ベルト駆動式無段変速機の油圧制御用ブロック
図である。
【図4】ソレノイドの駆動周波数と油温TEMPSとの
関係を示す図である。
【図5】(a)時間とデューティとの関係を示すタイム
チャートである。(b)時間と圧力との関係を示すタイ
ムチャートである。(c)時間とスピード及びレシオの
関係を示すタイムチャートである。
【図6】(a)12.5HzにおけるNULL値特性を
示す図である。(b)25HzにおけるNULL値特性
を示す図である。(c)50HzにおけるNULL値特
性を示す図である。(d)100HzにおけるNULL
値特性を示す図である。
【図7】(a)NNUL100とNULL12.5との
NULL値のズレを示す図である。(b)NNUL10
0とNULL25とのNULL値のズレを示す図であ
る。(c)NNUL100とNULL50とのNULL
値のズレを示す図である。
【図8】NULL値のズレの合成状態を示す図である。
【図9】FNCMP MAPを示す図である。
【図10】圧力とデューティとによる圧力特性を示す図
である。
【図11】NULL値と油温とによるNULL値特性を
示す図である。
【図12】(a)この発明の従来の技術を示す時間とデ
ューティとの関係を示すタイムチャートである。(b)
時間と圧力との関係を示すタイムチャートである。
(c)時間とスピード及びレシオの関係を示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
2 ベルト駆動式無段変速機 34 プライマリ圧制御弁 38 定圧制御弁 42 プライマリ圧力制御用第1三方電磁弁 44 ライン圧制御弁 50 ライン圧力制御用第2三方電磁弁 52 クラッチ圧制御弁 58 クラッチ圧制御用第三方向電磁弁 62 油圧クラッチ 82 制御部 84 油温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16H 59:54 (56)参考文献 特開 平1−275941(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定プーリ部片とこの固定プーリ部片に
    接離可能に装着された可動プーリ部片との両プーリ部片
    間の溝幅を減増して前記両プーリに巻掛けられるベルト
    の回転半径を増減させ変速比を変化させるべく変速制御
    する無段変速機において、唯一の駆動周波数に対するソ
    レノイドのNULL値を予め記憶するとともに唯一の駆
    動周波数と他の駆動周波数との間のNULL値のズレを
    記憶し駆動周波数が他の駆動周波数に切り換えられた際
    には唯一の駆動周波数に対するソレノイドのNULL値
    のズレを補正すべく他の駆動周波数に対するソレノイド
    NULL値を切換制御する制御部を設けたことを特徴
    とする無段変速機の油圧制御装置。
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