JP3073495B1 - ナビゲ―ション方法,その経路提供装置,そのシステム - Google Patents

ナビゲ―ション方法,その経路提供装置,そのシステム

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JP3073495B1 JP36936499A JP36936499A JP3073495B1 JP 3073495 B1 JP3073495 B1 JP 3073495B1 JP 36936499 A JP36936499 A JP 36936499A JP 36936499 A JP36936499 A JP 36936499A JP 3073495 B1 JP3073495 B1 JP 3073495B1
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Abstract

【要約】 【課題】 通信状況にかかわらず、経路・案内データを
センタ側から確実に取得することができる信頼性の高い
ナビゲーション方法及びそのシステムを提供する。 【解決手段】 探索経路Lは、5つのセグメントS1〜
S5に分割されており、セグメント分割点はP1〜P4
である。要求道路長がLRであるとすると、セグメント
S1及びS2で、送信道路長>要求道路長となる。次
に、送信道路長の終端における通信状況をみると、トン
ネルTNが存在し、通信不適当エリアとなっている。こ
のため、送信道路長に次のセグメントS3を追加する。
このセグメントS3の終端は通信不適当エリアではない
ので、セグメントS1〜S3を送信道路長とし、該当す
る案内データを抽出して車両側に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経路案内に必要な
データをセンタ側から移動側に分割して提供する場合に
好適なナビゲーション方法,その経路提供装置,そのシ
ステムに関するものである。
【0002】
【背景技術】経路・案内データ(探索された推奨経路デ
ータ及びその案内データ)をセンタ側から移動側に提供
するシステムとしては、例えば特開平10−19588
号公報に開示されたナビゲーションシステムがある。こ
れは、目的地まで車両を案内するために必要な地図画像
や推奨経路データ(あるいは最適経路データ)を、セン
タ(基地)側から車両側に送信するようにしたナビゲー
ションシステムである。このシステムによれば、センタ
側であるデータ伝送システムと移動側である車両のナビ
ゲーション装置との間で交信が行われる。データ伝送シ
ステムは、目的地まで車両を案内するために必要なデー
タを記憶したデータベースを有している。
【0003】そして、車両側のナビゲーション装置から
のリクエストに基づいてデータベースから必要なデータ
を読み出すとともに、地図画像を作成する。また、経路
探索を行って最適経路データを作成する。これら作成さ
れた地図画像や最適経路を示すデータが、データ伝送シ
ステムから車両側に送信される。車両のナビゲーション
装置では、システム側から送信された地図画像や最適経
路データに基づいて、該当する表示が行われる。
【0004】また、特開平8−334374号公報に
は、運転操作ミスによって車両が推奨経路を逸脱したと
きに最新の推奨経路をセンタ側から車両側に送信するよ
うにした車載経路誘導装置が開示されている。このシス
テムによれば、車両は必要に応じて出発地と目的地をコ
ントロールセンタへ送信し、推奨経路を受信する。車両
が推奨経路上を走行しているかどうかが判定されてお
り、推奨経路を逸脱した場合は、再度出発地を設定して
目的地とともにコントロールセンタへ送信する。情報セ
ンタは、車両から受信した再設定後の出発地から目的地
までの経路を探索し、探索した推奨経路のデータを車両
へ送信する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両が、無
線電話などの通信手段の電波が届かないトンネル内や山
間部,ビルの影などの電波が弱い地域などを走行してい
る場合には、センタ側と良好に交信を行なうことができ
ず、必要な経路・案内データを取得できない可能性があ
る。上述した背景技術は、そのような電波状況を考慮し
ておらず、安心して経路案内を受けることができないと
いう不都合がある。
【0006】本発明は、以上の点に着目したもので、通
信状況にかかわらず、経路・案内データをセンタ側から
確実に取得することができる信頼性の高いナビゲーショ
ン方法,その経路提供装置,そのシステムを提供するこ
とを、その目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、ナビゲーションの開始位置から終了位置
に至る探索経路の経路・案内データを分割してセン夕側
から移動側へ送り、該データに基づいて移動側で経路案
内を行なう際に、次回の移動側に対するデータ送信時に
おける移動側位置における通信状況を判定し、通信不適
切と判定されたときは、移動側に経路・案内データを送
信する位置を変更することを特徴とする。主要な形態の
一つによれば、探索された経路は、予め設定したセグメ
ントに分割され、このセグメントを単位として移動側に
送信する経路・案内データの道路長が設定される。ま
た、通信不適切時における送信位置の変更が、セグメン
トを単位とした道路長の延長によって行われる。他の形
態によれば、移動側から経路・案内データのリクエスト
がある度に、最新のデータに基づく経路探索及び案内デ
ータ抽出が行なわれる。本発明の前記及び他の目的,特
徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭に
なろう。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。 <システムの全体構成>……最初に図1及び図2を参照
して、本形態の全体構成を説明する。図1には、本形態
にかかるナビゲーションシステムの構成が示されてい
る。本形態のナビゲーションシステムは、情報センタ1
0と、移動側のナビゲーション装置である車載装置10
0とによって構成されている。
【0009】まず、情報センタ10から説明すると、送
受信部12は、送信装置,受信装置を含む通信機器であ
り、車載装置100との間でデータの送受信を行うため
のものである。自動車電話,携帯電話,PHSなどの通
信システムを利用してもよい。演算処理部14は、演算
処理を行なうCPU16,各種のプログラムやデータが
格納されるメモリ18が含まれている。
【0010】メモリ18には、車両の現在位置(ナビゲ
ーションの開始位置あるいは出発地)から目的地(ナビ
ゲーションの終了位置)までの経路を探索する経路探索
プログラム20,探索された経路のセグメント分割や車
両側に送信する道路長を設定するセグメント処理プログ
ラム22,これによって設定された道路長に対応する案
内データを検索して抽出し編集する案内データ抽出プロ
グラム24,データ送信の適否を判定する通信判定プロ
グラム25,全体の動作を制御管理するシステム制御プ
ログラム26など、情報センタ10で実行される各種の
プログラムが格納されている。また、メモリ18には、
それらのプログラムの実行に使用されるワーキングエリ
アも確保されている。
【0011】データベース30は、推奨経路を探索する
ための経路探索用データ32,経路案内のデータを集積
した案内用データ34,通信エリアに関するデータを集
積した通信エリアデータ36,目的地を設定する電話番
号や住所などの目的地設定用データ38などの経路探索
及び経路案内に必要なデータを格納している。経路探索
用データ32は、交差点に関するデータ,道路に関する
データ,ノード点に関するデータ,などを含んでいる。
また、案内用データ34には、各交差点や道路の地図デ
ータ,主要な施設を示すランドマークデータ,音声案内
データなどの各種案内データが含まれる。通信エリアデ
ータ36には、電波が届かない地域,届いても電波が弱
い通信不適切な地域など、通信状況に関するデータが含
まれる。
【0012】更に、データベース30には、外部情報収
集部40が接続されている。この外部情報収集部40
は、道路工事,交通規制,道路や施設の新設,通信エリ
アの変更など、最新の道路・交通情報や通信情報を電話
回線などを利用して収集し、データベース30に格納さ
れたデータを随時更新するためのものである。
【0013】次に、車載装置100について説明する
と、演算処理部101はCPUを中心に構成されてい
る。メモリ102のプログラム格納領域102Aは、情
報センタ10から送信される経路データや案内データに
基づいて、経路やランドマークを表示部106に表示し
たり、経路案内の音声を音声出力部107から出力する
経路案内プログラム150,車両現在位置と受信した経
路・案内データを比較して次の経路に対する経路・案内
データを要求するデータリクエストプログラム152,
全体の動作を制御する制御プログラム154など、演算
処理部101で実行されるプログラムを格納するための
ものである。
【0014】メモリ102のデータ記憶領域102B
は、プログラムの実行に際して適宜利用されるワーキン
グエリアとして機能する他、例えば、情報センタ10か
ら送信される経路・案内データ(経路データ及び案内デ
ータ)160,車両固有のIDデータ162,位置計測
部104により計測される車両位置データ(経度・緯
度)164,などを格納するためのものである。
【0015】車両位置データ164には、位置計測部1
04によって所定時間間隔で測定した現在位置データの
他に、過去の複数の位置データも含まれている。例え
ば、一定距離に含まれる測定点の位置データ,又は、一
定数の測定点の位置データが記憶される。新たに位置計
測部104で計測が行われると、その最新の位置データ
が記憶されるとともに、最も古く記憶された位置データ
は消去される。これら複数の位置データを結ぶことで、
車両の走行軌跡を得ることができる。この走行軌跡は、
車両が走行している道路を特定するためのいわゆるマッ
プマッチングに利用される。
【0016】次に、位置計測部104は、いわゆるGP
Sなどを利用して車両の位置を計測するためのもので、
複数のGPS衛星からの信号を受信して車両の絶対位置
を計測するGPS受信機,車両の相対位置を計測するた
めの速度センサや方位センサなどを備えている。速度セ
ンサや方位センサは、自律航法に使用される。それらセ
ンサによって計測される相対位置は、GPS受信機が衛
星からの電波を受信できないトンネル内などにおいて位
置を得たり、GPS受信機によって計測された絶対位置
の測位誤差を補正するなどに利用される。
【0017】入力部105には、各種スイッチ,表示部
106の表示面に取り付けられたタッチパネル,リモコ
ン,音声認識を利用したデータ入力装置などが含まれ
る。タッチパネルでは、表示部106に表示されたアイ
コンなどを利用者が指でタッチすることによって、対応
するデータや命令が入力される。音声認識を利用したデ
ータ入力装置では、利用者が音声を発することによって
それに対応するデータや命令が入力される。
【0018】表示部106は、液晶やCRTなどによる
ディスプレイで、上述したようにタッチパネルを備えて
いる。送受信部108は、情報センタ10側とデータの
送受信を行うための通信装置で、送信装置,受信装置を
含む通信機器によって構成されている。これも、センタ
側と同様に、自動車電話,携帯電話,PHSなどのシス
テムを利用してよい。
【0019】<情報センタ側の動作>……次に、情報セ
ンタ10の動作を説明する。図2及び図3には、情報セ
ンタ10における経路探索・案内データ送信処理の動作
がフローチャートとして示されている。まず、車載装置
100では、メモリ102に格納されている制御プログ
ラム154が演算処理部101で実行されている。この
動作状態で、ユーザの入力操作に基づいてメモリ102
に格納されているデータリクエストプログラム152が
実行されると、位置計測部104で計測した車両現在位
置及び目的地,あるいは経路案内を必要とする道路長の
各情報を情報センタ10側に送受信部108によって送
信する(後述する図6のステップS50参照)。このと
き、自車と他車を識別するためのIDを同時に送信す
る。すると情報センタ10は、車両から受信した各情報
を送受信部12で受信し(ステップS10のYes)、演
算処理部14に送る。なお、情報センタ10と車載装置
100との通信形態は、例えばパケット通信によって行
う。
【0020】情報センタ10の演算処理部14では、メ
モリ18に格納されているシステム制御プログラム26
が実行されている。そして、前記情報の受信により、メ
モリ18に格納されている経路探索プログラム20をC
PU16で実行し、経路探索を行う。すなわち、まず受
信情報から車両現在位置情報及び目的地情報を抽出する
とともに(ステップS12)、該情報から目的地を決定
する(ステップS14)。例えば、目的地情報として電
話番号や住所などの情報を受信した場合には、データベ
ース30の目的地設定用データ38を利用して目的地を
決定する。
【0021】次に、受信情報中で要求道路長が指定され
ているときは(ステップS16のYes)、そのデータ2
7をメモリ18に保存するとともに、車両現在位置から
目的地までの経路を探索する(ステップS18)。しか
し、受信情報中に要求道路長が指定されていないときは
(ステップS16のNo)、要求道路長として予め用意さ
れている初期値を要求道路長データ27として設定保存
し(ステップS22)、車両現在位置から目的地までの
経路を探索する(ステップS18)。経路探索は、デー
タベース30の経路探索用データ32,すなわち、交差
点データ,道路データ,ノードデータを参照して行われ
る。この経路探索処理は公知であり、例えば特開平1−
173297号公報,特開平1−173298号公報に
開示された方法で行われ、経路全体の距離が最も短いも
のを最適経路とするなどの条件で推奨経路を設定する。
【0022】なお、本形態では、車両側からリクエスト
を受信する度に、車両現在位置から目的地までの経路が
探索される。情報センタ10では、外部情報収集部40
によって外部から道路情報や交通情報などを取得し、デ
ータベース30が最新の情報に更新されている。このた
め、車両側からのリクエスト毎に経路探索を行うことに
より、渋滞等を避けるなど常に最新のデータに基づく推
奨経路とその案内データが車両側に提供される。
【0023】次に、演算処理部14のCPU16は、メ
モリ18に格納されたセグメント処理プログラム22を
実行し、探索された経路をナビゲーションの単位である
セグメント毎に分割する(ステップS20)。分割する
単位は、データサイズ一定(例えば1セグメントが10
24バイト),道路長一定(例えば2000メートル)
などが考えられる。探索された全経路は、例えば図4
(A)に示すように、分割経路1,分割経路2,……に
分割される。各分割経路が1セグメントである。各分割
経路データには、同図(B)に示すように、データヘッ
ド,交差点情報,道路情報,ノード情報,目印情報など
が含まれている。
【0024】このようなデータをセグメント化するメリ
ットは、センタ側と車両側の通信が中断しても、中断
時に送信が終了していたセグメントについてはそのまま
経路案内を行うことができる,中断時に送信中であっ
たセグメントから再送すればよい,ということである。
別言すれば、セグメントは、車両側でデコードできる情
報単位である。例えば、10kmの経路・案内データを
全体で一つのファイルとして車両側に送信し車両側でデ
コードできなかったとすると、該10kmの全てについ
て経路案内はできない。しかし、2km毎のセグメント
に分割してファイル化したときは、セグメント毎にファ
イルをデコードして経路案内が可能となる。
【0025】更に演算処理部14では、探索した経路の
範囲内で、車両位置に最も近い一つのセグメントを順に
追加し(ステップS30)、これを送信道路とする(ス
テップS32)。すなわち、送信道路長(セグメントの
総道路長)=送信道路長(セグメントの総道路長)+追
加したセグメントの道路長の演算を繰り返し行ってセグ
メントを一つずつ追加していく。そして、各セグメント
に含まれる道路の長さを加算して得た合計の送信道路長
が、上述した要求道路長よりも長くなるまで、セグメン
トの追加が行われる(ステップS34のNo)。
【0026】その結果、送信道路長>要求道路長(ある
いは送信道路長≧要求道路長)となると(ステップS3
4のYes)、演算処理部14は、メモリ18に格納され
ている通信判定プログラム25をCPU16で実行し、
まず、送信データ道路上において車両装置100側から
次回の経路・案内データのリクエストが行われる車両位
置を予測する(ステップS36)。例えば、送信データ
道路の終端から200m手前の位置とするという具合で
ある。
【0027】次に、演算処理部14は、データベース3
0の通信エリアデータ36を参照し、該リクエスト予測
車両位置及びその周辺が通信不適当エリアかどうかを判
断する(ステップS38)。通信不適当エリアとは、通
信サービスエリア外,トンネル,通信混雑エリア,通信
不安定エリアなど、センタ側と車両側との通信に支障が
生ずる可能性が高いエリアである。
【0028】その結果、通信不適当エリアであると判定
されたときは(ステップS38のYes)、送信道路長に
セグメントを追加し(ステップS30)、同様の通信判
定を行う。通信不適当エリアでないと判定されたときは
(ステップS38のNo)、メモリ18に格納されている
案内データ抽出プログラム24を実行し、データベース
30の案内データを参照して、送信道路長に相当する範
囲の案内データを検索して抽出する(ステップS3
9)。抽出された案内データ29は、メモリ18に格納
される。以上のようにして得た経路データと案内データ
は、リクエストを行った車両のIDとともに送受信部1
2によって車載装置100に送信される。このとき、セ
グメント化された経路・案内データは、車両現在位置に
近いものから順に車両側に送信される。
【0029】以上の動作を、図5を参照して説明する。
同図中、太線で示すLが現在位置PDから目的地PAに
ついて探索された経路である。Mは、車両位置を示すマ
ークである。この探索経路Lは、5つのセグメントS1
〜S5に分割されており、セグメント分割点はP1〜P
4である。要求道路長がLRであるとすると、セグメン
トS1及びS2で、送信道路長>要求道路長となる。次
に、送信道路長の終端における通信状況をみると、トン
ネルTNが存在し、通信不適当エリアとなっている。こ
のため、送信道路長に次のセグメントS3を追加する。
このセグメントS3の終端は通信不適当エリアではない
ので、セグメントS1〜S3を送信道路長とし、該当す
る案内データを抽出して車両側に送信する。すなわち、
車両側には、セグメントS1〜S3の経路データ及び案
内データが送信される。
【0030】<車載装置側の動作>……次に、車載装置
100の動作を説明する。図6には、車載ナビゲーショ
ン装置100におけるリクエスト・経路案内処理の動作
がフローチャートとして示されている。なお、ステップ
S50については、上述した通りである。送受信部10
8が上述した経路・案内データを情報センタ10から受
信すると(ステップS52のYes)、演算処理部101
は、受信した経路・案内データ160をメモリ102に
記憶する。そして、メモリ102に格納されている経路
案内プログラム150を実行し、受信した経路・案内デ
ータ160を利用した案内が行われる(ステップS5
4)。すなわち、経路の地図やランドマークが表示部1
06に表示されるとともに、交差点の右左折などでは該
当する音声案内が音声出力部107から出力される。
【0031】同時に、演算処理部101は、位置計測部
104における車両現在位置を参照するとともに、デー
タリクエストプログラム152を実行する。そして、車
両現在位置が受信した経路の終端から一定距離(例えば
200m手前)の位置となったときは、次の経路・案内
データのリクエストを行う(ステップS56のYes)。
すると、上述したステップS50の送信に基づく経路探
索,セグメント分割,通信状況判定,送信道路長の設
定,案内データの抽出などの処理が情報センタ10で行
われ、得られた経路・案内データが車載装置100に送
信される。一方、リクエストを行わないときは(ステッ
プS56のNo)、更に目的地までの経路・案内データを
すべて受信したかどうかが判断され(ステップS5
8)、全て受け取っているときは動作を終了する。
【0032】以上の情報センタ10と車載装置100と
のデータのやり取りの一例を示すと、図7に示すように
なる。まず、矢印F1で示すように、車載装置100が
情報センタ10に対して現在位置,目的地,要求道路長
を通知する。情報センタ10では、矢印F2で示すよう
に、受信データに基づいて経路探索,セグメント分割,
通信エリア判定,要求分案内データ抽出が行われる。そ
して、矢印F3で示すように、得た経路・案内データを
車両側に送信する。車載装置100では、矢印F4で示
すように、受信した経路・案内データに基づいて経路案
内が行われる。なお、必要がなくなった経路・案内デー
タは破棄される。ここで、経路案内の継続データが必要
となったときは、矢印F5で示すように、再び現在位
置,目的地,要求道路長を情報センタ10に通知する。
以後、目的地に至るまで、同様の動作を繰り返し行う。
【0033】このように、本形態によれば、次のような
効果がある。 (1)経路・案内データを分割してセンタ側から車両側
に送信する際に、送信時の車両位置における通信状況を
考慮しているので、電波の状況にかかわらず、経路・案
内データをセンタ側から確実に車両側に送信することが
でき、信頼性が高い。(2)経路・案内データをセグメ
ント化して送信するので、センタ側と車両側の通信が中
断しても、中断時に送信を終了したセグメントのデータ
はそのまま経路案内に利用することができ、また、再送
信するときは中断したセグメントから送信すればよい。
【0034】(3)データベースを更新するとともに、
車両側からのリクエスト毎に経路探索と案内データの抽
出を行うので、常に最新の道路情報や交通情報に基づい
た経路案内が可能である。また、目的地の変更にも柔軟
に対応できる。 (4)必要とする道路長を設定するので、必要な経路・
案内データのみをセンタ側から受信でき、車両側のメモ
リ容量に応じたデータ受信が可能となる。 (5)車両現在位置から目的地までの経路探索をリクエ
スト毎に行うので、例えば車両が経路を逸脱したような
場合でも、逸脱した道路上の現在位置から目的地までの
経路・案内データを得ることができ、安心して運転を行
うことができる。
【0035】本発明には数多くの実施形態があり、以上
の開示に基づいて多様に改変することが可能である。例
えば、次のようなものも含まれる。 (1)前記実施形態では、車両側からセンタ側に毎回目
的地を送信しているが、最初に送信した目的地をセンタ
側で記憶するようにすれば、最初に車両側からセンタ側
に一度目的地を送信すればよく、通信時間の短縮や目的
地設定処理の省略などが可能となる。 (2)前記実施形態では、要求道路長を車両側から指定
したが、例えば、受信データを格納する車両側のメモリ
容量に基づいて設定するようにしてもよい。また、要求
道路長の値は、毎回のリクエストで同じであってもよい
し、異なってもよい。更に、道路長を延長せず、車両側
にデータを送信する位置を変更するようにしてもよい。
例えば、道路終端の200m手前の位置が通信不適切で
ある場合は、道路終端から400m手前で車両側からセ
ンタ側にリクエストを行うという具合である。
【0036】(3)前記実施形態で示したセグメントな
どの数値はいずれも一例であり、必要に応じて適宜設定
してよい。また、道路長の増減をセグメント単位とする
かどうかも、必要に応じて決めてよい。 (4)前記実施形態では、車両現在位置から目的地まで
の経路探索をリクエスト毎に行ったが、データを送信し
た経路の終端から目的地までの経路探索を行うようにし
てもよい。 (5)前記形態は本発明を車両に適用したものである
が、携帯用の移動端末など各種の移動体に適用可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。 (1)目的地に至る経路・案内データを分割してセンタ
側から移動側に送信する際に、次のデータ送信時におけ
る通信状況を考慮して送信する道路長を設定することと
したので、通信状況にかかわらず、経路・案内データを
センタ側から確実に取得することができ、信頼性の向上
を図ることができる。 (2)経路探索用及び案内用のデータベースを更新する
とともに、移動側からのリクエスト毎に経路探索を行う
こととしたので、絶えず最新のデータに基づく経路案内
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】センタ側における経路探索及び案内データ送信
処理の動作を示すフローチャートである。
【図3】センタ側における経路探索及び案内データ送信
処理の動作を示すフローチャートである。
【図4】探索された経路の分割と、各分割経路情報の内
容の一例を示す図である。
【図5】探索経路と、そのセグメント分割の様子を示す
図である。
【図6】車両側におけるリクエスト及び経路案内処理の
動作を示すフローチャートである。
【図7】車両側とセンタ側とのデータ授受の様子を示す
図である。
【符号の説明】
10…情報センタ 12…送受信部 14…演算処理部 18…メモリ 20…経路探索プログラム 22…セグメント処理プログラム 24…案内データ抽出プログラム 25…通信判定プログラム 26…システム制御プログラム 27…要求道路長データ 29…抽出案内データ 30…データベース 32…経路探索用データ 34…案内用データ 36…通信エリアデータ 38…目的地設定用データ 40…外部情報収集部 100…車載ナビゲーション装置 101…演算処理部 102…メモリ 102A…プログラム格納領域 102B…データ記憶領域 104…位置計測部 105…入力部 106…表示部 107…音声出力部 108…送受信部 150…経路案内プログラム 152…データリクエストプログラム 154…制御プログラム 160…経路・案内データ 162…IDデータ 164…車両位置データ LR…要求道路長 L…探索経路 P1〜P4…セグメント分割点 PA…目的地 PD…現在位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北野 聡 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株式会社エクォス・リサーチ内 (72)発明者 山川 博幸 東京都千代田区外神田2丁目19番12号 株式会社エクォス・リサーチ内 (56)参考文献 特開 平11−187456(JP,A) 特開 平9−163458(JP,A) 特開 平10−19591(JP,A) 特開 平10−105051(JP,A) 特開 平10−174148(JP,A) 特開 平11−14733(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 G08G 1/00 - 1/137 G09B 29/00 - 29/10 H04B 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ナビゲーションの開始位置から終了位置
    に至る探索経路の経路・案内データを分割してセン夕側
    から移動側へ送り、該データに基づいて移動側で経路案
    内を行なうナビゲーション方法であって、 前記分割した経路・案内データを移動側に送る際に、次
    のデータ送信時の移動側の位置における通信状況を判定
    する第1のステップ;これによって通信不適切と判定さ
    れたときは、移動側に経路・案内データを送信する位置
    を変更する第2のステップ;を含むことを特徴とするナ
    ビゲーション方法。
  2. 【請求項2】 探索された経路を、予め設定したセグメ
    ントに分割するとともに、このセグメントを単位として
    移動側に送信する経路・案内データの道路長を設定する
    第3のステップを含み、 前記第2のステップは、セグメントを単位として道路長
    を延長することを特徴とする請求項1記載のナビゲーシ
    ョン方法。
  3. 【請求項3】 移動側から経路・案内データのリクエス
    トがある度に、最新のデータに基づく経路探索及び案内
    データ抽出を行うステップを含むことを特徴とする請求
    項1又は2記載のナビゲーション方法。
  4. 【請求項4】 案内すべき経路を分割した個々の分割経
    路を、異なる位置で移動側に対して送信するナビゲーシ
    ョンの経路提供装置であって、 移動側から送信された経路取得リクエストを受信する受
    信手段;移動側が次に経路取得リクエストを送信すると
    予想される特定位置の通信状況を判定する判定手段;こ
    れにより、前記特定位置の通信状況が通信不良又は通信
    不能であると判定された場合に、前記分割経路及び該分
    割経路に隣接する他の分割経路を、同一の位置において
    前記経路取得リクエストの送信元の移動側に送信する送
    信手段;を備えたことを特徴とするナビゲーションの経
    路提供装置。
  5. 【請求項5】 ナビゲーションの開始位置から終了位置
    に至る探索経路及びその案内データをセンタ側で生成
    し、分割して移動側に送るナビゲーションシステムにお
    いて、 探索された経路上において、移動側に送信する経路・案
    内データの道路長を設定する道路長設定手段;これによ
    って設定された道路長における次の移動側へのデータ送
    信時の移動側の位置の通信状況を判定する通信判定手
    段;これによって通信不適切と判定されたときに、移動
    側に経路・案内データを送信する位置を変更する送信位
    置変更手段;を備えたことを特徴とするナビゲーション
    システム。
  6. 【請求項6】 前記道路長設定手段は、探索された経路
    を、予め設定したセグメントに分割するとともに、この
    セグメントを単位として道路長を設定し、前記送信位置
    変更手段は、セグメントを単位として道路長を延長する
    ことで送信位置を変更する、ことを特徴とする請求項5
    記載のナビゲーションシステム。
  7. 【請求項7】 移動側から経路・案内データのリクエス
    トがある度に、最新のデータに基づく経路探索及び案内
    データ抽出を行う経路探索・案内データ抽出手段を含む
    ことを特徴とする請求項5又は6記載のナビゲーション
    システム。
  8. 【請求項8】 前記移動側は、次の経路・案内データが
    必要となったときに、その旨のリクエストをセンタ側に
    対して行うデータリクエスト手段を含むことを特徴とす
    る請求項5〜7のいずれかに記載のナビゲーションシス
    テム。
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