JP3235607B2 - 通信ナビゲーション装置、ナビゲーション情報提供装置およびそのシステム - Google Patents

通信ナビゲーション装置、ナビゲーション情報提供装置およびそのシステム

Info

Publication number
JP3235607B2
JP3235607B2 JP31460399A JP31460399A JP3235607B2 JP 3235607 B2 JP3235607 B2 JP 3235607B2 JP 31460399 A JP31460399 A JP 31460399A JP 31460399 A JP31460399 A JP 31460399A JP 3235607 B2 JP3235607 B2 JP 3235607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
route
information
divided
data
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31460399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001133270A (ja
Inventor
清 河本
宏之 八幡
真吾 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Equos Research Co Ltd filed Critical Equos Research Co Ltd
Priority to JP31460399A priority Critical patent/JP3235607B2/ja
Publication of JP2001133270A publication Critical patent/JP2001133270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3235607B2 publication Critical patent/JP3235607B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Navigation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経路案内に必要な
データをセンタ側から移動側に分割して提供する場合に
好適な通信ナビゲーション装置、ナビゲーション情報提
供装置およびそのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、経路データやその案内データ
をセンタ側から移動側に提供するシステムとして、例え
ば特開平10−19588号公報に開示される「ナビゲ
ーションシステム」がある。このナビゲーションシステ
ムでは、目的地まで車両(利用者)を案内するために必
要な地図画像や経路データを、ナビゲーション情報送信
システム(センタ側)から車両側(移動側)に送信する
ように構成している。
【0003】そして、このナビゲーションシステムによ
れば、ナビゲーション情報送信システムでは、車両側の
ナビゲーション装置から出される各要求に基づいて各種
データベースから必要なデータを読み出しナビゲーショ
ン装置に送信、あるいは車両側のナビゲーション装置か
ら出される経路探索要求に基づいて行った経路探索結果
をナビゲーション装置に送信する。一方、ナビゲーショ
ン装置では、受信した所定のデータから作成した地図画
像や探索した最適な経路を、CRT等の表示部に表示し
て利用者を目的地まで案内する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示される「ナビゲーションシステム」によると、
ナビゲーション情報送信システムからの送信電波の届き
難い場所、例えばトンネル内、山間部やビルの影等(以
下「電波の不感地帯」という。)に走行中の車両側が位
置している場合には、車両側のナビゲーション装置で
は、要求したデータをナビゲーション情報送信システム
側から取得することができないため、地図画像の作成や
経路の探索をすることができなという問題が生ずる。
【0005】また、前記公報による「ナビゲーションシ
ステム」には開示されていないが、予めこのような電波
の不感地帯をセンタ側が認識し、移動側が当該地帯に到
達する前までに見越して、当該地帯における各種データ
を移動側に送信するというアルゴリズムを採用していた
としても、経時的な通信トラフィックの増加や人為的・
自然現象的な電波伝搬の障害等の突発的に生ずる通信障
害によって、移動側の要求するデータが十分に届かない
場合もあり得る。そして、そのような場合には、電波の
不感地帯と同様、地図画像の作成や経路の探索をするこ
とができなという問題が移動側に生ずる。
【0006】さらに、前記公報に開示される「ナビゲー
ションシステム」によると、ナビゲーション情報送信シ
ステム(センタ側)とナビゲーション装置(移動側)と
の無線通信は、携帯電話機やPHS等を利用している。
このように近年の携帯電話機やPHS等にあっては、単
なる会話目的の使用のみならず、電子メールやデータベ
ースによる情報提供等の情報端末機器としても利用され
ていることから、携帯電話機等による無線情報通信網に
あっては、その拡充によって無線による通信トラフィッ
クが急激に増加する傾向にある。したがって、携帯電話
機等による既存の情報通信基盤を利用する場合には、前
述したようにその通信トラフィックの増加に伴う通信障
害にも対処する必要が生ずる一方で、センタ側−移動側
間の通信量を減らし、通信トラフィックを低減すること
をも考慮する必要がある。
【0007】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、経路案
内に必要なデータを移動側が取得できなくても、利用者
を案内し得る通信ナビゲーション装置、情報提供装置お
よびそのシステムを提供することにある。また、本発明
の別の目的は、センタ側と移動側との間の通信トラフィ
ックを低減し得る通信ナビゲーション装置、情報提供装
置およびそのシステムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の通信ナビゲーション装置では、現在位置
から目的地までの探索された径路を分割した分割径路
センタ側から受信し、この受信した分割経路情報に基づ
いて経路案内を行う移動側の通信ナビゲーション装置で
あって、現在位置の検出手段と、ラスター地図またはベ
クトル地図を記憶する簡略地図記憶手段と、前記分割経
路情報受信できたか否かを判断するデータ取得判断手
段と、前記データ取得判断手段により、前記分割経路情
の一部または全部を受信できないと判断したとき、
示部において、前記ラスター地図またはベクトル地図上
に移動側の現在位置を表示する現在位置明示手段と、を
備えることを技術的特徴とする。ここで、ラスター地図
とは、道路や河川等の地形情報を簡略化した線図として
描いたものをイメージデータ(ビットマップデータ)に
よりディジタルデータ化したもののことである。また、
ベクトル地図とは、道路や河川等の地形情報を簡略化し
た線図として描いたものをベクトルデータによりディジ
タルデータ化したもののことである。
【0009】また、請求項2の通信ナビゲーション装置
では、ナビゲーションの開始位置から終了位置に至る経
路探索の経路・案内データを分割してセンタ側から受信
し、この受信した分割データに基づいて経路案内を行う
移動側の通信ナビゲーション装置であって、前記ナビゲ
ーション終了位置を座標情報として記憶する座標情報記
憶手段と、前記分割データを取得したか否かを判断する
データ取得判断手段と、前記データ取得判断手段によ
り、前記分割データの一部または全部を取得できないと
判断したとき、前記座標情報記憶手段による座標情報と
移動側の現在位置との位置関係を示す現在位置明示手段
と、を備えることを技術的特徴とする。
【0010】
【0011】また、請求項のナビゲーションシステム
では、現在位置から目的地までの径路を探索し、この径
路を分割した分割径路情報をセンタ側から移動側に送信
することにより、移動側が前記分割経路情報に基づいて
経路案内を行うナビゲーションシステムであって、セン
タ側は、前記分割径路情報を受信する予定位置における
移動側の通信状況を判定する通信状況判定手段、およ
び、前記通信状況判定手段により前記予定位置における
通信状況が通信不良または通信不能であると判定したと
きに前記分割経路情報の送信を中止する送信中止手段、
を有し、移動側は、現在位置の検出手段、ラスター地図
またはベクトル地図を記憶する簡略地図記憶手段、分割
経路情報受信できたか否かを判断するデータ取得判断
手段、および、前記データ取得判断手段により前記分割
経路情報受信できないと判断したときに、表示部にお
いて、ラスター地図またはベクトル地図上に移動側の現
在位置を表示する現在位置明示手段、を有することを技
術的特徴とする。
【0012】
【0013】請求項1の発明では、現在位置の検出手
段、簡略地図記憶手段、データ取得判断手段および現在
位置明示手段を備えることから、通信障害等によってセ
ンタ側から送られてくる分割経路情報の一部または全部
を受信できない事態が生じても、データ取得判断手段に
より分割経路情報受信できたか否かを判断し、分割経
路情報の一部または全部を受信できないと判断したと
き、表示部において、ラスター地図またはベクトル地図
上に移動側の現在位置を示す。これにより、センタ側か
ら送られてくるべき分割経路情報受信できないために
経路案内を行うことができなくても、移動側において
は、ラスター地図またはベクトル地図上に示された現在
位置を知ることができる。
【0014】請求項2の発明では、簡略地図記憶手段、
座標情報記憶手段および現在位置明示手段を備えること
から、通信障害等によってセンタ側から送られてくる分
割データの一部または全部を受信できない事態が生じて
も、データ取得判断手段により分割データを取得したか
否かを判断し、分割データの一部または全部を取得でき
ないと判断したとき、現在位置明示手段により座標情報
記憶手段によるナビゲーション終了位置の座標情報と移
動側の現在位置との位置関係を示す。これにより、セン
タ側から送られてくるべき分割データが取得できないた
めに経路案内を行うことができなくても、移動側におい
ては、現在位置からナビゲーション終了位置までの位置
関係を知ることができる。
【0015】
【0016】請求項の発明では、センタ側は、通信状
況判定手段および送信中止手段を有し、移動側は、現在
位置の検出手段、簡略地図記憶手段、データ取得判断手
段および現在位置明示手段を有することから、センタ側
では、移動側の分割経路情報を受信する予定位置におい
て通信障害等が発生し得ることが予めセンタ側で判って
いれば、通信状況判定手段により当該予定位置における
通信状況が通信不良または通信不能であると判定し、送
信中止手段により分割経路情報の送信を中止する。その
一方で、移動側では、センタ側による分割経路情報の送
信中止があっても、データ取得判断手段により分割経路
情報受信できたか否かを判断し、分割経路情報受信
できないと判断したとき、表示部において、ラスター地
図またはベクトル地図上に移動側の現在位置を表示す
。これにより、センタ側では、当該予定位置において
はセンタ側から送信する分割経路情報の一部または全部
を移動側が受信できない可能性があるということが判っ
ているにも拘わらず、その分割経路情報を移動側に送信
するという無駄な送信を防止することができ、また移動
側では、センタ側から送られてくる分割経路情報の送信
が中止されても、ラスター地図またはベクトル地図上に
示された現在位置を知ることができる。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の通信ナビゲーショ
ン装置、ナビゲーション情報提供装置およびそのシステ
ムの実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
本発明の一実施態様に係るナビゲーションシステムは、
ナビゲーションの開始位置から終了位置に至る経路探索
の経路・案内データを分割して送信する情報センタ(セ
ンタ側)と、この送信された分割データを受信し、その
分割データに基づいて利用者に経路案内を行う車載装置
(移動側)と、から構成される。
【0019】図1に示すように、情報センタ10は、主
に、送受信部12、演算処理部14、データベース30
および外部情報収集部40から構成される。送受信部1
2は、送信装置、受信装置を含む無線通信機器であり、
車載装置100との間で無線回線によるデータの送受信
を行うためのものである。例えば自動車電話機、携帯電
話機、PHS等の無線通信システムを利用し、その通信
形態は例えばパケット通信方式を採る。
【0020】演算処理部14は、演算処理を行なうCP
U16、各種のプログラムやデータが格納されるメモリ
18が含まれている。メモリ18には、車両の現在位置
(ナビゲーションの開始位置あるいは出発地)から目的
地(ナビゲーションの終了位置)までの経路を探索する
経路探索プログラム20、探索された経路のセグメント
分割や車両側に送信する道路長を設定するセグメント処
理プログラム22、これによって設定された道路長に対
応する案内データを検索して抽出し編集する案内データ
抽出プログラム24、データ送信の適否を判定する通信
判定プログラム25、全体の動作を制御管理するシステ
ム制御プログラム26等、情報センタ10で実行される
各種のプログラムが格納されている。またメモリ18に
は、それらのプログラムの実行に使用される所定の作業
領域も確保されている。
【0021】データベース30は、推奨経路を探索する
ための経路探索用データ32、経路案内のデータを蓄積
した案内用データ34、通信エリアに関するデータを蓄
積した通信エリアデータ36、目的地を設定する電話番
号や住所等の目的地設定用データ38等の経路探索およ
び経路案内に必要なデータを格納している。経路探索用
データ32は、交差点に関するデータ、道路に関するデ
ータ、ノード点に関するデータ等を含んでいる。また案
内用データ34には、各交差点や道路の地図データ、主
要な施設を示すランドマークデータ、音声案内データ等
の各種案内データが含まれる。通信エリアデータ36に
は、電波の不感地帯、電波が届いても電波が弱い通信不
適切な地帯等、予め情報センタ10側で把握している通
信状況に関するデータが含まれる。
【0022】さらに、データベース30には、外部情報
収集部40が接続されている。この外部情報収集部40
は、道路工事、交通規制、道路や施設の新設、通信エリ
アの変更等、最新の道路・交通情報や通信情報を電話回
線等を利用して収集し、データベース30に格納された
データを随時更新するためのものである。
【0023】次に、車載装置100について説明する。
車載装置100は、演算処理部101はCPUを中心
に、主に、メモリ102、位置計測部104、入力部1
05、表示部106、音声出力部107および送受信部
108から構成されており、さらにメモリ102は、プ
ログラム格納領域102A(例えばROM)と、データ
記憶領域102B(例えばRAM)とから構成されてい
る。
【0024】メモリ102のプログラム格納領域102
Aは、情報センタ10から送信される経路データや案内
データに基づいて、経路やランドマークを表示部106
に表示したり、経路案内の音声を音声出力部107から
出力する経路案内プログラム150、車両現在位置と受
信した経路・案内データを比較して次の経路に対する経
路・案内データを要求するデータリクエストプログラム
152、全体の動作を制御する制御プログラム154
等、演算処理部101で実行されるプログラムを格納す
る。
【0025】一方、メモリ102のデータ記憶領域10
2Bは、プログラムの実行に際して作業領域として使用
される他、例えば、情報センタ10から送信される経路
・案内データ(経路データおよび案内データ)160、
車両固有のIDデータ162、位置計測部104により
計測される車両位置データ(経度・緯度)164、ある
いはラスター地図等の簡略地図データベース166等を
格納する。
【0026】なお、車両位置データ164には、位置計
測部104によって所定時間間隔で測定した現在位置デ
ータの他に、過去の複数の位置データも含まれている。
例えば、一定距離に含まれる測定点の位置データ、また
は一定数の測定点の位置データが記憶される。新たに位
置計測部104で計測が行われると、その最新の位置デ
ータが記憶されるとともに、最も古く記憶された位置デ
ータは消去される。これら複数の位置データを結ぶこと
で、車両の走行軌跡を得ることができる。この走行軌跡
は、車両が走行している道路を特定するためのいわゆる
マップマッチングに利用される。
【0027】また、簡略地図データベース166には、
道路や河川等の地形情報を簡略化した線図として描き、
それをイメージデータ(ビットマップデータ)として取
り込んだラスター地図や、道路や河川等の地形情報を簡
略化した線図としての地形情報をベクトルデータとして
取り込んだベクトル地図等が記録されている。これによ
り、道幅、通行方向や速度規制等の詳細な各種道路情報
を盛り込んだ詳細地図データベースに較べて最小限の情
報量で地図情報を構築することができる。また後述する
ようにこれらのデータは、通信障害等によって情報セン
タ10側から送られてくる分割データの一部または全部
を受信できない事態が生じたときに利用するので、デー
タベース上では所定のアルゴリズムによりデータ圧縮し
た状態で格納しておき、当該事態が生じたときに必要な
地区の地図情報をデータ解凍して利用しても良い。これ
により、データベースとして格納するデータのサイズを
さらに縮小することができる。なお、この簡略地図デー
タベース166は、メモリ102に格納する場合の他、
磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶媒
体に格納しても良い。
【0028】また、簡略地図データベース166の代わ
りに、目的地(ナビゲーションの終了位置)の座標を経
度・緯度(例えば東経北緯)により表した座標情報デー
タとしてメモリ102に格納したものを座標情報記憶手
段として使用しても良い。これにより、次述する位置計
測部104による現在の車両位置データとこの目的地の
座標情報データとによって、目的地に対する自車位置の
位置関係を知ることができる。
【0029】位置計測部104は、いわゆるGPS等を
利用して車両の位置を計測し、経度・緯度により現在の
車両位置データを出力するためのもので、複数のGPS
衛星からの信号を受信して車両の絶対位置を計測するG
PS受信機、車両の相対位置を計測するための速度セン
サや方位センサ等を備えている。速度センサや方位セン
サは、自律航法に使用される。それらセンサによって計
測される相対位置は、GPS受信機が衛星からの電波を
受信できないトンネル内等において位置を得たり、GP
S受信機によって計測された絶対位置の測位誤差を補正
する等に利用される。
【0030】入力部105には、各種スイッチ、表示部
106の表示面に取り付けられたタッチパネル、リモコ
ン、音声認識を利用したデータ入力装置等が含まれる。
タッチパネルでは、表示部106に表示されたアイコン
等を利用者が指でタッチすることによって、対応するデ
ータや命令が入力される。音声認識を利用したデータ入
力装置では、利用者が音声を発することによってそれに
対応するデータや命令が入力される。
【0031】表示部106は、液晶やCRT等によるデ
ィスプレイで、前述したタッチパネルを備えている。送
受信部108は、情報センタ10側とデータの送受信を
行うための通信装置で、送信装置、受信装置を含む通信
機器によって構成されている。これも、情報センタ10
側と同様に、例えば自動車電話機、携帯電話機、PHS
等の無線通信システムを利用する。
【0032】次に、情報センタ10の作動を図1〜図4
に基づいて説明する。図2には、情報センタ10による
経路探索処理の流れが示されている。この処理は、車載
装置100側からの経路取得要求を受信したか否かを判
断する処理(S10)から始まるので、まず車載装置1
00による経路取得要求の送信について説明する。な
お、この経路取得要求の送信は、図3に示すステップ5
2に該当する。
【0033】図1に示すように、車載装置100側で
は、メモリ102に格納されている制御プログラム15
4が演算処理部101で実行されている。この状態で、
ユーザの入力操作に基づいてメモリ102に格納されて
いるデータリクエストプログラム152が実行される
と、位置計測部104で計測した車両現在位置および目
的地等の各情報を情報センタ10側に送受信部108に
よって送信する。このとき自車と他車を識別するための
IDも同時に送信する。これにより情報センタ10で
は、車両から送信した経路取得要求および各情報を送受
信部12で受信する。
【0034】情報センタ10では、車両から送信した経
路取得要求等を送受信部12で受信すると、これらの情
報を送受信部12から演算処理部14に送る。これらの
情報を取得した演算処理部14では、前述したようにメ
モリ18に格納されている経路探索プログラム20によ
る経路探索処理が行われているので、図2に戻り引き続
きその処理の流れを説明する。
【0035】図2に示すように、経路探索処理ではステ
ップ10により経路取得要求を受信したと判断すると
(S10でYes)、ステップ12に処理を移行し、目
的地の入力があるか否かを判断する。即ち、経路取得要
求とともに得た各情報から目的地情報を抽出することに
より、目的地入力の有無を判断する。これにより、目的
地入力があると判断すれば(S12でYes)、この目
的地情報から目的地を決定し、次のステップ14で目的
地までの経路を探索する。例えば目的地情報として電話
番号や住所等の情報を受信した場合には、データベース
30の目的地設定用データ38を利用して目的地を決定
する。一方、目的地入力があると判断できなければ(S
12でNo)、目的地なしくして経路探索を行うことが
できないので、この経路探索処理を終了して制御プログ
ラム26に処理を移す。
【0036】ステップ14による経路探索では、車両現
在位置から目的地までの経路を探索する。この経路探索
は、メモリ18に格納された経路探索プログラム20に
よってデータベース30の経路探索用データ32、即ち
交差点データ、道路データ、ノードデータを参照して行
われる。この経路探索のアルゴリズムは公知であり、例
えば特開平1−173297号公報、特開平1−173
298号公報に開示された方法で行われ、経路全体の距
離が最も短いものを最適経路とする等の条件で推奨経路
を設定する。なお、この経路探索は車両側、即ち車載装
置100から経路取得要求を受信する度に、車両現在位
置から目的地までの経路が探索される。情報センタ10
では、外部情報収集部40によって外部から道路情報や
交通情報等を取得し、データベース30から最新の情報
が引き出せるように例えば所定時間ごとに更新してい
る。これにより、車両側からの経路取得要求毎に経路検
索を行うので、工事や事故による渋滞等を避ける等の常
に最新のデータに基づく推奨経路とその案内データを車
両側に提供することができる。
【0037】ステップ14により探索された推奨経路
は、次にステップ16により分割経路に分割される。即
ち、メモリ18に格納されたセグメント処理プログラム
22によって実行され、探索された経路をナビゲーショ
ンの単位である所定長(例えば2000メートル)のセ
グメントに分割される。図4に示す経路例において探索
された経路を分割した場合、例えば7セグメント、即ち
第1区から第7区の分割経路に分割される。なお、これ
らの分割経路にはデータヘッド、交差点情報、道路情
報、ノード情報、目印情報等が含まれる。また、セグメ
ントの分割単位は、時間単位(例えば1時間単位)やデ
ータ量単位(例えば512バイト単位)で設定しても良
い。
【0038】探索された経路をステップ16により分割
経路に分割すると、次のステップ18に処理を移行す
る。ステップ18では、メモリ18に格納された通信判
定プログラム25によって通信エリアデータ36を参照
し、車両側、即ち車載装置100が「次ステップ20で
作成する分割経路情報」を受信する予定位置における通
信状況を判定する。つまり、前述したステップ10によ
る経路取得要求とともに得た各情報から車両現在位置情
報を抽出することにより、当該車両が分割経路情報を受
信する予定位置を予測し、その予定位置において分割経
路情報を受信できる通信状況にあるか否かを判定する。
例えば通信エリアデータ36の参照により、その予定位
置が電波の不感地帯や電波が届いても電波が弱い通信不
適切な地帯等にあれば通信不良または通信不能地帯にあ
ると判定して(S18でYes)、経路探索処理を終了
し、車両側からの次の経路取得要求を待つ。一方、通信
不良または通信不能地帯にあると判断しなければ(S1
8でNo)、次のステップ20による分割経路情報の作
成に処理を移行する。なお、このステップ18による通
信状況を判定する処理は、特許請求の範囲に記載の「通
信状況判定手段」に相当する。
【0039】このように車両の予定位置が通信不良また
は通信不能地帯にあると判定したときに、後述する分割
経路情報の送信(S24)を行うことなく経路探索処理
を終了することによって、車両側、即ち車載装置100
が分割経路情報を受信できないにも拘わらず、情報セン
タ10側が分割経路情を送信してしまうという事態を防
ぐことができる。これにより、このような車両側に受信
される可能性が極めて低い分割経路情報を車両側に送信
するという無駄な送信を防止することができる。したが
って、情報センタ10および車載装置100の通信量を
減少させることができるため、情報センタ10と車載装
置100との間の通信トラフィックを低減させることが
できる。なお、この「分割経路情報の送信(S24)を
行うことなく経路探索処理を終了すること」は、特許請
求の範囲に記載の「送信中止手段」に相当する。
【0040】ステップ20による分割経路情報の作成で
は、前述したステップ18による経路の分割によって分
割された分割経路とそれに伴う案内データをメモリ18
に格納された案内データ抽出プログラム24により案内
用データ34から抽出し、案内データを付加した分割経
路情報(分割データ)を作成、編集する。これにより、
車両側、即ち車載装置100に送信すべき分割経路情報
の作成が完了するので、次のステップ22により分割経
路情報の受信指示を車載装置100側に送信する。続い
てステップ24により分割経路情報を車載装置100側
に送信する。これら送信処理は送受信部12を介して行
われ、所定の無線回線によって車載装置100側に分割
経路情報が無線伝送される。
【0041】なお、前述したステップ18では、車両が
分割経路情報を受信する予定位置において分割経路情報
を受信できる通信状況にあるか否かを判定し、通信不良
または通信不能地帯にあると判定した場合には(S18
でYes)、経路探索処理を終了したが、このように判
定しても(S18でYes)、経路探索処理を終了する
ことなく、ステップ14に処理を移行して次の分割区間
以降の経路について、経路の探索(S14)、経路の分
割(S16)、分割経路情報の作成(S20)の各処理
を行い、通信不良または通信不能地帯を車両が通過する
時期を予測して情報センタ10から車載装置100に、
分割経路情報の受信指示(S22)、分割経路情報の送
信(S24)の処理を行っても良い。これにより、車両
側の次の経路取得要求を待つまでもなく、情報センタ1
0側から車載装置100に次の分割経路情報を送信する
ところ、車載装置100の通信量を減少させることがで
きるため、情報センタ10と車載装置100との間の通
信トラフィックをさらに低減させることができる。
【0042】続いて、車載装置100の作動を図1〜図
4に基づいて説明する。図3には、車載装置100によ
る分割経路受信処理の流れが示されている。この処理
は、移動中の車両が現在位置している分割区間の次の区
間の分割経路情報を取得するためのものであるので、演
算処理部101による制御プログラム154が、位置計
測部104における車両現在位置によって、図4に示す
経路例であれば区間の境界であるそれぞれの分割経路切
替地点P12、P23、P34、P45、P56、P67の手前から
所定の距離地点(例えば200メートル)に車両が到達
したと判断したときに起動される。
【0043】まず、ステップ50により位置計測部10
4における車両現在位置を確認し、車両の現在位置が目
的地周辺に位置するか否かを判断する。そして、車両の
現在位置が目的地(終了位置)の周辺に位置していると
判断すれば(S50でYes)、これ以上分割経路情報
を要求する必要がないので、分割経路受信処理を終了し
て制御プログラム26に処理を移す。図4に示す経路例
であればナビゲーションの終了位置に最も近い第7区内
に車両が位置するときである。一方、目的地の周辺に位
置していると判断しなければ(S50でNo)、処理を
ステップ52に移し、情報センタ10に対して経路取得
要求の送信を行う。
【0044】ステップ52では、メモリ102に格納さ
れたデータリクエストプログラム152を実行すること
により、情報センタ10に経路取得要求を送信する(図
4に示すR1〜R7)。このステップ52による処理の
説明は、前述した情報センタ10のステップ10による
処理を説明する際にその前提として既述しているので省
略する。ステップ52による経路取得要求の送信が完了
すると、次にステップ54に処理を移行する。
【0045】ステップ54では、情報センタ10から分
割経路情報の受信指示があったか否か、即ち前述した情
報センタ10の経路探索処理によって行われる分割経路
情報の受信指示(S22)を車載装置100側が受信し
たか否かを判断する。受信指示を受けていれば(S54
でYes)、情報センタ10側から分割経路情報が追っ
て送信されてくるので、それを受信すべく次のステップ
56に処理を移行し、分割経路情報の受信に移る。一
方、受信指示を受けていなければ(S54でNo)、情
報センタ10側が意図的に分割経路情報の送信を中止し
た場合、あるいは情報センタ10が分割経路情報の受信
指示を送信したにも拘わらず車両側、即ち車載装置10
0側が通信障害等によりそれを受信できなかった場合で
あるので、処理をステップ64に移してメモリ102に
格納される簡略地図データベース166から現在位置周
辺を読み出して表示する(図4に示す第5区のM5)。
【0046】なお、情報センタ10側が意図的に分割経
路情報の送信を中止した場合とは、図4に示す分割経路
切替地点P45のように、前述した情報センタ10側の経
路探索処理により車両の予定位置が通信不良または通信
不能地帯にあると判定したときであり(S18でYe
s)、情報センタ10と車載装置100との間の通信ト
ラフィックを低減させるため、車両側に受信される可能
性が極めて低い分割経路情報の送信を中止した場合のこ
とである。
【0047】ステップ56で情報センタ10側から送信
されてくる分割経路情報を受信し、その受信が分割経路
切替地点に到達するまでに完了したか否かをステップ5
8、60において判断する。この判断は、図2に示すス
テップ18により情報センタ10側が車両側に分割経路
情報を通信障害等なしに送信できると判定した場合で
も、経時的な通信トラフィックの増加や人為的・自然現
象的な電波伝搬の障害等の突発的に生ずる通信障害によ
って、車両側に分割経路情報の一部または全部が届かな
い場合が生じうることを想定したものである。つまり、
ステップ58により次の分割経路切替地点に到達するま
では次の分割経路情報の受信に備えて待機するが(S5
8でNo)、車両の移動によって次の分割経路切替地点
を到達した場合には(S58でYes)、その直後から
車両が次の区間に進入する可能性が高いのでそれまでに
次の分割経路情報が受信完了していなければ(S60で
No)、当該分割経路情報の取得を断念してステップ6
4によりメモリ102に格納される簡略地図データベー
ス166から現在位置周辺を読み出して表示する。な
お、このステップ64による簡略地図データから現在位
置周辺を読み出して表示する処理は、特許請求の範囲に
記載の「現在位置明示手段」に相当する。
【0048】一方、ステップ60により分割経路切替地
点に到達するまでに次の分割経路情報をすべて受信でき
ると、演算処理部101は受信した分割経路情報を経路
案内データ160としてメモリ102に格納し受信が完
了する(S60でYes)。これにより、ステップ62
に処理を移行し、メモリ102に格納された経路案内プ
ログラム150を実行すると、受信した経路案内データ
160を利用した案内表示が表示部106、音声出力部
107によって行われる。即ち分割された経路の地図や
ランドマークが表示部106に表示されるとともに、交
差点の右左折等では該当する音声案内が音声出力部10
7から出力される。なお、このステップ60による分割
経路情報の受信を完了したか否かの判断する処理は、特
許請求の範囲に記載の「データ取得判断手段」に相当す
る。
【0049】以上説明した情報センタ10および車載装
置100の各処理を図4に示す経路例に基づいて通信手
順として図示すると図5に示すように表される。ここ
で、図4および図5について説明する。なお、括弧内の
S**(**は数字)は前述した図2および図3に示す
各処理ステップを表す。まず、ナビゲーションの開始位
置に位置する車載装置100側の分割経路情報受信処理
が起動されることによって、経路取得要求R1を情報セ
ンタ10に送信する(S52)。すると、情報センタ1
0側では、経路取得要求R1を受信することで(S10
でYes)、経路の探索(S14)、経路の分割(S1
6)をそれぞれ行う。そして、ナビゲーションの開始位
置では、分割経路情報D1を受信する車両(車載装置1
00)の予定位置X1は、通常、通信不良、不能地帯に
ないので(S18でYes)、分割経路情報D1を作成
し(S20)、分割経路情報の受信指示(S22)の後
に分割経路情報D1を送信する(S24)。この分割経
路情報の受信指示を受信した車載装置100側では、分
割経路情報の受信指示により(S54)、分割経路情報
D1の受信に移り(S56)、第1区の分割経路切替地
点P01、即ちナビゲーションの開始位置で分割経路情報
D1を受信し(S58、S60)、分割経路情報D1に
よる経路案内S1を表示部106に表示する(S6
2)。
【0050】経路案内S1に従って車両が走行を続ける
と、走行する車両(車載装置100)の現在位置が、や
がて走行中の第1区と次に走行予定の第2区との境界、
即ち分割経路切替地点P12から200メートル手前に到
達する。すると、再び車載装置100側の分割経路情報
受信処理が起動されることによって、経路取得要求R2
を情報センタ10に送信する(S52)。すると、情報
センタ10側では、経路取得要求R1を受信したときと
同様に、経路の探索(S14)、経路の分割(S1
6)、分割経路情報D2の作成(S20)を順次行い、
さらに分割経路情報の受信指示(S22)の後に分割経
路情報D2を送信する(S24)。この分割経路情報の
受信指示を受信した車載装置100側では、第1区と第
2区の分割経路切替地点P12に到達するまでに次の分割
経路情報D2を受信し(S56、S58、S60)、分
割経路情報D2による経路案内S2を表示部106に表
示する(S62)。
【0051】同様に経路案内S2に従って走行中の車両
が、第2区と第3区の分割経路切替地点P23に到達する
までに車載装置100は次の分割経路情報D3を受信し
(S56、S58、S60)、分割経路情報D3による
経路案内S3を表示部106に表示する(S62)。こ
のようにして順次表示される経路案内S3、S4に従っ
てさらに車両が走行を続けると、やがて走行中の第4区
と次に走行予定の第5区との分割経路切替地点P45から
200メートル手前に到達する。ここで再び車載装置1
00側の分割経路情報受信処理が起動し、次の分割経路
情報D5を取得するために経路取得要求R5を情報セン
タ10に送信する(S52)。すると、情報センタ10
側では、経路取得要求R5を受信することで(S10で
Yes)、経路の探索(S14)、経路の分割(S1
6)をそれぞれ行い、分割経路情報D5を受信する車両
(車載装置100)の予定位置X5が通信不良、不能地
帯にあるか否かを判定する(S18)。しかしここでは
予定位置X5が通信不良、不能地帯に該当することを情
報センタ10が通信エリアデータ36から認識するので
(S18でYes)、分割経路情報D5を作成すること
なく、経路探索処理を終了して制御プログラム26に処
理を移す。
【0052】一方、分割経路情報を受信する自車の予定
位置X5が通信不良、不能地帯に該当するとして、経路
取得要求R5を送信しても情報センタ10から分割経路
情報D5を送信してもらえなかった車載装置100は、
その受信指示の受信もできないため(S54)、メモリ
102に格納された簡略地図データベース166から現
在位置周辺の第5区に対応するラスター地図またはベク
トル地図を読み出して簡略地図M5による現在位置を表
示部106に表示する(S64)。これにより、情報セ
ンタ10側から送られてくるべき分割経路情報D5が取
得できないために経路案内を行うことができなくても、
ラスター地図またはベクトル地図上に示された現在位置
からナビゲーションの終了位置方向を把握することがで
きる。したがって、経路案内に必要な分割経路情報(こ
こではD5)を車載装置100側が取得できなくても、
車両側を目的地まで案内することができる。
【0053】なお、前述したように、目的地の座標を経
度・緯度により表した座標情報データをメモリ102に
格納している場合には、簡略地図データベース166が
なくても、位置計測部104による現在の車両位置デー
タと目的地の座標情報データとにより、目的地に対する
自車位置の位置関係を表示部106に表示すれば、ナビ
ゲーション終了位置の方向を把握することができる。し
たがって、このような目的地の座標情報データをメモリ
102に格納する座標情報記憶手段によってもラスター
地図等による場合と同様、経路案内に必要な分割経路情
報を車載装置100側が取得できなくても、車両側を目
的地まで案内することができる。
【0054】以上説明したように、本実施形態よるナビ
ゲーションシステムによると、情報センタ10側では、
通信エリアデータ36を参照することにより、車載装置
100側の次の分割経路情報を受信する予定位置におい
て通信障害等が発生し得ることが予め判っていれば、ス
テップ18により当該予定位置における通信状況が通信
不良または通信不能であると判定し、ステップ24を実
行することなく経路探索処理を終了することにより次の
分割経路情報の送信を中止する。一方、車載装置100
側では、情報センタ10側による分割経路情報の送信が
中止されたり、突発的な通信障害によって分割経路情報
の一部または全部が受信できない場合が生じても、ステ
ップ60により分割経路情報を取得したか否かを判断
し、取得できないと判断したときはステップ62により
簡略地図データベース166からラスター地図またはベ
クトル地図上に車載装置100側の現在位置を示す。
【0055】これにより、情報センタ10では、当該予
定位置においては情報センタ10側から送信する分割経
路情報の一部または全部を情報センタ10側が受信でき
ない可能性があるということが判っているにも拘わら
ず、その分割経路情報を車載装置100側に送信すると
いう無駄な送信を防止することができる。したがって、
このような無駄な送信の防止によって情報センタ10側
−車載装置100側間の通信量を減少させることができ
るため、情報センタ10側と車載装置100側との間の
通信トラフィックを低減し得る効果がある。また通信量
の減少により通信料金も削減し得る効果がある。また、
車載装置100側では、情報センタ10側から送られて
くる分割経路情報の送信が中止されても、ラスター地図
またはベクトル地図上に示された現在位置を知ることが
できる。したがって、このような分割経路情報の送信中
止があっても、ラスター地図またはベクトル地図上に示
された現在位置からナビゲーションの終了位置方向を把
握することができるので、利用者を目的地に案内し得る
効果がある。
【0056】なお、本実施形態では、前述したように、
情報センタ10では車載装置100からの経路取得要求
を受信(S10でYes)してから経路の検索(S1
4)、経路の分割(S16)を順次行って車載装置10
0側に分割経路情報を送信したが、本発明では、これに
限られることなく、移動側の要求を待つことなく、適
宜、次の分割データ、その次の分割データ、…、最後の
分割データというようにセンタ側から送信するナビゲー
ションシステムに適用しても良い。
【0057】
【発明の効果】請求項1の発明では、現在位置の検出手
段、簡略地図記憶手段、データ取得判断手段および現在
位置明示手段を備えることから、通信障害等によってセ
ンタ側から送られてくる分割経路情報の一部または全部
を受信できない事態が生じても、データ取得判断手段に
より分割経路情報受信できたか否かを判断し、分割経
路情報の一部または全部を受信できないと判断したと
き、表示部において、ラスター地図またはベクトル地図
上に移動側の現在位置を示す。これにより、センタ側か
ら送られてくるべき分割経路情報受信できないために
経路案内を行うことができなくても、移動側において
は、ラスター地図またはベクトル地図上に示された現在
位置を知ることができる。したがって、移動側の利用者
はこのラスター地図またはベクトル地図上に示された現
在位置からナビゲーションの終了位置方向を把握するこ
とができるので、経路案内に必要なデータを移動側が
できなくても、利用者を案内し得る効果がある。
【0058】請求項2の発明では、簡略地図記憶手段、
座標情報記憶手段および現在位置明示手段を備えること
から、通信障害等によってセンタ側から送られてくる分
割データの一部または全部を受信できない事態が生じて
も、データ取得判断手段により分割データを取得したか
否かを判断し、分割データの一部または全部を取得でき
ないと判断したとき、現在位置明示手段により座標情報
記憶手段によるナビゲーション終了位置の座標情報と移
動側の現在位置との位置関係を示す。これにより、セン
タ側から送られてくるべき分割データが取得できないた
めに経路案内を行うことができなくても、移動側におい
ては、現在位置からナビゲーション終了位置までの位置
関係を知ることができる。したがって、移動側の利用者
はこの現在位置からナビゲーション終了位置までの位置
関係より、ナビゲーション終了位置の方向を把握するこ
とができるので、経路案内に必要なデータを移動側が取
得できなくても、利用者を案内し得る効果がある。
【0059】
【0060】請求項の発明では、センタ側は、通信状
況判定手段および送信中止手段を有し、移動側は、現在
位置の検出手段、簡略地図記憶手段、データ取得判断手
段および現在位置明示手段を有することから、センタ側
では、移動側の分割経路情報を受信する予定位置におい
て通信障害等が発生し得ることが予めセンタ側で判って
いれば、通信状況判定手段により当該予定位置における
通信状況が通信不良または通信不能であると判定し、送
信中止手段により分割経路情報の送信を中止する。その
一方で、移動側では、センタ側による分割経路情報の送
信中止があっても、データ取得判断手段により分割経路
情報受信できたか否かを判断し、分割経路情報受信
できないと判断したとき、表示部において、ラスター地
図またはベクトル地図上に移動側の現在位置を表示す
。これにより、センタ側では、当該予定位置において
はセンタ側から送信する分割経路情報の一部または全部
を移動側が受信できない可能性があるということが判っ
ているにも拘わらず、その分割経路情報を移動側に送信
するという無駄な送信を防止することができ、また移動
側では、センタ側から送られてくる分割経路情報の送信
が中止されても、ラスター地図またはベクトル地図上に
示された現在位置を知ることができる。したがって、セ
ンタ側では、このような無駄な送信の防止によってセン
タ側−移動側間の通信量を減少させることができるた
め、センタ側と移動側との間の通信トラフィックを低減
し得る効果があり、また移動側では、このような分割経
路情報の送信中止があっても、ラスター地図またはベク
トル地図上に示された現在位置からナビゲーションの終
了位置方向を把握することができるので、利用者を案内
し得る効果がある。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るナビゲーションシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る情報センタにおける経路探索
処理のフローチャートである。
【図3】本実施形態に係る車載装置における分割経路情
報受信処理のフローチャートである。
【図4】本実施形態に係る車載装置が順次受信する分割
経路情報と、通信不良不能地帯において参照される簡略
地図との補完関係を示す説明図である。
【図5】本実施形態に係るナビゲーションシステムにお
ける情報センタと車載装置との間の通信手順の流れを示
す説明図である。
【符号の説明】
10 情報センタ(センタ側) 100 車載装置(移動側) 106 表示部(現在位置明示手段) 166 簡略地図データベース(簡略地図記憶手段) D1〜D7 分割経路情報(分割データ) R1〜R5、R7 経路取得要求 X1〜X7 予定位置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−187456(JP,A) 特開 平10−340046(JP,A) 特開 平3−291522(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 G08G 1/09 G08G 1/137

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在位置から目的地までの探索された径
    路を分割した分割径路をセンタ側から受信し、この受信
    した分割経路情報に基づいて経路案内を行う移動側の通
    信ナビゲーション装置であって、 現在位置の検出手段と、 ラスター地図またはベクトル地図を記憶する簡略地図記
    憶手段と、 前記分割経路情報を受信できたか否かを判断するデータ
    取得判断手段と、 前記データ取得判断手段により、前記分割経路情報の一
    部または全部を受信できないと判断したとき、表示部に
    おいて、前記ラスター地図またはベクトル地図上に移動
    側の現在位置を表示する現在位置明示手段と、 を備えることを特徴とする通信ナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 ナビゲーションの開始位置から終了位置
    に至る経路探索の経路・案内データを分割してセンタ側
    から受信し、この受信した分割データに基づいて経路案
    内を行う移動側の通信ナビゲーション装置であって、 前記ナビゲーション終了位置を座標情報として記憶する
    座標情報記憶手段と、 前記分割データを取得したか否かを判断するデータ取得
    判断手段と、 前記データ取得判断手段により、前記分割データの一部
    または全部を取得できないと判断したとき、前記座標情
    報記憶手段による座標情報と移動側の現在位置との位置
    関係を示す現在位置明示手段と、 を備えることを特徴とする通信ナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 現在位置から目的地までの径路を探索
    し、この径路を分割した分割径路情報をセンタ側から移
    動側に送信することにより、移動側が前記分割経路情報
    に基づいて経路案内を行うナビゲーションシステムであ
    って、 センタ側は、前記分割径路情報を受信する予定位置にお
    ける移動側の通信状況を判定する通信状況判定手段、お
    よび、前記通信状況判定手段により前記予定位置におけ
    る通信状況が通信不良または通信不能であると判定した
    ときに前記分割経路情報の送信を中止する送信中止手
    段、を有し、 移動側は、現在位置の検出手段、ラスター地図またはベ
    クトル地図を記憶する簡略地図記憶手段、分割経路情報
    を受信できたか否かを判断するデータ取得判断手段、お
    よび、前記データ取得判断手段により前記分割経路情報
    を受信できないと判断したときに、表示部において、ラ
    スター地図またはベクトル地図上に移動側の現在位置を
    表示する現在位置明示手段、 を有することを特徴とするナビゲーションシステム。
JP31460399A 1999-11-05 1999-11-05 通信ナビゲーション装置、ナビゲーション情報提供装置およびそのシステム Expired - Fee Related JP3235607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31460399A JP3235607B2 (ja) 1999-11-05 1999-11-05 通信ナビゲーション装置、ナビゲーション情報提供装置およびそのシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31460399A JP3235607B2 (ja) 1999-11-05 1999-11-05 通信ナビゲーション装置、ナビゲーション情報提供装置およびそのシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001133270A JP2001133270A (ja) 2001-05-18
JP3235607B2 true JP3235607B2 (ja) 2001-12-04

Family

ID=18055292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31460399A Expired - Fee Related JP3235607B2 (ja) 1999-11-05 1999-11-05 通信ナビゲーション装置、ナビゲーション情報提供装置およびそのシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3235607B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003108277A (ja) * 2001-09-28 2003-04-11 Equos Research Co Ltd エージェント装置
JP2016042271A (ja) * 2014-08-18 2016-03-31 Ntn株式会社 携帯型診断用データ測定送信装置
JP6436844B2 (ja) * 2015-04-13 2018-12-12 アルパイン株式会社 ナビゲーションシステム及び車載装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001133270A (ja) 2001-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6427117B1 (en) Navigation method, navigation system, and information communications apparatus used in the navigation system
US6314369B1 (en) Communications navigation system, and navigation base apparatus and navigation apparatus both used in the navigation system
JP3371895B2 (ja) ナビゲーションシステム、遠隔ナビゲーション装置並びに方法、及び車載ナビゲーション装置
JP3496464B2 (ja) 地図取得システム、地図取得装置、および地図取得装置を備えたナビゲーション装置
JP4239327B2 (ja) ナビゲーション方法
JP4225356B2 (ja) 車両用ナビゲーション装置
EP2126515B1 (en) Route shaping systems and methods
JP3073495B1 (ja) ナビゲ―ション方法,その経路提供装置,そのシステム
JP2000155896A (ja) ナビゲーションセンタ装置,ナビゲーション装置,ナビゲーションシステム及び方法
JP3402287B2 (ja) ナビゲーション方法,センタ装置,ナビゲーションシステム
JP3235607B2 (ja) 通信ナビゲーション装置、ナビゲーション情報提供装置およびそのシステム
JP4531271B2 (ja) ナビゲーション方法,その経路提供装置,その経路案内装置,そのシステム
JP3225958B2 (ja) ナビゲーション方法,その経路提供装置,その経路案内装置
JP3900962B2 (ja) ナビゲーションシステム、情報センタ及び車載装置
JP3402285B2 (ja) ナビゲーション情報提供装置、通信ナビゲーション装置およびそのシステム
JP3900963B2 (ja) ナビゲーションシステム、情報センタ及び車載装置
JP3521818B2 (ja) ナビゲーションシステム
JP3980455B2 (ja) 通信端末装置、その接続制御方法、そのプログラム
JP3608045B2 (ja) ナビゲーション装置
JP2001141468A (ja) ナビゲーション情報提供装置、ナビゲーション装置およびそのシステム
JP2003057056A (ja) 経路案内システム
JP2000113393A (ja) 自動車の駐車場情報提供方法
JP3225955B2 (ja) ナビゲーション方法,センタ装置,移動装置
JP3225954B2 (ja) ナビゲーション方法,その装置,そのシステム
JP3864733B2 (ja) ナビゲーションシステム、情報センタ及び車載装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050908

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20051209

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080928

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080928

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090928

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090928

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees