JP3073076B2 - リパーゼ活性測定用組成物及びその組成物を用いるリパーゼ活性測定方法 - Google Patents

リパーゼ活性測定用組成物及びその組成物を用いるリパーゼ活性測定方法

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JP3073076B2
JP3073076B2 JP03315221A JP31522191A JP3073076B2 JP 3073076 B2 JP3073076 B2 JP 3073076B2 JP 03315221 A JP03315221 A JP 03315221A JP 31522191 A JP31522191 A JP 31522191A JP 3073076 B2 JP3073076 B2 JP 3073076B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体成分中に含まれる
リパーゼ活性を測定する方法、及びその測定に用いる組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】リパーゼは動物、植物を問わず自然界に
広く分布している酵素であり、その活性を測定する目的
も多岐に渡っている。臨床的見地からは、急性膵炎や膵
臓癌等の膵臓疾患の診断指標として特に重要である。従
って、従来から種々の方法により、リパーゼ活性が臨床
的に測定されてきた。血清中の膵臓由来のリパーゼの活
性測定では、古くからその基質としてトリグリセライド
が用いられてきた。
【0003】例えば、トリグリセライドを主成分とする
オリーブ油にアラビアゴム又はポリビニルアルコールな
どを添加して乳化させたエマルジョンを基質として用
い、リパーゼの作用により遊離する脂肪酸の酸度をアル
カリ滴定する方法や、脂肪酸の銅錯塩抽出法〔臨床検査
15(2)、191、1971〕が使われてきた。しか
し、この組成物はエマルジョンとして強い濁度を呈する
ので、作成後に相分離を起こし易いだけでなく、分光的
測定に使用することもできなかった。近年にはこの方法
も改良され、乳化オリーブ油を基質として用い、リパー
ゼ作用により減少する濁度を分光学的に測定する比濁法
が使われるようになっている。しかし、測定操作が簡便
にはなったものの、感度が低く、リパーゼ活性以外の要
因が濁度の減少ばかりでなく、増大をも引き起こす場合
があった。更に均一で安定な基質の調製が困難なために
ロット差が大きくなり、再現性の点でも問題が多く残さ
れていた。
【0004】これらの問題を解消するために種々の界面
活性剤を用いた組成物が報告されている。例えば、非水
溶性物質の可溶化水溶液(特公昭59-391693 号公報)や
リパーゼ活性測定用組成物(特開昭59-91898号公報)で
あり、これらはいずれも高級脂肪酸を構成要素とするト
リグリセライド、モノグリセライド又は1,2−ジグリ
セライドを0.1%以上の非イオン性界面活性剤存在下
に水に可溶化して得られた組成物であるが、界面活性剤
の使用に依存するために現れるロット差の存在、試薬成
分の不安定化、その種類や検出系によっては界面活性剤
中の夾雑物の影響などの問題があった。一方、合成基質
を用いる発色法であるリパーゼ基質及びリパーゼの視覚
的測定法及び測定試薬(特開昭61-254197 号公報)にお
いては、特異性が不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のリパ
ーゼ活性測定用組成物には、依然として組成物を構成す
る物質に起因する種々の問題があった。本発明者はこれ
らの問題点を解消するために種々の研究を重ねた結果、
脂肪酸及び/又は脂肪族アミンを用いてグリセライドを
超微粒子化することによって得られる水性透明液は、い
ずれのリパーゼ活性測定系にも使用することができる有
用な基質組成物であることを見出した。金属、金属酸化
物、その他の金属化合物(炭化物、窒化物など)、セラ
ミックス、有機化合物などの各種物質を微粉化すると表
面積が著しく増大し、その結果、例えば水不溶性ないし
水難溶性化合物の安定な水分散液を得ることは知られて
いる(特開昭62-106833 号公報)。しかし、本発明によ
れば、(a)グリセライドと(b)脂肪酸及び/又は脂
肪族アミンと(c)水とを混合し、例えば加温しながら
超音波処理を行なうことによって得られる水性透明液
は、驚くべきことに界面活性剤等を使用せずに、水不溶
性グリセライド(a)と水不溶性脂肪酸及び/又は脂肪
族アミン(b)と溶媒としての水(c)とだけからなる
にもかかわらず透明で安定な溶液を形成する。この水性
透明液は他に添加物(安定剤、溶解剤など)を使わない
点において従来の組成物と区別することができると同時
にリパーゼ活性の検出又は測定に用いる基質として極め
て良好であることが分かった。本発明は、こうした知見
に基づくものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】従って、本発明はグリ
セライドと脂肪酸及び/又は脂肪族アミンとを、超微粒
子化された状態で、水中に均質に含有することを特徴と
する、リパーゼ活性測定用組成物に関する。また、本発
明は、グリセライドと脂肪酸及び/又は脂肪族アミンと
を超微粒子化された状態で均質に含有し、更に賦形剤
含有することを特徴とする、リパーゼ活性測定用粉末状
組成物に関する。更に、本発明は、グリセライドからリ
パーゼの作用によって生成される化合物に作用して検出
可能な変化を生ずることのできる試薬の存在下に、グリ
セライド及び脂肪酸及び/又は脂肪族アミンを超微粒子
化された状態で水中に均質に含有する組成物と被検試料
とを接触させ、前記の検出可能な変化を検出することを
特徴とする、リパーゼの活性測定方法にも関する。
【0007】本発明組成物においてリパーゼ活性測定用
の基質となるグリセライドは、脂肪酸と3価アルコール
であるグリセロールとのエステルであり、グリセロール
水酸基の3個、2個(1,2位あるいは1,3位)又は
1個(1位、2位又は3位)が脂肪酸によりエステル化
されたものであり、次の一般式(I)で表される。
【0008】
【化1】
【0009】前記一般式(I)のR1 、R2 及びR3
おける高級脂肪酸残基は、例えば以下の脂肪酸の残基で
ある。 (1)飽和脂肪酸 ラウリン酸C1123COOH;ミリスチン酸C1327
OOH;パルミチン酸C1531COOH;ステアリン酸
1735COOH;アラキン酸C1939COOH;ベヘ
ン酸C2143COOH。 (2)不飽和脂肪酸 リンデル酸C12222 ;ラウロレイン酸C12
222 ;ツヅ酸C14262 ;フィセトレイン酸C14
262 ;ミリストレイン酸C14262 ;パルミトオレ
イン酸C16302 ;ペトロセリン酸C18342 ;オ
レイン酸C18342 ;エライジン酸C18342 ;バ
クセン酸C18342 ;リノール酸C18322 ;リノ
レン酸C18302 ;α−エレオステアリン酸C1830
2 ;β−エレオステアリン酸C18302 ;プニカ酸
18302 ;パリナリン酸C18282 ;カドレイン
酸C20382 ;セトレイン酸C22422 ;エルカ酸
22422 ;アラキドン酸C20322
【0010】本発明では、それらのグリセライドを水と
混ぜ合わせ、安定に維持するために添加剤として脂肪酸
及び/又は脂肪族アミンを用いる。本発明で添加剤とし
て用いる脂肪酸は、好ましくは炭素原子8〜30個(よ
り好ましくは、炭素原子8〜24個)の飽和又は不飽和
の脂肪酸であり、前記のグリセライド構成脂肪酸を用い
ることもできるが、特に好ましくは、カプリン酸、ミリ
スチン酸、パルミチン酸、オレイン酸又はリノレン酸等
を挙げることができる。
【0011】また、本発明で用いる脂肪族アミンは、好
ましくは炭素原子8〜24個(より好ましくは、炭素原
子10〜22個)の飽和又は不飽和脂肪族炭化水素を有
する、第1アミン、第2アミン又は第3アミンであり、
例えば、ラウリルアミン又はステアリルアミンがある。
【0012】本発明の基質溶液は、前記のグリセライド
の量に対して前記の脂肪酸及び/又は脂肪族アミン好ま
しくは0.5〜200重量%、より好ましくは1〜50
重量%を含ませることにより、前記のグリセライドを
0.005〜0.5重量%の量で水中に含有することが
できる。
【0013】本発明の基質溶液は、例えば、以下の方法
で調製することができる。 (1)グリセライドの水性分散液に脂肪酸及び/又は脂
肪族アミンを添加し、物理的擾乱(perturbation)を与
える方法。 (2)グリセライドの水性分散液と脂肪酸及び/又は脂
肪族アミンの水性分散液とを混合し、物理的擾乱を与え
る方法。 (3)グリセライドと脂肪酸及び/又は脂肪族アミンと
の水性分散液に物理的擾乱を与える方法。 (4)脂肪酸及び/又は脂肪族アミンの水性分散液にグ
リセライドを添加し、物理的擾乱を与える方法。
【0014】グリセライドの水性分散液あるいは脂肪酸
及び/又は脂肪族アミンの水性分散液の調製は、グリセ
ライドあるいは脂肪酸及び/又は脂肪族アミンを精製
水、生理食塩水あるいは種々の緩衝液(例えば、リン酸
緩衝液又はホウ酸緩衝液)に加え、予備的に物理的擾乱
を加えることによって行うことができる。
【0015】物理的擾乱は、超高速ホモジナイザーによ
る攪拌、超音波処理による方法、高圧ホモジナイザー、
フレンチプレス、コロイドミル等によって与えることが
できる。超音波処理による物理的擾乱が好ましく、超音
波は10〜30KHzで、水中における強さとしては1
0〜100Wであれば充分である。また、高圧ホモジナ
イザーは100〜1,000kg /cm2 の範囲、フレンチプレ
スは1,000 〜10,000kg/cm2 の範囲、そしてコロイドミ
ルは1,000 〜20,000rpmの範囲であればそれぞれ充分
である。
【0016】物理的擾乱を加える際に加温処理をするの
が好ましい。加温処理の温度は、その水性分散液に含ま
れているグリセライド、脂肪酸及び/又は脂肪族アミン
が変質しない温度で行う。好ましくは100℃以下で行
う。
【0017】また、グリセライドの濃度が比較的高い水
性透明液を調製する場合には、最初から所望濃度のグリ
セライドを水性分散液中に加えて目的とする水性透明液
を調製してもよいが、所望濃度よりも低濃度のグリセラ
イド含有水性透明液を最初に調製した後、減圧下で水分
を留去させることもできる。
【0018】従来法でトリグリセライド(例えば、トリ
オレイン)を水と混ぜ合わせるには、例えば、特開昭58
-156330 号公報に開示されている方法、即ち、非イオン
界面活性剤水溶液の曇点を境にして現れる物理的作用の
変化を応用した特殊で複雑な方法を利用することができ
たが、それ以外では極めて困難であった。しかし、本発
明者が見出したところによれば、トリオレインを0.005
〜0.5重量%含有する水性透明液が、脂肪酸(例え
ば、パルミチン酸)をトリオレインの量に対して1〜2
0重量%共存させるだけで得られる。即ち、トリオレイ
ンに所望の濃度になるように精製水、生理食塩水あるい
は種々の緩衝液を加え、5〜60秒間物理的擾乱として
超音波処理を行ない、そこにトリオレインの量に対して
1〜20重量%のパルミチン酸を添加して分散させた
後、約70℃に加温しながら超音波処理を行うだけでト
リオレインの水性透明液を調製することができる。こう
して調製されたトリオレインの水性透明液は極めて透明
性に優れ、波長550nm(可視域400〜700nmの中
間波長)におけるその透過率は95%以上である。ま
た、調製後6ケ月経過してもその透明性に変化はない。
【0019】前記の水性透明液は、粉末状組成物(例え
ば、凍結乾燥体)として長期間保存することができ、水
を加えるだけで簡単に元の水性透明液に再現することが
できる。一般的に凍結乾燥体を製造するには賦形剤が必
要である。賦形剤としては、糖類(例えば、グルコー
ス、サッカロース、ラクトース等)、多糖類(例えば、
デキストラン、セルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、フィコール等)、多糖類の誘導体、アミノ酸(グリ
シン等)、タンパク質(アルブミン等)、合成高分子化
合物(ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール
等)、無機塩(塩化カリウム等)等が用いられる。それ
ら賦形剤(1種又は2種以上)1〜10%程度を水性透
明液に添加し、公知の方法によって凍結乾燥することで
製造することができる。こうして調製された粉末状組成
物に水を添加して得られる水性透明液の透明性は、凍結
乾燥前と比較して、同等かあるいは向上する。これは、
賦形剤が有する補助効果によるものである。
【0020】前記の水性透明液及び粉末状組成物は、必
須の配合成分(即ち、前記のグリセライド、脂肪酸及び
/又は脂肪族アミン、並びに賦形剤)以外にも、所望に
より、従来から公知の任意の添加剤、例えば、界面活性
剤、安定剤、防腐剤等を含有することができる。しか
も、これら合成界面活性剤などの所望成分は、その使用
量を大幅に減少させても、目的とする効果を達成するこ
とができる。
【0021】本発明のリパーゼ検出用組成物は、被検試
料中に存在するリパーゼの作用により、その基質である
グリセライドから脂肪酸又はグリセロールを生成させ、
それらの生成物を従来公知の手段により検出することに
基づいている。基質のグリセライドの反応時における濃
度は、0.01〜0.5%、好ましくは0.02〜0.
4%、より好ましくは0.04〜0.2%となるように
調整する。コファクターであるコリパーゼの反応時にお
ける濃度は、50〜300μg/ml、好ましくは75〜
150μg/mlである。
【0022】必要に応じて反応促進剤として胆汁酸を存
在させることができる。胆汁酸としては、コラン酸類、
例えば、コール酸、デオキシコール酸又はリトコール酸
等、好ましくはそれらの塩類を用いることができる。胆
汁酸の反応時における濃度は、0.1〜10mM、好まし
くは0.5〜2mMである。同様に必要に応じて塩化カル
シウムを存在させることができる。反応時における濃度
は、0.2〜5mM、好ましくは0.5〜2mMである。リ
パーゼ活性発現のpH範囲は7〜9であり、そのpH値を維
持するための緩衝液としては、5mM〜1M、好ましくは
10mM〜500mMのトリス緩衝液、グッド緩衝液、リン
酸緩衝液等の公知の緩衝液を使用することができる。ま
た、基質としてトリグリセライド又はジグリセライドを
用いる場合には、ジグリセライドリパーゼ及び/又はモ
ノグリセライドリパーゼを存在させることもできる。即
ち、基質のトリグリセライドからジグリセライドが生成
され、これからモノグリセライドあるいはグリセロール
が生成されるまでの反応を速やかに進行させるために、
これらの酵素を使用するのが好ましい。それぞれの酵素
は単独又は双方を存在させることができる。これらの酵
素は反応時において、0.1〜20単位、好ましくは
0.5〜5単位を存在させればよい。以上の各成分を、
それぞれ個別に又は組合わせて又は1試薬として用いる
ことができる。更に、従来公知の安定剤や防腐剤を共存
させても何ら問題はない。
【0023】基質から生成した脂肪酸又はグリセロール
を従来公知の手段で検出し、リパーゼ活性を測定する。
このようにして得られた本発明リパーゼ測定用試薬は、
リパーゼ活性を測定する試薬として非常に有効で安定な
組成物である。
【0024】本発明の組成物は、従来公知の各種のリパ
ーゼ活性測定方法にそのまま適用することができる。リ
パーゼ活性の検出又は測定方法は、既知量の基質(即ち
グリセライド)から種々の酵素反応を経て得られる各種
生成物の生成量又は中間体の残存量を測定することによ
って行う。基質としてトリグリセライド又はジグリセラ
イドを用いる場合の反応系の例としては以下の式(1)
及び式(2)を挙げることができる。
【0025】
【化2】
【0026】基質であるトリグリセライド又はジグリセ
ライドから、リパーゼ反応によって脂肪酸及びモノグリ
セライドが生成する(1)。続いて、得られた脂肪酸は
コエンザイムA(CoA)及びアデノシン3リン酸(A
TP)の存在下にアシルコエンザイムAシンセターゼ
(ACS)の作用によって、アシルCoA、AMP及び
ピロリン酸を生成する(2)。その後、前記の式(2)
において (イ)生成したアデノシン1リン酸(AMP)を測定す
る方法、(ロ)生成したアシルCoAを測定する方法、
又は(ハ)残存するCoAを測定する方法を採用するこ
とができる。これらの各測定法の具体例を挙げると、測
定法(イ)では以下の反応式(3)〜(5)で示される
反応式を利用する。
【0027】
【化3】
【0028】即ち、AMPに、ATPとホスフォエノー
ルピルビン酸(PEP)の共存下にミオキナーゼ(M
K)及びピルビン酸キナーゼ(PK)を作用させ
〔(3)及び(4)〕、生じたピルビン酸に乳酸脱水素
酵素(LDH)を作用させて還元型ニコチンアミドアデ
ニンジヌクレオチド(NADH)の減少量を測定する
(5)。あるいは以下の反応式(6)で示す通り、ピル
ビン酸酸化酵素(POP)を用いてH2 2 の生成量を
当業者に公知の比色法で測定する。
【0029】
【化4】
【0030】こうして、被検試料中に存在するリパーゼ
の活性を脂肪酸量として測定することができる。なお、
基質として用いる水性透明液の調製に脂肪酸を用いる場
合には水性透明液に脂肪酸が予め添加されていることが
あるが、その添加量はグリセライドに対する相対濃度が
数%(重量%)程度の低濃度であるので、単に試薬ブラ
ンクを差し引くという常法の操作だけで特別に問題にな
ることはない。また、還元型ニコチンアミドアデニンジ
ヌクレオチド(NADH)の減少量を測定する場合〔前
記反応式(5)〕に、被検試料中に含まれる脂肪酸の量
が多いと測定レンジがその分狭くなるため、必要に応じ
て反応式(5)の反応前に被検試料中に含まれる脂肪酸
の消去反応を行ってもよい。あるいは脂肪酸に代えて脂
肪族アミンを使って調製された基質水性透明液を用いて
もよい。
【0031】前記測定法(イ)の例としては、ADPデ
アミナーゼを使用してアンモニアを測定する方法、AM
Pデアミナーゼを使用してアンモニアを測定する方法、
あるいはAMPヌクレオチダーゼ、アデニンデアミナー
ゼを作用させてアンモニアを測定する方法、更にはAM
Pピロホスホリラーゼ、アデニンデアミナーゼを作用さ
せアンモニアを測定する方法も挙げることができる。
【0032】前記測定法(ロ)では、例えば、以下の反
応式(7)に示すように、アシルCoAオキシダーゼ
(ACO)を作用させて生成する過酸化水素をペルオキ
シダーゼあるいはカタラーゼの反応系を用いて測定する
等の例を挙げることができる。
【0033】
【化5】
【0034】生成した過酸化水素を測定する場合には、
ペルオキシダーゼ存在下に4−アミノアンチピリンと以
下に示す各種のカプラーとを酸化縮合させる。カプラー
としては、フェノール系、アニリン系又はトルイジン系
の化合物があり、例えば、N−エチル−N−スルホプロ
ピル−m−トルイジン、N,N−ジエチル−m−トルイ
ジン、3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシ
エチル)−アニリン、N−エチル−N−(2−ヒドロキ
シ−3−スルホプロピル)−m−トルイジン、3,5−
ジメトキシ−N−(3−スルホプロピル)アニリン等が
ある。その他、4−アミノアンチピリンに代えて、3−
メチル−2−ベンゾチアゾリノンヒドラゾンを用いた
り、あるいは4−アミノアンチピリン非存在下には、1
0−(3−メトキシカルボキシル−アミノメチル−ベン
ゾイル−カルバモイル)−3,7−ビス(ジメチル−
ミノ)−10H−フェノチアジン、3−ビス(4−クロ
ロフェニル)メチル−4−ジメチル−アミノフェニルア
ミン等のカプラーを用いてもよい。また、直接アシルC
oAを脂肪酸代謝の主経路であるβ酸化系、即ち、アシ
ルCoAをアシルCoAオキシダーゼによって2,3−
トランス−エノイルCoAにした後、エノイルCoAヒ
ドラターゼ、3−ヒドロキシアシルCoAデヒドロゲナ
ーゼ、3−ケトアシルCoAチオラーゼを作用させNA
DHの増加量を測定してもよい。
【0035】前記測定法(ハ)〔残存CoAの測定〕と
しては、以下の反応式(8)に示すように、残存するC
oAをSH基定量試薬である5,5’−ジチオビス−2
−ニトロ安息香酸(DTNB)等で測定することができ
る。
【0036】
【化6】
【0037】脂肪酸を測定する前記の方法の他に、前記
反応式(1)で脂肪酸と共に生成するモノグリセライド
を以下の反応式(9)に示すようにグリセロールに変
え、そのグリセロールを測定する方法もある。
【0038】
【化7】
【0039】即ち、モノグリセライドリパーゼの作用に
よってモノグリセライドからグリセロールと脂肪酸を生
成する(9)。このグリセロールは、ATPの存在下に
グリセロキナーゼにより、グリセロリン酸とADPを生
成し(10)、更にグリセロリン酸はグリセロリン酸オ
キシダーゼによって、ジヒドロキシアセトンリン酸を生
成し、同時にH2 2 を生じる(11)。生成したH2
2 を前記の脂肪酸の場合と同様に公知の比色法によっ
て測定することができる。このように脂肪酸量としてだ
けではなく、モノグリセライド量(特開昭63-245672 号
公報)や、その代謝物であるグリセロール量(特開平1-
265899号公報) として測定する場合、本発明の組成物を
そのままリパーゼ測定用の基質溶液として用いてもよい
が、リパーゼ機能促進剤であるコリパーゼや胆汁酸塩を
添加するのが好ましい。更に、本発明の組成物とともに
各々の検出系の構成に必要な試薬を添加してもよい。
【0040】基質としてモノグリセライドを用いる場合
には、前記式(9)〜(11)で示した反応を利用する
ことができる。この時は、モノグリセライドリパーゼは
添加する必要はない。ヒト由来リパーゼの作用(基質特
異性)により、好ましくは、1−モノグリセライドを基
質として用いる。基質としてモノ−、ジ−又はトリグリ
セライドのいずれを用いるかは、被検試料中に含まれる
と予想されるリパーゼの種類によって選択することがで
きる。
【0041】本発明によるリパーゼ活性測定方法は、基
質溶液として前記の水性透明液を用いる点でのみ従来の
リパーゼ活性測定方法と異なるだけで、その他の点では
従来法の操作及び試薬などをそのまま適用することがで
きるので、本発明方法で用いる「グリセライドからリパ
ーゼの作用によって生成される化合物に作用して検出可
能な変化を生ずることのできる試薬」は、被検試料の種
類や測定系の種類に応じて当業者が適宜選択することが
できるものである。被検試料も従来法のものと特に異な
るものではないので、当業者が適宜容易に準備や調整す
ることができるものである。従って、本発明方法で用い
る被検試料も、リパーゼを含有するおそれのあるもので
ある限り特に制限されるものではないが、特には、生体
試料、例えば、血液、血清、血漿、尿、膵液等である。
【0042】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 トリパルミチン100mgをビーカーにとり、その量に対
してパルミチン酸5.0重量%を添加し、精製水100
mlを加えた。温浴中で70℃に加温し、5分間超音波処
理(50W)を行なった。また、トリパルミチンに替え
て、1,2−ジパルミチン及び1,3−ジパルミチンそ
れぞれ100mgを用いて同様の操作を行い、得られた基
質液を以下の実施例に使用した。更に、パルミチン酸に
替えてステアリルアミンを用いて同様に基質溶液を調製
した。
【0043】実施例2 反応生成物である脂肪酸を酵素法により測定した。即
ち、試験管に基質液として実施例1で調製した0.1%
トリパルミチン液(パルミチン酸含有)50μlを加
え、更にコファクターとして20mMトリス塩酸緩衝液
(pH8.0)に溶解した1mg/mlのコリパーゼ(ブタ膵
臓由来)5μl、0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.
8)に溶解した6.7mMデオキシコール酸10μl及び
50mM塩化カルシウム水溶液1μlを添加してよく混和
した。37℃で予加温をした後、リパーゼ溶液(予めリ
パーゼ活性値を求めておいた、ヒト膵液の5種の希釈
列)1μlを加え、37℃で反応させた。5分後に、
3.3mM4−アミノアンチピリンと0.2mMコエンザイ
ムAと0.3U/mlのアシルコエンザイムAシンセター
ゼとを含む20mMグッド緩衝液(pH7.0)500μl
を添加し、更に加温を継続して5分後に1mMN−エチル
−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)−m−
トルイジンナトリウムと0.1mg/mlのペルオキシダー
ゼと1.5U/mlのアシルコエンザイムAオキシダーゼ
とを含む50mMグッド緩衝液(pH7.0)1mlを添加し
た。37℃で5分間反応させた後、精製水を対照にして
550nmでの吸光度を測定した。図1に示すように良好
な結果を得た。ステアリルアミンを用いて得られたトリ
パルミチン基質液を使った場合も同様に良好な結果を得
た。なお、図1のリパーゼ希釈列において「1.0」
は、使用したリパーゼ溶液の活性値が51.5U/リッ
トル(反応時)に相当する。
【0044】実施例3 リパーゼ反応の経時変化を脂肪酸量として酵素法により
測定した。試験管に基質液として実施例1で調製した
0.1%1,2−ジパルミチン液(パルミチン酸含有)
500μlを加え、更にコファクターとして20mMトリ
ス塩酸緩衝液(pH8.0)に溶解した1mg/mlのコリパ
ーゼ50μl、0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.8)
に溶解した6.7mMデオキシコール酸100μl及び5
0mM塩化カルシウム水溶液10μlを添加して混和し
た。更に、リパーゼ溶液10μlを加え、37℃に加温
して経時的に反応液50μlずつを試料として分取し
た。この試料を実施例2と同様の操作により反応させた
後、精製水を対照として550nmの吸光度を測定した。
また、1,2−ジパルミチンの替わりに1,3−ジパル
ミチン又はトリパルミチンを用いて同様に測定を行なっ
た。結果を図2に示した。なお、使用したリパーゼ溶液
の活性値は77.4U/リットル(反応時)であった。
図2において、線1は1,2−ジパルミチン、線2はト
リパルミチン、そして線3は1,3−ジパルミチンのそ
れぞれの結果を示す。
【0045】実施例4 本例ではエステラーゼとの比較を行った。即ち、試料と
して種々の濃度のリパーゼ溶液と、種々の濃度のエステ
ラーゼ溶液を用い、基質として凍結乾燥したトリパルミ
チン粉末を精製水1mlで再溶解して用いた。他は実施例
2と同様に測定を行った。結果を図3に示した。図3に
おいて線4はリパーゼ、そして線5はエステラーゼであ
る。良好な反応性を示したリパーゼ(図3の1.0の反
応時で51.8U/リットル)とは対照的に1392U
/ml(酵素液原液:図4の1.0に相当)までのエステ
ラーゼでも全く反応しないことが明らかであった。基質
として用いたトリパルミチン凍結乾燥粉末は以下のよう
に調製した。0.1%水性透明液9容量部に対して、賦
形剤としての30%フィコール400〔ショ糖とエピク
ロルヒドリンとの水易溶性合成高分子化合物(分子量約
40万;ファルマシア社製)〕及び20%ショ糖を含む
水溶液1容量部を混和し、10ml用バイアル瓶に1mlず
つ分注し、−60℃で冷却凍結して真空乾燥した。
【0046】実施例5 本例では界面活性剤を用いる従来法(特開平2-243617号
公報)との比較を行った。即ち、従来法による基質の作
成では、非イオン性界面活性剤としてエマルゲン709
(ポリオキシエチレン高級アルコール;曇点56℃)
3.5gを精製水32mlに溶解し、56℃以上に加熱す
ると溶液が曇点に達して白濁した。そこへトリオレイン
0.35gを添加し、56℃以上に保ちながら約30分
間攪拌してから加熱を止め、攪拌を続けながら放置し
た。液が透明となった時点で、フィコール400(3
%)及びショ糖(2%)を含む水溶液315mlで希釈し
た。得られた溶液5mlをバイアル瓶に分注して凍結乾燥
を行ない保存した。保存しておいたバイアルの1瓶を精
製水5mlで溶解し、更に0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH
8.0)で3.3倍に希釈した。試験管にこの基質液5
0μlと、コファクターとして20mMトリス塩酸緩衝液
(pH8.0)に溶解した0.18mg/mlのコリパーゼ5
μl、0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.8)に溶解し
た52mMデオキシコール酸10μl及び74mM塩化カル
シウム水溶液1μlを添加してよく混和した。37℃に
予加温をした後、リパーゼ溶液2μlを加え、37℃で
反応させた。5分後に、3.3mM4−アミノアンチピリ
ン及び0.2mMコエンザイムA0.3U/mlのアシルコ
エンザイムAシンセターゼを含む20mMグッド緩衝液
(pH7.0)200μlを添加し、更に加温を継続して
5分後に1mMN−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−
スルホプロピル)−m−トルイジンナトリウム、0.3
mg/mlのペルオキシダーゼと1.5U/mlのアシルコエ
ンザイムAオキシダーゼとを含む50mMグッド緩衝液
(pH7.0)400μlを添加した。37℃で5分間反
応させた後、精製水を対照にして550nmでの吸光度を
測定した。
【0047】他方、本発明方法においては実施例1で調
製した0.1%1,2−ジパルミチン液(パルミチン酸
含有)50μl、コファクターとして20mMトリス塩酸
緩衝液(pH8.0)に溶解した1mg/mlのコリパーゼ5
μl、0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.8)に溶解し
た6.7mMデオキシコール酸10μl及び50mM塩化カ
ルシウム水溶液1μlを試験管に添加して混和した。こ
れにリパーゼ液2μlを加え、37℃で反応させた。続
いて、前記の従来法の場合と同様に測定を行ない、得ら
れた結果を表1に示した。本発明方法は従来法と比べて
測定感度及び再現性において良好な結果を示した。
【0048】実施例6 反応生成物であるモノグリセライドを酵素法により測定
した。即ち、実施例2と同様の操作により、37℃でト
リパルミチンを基質としてコファクター存在下に反応さ
せた。5分後に1U/mlのモノグリセライドリパーゼ、
0.5U/mlのグリセロキナーゼ、20U/mlのグリセ
ロリン酸オキシダーゼ、0.5mMアデノシン三リン酸
(ATP)、0.7mM塩化マグネシウム、10mM塩化ア
ンモニウム、1.1mM4−アミノアンチピリン、0.7
mMN−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロ
ピル)−m−トルイジンナトリウム、0.1mg/mlのペ
ルオキシダーゼを含む20mMグッド緩衝液(pH7.7)
1.5mlを添加した。37℃で5分間反応させ、精製水
を対照に550nmの吸光度を測定した。結果を図4に示
した。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、少量の脂肪酸及び/又
は脂肪族アミンを用いて調製した、水不溶性グリセライ
ドの安定な水性透明液を、リパーゼ活性の検出又は測定
用基質液として用いるので、比色技術を用いることがで
きる。また、基質液に界面活性剤が含まれていないの
で、界面活性剤由来によるロット差が解消され、試薬成
分の安定性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トリグリセライドから生成される脂肪酸量とリ
パーゼ濃度との関係を示すグラフである。
【図2】各種グリセライドとリパーゼ反応時間との関係
を示すグラフである。
【図3】本発明の基質液に対するリパーゼ及びエステラ
ーゼの作用を示すグラフである。
【図4】トリグリセライドから生成されるモノグリセラ
イド量とリパーゼ濃度との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−262600(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12Q 1/25 - 1/61 BIOSIS(DIALOG)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリセライドと脂肪酸又は脂肪族アミン
    とを、超微粒子化された状態で、水中に均質に含有する
    ことを特徴とする、リパーゼ活性測定用組成物。
  2. 【請求項2】 グリセライドと脂肪酸又は脂肪族アミン
    を超微粒子化された状態で均質に含有し、更に賦形剤
    含有することを特徴とする、リパーゼ活性測定用粉末
    状組成物。
  3. 【請求項3】 グリセライドからリパーゼの作用によっ
    て生成される化合物に作用して検出可能な変化を生ずる
    ことのできる試薬の存在下に、グリセライド及び脂肪酸
    又は脂肪族アミンを超微粒子化された状態で水中に均質
    に含有する組成物と被検試料とを接触させ、前記の検出
    可能な変化を検出することを特徴とする、リパーゼの活
    性測定方法。
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