JP3072561U

JP3072561U - 頸部支持枕

Info

Publication number: JP3072561U
Application number: JP2000002492U
Authority: JP
Inventors: 泰彦坂西
Original assignee: T Rex Co Ltd
Current assignee: T Rex Co Ltd
Priority date: 2000-04-17
Filing date: 2000-04-17
Publication date: 2000-10-20
Anticipated expiration: 2006-04-17

Abstract

(57)【要約】【課題】簡単に取り付けられるとともに違和感なく使用
でき、着用者にとっては快適であるような頸部支持枕の
提供。【解決手段】頸部の周囲に保持して頸部を支えるべく、
被覆地の内部に柔軟な充填材を充填して構成した頸部支
持枕１であって、頸部の左右に対応する二部材に分割し
て２つの枕部材１ａ，１ａで構成し、これら枕部材１
ａ，１ａの内側縁部には、頸部に嵌まる凹部４を形成す
るとともに、下部には、着用者の肩部を通るベルト３ａ
を挿通可能な挿通環５を、相互に係脱可能な係止手段６
により開閉可能に形成した頸部支持枕１であることを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、頸部に嵌めて使用する頸部支持枕の技術分野に属し、より詳しくは、例えば乳幼児をベビーカーやチャイルドシートに乗せるときに使用するのに適するような頸部支持枕に関する。

【０００２】

【従来の技術】

頸部支持枕としては、平面視略Ｃ字形のものが知られている。これは頸部に対して後側から嵌め込んで保持して使用するもので、首や頭を安定させられるので、車両内等での仮眠等に便利である。

【０００３】しかしこの構造の枕をチャイルドシートやベビーカーに乗せた乳幼児に使用すると、乳幼児を不当に縛り付けることになってしまう。つまり、頸部と頭部を安定させるには、左右で支持できればよいわけで、後ろの部分が不要であるからであり、乳幼児にとってはもちろんのこと、見た目にも窮屈である。また取付けに際しても、乳幼児の頭を前へ動かさなければならず、面倒である上に子供に嫌がられる。

【０００４】

【解決すべき課題及びそのための手段】

そこでこの考案は、簡単に取り付けられるとともに違和感なく使用でき、着用者にとっては快適であるような頸部支持枕の提供を課題とする。

【０００５】そのための手段は、頸部の周囲に保持して頸部を支える頸部支持枕であって、頸部の左右に対応する二部材に分割して２つの枕部材で構成するとともに、各枕部材には、着用者の肩部を通るベルトに保持する保持手段を形成した頸部支持枕であることを特徴とする。上記ベルトは帯状のものを指し、チャイルドシートやベビーカーに取付けられた安全ベルトや、ズボンつり等がある。

【０００６】使用に際しては、各枕部材をベルトに対して保持手段で保持するだけでよい。ベルトを所定の状態にすれば、ベルトに固定された各枕部材が着用者の頸部の左右に位置して、頸部を支持する。

【０００７】なお、前記枕部材の内側縁部に、頸部に嵌まる凹部を形成するとよい。確実かつ有効に頸部を支持できるからである。

【０００８】また、前記保持手段は、前記ベルトを挿通可能な挿通環で構成するとよい。ベルト上で移動可能となるので、不要なときには取り外さずとも位置をずらせばよく、簡単だからである。

【０００９】さらに、前記挿通環は、相互に係脱可能な係止手段により開閉可能に形成するとよい。ベルトの端部に係止用の部材があって挿通できないときなどでも簡単に挿通状態にすることができるからであり、外すときもいちいちベルトを着脱したりする必要がないからである。

【００１０】別の手段は、頸部の周囲に保持して頸部を支えるべく、被覆地の内部に柔軟な充填材を充填して構成した頸部支持枕であって、頸部の左右に対応する二部材に分割して２つの枕部材で構成し、これら枕部材の内側縁部には、頸部に嵌まる凹部を形成するとともに、下部には、着用者の肩部を通るベルトを挿通可能な挿通環を、相互に係脱可能な係止手段により開閉可能に形成した頸部支持枕であることを特徴とする。

【００１１】

【考案の実施の形態】

この考案の実施の形態を以下図面を用いて説明する。図１は、頸部支持枕１（以下、枕という）の使用状態を示した正面図である。図示した枕１は乳幼児のもので、乳幼児をチャイルドシート２やベビーカーに乗せた時に、そこに装着されている安全ベルト３に取付けて使用する。

【００１２】すなわちその構成は、図２、図３に示したように左右２つの枕部材１ａ，１ａからなり、各枕部材１ａは、頸部の左側あるいは右側に位置して頸部を支えるように、被覆地の内部に綿等の柔軟な充填剤を充填して略そらまめ形状に形成している。つまり、内側縁部には、頸部に嵌まる凹部４を形成している。単なる枕形状と比べると、左右からの支持で、効率よく確実に支持できる。

【００１３】そして下部には、安全ベルト３のうちの肩部を通る肩ベルト３ａ，３ａに保持するための保持手段として、肩ベルト３ａを挿通可能な挿通環５を装着している。挿通環５は適宜幅の帯状体からなり、長さ方向に２つずつ装着している。帯状体の一端は、枕部材１ａの下面における左右方向の中間部から外側に向けて延びるように縫着し、他端には、相互に係脱する係止手段としての面ファスナの一方６ａを取付けている。この面ファスナの一方６ａは、上記帯状体を縫着した部位の外側に取付けた面ファスナの他方６ｂに係脱する。

【００１４】このように構成した枕１は、各枕部材１ａ，１ａを肩ベルト３ａに取付けて使用する。取付けは、肩ベルト３ａを２つの挿通環５，５に対してその先端から挿通するか、面ファスナ６の係止を解除して肩ベルト３ａを挿通状態にするかして行う。取付け後は、肩ベルト３ａを所定の状態にするとともに、各枕部材１ａを頸部支持に適した位置に移動すればよい。

【００１５】チャイルドシート２に座った乳幼児は、各枕部材１ａ，１ａの内側部分により左右から弾力的に支持され、このことによって頭部が安定させられる。このとき、乳幼児にとっては頸部の後ろ側が窮屈でないので、当人にとっても、またはたからの見た目にも違和感なく使用できる。

【００１６】しかも取付けは、乳幼児の頸部に対してではなく、上述のようにして肩ベルト３ａに対して取付けるので簡単である。不要なときには、下へずらせばよい。

【００１７】以上の例では、内部に綿等の充填材を充填した例を示したが、空気の注入で膨らむように構成するもよく、この場合にはコンパクトに持ち運びできる。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように、この考案の頸部支持枕は、着用者の肩部を通る各種のベルトに取付けて使用するので、使用に際してはベルトに対して保持手段で保持するだけでよく、人体の頸部に直接取付けるのではないので、簡単である。特に、乳幼児のために使用する場合には、頭部を動かす必要がないので簡単さが顕著であるとともに、頸部を直接圧迫しないので乳幼児にも、また見た目にも違和感なく使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】頸部支持枕の使用状態の正面図。

【図２】頸部支持枕の斜視図。

【図３】頸部支持枕の正面図。

【符号の説明】

１…頸部支持枕１ａ…枕部材２…チャイルドシート３ａ…肩ベルト４…凹部５…挿通環６…面ファスナ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】頸部の周囲に保持して頸部を支える頸部支
持枕であって、頸部の左右に対応する二部材に分割して
２つの枕部材で構成するとともに、各枕部材には、着用
者の肩部を通るベルトに保持する保持手段を形成した頸
部支持枕。
【請求項２】前記枕部材の内側縁部に、頸部に嵌まる凹
部を形成した請求項１に記載の頸部支持枕。
【請求項３】前記保持手段を、前記ベルトを挿通可能な
挿通環で構成した請求項１または請求項２に記載の頸部
支持枕。
【請求項４】前記挿通環を、相互に係脱可能な係止手段
により開閉可能に形成した請求項３に記載の頸部支持
枕。
【請求項５】頸部の周囲に保持して頸部を支えるべく、
被覆地の内部に柔軟な充填材を充填して構成した頸部支
持枕であって、頸部の左右に対応する二部材に分割して
２つの枕部材で構成し、これら枕部材の内側縁部には、
頸部に嵌まる凹部を形成するとともに、下部には、着用
者の肩部を通るベルトを挿通可能な挿通環を、相互に係
脱可能な係止手段により開閉可能に形成した頸部支持
枕。