JP3072283U - ビデオデッキ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルビデオデッキ装置において、簡単な
操作でテープの編集・つなぎ取りが可能で、しかも、画
像品質の低下がないものとする。 【解決手段】 記録媒体の再生中にポーズ動作指示を行
うと、その時の映像の時間情報データに対応させてイン
デックスを付与し、データテーブルに書き込む。インデ
ックスが付与された記録媒体の再生動作中に（＃１
１）、インデックスを指示すると（＃１２）、このイン
デックスを基にデータテーブルを参照し （＃１
３）、その情報に基づき記録媒体をサーチし（＃１
４）、これを確認して、必要なつなぎ目であったなら録
画ポーズとし（＃１８）、この状態にて外部端子からの
入力映像とのタイミングを取って録画ポーズを解除する
と（＃２０）、録画が開始される。こうして、記録媒体
の所望の位置に外部からの映像をつなぎ編集することが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、記録媒体の所望の位置に装置外部から入力される映像を記録可能な ビデオデッキ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、この種のビデオデッキ装置において、迅速なアクセスサーチを可能 とするため、記録ポーズ解除後にインデックス信号を記録することが知られてい る（例えば、特開昭６３−１３１８９号参照）。また、追記型の記録ディスクに 情報を光学的に記録する装置であるが、放送内容を記録するような場合に、プロ グラム情報間の区切りとしてポーズ情報を記録することが知られている（例えば 、特開平４−２４７３２８号参照）。

【０００３】 ところで、映像をデジタル信号に変換し、所定の符号化方式によるフォーマッ トに変換して記録するＤ−ＶＨＳにおいては、１つのフレーム画像が複数のパケ ットに入っている信号から構成されていて、コマ送り動作が出来ないため、テー プ編集することができない。テープ編集するには、Ｓ−ＶＨＳ等に一旦、ＤＶＣ 等から再生画像をコピーして、Ｓ−ＶＨＳで編集後に、Ｄ−ＶＨＳに別のテープ に再度移し替える方法がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した方法では、編集作業が煩わしいばかりか、一旦アナロ グ信号に変換するので、画像品質の低下が避けられない。

【０００５】 本考案は、上記従来の問題を解消するものであり、簡単な操作でテープの編集 ・つなぎ取りが可能で、しかも、画像品質の低下がないビデオデッキ装置を提供 することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために請求項１の考案は、記録媒体の所望の位置に予めイ ンデックスを付与しておき、このインデックスを基に記録媒体の所望の位置に装 置外部から入力される映像を記録可能なビデオデッキ装置において、記録媒体の 再生動作中にユーザによるポーズ動作指示があった時、その時の映像の時間情報 を含むデータに対応させてインデックスを付与して、これらをデータテーブルに 書き込む書き込み手段と、前記インデックスがユーザにより指示された時、該イ ンデックスを基に前記データテーブルを参照し、そこに書き込まれた情報に基づ き前記記録媒体をサーチするサーチ手段と、前記サーチ手段によりサーチされた 映像をモニタに表示した状態で録画ポーズとし、この状態から外部端子より入力 される映像とのタイミングを取って前記録画ポーズを解除して、録画を開始させ る記録手段とを備えたものである。

【０００７】 上記構成においては、記録媒体（磁気テープ等）の再生中にユーザがポーズ動 作指示を行うと、その時の映像の時間情報を含むデータに対応させてインデック スを付与して、これらをデータテーブルに書き込む。このようにしてインデック スが付与された記録媒体の再生動作中にユーザがインデックスを指示すると、該 インデックスを基にデータテーブルを参照し、そこに書き込まれた情報に基づき 記録媒体をサーチし、サーチされた映像がモニタに表示される。ユーザはこの表 示映像を確認して、必要なつなぎ目であったなら録画ポーズとし、この状態にて 外部端子からの入力映像（これは上記とは別のモニタで見る）とのタイミングを 取って録画ポーズを解除すると、録画が開始される。こうして、本装置における 記録媒体の所望の位置に外部からの映像をつなぎ編集することができる。

【０００８】 また、上記記録媒体には、映像信号をＡ／Ｄ変換すると共に所定の方式で符号 化し、Ｄ−ＶＨＳフォーマットとした信号が記録されており、１つのフレーム映 像が該Ｄ−ＶＨＳフォーマットの複数のパケットから構成されるものであってよ い。これにより、ＭＰＥＧ２等の符号化方式を使用して、容易に信号処理するこ とができる。

【０００９】 また、記録媒体の再生動作中にポーズ動作指示があった時の映像データ及び前 記サーチ手段によりサーチされた映像データを書き込むフレームメモリを備えて 、ポーズ動作開始とポーズ動作解除とにより映像をコマ送り可能とされ、上記書 き込み手段は、ポーズ動作開始とポーズ動作解除毎に、付与したインデックスと 、その時の映像のタイムスタンプとを対応させてデータテーブルに書き込むもの であってよい。これにより、映像をコマ送り再生可能であり、しかも記録媒体が テープである場合にテープやヘッドの摩耗が低減される。

【００１０】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係る装置を具体化した一実施形態について図面を参照して説明 する。図１は一実施形態に係るビデオデッキ装置（Ｄ−ＶＨＳデッキ）を使用し 、記録媒体としての磁気テープの所望位置に予め付与したインデックスを基に外 部装置からの映像を記録する場合の構成を示す。Ｄ−ＶＨＳデッキ１０１のデジ タル入出力端子７に外部装置としてＤＶデッキ１０２をケーブル１０３により接 続する。Ｄ−ＶＨＳデッキ１０１のアナログ映像出力端子４及びキー入力９には 、映像を表示するモニタ１０４及び操作キー１０５が接続され、ＤＶデッキ１０ ２にも、同様にモニタ１０６及び操作キー１０７が接続されている。ＤＶデッキ １０２に代えて、もう１台のＤ−ＶＨＳを用いてもよい。

【００１１】 図２はＤ−ＶＨＳによるテープ編集の様子を示す。Ｄ−ＶＨＳにおいて、テー プ上の記録映像（斜線部）の所望位置（つなぎ目）に、それに続くようにＤＶデ ッキ１０２からの映像を記録することで、テープ編集を行う。本発明では、この つなぎ目に対応してインデックスを付し、また、このインデックスを基にサーチ して、録画ポーズとポーズ解除動作を行うことで、記録編集が可能となる。

【００１２】 図３はＤ−ＶＨＳのブロック構成を示す。Ｄ−ＶＨＳは、テレビジョン放送信 号を所定のフォーマット化したデジタル信号に変換してテープ等の記録媒体に記 録し、また、それを再生する機能を持つ。Ｄ−ＶＨＳは、汎用のＶＨＳとしても 機能し、その信号処理回路１を有し、また、アナログ映像入力２、アナログ音声 入力３、アナログ映像出力４、アナログ音声出力５、Ｄ−ＶＨＳとＶＨＳとの入 力切り替えスイッチ６、デジタル入／出力７を有する。

【００１３】 さらに、Ｄ−ＶＨＳの入力系として、入力されたアナログ映像入力（ＮＴＳＣ ／ＰＡＬ）をデジタル信号に変換するデコーダ１１と、音声Ａ／Ｄコンバータ１ ３と、デジタル映像信号を圧縮するＭＰＥＧ２方式によるＡ／Ｖ（オーディオ／ ビジュアル）エンコーダ１４とが備えられている。ＣＰＵ１５は、入／出力信号 処理を制御するものである。

【００１４】 また、Ｄ−ＶＨＳフォーマット変換回路１６は、ＭＰＥＧ２方式に符号化され たデジタルデータ信号をＤ−ＶＨＳフォーマットに変換し（エンコーダ）、また 、後記ポーズ情報を、インデックスナンバーと、同フォーマットで記録されるト ラックナンバーと、シンクブロックナンバーと、タイムスタンプとで関連付け管 理する。８ＭｂｉｔＤＲＡＭ１７は、テープ等の記録媒体に記録されるＤ−ＶＨ Ｓフォーマット変換信号に対応して後述のタイムスタンプ（タイム情報）を記憶 させるメモリ（データテーブルを含む）である。ヘッドアンプ１８は、ＶＨＳの 信号処理回路１との切り替えを行うロータリトランス１９を経てヘッド２０に接 続されている。ヘッド２０により、磁気テープにＤ−ＶＨＳフォーマット変換さ れた映像信号を記録する。

【００１５】 再生系として、Ｄ−ＶＨＳフォーマット変換回路１６から再生出力されるＭＰ ＥＧ２方式の信号を復号化するＡ／Ｖデコーダ２１と、復号化されたデジタル信 号をアナログ（ＮＴＳＣ／ＰＡＬ）に変換するエンコーダ２２と、音声Ｄ／Ａコ ンバータ２３と、再生映像のインターレース方式でのフレームメモリとしての機 能を持たせた６４ＭｂｉｔＳＤＲＡＭ２４が備えられている。上記各部構成でも って、テレビジョン放送信号を記録媒体に記録し、また、記録媒体に記録された 信号を再生する。

【００１６】 また、ＣＰＵ１５は、ユーザ動作指示によるタイムスタンプ情報を検出したコ マーシャル部分の記録媒体（テープ）への記録位置又は時間に相当するタイムス タンプ情報をＤＲＡＭ１７に記憶させ、記録媒体（テープ）からの再生動作は、 ＤＲＡＭ１７に記憶された情報に基づいて行われる。詳細には、ＣＰＵ１５の制 御により、記録媒体の再生動作中にユーザによるキー入力９からポーズ動作指示 があった時、その時の映像の時間情報を含むデータに対応させてインデックスを 付与し、これらをＤＲＡＭ１７（データテーブル）に書き込み（書き込み手段） 、また、インデックスがユーザにより指示された時、このインデックスを基にデ ータテーブルを参照し、そこに書き込まれた情報に基づき記録媒体をサーチし（ サーチ手段）、サーチされた映像をアナログ映像出力４に接続されたモニタ１０ ４（図１）に表示した状態で録画ポーズとし、この状態からデジタル入出力７（ 外部端子）より入力される映像とのタイミングを取って録画ポーズを解除して、 録画を開始させる（記録手段）。

【００１７】 記録媒体には、映像信号をＡ／Ｄ変換すると共に、ＭＰＥＧ２等の符号化方式 で符号化し、Ｄ−ＶＨＳフォーマットとした信号が記録されており、１つのフレ ーム映像が該Ｄ−ＶＨＳフォーマットの複数のパケットから構成される。

【００１８】 また、ＳＤＲＡＭ２４（フレームメモリ）には、記録媒体の再生動作中にポー ズ動作指示があった時の映像データ及びサーチされた映像データが書き込まれ、 ポーズ動作開始とポーズ動作解除とにより映像をコマ送り再生可能とされている 。これにより、記録媒体がテープである場合にテープやヘッドの摩耗が低減され る。ＤＲＡＭ１７（データテーブル）には、ポーズ動作開始とポーズ動作解除毎 に、付与したインデックスと、これに対応してその時の映像のタイムスタンプと が書き込まれる。データテーブルの構成を図４に示している。

【００１９】 次に、上記のように構成されたＤ−ＶＨＳの動作を図５及び図６を参照して説 明する。図５は、ポーズ動作によるインデックス付与のフローである。記録媒体 の再生中に（＃１）、ユーザがポーズ動作指示を行うと（＃２）、その時の映像 をＳＤＲＡＭ（フレームメモリ）２４に書き込み（＃３）、静止画をモニタ（１ ０４）に表示し、インデックスキー操作により（＃４）、ＤＲＡＭ（データテー ブル）１７の内容をチェックし（＃５）、インデックスナンバーを表示し（＃６ ）、ＤＲＡＭ（データテーブル）１７に、インデックスに対応してポーズ動作時 の映像のタイムスタンプ（時間情報）を含む各種データを記録する（＃７）。こ れにより図４に示したようなデータテーブルが作成される。その後、再びポーズ キーが押されると（＃８）、ポーズ動作を解除し（＃９）、以下、同様の処理を 繰り返して、複数のインデックスを付与することができる。このインデックス付 与はコマ送り毎であっても行うことができ、映像編集のつなぎ目となる。タイム スタンプはＤ−ＶＨＳフォーマットのトランスポートストリームのパケット単位 にある。

【００２０】 図６はインデックスによるサーチ動作のフローである。上記ポーズ動作により インデックスが付与された記録媒体の再生動作中に（＃１１）、ユーザがインデ ックスナンバーを指示すると（＃１２）、このインデックスナンバーを基にＤＲ ＡＭ（データテーブル）１７を参照し（＃１３）、インデックスナンバーが無け れば（＃１４でＮＯ）未記録の表示となり（＃１５）、有れば（＃１４でＹＥＳ ）、インデックスナンバーと対応したトラックナンバーをタイムスタンプデータ に基づき記録媒体をサーチし（＃１６）、インデックスナンバーに対応したシン クブロックナンバー及びタイムスタンプより、映像データをＳＤＲＡＭ（フレー ムメモリ）２４に書き込む（＃１７）。この映像はモニタ（１０４）に表示され る。ユーザはこの表示映像を確認して、必要なつなぎ目であったなら録画ポーズ とし（＃１８）、この状態にてデジタル入出力７（外部端子）からの入力映像（ これは上記とは別のモニタで見る）とのタイミングを取って録画ポーズキーが再 び押されると（＃１９）、ポーズ動作が解除され（＃２０）、録画が開始される 。こうして、記録媒体の所望の位置に外部からの映像をつなぎ編集することがで きる。

【００２１】 上記のような機能を有するので、Ｄ−ＶＨＳにおいてコマ送り再生が可能であ り、また、テープの痛み防止及びヘッドの保護が図れ、きれいな静止画が得られ る。また、インデックス付与位置を、例えば、録画番組のコマーシャル部分のス タート点とすることで、テープ編集においてコマーシャル部分をカットして別の 映像を記録するといった使い方が可能となり、テープ編集が容易となる。また、 信号のフォーマットを変えることなく、映像の編集が可能である。なお、本考案 は、上記実施形態の構成に限られず、種々の変形が可能である。

【００２２】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、記録媒体の再生中に映像のつなぎ目でポ ーズ動作を行い、その時の映像の時間情報データにインデックスを付与してデー タテーブルに書き込んでおくことで、その後にインデックスを基にデータテーブ ルを参照して記録媒体をサーチすることができ、サーチした映像が表示された状 態で録画ポーズとし、所望のタイミングで録画ポーズを解除すると、外部端子か らの入力映像をつなぎ目から記録することができる。このように簡単な操作によ り、記録媒体の所望の位置に外部からの映像をつなぎ編集することができる。

【００２３】 また、記録媒体に、映像信号をＭＰＥＧ２等の符号化方式により符号化したＤ −ＶＨＳフォーマット信号が記録されていることで、容易に映像を信号処理する ことができる。

【００２４】 また、ポーズ動作指示があった時の映像データ及びサーチされた映像データを 書き込むフレームメモリを備え、ポーズ動作開始とポーズ動作解除毎に、その時 の映像のタイムスタンプに対応してインデックスを付与しデータテーブルに書き 込むようにすることで、ポーズ動作開始とポーズ動作解除とで映像をコマ送り再 生することができ、記録媒体がテープである場合にテープやヘッドの摩耗が低減 され、画質の良い静止画が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施の形態によるビデオデッキ装
置を使用し、記録媒体の所望位置に外部装置からの映像
を記録する場合の構成図。

【図２】 本実施形態のＤ−ＶＨＳによるテープ編集の
様子を示す図。

【図３】 本実施形態のＤ−ＶＨＳのブロック構成図。

【図４】 本実施形態のＤ−ＶＨＳにおけるデータテー
ブルの構成図。

【図５】 本実施形態のＤ−ＶＨＳにおけるポーズ動作
によるインデックス付与のフローチャート。

【図６】 本本実施形態のＤ−ＶＨＳにおけるインデッ
クスによるサーチ動作のフローチャート。

【符号の説明】

１０１ Ｄ−ＶＨＳデッキ ７ デジタル入出力（外部端子） １５ ＣＰＵ（書き込み手段、サーチ手段、記録手段） １６ Ｄ−ＶＨＳフォーマット変換回路 １７ ＤＲＡＭ（データテーブル） ２４ ＳＤＲＡＭ（フレームメモリ）

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｎ Ｇ１１Ｂ 27/02 Ｃ Ｄ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録媒体の所望の位置に予めインデック
   スを付与しておき、このインデックスを基に記録媒体の
   所望の位置に装置外部から入力される映像を記録可能な
   ビデオデッキ装置において、 記録媒体の再生動作中にユーザによるポーズ動作指示が
   あった時、その時の映像の時間情報を含むデータに対応
   させてインデックスを付与して、これらをデータテーブ
   ルに書き込む書き込み手段と、 前記インデックスがユーザにより指示された時、該イン
   デックスを基に前記データテーブルを参照し、そこに書
   き込まれた情報に基づき前記記録媒体をサーチするサー
   チ手段と、 前記サーチ手段によりサーチされた映像をモニタに表示
   した状態で録画ポーズとし、この状態から外部端子より
   入力される映像とのタイミングを取って前記録画ポーズ
   を解除して、録画を開始させる記録手段とを備えたこと
   を特徴とするビデオデッキ装置。
2. 【請求項２】 上記記録媒体には、映像信号をＡ／Ｄ変
   換すると共に所定の方式で符号化し、Ｄ−ＶＨＳフォー
   マットとした信号が記録されており、１つのフレーム映
   像が該Ｄ−ＶＨＳフォーマットの複数のパケットから構
   成されることを特徴とする請求項１に記載のビデオデッ
   キ装置。
3. 【請求項３】 記録媒体の再生動作中にポーズ動作指示
   があった時の映像データ及び前記サーチ手段によりサー
   チされた映像データを書き込むフレームメモリを備え
   て、ポーズ動作開始とポーズ動作解除とにより映像をコ
   マ送り可能とされ、上記書き込み手段は、ポーズ動作開
   始とポーズ動作解除毎に、付与したインデックスと、そ
   の時の映像のタイムスタンプとを対応させてデータテー
   ブルに書き込むことを特徴とする請求項１又は請求項２
   に記載のビデオデッキ装置。