JPH07296519A - ディジタルオーディオ信号伝送装置 - Google Patents
ディジタルオーディオ信号伝送装置Info
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- JPH07296519A JPH07296519A JP6114466A JP11446694A JPH07296519A JP H07296519 A JPH07296519 A JP H07296519A JP 6114466 A JP6114466 A JP 6114466A JP 11446694 A JP11446694 A JP 11446694A JP H07296519 A JPH07296519 A JP H07296519A
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- audio signal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多チャンネルのオーディオ出力ラインを有
し、ユーザがステレオ再生装置を接続した出力ラインに
対して、受信オーディオ信号を簡単に選択または合成し
て出力することを可能とする。 【構成】 8チャンネルのオーディオ信号の記録、再生
が可能なディジタルVCRのリアパネルには、8チャン
ネル分のオーディオ出力端子247が設けられる。再生
された8チャンネルのオーディオ信号がシャッフリング
回路245からスイッチ256、255a、255bか
ら取り出され、オーディオ出力端子247に導かれる。
また、記録されていた合成オーディオデータ、あるいは
DSP257で生成された合成オーディオデータ
LMIX 、RMIX もスイッチ256から取り出される。オ
ーディオ出力端子247に対するユーザの設定、または
ステレオ再生装置の接続状況の識別に応答して、最適な
オーディオ出力がオーディオ出力端子247に取り出さ
れる。
し、ユーザがステレオ再生装置を接続した出力ラインに
対して、受信オーディオ信号を簡単に選択または合成し
て出力することを可能とする。 【構成】 8チャンネルのオーディオ信号の記録、再生
が可能なディジタルVCRのリアパネルには、8チャン
ネル分のオーディオ出力端子247が設けられる。再生
された8チャンネルのオーディオ信号がシャッフリング
回路245からスイッチ256、255a、255bか
ら取り出され、オーディオ出力端子247に導かれる。
また、記録されていた合成オーディオデータ、あるいは
DSP257で生成された合成オーディオデータ
LMIX 、RMIX もスイッチ256から取り出される。オ
ーディオ出力端子247に対するユーザの設定、または
ステレオ再生装置の接続状況の識別に応答して、最適な
オーディオ出力がオーディオ出力端子247に取り出さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルオーディ
オ信号伝送装置、より具体的には、ディジタルオーディ
オ信号を記録/再生する装置における多チャンネルオー
ディオ信号の処理に関する。
オ信号伝送装置、より具体的には、ディジタルオーディ
オ信号を記録/再生する装置における多チャンネルオー
ディオ信号の処理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からオーディオについては、臨場感
を出すためのいわゆるサラウンド再生システムが何種類
も発表、発売されてきた。スピーカを4つ使って、前2
−後2、前3−後1のサラウンドシステムが良く知られ
ている。映画の世界ではもっとその動きは頻繁で、アナ
ログサラウンドからデジタルサラウンドへ移行し、6チ
ャンネルサラウンドシステムや8チャンネルサラウンド
システムが既に提唱され、あるいは一部実用化されてい
る。
を出すためのいわゆるサラウンド再生システムが何種類
も発表、発売されてきた。スピーカを4つ使って、前2
−後2、前3−後1のサラウンドシステムが良く知られ
ている。映画の世界ではもっとその動きは頻繁で、アナ
ログサラウンドからデジタルサラウンドへ移行し、6チ
ャンネルサラウンドシステムや8チャンネルサラウンド
システムが既に提唱され、あるいは一部実用化されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような多チャンネ
ルステレオ時代には、当然VCR(ビデオカセットテー
プレコーダ)のリアパネル側に用意されるオーディオ用
の出力ピンジャックの数はより増大する。この場合、通
常は、VCRセッティング時に、オーディオアンプ、テ
レビジョンモニタ等の機器とリアパネルとの間を、一度
だけ配線すれば、その後では、ほとんどリアパネルを覗
くことはない。
ルステレオ時代には、当然VCR(ビデオカセットテー
プレコーダ)のリアパネル側に用意されるオーディオ用
の出力ピンジャックの数はより増大する。この場合、通
常は、VCRセッティング時に、オーディオアンプ、テ
レビジョンモニタ等の機器とリアパネルとの間を、一度
だけ配線すれば、その後では、ほとんどリアパネルを覗
くことはない。
【0004】一例として、8チャンネル分の出力ピンジ
ャックを有するVCRを購入したとする。この時、ユー
ザーが8チャンネルステレオに対応できるステレオ再生
装置を持っていれば、当然全部の出力ピンジャックを配
線することになる。ところが、ユーザが持つオーディオ
再生装置は、6チャンネルステレオ再生装置、4チャン
ネルステレオ再生装置、スピーカー1個のモノラルテレ
ビ等種々の可能性がある。これらの8チャンネルステレ
オに対応しない再生装置を有するユーザがこのVCRを
使用する場合には、そのリアパネルの出力ピンジャック
は使用しない余りがいくつか生じる。
ャックを有するVCRを購入したとする。この時、ユー
ザーが8チャンネルステレオに対応できるステレオ再生
装置を持っていれば、当然全部の出力ピンジャックを配
線することになる。ところが、ユーザが持つオーディオ
再生装置は、6チャンネルステレオ再生装置、4チャン
ネルステレオ再生装置、スピーカー1個のモノラルテレ
ビ等種々の可能性がある。これらの8チャンネルステレ
オに対応しない再生装置を有するユーザがこのVCRを
使用する場合には、そのリアパネルの出力ピンジャック
は使用しない余りがいくつか生じる。
【0005】一方、VCRで再生されるテープもある時
は8チャンネルステレオ記録、またある時は4チャンネ
ルステレオ記録、というように様々なバリエーションが
ありうる。これらを再生するとき、いちいちリアパネル
のオーディオ出力ラインの接続を見て、再生可能かどう
かを判断するのは煩雑である。また、例えば4チャンネ
ルステレオ再生装置が接続されている場合に、8チャン
ネルの内容を4チャンネルに変換して出力することも可
能だが、そのためには、ユーザがVCRに対して、4チ
ャンネルの出力ピンジャックが接続されていることを知
らせる必要があり、面倒である。
は8チャンネルステレオ記録、またある時は4チャンネ
ルステレオ記録、というように様々なバリエーションが
ありうる。これらを再生するとき、いちいちリアパネル
のオーディオ出力ラインの接続を見て、再生可能かどう
かを判断するのは煩雑である。また、例えば4チャンネ
ルステレオ再生装置が接続されている場合に、8チャン
ネルの内容を4チャンネルに変換して出力することも可
能だが、そのためには、ユーザがVCRに対して、4チ
ャンネルの出力ピンジャックが接続されていることを知
らせる必要があり、面倒である。
【0006】従って、この発明の目的は、ユーザーが接
続した音声出力ピンに、再生されたオーディオ信号を簡
単に選択または合成して出力することができるディジタ
ルオーディオ信号伝送装置を提供することにある。
続した音声出力ピンに、再生されたオーディオ信号を簡
単に選択または合成して出力することができるディジタ
ルオーディオ信号伝送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数チャンネルの入力アナログオーディオ信号をデ
ィジタル化してなるディジタルオーディオ信号、または
複数チャンネルのディジタルオーディオ信号を伝送する
ようにしたディジタルオーディオ信号伝送装置におい
て、ディジタルオーディオ信号を受信し、再生するため
の再生処理回路と、再生処理手段からの複数チャンネル
のオーディオ信号の出力ラインと、出力ラインに対する
オーディオ再生装置の接続状況を自動的に識別するため
の識別回路と、識別回路の識別結果に応答して、再生処
理回路と出力ラインとの接続関係を制御するための回路
とからなることを特徴とするディジタルオーディオ信号
伝送装置である。
は、複数チャンネルの入力アナログオーディオ信号をデ
ィジタル化してなるディジタルオーディオ信号、または
複数チャンネルのディジタルオーディオ信号を伝送する
ようにしたディジタルオーディオ信号伝送装置におい
て、ディジタルオーディオ信号を受信し、再生するため
の再生処理回路と、再生処理手段からの複数チャンネル
のオーディオ信号の出力ラインと、出力ラインに対する
オーディオ再生装置の接続状況を自動的に識別するため
の識別回路と、識別回路の識別結果に応答して、再生処
理回路と出力ラインとの接続関係を制御するための回路
とからなることを特徴とするディジタルオーディオ信号
伝送装置である。
【0008】請求項2に記載の発明は、複数チャンネル
の入力アナログオーディオ信号をディジタル化してなる
ディジタルオーディオ信号、または複数チャンネルのデ
ィジタルオーディオ信号を伝送するようにしたディジタ
ルオーディオ信号伝送装置において、ディジタルオーデ
ィオ信号を受信し、再生するための再生処理回路と、各
チャンネルのオーディオデータが相互に関連性のあるデ
ータの場合に、それらをある比率の元に合成した合成オ
ーディオデータを生成する信号生成回路と、再生処理回
路および信号生成回路からの複数チャンネルのオーディ
オ信号の出力ラインと、出力ラインに対するオーディオ
再生装置の接続状況を自動的に識別するための識別回路
と、識別回路の識別結果に応答して、再生処理回路およ
び信号生成回路と出力ラインとの接続関係を制御するた
めの回路とからなることを特徴とするディジタルオーデ
ィオ信号伝送装置である。
の入力アナログオーディオ信号をディジタル化してなる
ディジタルオーディオ信号、または複数チャンネルのデ
ィジタルオーディオ信号を伝送するようにしたディジタ
ルオーディオ信号伝送装置において、ディジタルオーデ
ィオ信号を受信し、再生するための再生処理回路と、各
チャンネルのオーディオデータが相互に関連性のあるデ
ータの場合に、それらをある比率の元に合成した合成オ
ーディオデータを生成する信号生成回路と、再生処理回
路および信号生成回路からの複数チャンネルのオーディ
オ信号の出力ラインと、出力ラインに対するオーディオ
再生装置の接続状況を自動的に識別するための識別回路
と、識別回路の識別結果に応答して、再生処理回路およ
び信号生成回路と出力ラインとの接続関係を制御するた
めの回路とからなることを特徴とするディジタルオーデ
ィオ信号伝送装置である。
【0009】
【作用】オーディオ信号の出力ラインに対するオーディ
オ再生装置の接続状況を自動的に識別し、またはユーザ
の接続の設定に応じて、再生処理回路と出力ラインとの
接続関係を接続し、最適なオーディオ信号を出力するこ
とができる。ユーザーは、自分の使用するVCRの音声
出力接続と再生するテープの音声モードをいちいち対応
させて考える煩雑な処理をすることなく、その接続に最
適な音声を再生できる。
オ再生装置の接続状況を自動的に識別し、またはユーザ
の接続の設定に応じて、再生処理回路と出力ラインとの
接続関係を接続し、最適なオーディオ信号を出力するこ
とができる。ユーザーは、自分の使用するVCRの音声
出力接続と再生するテープの音声モードをいちいち対応
させて考える煩雑な処理をすることなく、その接続に最
適な音声を再生できる。
【0010】また、伝送フォーマット中に予め所定の合
成比率で合成された合成オーディオデータを格納してお
くことにより、VCRの再生側等の受信側において、合
成のための複雑な計算やミキシングをすることもなく、
意図した通りの音を再生することができるので、便利で
ある。
成比率で合成された合成オーディオデータを格納してお
くことにより、VCRの再生側等の受信側において、合
成のための複雑な計算やミキシングをすることもなく、
意図した通りの音を再生することができるので、便利で
ある。
【0011】
【実施例】以下、この発明の好適なる一実施例を図面を
参照して説明する。以下の実施例は、この発明を、ディ
ジタルビデオ信号を圧縮して記録/再生するディジタル
VCRに適用したものである。但し、この発明は、テー
プ以外の光ディスク等の記録媒体を使用する記録再生装
置に対しても適用可能なものである。さらに、記録再生
装置に限らず、ディジタル通信路を介してディジタルオ
ーディオ信号を伝送するシステムに対しても適用可能で
ある。
参照して説明する。以下の実施例は、この発明を、ディ
ジタルビデオ信号を圧縮して記録/再生するディジタル
VCRに適用したものである。但し、この発明は、テー
プ以外の光ディスク等の記録媒体を使用する記録再生装
置に対しても適用可能なものである。さらに、記録再生
装置に限らず、ディジタル通信路を介してディジタルオ
ーディオ信号を伝送するシステムに対しても適用可能で
ある。
【0012】最初にディジタルVCRの一例について説
明する。この例では、コンポジットディジタルカラービ
デオ信号が輝度信号Y、色差信号R−YおよびB−Yに
分離され、DCT変換と可変長符号を用いた高能率符号
を用いた高能率圧縮方式により圧縮され、回転ヘッドに
より磁気テープに記録される。記録方式としては、SD
方式(525ライン/60Hz、625ライン/50H
z)とHD方式(1125ライン/60Hz、1250
ライン/50Hz)とが設定できる。
明する。この例では、コンポジットディジタルカラービ
デオ信号が輝度信号Y、色差信号R−YおよびB−Yに
分離され、DCT変換と可変長符号を用いた高能率符号
を用いた高能率圧縮方式により圧縮され、回転ヘッドに
より磁気テープに記録される。記録方式としては、SD
方式(525ライン/60Hz、625ライン/50H
z)とHD方式(1125ライン/60Hz、1250
ライン/50Hz)とが設定できる。
【0013】SD方式の場合には、1フレーム当たりの
トラック数が10トラック(525ライン/60Hzの
場合)、または12トラック(525ライン/60Hz
の場合)、HD方式の場合には、1フレーム当たりのト
ラック数がSD方式の倍、つまり、20トラック(11
25ライン/60Hzの場合)、または24トラック
(1250ライン/50Hzの場合)である。
トラック数が10トラック(525ライン/60Hzの
場合)、または12トラック(525ライン/60Hz
の場合)、HD方式の場合には、1フレーム当たりのト
ラック数がSD方式の倍、つまり、20トラック(11
25ライン/60Hzの場合)、または24トラック
(1250ライン/50Hzの場合)である。
【0014】このようなディジタルVCRにおいて、デ
ータ管理が容易で、ディジタルVCRを汎用性のある記
録再生装置として利用可能とするためのシステムとし
て、本願出願人は、先にApplication ID
なるシステムを提案している。このシステムを用いる
と、ビデオの予備データVAUX(Video Auxiliary da
ta) 、オーディオの予備データAAUX(Audio Auxili
ary data)やサブコード、およびMIC(Memory In Ca
ssette) と呼ばれるメモリを有するメモリ付カセットの
管理が容易となる。そして、パックを用いて、オーディ
オデータのアフレコやビデオデータのインサートおよび
Vブランキング期間に重畳されているデータ(放送局の
運用信号や医療用信号等)を記録している。
ータ管理が容易で、ディジタルVCRを汎用性のある記
録再生装置として利用可能とするためのシステムとし
て、本願出願人は、先にApplication ID
なるシステムを提案している。このシステムを用いる
と、ビデオの予備データVAUX(Video Auxiliary da
ta) 、オーディオの予備データAAUX(Audio Auxili
ary data)やサブコード、およびMIC(Memory In Ca
ssette) と呼ばれるメモリを有するメモリ付カセットの
管理が容易となる。そして、パックを用いて、オーディ
オデータのアフレコやビデオデータのインサートおよび
Vブランキング期間に重畳されているデータ(放送局の
運用信号や医療用信号等)を記録している。
【0015】まず、このApplication ID
システムに関して説明する。この発明が適用されたディ
ジタルVCRのテープでは、図1Aに示すように、テー
プ上に斜めトラックが形成される。1フレーム当たりの
トラック数は、上述のように、SD方式で10トラック
と12トラック、HD方式で20トラックと24トラッ
クである。図1Bは、ディジタルVCRに用いられるテ
ープの1本のトラックを示す。トラック入口側には、I
TI(Insert and Track Information)なるアフレコを
確実に行うためのタイミングブロックがあ設けられる。
これは、それ以降のエリアに書かれたデータをアフレコ
して書き直す場合に、そのエリアの位置決めを正確にす
るために設けられるものである。
システムに関して説明する。この発明が適用されたディ
ジタルVCRのテープでは、図1Aに示すように、テー
プ上に斜めトラックが形成される。1フレーム当たりの
トラック数は、上述のように、SD方式で10トラック
と12トラック、HD方式で20トラックと24トラッ
クである。図1Bは、ディジタルVCRに用いられるテ
ープの1本のトラックを示す。トラック入口側には、I
TI(Insert and Track Information)なるアフレコを
確実に行うためのタイミングブロックがあ設けられる。
これは、それ以降のエリアに書かれたデータをアフレコ
して書き直す場合に、そのエリアの位置決めを正確にす
るために設けられるものである。
【0016】どのようなディジタル信号記録再生応用装
置においても、特定エリアのデータの書き換えは必須な
ので、このトラック入口側のITIエリアは必ず存在す
ることになる。つまり、ITIなるエリアに短いシンク
長のシンクブロックを多数個書いておき、その中にトラ
ック入口側から順にそのシンク番号を振っておく。アフ
レコをしようとする時、このITIエリアのシンクブロ
ックのどれかを検出できれば、そこに書いてある番号か
ら現在のトラック上の位置が正確に判断できる。それに
基づいて、アフレコのエリアを確定することができる。
一般的に、トラック入口側は、メカ精度等の関係からヘ
ッドの当たりが取り難く不安定である。そのために、シ
ンク長を短くして多数個のシンクブロックを書いておく
ことにより、検出確率を高くしている。
置においても、特定エリアのデータの書き換えは必須な
ので、このトラック入口側のITIエリアは必ず存在す
ることになる。つまり、ITIなるエリアに短いシンク
長のシンクブロックを多数個書いておき、その中にトラ
ック入口側から順にそのシンク番号を振っておく。アフ
レコをしようとする時、このITIエリアのシンクブロ
ックのどれかを検出できれば、そこに書いてある番号か
ら現在のトラック上の位置が正確に判断できる。それに
基づいて、アフレコのエリアを確定することができる。
一般的に、トラック入口側は、メカ精度等の関係からヘ
ッドの当たりが取り難く不安定である。そのために、シ
ンク長を短くして多数個のシンクブロックを書いておく
ことにより、検出確率を高くしている。
【0017】このITIエリアは、図2に示すように、
プリアンブル、SSA、TIAおよびポストアンブルの
4つの部分からなる。1400ビットのプリアンブル
は、ディジタル信号再生のPLLのランインの働き等を
する。SSA(Start Sync block Area )は、この機能
のために用いられるものであり、1ブロック30ビット
で構成され、61ブロックある。その後ろにTIA(Tr
ack Information Area)がある。これは、3ブロック9
0ビットで構成される。TIAは、トラック全体に関わ
る情報を格納するエリアであって、この中におおもとの
Application IDであるAPT(Applicat
ion ID of a Track )3ビット、トラックピッチを表す
SP/LP1ビット、リザーブ1ビット、それにサーボ
システムの基準フレームを示すPF(Pilot Frame )1
ビットの計6ビットが格納される。最後にマージンを稼
ぐためのポストアンブル280ビットがある。
プリアンブル、SSA、TIAおよびポストアンブルの
4つの部分からなる。1400ビットのプリアンブル
は、ディジタル信号再生のPLLのランインの働き等を
する。SSA(Start Sync block Area )は、この機能
のために用いられるものであり、1ブロック30ビット
で構成され、61ブロックある。その後ろにTIA(Tr
ack Information Area)がある。これは、3ブロック9
0ビットで構成される。TIAは、トラック全体に関わ
る情報を格納するエリアであって、この中におおもとの
Application IDであるAPT(Applicat
ion ID of a Track )3ビット、トラックピッチを表す
SP/LP1ビット、リザーブ1ビット、それにサーボ
システムの基準フレームを示すPF(Pilot Frame )1
ビットの計6ビットが格納される。最後にマージンを稼
ぐためのポストアンブル280ビットがある。
【0018】また上述の装置において、本願出願人は先
に記録媒体の収納されるカセットにメモリICの設けら
れた回路基板を搭載して、このカセットが装置に装着さ
れるとこのメモリICに書き込まれたデータを読み出し
て記録再生の補助を行うようにすることを提案した(特
願平4−165444号、特願平4−287875
号)。本願ではこれをMICと呼ぶことにする。
に記録媒体の収納されるカセットにメモリICの設けら
れた回路基板を搭載して、このカセットが装置に装着さ
れるとこのメモリICに書き込まれたデータを読み出し
て記録再生の補助を行うようにすることを提案した(特
願平4−165444号、特願平4−287875
号)。本願ではこれをMICと呼ぶことにする。
【0019】MICには、テープ長、テープ厚、テープ
種類等のテープ自体の情報と共に、TOC(Table Of C
ontents )情報、インデックス情報、文字情報、再生制
御情報、タイマー記録情報等を記憶しておくことができ
る。MICを有するカセットテープをディジタルVCR
に接続すると、例えばMICに記憶されたデータが読み
出され、所定のプログラムにスキップしたり、プログラ
ムの再生順を設定したり、所定のプログラムの場面を指
定して静止画(フォト)を再生したり、タイマー予約で
記録したりすることが可能となる。
種類等のテープ自体の情報と共に、TOC(Table Of C
ontents )情報、インデックス情報、文字情報、再生制
御情報、タイマー記録情報等を記憶しておくことができ
る。MICを有するカセットテープをディジタルVCR
に接続すると、例えばMICに記憶されたデータが読み
出され、所定のプログラムにスキップしたり、プログラ
ムの再生順を設定したり、所定のプログラムの場面を指
定して静止画(フォト)を再生したり、タイマー予約で
記録したりすることが可能となる。
【0020】Application IDは、上述の
TIAエリアのAPTだけでなく、このMICの中にも
APM(Application ID of MIC )として、アドレス0
の上位3ビットに格納されている。Applicati
on IDの定義は、Application IDは
データ構造を規定する、としている。要するに、App
lication IDはその応用例を決めるIDでは
なく、単にそのエリアのデータ構造を決定しているだけ
である。従って、以下の意味付けがなされる。 APT・・・トラック上のデータ構造を決める。 APM・・・MICのデータ構造を決める。 APTの値により、トラック上のデータ構造が規定され
る。
TIAエリアのAPTだけでなく、このMICの中にも
APM(Application ID of MIC )として、アドレス0
の上位3ビットに格納されている。Applicati
on IDの定義は、Application IDは
データ構造を規定する、としている。要するに、App
lication IDはその応用例を決めるIDでは
なく、単にそのエリアのデータ構造を決定しているだけ
である。従って、以下の意味付けがなされる。 APT・・・トラック上のデータ構造を決める。 APM・・・MICのデータ構造を決める。 APTの値により、トラック上のデータ構造が規定され
る。
【0021】つまり、ITIエリア以降のトラックが、
図3のようにいくつかのエリアに分割され、それらのト
ラック上の位置、シンクブロック構成、エラーからデー
タを保護するためのECC構成等のデータ構造が一義に
決まる。さらに各エリアには、それぞれそのエリアのデ
ータ構造を決めるApplication IDが存在
する。その意味付けは単純に以下のようになる。 エリアnのApplication ID・・・エリア
nのデータ構造を決める。
図3のようにいくつかのエリアに分割され、それらのト
ラック上の位置、シンクブロック構成、エラーからデー
タを保護するためのECC構成等のデータ構造が一義に
決まる。さらに各エリアには、それぞれそのエリアのデ
ータ構造を決めるApplication IDが存在
する。その意味付けは単純に以下のようになる。 エリアnのApplication ID・・・エリア
nのデータ構造を決める。
【0022】Application IDは、図4の
ような階層構造を持つ。おおもとのApplicati
on IDであるAPTによりトラック上のエリアが規
定され、その各エリアにさらにAP1〜APnが規定さ
れる。エリアの数は、APTにより定義される。図4で
は二階層で記されているが、必要に応じてさらにその下
に階層を形成してもよい。MIC内のApplicat
ion IDであるAPMは一階層のみである。その値
は、ディジタルVCRによりその機器のAPTと同じ値
が書き込まれる。
ような階層構造を持つ。おおもとのApplicati
on IDであるAPTによりトラック上のエリアが規
定され、その各エリアにさらにAP1〜APnが規定さ
れる。エリアの数は、APTにより定義される。図4で
は二階層で記されているが、必要に応じてさらにその下
に階層を形成してもよい。MIC内のApplicat
ion IDであるAPMは一階層のみである。その値
は、ディジタルVCRによりその機器のAPTと同じ値
が書き込まれる。
【0023】ところで、このApplication
IDシステムにより、家庭用のディジタルVCRを、そ
のカセット、メカニズム、サーボシステム、ITIエリ
アの生成検出回路等をそのまま流用して、全く別の商品
郡、例えばデータストリーマーやマルチトラック・ディ
ジタルオーディオテープレコーダーのようなものを作る
ことも可能である。また1つのエリアが決まってもその
中味をさらに、そのエリアのApplication
IDで定義できるので、あるApplication
IDの値の時はそこはビデオデータ、別の値の時はビデ
オ・オーディオデータ、またはコンピューターデータと
いうように非常に広範なデータ設定を行うことが可能に
なる。
IDシステムにより、家庭用のディジタルVCRを、そ
のカセット、メカニズム、サーボシステム、ITIエリ
アの生成検出回路等をそのまま流用して、全く別の商品
郡、例えばデータストリーマーやマルチトラック・ディ
ジタルオーディオテープレコーダーのようなものを作る
ことも可能である。また1つのエリアが決まってもその
中味をさらに、そのエリアのApplication
IDで定義できるので、あるApplication
IDの値の時はそこはビデオデータ、別の値の時はビデ
オ・オーディオデータ、またはコンピューターデータと
いうように非常に広範なデータ設定を行うことが可能に
なる。
【0024】次にAPT=000の時の様子を図5Aに
示す。この図に示されるように、トラック上にエリア
1、エリア2、エリア3が規定される。そしてそれらの
トラック上の位置、シンクブロック構成、エラーからデ
ータを保護するためのECC構成、それに各エリアを保
証するためのギャップや重ね書きを保証するためのオー
バーライトマージンが決まる。さらに各エリアには、そ
れぞれそのエリアのデータ構造を決めるApplica
tion IDが存在する。その意味付けは単純に以下
のようになる。 AP1・・・エリア1のデータ構造を決める。 AP2・・・エリア2のデータ構造を決める。 AP3・・・エリア3のデータ構造を決める。
示す。この図に示されるように、トラック上にエリア
1、エリア2、エリア3が規定される。そしてそれらの
トラック上の位置、シンクブロック構成、エラーからデ
ータを保護するためのECC構成、それに各エリアを保
証するためのギャップや重ね書きを保証するためのオー
バーライトマージンが決まる。さらに各エリアには、そ
れぞれそのエリアのデータ構造を決めるApplica
tion IDが存在する。その意味付けは単純に以下
のようになる。 AP1・・・エリア1のデータ構造を決める。 AP2・・・エリア2のデータ構造を決める。 AP3・・・エリア3のデータ構造を決める。
【0025】そしてこの各エリアのApplicati
on IDが、000の時を以下のように定義する。 AP1=000・・CVCRのオーディオ、AAUXの
データ構造を採る AP2=000・・CVCRのビデオ、VAUXのデー
タ構造を採る AP3=000・・CVCRのサブコード、IDのデー
タ構造を採る ここで CVCR:家庭用ディジタル画像音声信号記録再生装置 AAUX:オーディオ予備データ VAUX:ビデオ予備データ と定義する。すなわち家庭用のディジタルVCRを実現
するときは、図5Bに示すように、 APT、AP1、AP2、AP3=000 となる。当然、APMも000の値を採る。
on IDが、000の時を以下のように定義する。 AP1=000・・CVCRのオーディオ、AAUXの
データ構造を採る AP2=000・・CVCRのビデオ、VAUXのデー
タ構造を採る AP3=000・・CVCRのサブコード、IDのデー
タ構造を採る ここで CVCR:家庭用ディジタル画像音声信号記録再生装置 AAUX:オーディオ予備データ VAUX:ビデオ予備データ と定義する。すなわち家庭用のディジタルVCRを実現
するときは、図5Bに示すように、 APT、AP1、AP2、AP3=000 となる。当然、APMも000の値を採る。
【0026】APT=000の時には、AAUX、VA
UX、サブコードおよびMICの各エリアは、すべて共
通のパック構造で記述される。図6に示すように、1つ
のパックは5バイト(PC0〜PC4)で構成され、先
頭の1バイトがヘッダ、残りの4バイトがデータであ
る。パックとは、データグループの最小単位のことで、
関連するデータを集めて1つのパックが構成される。
UX、サブコードおよびMICの各エリアは、すべて共
通のパック構造で記述される。図6に示すように、1つ
のパックは5バイト(PC0〜PC4)で構成され、先
頭の1バイトがヘッダ、残りの4バイトがデータであ
る。パックとは、データグループの最小単位のことで、
関連するデータを集めて1つのパックが構成される。
【0027】ヘッダ8ビットは、上位4ビット、下位4
ビットに分かれ、階層構造を形成する。図7のように、
上位4ビットを上位ヘッダ、下位4ビットを下位ヘッダ
として二階層とされ、さらにデータのビットアサインに
よりその下の階層まで拡張することができる。この階層
化により、パックの内容は明確に系統だてられ、その拡
張も容易となる。そしてこの上位ヘッダ、下位ヘッダに
よる256の空間は、パックヘッダ表として、その各パ
ックの内容と共に準備される。これを用いて、上述の各
エリアが記述される。パック構造は5バイトの固定長を
基本とするが、例外としてMIC内に文字データを記述
する時のみ、可変長のパック構造を用いる。これは限ら
れたバッファメモリを有効利用するためである。
ビットに分かれ、階層構造を形成する。図7のように、
上位4ビットを上位ヘッダ、下位4ビットを下位ヘッダ
として二階層とされ、さらにデータのビットアサインに
よりその下の階層まで拡張することができる。この階層
化により、パックの内容は明確に系統だてられ、その拡
張も容易となる。そしてこの上位ヘッダ、下位ヘッダに
よる256の空間は、パックヘッダ表として、その各パ
ックの内容と共に準備される。これを用いて、上述の各
エリアが記述される。パック構造は5バイトの固定長を
基本とするが、例外としてMIC内に文字データを記述
する時のみ、可変長のパック構造を用いる。これは限ら
れたバッファメモリを有効利用するためである。
【0028】図8Aは、ヘッダのバイトPC0が(5
0)(FFh)とされる、AAUXソースパックのデー
タ配置を示す。パックのデータ構造としては、ヘッダに
対応して多数存在するが、図8Aに示すパックは、この
発明と関連が強いものである。バイトPC1内の各ビッ
トは、以下のように規定される。 LF(1ビット):ビデオサンプリング周波数とオーデ
ィオサンプリング周波数とがロックしているかどうかを
指示する。 AFSIZE(6ビット):1ビデオフレーム内のオー
ディオフレームの大きさ(オーディオサンプル数)を指
示する。
0)(FFh)とされる、AAUXソースパックのデー
タ配置を示す。パックのデータ構造としては、ヘッダに
対応して多数存在するが、図8Aに示すパックは、この
発明と関連が強いものである。バイトPC1内の各ビッ
トは、以下のように規定される。 LF(1ビット):ビデオサンプリング周波数とオーデ
ィオサンプリング周波数とがロックしているかどうかを
指示する。 AFSIZE(6ビット):1ビデオフレーム内のオー
ディオフレームの大きさ(オーディオサンプル数)を指
示する。
【0029】バイトPC2内の各ビットの定義は、下記
のものである。 CH(3ビット):オーディオチャンネルモード(図8
B)を指示する。ここて、この3ビットが(011)で
ある、lumped 8ch オーディオモードは、8
チャンネル全てを再生するモードである。 PA(1ビット):2チャンネルを同時に再生すること
を指示する。CH=011の場合は、必ずPA=0とす
る。 AUDIO MODE(4ビット):記録されているオ
ーディオデータの並び順を示す。
のものである。 CH(3ビット):オーディオチャンネルモード(図8
B)を指示する。ここて、この3ビットが(011)で
ある、lumped 8ch オーディオモードは、8
チャンネル全てを再生するモードである。 PA(1ビット):2チャンネルを同時に再生すること
を指示する。CH=011の場合は、必ずPA=0とす
る。 AUDIO MODE(4ビット):記録されているオ
ーディオデータの並び順を示す。
【0030】バイトPC3内の各ビットの定義は、下記
のものである。 MIX(1ビット):各成分を合成した合成オーディオ
データの有無を指示する。MIXが`0' の時、合成オー
ディオデータが存在することを意味し、これが`1' の
時、合成オーディオデータが存在しないことを意味す
る。MIXは、CH=011の場合のみ有効である。C
H≠011の場合には、MIX=1とするものとされて
いる。 ML(1ビット):ML=0は、マルチ言語で記録され
ていることを意味し、ML=1は、マルチ言語で記録さ
れていないことを意味する。 50/60(1ビット):ビデオ信号のフレーム周波数
を区別する。 STYPE(5ビット):ビデオ信号がSDかHDかを
指示する。
のものである。 MIX(1ビット):各成分を合成した合成オーディオ
データの有無を指示する。MIXが`0' の時、合成オー
ディオデータが存在することを意味し、これが`1' の
時、合成オーディオデータが存在しないことを意味す
る。MIXは、CH=011の場合のみ有効である。C
H≠011の場合には、MIX=1とするものとされて
いる。 ML(1ビット):ML=0は、マルチ言語で記録され
ていることを意味し、ML=1は、マルチ言語で記録さ
れていないことを意味する。 50/60(1ビット):ビデオ信号のフレーム周波数
を区別する。 STYPE(5ビット):ビデオ信号がSDかHDかを
指示する。
【0031】バイトPC4内の各ビットの定義は、下記
のものである。 EF(1ビット):エンファシスの有無を示す。 TC(1ビット):時定数を指示する。 SMP(3ビット):サンプリング周波数を指示する。 QU(3ビット):量子化ビット数を表す。
のものである。 EF(1ビット):エンファシスの有無を示す。 TC(1ビット):時定数を指示する。 SMP(3ビット):サンプリング周波数を指示する。 QU(3ビット):量子化ビット数を表す。
【0032】オーディオとビデオの各エリアは、それぞ
れオーディオセクタ、ビデオセクタと呼ばれる。図9に
オーディオセクタの構成を示す。なお、オーディオセク
タは、プリアンブル、データ部およびポストアンブルか
らなる。プリアンブルは、500ビットで構成され、ラ
ンアップ400ビット、2つのプリシンクブロックから
なる。ランアップは、PLLの引き込みのためのランア
ップパターンとして用いられ、プリシンクは、オーディ
オシンクブロックの前検出として用いられる。データ部
は、10500ビットからなる。後ろのポストアンブル
は、550ビットで構成され、1つのポストシンクブロ
ック、ガードエリア500ビットからなる。ポストシン
クは、そのIDのシンク番号によりこのオーディオセク
タの終了を確認させるものであり、ガードエリアは、ア
フレコしてもオーディオセクタがその後ろのビデオセク
タに食い込まないようガードするためのものである。
れオーディオセクタ、ビデオセクタと呼ばれる。図9に
オーディオセクタの構成を示す。なお、オーディオセク
タは、プリアンブル、データ部およびポストアンブルか
らなる。プリアンブルは、500ビットで構成され、ラ
ンアップ400ビット、2つのプリシンクブロックから
なる。ランアップは、PLLの引き込みのためのランア
ップパターンとして用いられ、プリシンクは、オーディ
オシンクブロックの前検出として用いられる。データ部
は、10500ビットからなる。後ろのポストアンブル
は、550ビットで構成され、1つのポストシンクブロ
ック、ガードエリア500ビットからなる。ポストシン
クは、そのIDのシンク番号によりこのオーディオセク
タの終了を確認させるものであり、ガードエリアは、ア
フレコしてもオーディオセクタがその後ろのビデオセク
タに食い込まないようガードするためのものである。
【0033】プリシンク、ポストシンクの各ブロック
は、図10Aおよび図10Bに示すように、どちらも6
バイトで構成される。プリシンクの6バイト目には、S
P/LPの判別バイトがある。FFhでSP、00hで
LPを表す。ポストシンクの6バイト目は、ダミーデー
タとしてFFhを格納する。SP/LPの識別バイト
は、前述のTIAエリアにもSP/LPフラグとして存
在するが、これはその保護用である。TIAエリアの値
が読み取れれば、それを採用し、もし読み取り不可なら
このエリアの値を採用する。プリシンク、ポストシンク
の各6バイトは、24−25変換(24ビットのデータ
を25ビットに変換して記録する変調方式)を施してか
ら記録されるので、総ビット長は、 プリシンク 6×2×8×25÷24=100ビット ポストシンク 6×1×8×25÷24= 50ビット となる。
は、図10Aおよび図10Bに示すように、どちらも6
バイトで構成される。プリシンクの6バイト目には、S
P/LPの判別バイトがある。FFhでSP、00hで
LPを表す。ポストシンクの6バイト目は、ダミーデー
タとしてFFhを格納する。SP/LPの識別バイト
は、前述のTIAエリアにもSP/LPフラグとして存
在するが、これはその保護用である。TIAエリアの値
が読み取れれば、それを採用し、もし読み取り不可なら
このエリアの値を採用する。プリシンク、ポストシンク
の各6バイトは、24−25変換(24ビットのデータ
を25ビットに変換して記録する変調方式)を施してか
ら記録されるので、総ビット長は、 プリシンク 6×2×8×25÷24=100ビット ポストシンク 6×1×8×25÷24= 50ビット となる。
【0034】オーディオシンクブロックは、図11のよ
うに、90バイトで1シンクブロックが構成される。前
半の5バイトは、プリシンク、ポストシンクと同様の構
成とされる。データ部は77バイトで、水平パリティC
1(8バイト)と垂直パリティC2(5シンクブロッ
ク)により保護されている。オーディオシンクブロック
は、1トラック当たり14シンクブロックからなり、こ
れに24−25変換を施してから記録するので、総ビッ
ト長は、 90×14×8×25÷24=10500ビット となる。データ部の前半5バイトは、AAUX用で、こ
れで1パックが構成され、1トラック当たり9パック用
意される。図11の0から8までの番号は、トラック内
のパック番号を表す。
うに、90バイトで1シンクブロックが構成される。前
半の5バイトは、プリシンク、ポストシンクと同様の構
成とされる。データ部は77バイトで、水平パリティC
1(8バイト)と垂直パリティC2(5シンクブロッ
ク)により保護されている。オーディオシンクブロック
は、1トラック当たり14シンクブロックからなり、こ
れに24−25変換を施してから記録するので、総ビッ
ト長は、 90×14×8×25÷24=10500ビット となる。データ部の前半5バイトは、AAUX用で、こ
れで1パックが構成され、1トラック当たり9パック用
意される。図11の0から8までの番号は、トラック内
のパック番号を表す。
【0035】図12は、そのAAUXの部分を抜きだし
て、トラック方向に記述した図である。1ビデオフレー
ムは、525ライン/60Hzシステムの場合に10ト
ラックで、625ライン/50Hzシステムの場合に1
2トラックで構成される。オーディオやサブコードもこ
の1ビデオフレームに従って記録再生される。図12に
おいて、50から55までの数字は、パックヘッダの値
(FFh)を示す。上述し、図8に示すパックヘッダが
(50)のパックもこの図12中に示されている。
て、トラック方向に記述した図である。1ビデオフレー
ムは、525ライン/60Hzシステムの場合に10ト
ラックで、625ライン/50Hzシステムの場合に1
2トラックで構成される。オーディオやサブコードもこ
の1ビデオフレームに従って記録再生される。図12に
おいて、50から55までの数字は、パックヘッダの値
(FFh)を示す。上述し、図8に示すパックヘッダが
(50)のパックもこの図12中に示されている。
【0036】図12からも分かるように、10トラック
内のAAUXとして、同じパックを10回書いている。
この部分をメインエリアと称する。ここには、上述した
ように、オーディオ信号を再生するために必要なサンプ
リング周波数、量子化ビット数等の必須項目が主として
格納される。なお、データ保護のために多数回書かれ
る。これにより、テープトランスポートにありがちな横
方向の傷や片チャンネルクロッグ等が発生した場合で
も、メインエリアのデータを再現できる。
内のAAUXとして、同じパックを10回書いている。
この部分をメインエリアと称する。ここには、上述した
ように、オーディオ信号を再生するために必要なサンプ
リング周波数、量子化ビット数等の必須項目が主として
格納される。なお、データ保護のために多数回書かれ
る。これにより、テープトランスポートにありがちな横
方向の傷や片チャンネルクロッグ等が発生した場合で
も、メインエリアのデータを再現できる。
【0037】それ以外の残りのパックは、すべて順番に
つなげてオプショナルエリアとして用いられる。図12
でa、b、c、d、e、f、g、h、……のように、矢
印の方向にメインエリアのパックを抜かしてつなげてい
く。1ビデオフレームで、オプショナルエリアは30パ
ック(525ライン/60Hz)、または36パック
(625ライン/50Hz)用意される。このエリア
は、文字どおりオプションなので、各ディジタルVCR
毎に、パックヘッダ表のなかから自由にパックを選んで
記述してよい。
つなげてオプショナルエリアとして用いられる。図12
でa、b、c、d、e、f、g、h、……のように、矢
印の方向にメインエリアのパックを抜かしてつなげてい
く。1ビデオフレームで、オプショナルエリアは30パ
ック(525ライン/60Hz)、または36パック
(625ライン/50Hz)用意される。このエリア
は、文字どおりオプションなので、各ディジタルVCR
毎に、パックヘッダ表のなかから自由にパックを選んで
記述してよい。
【0038】図13は、ビデオセクタの構成を示す。プ
リアンブルおよびポストアンブルの構成は、図9に示さ
れるオーディオセクタと同様である。ただし、ポストア
ンブルのガードエリアのビット数は、オーディオセクタ
のそれと比べて多くなっている。ビデオセクタ内に14
9個含まれるビデオシンクブロックは、図14のように
オーディオと同じ90バイトで1シンクブロックが構成
される。
リアンブルおよびポストアンブルの構成は、図9に示さ
れるオーディオセクタと同様である。ただし、ポストア
ンブルのガードエリアのビット数は、オーディオセクタ
のそれと比べて多くなっている。ビデオセクタ内に14
9個含まれるビデオシンクブロックは、図14のように
オーディオと同じ90バイトで1シンクブロックが構成
される。
【0039】シンクブロックの先頭の5バイトは、プリ
シンク、ポストシンク、オーディオシンクと同様の構成
である。データ部は77バイトで、図15のように水平
パリティC1(8バイト)と垂直パリティC2(11シ
ンクブロック)により保護されている。図15の上部2
シンクブロックとC2パリティの直前の1シンクブロッ
クはVAUX専用のシンクで、77バイトのデータはV
AUXデータとして用いられる。VAUX専用シンクと
C2シンク以外は、DCT(離散コサイン変換)を用い
て圧縮されたビデオ信号のビデオデータが格納される。
ビデオデータは、24−25変換を施してから記録する
ので、ビデオセクタの総ビット長は、 90×149×8×25÷24=111750ビット である。
シンク、ポストシンク、オーディオシンクと同様の構成
である。データ部は77バイトで、図15のように水平
パリティC1(8バイト)と垂直パリティC2(11シ
ンクブロック)により保護されている。図15の上部2
シンクブロックとC2パリティの直前の1シンクブロッ
クはVAUX専用のシンクで、77バイトのデータはV
AUXデータとして用いられる。VAUX専用シンクと
C2シンク以外は、DCT(離散コサイン変換)を用い
て圧縮されたビデオ信号のビデオデータが格納される。
ビデオデータは、24−25変換を施してから記録する
ので、ビデオセクタの総ビット長は、 90×149×8×25÷24=111750ビット である。
【0040】図15は、ビデオセクタの149シンクブ
ロックを縦に並べたものである。図15において、中央
部の135シンクブロックが、ビデオ信号の格納エリア
である。図中、BUF0からBUF26は、それぞれバ
ッファリングユニットを示している。1バッファリング
ユニットは、5シンクブロックで構成され、1トラック
に27個のバッファリングユニットが含まれる。また、
1ビデオフレーム、10トラックでは、270バッファ
リングユニット存在する。つまり、1フレームの画像デ
ータのうち、画像として有効なエリアを抜き出し、そこ
をサンプリングしたディジタルデータを実画像の様々な
部分からシャッフリングして集め270個のグループが
形成される。その1グループが、1バッファリングユニ
ットである。
ロックを縦に並べたものである。図15において、中央
部の135シンクブロックが、ビデオ信号の格納エリア
である。図中、BUF0からBUF26は、それぞれバ
ッファリングユニットを示している。1バッファリング
ユニットは、5シンクブロックで構成され、1トラック
に27個のバッファリングユニットが含まれる。また、
1ビデオフレーム、10トラックでは、270バッファ
リングユニット存在する。つまり、1フレームの画像デ
ータのうち、画像として有効なエリアを抜き出し、そこ
をサンプリングしたディジタルデータを実画像の様々な
部分からシャッフリングして集め270個のグループが
形成される。その1グループが、1バッファリングユニ
ットである。
【0041】1バッファリングユニット毎に、DCT変
換、量子化、可変長符号化等によってデータ圧縮を試
み、発生する符号化データが目標データ量以下かどうか
が評価される。そして、発生データ量が目標値以下とな
るような量子化ステップが決定され、決定された量子化
ステップを用いて実際の符号化がなされる。そして、発
生した符号化データが1バッファリングユニット、5シ
ンクに詰め込まれる。
換、量子化、可変長符号化等によってデータ圧縮を試
み、発生する符号化データが目標データ量以下かどうか
が評価される。そして、発生データ量が目標値以下とな
るような量子化ステップが決定され、決定された量子化
ステップを用いて実際の符号化がなされる。そして、発
生した符号化データが1バッファリングユニット、5シ
ンクに詰め込まれる。
【0042】さらに、図16は、サブコードセクタの構
成を示す。サブコードセクタのプリアンブル、ポストア
ンブルには、オーディオセクタやビデオセクタと異なり
プリシンクおよびポストシンクが存在しない。また他の
セクタよりも、その長さが長くなっている。これは、サ
ブコードセクタがインデックス打ち込みなど頻繁に書き
換える用途に用いられ、また、トラック最後尾にあるた
めトラック前半のずれが全部加算された形でそのしわ寄
せがくるためである。サブコードシンクブロックは、図
17のように高々12バイトしかない。前半の5バイト
は、プリシンク、ポストシンク、オーディオシンク、ビ
デオシンクと同様の構成である。続く5バイトはデータ
部で、これらによってパックが構成される。
成を示す。サブコードセクタのプリアンブル、ポストア
ンブルには、オーディオセクタやビデオセクタと異なり
プリシンクおよびポストシンクが存在しない。また他の
セクタよりも、その長さが長くなっている。これは、サ
ブコードセクタがインデックス打ち込みなど頻繁に書き
換える用途に用いられ、また、トラック最後尾にあるた
めトラック前半のずれが全部加算された形でそのしわ寄
せがくるためである。サブコードシンクブロックは、図
17のように高々12バイトしかない。前半の5バイト
は、プリシンク、ポストシンク、オーディオシンク、ビ
デオシンクと同様の構成である。続く5バイトはデータ
部で、これらによってパックが構成される。
【0043】水平パリティC1は、2バイトであり、こ
れがデータ部を保護している。また、オーディオデータ
およびビデオデータのようにC1、C2によるいわゆる
積符号構成は、サブコードでは、採用されていない。こ
れは、サブコードが主として高速サーチ用のものであ
り、C1パリティと共にC2パリティまで再生できるこ
とが少ないからである。また、200倍程度まで高速サ
ーチするために、シンク長も12バイトと短くしてあ
る。サブコードシンクブロックは、1トラック当り12
シンクブロックあり、これに24−25変換を施してか
ら記録するので、サブコードセクタの総ビット長は、 12×12×8×25÷24=1200ビット である。
れがデータ部を保護している。また、オーディオデータ
およびビデオデータのようにC1、C2によるいわゆる
積符号構成は、サブコードでは、採用されていない。こ
れは、サブコードが主として高速サーチ用のものであ
り、C1パリティと共にC2パリティまで再生できるこ
とが少ないからである。また、200倍程度まで高速サ
ーチするために、シンク長も12バイトと短くしてあ
る。サブコードシンクブロックは、1トラック当り12
シンクブロックあり、これに24−25変換を施してか
ら記録するので、サブコードセクタの総ビット長は、 12×12×8×25÷24=1200ビット である。
【0044】次に、上述のようなデータ構造でもって、
ビデオ、オーディオおよびサブコードを記録/再生する
ための構成について、図18、図19および図20を参
照して説明する。このディジタルVCRでは、コンポジ
ットカラービデオ信号がディジタル輝度信号Y、色差信
号R−YおよびB−Yに分離され、DCT変換と可変長
符号を用いた高能率符号化方式により圧縮されて記録さ
れる。
ビデオ、オーディオおよびサブコードを記録/再生する
ための構成について、図18、図19および図20を参
照して説明する。このディジタルVCRでは、コンポジ
ットカラービデオ信号がディジタル輝度信号Y、色差信
号R−YおよびB−Yに分離され、DCT変換と可変長
符号を用いた高能率符号化方式により圧縮されて記録さ
れる。
【0045】図18において、アンテナ1でテレビジョ
ン電波信号が受信される。アンテナ1で受信された信号
がチューナー部2に供給される。チューナー部2で、こ
のテレビジョン信号からNTSC方式やPAL方式等の
コンポジットカラービデオ信号とオーディオ信号が復調
される。このチューナー部2からのコンポジットビデオ
信号がスイッチ3aに供給され、オーディオ信号がスイ
ッチ3bに供給される。
ン電波信号が受信される。アンテナ1で受信された信号
がチューナー部2に供給される。チューナー部2で、こ
のテレビジョン信号からNTSC方式やPAL方式等の
コンポジットカラービデオ信号とオーディオ信号が復調
される。このチューナー部2からのコンポジットビデオ
信号がスイッチ3aに供給され、オーディオ信号がスイ
ッチ3bに供給される。
【0046】また、外部ビデオ入力端子4にアナログコ
ンポジットビデオカラービデオ信号が供給される。この
外部ビデオ入力端子4からのコンポジットビデオ信号が
スイッチ3aに供給される。外部オーディオ入力端子5
にアナログオーディオ信号が供給される。このアナログ
オーディオ信号がスイッチ3bに供給される。
ンポジットビデオカラービデオ信号が供給される。この
外部ビデオ入力端子4からのコンポジットビデオ信号が
スイッチ3aに供給される。外部オーディオ入力端子5
にアナログオーディオ信号が供給される。このアナログ
オーディオ信号がスイッチ3bに供給される。
【0047】スイッチ3aで、チューナー部2からのコ
ンポジットビデオ信号と外部ビデオ入力端子4からのコ
ンポジットビデオ信号とが選択される。スイッチ3aの
出力がY/C分離回路6に供給されると共に、同期分離
回路11に供給される。Y/C分離回路6で、コンポジ
ットビデオ信号から、輝度信号(Y)と色差信号(R−
Y、B−Y)とが分離される。
ンポジットビデオ信号と外部ビデオ入力端子4からのコ
ンポジットビデオ信号とが選択される。スイッチ3aの
出力がY/C分離回路6に供給されると共に、同期分離
回路11に供給される。Y/C分離回路6で、コンポジ
ットビデオ信号から、輝度信号(Y)と色差信号(R−
Y、B−Y)とが分離される。
【0048】Y/C分離回路6からの輝度信号(Y)お
よび色差信号(R−Y、B−Y)は、ローパスフィルタ
7a、7b、7cを介してA/D変換器8a、8b、8
cに供給される。ローパスフィルタ7a、7b、7c
は、折り返し歪みを除去するために、入力信号を帯域制
限する。ローパスフィルタ7a、7b、7cの遮断周波
数は、例えば輝度信号(Y、サンプリング周波数13.
5MHz(4のレート))に対して5.75MHz、色
差信号(R−Y、B−Y)に対しては、サンプリング周
波数6.75MHz(2のレート)で2.75MHz、
サンプリング周波数3.375MHz(1のレート)で
1.45MHzに設定される。
よび色差信号(R−Y、B−Y)は、ローパスフィルタ
7a、7b、7cを介してA/D変換器8a、8b、8
cに供給される。ローパスフィルタ7a、7b、7c
は、折り返し歪みを除去するために、入力信号を帯域制
限する。ローパスフィルタ7a、7b、7cの遮断周波
数は、例えば輝度信号(Y、サンプリング周波数13.
5MHz(4のレート))に対して5.75MHz、色
差信号(R−Y、B−Y)に対しては、サンプリング周
波数6.75MHz(2のレート)で2.75MHz、
サンプリング周波数3.375MHz(1のレート)で
1.45MHzに設定される。
【0049】同期分離回路11で、垂直同期信号(Vシ
ンク)と、水平同期信号(Hシンク)とが抽出される。
同期分離回路11からの垂直同期信号(Vシンク)およ
び水平同期信号(Hシンク)は、PLL(Phase Locked
Loop )回路12に供給される。このPLL回路12
で、入力ビデオ信号にロックした基本サンプリング周波
数13.5MHzのクロックが形成される。なお、この
13.5MHzのサンプリング周波数は、上述のように
4のレートと呼ばれる。
ンク)と、水平同期信号(Hシンク)とが抽出される。
同期分離回路11からの垂直同期信号(Vシンク)およ
び水平同期信号(Hシンク)は、PLL(Phase Locked
Loop )回路12に供給される。このPLL回路12
で、入力ビデオ信号にロックした基本サンプリング周波
数13.5MHzのクロックが形成される。なお、この
13.5MHzのサンプリング周波数は、上述のように
4のレートと呼ばれる。
【0050】この基本サンプリング周波数13.5MH
zのクロックがA/D変換器8aに供給される。また、
この基本サンプリング周波数13.5MHzのクロック
は分周器13に供給され、分周器13で基本サンプリン
グ周波数の1/4の周波数のクロックが形成される。こ
の基本サンプリング周波数の1/4の周波数のクロック
(1のレート)がA/D変換器8bおよび8cに供給さ
れる。
zのクロックがA/D変換器8aに供給される。また、
この基本サンプリング周波数13.5MHzのクロック
は分周器13に供給され、分周器13で基本サンプリン
グ周波数の1/4の周波数のクロックが形成される。こ
の基本サンプリング周波数の1/4の周波数のクロック
(1のレート)がA/D変換器8bおよび8cに供給さ
れる。
【0051】A/D変換器8a、8b、8cからのディ
ジタルコンポーネントビデオ信号Y、R−Y、B−Y
は、ブロックキング回路9に供給される。ブロッキング
回路9で、実画面上のデータが8サンプル×8ラインの
ブロックとなるように処理される。ブロッキング回路9
の出力がシャッフリング回路10に供給され、シャッフ
リングされる。シャッフリングは、ヘッドのクロッグや
テープの横傷等でテープ上に記録したデータが集中的に
失われるのを回避するために行われる。同時に、シャッ
フリング回路10では、輝度信号および色差信号を後段
で処理し易いように、並べ替えを行う。
ジタルコンポーネントビデオ信号Y、R−Y、B−Y
は、ブロックキング回路9に供給される。ブロッキング
回路9で、実画面上のデータが8サンプル×8ラインの
ブロックとなるように処理される。ブロッキング回路9
の出力がシャッフリング回路10に供給され、シャッフ
リングされる。シャッフリングは、ヘッドのクロッグや
テープの横傷等でテープ上に記録したデータが集中的に
失われるのを回避するために行われる。同時に、シャッ
フリング回路10では、輝度信号および色差信号を後段
で処理し易いように、並べ替えを行う。
【0052】シャッフリング回路10の出力がデータ圧
縮符号化部14に供給される。データ圧縮符号化部14
は、DCT変換等を用いた圧縮回路、符号化結果の発生
データ量を見積もる見積器、その判別結果を基に決定さ
れた量子化ステップによって最終的に量子化する量子化
器等からなる。こうして圧縮されたビデオデータは、フ
レーミング回路15で、所定のシンクブロック中に所定
の規則に従って詰め込まれる。フレーミング回路15の
出力が合成回路16に供給される。
縮符号化部14に供給される。データ圧縮符号化部14
は、DCT変換等を用いた圧縮回路、符号化結果の発生
データ量を見積もる見積器、その判別結果を基に決定さ
れた量子化ステップによって最終的に量子化する量子化
器等からなる。こうして圧縮されたビデオデータは、フ
レーミング回路15で、所定のシンクブロック中に所定
の規則に従って詰め込まれる。フレーミング回路15の
出力が合成回路16に供給される。
【0053】一方、スイッチ3bで、チューナー部2か
らのオーディオ信号と外部オーディオ信号入力端子5か
らのオーディオ信号とが選択される。スイッチ3bの出
力がA/D変換器21に供給される。A/D変換器21
で、アナログオーディオ信号がディジタル化される。こ
のようにして得られたディジタルオーディオ信号は、シ
ャッフリング回路22に供給される。シャッフリング回
路22で、ディジタルオーディオデータがシャッフリン
グされる。このシャッフリング回路22の出力がフレー
ミング回路23に供給される。フレーミング回路23
で、このオーディオデータがオーディオのシンクブロッ
ク内に詰め込まれる。フレーミング回路23の出力が合
成回路24に供給される。
らのオーディオ信号と外部オーディオ信号入力端子5か
らのオーディオ信号とが選択される。スイッチ3bの出
力がA/D変換器21に供給される。A/D変換器21
で、アナログオーディオ信号がディジタル化される。こ
のようにして得られたディジタルオーディオ信号は、シ
ャッフリング回路22に供給される。シャッフリング回
路22で、ディジタルオーディオデータがシャッフリン
グされる。このシャッフリング回路22の出力がフレー
ミング回路23に供給される。フレーミング回路23
で、このオーディオデータがオーディオのシンクブロッ
ク内に詰め込まれる。フレーミング回路23の出力が合
成回路24に供給される。
【0054】モード処理マイコン34は、マンマシンイ
ンターフェースを分担するマイコンであり、テレビジョ
ン画像のフィールド周波数60Hz又は50Hzに同期
して動作している。信号処理マイコン20は、よりマシ
ンに近い側で動作させるので、例えばドラムの回転数9
000rpmおよび150Hzに同期して動作してい
る。
ンターフェースを分担するマイコンであり、テレビジョ
ン画像のフィールド周波数60Hz又は50Hzに同期
して動作している。信号処理マイコン20は、よりマシ
ンに近い側で動作させるので、例えばドラムの回転数9
000rpmおよび150Hzに同期して動作してい
る。
【0055】モード処理マイコン34で、ビデオ予備デ
ータVAUX、オーディオ予備データAAUX、サブコ
ードの各パックデータが生成され、「タイトルエンド」
パック等に含まれる絶対トラック番号が信号処理マイコ
ン20で生成される。サブコード内に格納するTTC
(タイムタイトルコード)も、この信号処理マイコン2
0で生成される。
ータVAUX、オーディオ予備データAAUX、サブコ
ードの各パックデータが生成され、「タイトルエンド」
パック等に含まれる絶対トラック番号が信号処理マイコ
ン20で生成される。サブコード内に格納するTTC
(タイムタイトルコード)も、この信号処理マイコン2
0で生成される。
【0056】信号処理マイコン20で生成されたビデオ
予備データVAUXは、VAUX回路17を介して、合
成回路16に供給される。合成回路16で、フレーミン
グ回路15の出力に、ビデオ予備データVAUXが合成
される。また、信号処理マイコン20で発生されたオー
ディオ予備データAAUXは、AAUX回路19を介し
て、合成回路24に供給される。合成回路24で、フレ
ーミング回路23の出力に、オーディオ予備データAA
UXが合成される。合成回路16および24の出力がス
イッチ26に供給される。
予備データVAUXは、VAUX回路17を介して、合
成回路16に供給される。合成回路16で、フレーミン
グ回路15の出力に、ビデオ予備データVAUXが合成
される。また、信号処理マイコン20で発生されたオー
ディオ予備データAAUXは、AAUX回路19を介し
て、合成回路24に供給される。合成回路24で、フレ
ーミング回路23の出力に、オーディオ予備データAA
UXが合成される。合成回路16および24の出力がス
イッチ26に供給される。
【0057】また、信号処理マイコン20の出力に基づ
き、サブコード回路18で、ID部のデータSIDとA
P3、それにサブコードパックデータSDATAが生成
され、これらがスイッチ26に供給される。また、シン
ク発生回路25で、AV(オーディオ/ビデオ)の各I
D部と、プリシンクおよびポストシンクがそれぞれ生成
され、これがスイッチ26に供給される。また、回路2
5でAP1、AP2が生成され、これが所定のID部に
挿入される。スイッチ26により、回路25の出力と、
ADATA、VDATA、SID、SDATAとが所定
のタイミングで切り替えられる。
き、サブコード回路18で、ID部のデータSIDとA
P3、それにサブコードパックデータSDATAが生成
され、これらがスイッチ26に供給される。また、シン
ク発生回路25で、AV(オーディオ/ビデオ)の各I
D部と、プリシンクおよびポストシンクがそれぞれ生成
され、これがスイッチ26に供給される。また、回路2
5でAP1、AP2が生成され、これが所定のID部に
挿入される。スイッチ26により、回路25の出力と、
ADATA、VDATA、SID、SDATAとが所定
のタイミングで切り替えられる。
【0058】スイッチ回路26の出力がエラー訂正符号
生成回路27に供給される。エラー訂正符号生成回路2
7で、所定のパリティが付加される。エラー訂正符号生
成回路27の出力が乱数化回路29に供給される。乱数
化回路29で、記録データに偏りが出ないように乱数化
が行われる。乱数化回路29の出力が24/25変換回
路30に供給され、24ビットのデータが25ビットに
変換される。これにより、磁気記録再生時に問題となる
直流分が取り除かれる。ここで、更に図示せずもディジ
タル記録に適したPRIV(パーシャルレスポンス、ク
ラス4)のコーディング処理(1/1−D2 )も合わせ
て行われる。
生成回路27に供給される。エラー訂正符号生成回路2
7で、所定のパリティが付加される。エラー訂正符号生
成回路27の出力が乱数化回路29に供給される。乱数
化回路29で、記録データに偏りが出ないように乱数化
が行われる。乱数化回路29の出力が24/25変換回
路30に供給され、24ビットのデータが25ビットに
変換される。これにより、磁気記録再生時に問題となる
直流分が取り除かれる。ここで、更に図示せずもディジ
タル記録に適したPRIV(パーシャルレスポンス、ク
ラス4)のコーディング処理(1/1−D2 )も合わせ
て行われる。
【0059】24/25変換回路30の出力が合成回路
31に供給される。合成回路31で、24/25変換回
路30の出力に、オーディオ/ビデオ、サブコードのシ
ンクパターンが合成される。合成回路31の出力がスイ
ッチ32に供給される。
31に供給される。合成回路31で、24/25変換回
路30の出力に、オーディオ/ビデオ、サブコードのシ
ンクパターンが合成される。合成回路31の出力がスイ
ッチ32に供給される。
【0060】また、VCR全体のモード管理を行うモー
ド処理マイコン34から、APT、SP/LP、PFの
各データが出力され、これがITI回路33に供給され
る。ITI回路33からは、ITIセクタのデータが発
生される。スイッチ32は、これらのデータとアンブル
パターンを、タイミングを見て切り替えている。
ド処理マイコン34から、APT、SP/LP、PFの
各データが出力され、これがITI回路33に供給され
る。ITI回路33からは、ITIセクタのデータが発
生される。スイッチ32は、これらのデータとアンブル
パターンを、タイミングを見て切り替えている。
【0061】スイッチ32により切り替えられたデータ
は、更に、スイッチ35により、ヘッドの切り替えタイ
ミングに応じて切り替えられる。スイッチ35の出力が
ヘッドアンプ36a、36bにより増幅され、ヘッド3
7a、37bに供給される。スイッチ40は、VCR本
体の外部スイッチで、記録、再生等を指示するスイッチ
群である。この中には、SP/LPの記録モードを設定
するスイッチがあり、その結果は、メカ制御マイコン2
8や信号処理マイコン20に指示される。
は、更に、スイッチ35により、ヘッドの切り替えタイ
ミングに応じて切り替えられる。スイッチ35の出力が
ヘッドアンプ36a、36bにより増幅され、ヘッド3
7a、37bに供給される。スイッチ40は、VCR本
体の外部スイッチで、記録、再生等を指示するスイッチ
群である。この中には、SP/LPの記録モードを設定
するスイッチがあり、その結果は、メカ制御マイコン2
8や信号処理マイコン20に指示される。
【0062】このように、この発明が適用されたディジ
タルVCRでは、ディジタル輝度信号(Y)、色差信号
(R−Y、B−Y)が圧縮されてビデオセクタに記録さ
れ、ディジタルオーディオ信号がオーディオセクタに記
録される。また、VAUX、AAUXが記録できる。V
AUXのデータおよびAAUXのデータは、パック構造
で記録される。
タルVCRでは、ディジタル輝度信号(Y)、色差信号
(R−Y、B−Y)が圧縮されてビデオセクタに記録さ
れ、ディジタルオーディオ信号がオーディオセクタに記
録される。また、VAUX、AAUXが記録できる。V
AUXのデータおよびAAUXのデータは、パック構造
で記録される。
【0063】次に、この発明が適用されたディジタルV
CRの再生側の構成について図19および図20図を参
照して説明する。図19において、ヘッド101a、1
01bから得られる信号は、ヘッドアンプ102a、1
02bで増幅され、スイッチ103で切り替えられる。
スイッチ103の出力がイコライザ回路104に供給さ
れる。記録時にテープと磁気ヘッドとの電磁変換特性を
向上させるため、所謂エンファシス処理(例えばパーシ
ャルレスポンス、クラス4)を行っているが、イコライ
ザ回路104はその逆処理を行うものである。
CRの再生側の構成について図19および図20図を参
照して説明する。図19において、ヘッド101a、1
01bから得られる信号は、ヘッドアンプ102a、1
02bで増幅され、スイッチ103で切り替えられる。
スイッチ103の出力がイコライザ回路104に供給さ
れる。記録時にテープと磁気ヘッドとの電磁変換特性を
向上させるため、所謂エンファシス処理(例えばパーシ
ャルレスポンス、クラス4)を行っているが、イコライ
ザ回路104はその逆処理を行うものである。
【0064】イコライザ回路104の出力がA/D変換
器106に供給されると共に、クロック抽出回路105
に供給される。クロック抽出回路105によりクロック
成分が抽出される。この抽出クロックで、イコライザ回
路104の出力がA/D変換器106を用いてディジタ
ル化される。こうして得られた1ビットデータがFIF
O107に書き込まれる。
器106に供給されると共に、クロック抽出回路105
に供給される。クロック抽出回路105によりクロック
成分が抽出される。この抽出クロックで、イコライザ回
路104の出力がA/D変換器106を用いてディジタ
ル化される。こうして得られた1ビットデータがFIF
O107に書き込まれる。
【0065】FIFO107の出力がシンクパターン検
出回路108に供給される。シンクパターン検出回路1
08には、スイッチ109を介して、各エリアのシンク
パターンが供給される。スイッチ109は、タイミング
回路113で切り替えられる。シンクパターン検出回路
108は、所謂フライホイール構成となっており、一度
シンクパターンを検出すると、それから所定のシンクブ
ロック長後に再び同じシンクパターンが来るかどうかを
みている。これが例えば3回以上正しければ真とみなす
ような構成にして、誤検出を防いでいる。
出回路108に供給される。シンクパターン検出回路1
08には、スイッチ109を介して、各エリアのシンク
パターンが供給される。スイッチ109は、タイミング
回路113で切り替えられる。シンクパターン検出回路
108は、所謂フライホイール構成となっており、一度
シンクパターンを検出すると、それから所定のシンクブ
ロック長後に再び同じシンクパターンが来るかどうかを
みている。これが例えば3回以上正しければ真とみなす
ような構成にして、誤検出を防いでいる。
【0066】こうしてシンクパターンが検出されると、
FIFO107の各段の出力からどの部分を抜き出せば
一つのシンクブロックが取り出せるか、そのシフト量が
決定されるので、それを基にスイッチ110により必要
なビットがシンクブロック確定ラッチ111に取り込ま
れる。これにより、取り込んだシンク番号が抽出回路1
12で取り出され、タイミング回路113に入力され
る。この読み込んだシンク番号により、トラック上のど
の位置にヘッドが存在するのかが分かるので、それによ
り、スイッチ109やスイッチ114が切り替えられ
る。
FIFO107の各段の出力からどの部分を抜き出せば
一つのシンクブロックが取り出せるか、そのシフト量が
決定されるので、それを基にスイッチ110により必要
なビットがシンクブロック確定ラッチ111に取り込ま
れる。これにより、取り込んだシンク番号が抽出回路1
12で取り出され、タイミング回路113に入力され
る。この読み込んだシンク番号により、トラック上のど
の位置にヘッドが存在するのかが分かるので、それによ
り、スイッチ109やスイッチ114が切り替えられ
る。
【0067】スイッチ114は、ITIセクタの時に下
側に切り替えられる。分離回路115によりITIシン
クパターンが分離され、ITIデコーダ116に供給さ
れる。ITIのエリアは、コーディングして記録してあ
るので、それをデコードすることにより、APT、SP
/LP、PFの各データを取り出せる。これは、セット
外部の操作キー118が接続されている、セット全体の
動作モード等を決めるモード処理マイコン117に与え
られる。モード処理マイコン117は、メカ制御マイコ
ン128や信号処理マイコン151と連携して、セット
全体のシステムコントロールを行う。
側に切り替えられる。分離回路115によりITIシン
クパターンが分離され、ITIデコーダ116に供給さ
れる。ITIのエリアは、コーディングして記録してあ
るので、それをデコードすることにより、APT、SP
/LP、PFの各データを取り出せる。これは、セット
外部の操作キー118が接続されている、セット全体の
動作モード等を決めるモード処理マイコン117に与え
られる。モード処理マイコン117は、メカ制御マイコ
ン128や信号処理マイコン151と連携して、セット
全体のシステムコントロールを行う。
【0068】A/Vセクタやサブコードセクタの時に
は、スイッチ114は上側に切り替えられている。分離
回路122により各セクタのシンクパターンを抜き出し
た後、24/25逆変換回路123を通して、更に逆乱
数化回路124に供給し、元のデータ列に戻される。こ
うして取り出されるデータがエラー訂正回路125に供
給される。
は、スイッチ114は上側に切り替えられている。分離
回路122により各セクタのシンクパターンを抜き出し
た後、24/25逆変換回路123を通して、更に逆乱
数化回路124に供給し、元のデータ列に戻される。こ
うして取り出されるデータがエラー訂正回路125に供
給される。
【0069】エラー訂正回路125では、エラーデータ
の検出、訂正が行われる。訂正不能なデータには、エラ
ーフラグを付けて出力される。各データは、スイッチ1
26により切り替えられる。
の検出、訂正が行われる。訂正不能なデータには、エラ
ーフラグを付けて出力される。各データは、スイッチ1
26により切り替えられる。
【0070】回路127は、A/VセクタのID部と、
プリシンク、ポストシンクの各シンクを担当するもの
で、ここで、シンク番号、トラック番号それにプリシン
ク、ポストシンクの各シンクに格納されていたSP/L
Pの各信号が抜き出される。これらは、タイミング回路
113に与えられ各種タイミングを作り出す。
プリシンク、ポストシンクの各シンクを担当するもの
で、ここで、シンク番号、トラック番号それにプリシン
ク、ポストシンクの各シンクに格納されていたSP/L
Pの各信号が抜き出される。これらは、タイミング回路
113に与えられ各種タイミングを作り出す。
【0071】更に、回路127でAP1、AP2が抜き
出され、それがモード処理マイコンに渡され、フォーマ
ットがチェックされる。AP1、AP2=000の時に
は、それぞれ、エリア2が画像データエリアとして定義
され、通常どうり動作されるが、それ以外の時には、警
告処理等のウォーニング動作が行われる。
出され、それがモード処理マイコンに渡され、フォーマ
ットがチェックされる。AP1、AP2=000の時に
は、それぞれ、エリア2が画像データエリアとして定義
され、通常どうり動作されるが、それ以外の時には、警
告処理等のウォーニング動作が行われる。
【0072】SP/LPについては、ITIから得られ
たものと比較検討がモード処理マイコン117で行われ
る。ITIエリアには、その中のTIAエリアに3回S
P/LP情報が書かれており、それだけで多数決処理等
により信頼性が高められている。プリシンクは、オーデ
ィオおよびビデオにそれぞれ2シンクづつあり,計4箇
所SP/LP情報が書かれている。ここにも、そこだけ
で多数決が取られ、信頼性が高められる。そして、最終
的に両者が一致しない場合には、ITIエリアのものを
優先して採用する。
たものと比較検討がモード処理マイコン117で行われ
る。ITIエリアには、その中のTIAエリアに3回S
P/LP情報が書かれており、それだけで多数決処理等
により信頼性が高められている。プリシンクは、オーデ
ィオおよびビデオにそれぞれ2シンクづつあり,計4箇
所SP/LP情報が書かれている。ここにも、そこだけ
で多数決が取られ、信頼性が高められる。そして、最終
的に両者が一致しない場合には、ITIエリアのものを
優先して採用する。
【0073】ビデオセクタからの再生データは、図20
のスイッチ129によりビデオデータとVAUXデータ
に切り分けられる。ビデオデータは、エラーフラグと共
にデフレーミング回路130に供給される。デフレーミ
ング回路130は、フレーミングの逆変換をするところ
である。
のスイッチ129によりビデオデータとVAUXデータ
に切り分けられる。ビデオデータは、エラーフラグと共
にデフレーミング回路130に供給される。デフレーミ
ング回路130は、フレーミングの逆変換をするところ
である。
【0074】画像データは、データ逆圧縮符号化部(圧
縮符号の復号部)に供給される。つまり、逆量子化回路
131、逆圧縮回路132を通して、圧縮前のデータに
戻される。次にデシャッフリング回路133およびデブ
ロッキング回路134により、データが元の画像空間配
置に戻される。
縮符号の復号部)に供給される。つまり、逆量子化回路
131、逆圧縮回路132を通して、圧縮前のデータに
戻される。次にデシャッフリング回路133およびデブ
ロッキング回路134により、データが元の画像空間配
置に戻される。
【0075】デシャッフリング以降は、輝度信号(Y)
と色差信号(R−Y、B−Y)の3系統に分けて処理が
行われる。そして、D/A変換器135a、135b、
135cにより、アナログ信号に戻される。この時、発
振回路139と分周器140で分周した出力が用いられ
る。つまり、輝度信号(Y)は13.5MHz、色差信
号R−Y、B−Yは6.75MHz又は3.375MH
zが用いられる。
と色差信号(R−Y、B−Y)の3系統に分けて処理が
行われる。そして、D/A変換器135a、135b、
135cにより、アナログ信号に戻される。この時、発
振回路139と分周器140で分周した出力が用いられ
る。つまり、輝度信号(Y)は13.5MHz、色差信
号R−Y、B−Yは6.75MHz又は3.375MH
zが用いられる。
【0076】こうして得られた信号は、Y/C合成回路
136で合成され、同期信号発生回路141の同期信号
出力と合成回路137にてさらに合成される。そして、
コンポジットアナログビデオ信号として出力端子142
から出力される。
136で合成され、同期信号発生回路141の同期信号
出力と合成回路137にてさらに合成される。そして、
コンポジットアナログビデオ信号として出力端子142
から出力される。
【0077】オーディオセクタからの再生データは、ス
イッチ143によりオーディオデータとAAUXデータ
に切り分けられる。オーディオデータは、次のデシャッ
フリング回路145で元の時間軸上に戻される。この
時、必要に応じて、エラーフラグを基にオーディオデー
タの補間処理が行われる。この信号は、D/A変換器1
46に供給され、アナログオーディオ信号に戻される。
そして、画像データとリップシンク等のタイミングを取
りながら、出力端子147から出力される。
イッチ143によりオーディオデータとAAUXデータ
に切り分けられる。オーディオデータは、次のデシャッ
フリング回路145で元の時間軸上に戻される。この
時、必要に応じて、エラーフラグを基にオーディオデー
タの補間処理が行われる。この信号は、D/A変換器1
46に供給され、アナログオーディオ信号に戻される。
そして、画像データとリップシンク等のタイミングを取
りながら、出力端子147から出力される。
【0078】スイッチ129および143により切り分
けられたVAUX、AAUXの各データは、VAUX回
路148、AAUX回路150に供給されて、エラーフ
ラグを参照しながら、多数回書き時の多数決処理等の前
処理が行われる。サブコードセクタのID部とデータ部
は、サブコード回路149に供給される。ここでも、エ
ラーフラグを参照しながら多数決処理等の前処理が行わ
れる。その後、信号処理マイコン151に供給され、最
終的な読み取り動作が行われる。
けられたVAUX、AAUXの各データは、VAUX回
路148、AAUX回路150に供給されて、エラーフ
ラグを参照しながら、多数回書き時の多数決処理等の前
処理が行われる。サブコードセクタのID部とデータ部
は、サブコード回路149に供給される。ここでも、エ
ラーフラグを参照しながら多数決処理等の前処理が行わ
れる。その後、信号処理マイコン151に供給され、最
終的な読み取り動作が行われる。
【0079】次に、上述のディジタルVCRのディジタ
ルオーディオ信号の記録フォーマットについて説明す
る。まず、オーディオモードとしては、48kHz、4
4.1kHz、32kHzのサンプリング周波数で、16ビ
ットリニア量子化と、32kHz、12ビットノンリニア
量子化との二つのモードが規定される。データ量は、
(2:1)の関係にある。さらに、業務用として20ビ
ットモードが用意されている。
ルオーディオ信号の記録フォーマットについて説明す
る。まず、オーディオモードとしては、48kHz、4
4.1kHz、32kHzのサンプリング周波数で、16ビ
ットリニア量子化と、32kHz、12ビットノンリニア
量子化との二つのモードが規定される。データ量は、
(2:1)の関係にある。さらに、業務用として20ビ
ットモードが用意されている。
【0080】図11のように1トラック当り9シンクブ
ロックのオーディオデータを格納するエリアがあり、こ
のエリアに対して、 72×9=648バイト 格納できる。5トラックでは、 648×5=3240バイト 格納できる。この容量は、1ビデオフレームのオーディ
オ信号をディジタル化したものを格納可能なものであ
る。つまり、5トラック(60Hz方式)、6トラック
(50Hz方式)当り、16ビットモードで1チャンネル
分のディジタルオーディオ信号、12ビットモードで2
チャンネル分のディジタルオーディオ信号を格納できる
容量である。以下の説明では、5トラックを例に説明す
る。
ロックのオーディオデータを格納するエリアがあり、こ
のエリアに対して、 72×9=648バイト 格納できる。5トラックでは、 648×5=3240バイト 格納できる。この容量は、1ビデオフレームのオーディ
オ信号をディジタル化したものを格納可能なものであ
る。つまり、5トラック(60Hz方式)、6トラック
(50Hz方式)当り、16ビットモードで1チャンネル
分のディジタルオーディオ信号、12ビットモードで2
チャンネル分のディジタルオーディオ信号を格納できる
容量である。以下の説明では、5トラックを例に説明す
る。
【0081】図21Aは、HD記録VCRのオーディオ
トラックの模式図である。四角1つが5トラック分の量
のオーディオデータを格納できる容量を表している。H
D記録フォーマットでは、20トラックが1ビデオフレ
ームであるので、四角が4個形成される。16ビットモ
ードでは、この四角1つ当り1チャンネル分のデータ量
と対応するので、計4チャンネル(CH1、CH2、C
H3、CH4)のオーディオデータをそれぞれ入れるこ
とができる。12ビットモードでは、5トラック当り2
チャンネル分入るので、計8チャンネル(CH1〜CH
8)の格納エリアが生じる。
トラックの模式図である。四角1つが5トラック分の量
のオーディオデータを格納できる容量を表している。H
D記録フォーマットでは、20トラックが1ビデオフレ
ームであるので、四角が4個形成される。16ビットモ
ードでは、この四角1つ当り1チャンネル分のデータ量
と対応するので、計4チャンネル(CH1、CH2、C
H3、CH4)のオーディオデータをそれぞれ入れるこ
とができる。12ビットモードでは、5トラック当り2
チャンネル分入るので、計8チャンネル(CH1〜CH
8)の格納エリアが生じる。
【0082】SD記録VCRでは、図21Bに示すよう
に、1ビデオフレームが10トラックであるために、H
D記録VCRと比して、記録可能なオーディオデータ
は、半分のチャンネル数となる。2チャンネルの記録が
できるSDオーディオフォーマットをSD2chと称
し、4チャンネルの記録ができるSDオーディオフォー
マットをSD4chと称し、4チャンネルの記録ができ
るHDオーディオフォーマットをHD4chと称し、8
チャンネルの記録ができるHDオーディオフォーマット
をHD8chと称する。さらに、図22に業務用20ビ
ットモードを示す。この業務用20ビットモードでは、
HD記録で3チャンネル分のディジタルオーディオ信
号、SD記録で1チャンネル分のディジタルオーディオ
信号を記録できる。
に、1ビデオフレームが10トラックであるために、H
D記録VCRと比して、記録可能なオーディオデータ
は、半分のチャンネル数となる。2チャンネルの記録が
できるSDオーディオフォーマットをSD2chと称
し、4チャンネルの記録ができるSDオーディオフォー
マットをSD4chと称し、4チャンネルの記録ができ
るHDオーディオフォーマットをHD4chと称し、8
チャンネルの記録ができるHDオーディオフォーマット
をHD8chと称する。さらに、図22に業務用20ビ
ットモードを示す。この業務用20ビットモードでは、
HD記録で3チャンネル分のディジタルオーディオ信
号、SD記録で1チャンネル分のディジタルオーディオ
信号を記録できる。
【0083】ここで、実際にディジタルオーディオ信号
をテープ上に記録する場合、テープ上の連続する20ト
ラックの先頭から5トラック毎に図21Aに示すよう
に、各チャンネルのディジタルオーディオ信号を順番に
記録することができる。これは、一つの記録方法であっ
て、複数チャンネルのデータを5トラック内あるいは1
トラック内に混在して記録することも可能である。さら
に、上述のように、各チャンネル内で、オーディオデー
タのシャッフリングが行なわれる。これらの処理は、テ
ープ上の傷、ヘッドのクロッグ等により生じるエラーの
影響を低減することを目的としてなされる。この発明に
とって必要なことは、所定量のディジタルオーディオ信
号を、チャンネル毎に独立して記録できるエリアが記録
フォーマット中に存在することである。
をテープ上に記録する場合、テープ上の連続する20ト
ラックの先頭から5トラック毎に図21Aに示すよう
に、各チャンネルのディジタルオーディオ信号を順番に
記録することができる。これは、一つの記録方法であっ
て、複数チャンネルのデータを5トラック内あるいは1
トラック内に混在して記録することも可能である。さら
に、上述のように、各チャンネル内で、オーディオデー
タのシャッフリングが行なわれる。これらの処理は、テ
ープ上の傷、ヘッドのクロッグ等により生じるエラーの
影響を低減することを目的としてなされる。この発明に
とって必要なことは、所定量のディジタルオーディオ信
号を、チャンネル毎に独立して記録できるエリアが記録
フォーマット中に存在することである。
【0084】図23にSD2ch、図24にSD4c
h、HD4chフォーマットの記録例のいくつかを示
す。ここで、SD2chの四角は、5トラック分の容量
のデータ格納エリアを示し、SD4chの四角は、2個
づつペアで5トラック分の容量のデータ格納エリアを示
し、HD4chの四角は、1つで5トラック分の容量の
データ格納エリアを表す。図23のSD2chでは、各
5トラックに対してL(左チャンネル)、R(右チャン
ネル)を記録できる。また、M(モノラル)の場合は、
5トラック分の空きエリアが生じる。異なるモノラルを
5トラックに対してそれぞれ記録することもできる。
h、HD4chフォーマットの記録例のいくつかを示
す。ここで、SD2chの四角は、5トラック分の容量
のデータ格納エリアを示し、SD4chの四角は、2個
づつペアで5トラック分の容量のデータ格納エリアを示
し、HD4chの四角は、1つで5トラック分の容量の
データ格納エリアを表す。図23のSD2chでは、各
5トラックに対してL(左チャンネル)、R(右チャン
ネル)を記録できる。また、M(モノラル)の場合は、
5トラック分の空きエリアが生じる。異なるモノラルを
5トラックに対してそれぞれ記録することもできる。
【0085】さらに、SD4chおよびHD4chの場
合における記録例を示す図24において、Cで表すもの
は、センタースピーカに対して供給されるオーディオチ
ャンネルを表す。例えば映画ソフトの場合では、台詞が
このチャンネルCに含まれる。また、Sは、サイドを意
味し、視聴者の耳の横のスピーカに対するチャンネルで
ある。Rは、リアを意味し、視聴者の耳の後方のスピー
カに対するチャンネルである。LsおよびRsは、視聴
者の耳の斜め後方に配置されるスピーカに対するチャン
ネルである。図24中の「2way stereo」の記録例は、
2ケ国語の再生に使用できる。
合における記録例を示す図24において、Cで表すもの
は、センタースピーカに対して供給されるオーディオチ
ャンネルを表す。例えば映画ソフトの場合では、台詞が
このチャンネルCに含まれる。また、Sは、サイドを意
味し、視聴者の耳の横のスピーカに対するチャンネルで
ある。Rは、リアを意味し、視聴者の耳の後方のスピー
カに対するチャンネルである。LsおよびRsは、視聴
者の耳の斜め後方に配置されるスピーカに対するチャン
ネルである。図24中の「2way stereo」の記録例は、
2ケ国語の再生に使用できる。
【0086】この図23および図24から分かるよう
に、データ格納エリアに対して、どのようなデータを格
納するかの組合わせは、複雑で種々の方式がある。3個
以上のスピーカを使うステレオ(3/0ステレオ、3/
1ステレオ、2/2ステレオ、3/1ステレオ)のスピ
ーカの配置を図25に示す。サラウンドが一つの場合に
は、同一の信号を2個のスピーカに加え、視聴者の耳の
横に置く方式(CCIR推薦)と、斜め後ろに置く方式
(MUSE推薦)の2つがある。
に、データ格納エリアに対して、どのようなデータを格
納するかの組合わせは、複雑で種々の方式がある。3個
以上のスピーカを使うステレオ(3/0ステレオ、3/
1ステレオ、2/2ステレオ、3/1ステレオ)のスピ
ーカの配置を図25に示す。サラウンドが一つの場合に
は、同一の信号を2個のスピーカに加え、視聴者の耳の
横に置く方式(CCIR推薦)と、斜め後ろに置く方式
(MUSE推薦)の2つがある。
【0087】さて、従来では、アナログ信号を使ったア
ナログミックスによるサラウンドが主流であったが(ド
ルビーサラウンドが有名)、画像が高度化するにつれ
(特にSFX)、セパレーションが悪い、多チャンネル
が無理、ダイナミックレンジが取れない等、種々の問題
が顕著になってきた。そこで最近は、図26に示すよう
に、映画館での多チャンネルデジタルサラウンドが提案
されあるいは、一部実用化されている。図26は、映画
館用の8チャンネルステレオの例を示している。図26
において、WOは、超低音再生用スピーカ(所謂スーパ
ーウーファー)に対するチャンネルである。図26中の
LCおよびRCを除いたものが6チャンネルステレオで
ある。
ナログミックスによるサラウンドが主流であったが(ド
ルビーサラウンドが有名)、画像が高度化するにつれ
(特にSFX)、セパレーションが悪い、多チャンネル
が無理、ダイナミックレンジが取れない等、種々の問題
が顕著になってきた。そこで最近は、図26に示すよう
に、映画館での多チャンネルデジタルサラウンドが提案
されあるいは、一部実用化されている。図26は、映画
館用の8チャンネルステレオの例を示している。図26
において、WOは、超低音再生用スピーカ(所謂スーパ
ーウーファー)に対するチャンネルである。図26中の
LCおよびRCを除いたものが6チャンネルステレオで
ある。
【0088】図26の映画館用の多チャンネルステレオ
を家庭用に展開した模式図が図27である。家庭あるい
は小劇場において、ビデオプロジェクタを使用したビデ
オソフトを再生するシステムとして、図27の配置を使
用できる。スーパーウーファーは、どこに配置しても構
わない。これは、人間の耳は、超低音に対しては、方向
性を感じることができないからである。
を家庭用に展開した模式図が図27である。家庭あるい
は小劇場において、ビデオプロジェクタを使用したビデ
オソフトを再生するシステムとして、図27の配置を使
用できる。スーパーウーファーは、どこに配置しても構
わない。これは、人間の耳は、超低音に対しては、方向
性を感じることができないからである。
【0089】図27中の2/4ステレオでは、Lおよび
Rチャンネルのスピーカは、視聴者に対して60°の角
間隔で配置され、Ls1 およびRs1 のスピーカが視聴
者の真横にそれぞれ配置され、Ls2 およびRs2 のス
ピーカが視聴者の45°斜め後方にそれぞれ配置され
る。また、3/2(6ch)ステレオでは、LおよびR
のスピーカが視聴者に対して60°の角間隔で配置さ
れ、LsおよびRsのスピーカが45°斜め後方にそれ
ぞれ配置される。5/2(8ch)ステレオの場合で
は、3/2ステレオに対して、LCおよびRCのチャン
ネルのスピーカが付加される。
Rチャンネルのスピーカは、視聴者に対して60°の角
間隔で配置され、Ls1 およびRs1 のスピーカが視聴
者の真横にそれぞれ配置され、Ls2 およびRs2 のス
ピーカが視聴者の45°斜め後方にそれぞれ配置され
る。また、3/2(6ch)ステレオでは、LおよびR
のスピーカが視聴者に対して60°の角間隔で配置さ
れ、LsおよびRsのスピーカが45°斜め後方にそれ
ぞれ配置される。5/2(8ch)ステレオの場合で
は、3/2ステレオに対して、LCおよびRCのチャン
ネルのスピーカが付加される。
【0090】上述の6chあるいは8chのオーディオ
信号を記録するフォーマットとしては、HD8chフォ
ーマットを利用できる。すなわち、この記録フォーマッ
トには、8チャンネル分のデータを独立に格納できるエ
リアが存在するので、図28に示すように、6チャンネ
ルステレオあるいは8チャンネルステレオを記録でき
る。6chの場合では、2チャンネル分の空きエリアが
生じる。
信号を記録するフォーマットとしては、HD8chフォ
ーマットを利用できる。すなわち、この記録フォーマッ
トには、8チャンネル分のデータを独立に格納できるエ
リアが存在するので、図28に示すように、6チャンネ
ルステレオあるいは8チャンネルステレオを記録でき
る。6chの場合では、2チャンネル分の空きエリアが
生じる。
【0091】この発明は、このように生じた空きエリア
に対して、互いに関連する他の複数チャンネルの信号を
所定の比率でミックスした合成オーディオ信号のチャン
ネルを挿入するものである。つまり、上述した記録フォ
ーマット中のSD4ch、HD4ch、HD8chを利
用する。図29は、SD4chおよびHD4chの例を
示す。図29において、上から順に、M(モノラル)お
よびMMIX (ミックスモノラル)を記録する例、L、R
およびMMIX を記録する例、L、R、MおよびMMIX を
記録する例を示す。これらの空きチャンネルに対する合
成オーディオ信号の挿入は、記録時になされる。
に対して、互いに関連する他の複数チャンネルの信号を
所定の比率でミックスした合成オーディオ信号のチャン
ネルを挿入するものである。つまり、上述した記録フォ
ーマット中のSD4ch、HD4ch、HD8chを利
用する。図29は、SD4chおよびHD4chの例を
示す。図29において、上から順に、M(モノラル)お
よびMMIX (ミックスモノラル)を記録する例、L、R
およびMMIX を記録する例、L、R、MおよびMMIX を
記録する例を示す。これらの空きチャンネルに対する合
成オーディオ信号の挿入は、記録時になされる。
【0092】図30は、HD8chの記録フォーマット
を使用して、5あるいは6チャンネルのディジタルオー
ディオ信号と、それらを所定の比率でミックスしたミッ
クスオーディオ信号を記録するいくつかの例を示す。図
30には、上から順に、2/4ステレオ、3/1ステレ
オ+WO(5chステレオ)、3/2ステレオ+WO
(6chステレオ)、3/2ステレオ(5chステレ
オ)(3個記載されている)を記録するとともに、空き
チャンネルに対して合成オーディオデータを記録する配
置の例が示されている。合成オーディオ信号のモード
は、図30の上から順に、2/0ステレオ、2/0ステ
レオ+モノラル、2/0ステレオ、3/0ステレオ、2
/1ステレオ、2/0ステレオ+モノラルである。
を使用して、5あるいは6チャンネルのディジタルオー
ディオ信号と、それらを所定の比率でミックスしたミッ
クスオーディオ信号を記録するいくつかの例を示す。図
30には、上から順に、2/4ステレオ、3/1ステレ
オ+WO(5chステレオ)、3/2ステレオ+WO
(6chステレオ)、3/2ステレオ(5chステレ
オ)(3個記載されている)を記録するとともに、空き
チャンネルに対して合成オーディオデータを記録する配
置の例が示されている。合成オーディオ信号のモード
は、図30の上から順に、2/0ステレオ、2/0ステ
レオ+モノラル、2/0ステレオ、3/0ステレオ、2
/1ステレオ、2/0ステレオ+モノラルである。
【0093】より少ないチャンネルへの変換のための音
声信号の合成比の一例については、CCIRのREC 77
5に既に研究結果がまとめられ公表されている。この文
献によると、例えば3/2ステレオのチャンネル(L、
R、C、Ls、Rs)をより少ないチャンネルへ変換す
る時に、元の各チャンネルに対して乗じられる係数が以
下の値とされている。
声信号の合成比の一例については、CCIRのREC 77
5に既に研究結果がまとめられ公表されている。この文
献によると、例えば3/2ステレオのチャンネル(L、
R、C、Ls、Rs)をより少ないチャンネルへ変換す
る時に、元の各チャンネルに対して乗じられる係数が以
下の値とされている。
【0094】まず、モノラルミックス信号MMIX は、 MMIX =0.7071・L+0.7071・R+1.0000・C+0.5000
・Ls+0.5000・Rs・・・(1) で得られる。
・Ls+0.5000・Rs・・・(1) で得られる。
【0095】ステレオミックス(2/0ステレオ)信号
は、 LMIX =1.0000・L+0.0000・R+0.7071・C+0.7071
・Ls+0.0000・Rs・・・(2) RMIX =0.0000・L+1.0000・R+0.7071・C+0.0000
・Ls+0.7071・Rs・・・(3) で得られる。
は、 LMIX =1.0000・L+0.0000・R+0.7071・C+0.7071
・Ls+0.0000・Rs・・・(2) RMIX =0.0000・L+1.0000・R+0.7071・C+0.0000
・Ls+0.7071・Rs・・・(3) で得られる。
【0096】ステレオミックス(3/0ステレオ)信号
は、次の式で計算される。 LMIX =1.0000・L+0.0000・R+0.0000・C+0.7071
・Ls+0.0000・Rs・・・(4) RMIX =0.0000・L+1.0000・R+0.0000・C+0.0000
・Ls+0.7071・Rs・・・(5) CMIX =0.0000・L+0.0000・R+1.0000・C+0.0000
・Ls+0.0000・Rs・・・(6)
は、次の式で計算される。 LMIX =1.0000・L+0.0000・R+0.0000・C+0.7071
・Ls+0.0000・Rs・・・(4) RMIX =0.0000・L+1.0000・R+0.0000・C+0.0000
・Ls+0.7071・Rs・・・(5) CMIX =0.0000・L+0.0000・R+1.0000・C+0.0000
・Ls+0.0000・Rs・・・(6)
【0097】ステレオミックス(2/1ステレオ)信号
は、次の式で計算される。 LMIX =1.0000・L+0.0000・R+0.7071・C+0.0000
・Ls+0.0000・Rs・・・(7) RMIX =0.0000・L+1.0000・R+0.7071・C+0.0000
・Ls+0.0000・Rs・・・(8) SMIX =0.0000・L+0.0000・R+0.0000・C+0.7071
・Ls+0.7071・Rs・・・(9)
は、次の式で計算される。 LMIX =1.0000・L+0.0000・R+0.7071・C+0.0000
・Ls+0.0000・Rs・・・(7) RMIX =0.0000・L+1.0000・R+0.7071・C+0.0000
・Ls+0.0000・Rs・・・(8) SMIX =0.0000・L+0.0000・R+0.0000・C+0.7071
・Ls+0.7071・Rs・・・(9)
【0098】このように記録されたテープの再生時に
は、図8Aの50(FFh)のAAUX SOURCE
パック内のオーディオモード識別ビット(AUDIO
MODE、CH、MIX等)により、容易にこれらの記
録パックを認識できる。ユーザの設定により、または出
力ピンジャックの接続状況を自動識別して、VCR内の
モード処理マイコン117の制御によって、多チャンネ
ルステレオのオーディオ信号および合成オーディオ信号
が選択的に出力される。
は、図8Aの50(FFh)のAAUX SOURCE
パック内のオーディオモード識別ビット(AUDIO
MODE、CH、MIX等)により、容易にこれらの記
録パックを認識できる。ユーザの設定により、または出
力ピンジャックの接続状況を自動識別して、VCR内の
モード処理マイコン117の制御によって、多チャンネ
ルステレオのオーディオ信号および合成オーディオ信号
が選択的に出力される。
【0099】従って、小劇場等の多チャンネルステレオ
の再生システムを備えるユーザは、多チャンネルステレ
オの再生が可能で、臨場感に富んだオーディオを楽しむ
ことができる。一方、2チャンネルステレオの再生シス
テムしか持たないユーザは、ミックスオーディオ信号を
VCRから出力させることによって、支障なくオーディ
オを再生できる。しかも、VCRがチャンネル数を変換
するための演算回路等のハードウエアを持つ必要がな
く、合成時のエラーによる品質の低下のおそれがない。
の再生システムを備えるユーザは、多チャンネルステレ
オの再生が可能で、臨場感に富んだオーディオを楽しむ
ことができる。一方、2チャンネルステレオの再生シス
テムしか持たないユーザは、ミックスオーディオ信号を
VCRから出力させることによって、支障なくオーディ
オを再生できる。しかも、VCRがチャンネル数を変換
するための演算回路等のハードウエアを持つ必要がな
く、合成時のエラーによる品質の低下のおそれがない。
【0100】さらに、再生時にあるチャンネルの成分が
失われた場合は、上述の(1)式〜(9)式の逆マトリ
クス演算を行なうことによって、この失われたチャンネ
ルのオーディオデータを復元することができる。例えば
5チャンネルステレオ信号と、L、R、Cのステレオミ
ックス信号LMIX 、RMIX 、CMIX が図30のように記
録されたテープの場合、再生時にR信号が失われたとす
ると、式(4)、(5)および(6)にL、C、Ls、
Rsの各信号と、L、R、Cのステレオミックス信号L
MIX 、RMIX 、CMIX を代入して連立方程式を解けば、
失われたR信号を求めることができる。
失われた場合は、上述の(1)式〜(9)式の逆マトリ
クス演算を行なうことによって、この失われたチャンネ
ルのオーディオデータを復元することができる。例えば
5チャンネルステレオ信号と、L、R、Cのステレオミ
ックス信号LMIX 、RMIX 、CMIX が図30のように記
録されたテープの場合、再生時にR信号が失われたとす
ると、式(4)、(5)および(6)にL、C、Ls、
Rsの各信号と、L、R、Cのステレオミックス信号L
MIX 、RMIX 、CMIX を代入して連立方程式を解けば、
失われたR信号を求めることができる。
【0101】なお、図22の業務用20ビットモードに
対してもこの発明を適用することができる。すなわち、
このモードでは、CH3をモノラルミックス用等に使う
ことができる。
対してもこの発明を適用することができる。すなわち、
このモードでは、CH3をモノラルミックス用等に使う
ことができる。
【0102】また、WOの超低周波成分については、適
当な比率でモノラルミックス、ステレオミックスに合成
しても良く、さらに、通常のステレオでは、再生できな
い周波数なので、カットしても差支えない。
当な比率でモノラルミックス、ステレオミックスに合成
しても良く、さらに、通常のステレオでは、再生できな
い周波数なので、カットしても差支えない。
【0103】上述のようなオーディオ信号の処理のため
の構成について、図31および図32を参照して説明す
る。図31は、記録側の構成を示し、記録フォーマット
としては、図31の下部に示す6chステレオで、空き
チャンネルにLMIX およびRMIX を挿入するものを想定
している。
の構成について、図31および図32を参照して説明す
る。図31は、記録側の構成を示し、記録フォーマット
としては、図31の下部に示す6chステレオで、空き
チャンネルにLMIX およびRMIX を挿入するものを想定
している。
【0104】201〜206で示す入力端子に対して、
6chの各チャンネルのアナログオーディオ信号がそれ
ぞれ供給される。これらの信号がフィルタ部211(H
PFがハイパスフィルタ、LPFがローパスフィルタを
表す)を介してA/D変換部212に供給される。この
A/D変換部212は、図18中のA/D変換部21と
対応している。A/D変換部212でディジタル信号と
変換された各チャンネルのディジタルオーディオ信号の
うち、C、Ls、RsおよびWOのチャンネルが乗算器
213、214、215および216にそれぞれ供給さ
れる。
6chの各チャンネルのアナログオーディオ信号がそれ
ぞれ供給される。これらの信号がフィルタ部211(H
PFがハイパスフィルタ、LPFがローパスフィルタを
表す)を介してA/D変換部212に供給される。この
A/D変換部212は、図18中のA/D変換部21と
対応している。A/D変換部212でディジタル信号と
変換された各チャンネルのディジタルオーディオ信号の
うち、C、Ls、RsおよびWOのチャンネルが乗算器
213、214、215および216にそれぞれ供給さ
れる。
【0105】乗算器213、214および215に対し
ては、0.7071の係数が供給される。乗算器216には、
適当な係数αが供給される。そして、乗算器213、2
14、215、216の出力信号の所定のものが加算器
221および222に供給される。加算器221の出力
には、合成オーディオ信号LMIX が得られ、加算器22
2の出力には、合成オーディオ信号RMIX が得られる。
乗算器213、214および215と加算器221およ
び222の処理は、上述の式(2)および式(3)に従
って合成オーディオ信号を形成する。実際の乗算および
加算は、オーディオ用のDSP(Digital Signal Proces
sor)で簡単に実現できる。
ては、0.7071の係数が供給される。乗算器216には、
適当な係数αが供給される。そして、乗算器213、2
14、215、216の出力信号の所定のものが加算器
221および222に供給される。加算器221の出力
には、合成オーディオ信号LMIX が得られ、加算器22
2の出力には、合成オーディオ信号RMIX が得られる。
乗算器213、214および215と加算器221およ
び222の処理は、上述の式(2)および式(3)に従
って合成オーディオ信号を形成する。実際の乗算および
加算は、オーディオ用のDSP(Digital Signal Proces
sor)で簡単に実現できる。
【0106】元の6チャンネルのディジタルオーディオ
信号と合成オーディオ信号とがスイッチ回路220を介
して時分割的にシャッフリング回路231に供給され
る。これによって、空きエリアに対して、合成オーディ
オ信号が挿入される。このシャッフリング回路231に
対してフレーミング回路232、混合回路234が順次
接続される。シャッフリング回路231には、8チャン
ネル分のメモリが含まれる。これらの回路は、図18中
の回路22、23および24と対応するものである。こ
のような図31の記録側回路は、VCR内部に備えても
良いが、この発明の主旨からして、ソフトテープ作成の
ためのマスターテープ録画部と考えてよい。
信号と合成オーディオ信号とがスイッチ回路220を介
して時分割的にシャッフリング回路231に供給され
る。これによって、空きエリアに対して、合成オーディ
オ信号が挿入される。このシャッフリング回路231に
対してフレーミング回路232、混合回路234が順次
接続される。シャッフリング回路231には、8チャン
ネル分のメモリが含まれる。これらの回路は、図18中
の回路22、23および24と対応するものである。こ
のような図31の記録側回路は、VCR内部に備えても
良いが、この発明の主旨からして、ソフトテープ作成の
ためのマスターテープ録画部と考えてよい。
【0107】図32は、再生側回路の一例の構成を示
す。これは、図19および図20のオーディオ部を詳細
に描いたものであり、6チャンネルに対応する出力ピン
ジャック247を有するディジタルVCRに設けられ
る。図20中のスイッチ143、デフレーミング回路1
44、デシャッフリング回路145、D/A変換器14
6、出力端子147が図32では、それぞれ243、2
44、245、246、247で表されている。
す。これは、図19および図20のオーディオ部を詳細
に描いたものであり、6チャンネルに対応する出力ピン
ジャック247を有するディジタルVCRに設けられ
る。図20中のスイッチ143、デフレーミング回路1
44、デシャッフリング回路145、D/A変換器14
6、出力端子147が図32では、それぞれ243、2
44、245、246、247で表されている。
【0108】図32に示すように、信号処理マイコン2
51(図20では、151)でまとめられたAAUXデ
ータは、モード処理マイコン117へ送られる。このマ
イコン117には、出力ピンジャック247から接続情
報が入力されている。AAUX内のオーディオモードか
ら、オーディオ信号の記録パターンを知り、各々の出力
ピンへスイッチ256により配分する。出力ピンジャッ
ク247には、オーディオアンプ、スピーカ等のオーデ
ィオ再生装置が接続されうる。さらに、この出力ピンジ
ャック247の接続状況からスイッチ255a、255
b、256を切り替えて、ステレオミックスオーディオ
信号か多チャンネルステレオ信号かを切り替える。
51(図20では、151)でまとめられたAAUXデ
ータは、モード処理マイコン117へ送られる。このマ
イコン117には、出力ピンジャック247から接続情
報が入力されている。AAUX内のオーディオモードか
ら、オーディオ信号の記録パターンを知り、各々の出力
ピンへスイッチ256により配分する。出力ピンジャッ
ク247には、オーディオアンプ、スピーカ等のオーデ
ィオ再生装置が接続されうる。さらに、この出力ピンジ
ャック247の接続状況からスイッチ255a、255
b、256を切り替えて、ステレオミックスオーディオ
信号か多チャンネルステレオ信号かを切り替える。
【0109】接続状況の把握には種々の方法が可能であ
る。例えばピンジャックにスイッチが付属したものを使
用し、ピンコードが接続されたらこのスイッチがオンす
るような部品を使用するのが最も簡単である。接点等の
トラブルを特に回避したい場合には、フォトインタラプ
タ(LEDやランプ等の光源にそれを受光するフォトダ
イオードを設置し、その光路を遮断するかしないかをO
N・OFFの信号に変換する素子)を用いたピンジャッ
クを用意してもよい。また、自動的に識別する代わり
に、ユーザが設定した状態から接続状況を知るようにし
ても良い。
る。例えばピンジャックにスイッチが付属したものを使
用し、ピンコードが接続されたらこのスイッチがオンす
るような部品を使用するのが最も簡単である。接点等の
トラブルを特に回避したい場合には、フォトインタラプ
タ(LEDやランプ等の光源にそれを受光するフォトダ
イオードを設置し、その光路を遮断するかしないかをO
N・OFFの信号に変換する素子)を用いたピンジャッ
クを用意してもよい。また、自動的に識別する代わり
に、ユーザが設定した状態から接続状況を知るようにし
ても良い。
【0110】失われたデータに対しての逆演算による復
元は、DSP257とデシャッフリング回路245の内
部のメモリとの間でなされる。この場合、有限な演算時
間が必要なために、画像信号とのリップシンク合わせを
逆演算による復元を行なわない場合と比べて、多少遅ら
せる必要がある。
元は、DSP257とデシャッフリング回路245の内
部のメモリとの間でなされる。この場合、有限な演算時
間が必要なために、画像信号とのリップシンク合わせを
逆演算による復元を行なわない場合と比べて、多少遅ら
せる必要がある。
【0111】図32の再生回路は、6チャンネルに対応
した出力ピンジャックを有するディジタルVCRの例で
あり、空きエリアに合成オーディオデータが挿入された
テープを再生する場合に適用される。しかしながら、こ
の発明は、空きエリアに合成オーディオデータが挿入さ
れたテープに限らず、例えば8チャンネルステレオのオ
ーディオデータが別個のエリアに記録されたテープ(例
えば図28における5/2ステレオ+WO)を再生する
ことが可能なディジタルVCRに対しても適用できる。
かかるこの発明の他の実施例の再生回路を図33に示
す。
した出力ピンジャックを有するディジタルVCRの例で
あり、空きエリアに合成オーディオデータが挿入された
テープを再生する場合に適用される。しかしながら、こ
の発明は、空きエリアに合成オーディオデータが挿入さ
れたテープに限らず、例えば8チャンネルステレオのオ
ーディオデータが別個のエリアに記録されたテープ(例
えば図28における5/2ステレオ+WO)を再生する
ことが可能なディジタルVCRに対しても適用できる。
かかるこの発明の他の実施例の再生回路を図33に示
す。
【0112】すなわち、図33中の出力ピンジャック2
47は、図28の8チャンネルステレオにフルに対応で
きるディジタルVCRに設けられたものである。この場
合、L、R、C、WO、Ls、Rs、Lc、Rcの8出
力が、VCRのリアパネルに表記されている。スイッチ
255a、255b、256は、図28の8チャンネル
ステレオおよび図30の種々の組合せと対応して制御さ
れるもので、図28中のチャンネルの表記は、その一例
を示している。このスイッチの制御は、出力ピンジャッ
クの接続情報が信号処理マイコン151でまとめられた
AAUXデータとともに、モード処理マイコン117へ
送られることによりなされる。モード処理マイコン11
7においては、AAUX内のオーディオモードから、オ
ーディオ信号の記録パターンを知り、各々の出力ピンへ
対応するチャンネルのオーディオデータをスイッチ25
6により分配する。
47は、図28の8チャンネルステレオにフルに対応で
きるディジタルVCRに設けられたものである。この場
合、L、R、C、WO、Ls、Rs、Lc、Rcの8出
力が、VCRのリアパネルに表記されている。スイッチ
255a、255b、256は、図28の8チャンネル
ステレオおよび図30の種々の組合せと対応して制御さ
れるもので、図28中のチャンネルの表記は、その一例
を示している。このスイッチの制御は、出力ピンジャッ
クの接続情報が信号処理マイコン151でまとめられた
AAUXデータとともに、モード処理マイコン117へ
送られることによりなされる。モード処理マイコン11
7においては、AAUX内のオーディオモードから、オ
ーディオ信号の記録パターンを知り、各々の出力ピンへ
対応するチャンネルのオーディオデータをスイッチ25
6により分配する。
【0113】上述の図33の構成において、出力ピンジ
ャック247のL出力およびR出力のみにユーザがオー
ディオ再生装置(例えばアンプおよびスピーカ)を接続
していると想定する。この接続状態において、VCRが
通常のLRステレオテープを再生する時には、単にスイ
ッチ256のL、R端子に再生信号の対応するチャンネ
ルの信号が出力され、スイッチ255aおよび255b
が上側に接続されるように制御する。
ャック247のL出力およびR出力のみにユーザがオー
ディオ再生装置(例えばアンプおよびスピーカ)を接続
していると想定する。この接続状態において、VCRが
通常のLRステレオテープを再生する時には、単にスイ
ッチ256のL、R端子に再生信号の対応するチャンネ
ルの信号が出力され、スイッチ255aおよび255b
が上側に接続されるように制御する。
【0114】一方、マルチチャンネルステレオと、合成
オーディオデータが記録されたテープを再生する時に
は、スピーカ255aおよび255bを下側に切り換え
て合成オーディオ信号LMIX 、RMIX をそれぞれ出力す
る。マルチチャンネルステレオのみが記録されたテープ
を再生する時には、上述の式に従って演算することによ
って、合成オーディオ信号LMIX 、RMIX を求め、これ
らを下側に切り換えたスイッチ255a、255bを介
して出力する。この時、演算のための乗算器、加算器
は、オーディオ用のDSP257で簡単に実現できる。
すなわち、デシャッフリング回路245には、8チャン
ネル分のメモリとデータエラー時のコンシール回路が含
まれる。ここのメモリに貯えた各々の成分をDSP25
7に送り、演算を行なう。この演算は、データ入力と同
時にリアルタイムで行われ、演算された結果は直ちにデ
シャッフリング回路245内の8チャンネル分のメモリ
に書き込まれる。これをスイッチ256やスイッチ25
5a、255bを介して出力する。
オーディオデータが記録されたテープを再生する時に
は、スピーカ255aおよび255bを下側に切り換え
て合成オーディオ信号LMIX 、RMIX をそれぞれ出力す
る。マルチチャンネルステレオのみが記録されたテープ
を再生する時には、上述の式に従って演算することによ
って、合成オーディオ信号LMIX 、RMIX を求め、これ
らを下側に切り換えたスイッチ255a、255bを介
して出力する。この時、演算のための乗算器、加算器
は、オーディオ用のDSP257で簡単に実現できる。
すなわち、デシャッフリング回路245には、8チャン
ネル分のメモリとデータエラー時のコンシール回路が含
まれる。ここのメモリに貯えた各々の成分をDSP25
7に送り、演算を行なう。この演算は、データ入力と同
時にリアルタイムで行われ、演算された結果は直ちにデ
シャッフリング回路245内の8チャンネル分のメモリ
に書き込まれる。これをスイッチ256やスイッチ25
5a、255bを介して出力する。
【0115】次に、出力ピンジャック247に対してL
のみまたはRのみ、さらにはCのみ接続されていた場合
について述べる。この場合には、片チャンネルだけ鳴ら
すのではなく、モノラルミックスオーディオを鳴らすの
がよい。モノラルミックスオーディオ記録モードでは、
それを選択して接続されたピン出力に出し、それ以外で
は、上述の式に基ずいて計算し出力する。
のみまたはRのみ、さらにはCのみ接続されていた場合
について述べる。この場合には、片チャンネルだけ鳴ら
すのではなく、モノラルミックスオーディオを鳴らすの
がよい。モノラルミックスオーディオ記録モードでは、
それを選択して接続されたピン出力に出し、それ以外で
は、上述の式に基ずいて計算し出力する。
【0116】Ls、RsやLc、Rcにのみオーディオ
再生装置が接続されていたVCRに対して、3/2ステ
レオ+WO記録のテープ(図28参照)が再生された場
合や、L、R、C、WO、Ls、Rs、Lc、Rcの全
てのピンジャックに対してオーディオ再生装置が接続さ
れたVCRに、5/2ステレオ+WO記録のテープ(図
28参照)が再生された場合には、各チャンネルの出力
を対応する出力ピンに直接的に出力すればよい。
再生装置が接続されていたVCRに対して、3/2ステ
レオ+WO記録のテープ(図28参照)が再生された場
合や、L、R、C、WO、Ls、Rs、Lc、Rcの全
てのピンジャックに対してオーディオ再生装置が接続さ
れたVCRに、5/2ステレオ+WO記録のテープ(図
28参照)が再生された場合には、各チャンネルの出力
を対応する出力ピンに直接的に出力すればよい。
【0117】
【発明の効果】この発明によれば、ディジタルVCRの
ような再生装置において、オーディオ出力ピンの接続状
況をユーザがその都度確認しなくても、自動的に最適な
オーディオ信号をオーディオ再生装置へ出力することが
できる。従って、ユーザに不便な操作を強いることがな
い利点がある。
ような再生装置において、オーディオ出力ピンの接続状
況をユーザがその都度確認しなくても、自動的に最適な
オーディオ信号をオーディオ再生装置へ出力することが
できる。従って、ユーザに不便な操作を強いることがな
い利点がある。
【図1】テープのトラックフォーマットを示す略線図で
ある。
ある。
【図2】テープのトラックフォーマットを示す略線図で
ある。
ある。
【図3】テープのトラックフォーマットを示す略線図で
ある。
ある。
【図4】アプリケーションIDの階層構造を示す略線図
である。
である。
【図5】テープのトラックフォーマットを示す略線図で
ある。
ある。
【図6】パックの構造を示す略線図である。
【図7】ヘッダの階層構造を示す略線図である。
【図8】パックの一例のデータ構成を示す略線図であ
る。
る。
【図9】テープのトラックフォーマットを示す略線図で
ある。
ある。
【図10】プリシンクおよびポストシンクの構成を示す
略線図である。
略線図である。
【図11】テープのトラックフォーマットを示す略線図
である。
である。
【図12】テープのトラックフォーマットを示す略線図
である。
である。
【図13】テープのトラックフォーマットを示す略線図
である。
である。
【図14】テープのトラックフォーマットを示す略線図
である。
である。
【図15】テープのトラックフォーマットを示す略線図
である。
である。
【図16】テープのトラックフォーマットを示す略線図
である。
である。
【図17】テープのトラックフォーマットを示す略線図
である。
である。
【図18】ディジタルVCRの記録系を示すブロック図
である。
である。
【図19】ディジタルVCRの再生系の一部を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図20】ディジタルVCRの再生系の他の一部を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図21】ディジタルVCRにおけるディジタルオーデ
ィオ信号の記録フォーマットを示す略線図である。
ィオ信号の記録フォーマットを示す略線図である。
【図22】業務用の記録フォーマットを示す略線図であ
る。
る。
【図23】SD2chの記録例を示す略線図である。
【図24】SD4ch、HD4chの記録例を示す略線
図である。
図である。
【図25】多チャンネルステレオシステムのスピーカの
配置を示す略線図である。
配置を示す略線図である。
【図26】劇場用の多チャンネルステレオシステムのス
ピーカの配置を示す略線図である。
ピーカの配置を示す略線図である。
【図27】劇場用の多チャンネルステレオシステムを変
形した小システムのスピーカの配置を示す略線図であ
る。
形した小システムのスピーカの配置を示す略線図であ
る。
【図28】HD8chの多チャンネルステレオシステム
のいくつかの例を示す略線図である。
のいくつかの例を示す略線図である。
【図29】SD4ch、HD4chの記録フォーマット
に対してこの発明を適用した場合のいくつかの例を示す
略線図である。
に対してこの発明を適用した場合のいくつかの例を示す
略線図である。
【図30】HD8chの記録フォーマットに対してこの
発明を適用した場合のいくつかの例を示す略線図であ
る。
発明を適用した場合のいくつかの例を示す略線図であ
る。
【図31】この発明の一実施例の記録側の構成の一例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図32】この発明の一実施例の再生側の構成の一例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図33】この発明の他の実施例の構成の一例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
20 信号処理マイコン 25 シンク発生回路 27 エラー訂正符号生成回路 28、128 メカ制御マイコン 34、117 モード処理マイコン 213〜216 合成オーディオ信号を形成するための
乗算器 221、222 合成オーディオ信号を形成するための
加算器
乗算器 221、222 合成オーディオ信号を形成するための
加算器
Claims (6)
- 【請求項1】 複数チャンネルの入力アナログオーディ
オ信号をディジタル化してなるディジタルオーディオ信
号、または複数チャンネルのディジタルオーディオ信号
を伝送するようにしたディジタルオーディオ信号伝送装
置において、 上記ディジタルオーディオ信号を受信し、再生するため
の再生処理手段と、 上記再生処理手段からの上記複数チャンネルのオーディ
オ信号の出力ラインと、 上記出力ラインに対するオーディオ再生手段の接続状況
を自動的に識別するための識別手段と、 上記識別手段の識別結果に応答して、上記再生処理手段
と上記出力ラインとの接続関係を制御するための手段と
からなることを特徴とするディジタルオーディオ信号伝
送装置。 - 【請求項2】 複数チャンネルの入力アナログオーディ
オ信号をディジタル化してなるディジタルオーディオ信
号、または複数チャンネルのディジタルオーディオ信号
を伝送するようにしたディジタルオーディオ信号伝送装
置において、 上記ディジタルオーディオ信号を受信し、再生するため
の再生処理手段と、 上記各チャンネルのオーディオデータが相互に関連性の
あるデータの場合に、それらをある比率の元に合成した
合成オーディオデータを生成する信号生成手段と、 上記再生処理手段および上記信号生成手段からの上記複
数チャンネルのオーディオ信号の出力ラインと、 上記出力ラインに対するオーディオ再生手段の接続状況
を自動的に識別するための識別手段と、 上記識別手段の識別結果に応答して、上記再生処理手段
および上記信号生成手段と上記出力ラインとの接続関係
を制御するための手段とからなることを特徴とするディ
ジタルオーディオ信号伝送装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載のディジタルオーディオ
信号伝送装置において、 受信ディジタルオーディオ信号は、各チャンネルのオー
ディオデータの格納エリアと上記オーディオデータのオ
ーディオモード等の付随データの格納エリアを有するフ
ォーマットに変換され、 上記各チャンネルのオーディオデータが相互に関連性の
あるデータの場合に、それらをある比率の元に合成した
合成オーディオデータが上記各チャンネルのオーディオ
データと同時に格納されていることを特徴とするデジタ
ルオーディオ信号伝送装置。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のディジ
タルオーディオ信号伝送装置において、 さらに、オーディオ出力ラインの接続状況を表示するた
めの表示手段を有することを特徴とするディジタルオー
ディオ信号伝送装置。 - 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載のディジ
タルオーディオ信号伝送装置において、 伝送路が記録媒体に対する記録過程と、上記記録媒体か
らの再生過程であることを特徴とするディジタルオーデ
ィオ信号伝送装置。 - 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載のディジ
タルオーディオ信号伝送装置において、 伝送路が磁気テープに対する記録過程と、上記磁気テー
プからの再生過程であり、上記磁気テープ上に形成され
る複数のトラックに1フレーム分のディジタルビデオ信
号のビデオ記録エリアおよび1フレーム分の複数チャン
ネルのディジタルオーディオ信号のオーディオ記録エリ
アが設けられ、 上記オーディオ記録エリアに生じる空きエリアに対し
て、合成オーディオデータを記録することを特徴とする
ディジタルオーディオ信号伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6114466A JPH07296519A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | ディジタルオーディオ信号伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6114466A JPH07296519A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | ディジタルオーディオ信号伝送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07296519A true JPH07296519A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=14638445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6114466A Pending JPH07296519A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | ディジタルオーディオ信号伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07296519A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005098854A1 (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 音声再生装置、音声再生方法及びプログラム |
WO2006082850A1 (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 再生装置、プログラム、再生方法 |
JP2010200351A (ja) * | 2002-03-29 | 2010-09-09 | Hitachi Ltd | 映像音声信号送受信方法 |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP6114466A patent/JPH07296519A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010200351A (ja) * | 2002-03-29 | 2010-09-09 | Hitachi Ltd | 映像音声信号送受信方法 |
WO2005098854A1 (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 音声再生装置、音声再生方法及びプログラム |
US7877156B2 (en) | 2004-04-06 | 2011-01-25 | Panasonic Corporation | Audio reproducing apparatus, audio reproducing method, and program |
WO2006082850A1 (ja) * | 2005-02-01 | 2006-08-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 再生装置、プログラム、再生方法 |
US8086331B2 (en) | 2005-02-01 | 2011-12-27 | Panasonic Corporation | Reproduction apparatus, program and reproduction method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040203 |