JP3572651B2 - ディジタル画像・音声信号記録再生装置 - Google Patents

ディジタル画像・音声信号記録再生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ディジタル画像信号及びディジタル音声信号を記録再生する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のアナログ画像信号を記録再生するビデオテープレコーダ(以下「アナログVTR」という)では、記録しようとするコンポジットビデオ信号は垂直ブランキング期間の内容を含めてそのまま記録していた。
【0003】
このとき、磁気ヘッドと磁気テープとの間の電磁変換特性から、およそ1MHz以下の成分が記録され、文字多重放送信号のような周波数の高い(約5.7MHz)成分は、波形がなまってしまって記録・再生はできかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、この電磁変換特性を考慮して、ビデオ信号の垂直ブランキング期間内に種々の制御信号、画像付随情報(画像に関する情報)や音声付随情報(音声に関する情報)を放送電波内やパッケージメディアに挿入する動きがある。例えば、CLOSED CAPTION、VBID、WSS、EDTV2等である。また、CLOSED CAPTION信号のフォーマットで各種データサービスを行うEDS(Extended Data Service)が規定されている。このEDSではテレビジョン信号の音声の付随情報(言語の種類、ステレオ/モノラル等)を伝送することが考えられている。
【0005】
一方、近年その進捗が目ざましい画像圧縮技術を用いたディジタルVTRでは、記録信号のデータ量を削減するため、垂直ブランキング期間や水平ブランキング期間は除去される。したがって、このような画像圧縮技術を用いたディジタルVTRにより前記各種フォーマットの信号を含んだビデオ信号を記録再生すると、これらのフォーマットの信号が失われてしまうという問題点があった。
【0006】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、画像圧縮技術を用いたディジタルVTRにおいても、ビデオ信号の垂直ブランキング期間に挿入された音声付随情報を失わずに記録できるようにすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係るディジタル画像・音声信号記録再生装置は、符号化された画像信号を記録する第1の記録エリア(VIDEO DATA記録エリア)と、符号化された音声信号を記録する第2の記録エリア(AUDIO DATA記録エリア)と、パック構造化された音声付随データを記録する第3の記録エリア(AAUX DATA 記録エリア)とを有する記録フォーマットを備えると共に、画像信号を符号化して第1の記録エリアに記録する手段と、音声信号を符号化して第2の記録エリアに記録する手段と、画像信号の垂直ブランキング期間に挿入されている音声付随情報をパック構造化して第3の記録エリアに記録する手段と、符号化された画像信号を第1の記録エリアから再生して画像信号を復号化する手段と、符号化された音声信号を第2の記録エリアから再生して音声信号を復号化する手段と、パック構造化された音声付随情報を第3の記録エリアから再生して付随情報を読み出す手段とを備え、第3の記録エリアが主領域と副領域とを有し、第3の記録エリアに記録する手段は、音声付随情報を第3の記録エリアの副領域に記録し、音声付随情報の内、重要度の高いものを第3の記録エリアの主領域に記録する。
【0008】
また、前記課題を解決するために、本発明に係るディジタル画像・音声信号記録再生装置は、再生時に、第3の記録エリアの副領域の内容が理解できるときは、副領域内の付随情報を画像信号の垂直ブランキング期間に重畳し、副領域の内容が理解できないときは、第3の記録エリアの主領域の重要度の高い付随情報のみを画像信号の垂直ブランキング期間に重畳する重畳手段を備える。
【0009】
また、前記課題を解決するために、本発明に係るディジタル画像・音声信号記録再生装置は、互いにアジマス角の異なる1対のヘッドにより記録される1対のトラックをペアとして扱うことにより、第3の記録エリアの副領域に記録する付随情報の種類を多くする。例えば、1フレームの画像信号が10本のトラックとして記録される装置においては、5種類の付随情報を記録することができる。
【0010】
さらに、前記課題を解決するために、本発明に係るディジタル画像・音声信号記録再生装置に備えられている第3の記録エリアに記録する手段は、1フレーム内の最終トラックペアの第3の記録エリアの副領域に最優先の付随情報を記録することにより、他のトラックペアの副領域に他の付随情報が記録されても互換性を保持する。
【0012】
【作用】
本発明によれば、画像信号及び音声信号を符号化してそれぞれの記録エリアに記録すると共に、画像信号のブランキング期間に挿入されている音声付随情報をパック構造化して音声付随データの記録エリアに記録する。そして、再生時は、画像信号及び音声信号をそれぞれの記録エリアから再生して復号化すると共に、パック構造化された音声付随情報を音声付随データの記録エリアから再生して音声付随情報を読み出し、復号化した画像信号のブランキング期間に戻す。
【0013】
【実施例】
本発明をヘリカルスキャン方式の画像圧縮記録方式民生用ディジタルVTR(以下「ディジタルVTR」という)に適用した場合の実施例について、次の項目にしたがって順次説明する。
【0014】
1.ディジタルVTRの概要
〔1〕ディジタルVTRの記録フォーマット
(1)ITIエリア
(2)オーディオエリア
(3)ビデオエリア
(4)サブコードエリア
(5)ID部の構造
(6)MIC
(7)パックの構造及び種類
(8)付随データ記録エリアの構造
〔2〕ディジタルVTRの記録回路
〔3〕ディジタルVTRの再生回路
【0015】
2.アプリケーションIDシステム
3.垂直ブランキング期間のデータの記録再生
〔1〕垂直ブランキング期間のデータの種類
〔2〕CLOSED CAPTIONパックを用いた記録
〔3〕トランスペアレントパックを用いた記録
【0016】
1.ディジタルVTRの概要
まず、本実施例を構成するディジタルVTRの概要について、その記録フォーマット、記録回路、再生回路の順に説明する。
【0017】
〔1〕ディジタルVTRの記録フォーマット
本実施例のディジタルVTRのテープ上の記録フォーマットを図11に示す。
この図において、トラックの両端にはマージンが設けられる。そして、その内側には記録始端側から、アフレコを確実に行うためのITIエリア、音声信号を記録するオーディオエリア、画像信号を記録するビデオエリア、副次的データを記録するためのサブコードエリアが設けられる。なお各エリアの間には、エリア確保のためのインターブロックギャップ(IBG)が設けられる。
【0018】
次に上記の各エリアに記録される信号の詳細を説明する。
(1)ITIエリア
ITIエリアは図11の拡大部分に示されているように、1400ビットのプリアンブル、1830ビットのSSA(Start−Sync Block Area)、90ビットのTIA(Track Information Area)及び280ビットのポストアンブルから構成されている。
【0019】
ここで、プリアンブルは再生時のPLLのランイン等の機能を持ち、ポストアンブルはマージンを稼ぐための役割を持つ。そして、SSA及びTIAは、30ビットのブロックデータを単位として構成されており、各ブロックデータの先頭10ビットには所定のSYNCパターン(ITI−SYNC)が記録される。
【0020】
このSYNCパターンに続く20ビットの部分には、SSAにおいては主にSYNCブロック番号(0〜60)が記録され、また、TIAにおいては主に3ビットのAPT情報(APT2〜APT0)、記録モードを識別するSP/LPフラグ及びサーボシステムの基準フレームを示すPFフラグが記録される。なお、APTはトラック上のデータ構造を規定するIDデータであり、本実施例のディジタルVTRでは値「000」をとる。なお、APT情報の詳細は後述する。
【0021】
以上の説明から分かるように、ITIエリアにはコード長の短いシンクブロックが磁気テープ上の固定された位置に多数記録されているので、再生データから例えばSSAの61番目のSYNCパターンが検出された位置をトラック上のアフレコ位置を規定する基準として使用することにより、アフレコ時に書換えられる位置を高精度に規定し、良好なアフレコを行うことができる。なお、本実施例のディジタルVTRは、後述するように外の種々のディジタル信号記録再生装置へ容易に商品展開できるように設計されているが、どのようなディジタル信号記録再生装置においても特定のエリアのデータの書換えは必要となるので、このトラック入口側のITIエリアは必ず設けられている。
【0022】
(2)オーディオエリア
オーディオエリアは、図11の拡大部分に示されるように、その前後にプリアンブルとポストアンブルを有しており、プリアンブルはPLL引き込み用のランアップ及びオーディオSYNCブロックの前検出のためのプリSYNCから構成されている。また、ポストアンブルは、オーディオエリアの終了を確認するためのポストSYNCと、ビデオデータアフレコ時にオーディオエリアを保護するためのガードエリアとから構成されている。
【0023】
ここで、プリSYNC及びポストSYNCの各SYNCブロックは、図12の(1)及び(2)に示すように構成され、プリSYNCはSYNCブロック2個から、ポストSYNCはSYNCブロック1個から構成されている。そして、プリSYNCの6バイト目には、SP/LPの識別バイトが記録される。これはFFhでSP、OOhでLPを表し、前述のITIエリアに記録されたSP/LPフラグが読み取り不能のときはこのプリSYNCのSP/LPの識別バイトの値が採用される。
【0024】
以上のようなアンブルエリアに挟まれたエリアに記録されるオーディオデータは次のようにして生成される。
まず、記録すべき1トラック分の音声信号は、A/D変換及びシャフリングを施された後フレーミングが行われ、さらにパリティを付加される。このフレーミングを行ってパリティを付加したフォーマットを図13の(1)に示す。この図において、72バイトのオーディオデータの先頭に5バイトの音声付随データ(以下「AAUXデータ」という)を付加して1ブロック77バイトのデータを形成し、これを垂直に9ブロック積み重ねてフレーミングを行い、これに8ビットの水平パリティC1とブロック5個分に相当すると垂直パリティC2とが付加される。
【0025】
これらのパリティが付加されたデータは各ブロック単位で読み出されて、各ブロックの先頭側に3バイトのIDを付加され、さらに、記録変調回路において2バイトのSYNC信号を挿入されて、図13の(2)に示されるようなデータ長90バイトの1SYNCブロックの信号へ成形される。そして、この信号がテープに記録される。
【0026】
(3)ビデオエリア
ビデオエリアは図11の拡大部分に示されるようにオーディオエリアと同様のプリアンブル及びポストアンブルを持つ。ただし、ガードエリアがより長く形成されている点でオーディオエリアのものと異なっている。これらのアンブルエリアに挟まれたビデオデータは次のようにして生成される。
【0027】
まず、記録すべきコンポジットビデオ信号をY,R−Y,B−Yのコンポーネントビデオ信号に分離した後、A/D変換し、このA/D変換出力から1フレーム分の有効走査エリアのデータを抽出する。この1フレーム分の抽出データは、ビデオ信号が525/60システムの場合には、Y信号のA/D変換出力(DY)については、水平方向720サンプル、垂直方向480ラインで構成され、また、R−Y信号のA/D変換出力(DR)及びB−Y信号のA/D変換出力(DB)については、それぞれ水平方向180サンプル、垂直方向480ラインで構成される。そしてこれらの抽出データは、図14に示されるように水平方向8サンプル、垂直方向8ラインのブロックに分割される。ただし、色差信号の場合、この図14の(2)の右端部分のブロックは水平方向4サンプルしかないので、上下に隣接する2個のブロックをまとめて1個のブロックとする。以上のブロッキング処理によって1フレームにつきDY、DR、DBで合計8100個のブロックが形成される。なお、この水平方向8サンプル、垂直方向8ラインで構成されるブロックをDCTブロックと言う。
【0028】
次に、これらのブロッキングされたデータを所定のシャフリングパターンにしたがってシャフリングした後、DCTブロック単位でDCT変換し、続いて量子化及び可変長符号化を行う。ここで、量子化ステップは30DCTブロック毎に設定され、この量子化ステップの値は、30個のDCTブロックを量子化して可変長符号化した出力データの総量が所定値以下となるように設定される。すなわち、ビデオデータを、DCTブロック30個ごとに固定長化する。このDCTブロック30個分のデータをバッファリングユニットと言う。
【0029】
以上のようにして固定長化したデータについて、その1トラック分のデータ毎にビデオ付随データ(以下「VAUXデータ」と言う)と共にフレーミングを施し、その後、誤り訂正符号を付加する。
このフレーミングを施して誤り訂正符号を付加した状態のフォーマットを図15に示す。
【0030】
この図において、BUF0〜BUF26はそれぞれが1個のバッファリングユニットを表す。そして、1個のバッファリングユニットは、図16の(1)に示すように垂直方向に5つのブロックに分割された構造を有し、各ブロックは77バイトのデータ量を持つ。また、各ブロックの先頭側の1バイトには量子化に関するパラメータを格納するエリアQが設けられる。
【0031】
この量子化データに続く76バイトのエリアにビデオデータが格納される。そして、図15に示されているように、これらの垂直方向に27個配置されたバッファリングユニットの上部には上記のバッファリングユニット内のブロック2個分に相当するVAUXデータα及びβが配置されると共に、その下部にはブロック1個分に相当するVAUXデータγが配置され、これらのフレーミングされたデータに対して8バイトの水平パリティC1及びブロック11個分に相当する垂直パリティC2が付加される。
【0032】
このようにパリティが付加された信号は各ブロック単位で読み出されて各ブロックの先頭側に3バイトのID信号を付加され、さらに、記録変調回路において2バイトのSYNC信号が挿入される。これにより、ビデオデータのブロックについては図16の(2)に示されるようなデータ量90バイトの1SYNCブロックの信号が形成され、また、VAUXデータのブロックについては同図の(3)に示されるような1SYNCブロックの信号が形成される。この1SYNCブロック毎の信号が順次テープに記録される。
【0033】
以上に説明したフレーミングフォーマットでは、1トラック分のビデオデータを表わす27個のバッファリングユニットはDCTブロック810個分のデータを有するので、1フレーム分のデータ(DCTブロック8100個分)は10個のトラックに分けて記録されることになる。
【0034】
(4)サブコードエリア
サブコードエリアは主に高速サーチ用の情報を記録するために設けられたエリアであり、その拡大図を図17に示す。この図に示されるように、サブコードエリアは12バイトのデータ長を持つ12個のSYNCブロックを含み、その前後にプリアンブル及びポストアンブルが設けられる。ただし、オーディオエリア及びビデオエリアのようにプリSYNC及びポストSYNCは設けられない。そして、12個の各SYNCブロックには、5バイトの付随データ(AUXデータ)を記録するデータ部が設けられている。また、この5バイトの付随データを保護するパリティとしては2バイトの水平パリティC1のみが用いられ、垂直パリティは使用されない。
【0035】
なお、以上に説明したオーディオエリア、ビデオエリア、サブコードエリアを構成している各SYNCブロックは、記録変調において24/25変換(記録信号の24ビット毎のデータを25ビットへ変換することにより、記録符号にトラッキング制御用パイロット周波数成分を付与するようにした記録変調方式)を施されるため、各エリアの記録データ量は図11に示されているようなビット数になる。
【0036】
(5)ID部の構造
以上の図13、図16及び図17に示されている各SYNCブロックの構成から明らかなように、オーディオエリア、ビデオエリア及びサブコードエリアに記録されるSYNCブロックは、2バイトのSYNC信号の後にID0、ID1及びIDP(ID0,ID1を保護するパリティ)からなる3バイトのID部が設けられる点で共通の構造となっている。そして、このID部の内のID0、ID1は、オーディオエリア及びビデオエリアにおいては図18に示すようにデータの構造が定められる。
【0037】
すなわち、ID1にはオーディオエリアのプリSYNCからビデオエリアのポストSYNCまでのトラック内SYNC番号が2進数で格納される。そして、ID0の下位4ビットには1フレーム内のトラック番号が格納される。
【0038】
また、ID0の上位4ビットには、AAUX+オーディオデータ及びビデオデータの各SYNCブロックにおいては、この図の(1)に示されるように4ビットのシーケンス番号が格納される。一方、オーディオエリアのプリSYNCブロック、ポストSYNCブロック及びパリティC2のSYNCブロックにおいては、オーディオエリアのデータ構造を規定する3ビットのIDデータAP1が格納され、また、ビデオエリアのプリSYNCブロック、ポストSYNCブロック及びパリティC2のSYNCブロックにおいてはビデオエリアのデータ構造を規定する3ビットのIDデータAP2が格納される(この図の(2)参照)。なお、これらのAP1及びAP2の値は、本実施例のディジタルVTRでは「000」をとる。
【0039】
また、上記のシーケンス番号は、「0000」から「1011」までの12通りの番号を各フレーム毎に記録するものであり、このシーケンス番号を見ることにより、変速再生時に得られたデータが同一フレーム内のものかどうかを判断できる。
【0040】
一方、サブコードエリアにおけるSYNCブロックのID部の構造は図19のように規定されている。
この図はサブコードエリアの1トラック分のSYNCブロック番号0から11までの各ID部の構造を示したものであり、ID0の最上位ビットにはFRフラグが設けられる。このフラグはフレームの前半5トラックであるか否かを示し、前半5トラックにおいては「0」、後半5トラックにおいては「1」の値をとる。その次の3ビットには、SYNCブロック番号が「0」及び「6」であるSYNCブロックにおいてはサブコードエリアのデータ構造を規定するIDデータAP3が記録されると共に、SYNCブロック番号「11」のSYNCブロックにおいてはトラック上のデータ構造を規定するIDデータAPTが記録され、その外のSYNCブロックにおいてはTAGコードが記録される。なお、上記AP3の値は、本実施例のディジタルVTRでは「000」をとる。
【0041】
また、上記TAGコードは、この図に拡大して示されているようにサーチ用の3種類のID信号、すなわち、従来から行われているINDEXサーチのためのINDEX ID、コマーシャル等の不要場面をカットするためのSKIP ID及び静止画サーチのためのPP ID(Photo/Picture ID)から構成される。また、ID0の下位4ビットとID1の上位4ビットとを使用してトラックの絶対番号(テープの先頭からの通しのトラック番号)が記録される。ただし、この図に示されるようにSYNCブロック3個分の合計24ビットを用いて1個の絶対トラック番号が記録される。ID1の下位4ビットにはサブコードエリアのSYNCブロック番号が記録される。
【0042】
(6)MIC
本実施例のディジタルVTRでは、以上に説明したようにテープ上に規定されている各エリアに付随データを記録するようにしているが、この外にテープの収納されるカセットにメモリICの設けられた回路基板を搭載し、このメモリICにも付随データを記録するようにしている。そして、このカセットがディジタルVTRに装着されるとこのメモリICに書き込まれた付随データが読み出されてディジタルVTRの運転・操作の補助が行われるようにしている(特願平4−165444号、特願平4−287875号等参照)。このメモリICを本願ではMIC(Memory In Cassette)と呼び、そのデータ構造については後で詳述する。
【0043】
(7)パックの構造及び種類
以上に説明したように、本実施例のディジタルVTRでは、付随データを記録するエリアとして、テープ上のオーディオエリアのAAUXエリア、ビデオエリアのVAUXエリア及びサブコードエリアのAUXデータ記録エリアが使用され、また、この外にテープカセットに搭載されたMICの記録エリアが使用される。そして、これらの各エリアは、いずれも5バイトの固定長をもつパックを単位として構成される。
【0044】
つぎに、これらのパックの構造及び種類について説明する。
パックは図20に示される5バイトの基本構造を持つ。この5バイトについて、最初のバイト(PC0)がデータの内容を示すアイテム(パックヘッダーともいう)とされる。そして、このアイテムに対応して後続する4バイト(PC1〜4)の書式が定められ、この書式にしたがって任意のデータが設けられる。
【0045】
このアイテムデータは上下4ビットずつに分割され、上位4ビットは大アイテム、下位4ビットは小アイテムと称される。そして上位4ビットの大アイテムは例えば後続データの用途を示す情報とされ、この大アイテムによってパックは図21に示されるように、コントロール「0000」、タイトル「0001」、チャプター「0010」、パート「0011」、プログラム「0100」、AAUX「0101」、VAUX「0110」、カメラ「0111」、ライン「1000」、ソフトモード「1111」の10種類のグループに展開されている。
【0046】
このように大アイテムによって展開されたパックの各グループは、それぞれがさらに小アイテム(これによって例えば後続データの具体的な内容が表される)によって16個のパックに展開され、結局、これらのアイテムを用いて最大256種類のパックを定義することができる。
【0047】
なお、図21における大アイテム「1001」〜「1110」は追加用に残された未定義の部分を表している。したがって、未だ定義されていないアイテムデータのコードを使用して新たなアイテムデータ(パックヘッダー)を定義することにより、将来任意に新しいデータの記録を行うことができる。またヘッダーを読むことによりパックに格納されているデータの内容を把握できるので、パックを記録するテープ上の位置も任意に設定できる。
【0048】
次に、パックの具体例を図22及び図23を用いて説明する。
図22の(1)に示されるパックは、そのアイテムの値からわかるように図21におけるAAUXのグループに所属するものであってAAUX SOURCEパックと呼ばれ、音声に関する付随データの記録に使用される。すなわち、図に示されるように、オーディオサンプル周波数が映像信号とロックしているか否かを示すフラグ(LF)、1フレーム当たりのオーディオサンプル数(AF SIZE)、オーディオチャンネル数(CH)、各オーディオチャンネルのステレオ/モノラル等のモードの情報(PA及びAUDIO MODE)、テレビジョン方式に関する情報(50/60及びSTYPE)、エンファシスの有無(EF)、エンファシスの時定数(TC)、サンプル周波数(SMP)、量子化情報(QU)が記録される。
【0049】
また、同図の(2)示されるAAUX SOURCE CONTROLパックには、SCMSデータ(上位ビットが著作権の有無を表し、下位ビットがオリジナルテープか否かを表す)、コピーソースデータ(アナログ信号源か否か等を表す)、コピー世代データ、サイファー(暗号)タイプデータ(CP)、サイファーデータ(CI)、記録開始フレームか否かを示すフラグ(REC ST)、記録最終フレームか否かを示すフラグ(REC END)、オリジナル記録/アフレコ記録/インサート記録等の記録モードデータ(REC MODE)、方向を示すフラグ(DRF)、再生スピードデータ及び記録内容のジャンルカテゴリーが記録される。
【0050】
さらに、同図の(3)に示されるAAUX REC DATEパックには、サマータイムか否かを示すフラグ「DS」、30分の時差の有無を示すフラグ「TM」、時差を表すデータ「TIME ZONE」及び日、曜日、月、年のデータが記録される。
【0051】
そして、同図の(4)に示されるAAUX REC TIMEパックには、SMPTEタイムコード表示で**時**分**秒**フレームの記録時間のデータが記録される。
【0052】
また、同図の(5)に示されるAAUX REC TIME BINARY
GROUPEパックには、SMPTEタイムコードのバイナリー・グループ・データが記録される。
【0053】
そして、図19の(1)に示されるAAUX CLOSED CAPTIONパックには、テレビジョン信号の垂直ブランキング期間に伝送されるCLOSED CAPTION信号のフォーマットを用いたEDSデータの内、主音声、第2音声の言語・種類に関するデータが格納される。これらのデータ内容は次のとおりである。
【0054】
MAIN及び2ND AUDIO LANGUAGE:
000=Unknown
001=English
010=Spanish
011=French
100=German
101=Italian
110=Others
111=None
【0055】
MAIN AUDIO TYPE:
000=Unknown
001=Mono
010=Simulated Stereo
011=True Stereo
100=Stereo
101=Data Service
110=Others
111=None
【0056】
2ND AUDIO TYPE:
000=Unknown
001=Mono
010=Descriptive Video Service
011=Non−program Audio
100=Special Effects
101=Data Service
110=Others
111=None
【0057】
ここで、AAUXメインエリアにCLOSED CAPTIONパックが記録されている場合には、主音声・第2音声の種類はそのパック内の情報に従う。また、AAUXメインエリアにCLOSED CAPTIONパックが記録されておらず、その代わりに情報無しパックが記録されている場合には、主音声・第2音声の種類はAAUX SOURCEパック内のAUDIO MODEの情報に従う。なお、AAUX CLOSED CAPTIONパックについての詳細は後述する。
【0058】
また、図23の(2)〜(5)及び図24(1),(2)に示される各パックは、そのアイテムデータの値から分かるように図21におけるVAUXのグループに所属するものであり、画像に関する付随データの記録に使用される。
【0059】
これらのパックの記録内容について説明すると、図23の(2)に示されるVAUX SOURCEパックには、記録信号源のチャンネル番号、記録信号が白黒信号であるか否かを示すフラグ(B/W)、カラーフレーミングを表すコード(CFL)、CFLが有効であるか否かを示すフラグ(EN)、記録信号源がカメラ/ライン/ケーブル/チューナー/ソフトテープ等のいずれであるかを示すコード(SOURCE CODE)、テレビジョン信号の方式に関するデータ(50/60及びSTYPE)、UV放送/衛星放送等の識別に関するデータ(TUNER CATEGORY)が記録される。
【0060】
図23の(3)に示されるVAUX SOURCE CONTROLパックには、SCMSデータ(上位ビットが著作権の有無を表し、下位ビットがオリジナルテープか否かを表す)、コピーソースデータ(アナログ信号源か否か等を表す)、コピー世代データ、サイファー(暗号)タイプデータ(CP)、サイファーデータ(CI)、記録開始フレームか否かを示すフラグ(REC ST)、オリジナル記録/アフレコ記録/インサート記録等の記録モードデータ(REC MODE)が記録されると共に、さらに、アスペクト比等に関するデータ(BCSYS及びDISP)、奇偶フィールドのうちの一方のフィールドの信号のみを2回反復して出力するか否かに関するフラグ(FF)、フィールド1の期間にフィールド1の信号を出力するかフィールド2の信号を出力するかに関するフラグ(FS)、フレームの画像データが前のフレームの画像データと異なっているか否かに関するフラグ(FC)、インターレースであるか否かに関するフラグ(IL)、記録画像が静止画であるか否かに関するフラグ(ST)、記録画像がスチルカメラモードで記録されたものであるか否かを示すフラグ(SC)及び記録内容のジャンルが記録される。
【0061】
また、同図の(4)に示されるVAUX REC DATEパックには記録日に関するデータが記録され、同図の(5)に示されるVAUX REC TIMEパックには記録時間に関するデータが記録され、図24の(1)に示されるVAUX REC TIME BINARY GROUPのパックにはタイムコードのバイナリー群のデータが記録される。
【0062】
そして図24の(2)に示されるVAUX CLOSED CAPTIONパックにはテレビジョン信号の垂直帰線期間に伝送されるCLOSED CAPTION信号が記録される。このパックについての詳細は後述する。
【0063】
なお、パックの特殊例として、アイテムコードがオール1のパックは、無情報のパック(No Information パック:以下「NO INFOパック」という)として定義されている。
【0064】
以上の説明から分かるように、本実施例のディジタルVTRでは、付随データの構造が上述のような各エリアに共通なパック構造となっているので、これらのデータを記録再生する場合のソフトウェアを共通にでき、処理が簡単になる。また記録再生時のタイミングが一定になるために、時間調整のために余分にRAM等のメモリを設ける必要がなく、さらに新たな機種の開発などの場合にも、そのソフトウェアの開発を容易に行うことができる。
【0065】
また、パック構造にすることによって、例えば再生時にエラーが発生した場合にも、次のパックを容易に取り出すことができる。このためエラーの伝播等によって大量のデータが破壊されてしまうようなことがない。
【0066】
なお、前述のMICにテキストデータを記憶する場合には、記憶容量の小さいMICの記憶エリアの使用領域を節約するために、パックの構造を例外的に1個のパックの中に記録対象であるテキストデータが全部格納される可変長パックの構造としており、これによってMICの記憶領域の消費量を節約している。
【0067】
(8)付随データ記録エリアの構造
次に、パックを用いて多種多様な付随データが記録されるAAUXエリア、VAUXエリア、サブコードエリアのデータエリア及びテープカセットに搭載されたMICの記録エリアの具体的構造について説明する。
【0068】
▲1▼ AAUXエリア
AAUXエリアでは、図13の(2)に示される1SYNCブロックのフォーマットにおいて、5バイトのAAUXエリアで1個のパックが構成される。したがって、AAUXエリアは1トラックにつき9個のパックで構成される。525/60システムのディジタルVTRでは1フレームのデータを10トラックで記録するので、1フレーム分のAAUXエリアは図25のように表される。
【0069】
この図において1つの区画が1個のパックを表す。そして、区画に記入されている番号50〜55は、その区画のパックのアイテムコードを16進数表示したものであり(この図における番号50は、前述のAAUX SOURCEパックを表している)、これらの6種類のパックをメインパックと呼び、これらのメインパックが記録されるエリアをAAUXメインエリアと言う。また、これ以外のエリアはAAUXオプショナルエリアと言い、多種多様なパックの中から任意のパックを選んで記録することができる。
【0070】
▲2▼VAUXエリア
VAUXエリアについては、1トラックにおけるVAUXエリアが図15に示されるように3個のSYNCブロックα、β、γから構成され、そのパック個数は、図26に示されるように1SYNCブロックにつき15個、1トラックで45個となる。なお、1SYNCブロックにおけるエラーコードC1の直前の2バイトのエリアは、予備的な記録エリアとして使用する。
【0071】
1フレーム分のVAUXエリアについて、そのパック構成を示すと図27のようになる。この図において16進数表示のアイテムコード60〜65が付されているパックはVAUXメインエリアを構成するVAUXメインパックであり、図23の(2)〜(5)及び図24の(1),(2)に示したパックがこれに相当している。その外のパックはVAUXオプショナルエリアを構成する。
【0072】
▲3▼サブコードエリアのデータエリア
サブコードエリアのデータエリアは、図17に示されるように、SYNCブロック番号0〜11の各SYNCブロックの中に5バイトづつ書き込まれ、それぞれが1パックを構成している。すなわち、1トラックで12個のパックが記録され、そのうちSYNCブロック番号3〜5及び9〜11のパックがメインエリアを構成し、その外のパックはオプショナルエリアを構成する。
【0073】
このサブコードエリアにおいては、1フレーム分のデータが図28に示すようなフォーマットで反復記録される。この図において大文字のアルファベットはメインエリアのパックを表し、タイムコード、記録年月日等の高速サーチに必要なデータが記録される。小文字のアルファベットはオプショナルエリアのパックを表し、このエリアには任意のパックを選択して任意のデータを記録することができる。
【0074】
なお、図28は525/60システムの場合の記録パターンであるが、参考までに625/50システムの場合の1フレーム分のサブコードデータの記録パターンを図29に示す。この図に示されるように、625/50システムの場合は1フレームが12トラックで構成され1トラックにおけるサブコードは525/60システムの場合と同様に12個のSYNCブロックで構成され、トラック数のみが異なったものとなる。
【0075】
なお、以上に説明した各エリアにおけるメインエリアには、あらゆるテープについて共通的な基本のデータ項目に関する付随的情報が格納されたパックが記録されるという特徴がある。一方、オプショナルエリアには、ソフトテープメーカーあるいはユーザー等が自由に任意の付随データを書き込むことができる。そのような付随的情報としては、例えば、種々の文字情報、文字放送信号データ、垂直ブランキング期間内或るいは有効走査期間内の任意のラインのテレビジョン信号データ、コンピューターグラフィックスのデータ等がある。
【0076】
▲4▼MICの記録エリア
図30にMICの記録エリアのデータ構造を示す。この記録エリアもメインエリアとオプショナルエリアに分かれており、先頭の1バイトと未使用エリア(FFh)を除いてすべてパック構造で記述される。前述のようにテキストデータだけは、可変長のパック構造で、それ以外はVAUX、AAUX、サブコードの各エリアと同じ5バイト固定長のパック構造で記録される。
【0077】
MICメインエリアの先頭のアドレス0には、MICのデータ構造を規定するIDデータであるAPM3ビットとBCID(Basic CassetteID)4ビットが記録される。ここで、APMの値は、本実施例のディジタルVTRでは「000」をとる。また、BCIDは、基本カセットIDであり、MIC無しカセットでのID認識(テープ厚み、テープ種類、テープグレード)用のIDボードと同じ内容である。IDボードは、MIC読み取り端子を従来の8ミリVTRのレコグニションホールと同じ役目をさせるもので、これにより従来のようにカセットハーフに穴を空ける必要がなくなる。
【0078】
アドレス1以降に順に、CASSETE IDパック、TAPE LENGTHパック、TITLE ENDパックの3個のパックが記録される。CASSETE IDIDパックにはテープ厚み情報とMICに関するメモリ情報が記録されている。TAPE LENGTHパックにはテープメーカーによってそのカセットのテープ長がトラック本数表現で記録されており、このデータと次のTITLE ENDパックに格納されている記録最終位置を示す絶対トラック番号から、テープの残量が直ちに計算できる。またこの記録最終位置情報は、カムコーダーで途中を再生して停止させ、その後、元の最終記録位置に戻る時やタイマー予約時に便利な使い勝手を提供する。
【0079】
オプショナルエリアは、オプショナルイベントで構成される。メインエリアが、アドレス0から15まで16バイトの固定エリアだったのに対し、オプショナルエリアはアドレス16以降にある可変エリアである。その内容によりエリアの長さが変わり、イベント消去時にはアドレス16以降に残りのイベントを詰めて保存する。詰め込み作業後不要となったデータは、すべてFFhを書き込んでおき、未使用エリアとする。オプショナルエリアは、文字どおりオプションで、おもにTOC(Table of Contents)やテープ上のポイントを示すタグ情報、それにプログラムに関するタイトル等のテキストデータ等が記録される。
【0080】
MIC読出し時、そのパックヘッダーの内容により5バイト毎、または可変長バイト(テキストデータ)毎に、次のパックヘッダーが登場するが、未使用エリアのFFhをヘッダーとして読みだすと、これは情報無しパック(NO INFOパック)のパックヘッダーに相当するので、コントロールマイコンはそれ以降に情報が無いことを検出できる。
【0081】
オプショナルエリアは共通オプションとメーカーオプションとから構成され、共通オプションには、例えば、テキストデータが入る。メーカーオプショナルエリアには、ソフトモード「1111」の大アイテムと「0000」の小アイテムを有する「メーカーコード」パックが設けられ、それに続いてメーカーごとの固有の内容が設けられる。オプショナルエリアへの記録及び書き込みは、先に共通オプションの内容が記録され、その後に、メーカーオプションが記録される。
【0082】
したがってこの「メーカーコード」パックが判別されると、それ以前は共通化された内容であり、これ以降はメーカーごとの固有の内容であると判別される。なお共通オプションの内容、または「メーカーコード」パック及びメーカーごとの固有の内容は、一方または両方が存在しない場合もある。
【0083】
〔2〕ディジタルVTRの記録回路
本実施例のディジタルVTRでは、以上に説明した記録フォーマットにしたがってテープ及びMICへの記録が行われるが、次に、このような記録を実行するディジタルVTRの記録回路の構成及び動作について説明する。
【0084】
記録回路の構成の1例を図31に示す。この図において、入力されたコンポジットビデオ信号はY/C分離回路1によりY,R−Y,R−Yの各コンポーネントビデオ信号に分離され、A/D変換器2へ供給される。また、コンポジットビデオ信号は同期分離回路4へ供給され、ここで分離された同期信号はクロック発生器5へ供給される。クロック発生器5はA/D変換器2及びブロッキング・シャフリング回路3のためのクロック信号を生成する。
【0085】
A/D変換器2へ入力されたコンポーネント信号は、525/60システムの場合、Y信号は13.5MHz、色差信号は13.5/4MHzのサンプリング周波数で、また625/50システムの場合、Y信号は13.5MHz、色差信号は13.5/2MHzのサンプリング周波数で、A/D変換が行われる。そして、これらのA/D変換出力のうち有効走査期間のデータDY,DR,DBのみがブロッキング・シャフリング回路3へ供給される。
【0086】
このブロッキング・シャフリング回路3において、有効データDY,DR,DBは、水平方向8サンプル、垂直方向8ラインを1つのブロックとするブロッキング処理を施され、さらにDYのブロック4個、DRとDBのブロックを1個ずつ、計6個のブロックを単位として画像データの圧縮効率を上げ、かつ再生時のエラーを分散させるためのシャフリングが行われた後、圧縮符号化部へ供給される。
【0087】
圧縮符号化部は入力された水平方向8サンプル、垂直方向8ラインのブロックデータに対してDCT(離散コサイン変換)を行う圧縮回路6、その結果を所定のデータ量まで圧縮できたかを見積もる見積器8及びその判断結果を基に最終的に量子化ステップを決定し、可変長符号化を用いたデータ圧縮を行う量子化器7とから構成される。量子化器7の出力はフレーミング回路9において図15において説明したフォーマットにフレーム化される。
【0088】
図31におけるモード処理マイコン27は、人間とのマンマシンインターフェースを取り持つマイコンで、ビデオ信号の垂直同期信号の周波数に同期して動作する。また、信号処理マイコン15はよりマシンに近い側で動作するものであり、ドラムの回転数9000rpm,150Hzに同期して動作する。
【0089】
そして、VAUX,AAUX,サブコードの各エリアのパックデータは、基本的にモード処理マイコン27で生成されると共に、TITLE ENDパック等に含まれる絶対トラック番号は信号処理マイコン15で生成され、後で所定の位置にはめ込む処理が実行される。サブコード内に格納されるタイムコードデータも信号処理マイコン15で生成される。
【0090】
これらの結果はマイコンとハードウエアとの間を取り持つインターフェィスであるVAUX用IC16、サブコード用IC17及びAAUX用IC18に与えられる。VAUX用IC16はタイミングをはかって合成器10でフレーミング回路9の出力と合成する。また、サブコード用IC17はAP3、サブコードのIDであるSID及びサブコードのパックデータSDATAを生成する。
【0091】
一方、入力オーディオ信号はA/D変換器11によりディジタルオーディオ信号に変換される。なお、ビデオ信号及びオーディオ信号のA/D変換の際には、この図には示されていないが、サンプリング回路の前段にそのサンプリング周波数に応じたLPFを設けることが必要である。A/D変換されたオーディオデータは、シャフリング回路12によりデータの分散処理を受けた後、フレーミング回路13において図13において説明したフォーマットにフレーム化される。このとき、AAUX用IC18は、AAUXのパックデータを生成しタイミングを見計らって、合成器14にてオーディオのSYNCブロック内の所定の場所にそれらを詰め込む。
【0092】
次にVAUXを例にパックデータの記録回路を説明する。図32にその全体の流れを示す。なお、AAUXはVAUXと同様であるので、ここでは省略する。まずモード処理マイコン27内でVAUXに格納すべきパックデータを生成する。それをP/S変換回路118にてシリアルデータに変換し、マイコン間の通信プロトコルにしたがって信号処理マイコン15へ送る。ここでS/P変換回路119にてパラレルデータに戻し、スイッチ122を介してバッファメモリ123に格納する。送られたパックデータのうちその5バイト毎の先頭のヘッダー部をパックヘッダー検出回路120にて抜き出し、そのパックが絶対トラック番号を必要とするパックかどうかを調べる。必要ならばスイッチ122を切り換えて絶対トラック番号生成回路121から23ビットのデータを8ビット刻みで格納する。格納エリアは、個々のパック構造において説明したようにすべて格納すべきパックのPC1、PC2、PC3の固定位置である。
【0093】
ここで回路119はマイコン内にあるシリアルI/Oであり、回路120、121、122はマイコンプログラムで構成され、回路123はマイコン内のRAMである。このようにパック構造の処理は、わざわざハードで組まなくてもマイコンの処理時間で間に合うため、コスト的に有利なマイコンを使用する。
【0094】
こうしてバッファメモリ123に格納されたデータは、VAUX用IC16のライト側タイミングコントローラ125からの指示により、順々に読みだされる。この時、前半の6パック分はメインエリア用、その後の390パック分はオプショナルエリア用として、スイッチ124を切り換える。
【0095】
メインエリア用のFIFO126は30バイト、オプショナルエリアのFIFO127は1950バイト(525/60システム)、もしくは2340バイト(625/50システム)の容量を持つ。
【0096】
VAUXは、図33の(1)に示されるようにトラック内SYNC番号19、20、156の所に格納される。またフレーム内トラック番号が、1、3、5、7、9のとき、+アジマスでSYNC番号19の前半にメインエリアが、フレーム内トラック番号が、0、2、4、6、8のとき、−アジマスでSYNC番号156の後半にメインエリアがある。これを1ビデオフレームでまとめて描いたのが、図33の(2)である。このようにタイミング信号nMAIN=「L」の時が、メインエリアとなる。このような信号をリード側タイミングコントローラ129にて生成し、スイッチ128を切り換えその出力を合成器10へ渡す。
【0097】
ここで、nMAIN=「L」の時には、メインエリア用FIFO126のデータを繰り返し10回(525/60システム)、もしくは12回(625/50システム)読み取ることになる。nMAIN=「H」の時は、オプショナルエリア用FIFO127を読みだす。これは、1ビデオフレームに1回だけ読む。
【0098】
図34にモード処理マイコン27内のVAUXパックデータ生成部を主として示す。まず大きく分けて回路はメインエリア用とオプショナルエリア用とに分かれる。回路131はメインエリア用データ収集生成回路である。ディジタルバスやチューナーから図のようなデータを受け取ると共に内部で139に示すようなデータ群を生成する。これをメインパックのビットバイト構造に組み立て、スイッチ132によりパックヘッダーを付加し、スイッチ136を介してP/S変換回路118へ入力する。
【0099】
オプショナルエリア用データ収集生成回路133には、例えばチューナーからTELETEXTデータや番組タイトル等が入力され、これらを格納したパックデータが生成される。どのオプショナルエリアに記録するかはVTRセットが個々に決定する。そのパックヘッダーを回路134により設定してスイッチ135により付加し、スイッチ136を介してP/S変換回路118へ入力する。タイミング調整回路137によりこれらのタイミングをとる。ここでも前述のように回路118はマイコン内にあるシリアルI/Oであり、回路131〜137はマイコンプログラムで構成される。
【0100】
図35にモード処理マイコンのAAUXパックデータの生成部を主として示す。その動作はVAUXパックデータの生成部と同様であるので、主な相違点を説明する。チューナーから来る番組のタイトルには、BTAT−003のようなテレビ番組のタイトルの他にオーディオPCM放送のようなものから来る音楽番組のタイトルも考えられる。また、チューナーからはいわゆるAモード、Bモードのディジタル音声のように、そのサンプリング周波数、量子化ビット数などが決まっているものもある。また、AAUX CLOSED CAPTIONパックを作るためには、チューナーからビデオ信号の垂直ブランキング期間内のCLOSED CAPTION信号を受け取り、デコーダー150により音声に関するデータを抽出することが必要である。そして、AAUX CLOSED CAPTIONパックを生成すると共に、音声信号を再生する上で必要不可欠なデータをAAUX SOURCEパック及びAAUX SOURCE CONTROLパックに盛り込む。
【0101】
図31における発生器19では、AV(Audio/Video)の各ID部とプリSYNC、ポストSYNCの生成を行う。ここでは、AP1、AP2も生成し所定のID部にはめ込む。発生器19の出力と、ADATA(オーディオデータ)、VDATA(ビデオデータ)、SID、SDATAは、第1のスイッチング回路SW1によりタイミングを見て切り換えられる。
【0102】
そして、第1のスイッチング回路SW1の出力はパリティ生成回路20において、所定のパリティが付加され、乱数化回路21、24/25変換回路22へ供給される。ここで、乱数化回路21はデータの直流成分をなくすために入力データを乱数化する。また、24/25変換回路22は、データの24ビット毎に1ビットを付加してパイロット信号成分を付与する処理及びディジタル記録に適したプリコード処理(パーシャルレスポンスクラスIV)を行う。
【0103】
こうして得られたデータは合成器23へ供給され、ここでA/V SYNC及びサブコードSYNCの発生器24が生成したオーディオ、ビデオ及びサブコードのSYNCパターンが合成される。合成器23の出力は第2のスイッチング回路SW2へ供給される。また、ITI発生器25が出力するITIデータとアンブルパターン発生器26が出力するアンブルパターンも、第2のスイッチング回路SW2へ供給される。
【0104】
ITI発生器25には、モード処理マイコン27からAPT,SP/LP,PFの各データが供給される。ITI発生器25はこれらのデータをTIAの所定の位置にはめ込んで第2のスイッチング回路SW2へ供給する。
【0105】
モード処理マイコン27はディジタルVTR全体のモード管理を行う。このマイコンに接続された第3のスイッチング回路SW3は、VTR本体の外部スイッチで記録、再生等を指示するスイッチ群である。このなかにはSP/LPの記録モード設定スイッチも含まれている。このスイッチ群による設定結果はモード処理マイコン27により検出され、マイコン間通信により信号処理マイコン15、MICマイコン29及びメカ制御マイコン(図示せず)へ与えられる。
【0106】
図36にMICマイコン29のデータ生成部を示す。モード処理マイコン27から来たシリアルデータは、S/P変換回路159にてパラレルデータに変換され、マイコン内部で処理される。図30のメインエリアの内、VTR側が書き換えるのは、アドレス0のAPM、CASSETTE IDパック内のMEフラグ、それからTITLE ENDパックである。この中でRE(Recording Proofed Events Exist)フラグとME(MIC Error)フラグは、MICマイコン内部で生成するが、その他はモード処理マイコンからデータを受け取る。この中で、絶対トラック番号とSL,BFフラグは、図32のように信号処理マイコンで生成し、モード処理マイコン27経由で受け取る。
【0107】
こうして得られたデータは、MIC28の動作に応じて組み立られ、MIC28に書き込まれる。スイッチ152はTITLE ENDパックを書き込む時、そのパックヘッダー1Fhを供給するもので、それ以外の時は下側に切り換わっている。
【0108】
MICのオプショナルエリアには様々な情報が記録される。例えば、タイマー録画予約イベントであれば、記録年月日、記録時分秒、番組タイトル等がモード処理マイコン27から送られて来る。これをMICマイコンが必要に応じて組み立て、書込みを行う。最終的には、MIC通信プロトコルであるIICバスフォーマットに回路158でデータを乗せ、MIC28に書込む。図中、回路158,159以外はマイコンプログラムであるが、実際には回路151,153のデータはマイコン内部のRAMに貯えられる。
【0109】
MICの場合には、簡易型MIC書込み器のような商品も考えられる。これはビューアーも兼ねた形式など様々なタイプがあるが、その回路は図36からS/P変換回路159を除いたものになる。ビューアーとして、MIC内のTOC(目次)を見る等の機能が考えられるが、書込みの時には、図32を見ても明らかなように、それ単体ではとうてい得られないデータもある。例えば、タイマー録画予約で録画開始位置を入力しようとしても無理で、VTRにセットして初めて入手できる。
【0110】
さて、再び図31に戻る。スイッチング回路SW2を所定のタイミングで切り換えることにより、合成器23の出力にアンブルパターン及びITIデータが付加される。第2のスイッチング回路SW2の出力は記録アンプ(図示せず)により増幅され、磁気ヘッド(図示せず)により磁気テープ(図示せず)に記録される。
【0111】
以上の一連の記録動作はモード処理マイコン27を中心に、メカ制御マイコンや信号処理マイコン15と各パート担当のICとの連携動作で行われる。
【0112】
〔3〕ディジタルVTRの再生回路
次に、図37〜図40を参照しながら本実施例におけるディジタルVTRの再生回路について説明する。
【0113】
図37において磁気ヘッド(図示せず)により磁気テープ(図示せず)から再生された微弱信号は、ヘッドアンプ(図示せず)により増幅され、イコライザー回路31へ加えられる。イコライザー回路31は記録時に磁気テープと磁気ヘッドとの電磁変換特性を向上させるために行ったエンファシス処理(例えばパーシャルレスポンスクラスIV)の逆処理を行うものである。
【0114】
イコライザー回路31の出力からクロック抽出回路32によりクロックCKを抜き出す。このクロックCKをA/D変換器33へ供給し、イコライザー回路31の出力をディジタル値化する。こうして得られた1ビットデータをクロックCKを用いてFIFO34に書き込む。
【0115】
このクロックCKは、回転ヘッドドラムのジッター成分を含んだ時間的に不安定な信号である。しかしA/D変換する前のデータ自身もジッター成分を含んでいるので、サンプリングすること自体には問題はない。ところが、これから画像データ等を抜き出す時には、時間的に安定したデータになっていないと取り出せないので、FIFO34を用いて時間軸調整を行う。つまり書き込みは不安定なクロックで行うが、読み出しは図38に示されている水晶発信子等を用いた自励発振器51からの安定したクロックSCKで行う。FIFO34の深さとしては、入力データの入力スピードよりも速く読み出さないような余裕のあるものにする。
【0116】
FIFO34の各段の出力はSYNCパターン検出回路35に加えられる。ここには、第5のスイッチング回路SW5により、各エリアのSYNCパターンが、タイミング回路39により切り換えられて与えられる。SYNCパターン検出回路35はフライホイール構成になっており、一度SYNCパターンを検出すると、それから所定のSYNCブロック長後に再び同じSYNCパターンが来るかどうかを見る。それが例えば3回以上正しければ真とみなすような構成にして、誤検出を防いでいる。FIFO34の深さはこの数分は必要である。
【0117】
こうしてSYNCパターンが検出されると、FIFO34の各段の出力からどの部分を抜き出せば一つのSYNCブロックが取り出せるか、そのシフト量が決定されるので、それを基に第4のスイッチング回路SW4を閉じて、必要なビットをSYNCブロック確定ラッチ37に取り込む。これにより、取り込んだSYNC番号をSYNC番号抽出回路38において取り出し、タイミング回路39へ供給する。この読み込んだSYNC番号によりトラック上のどの位置をヘッドが走査しているかがわかるので、それにより第5のスイッチング回路SW5及び第6のスイッチング回路SW6を切り換える。
【0118】
第6のスイッチング回路SW6は、ヘッドがITIエリアを走査している時下側に切り換わっており、減算器40によりITISYNCパターンを取り除いて、ITIデコーダ41に加える。ITIエリアはコーディングして記録してあるので、それをデコードすることにより、APT、SP/LP、PFの各データを取り出せる。これらのデータは、SP/LPモードを設定する第7のスイッチング回路SW7が接続されたモード処理マイコン42へ与えられる。モード処理マイコン42はディジタルVTR全体の動作モード等を決めるものであり、メカ制御マイコン45や信号処理マイコン60と連携を取って、セット全体のシステムコントロールを行う。
【0119】
モード処理マイコン42にはAPM等を管理するMICマイコン43が接続されている。MIC付きカセット(図示せず)内のMIC44からの情報は、MIC接点スイッチ(図示せず)を介してこのMICマイコン43に与えられ、モード処理マイコン42と役割分担しながら、MICの処理を行う。セットによっては、このMICマイコン43は省略され、モード処理マイコン42でMIC処理を行う場合もある。
【0120】
ヘッドがオーディオエリア、ビデオエリア、あるいはサブコードエリアを走査している時には、第6のスイッチング回路SW6は上側に切り換わっている。減算器46により各エリアのSYNCパターンを抜き出した後、24/25逆変換回路47を通し、さらに逆乱数化回路48に加えて、元のデータ列に戻す。こうして取り出したデータをエラー訂正回路49に加える。
【0121】
エラー訂正回路49では記録側で付加されたパリティを用いて、エラーデータの検出、訂正を行うが、どうしても取りきれなかったデータはエラーフラグをつけて出力する。各データは第8のスイッチング回路SW8により切り換えられて出力される。AV ID,プリSYNC,ポストSYNC抽出回路50は、A/Vエリア及びプリSYNCとポストSYNCに格納されていたSYNC番号、トラック番号、それにプリSYNCに格納されていたSP/LPの各信号を抜き出す。これらはタイミング回路39に与えられ各種タイミングの生成に使用される。なお、上記抽出回路50においては、AP1、AP2も抜き出され、これはモード処理マイコン42ヘ供給されてチェックが行われる。AP1、AP2=000のときには通常通り動作するが、それ以外の値のときは警告処理等を行う。
【0122】
SP/LPについては、モード処理マイコン42がITIから得られたものとの比較検討を行う。ITIエリアにはその中のTIAエリアに3回SP/LP情報が書かれており、そこだけで多数決等を取って信頼性を高める。プリSYNCは、オーディオ、ビデオにそれぞれ2SYNCづつあり、計4箇所SP/LP情報が書かれている。ここもそこだけで多数決等を取って信頼性を高める。そして最終的に両者が一致しなかった場合には、ITIエリアのものを優先して採用する。
【0123】
第8のスイッチング回路SW8から出力されたVDATAは、図38に示される第9のスイッチング回路SW9によりビデオデータとVAUXデータに切り分けられる。そして、ビデオデータはエラーフラグと共にデフレーミング回路54に与えられる。
【0124】
デフレーミング回路54は記録側のフレーミングの逆変換をする所で、その中に詰め込まれたデータの性質を把握している。そこであるデータに取りきれなかったエラーがあったとき、それがそのほかのデータにどう影響を及ぼすかを理解しているので、ここで伝播エラー処理を行う。これによりエラーフラグは新たに伝播エラーを含んだVERRORフラグとなる。また、エラーを有するデータであっても画像再現上重要でないものは、その画像データにある細工をして、エラーフラグを消してしまう処理も、このデフレーミング回路54で行う。
【0125】
ビデオデータは逆量子化回路55、逆圧縮回路56を通して、圧縮前のデータに戻される。次にデシャフリング・デブロッキング回路57により、データをもとの画像空間配置に戻す。この実画像空間にデータを戻して初めて、VERRORフラグをもとに画像の補修が可能になる。つまり、例えば常に1フレーム前の画像データをメモリに記憶させておき、エラーとなった画像ブロックを前の画像データで代用してしまうような処理が行われる。
【0126】
さてデシャフリング以降はDY,DR,DBの3系統にデータを分けて扱う。そしてD/A変換器61〜63によりY、R−Y、B−Yの各アナログ成分に戻される。このときのクロックは発振回路51の出力とそれを分周器52にて分周した出力を用いる。つまりYは13.5MH、R−Y、B−Yは、6.75MH又は3.375MHである。
【0127】
こうして得られた3つの信号成分はY/C合成回路64において合成され、さらに合成器65において同期信号発生回路53からのコンポジット同期信号と合成され、コンポジットビデオ信号として端子66から出力される。
【0128】
第8のスイッチング回路SW8から出力されたADATAは、図38に示される第10のスイッチング回路SW10によりオーディオデータとAAUXデータに切り分けられる。そして、オーディオデータはエラーフラグと共にデフレーミング回路67に与えられる。
【0129】
デフレーミング回路67は記録側のフレーミングの逆変換をする所で、その中に詰め込まれたデータの性質を把握している。そこであるデータに取りきれなかったエラーがあったとき、それがそのほかのデータにどう影響を及ぼすかを理解しているので、ここで伝播エラー処理を行う。例えば、16ビットサンプリングのとき、1つのデータは8ビット単位なので、1つのエラーフラグは、新たに伝播エラーを含んだAERRORフラグとなる。
【0130】
オーディオデータは次のデシャフリング回路68により元の時間軸上に戻される。このとき、先ほどのAERRORフラグを基にオーディオデータの補修作業を行う。つまり、エラー直前の音で代用する前値ホールド等の処理を行う。エラー期間があまりに長く補修が効かない場合には、ミューティング等の処置をして音そのものを止めてしまう。
【0131】
このような処置をした後、D/A変換器69によりアナログ値に戻し、画像データとのリップシンク等のタイミングを取りながら、アナログオーディオ出力端子70から出力する。
【0132】
さて、第9のスイッチング回路SW9及び第10のスイッチング回路SW10により切り分けられたVAUX、AAUXの各データは、それぞれVAUX用IC58及びAAUX用IC71においてエラーフラグも参考にしながら多数決処理等の前処理を行う。
【0133】
また、第8のスイッチング回路SW8から出力されたサブコードエリアのIDデータSIDとパックデータSDATAは、サブコード用IC72に与えられ、ここでもエラーフラグも参考にしながら多数決処理等の前処理を行う。これらの前処理が行われたデータはその後、信号処理マイコン60に与えられ、最終的な読み取り動作を行う。そして、前処理において取りきれなかったエラーは、それぞれVAUXER、SUBER、AAUXERとして信号処理マイコン100に与えられる。
【0134】
ここでサブコード用IC72はAP3及びAPTを抜き出し、これらを信号処理マイコン60を介してモード処理マイコン42に渡してチェックをする。モード処理マイコン42はITIからのAPT及びサブコードからのAPTにもとづいてAPTの値を確定すると共に、この値が「000」でないときは警告処理等を行う。また、AP3=000のときには通常通り動作するが、それ以外の値のときは警告処理等を行う。
【0135】
ここで、パックデータのエラー処理について補足すると、各々のエリアにはメインエリアとオプショナルエリアがある。そして525/60システムの場合には、同じデータがメインエリアに10回書かれている。したがってそのうちいくつかがエラーしていても、その他のデータで補足再現できるのでそこのエラーフラグはもはやエラーではなくなる。ただしサブコード以外のオプショナルエリアについてはデータは1回書きなので、エラーはそのままVAUXER、AAUXERとして残ることになる。
【0136】
信号処理マイコン60は、さらに各データのパックの前後関係などから類推して、伝播エラー処理やデータの補修処理等を行う。こうして判断した結果は、モード処理マイコン42に与えられ、セット全体の挙動を決める材料にする。
【0137】
次にVAUXを例にVAUX用IC58及び信号処理マイコン60におけるパックデータの再生回路を説明する。なお、AAUXはオプショナルエリアのデータ量以外は全く同じなので省略する。ここでは、前処理として多数決処理ではなく、エラーの場合にはメモリに書き込まないという単純な処理方式を用いた構成例について説明する。
【0138】
図39にVAUX用IC58の回路例を示す。まずスイッチング回路SW9からきたVAUXパックデータを、ライト側タイミングコントローラ162により図33のnMAIN=「L」のタイミングで、スイッチ161を切り換えることによりメインエリア用メモリ165及びオプショナルエリア用FIFO168に振り分ける。
【0139】
メインエリアのパックデータについては、パックヘッダー検出回路163によりそのヘッダーを読み取ってスイッチ164を切り換える。そしてエラーでないときだけデータをメインエリア用メモリ165に書き込む。このメモリ165は9ビット構成になっており、図で網点がかかっている部分はエラーフラグの格納ビットである。
【0140】
メインエリア用メモリ165の初期設定としては、1ビデオフレーム毎にその内容をすべてオール1(=情報無し)にしておく。そしてエラーだったら何もせず、エラーでなければそのデータを書き込むと共にエラーフラグに0を書き込んでおく。メインエリアには1フレームにつき同じパックが10回、もしくは12回書きされているので1ビデオフレーム終了時点でエラーフラグに1が立っているところが、最終的にエラーと認識される。
【0141】
オプショナルエリアは、基本的に1回書きなので、エラーフラグをそのままデータと共にオプショナルエリア用FIFO168に書き込む。これらをリード側タイミングコントローラ169によって切り換えられるスイッチ166、167を介して信号処理マイコン60へ送る。
【0142】
次に、信号処理マイコン60における処理動作を図40を参照して説明する。信号処理マイコン60では、送られてきたパックデータとエラーフラグから解析を行う。この図において、パックヘッダー識別回路171により、VAUX用IC58から送られてきたパックデータ(VAUXDT)の振り分けを行い、メモリ172に貯える。これは、メインエリア、オプショナルエリアの区別は特にしない。
【0143】
メインエリアのパックの場合には、VAUX用IC58と同じく、VAUXERにエラーフラグ「1」が立っている時には書き込み処理を行わない。これにより少なくとも1ビデオフレーム前の値で補修ができる。メインエリアの内容は、1ビデオフレーム前の値と非常に相関が強いと考えられるので、この処理で代用してしまっても特に問題は生じない。
【0144】
一方、オプショナルエリアのパックの場合には、1ビデオフレーム前の値と全く相関がないと考えられるので、そのパック単位でエラー伝播処理を行う。この方法は、基本的には5バイト固定長のパックデータの中にエラーが有れば全データをFFhとするNO INFOパックに変更することにより行われるが、パック個別対応も必要となる。例えば、TELETEXTデータが格納されるTELETEXTデータパックの場合には、そのパックがいくつも続く関係から、その間のパックヘッダーにエラーがあっても容易にTELETEXTパックヘッダーに置き換えが可能である。またデータ部にエラーがあっても、パックヘッダーにエラーが無ければそのパックをNO INFOパックに変更することはしない。これは、そのTELETEXTデータの復元をTELETEXTデコーダーのパリティチェックに委ねているからで、エラーとわかってもデータはそのままにしておく。
【0145】
すなわち、本実施例のディジタルVTRにおいては、図38の再生回路では記載を省略しているが、テキストデータ、TELETEXTデータ等のようにデータ量が多く、かつ、1連のデータシーケンスとして特徴のあるパックデータについては、それぞれ信号処理マイコン60から専用のデータ処理回路へ受け渡して、より高能率のエラー補正を実行すると共に、モード処理マイコン42に対する負荷の軽減を行うようにしている。
【0146】
以上のような信号処理マイコン60における処理により整えられたデータにはすでにエラーフラグは存在しない。これらをP/S変換回路173にてシリアルデータに変換し、マイコン間の通信プロトコルにしたがってモード処理マイコン42へ送る。ここでS/P変換回路174にてパラレルデータに戻し、パックデータ分解解析を行う。この分解解析処理は、基本的には図34及び図35に示した処理と逆の処理であるので説明を省略する。
【0147】
ここで回路171、176及びスイッチ175はマイコンのプログラムで構成されると共に、メモリ172はマイコン内部のメモリ、回路173及び174はマイコン内部のシリアルI/Oである。
【0148】
モード処理マイコン42におけるパックデータの分解解析においては、確定されたパックヘッダーに基づいてパックデータの解析を行い、解析結果として得られる種々の制御情報、表示情報等をそれぞれの制御回路、表示回路等へ供給する。
【0149】
なお、MICマイコン43の再生側の処理は、基本的には図36と逆の処理なので説明を省略する。
【0150】
以上、本実施例のディジタルVTRの概要を525/60システムの場合を中心に説明したが、本実施例のディジタルVTRは、このシステムに限らず他のSD(Standard Density)方式である625/50システム、並びにHD(High Density)方式である1125/60システム及び1250/50システムにも直ちに適用できる。ここで、いずれのシステムにおいても1トラック内のデータフォーマットは共通しており、相違点は、1フレームを構成するトラック本数の違いのみである。すなわち、625/50システムでは前述のとおり1フレームが12トラックで構成され、1125/60システムでは20トラック、1250/50システムでは24トラックでそれぞれ構成される。
【0151】
2.アプリケーションIDシステム
以上、本実施例におけるディジタルVTRの概要について説明したが、このディジタルVTRは、画像圧縮記録方式の民生用ディジタルVTRに限らずそれ以外の種々のディジタル信号記録再生装置として容易に商品展開できるように基本設計されている。そして、前述のディジタルVTRの説明の中で現れたIDデータAPT,AP1〜AP3,APMが、このような種々のディジタル信号記録装置への展開を可能ならしめる役割を担うものであり、これらのIDデータを一括してアプリケーションIDと呼ぶ。
【0152】
そこで、次に、このアプリケーションIDシステムについて補足説明する。
上記のアプリケーションIDは、ディジタルVTRの応用例を決めるIDではなく単に記録媒体のエリアのデータ構造を決定するだけのIDであり、APT及びAPMについては前述のとおり以下の意味付けがなされている。
APT・・・トラック上のデータ構造を決める。
APM・・・MICのデータ構造を決める。
【0153】
すなわち、まず、APTの値により、このディジタル信号記録再生装置におけるトラック上のデータ構造が規定される。つまり、ITIエリア以降のトラックが、APTの値に応じて図41のようにいくつかのエリアに分割され、それらのトラック上の位置、SYNCブロック構成、エラーからデータを保護するためのECC構成等のデータ構造が一義的に決まる。さらに各エリアには、それぞれそのエリアのデータ構造を決めるアプリケーションIDが存在する。その意味付けは以下のようになる。
エリアnのアプリケーションID・・・エリアnのデータ構造を決める。
【0154】
そして、テープ上のアプリケーションIDは、図42のような階層構造を持つ。すなわち、おおもとのアプリケーションIDであるAPTによりトラック上のエリアが規定され、その各エリアにさらにAP1〜APnが規定される。エリアの数は、APTにより定義される。図42では二階層で書いてあるが、必要ならさらにその下に階層を設けてもよい。このようにAPT,AP1〜APnの値を指定することによって、このディジタル信号記録再生装置の具体的信号処理の構成及び該装置の用途が特定される。
【0155】
なお、MIC内のアプリケーションIDであるAPMは一階層のみであり、その値は、そのディジタル信号記録再生装置によりそのAPTと同じ値が書き込まれる。
【0156】
このアプリケーションIDシステムにより、民生用のディジタルVTRを、そのカセット、メカニズム、サーボシステム、ITIエリアの生成検出回路等をそのまま流用して、全く別の商品群、例えばデータストリーマーやマルチトラック・ディジタルオーディオテープレコーダーのようなものを作り上げることが可能である。また1つのエリアが決まっても、その中味をさらにそのエリアのアプリケーションIDで定義できるので、あるアプリケーションIDの値のときはそこはビデオデータ、別の値のときはビデオ・オーディオデータ、またはコンピューターデータというように非常に広範な商品展開が可能である。
【0157】
次に、アプリケーションIDの値が指定された場合の具体例について説明する。まず、APT=000のときの様子を図43に示す。このときトラック上にエリア1、エリア2、エリア3が規定される。そしてそれらのトラック上の位置、SYNCブロック構成、エラーからデータを保護するためのECC構成、それに各エリアを保証するためのギャップや重ね書きを保証するためのオーバイライトマージンが決まる。さらに各エリアには、それぞれそのエリアのデータ構造を決めるアプリケーションIDが存在する。その意味付けは以下のようになる。
【0158】
AP1・・・エリア1のデータ構造を決める。
AP2・・・エリア2のデータ構造を決める。
AP3・・・エリア3のデータ構造を決める。
【0159】
そしてこの各エリアのApplication IDが、000のときを以下のように定義する。
AP1=000・・・画像圧縮記録方式民生用ディジタルVTRのオーディオ、AAUXのデータ構造を採る
AP2=000・・・画像圧縮記録方式民生用ディジタルVTRのビデオ、VAUXのデータ構造を採る
AP3=000・・・画像圧縮記録方式民生用ディジタルVTRのサブコード、IDのデータ構造を採る
【0160】
すなわち、画像圧縮記録方式民生用ディジタルVTRを実現するときは、APT、AP1、AP2、AP3=000となる。このとき、当然、APMも000となる。
【0161】
3.垂直ブランキング期間のデータの記録再生
次に、本願発明の課題である垂直ブランキング期間のデータの記録再生について詳述する。
【0162】
〔1〕垂直ブランキング期間のデータの種類
図44は現在のテレビジョン信号のチューナー出力を分析したものである。
チューナーからはコンポジットビデオ信号、オーディオ信号及びステレオ、2か国語放送等を識別するためのオーディオパイロット信号が出力される。
【0163】
この内、コンポジットビデオ信号は、画像データ、2次元/1次元変換用データ(H.SYNC,H.BLK,V.SYNC,V.BLK)及びシステムデータからなる。システムデータとしては、CLOSED CAPTION(以下「CC」と略す)、EDS、WSS、VBID等がある。
【0164】
この中で重要なのはコンポジットビデオ信号のシステムデータである。これには、画像に関する情報(画像付随情報)だけでなく音声に関する情報(音声付随情報)まで格納されているもので、その内容は画像や音声と共に記録されるべきである。アナログVTRにおいては、1フィールドが1トラックになり、垂直ブランキング期間はそのまま記録再生される。しかし、ディジタルVTRでは、システムデータが格納されている2次元/1次元変換用データを除去してしまっているので、システムデータをそのままの形で保存することはできない。入力された信号がそのまま記録され、再生時には入力された信号そのものが出力されることを「トランスペアレント記録」と呼ぶが、ディジタルVTRでは何らかの補完的記録手段を採用しなければトランスペアレント記録ができない。
【0165】
図45に主なシステムデータを示す。一般に、アナログVTRで記録再生可能な周波数は1MHz以下とされている。したがって、図45の中でCC、EDS、VBID及びWSSが記録再生可能であり、それ以外は波形がなまってしまう。この意味では、アナログVTRもトランスペアレント記録ができない。文字多重放送やTELETEXTは記録再生できないが、これらはもともと記録再生を前提とした信号ではなく、デコーダが解読してテレビ画面に文字データを表示することを目的としており、コンポジットビデオ信号の画像とは全く別の文字放送番組(株価等)を送っている(ただし、一部字幕放送もある)。また、局間制御信号や業務用信号などは、放送局間の調整用であり、特殊用途の信号なので、アナログVTRで記録できなければならないものではない。さらに、マクロビジョン信号はコピーガードのための信号なので、記録できない。
【0166】
本願発明者は先に、ディジタルVTRにおいてこのようなシステムデータに対してトランスペアレント性を確保するため、マクロビジョン信号、局間制御信号、業務用信号などをLINEパックを用いて対応する発明を出願した(特願平5−277633号、特願平5−339481号)。これに対して、本発明は、前記システムデータ中、CC、EDS、VBID、WSS等のアナログVTRで保存可能な1MHz以下のシステムデータに対してトランスペアレント性を確保する手段を提供するものである。
【0167】
ところで、先に出願したLINEパックを用いてCC、EDS、VBID、WSS等をトランスペアレント記録することも勿論可能である。しかし、その格納エリアは図27のVAUXオプショナルエリアである。オプショナルエリアは文字通りオプションなので、対応しないセットがあってもよい。
【0168】
一方、アナログVTRとディジタルVTRが混在して接続されるような使い方を想定した場合、少なくともアナログVTRで保存可能なCC、EDS、VBID、WSS等については、ディジタルVTRにおいても必ず保存されないと、トランスペアレント性が失われてしまう。
【0169】
こられの信号の中には、SCMSのようなコピーガード用の信号も含まれているため、これをLINEパックを用いてオプショナルエリアに格納しておいたとしても、そこに対応しないセットでは復元できない。つまり、コピーフリーになってしまうおそれがある。
【0170】
したがって、これらのシステムデータはVAUXのメインエリアに格納して全てのディジタルVTRが対応するように構成することが必要である。本発明はこれを実現するものである。
【0171】
ここで、図46を参照しながらVAUX及びAAUXのメインエリアについて補足説明する。前記したように、VAUXのメインエリアにはパックヘッダーが60hから65hまでのパックデータが格納される。また、AAUXのメインエリアにはパックヘッダーが50hから55hまでのパックデータが格納される。
【0172】
ここで、パックヘッダーが60h,61h,50h,51hの各パックはそれぞれSOURCEパック、SOURCE CONTROLパックと呼ばれ、画像データや音声データを復元するために必要不可欠なデータ、コピーガードのような法律に関するデータが格納されるパックである。したがって、これらの4パックさえ参照すれば、映像信号及び音声信号の再生は可能である。
【0173】
一方、パックヘッダーが62h,63h,64h及び52h,53h,54hはREC DATEパック、REC TIMEパック、BINARY GROUPEパックと呼ばれ、記録年月日、記録時刻等、なくてもかまわないデータである。例えば、内部に時計を持っていないVTRで録画した場合には、記録年月日や記録時刻は当然わからないので、NO INFOパック(FFh)が記録される。
【0174】
本実施例では、パックヘッダーが65h,55hのCCパック及び56h,66hのトランスペアレントパックを用いて前記CC信号、EDSデータ、VBID、WSS等をトランスペアレント記録するものである。
【0175】
〔2〕CCパックを用いた記録
まず、VAUX CCパックは図47に示すCC信号の内、クロックラン−イン(6.5サイクル)とそれに続くスタートビット(2サイクル「L」、1サイクル「H」)を除いた16ビットのデータ部を、図20の(2)に示すフォーマットでそのまま格納する。
【0176】
CC信号はビデオ信号の第1フィールド及び第2フィールドに挿入されている。ただし、第1フィールドにはEDSデータが入ることもある。つまり、VAUX CCパック1つでCC信号及びEDSデータ両者の素データを格納できる。
【0177】
CC信号は北米において、聾唖者対策として既に法制化されており、北米で販売される14インチ以上のテレビ受信機には全てこのデコーダを搭載することが義務付けられている。したがって、CC信号はVAUXのメインエリアに格納して、全てのディジタルVTRが対応するようにすることが必要である。VAUXCCパックのパックヘッダーとしては、既述したように65hを与えた。格納場所は図23に示した通りである。北米以外では、この信号そのものが存在しないので、ここにはNO INFOパック(FFh)を格納する。このパックヘッダー65hは第1フィールドと第2フィールドのライン21そのものを意味しているので、パック内部にTELETEXTパックやLINEパックに必要なラインIDを必要としない。再生時には、このパックのデータをビデオ信号のライン21に挿入してもとのCC信号を復元する。これにより、再生ビデオ信号を入力したテレビ受信機は、内部のデコーダによりデコードし、字幕サービス等を実施できる。
【0178】
次に、図1を参照しながらCCパックの書込みルールについて説明する。なお、以下の説明では、特に区別した場合を除いて、CC信号はEDSデータを含むものとする。
【0179】
CC信号には映像信号及び音声信号を再生する上で必要不可欠なデータとそうでないデータがあるが、VAUX CCパックはこれらをそのまま格納する。そして、前者を記録時に必ずパックヘッダーが60h,61h,50h,51hのパック、すなわちVAUX及びAUXのSOURCEパック及びSOURCECONTROLパックに反映させる。また、AAUX CCパックはCC信号の内、音声に関する情報をデコードしたものを格納する。
【0180】
CCパックに記録するためには、まず、このCC信号がビデオ信号中に存在するかどうかを識別する。これは、ライン21を検出し、その水平同期信号の立ち下がりから10.5μsec以上経過した後、32fH周期のクロックランインがあるかどうかを調べる。あればCC信号が存在する。そして、16ビットのデータを抜き出す。以上のための回路は図30に示したようにCC信号に対応したチューナーが内蔵している。
【0181】
このデータは7ビットのASCIIコード2組(Character One及びCharacterTwoのb0〜b6)でそのMSBはパリティ(P1,P2)である。CC信号のデコード時にはこのパリティをチェックするが、本実施例のVTRで記録する時には特に何もせずそのまま2バイトデータとして図20の(2)のように格納する。実際のデコードはテレビ受信機が行うからである。
【0182】
さて、ここで北米で録画したテープを日本に持ってきて再生するときのことを検討してみる。日本向けのVTRは当然CC信号対応になっていない。ところが、図41のようにCC信号にはアスペクト比の情報が入っている。これにより、北米で販売されているワイドテレビ受信機はアスペトク比の自動切換えを行う。一方、日本のワイドテレビ受信機はVBIDによりアスペクト比の自動切換えを行うので、アスペクト比の情報は欠かせない。ところが、この情報がCCパックにのみ格納されていると、日本向けのVTRはそれを理解できないので、アスペトク比の自動切換えができない。
【0183】
そこで、本実施例のVTRでは、図1のように、VAUX CCパックにデータを格納する時には、そのデータの内、映像信号及び音声信号を再生する上で必要不可欠なデータを抜き出して、パックヘッダーが60h,61h,50h,51hのパックに反映させることを義務づけている。
【0184】
こうすることにより、例えばアスペクト比であれば必ずパックヘッダーが61hのパックに反映されるので、VAUX CCパックを理解できないVTRであっても、パックヘッダーが61hのパックに格納されているアスペクト比の情報からVBIDデータを復元することができる。したがって、日本のワイドテレビ受信機はこのVBIDにより、アスペクト比を自動的に切り換えることかできる。
【0185】
これにより、画像や音声が再生されなかったり、不自然な画像や音声が再生されるような事態を防止できる。
【0186】
ここでVAUX CCパックについて整理すると、CC信号には映像信号及び音声信号を再生する上で必要不可欠なデータとそうでないデータがあるが、VAUX CCパックはこれらをそのまま格納する。そして、前者を記録時に必ずパックヘッダーが60h,61h,50h,51hのパックに反映させる。再生時に、このVAUX CCパックをデコードできるセットは、その全てのデータをセット内で利用することが可能である。また、VAUX CCパックのデコードはできないが、それがVAUX CCパックであると認識できるセットは、ビデオ信号の第21ラインにそれを復元することができる。さらに、VAUX CCパックのデコードも認識もできないセットは、それを無視してパックヘッダーが60h,61h,50h,51hのパックデータからそのセットが必要とする垂直ブランキング情報を復元すればよい。これにより、全てのタイプのVTRセット間で互換性がとれることになる。
【0187】
次に、垂直ブランキング期間に挿入されている音声に関する情報について説明する。
図44に示したように、音声に関する情報はAAUXデータとしてオーディオエリアに格納すべきである。そこで、本実施例では、AAUX CCパックを定義し、垂直ブランキング期間内の音声に関する情報を格納するようにした。パックヘッダーとしては、既述したように55hを与えた。また、パックの構成は図23(1)に示した通りであり、格納場所は図25に示した通りである。このAAUX CCパックには音声信号を再生する上で必要不可欠な情報とそうでない情報が格納されるが、前述のように、音声信号を再生する上で必要不可欠な情報はパックヘッダーが50h,51hのパックに反映させる。
【0188】
再生時に、このAAUX CCパックを理解できるセットは、音声に関する情報を全て利用することが可能となる。そして、理解できないセットは、パックヘッダーが50h,51hのパックだけを理解していれば問題は起きない。
【0189】
なお、音声に関する情報はVAUX CCパックにもそのまま格納されるので冗長性があるが、音声に関する情報はオーディオエリアから再生するのが信号処理上好ましい。また、ビデオエリアのみアフレコした結果、VAUX CCパックに格納されていた音声に関する情報が失われてもAAUX CCパックには音声に関する情報が残るので音声の再生が可能である。
【0190】
以上説明したVAUX CCパック及びAAUX CCパックに記録・再生する場合の動作の1例を示すと図2及び図3のようになる。
まず、記録時はCC信号の有無を識別する(S1)。これは、前記したように、ビデオ信号のライン21を検出し、その水平同期信号の立ち下がりから10.5μsec以上経過した後、32fH周期のクロックラン−インがあるかどうかを調べる。あれば、CC信号が存在する。
【0191】
そして、CC信号がなければ、AAUX CCパック及びAAUX CCパックにFFhを格納し、NO INFOパックとする。また、CC信号があれば、その中に音声に関する情報があるかどうか判断する(S3)。
【0192】
そして、音声に関する情報があれば、AAUX CCパックに格納し、かつAAUX SOURCEパック及びAAUX SOURCE CONTROLパックに反映させる(S4)。さらに、CC信号そのものをVAUX CCパックに格納し、かつVAUX SOURCEパック及びVAUX SOURCE CONTROLパックに反映させる(S5)。
【0193】
一方、音声に関する情報がなければ、CC信号そのものをVAUX CCパックに格納し、かつVAUX SOURCEパック及びVAUX SOURCE
CONTROLパックに反映させる(S5)。
【0194】
次に、再生時は、VAUX CCパックの有無を判断する(S1)。そして、あればその内容をそのままビデオ信号のライン21へ重畳する(S2)。
一方、VAUX CCパックがなければAAUX CCパックの有無を判断する。そして、AAUX CCパックがあれば、その内容をCC信号にエンコードし(S4)、ビデオ信号のライン21に重畳する(S5)。また、AAUX CCパックがなければ、処理を終える。
【0195】
このように、図37〜図40の再生回路には記載を省略したが、モード処理マイコン42のパックデータ分解解析部はVAUX CCパックから読み出したCC信号のデータ部にクロックランイン等を付加して再生ビデオ信号のライン21に重畳する。また、VAUX CCパックがなく、AAUX CCパックがあるときは、その内容からCC信号をエンコードしてビデオ信号のライン21に重畳する。
【0196】
ここで、CC信号のEDSデータ中の音声に関する情報を記録・再生する場合について具体的に説明する。図23の(1)のAAUX CCパックに関して説明したように、EDSデータには、音声に関する情報として主音声及び第2音声の言語・種類に関する情報を持っている。本実施例では、この情報をデコードして、図23の(1)に示したフォーマットで記録する。このとき、AAUX SOURCEパックのAUDIO MODEにこの情報を反映させる。AAUXCCパックの格納データとAAUX SOURCEパックのAUDIO MODEとの対応関係の1例を図4に示す。
【0197】
これで図45のCC信号とEDSデータについてはトランスペアレント性を確保できたことになる。
【0198】
〔3〕トランスペアレントパックを用いた記録
次に、VBID、WSS、さらには将来新たに登場する可能性のある垂直ブランキングデータに対して対処する手段について説明する。
【0199】
本発明では、これらのデータをそのまま格納するために、VAUX トランスペアレントパックを定義した。パックヘッダーは66hである。また、音声に関する情報を格納するために、AAUX トランスペアレントパックを定義した。パックヘッダーは56hである(以下トランスペアレントパックを「TRパック」という)。
【0200】
図5にこれらのTRパックの仕組みを示す。記録位置はCCパックと同じ位置である。60h,61h,50h,51hに対するルールもCCパックと同じである。
【0201】
また、TRパック対応VTR、非対応VTRの観点からそのセット間の互換性を記録と再生でまとめたのが図6である。このように、TRパック非対応VTRでも、北米のような法律で定められた地域では、CCパックは最優先で対応する。
【0202】
図7にVAUX TRパックを示す。このように、データタイプ4ビットで各種信号を区別する。ここで、Xは将来登場する可能性のある信号名である。これは、第1フィールドと第2フィールドの内容が異なるものの例である。データ部は最大28ビット分用意する。これは、図45のような1MHz以下のクロックでは、この程度の数になるからである。そして、水平同期信号に近いほうをLSBとして順にデータを詰め込んでいく。図8はVBIDの20ビットを詰め込んだ例と、WSSの14ビットを詰め込んだ例を示す。
【0203】
次に、図9にAAUX TRパックを示す。構成は図7のVAUX TRパックと同じである。ここで注目すべき点はデータタイプの0000〜0010を欠番にしていることである。図7に例示したVBID、WSS、EDTV2は、いずれも音声に関する情報を含んでいないことがアナウンスされている。したがって、このパックは不要であるので、VAUX TRパックにはデータを格納するが、AAUXはNO INFOパックになる。このとき、VAUX TRパックとAAUX TRパックとで、データタイプのアサインが異なると対応が不便なので、不要なものはあえて欠番にした。
【0204】
次に、このTRパックとCCパックとをトラック上に配列する方法について説明する。図25及び図27で、1フレーム10トラックを2トラックずつのペアとする。そして、このトラックペアの2箇所のメインエリアは必ず同じ内容とする。こうすると、1フレームあたり5種類のTRパック又はCCパックが記録できるので、10トラック全部に同じパックを記録する場合よりも、記録するパック数を多くすることができる。この中には何をどう書こうがかまわないが、最終のトラックペアには必ずCCパックを書込むことにする。こうすれば、TRパックは不要でCCパックのみを10トラックに書込むセットに、TRパックとCCパックを混在記録したテープが入ってきても、CCパックだけは必ず拾える。
【0205】
すなわち、CCパックのみを10トラック書込むセットでは、再生したCCパックデータにエラーがなければそれを図39のメインエリア用メモリ165に書込み、エラーがあれば書き込まない処理を1フレーム(10トラック)単位で行う。このとき、メモリ165に1フレーム単位内の前のトラックから再生したCCパックデータがすでに書き込まれている場合には、そこに上書きする。したがって、10本目のトラックから再生したCCパックデータにエラーがなければ、それがそのフレームのCCパックデータとして採用される。このように構成されたセットに、図10のようなTRパックとCCパックを混在記録したテープが入ってくると、同様にして、10本目のトラックから再生したCCパックデータにエラーがなければ、それがそのフレームのパックデータとして採用される。
【0206】
このように、CCパックを書込む位置を固定することでCCパックのみに対応するセットとの互換性を保持することができる。また、CCパックを書込む位置を最終トラックペアに固定することで、CCパックの優先度を高められる。なお、トラックペアにするのは片チャンネルのクロッグ対策である。
【0207】
図10はCC、VBID及びWSSに対応するVTRで記録を行ったテープのフォーマットである。このとき、アスペクト比等、映像信号を再生する上で必要不可欠なデータは、パックヘッダーが60h、61hのパックに反映させる。そして、このように記録されたテープをCC、VBID対応VTRで再生する場合、CC及びVBIDデータのみを読み出して、ビデオ信号の垂直ブランキング期間の所定の位置に重畳することができる。また、WSSデータについては、必要があれば、60h、61hのパックデータから復元して、ビデオ信号の垂直ブランキング期間の所定の位置に重畳することができる。なお、AAUX TRパックについては同様なので、その説明は省略する。
【0208】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は画像信号の垂直ブランキング期間に挿入されている音声付随情報を音声付随データの記録エリアにパック構造を用いて記録し、再生時はこれらの付随情報を読み出して画像信号の垂直ブランキング期間に戻すので、画像圧縮方式のディジタルVTRにおいても、垂直ブランキング期間に挿入されているこれらの付随情報を保存できる。これにより、ディジタルVTRとアナログVTRが相互に接続されるような使い方をしても、これらの付随情報はトランスペアレントな形で伝えられる。
【0209】
また、音声信号の再生に必要不可欠な付随情報を付随データ記録エリアの主領域に反映させることにより、将来新たに垂直ブランキング情報が定義されても、互換性が保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CCパックについて説明する図である。
【図2】CCパックにCC信号を記録する動作のフローチャートである。
【図3】CCパックに記録したCC信号を再生する動作のフローチャートである。
【図4】AAUX CCパックの格納データとAAUX SOURCEパックのAUDIO MODEとの対応関係の1例を示す図である。
【図5】TRパックについて説明する図である。
【図6】TRパック対応VTRとTRパック非対応VTRの記録時と再生時の動作を説明する図である。
【図7】VAUX TRパックの詳細を示す図である。
【図8】VAUX TRパックにVBIDデータ及びWSSデータを格納する様子を示す図である。
【図9】AAUX TRパックの詳細を示す図である。
【図10】CC、VBID、WSS対応VTRで記録したトラックフォーマットの1例を示す図である。
【図11】ディジタルVTRの1トラックの記録フォーマットを示す図である。
【図12】プリSYNCブロック、及びポストSYNCブロックの構造を示す図である。
【図13】オーディオのフレーミングフォーマット及び1SYNCブロックの構造を説明する図である。
【図14】1フレーム分の画像データのブロッキングを説明する図である。
【図15】誤り訂正符号が付加されたビデオのフレーミングフォーマットを示す図である。
【図16】ビデオのバッファリングユニット及び1SYNCブロックの構成を示す図である。
【図17】1トラック分のサブコードエリアの構造を説明する図である。
【図18】オーディオエリア及びビデオエリアにおけるSYNCブロックのID部の構造を説明する図である。
【図19】サブコードエリアにおけるSYNCブロックのID部の構造を説明する図である。
【図20】パックの基本構造を示す図である。
【図21】大アイテムによるパックのグループの定義を示す図である。
【図22】AAUX SOURCE パック、AAUX SOURCE CONTROLパック、AAUX REC DATEパック、AAUX REC TIMEパック及びAAUX REC TIME BINARY GROUPパックの詳細を示す図である。
【図23】AAUX CCパック、VAUX SOURCE パック、VAUX SOURCE CONTROLパック、VAUX REC DATEパック及びVAUX REC TIMEパックの詳細を示す図である。
【図24】VAUX REC TIME BINARY GROUPパック及びVAUXCCパックの詳細を示す図である。
【図25】1フレーム分のAAUX領域の構造を説明する図である。
【図26】1トラック分のVAUX領域の構造を説明する図である。
【図27】1フレーム分のVAUX領域の構造を説明する図である。
【図28】525/60システムのディジタルVTRにおけるサブコードエリアのパックデータの多重書きを説明する図である。
【図29】625/50システムのディジタルVTRにおけるサブコードエリアのパックデータの多重書きを説明する図である。
【図30】MICのメモリーマップを説明する図である。
【図31】ディジタルVTRの記録回路を示す図である。
【図32】ディジタルVTRの記録回路におけるパックデータの生成を説明する図である。
【図33】記録トラック上のメインエリアを説明する図である。
【図34】モード処理マイコンにおけるVAUXパックデータの生成を説明する図である。
【図35】モード処理マイコンにおけるAAUXパックデータの生成を説明する図である。
【図36】MICデータの生成を説明する図である。
【図37】ディジタルVTRの再生回路の一部の構成を示す図である。
【図38】ディジタルVTRの再生回路の他の一部の構成を示す図である。
【図39】VAUX用ICにおける再生パックデータの処理を説明する図である。
【図40】信号処理マイコンにおける再生パックデータの処理を説明する図である。
【図41】APTによるトラックフォーマットの定義付けを説明する図である。
【図42】アプリケーションIDの階層構造を説明する図である。
【図43】アプリケーションIDが「000」の場合のトラック上のフォーマットを説明する図である。
【図44】テレビジョン信号のチューナー出力を分析した図である。
【図45】コンポジットビデオ信号に挿入されているシステムデータを示す図である。
【図46】VAUX及びAAUXメインエリアについて説明する図である。
【図47】CC信号を示す図である。
【符号の説明】
15,60…信号処理マイコン、16,58…VAUX用IC、18,71…AAUX用IC、27,42…モード処理マイコン

Claims (5)

  1. 符号化された画像信号を記録する第1の記録エリアと、符号化された音声信号を記録する第2の記録エリアと、パック構造化された音声付随データを記録する第3の記録エリアとを有する記録フォーマットを備えると共に、
    画像信号を符号化して前記第1の記録エリアに記録する手段と、
    音声信号を符号化して前記第2の記録エリアに記録する手段と、
    該画像信号の垂直ブランキング期間に挿入されている音声付随情報をパック構造化して前記第3の記録エリアに記録する手段と、
    符号化された画像信号を前記第1の記録エリアから再生して画像信号を復号化する手段と、
    符号化された音声信号を前記第2の記録エリアから再生して音声信号を復号化する手段と、
    パック構造化された音声付随情報を前記第3の記録エリアから再生して該付随情報を読み出す手段とを備え、
    前記第3の記録エリアが主領域と副領域とを有し、
    前記第3の記録エリアに記録する手段は、音声付随情報を前記第3の記録エリアの副領域に記録し、該音声付随情報の内、重要度の高いものを前記第3の記録エリアの主領域に記録することを特徴とするディジタル画像・音声信号記録再生装置。
  2. 再生時に、前記第3の記録エリアの副領域の内容が理解できるときは、該副領域内の付随情報を画像信号の垂直ブランキング期間に重畳し、副領域の内容が理解できないときは、前記第3の記録エリアの主領域の重要度の高い付随情報のみを画像信号の垂直ブランキング期間に重畳する重畳手段を備えることを特徴とする請求項1記載のディジタル画像・音声信号記録再生装置。
  3. 互いにアジマス角の異なる1対のヘッドにより記録される1対のトラックをペアとして扱うことにより、前記第3の記録エリアの副領域に記録する付随情報の種類を多くすることを特徴とする請求項1記載のディジタル画像・音声信号記録再生装置。
  4. 互いにアジマス角の異なる1対のヘッドにより記録される1対のトラックをペアとして扱うことにより、前記第3の記録エリアの副領域に記録する付随情報の種類を多くすることを特徴とする請求項2記載のディジタル画像・音声信号記録再生装置。
  5. 前記第3の記録エリアに記録する手段は、1フレーム内の最終トラックペアの前記第3の記録エリアの副領域に最優先の付随情報を記録することにより、他のトラックペアの副領域に他の付随情報が記録されても互換性を保持することを特徴とする請求項3又は4記載のディジタル画像・音声信号記録再生装置。
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