JP3071822U - 映像プリント遊戯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像プリント遊戯装置において、大掛かりな
機構を必要とすることなく、遊戯者がカメラの位置や角
度を自由にセットすることができ、所望のカメラアング
ルで撮影することを可能にする。 【解決手段】 デジタルカメラ７を任意に形状変更可能
で、かつ変更した形状を保持可能なアーム部材６で支持
するようにしたので、手動にてアーム部材６の形状（姿
勢）を任意に変更することで、デジタルカメラ７を上下
方向、左右方向及び前後方向に移動させることができ、
また、仰角方向に回動させることもできる。これによ
り、大掛かりな機構や大きなスペースを必要とすること
なく、デジタルカメラ７の位置や角度を自由にセットす
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、デジタルカメラで撮影した被写体像をシールにプリントして遊戯者 に提供する映像プリント遊戯装置に関し、特に、被写体に対してカメラアングル を変化させて撮影するための技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、装置本体前面に位置する遊戯者を被写体として撮影し、その被写体 像をシールにプリントして遊戯者に提供する映像プリント遊戯装置が知られてい る。この種の装置において、被写体となる遊戯者の背格好に合わせてカメラを上 下移動可能な構成としたものがある。また、装置本体の上部に被写体を取り囲む ように複数のカメラを配して、これらのカメラにより撮影した異なるカメラアン グルの被写体像を１枚のシールにプリントして印刷するものが知られている（例 えば、特開平１１−２３４６０３号公報等参照）。さらにまた、装置本体の上部 に配された２つのカメラで撮影した異なるカメラアングルの被写体像を隣接する ２枚のシール上に印刷し、これらの被写体像をステレオビューアー等を通して見 ることにより奥行感のある立体画像を視認できるようにしたものが知られている （例えば、特開平１１−６９２６８号公報等参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のようなカメラ位置を上下移動可能な映像プリント遊戯装 置では、カメラを左右横方向や前後方向に移動させることができず、カメラを仰 角方向に回動させることもできないため、カメラアングルを変化させて撮影を行 うことができず、また、カメラ位置を移動させるための機構が大掛かりなものと なり、設置スペースも大型化していた。また、特開平１１−２３４６０３号公報 や特開平１１−６９２６８号公報に示される装置本体の上部に固定した複数のカ メラで被写体の撮影を行う装置では、撮影可能なカメラアングルの数がカメラと 同じ数に限定されてしまい、また、カメラを仰角方向に回動させることもできな いため、真に遊戯者が所望のカメラアングルで撮影を行うことができなかった。

【０００４】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、大掛かりな 機構を必要とすることなく、遊戯者がカメラの位置や角度を自由にセットするこ とができるようにして、遊戯者が所望のカメラアングルで撮影を行うことが可能 な映像プリント遊戯装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために請求項１に記載の考案は、装置本体の前方に位置す る被写体を撮影し、その被写体像をプリントする映像プリント遊戯装置において 、被写体を撮影して、撮影した画像をデジタルデータに変換して出力するデジタ ルカメラと、デジタルカメラを支持するアーム部材と、デジタルカメラから出力 されたデジタルデータに応じた画像を所定のプリントシール上に印刷するプリン ト手段とを備え、アーム部材が任意に形状を変更可能で、かつ変更した形状を保 持可能な構成でなるものである。

【０００６】 上記構成においては、遊戯者が手動にてアーム部材の形状（姿勢）を任意に変 更させることで、デジタルカメラを上下方向、左右方向及び前後方向に移動させ ることができ、また、仰角方向等に回動させることもできる。これにより、大掛 かりな機構や大きなスペースを必要とすることなく、遊戯者がデジタルカメラの 位置や角度を自由にセットすることができ、所望のカメラアングルで撮影を行う ことができる。

【０００７】 また、アーム部材を、剛性のある素材から成るディスク状部材が多数積層連結 され、所定の範囲で連結状態が可変に構成されているものとすればよい。これに より、遊戯者が手動にて容易にアーム部材を所定の範囲で任意の姿勢に変更する ことができる。

【０００８】 また、デジタルカメラと装置本体との間で画像データを含む信号を入出力する ユニバーサル・シリアル・バス（以下、ＵＳＢと記す）を有し、このＵＳＢはア ーム部材の中を挿通されており、このＵＳＢを介してデジタルカメラで撮影した 動画データを装置本体に出力することが望ましい。これにより、デジタルカメラ が、静止画に比べてデータ量の多い動画データを装置本体に出力する場合に、デ ータ転送速度の速いＵＳＢを用いて動画データをスムーズに装置本体に転送する ことができる。また、ＵＳＢは従来のケーブルに比し細径であるので、比較的細 径のアーム部材であっても、その中にＵＳＢを通すことができる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施形態による映像プリント遊戯装置について図面を参照し て説明する。図１及び図２は、それぞれ映像プリント遊戯装置の外観図と装置本 体の正面図である。映像プリント遊戯装置１は、遊戯者の全身を被写体として撮 影し、その被写体像をシールにプリントして遊戯者に提供するものである。映像 プリント遊戯装置１は、装置本体２、装置本体２に連結して撮影空間の枠組みを 構成するフレーム３、及びフレーム３に架け渡されて撮影空間と外部とを遮蔽す るカーテン４より構成される。装置本体２の前面側板９には、任意に形状を変更 可能で、かつ変更した形状を保持可能なアーム部材（以下、マジックアームとい う）６が配設され、このマジックアーム６は、ＣＣＤ等からなる動画撮影用のデ ジタルカメラ７を支持する。遊戯者は、このマジックアーム６の形状（姿勢）を 任意に変更させることで、マジックアーム６の先端に取り付けられたデジタルカ メラ７の位置及び角度を自由に変更して、所望のカメラアングルで撮影を行うこ とができる。

【００１０】 装置本体２の前面中央部には、デジタルカメラ７によって撮影された被写体像 の表示等を行うためのＣＲＴ等からなるディスプレイ８が配設されており、また 、装置本体２の前面上部には、デジタルカメラ７による撮影時に被写体を部分的 に照明するスポットライト１１と補助ライト１２が配設されている。また、装置 本体２の前面両端部には、撮影時に被写体を照明する蛍光灯からなる照明装置１ ４が設けられており、この照明装置１４の上部であって補助ライト１２の左右側 方には、遊戯中にＢＧＭを流し、ディスプレイ８の表示に合わせたガイドアナウ ンスを発するためのスピーカ１５が設置されている。さらに、撮影時の効果を高 めるために遊戯者に対して風を吹き付ける送風装置１６が装置前面中央部に設け られている。ディスプレイ８の下部には、遊戯者が所望の画像やプリントパター ン等を選択するための選択ボタン、印刷実行を指示するための操作ボタン、及び コイン投入口等からなる操作部１７が設けられている。また、装置本体２の前面 下部には、被写体像が印刷されたプリントシールの排出先である取り出し口１８ と、釣銭取出口１９とが配設されている。

【００１１】 次に、上記マジックアーム６の構成について図３を参照して説明する。マジッ クアーム６は、上下面が球状の金属製のディスク２１を多数積層してこれらのデ ィスク２１をワイヤ２２で連結したものであり、装置本体２の前面側部に取り付 けられる。マジックアーム６は、ワイヤ２２の先端にストッパ２３を持ち、この ストッパ２３を装置本体２内部のラック２４に掛合させることにより、その形状 を保持している。ユーザがマジックアーム６を任意の方向に移動又は回動させる と、各ディスク２１が所定の方向に傾くと共に、ストッパ２３のラック２４との 掛合位置が移動する。また、ディスク２１の中央部にはユニバーサル・シリアル ・バス（Universal Serial Bus：以下、ＵＳＢと記す）２５用の貫通穴が設けら れており、ＵＳＢ２５はこの穴の中を挿通している。

【００１２】 ＵＳＢ２５は、デジタルカメラ７と装置本体２との間のデータ入出力用の信号 ラインと、装置本体２からデジタルカメラ７に電源供給を行うための電源ライン とを併有している。ＵＳＢ２５のケーブルは、細く、長く、軽く、自由な引回し が可能であるため、マジックアーム６中を挿通させるのに適している。また、Ｕ ＳＢ２５のインタフェースを用いることにより、従来のＲＳ−２３２Ｃ等のイン タフェースを用いた場合と比べて、高速なデータ転送を行うことができる。従っ て、ＵＳＢ２５を用いることで、デジタルカメラ７で撮影した動画データをスム ーズに装置本体２に転送することができる。なお、マジックアーム６の周囲は、 マジックアーム６内部を保護するためのカバー２６により覆われている。

【００１３】 映像プリント遊戯装置１の電気的ブロック構成を図４に示す。映像プリント遊 戯装置１は、装置全体の動作制御を司るＣＰＵ４１を備えている。ＣＰＵ４１は 、デジタルカメラ７が撮影した動画データを格納するためのＲＡＭ４２及び各種 のプログラムを格納したＲＯＭ４３に接続されている。また、ＣＰＵ４１は、周 辺機器とのデータ入出力を制御するための入出力コントローラ４４と接続され、 この入出力コントローラ４４を介して、ディスプレイ８、プリンタ４５（プリン ト手段）、操作部１７、スポットライト１１、補助ライト１２、照明装置１４、 スピーカ１５、送風装置１６、コインカウンタ４６及び動画キャプチャ回路４７ が接続され、各種信号の入出力や制御を行う。動画キャプチャ回路４７は、ＵＳ Ｂ２５を介して装置本体２に送出されるデータを入力するためのＵＳＢインタフ ェース４８に接続されており、このＵＳＢインタフェース４８を介してデジタル カメラ７と接続している。

【００１４】 上記構成において、ＣＰＵ４１は、入出力コントローラ４４を介してコインカ ウンタ４６から出力されたコイン投入の検知信号を検出すると、入出力コントロ ーラ４４を介してディスプレイ８、スポットライト１１、補助ライト１２、照明 装置１４、スピーカ１５及び送風装置１６の動作を制御すると共に、デジタルカ メラ７で撮影した動画データをＵＳＢインタフェース４８、動画キャプチャ回路 ４７及び入出力コントローラ４４を介して取り込む。ＣＰＵ４１は、デジタルカ メラ７による動画の撮影後に、デジタルカメラ７で撮影した動画をＲＡＭ４２に 格納すると共に、撮影した動画の中からユーザに選択された画像をＲＡＭ４２か ら読み出して、この画像をプリンタ４５によりプリントシール上に印刷する。こ うして、映像プリント遊戯を実行する。なお、電源部４９は、装置本体２の各部 とデジタルカメラ７とに電源を供給する。

【００１５】 次に、図４に加えて図５の動画データ格納ファイル５３のレコード・フォーマ ットを参照して、デジタルカメラ７で撮影した動画データのＲＡＭ４２内への格 納処理と、ＲＡＭ４２に格納された動画データの読み込み処理について説明する 。動画データ格納ファイル５３のレコード・フォーマットは、インデックス領域 ５３ａと動画データ領域５３ｂとよりなる。ＣＰＵ４１は、ＵＳＢインタフェー ス４８と動画キャプチャ回路４７と入出力コントローラ４４とを介してデジタル カメラ７から動画データを受け取ると、その動画データを複数のコマからなる静 止画データに変換して、これらの静止画データをＲＡＭ４２内の動画データ格納 ファイル５３に格納する。ＣＰＵ４１は、動画データの格納を終了すると、動画 データ格納ファイル５３内の動画データ領域５３ｂとインデックス領域５３ａと の情報に基づいて、各静止画とこれらの画像に対応したインデックスＮｏ．とを ディスプレイ８上に表示する。ユーザが、操作部１７を操作して、所望の静止画 のインデックスＮｏ．を選択すると、ＣＰＵ４１は、このインデックスＮｏ．に 対応した静止画を動画データ格納ファイル５３から読み込んで、プリンタ４５に よりプリントシール上に印刷する。

【００１６】 上述したように、本実施形態の映像プリント遊戯装置１によれば、デジタルカ メラ７を支持するアーム部材として任意に形状変更可能で、かつ変更した形状を 保持可能なマジックアーム６を採用したので、大掛かりな機構、スペースを必要 とすることなく、遊戯者が手動にてマジックアーム６の形状を任意に変更させる ことにより、デジタルカメラ７の位置や角度を自由にセットすることができる。 これにより、遊戯者が所望のカメラアングルで撮影を行うことができるので、遊 戯者の満足度を高めることができる。また、デジタルカメラ７と装置本体２との 間で画像データを含む信号を入出力するＵＳＢ２５を有し、このＵＳＢ２５を介 してデジタルカメラ７で撮影した動画データを装置本体２に出力するようにした ので、従来のＲＳ−２３２Ｃ等に比べてデータ転送速度の速いＵＳＢ２５を用い て、動画データをスムーズに装置本体２に転送することができる。これにより、 遊戯者がデジタルカメラ７で撮影した動画データの中から所望の画像を選択して プリントすることが可能となる。また、ＵＳＢ２５は、従来のケーブルに比し細 径であるので、比較的細径のマジックアーム６中に挿通することができ、ＵＳＢ ２５が切断されるといったことも防止される。

【００１７】 なお、本考案は上記実施形態に限られるものではなく、種々の変形が可能であ る。例えば、上記実施形態では、デジタルカメラ７から動画データを取り込む場 合の例について示したが、デジタルカメラ７から取り込むデータは、静止画のデ ータであってもよい。また、上記実施形態では、マジックアーム６内部の構成と して、多数の金属製のディスク２１を積層したものを示したが、ディスク２１の 材質はこれに限らず、一定の剛性のあるものであればよい。

【００１８】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、デジタルカメラを支持するアーム部材を任意に 形状変更可能で、かつ変更した形状を保持可能な構成としたので、遊戯者が手動 にてアーム部材の形状を任意に変更させることにより、デジタルカメラの位置や 角度を自由にセットすることができる。これにより、遊戯者が所望のカメラアン グルで撮影を行うことができるので、遊戯者の満足度を高めることができる。ま た、従来のカメラ位置を上下移動可能な装置と比べて簡単な構成でカメラ位置を 変更することができるので、装置本体の小型化を低コストで実現することができ る。また、従来の装置本体の上部に固定した複数のカメラで被写体の撮影を行う 装置と異なり、１台のカメラでカメラアングルを変化させて撮影することができ るので、装置全体の低コスト化を図ることができる。

【００１９】 また、アーム部材を、剛性のある素材から成るディスク状部材が多数積層連結 され、所定の範囲で連結状態が可変に構成されているものとすることにより、簡 単な構成にてアーム部材の姿勢を所定の範囲で任意かつ容易に変更することがで きる。

【００２０】 また、デジタルカメラと装置本体との間で画像データを含む信号を入出力する ユニバーサル・シリアル・バスを有し、このユニバーサル・シリアル・バスはア ーム部材の中を挿通されており、このユニバーサル・シリアル・バスを介してデ ジタルカメラで撮影した動画データを装置本体に出力することにより、従来のＲ Ｓ−２３２Ｃ等のインタフェースに比べてデータ転送速度の速いユニバーサル・ シリアル・バスのインタフェースを用いて、動画データをスムーズに装置本体に 転送することができる。これにより、遊戯者がデジタルカメラで撮影した動画デ ータの中から所望の画像を選択してプリントすることが可能となる。また、ユニ バーサル・シリアル・バスは、従来のケーブルに比し細径であるので、比較的細 径のアーム部材であっても、その中を挿通させることができ、しかも、ユニバー サル・シリアル・バスのケーブルが切断される等のトラブルを防止することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施形態による映像プリント遊戯
装置の外観図である。

【図２】 上記映像プリント遊戯装置の本体の正面図で
ある。

【図３】 上記映像プリント遊戯装置のマジックアーム
の断面構成図である。

【図４】 上記映像プリント遊戯装置の電気的ブロック
構成図である。

【図５】 上記映像プリント遊戯装置のＲＡＭに格納さ
れた動画データ格納ファイルのレコード・フォーマット
を示す図である。

【符号の説明】

１ 映像プリント遊戯装置 ２ 装置本体 ６ マジックアーム（アーム部材） ７ デジタルカメラ ２１ ディスク ２５ ＵＳＢ（ユニバーサル・シリアル・バス） ４５ プリンタ（プリント手段） ４８ ＵＳＢインタフェース

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置本体の前方に位置する被写体を撮影
   し、その被写体像をプリントする映像プリント遊戯装置
   において、 被写体を撮影して、撮影した画像をデジタルデータに変
   換して出力するデジタルカメラと、 前記デジタルカメラを支持するアーム部材と、 前記デジタルカメラから出力されたデジタルデータに応
   じた画像を所定のプリントシール上に印刷するプリント
   手段とを備え、 前記アーム部材が任意に形状を変更可能で、かつ変更し
   た形状を保持可能な構成でなることを特徴とする映像プ
   リント遊戯装置。
2. 【請求項２】 前記アーム部材は、剛性のある素材から
   成るディスク状部材が多数積層連結され、所定の範囲で
   連結状態が可変に構成されていることを特徴とする請求
   項１に記載の映像プリント遊戯装置。
3. 【請求項３】 前記デジタルカメラと装置本体との間で
   画像データを含む信号を入出力するユニバーサル・シリ
   アル・バスを有し、このユニバーサル・シリアル・バス
   は前記アーム部材の中を挿通されており、このユニバー
   サル・シリアル・バスを介して前記デジタルカメラで撮
   影した動画データを装置本体に出力することを特徴とす
   る請求項１又は請求項２に記載の映像プリント遊戯装
   置。