JP3071685U - 足場パイプ収納・移送枠 - Google Patents

足場パイプ収納・移送枠

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JP3071685U JP2000001445U JP2000001445U JP3071685U JP 3071685 U JP3071685 U JP 3071685U JP 2000001445 U JP2000001445 U JP 2000001445U JP 2000001445 U JP2000001445 U JP 2000001445U JP 3071685 U JP3071685 U JP 3071685U
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正芳 小玉
豊 常世田
直樹 宮城
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日本建設工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本考案は、いかなる長さの足場パイプにも対応
でき、しっかりと自立し、積み重ねが可能で地震にも堪
え、足場パイプの投入・取出しがしやすく、クレーンや
フォークリフトによる移送に適し、足場パイプの本数管
理が容易で、かつ、不使用時には場所を取らない足場パ
イプ収納・移送枠を提供する。 【解決手段】 鋼材を四角に組んだ枠2を、収納される
パイプの長手方向に2以上配して複数の足場パイプを収
納する収納・移送枠1であって、収納される足場パイプ
と同方向にパイプを固定するクランプ14を当該2以上
の枠の各々の同じ位置に設け、それらで間隔固定用パイ
プ3を締め付けて取り付けることにより枠の間隔Lを固
定し、かつ、枠の下辺を構成する鋼材12の下に、上辺
を構成する鋼材を挟み込むように跨ぐ形の脚15とそれ
ら鋼材相互の長手方向へのずれ止めを設けたことを特徴
とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、足場パイプの収納や移送を容易にする足場パイプ収納・移送枠に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
工事現場では、数多くの足場パイプが使用される。どこの現場にあっても足場 パイプは、その径はほぼ標準化されて一定しているが、長さはその使い勝手に応 じ数種類選べるようになっている。工事の進捗に応じて、必要な長さの足場パイ プを必要数準備し、適宜供給し、回収し、最終的に次の工事現場へ発送して再利 用するためには、多数の足場パイプを、長さの違い毎に仕分けをして、収納・管 理し、移送することが必要である。
【0003】 足場パイプは1mから6mの長尺であり、数十本もまとめればかなりの重量物 であるから、その収納や移送は容易ではない。そこで、従来より多数の足場パイ プをまとめて収納のために、図4に示すような鋼材を四角に組んだ枠が自製され 、あるいは、市販されている。 図4の例では、3本の鋼材を門型に組み合わせ、上辺を構成する鋼材の一端に 蝶番を設けて、それを垂直方向に回転させて上部を開口できるようにしてある。 使用に当たっては、複数組のこの枠を収納すべき足場パイプの長さに合わせて適 当に間隔を空けて立てて並べ、上辺を開口し、足場パイプを上から投入して収納 する。
【0004】 しかし、このタイプの収納枠ではクレーンで移送しようとして枠の部分にワイ ヤーをかけて吊り上げると図5に示すように枠が中心部によってしまい安定した 吊り上げが行えず、一方、フォークリフトで移送しようとすると必ずしもフォー クを差し込む下部の隙間が十分に確保されていないので別途枕木を必要とすると 言う問題があった。また、移送の際に足場パイプが枠一杯に詰めてあっても、枠 の中でがたついたり、抜け落ちたりして安定性が悪いと言う問題があった。
【0005】 また、移送はせず、収納のみで考えた場合にも、個々の枠を立てて置いてある だけなので自立する力が弱く、地盤が平坦でないときや、足場パイプを投入する ときのショックによっては、転倒したり、傾いたりすると言う問題もあった。さ らに、狭い現場では足場パイプを収納枠に収めた物を何段も積み重ねて保管した い場合が多いが、収納枠が構造的に一体化されていないのと、個々の枠の位置が まちまちなので、安定して積み上げることができず、地震時には荷崩れの恐れも あった。 これらの問題の解決法として、枠と枠の間に鋼材を渡して溶接等で固定し、収 納枠全体を構造的に一体化することが考えられるが、不使用時にかさばって得策 ではない。
【0006】 さらに、上辺の鋼材を垂直方向に回転させると、その鋼材が邪魔になって、蝶 番の方向から作業員が近づきにくいので、足場パイプの投入・取出しがしにくい 場合があると言う問題もあった。 また、枠のサイズも標準化されていないので、収納されている足場パイプの数 も収納枠ごとに異なり、足場パイプの本数管理にも問題があった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、いかなる長さの足場パイプにも対応でき、 しっかりと自立し、積み重ねが可能で地震にも堪え、足場パイプの投入・取出し がしやすく、クレーンやフォークリフトによる移送に適し、足場パイプの本数管 理が容易で、かつ、不使用時には場所を取らない足場パイプ収納・移送枠を提供 することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、鋼材を四角に組んだ枠を、収納されるパイプの長手方向に2以上配 して複数の足場パイプを収納又は移送する収納・移送枠であって、収納又は移送 される足場パイプと同方向にパイプを固定するクランプを当該2以上の枠の各々 の同じ位置に設け、それらのクランプで間隔固定用パイプを締め付けて取り付け ることにより、2以上の枠の間隔を固定することを特徴とする足場パイプ収納・ 移送枠である。
【0009】 すなわち、鋼材を四角に組んだ枠を少なくとも2組、収納すべき足場パイプが 長い場合には必要に応じた複数組を用意し、収納に適した間隔で配置する。別に 間隔固定用のパイプを用意する。間隔固定用パイプは特別なものを用意する必要 はなく、収納・移送されるべき足場パイプの1本を利用しても良いが、この間隔 固定用パイプで当該複数組の枠の間隔を固定するのであるから、一本の長さは少 なくとも両端に配置される当該枠の間隔より長くなければならない。適当な長さ の間隔固定用パイプを用意すれば、同一の枠を使用していかなる長さの足場パイ プをも収納・移送できる。
【0010】 用意された間隔固定用パイプの径に相応したパイプクランプが、当該枠すべて の同じ位置に、かつ、収納・移送される足場パイプと同方向に当該間隔固定用パ イプを固定できるような向きに取り付けられている。パイプクランプの取付位置 は当該枠の内側でも外側でも、また、上部でも下部でも良いが、間隔固定用パイ プを取り付けた際に、それが枠と干渉しない位置でなければならない。
【0011】 間隔固定用パイプを適当な間隔を置いて配置された当該2以上の枠に差し渡た し、各クランプで固定することにより、当該2以上の枠は構造的に一体化する。 間隔固定用パイプは足場パイプの静的な収納のみを考えれば1本でも十分であ るが、移送時の過酷な使用状況を考えれば、2本以上設けて、いっそう強固な構 造的一体化を図ることが望ましい。当然、パイプクランプもそれに応じた数を各 枠に設けておく必要がある。
【0012】 構造的に一体化が図られたことにより、足場パイプを収納した状態で当該収納 ・移送枠にワイヤーをかけてクレーン等により吊り上げても、従来の市販品のよ うに枠が中央部によってしまうことはなく、安定した吊り上げが可能である。 また、不使用時には、間隔固定用パイプをはずすことにより、コンパクトに収 納できる。
【0013】 本考案の足場パイプ収納・移送枠により、いかなる長さの足場パイプにも対 応でき、単体でしっかりと自立し、クレーン等による吊り上げにも構造的に 十分耐えられ、かつ、不使用時には場所を取らない、と言う効果が得られる。
【0014】 さらに、本考案は、鋼材を四角に組んだ枠の下辺を構成する鋼材の下に、上辺 を構成する鋼材を挟み込むように跨ぐ形であって収納する足場パイプの下にフォ ークリフトのフォークが挿入できる高さを有する脚を設け、かつ、それら鋼材相 互の長手方向へのずれ止めを設けた請求項1の足場パイプ収納・移送枠である。
【0015】 脚は、上辺を構成する鋼材を挟み込むように跨ぐ形、例えば、鉄板をコの字型 に折り曲げた形状に作られる。そして、その開口部を下にして収納・移送枠の下 辺を構成する鋼材の下面に取り付けられる。その開口は、上辺を構成する鋼材に 上から丁度はめ込める寸法にする。脚の高さは、フォークリフトのフォークが収 納された足場パイプの下に差し込める寸法とする。 脚の個数や、下辺を構成する鋼材の長手方向の脚の寸法には制限はないが、構 造的に一体化した収納・移送枠が安定して自立する必要を考えれば、下辺を構成 する鋼材の両端に近いところに一つづつ設けることになろう。
【0016】 さらに、上辺を構成する鋼材の上に下辺を構成する鋼材を載せたときに、両者 の長手方向の位置が容易にずれないように、ずれ止めを設ける。ずれ止めには、 ピンとピン穴の組み合わせや、一方の鋼材の両端部に他の鋼材を挟み込む板を取 り付けて印籠を形成するなど、種々のものが考えられる。
【0017】 複数の当該足場パイプ収納・移送枠を使用する場合に、少なくとも同じ長さの 足場パイプを収納するすべての収納・移送枠に対し、間隔固定用パイプを用いて 枠の間隔を固定するにあたって、枠の間隔をあらかじめ決めておいた一定値にす る。 このようにしておけば、足場パイプを収納・移送枠に収めた状態でクレーン等 で吊り上げ、下辺を構成する鋼材に取り付けられた脚で下に置かれた別の収納・ 移送枠の上辺を構成する鋼材を挟み込む様に、かつ、ずれ止めが効くように位置 を合わせて吊り降ろせば、足場パイプを収めた収納・移送枠を複数段にわたって 安定して積み重ねることができる。地震に対しても安全である。また、小段数で あればその積み重ねた状態でフォークリフトを使用することも可能である。 さらに、脚の高さはフォークが収納された足場パイプの下に差し込める寸法に 作られているので、フォークリフトの使用のために枕木等を置く必要がない。
【0018】 本考案の足場パイプ収納・移送枠により、前述のからの効果に加えて、 安定した積み重ねが可能で地震にも強く、積み重ねた状態でフォークリフトに よる移送ができ、かつ、フォークリフト使用時に別途枕木を用意する必要がない 、と言う効果が得られる。
【0019】 さらに、本考案は、鋼材を四角に組んだ枠の上辺を構成する鋼材が、水平方向 に回転することにより、枠の上部を開口する請求項1及び請求項2の足場パイプ 収納・移送枠である。
【0020】 枠の上辺を構成する鋼材の一端に、当該鋼材が水平方向に回転できる蝶番、あ るいは、ピン継手を設け、足場パイプ投入・取出し時には、その鋼材を回転させ て、収納される足場パイプと同方向に向けておくことにより、作業員がいずれの 方角からも近寄れ、足場パイプの投入・取出し作業がし易くなる。 非作業時には当該鋼材が開かないように、その他端には留め金を設けることが 望ましい。
【0021】 本考案の足場パイプ収納・移送枠により、前述のからの効果に加えて、 作業員がいずれの方向からも近寄れ、足場パイプの投入・取出しが容易であると 言う効果が得られる。
【0022】 さらに、本考案は、鋼材を四角に組んだ枠の縦横の内法を所定本数の足場パイ プをきちんと整列して収納したときにピッタリと収まる寸法とし、かつ、当該枠 の上辺又は下辺を構成する鋼材、あるいは、その双方の鋼材が足場パイプに接す る面に弾性材を設けた請求項1、請求項2及び請求項3の足場パイプ収納・移送 枠である。
【0023】 鋼材を四角に組んで枠を作る際に、その横方向の内法寸法を所定の本数のパイ プを横に整列して並べてときピッタリ入る寸法とし、縦方向の内法寸法を所定の 段数のパイプ列を整列して重ねてピッタリ入る寸法にしておけば、常に所定本数 の足場パイプを一つの収納・移送枠に収められ、収納することにより足場パイプ の本数管理が可能となる。さらに、当該枠の上辺又は下辺を構成する鋼材、ある いは、その双方の鋼材が収納する足場パイプに接する面にゴムのような弾性材を 貼り付けておけば、所定本数の足場パイプを収納した際に、その弾性材の弾性力 により足場パイプが押えられ、足場パイプの抜け落ちや、列の乱れが防止でき、 安定して移送することができる。
【0024】 本考案の足場パイプ収納・移送枠により、前述のからの効果に加えて、 足場パイプの本数管理が楽にでき、かつ、移送時の安定性がよくなると言う効 果が得られる。
【0025】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態の一例について図面を参照しながら説明する。なお、本考 案は、かかる実施の形態に限定されず、本考案の範囲内でその具体的構造に種々 の変更を加えて良いことは言うまでもない。
【0026】 図1は、本考案の足場パイプ収納・移送枠1の実施の一形態を示す鳥瞰図であ る。また、図2は、その足場パイプ収納・移送枠1を構成する鋼材を四角に組ん だ枠2の実施の一形態を示す説明図である。
【0027】 鋼材を四角に組んだ枠2は、上辺を構成する鋼材11、下辺を構成する鋼材1 2、及び両側を構成する鋼材13の四つの部材を主要構成材とする。その下隅2 箇所にはパイプクランプ14が固定されている。この実施の形態では、間隔固定 用パイプ3を2本使用しているので、一つの枠1に2個のパイプクランプ14が 取り付けられる。 本実施例では、パイプクランプ14は、枠2の内側、かつ、その下隅に間隔固 定用パイプ3を取り付けるように配置されている。図2の(b)は、パイプクラ ンプ14と枠2の取付関係を示すため、図2の(a)のA−A矢視を示す。 パイプクランプの取付位置は、間隔固定用パイプ3を収納されるべき足場パイ プと同方向に固定したときに枠2と干渉しない位置であればどこでも良い。しか し、本実施の形態が示す位置に置くと、足場パイプ収納・移送枠1の外側へ出っ 張らず、また、足場パイプ投入・取出し時に邪魔にならないと言う効果が得られ る。
【0028】 複数、この場合は2組の枠2を、その相互の間隔Lを収納すべき足場パイプの 長さに応じた距離にとって仮置きし、両者の間に間隔固定用パイプ3を差し渡し 、パイプクランプ14を使って固定する。なお、本実施の形態では、間隔固定用 パイプ3は特別のものでなく、収納されるべき足場パイプ4と同じ物を使ってい る。
【0029】 同じ長さの足場パイプを収納するすべての収納・移送枠の間隔Lを一定にする には、例えば、図3(a)に示す足場パイプの端から枠の外面までの寸法Dを表 1のようにあらかじめ決めておくと容易である。
【表1】
【0030】 この固定により2組の枠2は間隔固定用パイプ3を介して構造的に一体化され て、収納・移送枠1全体として十分な強度を持ち、クレーンで枠2の上辺を構成 する部材11にワイヤーをかけて吊り上げても、図5の従来の市販品のように枠 が中央によってしまうことはなく安定した移送が可能である。
【0031】 枠2の下辺を構成する鋼材13の下には、脚15が取り付けられている。本実 施の形態では、脚15は鋼板を折り曲げた場合を示しているが、脚としての十分 な強度を持ち、かつ、複数の収納・移送枠1を安定して積み上げるため、上辺を 構成する鋼材11を挟み込むように跨ぐ形のものであれば良い。この形状の脚1 5を設けることにより、収納・移送枠を組み立てる際にいずれの収納・移送枠も 2組の枠2の相互の間隔Lをあらかじめ定めておいた一定値にしておけば、下に 置かれた収納・移送枠の枠の上辺を構成する鋼材11を、クレーンで吊り上げた 別の収納・移送枠の脚15が挟むように降ろすことができる。 脚15の高さは、フォークリフトでの移送のために別に枕木を用意する必要が ないように、収納・移送枠を地面において足場パイプを収納した際に、足場パイ プの下にフォークリフトのフォークが挿入できる高さとする。
【0032】 また、枠2の下辺を構成する鋼材12の下面にはピン16を立て、上辺を構成 する鋼材11のそれに対応する位置にピン穴17が設けられている。鋼材11と 鋼材12の相互の長手方向へのずれ止めである。収納・移送枠同士を積み上げる ときに、このピン16がピン穴17に入るように吊り降ろす。 上述の脚15の形状とこのずれ止めの組み合わせにより、収納・移送枠を安定 して積み上げることができ、狭い収納場所を有効に活用できて地震にも強い。
【0033】 枠2の上辺を構成する鋼材11の一端(図2(a)の左端)は、鋼材13とピ ン構造(図示されていない)により結ばれ、鋼材11の他端に設けられた留め金 18をはずせば、鋼材11は水平に、すなわち、図1の矢印の方向に自由に回転 できる。回転して収納・移送枠1の上部を開口した状態を図1は示す。図の左側 の枠2の場合のように、上辺を構成する鋼材11を90度回転し、収納する足場 パイプと平行にしておけば、作業員は図1の収納・移送枠1の手前側からばかり でなく、向こう側からも足場パイプの投入や取出しの作業が容易に行い得る。
【0034】 枠2の内法寸法を決めるに当たっては、あらかじめその収納・移送枠に収納す べき足場パイプを横に何本並べ、縦に何段積み重ねるかを決めて、それがピッタ リ入る寸法とする。本実施の形態では、枠2の両下隅に間隔固定用パイプ3を固 定するパイプクランプ14があり、その厚み分だけ余分に場所を取るので厳密に は縦横ともピッタリといかないが、実用上問題にはならない。この枠2一杯に足 場パイプを整列して収納することにより、足場パイプの本数管理が容易に行い得 る。
【0035】 さらに、枠2の上辺を構成する鋼材11の下側と、下辺を構成する鋼材12の 上側、すなわち、収納する足場パイプと接する面にはゴムのような弾性体19が 貼り付けられている。 この構造をとることにより、足場パイプを縦横ともきちんと整列して収納し、 上辺を構成する鋼材11を回転して枠2の上部を閉じ、さらに、留め金18を用 いて締め付ければ、弾性体19を介して適度の圧力が収納された足場パイプにか かり、足場パイプの抜け落ちや、列の乱れが防止でき、安定して移送することが できる。
【0036】 図3は、本考案の収納・移送枠1を2段積み上げて保管している状態を示す。 (a)は正面図、(b)は側面図である。あらかじめ一つの枠に収納すべき足場 パイプの列数と段数は決まっているので、足場パイプ4は(b)図に示すように 整然と収納されて、その収納本数は一定している。 足場パイプを収納した一体5をクレーンで吊り上げ、地上に置かれた他の一体 6の上に吊り降ろす。枠の間隔Lは、あらかじめ同じ寸法にしてあるので、上の 一体5の四つの脚15は、下の一体6の枠の上辺を構成する鋼材11をそれぞれ 挟み込むように吊り降ろすことができる。そのときに、上の一体5の下辺を構成 する鋼材12の下につけたピン16が、下の一体6の上辺を構成する鋼材11の ピン穴(図示されていない)に嵌るように調整しながら吊り降ろす。
【0037】 このように積み上げることにより、狭い保管場所を有効に活用でき、地震に対 しても耐力を有する。また、安定して積み上げられているので、少数段であれば 積み重ねた状態でフォークリフトを使って移送することもできる。フォークリフ トの使用に当たっては、収納された足場パイプの下から地面までの高さHが、フ ォークリフトのフォークを差し込めるように脚15の高さを決定してあるので、 別途枕木等をあてがう必要がない。
【0038】 図4は、従来から自製、あるいは、市販されている枠7を示す。3本の鋼材2 1,22,23を門型に組み合わせ、上辺を構成する板材24の一端に蝶番25 を設け、板材25が垂直方向に、すなわち、図に矢印の方向に回転して枠の上部 を開口するようにしてある。板材24の他の端にはピン26を刺して固定するよ うにしてある。
【0039】 図5は、図4の枠7を2組用いて収納した足場パイプ4を、各枠7の上辺を構 成する板材にワイヤーをかけて、クレーンで吊り上げようとした場合を示す。ク レーンで吊り上げようとすると枠7は引っ張られて、図の想像線で示すように中 央に寄ってしまい、足場パイプ4を安定して保持できなくなるので、この枠を用 いてはクレーンでの移送は不安定、かつ、不安全である。
【0040】
【考案の効果】
本考案の足場パイプ収納・移送枠により、いかなる長さの足場パイプにも対応 でき、単体でしっかりと自立し、クレーン等による吊り上げにも構造的に十分耐 えられ、安定した積み重ねが可能で地震にも強く、積み重ねた状態でフォークリ フトによる移送ができ、フォークリフト使用時に別途枕木を用意する必要がなく 、移送時の安定性がよく、作業員がいずれの方向からも近寄れるので足場パイプ の投入・取出しが容易であり、足場パイプの本数管理が楽にでき、かつ、不使用 時には場所を取らないと言う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の足場パイプ収納・移送枠の実施の一形
態を示す鳥瞰図である。
【図2】本考案に係る鋼材を四角に組んだ枠の説明図、
並びに、A−A矢視図である。
【図3】本考案の足場パイプ収納・移送枠を2段積み上
げて足場パイプを保管している状態を示す正面図と側面
図である。
【図4】従来の枠の説明図である。
【図5】従来の枠を使ってクレーンで吊り上げた状態を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 足場パイプ収納・移送枠 2 鋼材を四角に組んだ枠 3 間隔固定用パイプ 4 足場パイプ 5 積み上げた上の一体 6 積み上げた下の一体 7 従来の枠 11 上辺を構成する鋼材 12 下辺を構成する鋼材 13 両側を構成する鋼材 14 パイプクランプ 15 脚 16 ピン 17 ピン穴 18 留め金 19 弾性体 21,22,23 鋼材 24 上辺を構成する板材 25 蝶番 26 ピン

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼材を四角に組んだ枠を、収納されるパ
    イプの長手方向に2以上配して複数の足場パイプを収納
    又は移送する収納・移送枠であって、収納又は移送され
    る足場パイプと同方向にパイプを固定するクランプを当
    該2以上の枠の各々の同じ位置に設け、それらのクラン
    プで間隔固定用パイプを締め付けて取り付けることによ
    り、2以上の枠の間隔を固定することを特徴とする足場
    パイプ収納・移送枠。
  2. 【請求項2】 鋼材を四角に組んだ枠の下辺を構成する
    鋼材の下に、上辺を構成する鋼材を挟み込むように跨ぐ
    形であって収納する足場パイプの下にフォークリフトの
    フォークが挿入できる高さを有する脚を設け、かつ、そ
    れら鋼材相互の長手方向へのずれ止めを設けた請求項1
    の足場パイプ収納・移送枠。
  3. 【請求項3】 鋼材を四角に組んだ枠の上辺を構成する
    鋼材が、水平方向に回転することにより、枠の上部を開
    口する請求項1及び請求項2の足場パイプ収納・移送
    枠。
  4. 【請求項4】 鋼材を四角に組んだ枠の縦横の内法を、
    所定本数の足場パイプをきちんと整列して収納したとき
    にピッタリと収まる寸法とし、かつ、当該枠の上辺又は
    下辺を構成する鋼材、あるいは、その双方の鋼材が足場
    パイプに接する面に弾性材を設けた請求項1、請求項2
    及び請求項3の足場パイプ収納・移送枠。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020007003A (ja) * 2018-07-09 2020-01-16 株式会社山田製作所 段積み型結束器

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