JP3071610B2 - エピガロカテキンガレート誘導体 - Google Patents
エピガロカテキンガレート誘導体Info
- Publication number
- JP3071610B2 JP3071610B2 JP5178479A JP17847993A JP3071610B2 JP 3071610 B2 JP3071610 B2 JP 3071610B2 JP 5178479 A JP5178479 A JP 5178479A JP 17847993 A JP17847993 A JP 17847993A JP 3071610 B2 JP3071610 B2 JP 3071610B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- egcgg
- epigallocatechin gallate
- derivative
- shows
- solution
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Saccharide Compounds (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エピガロカテキンガレ
ートの本来有する優れた生理活性をそのまま保持し、か
つ易溶解性と色沢安定性を有し、さらに肝斑や雀斑等の
原因となるメラニン色素の生成に関与するチロシナーゼ
の酵素作用を阻害して優れた美白効果を発揮する新規な
エピガロカテキンガレート誘導体に関する。
ートの本来有する優れた生理活性をそのまま保持し、か
つ易溶解性と色沢安定性を有し、さらに肝斑や雀斑等の
原因となるメラニン色素の生成に関与するチロシナーゼ
の酵素作用を阻害して優れた美白効果を発揮する新規な
エピガロカテキンガレート誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リューム リゾーマ(Rheum
rhizoma)の根からカテキン5−O−β−D−
グルコピラノシドを取得する方法、ラフィオレプシス
ウンベラータ(Rhaphiolepsis umbe
llata)の樹皮からカテキン 7−O−β−D−グ
ルコピラノシドを取得する方法[G.Nonaka等
著、Phytochemistry,vol.22.1
659(1983)]、シナモマム カシア(Cinn
amomum cassia)の樹皮からエピカテキン
3−O−β−D−グルコピラノシドを取得する方法
[S.Morimoto 等著、Chem.Phar
m.Bull.,vol.34.633(1986)]
等の天然物から抽出分離して得る方法が知られている。
また、カテキンに澱粉もしくはシクロデキストリンを加
えて、シクロマルトデキストリン−グルカノトランスフ
ェラーゼを反応させ、カテキン誘導体を合成させて、得
る方法が知られている(日本農芸化学会会誌、65巻、
3号、第5頁、2Ap14、平成3年3月15日発行お
よび特開平4−273890参照)。
rhizoma)の根からカテキン5−O−β−D−
グルコピラノシドを取得する方法、ラフィオレプシス
ウンベラータ(Rhaphiolepsis umbe
llata)の樹皮からカテキン 7−O−β−D−グ
ルコピラノシドを取得する方法[G.Nonaka等
著、Phytochemistry,vol.22.1
659(1983)]、シナモマム カシア(Cinn
amomum cassia)の樹皮からエピカテキン
3−O−β−D−グルコピラノシドを取得する方法
[S.Morimoto 等著、Chem.Phar
m.Bull.,vol.34.633(1986)]
等の天然物から抽出分離して得る方法が知られている。
また、カテキンに澱粉もしくはシクロデキストリンを加
えて、シクロマルトデキストリン−グルカノトランスフ
ェラーゼを反応させ、カテキン誘導体を合成させて、得
る方法が知られている(日本農芸化学会会誌、65巻、
3号、第5頁、2Ap14、平成3年3月15日発行お
よび特開平4−273890参照)。
【0003】
【発明が解決する課題】このようにカテキン類誘導体の
製造法はいくつか知られているが、エピガロカテキンガ
レート誘導体の製造法は知られていない。
製造法はいくつか知られているが、エピガロカテキンガ
レート誘導体の製造法は知られていない。
【0004】一方、このエピガロカテキンガレートは、
他のカテキン類と同様に食用油脂類に対する抗酸化作
用、食中毒菌等に対する抗菌作用、血中コレステロ
ール濃度上昇抑制作用、アンジオテンシン変換酵素阻
害作用及び血圧上昇抑制作用、α−アミラーゼ阻害作
用及び血糖上昇抑制作用、微生物に於ける抗突然変異
及びマウスあるいはラットに於ける抗腫瘍作用、血小
板凝集抑制作用、抗ウイルス作用そして虫歯抑制作
用など、食品及び医薬産業上重要な物質である。
他のカテキン類と同様に食用油脂類に対する抗酸化作
用、食中毒菌等に対する抗菌作用、血中コレステロ
ール濃度上昇抑制作用、アンジオテンシン変換酵素阻
害作用及び血圧上昇抑制作用、α−アミラーゼ阻害作
用及び血糖上昇抑制作用、微生物に於ける抗突然変異
及びマウスあるいはラットに於ける抗腫瘍作用、血小
板凝集抑制作用、抗ウイルス作用そして虫歯抑制作
用など、食品及び医薬産業上重要な物質である。
【0005】しかしながら、エピガロカテキンガレート
は水に対する溶解度が低く、また光に対する色沢安定性
も非常に悪い欠点を有し、上記食品や、医薬産業におい
て利用の範囲が制約を受ける問題点を有している。また
それ自身、美白作用を有することは知られていない。
は水に対する溶解度が低く、また光に対する色沢安定性
も非常に悪い欠点を有し、上記食品や、医薬産業におい
て利用の範囲が制約を受ける問題点を有している。また
それ自身、美白作用を有することは知られていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者等はこの
ような問題点を解消するため、種々検討を重ねた結果、
シュークロースホスホリラーゼの存在下で、エピガロカ
テキンガレートとグルコース−1−リン酸またはシュー
クロースとを反応させることによって、エピガロカテキ
ンガレートの有する優れた生理活性は殆ど損うことな
く、水に対する溶解度が高く、また光に対する色沢安定
性も非常に高いエピガロカテキンガレート誘導体が得ら
れ、また驚くべきことに、肝斑や雀斑等の原因となるメ
ラニン色素の生成に関与するチロシナーゼの酵素作用を
阻害して優れた美白効果を発揮することも合せて知り、
この知見に基いて本発明を完成した。
ような問題点を解消するため、種々検討を重ねた結果、
シュークロースホスホリラーゼの存在下で、エピガロカ
テキンガレートとグルコース−1−リン酸またはシュー
クロースとを反応させることによって、エピガロカテキ
ンガレートの有する優れた生理活性は殆ど損うことな
く、水に対する溶解度が高く、また光に対する色沢安定
性も非常に高いエピガロカテキンガレート誘導体が得ら
れ、また驚くべきことに、肝斑や雀斑等の原因となるメ
ラニン色素の生成に関与するチロシナーゼの酵素作用を
阻害して優れた美白効果を発揮することも合せて知り、
この知見に基いて本発明を完成した。
【0007】即ち、本発明は、一般式(1):
【化2】 (式中、R1〜R8の少なくとも1つはD−グルコピラノ
ース残基または重合度2〜8のマルトオリゴ糖残基を示
し、他は各々独立にH、Cl、CH3、C2H5、C
3H7、C15H31COまたはC17H35COを示す)で表さ
れるエピガロカテキンガレート誘導体である。
ース残基または重合度2〜8のマルトオリゴ糖残基を示
し、他は各々独立にH、Cl、CH3、C2H5、C
3H7、C15H31COまたはC17H35COを示す)で表さ
れるエピガロカテキンガレート誘導体である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本
発明を実施するためにはエピガロカテキンガレートとグ
ルコース−1−リン酸またはシュークロースとの混合液
に、シュークロースホスホリラーゼを作用させ、反応を
行わせる。
発明を実施するためにはエピガロカテキンガレートとグ
ルコース−1−リン酸またはシュークロースとの混合液
に、シュークロースホスホリラーゼを作用させ、反応を
行わせる。
【0009】このエピガロカテキンガレートは、一般に
水に対する溶解度が非常に低い(高くても20mg/m
l)ので、予めメタノール、エタノール等の極性溶媒に
溶解(100〜500mg/ml)して、できるだけエ
ピガロカテキンガレートの濃度を高くして使用すること
が、効率よくエピガロカテキンガレート誘導体を取得す
る上で好ましい。
水に対する溶解度が非常に低い(高くても20mg/m
l)ので、予めメタノール、エタノール等の極性溶媒に
溶解(100〜500mg/ml)して、できるだけエ
ピガロカテキンガレートの濃度を高くして使用すること
が、効率よくエピガロカテキンガレート誘導体を取得す
る上で好ましい。
【0010】次に、シュクロースホスホリラーゼは、無
機リンの存在下でシュークロースに作用してグルコース
−1−リン酸とフラクトースを生成する、またはこの逆
反応を触媒する酵素である。
機リンの存在下でシュークロースに作用してグルコース
−1−リン酸とフラクトースを生成する、またはこの逆
反応を触媒する酵素である。
【0011】そして、その起源としては例えばロイコノ
ストック・メセンテロイデス(Leuconostoc
mesenteroides)、シュードモナス・サ
ッカロフィラ(Pseudomonas saccha
rophila)、シュードモナス・パトリファシエン
ス(Pseudomonas putrefacien
s)、クロストリジウム・パステイリアナム(Clos
tridium pasteurianum)、アセト
バクター・キシリナム(Acetobacter xy
linum)、プルラリア・プルランス(Pullul
aria pullulans)等のものが知られてい
る〔E.J.Vandamme等著,Biotechn
ol.Bioeng.,Vol.29,8−15,19
87参照〕が、これらに限定されるものではない。
ストック・メセンテロイデス(Leuconostoc
mesenteroides)、シュードモナス・サ
ッカロフィラ(Pseudomonas saccha
rophila)、シュードモナス・パトリファシエン
ス(Pseudomonas putrefacien
s)、クロストリジウム・パステイリアナム(Clos
tridium pasteurianum)、アセト
バクター・キシリナム(Acetobacter xy
linum)、プルラリア・プルランス(Pullul
aria pullulans)等のものが知られてい
る〔E.J.Vandamme等著,Biotechn
ol.Bioeng.,Vol.29,8−15,19
87参照〕が、これらに限定されるものではない。
【0012】次に、本発明を実施するにあたり先ず、グ
ルコース−1−リン酸又はシュークロースと、エピガロ
カテキンガレートとを水に溶解して、混合液を調製す
る。水に対する上記2つの成分の添加量は、全体として
重量%濃度で5〜100%、更に望ましくは20〜60
%である。
ルコース−1−リン酸又はシュークロースと、エピガロ
カテキンガレートとを水に溶解して、混合液を調製す
る。水に対する上記2つの成分の添加量は、全体として
重量%濃度で5〜100%、更に望ましくは20〜60
%である。
【0013】また、上記混合液に対するシュークロース
ホスホリラーゼの添加量は、グルコース−1−リン酸又
はシュークロースと、エピガロカテキンガレートとの総
重量1グラム当たり1単位以上、望ましくは50〜25
0単位である。
ホスホリラーゼの添加量は、グルコース−1−リン酸又
はシュークロースと、エピガロカテキンガレートとの総
重量1グラム当たり1単位以上、望ましくは50〜25
0単位である。
【0014】なお、1単位とは特開平3−4785「シ
ュークロースホスホリラーゼの製造法」に記載の方法に
従って求めたものである。
ュークロースホスホリラーゼの製造法」に記載の方法に
従って求めたものである。
【0015】また、酵素反応のpHは5.0〜8.5、
望ましくは7.0〜8.0であり、また温度は20〜5
0℃、望ましくは35〜45℃であり、また時間は1〜
30時間、望ましくは8〜24時間である。
望ましくは7.0〜8.0であり、また温度は20〜5
0℃、望ましくは35〜45℃であり、また時間は1〜
30時間、望ましくは8〜24時間である。
【0016】このようにして得られた反応液から、目的
とするエピガロカテキンガレート誘導体の分離は、通常
のカテキン類化合物の単離方法を採用すれば良い。即
ち、セファデックスLH−20等のデキストラン誘導体
を担体とするクロマトグラフィー法[R.S.Tomp
son 等著、J.Chem.Soc.Perkin
I,No.11,1387(1972)]、ポリアミド
を担体とするカラムクロマトグラフィー法[J.P.V
an Buren 等著、J.Food Sci.,v
ol.31.964(1966)]、シリカゲルを用い
る液体クロマトグラフィ−法[C.William G
lennie 等著、J.Agric.Food Ch
em.,vol.29.965〜968(198
1)]、水と酢酸エチル間の向流分配による方法[An
drew G.H.Lea 著、J.Sci.Fd A
gric.,vol.29.471〜477(197
8)]、ポリスチレン系樹脂、例えばダイヤイオン、H
P20、HP21、SP206、SP207、SP85
0、CHP3C、CHP5C、CHP20P(以上何れ
も三菱化成工業社製)、アンバーライトXAD−1、X
AD−2、XAD−4(以上何れもオルガノ社製)を用
いたクロマトグラフィ−法[特開昭63−16268
5]、あるいは限外濾過膜や逆浸透膜を用いて分画する
方法[特開昭63−267774]が挙げられる。これ
らは単独、または組合わせることにより目的とするエピ
ガロカテキンガレート誘導体を分離することができる。
例えば、濾過樹脂(例えばファルマシア社製、セファデ
ックスLH−20)を充填したカラムに通液し、次いで
水を通液して未反応の糖、酵素(蛋白質)等を除去し、
次いでエタノールの濃度勾配溶液を通液することによっ
て、未反応のエピガロカテキンガレート及びエピガロカ
テキンガレート誘導体を溶出し、これをシリカゲルを用
いる液体クロマトグラフィー(例えば、資生堂社製、C
APCELL PAK C18)に掛け、メタノール溶液
を通液することによって目的とするエピガロカテキンガ
レート誘導体画分を取得する。
とするエピガロカテキンガレート誘導体の分離は、通常
のカテキン類化合物の単離方法を採用すれば良い。即
ち、セファデックスLH−20等のデキストラン誘導体
を担体とするクロマトグラフィー法[R.S.Tomp
son 等著、J.Chem.Soc.Perkin
I,No.11,1387(1972)]、ポリアミド
を担体とするカラムクロマトグラフィー法[J.P.V
an Buren 等著、J.Food Sci.,v
ol.31.964(1966)]、シリカゲルを用い
る液体クロマトグラフィ−法[C.William G
lennie 等著、J.Agric.Food Ch
em.,vol.29.965〜968(198
1)]、水と酢酸エチル間の向流分配による方法[An
drew G.H.Lea 著、J.Sci.Fd A
gric.,vol.29.471〜477(197
8)]、ポリスチレン系樹脂、例えばダイヤイオン、H
P20、HP21、SP206、SP207、SP85
0、CHP3C、CHP5C、CHP20P(以上何れ
も三菱化成工業社製)、アンバーライトXAD−1、X
AD−2、XAD−4(以上何れもオルガノ社製)を用
いたクロマトグラフィ−法[特開昭63−16268
5]、あるいは限外濾過膜や逆浸透膜を用いて分画する
方法[特開昭63−267774]が挙げられる。これ
らは単独、または組合わせることにより目的とするエピ
ガロカテキンガレート誘導体を分離することができる。
例えば、濾過樹脂(例えばファルマシア社製、セファデ
ックスLH−20)を充填したカラムに通液し、次いで
水を通液して未反応の糖、酵素(蛋白質)等を除去し、
次いでエタノールの濃度勾配溶液を通液することによっ
て、未反応のエピガロカテキンガレート及びエピガロカ
テキンガレート誘導体を溶出し、これをシリカゲルを用
いる液体クロマトグラフィー(例えば、資生堂社製、C
APCELL PAK C18)に掛け、メタノール溶液
を通液することによって目的とするエピガロカテキンガ
レート誘導体画分を取得する。
【0017】
【本発明の効果】本発明によれば、グルコース−1−リ
ン酸又はシュークロースと、エピガロカテキンガレート
とを含有する溶液に加リン酸分解酵素シュークロースホ
スホリラーゼを添加作用させるという極めて簡単な操作
によって、エピガロカテキンガレートの本来有する優れ
た生理活性をそのまま保持し、かつ易溶解性と色沢安定
性を有し、さらに肝斑や雀斑等の原因となるメラニン色
素の生成に関与するチロシナーゼの酵素作用を阻害して
優れた美白効果を発揮する新規なエピガロカテキンガレ
ート誘導体を提供することができる。
ン酸又はシュークロースと、エピガロカテキンガレート
とを含有する溶液に加リン酸分解酵素シュークロースホ
スホリラーゼを添加作用させるという極めて簡単な操作
によって、エピガロカテキンガレートの本来有する優れ
た生理活性をそのまま保持し、かつ易溶解性と色沢安定
性を有し、さらに肝斑や雀斑等の原因となるメラニン色
素の生成に関与するチロシナーゼの酵素作用を阻害して
優れた美白効果を発揮する新規なエピガロカテキンガレ
ート誘導体を提供することができる。
【0018】以下、実施例を示して本発明をより具体的
に説明する。
に説明する。
【実施例1】(−)−エピガロカテキンガレート(栗田
工業社販売)200mgを1mlのメタノールに溶解
し、これを100mM HEPES(pH7.5)緩衝
液に400mg/mlの濃度に溶解したシュークロース
溶液100mlに混合し、これにシュークロースホスホ
リラーゼ(キッコーマン社製)4500単位を添加し、
42℃24時間反応させ、糖化合物生成反応を行い、次
いで、100℃、5分間加熱処理して酵素反応を停止し
酵素反応終了液を得た。この反応終了液の高速液体クロ
マトグラフィ−(HPLC)分析の結果を図1に示す。
工業社販売)200mgを1mlのメタノールに溶解
し、これを100mM HEPES(pH7.5)緩衝
液に400mg/mlの濃度に溶解したシュークロース
溶液100mlに混合し、これにシュークロースホスホ
リラーゼ(キッコーマン社製)4500単位を添加し、
42℃24時間反応させ、糖化合物生成反応を行い、次
いで、100℃、5分間加熱処理して酵素反応を停止し
酵素反応終了液を得た。この反応終了液の高速液体クロ
マトグラフィ−(HPLC)分析の結果を図1に示す。
【0019】図1の結果から、反応終了液には、(−)
−エピガロカテキンガレートと2種類の(−)−エピガ
ロカテキンガレート誘導体1および同誘導体2が含まれ
ていることが確認できる。図1に示したように、先に溶
出される2つのピークの画分は(−)−エピガロカテキ
ンガレート誘導体であり、後に溶出されるピークの画分
は(−)−エピガロカテキンガレートである。
−エピガロカテキンガレートと2種類の(−)−エピガ
ロカテキンガレート誘導体1および同誘導体2が含まれ
ていることが確認できる。図1に示したように、先に溶
出される2つのピークの画分は(−)−エピガロカテキ
ンガレート誘導体であり、後に溶出されるピークの画分
は(−)−エピガロカテキンガレートである。
【0020】図2にHPLC分析による酵素反応におけ
る(−)−エピガロカテキンガレート誘導体1(G−
I)及び同誘導体2(G−2)転移率の経時的変化の様
子を示す。図2の縦軸に示される転移率は、反応に用い
た(−)−エピガロカテキンガレートのモル数に対する
生成した(−)−エピガロカテキンガレート誘導体のモ
ル数(HPLCのピーク面積より算出した)の%で表し
た。
る(−)−エピガロカテキンガレート誘導体1(G−
I)及び同誘導体2(G−2)転移率の経時的変化の様
子を示す。図2の縦軸に示される転移率は、反応に用い
た(−)−エピガロカテキンガレートのモル数に対する
生成した(−)−エピガロカテキンガレート誘導体のモ
ル数(HPLCのピーク面積より算出した)の%で表し
た。
【0021】(高速液体クロマトグラフィー(HPL
C)分析の条件) カラム;CAPCELL PAK C18 SG120、
内径 4.6mm、長さ 250mm 流速;1ml/分 移動相;アセトニトリル:酢酸エチル:0.05%リン
酸=12:2:86 検出波長;280nm
C)分析の条件) カラム;CAPCELL PAK C18 SG120、
内径 4.6mm、長さ 250mm 流速;1ml/分 移動相;アセトニトリル:酢酸エチル:0.05%リン
酸=12:2:86 検出波長;280nm
【0022】次に、得られた反応液をセファデックスL
H−20カラム(内径3センチ、長さ30センチ)に流
速2ml/minで通液し、水を通液して未反応の糖及び蛋白
質(酵素)を洗い流した後、エタノール40〜70%溶
液(各500ml)を濃度勾配法にて通流させて、2種類
の目的とするエピガロカテキンガレート誘導体を含有す
る溶液を得た。
H−20カラム(内径3センチ、長さ30センチ)に流
速2ml/minで通液し、水を通液して未反応の糖及び蛋白
質(酵素)を洗い流した後、エタノール40〜70%溶
液(各500ml)を濃度勾配法にて通流させて、2種類
の目的とするエピガロカテキンガレート誘導体を含有す
る溶液を得た。
【0023】このようにして、2種類の目的とするエピ
ガロカテキンガレート誘導体を含有する溶液は、次いで
逆相系の分配吸着クロマトグラフィ−であるCAPCE
LLPAK C18 SG120カラム(内径2センチ、
長さ25センチ)に供し、メタノ−ル20%溶液を通流
させて、目的とする2種類の(−)−エピガロカテキン
ガレート誘導体1及び同誘導体2の溶液を得、これをロ
ータリーエバポレーターにより減圧濃縮を行い、次いで
凍結乾燥を行い、25mgの(−)−エピガロカテキン
ガレート誘導体1粉末、及び54mgの(−)−エピガ
ロカテキンガレート誘導体2粉末を得た。
ガロカテキンガレート誘導体を含有する溶液は、次いで
逆相系の分配吸着クロマトグラフィ−であるCAPCE
LLPAK C18 SG120カラム(内径2センチ、
長さ25センチ)に供し、メタノ−ル20%溶液を通流
させて、目的とする2種類の(−)−エピガロカテキン
ガレート誘導体1及び同誘導体2の溶液を得、これをロ
ータリーエバポレーターにより減圧濃縮を行い、次いで
凍結乾燥を行い、25mgの(−)−エピガロカテキン
ガレート誘導体1粉末、及び54mgの(−)−エピガ
ロカテキンガレート誘導体2粉末を得た。
【0024】上記粉末を高速液体クロマトグラフィー
(CAPCELL PAK C18)による分析を行い、
各々の誘導体の純度を測定したところ、いずれも95%
以上であった。
(CAPCELL PAK C18)による分析を行い、
各々の誘導体の純度を測定したところ、いずれも95%
以上であった。
【0025】また、その構造を以下の核磁気共鳴分析、
マススペクトル分析、UVスペクトル分析及びIRスペ
クトル分析の各分析方法によって測定したところ、
(−)−エピガロカテキンガレート誘導体1(以下、E
GCgG−1と略記する)は(−)−エピガロカテキン
ガレート 4′−O−α−D−グルコピラノシドシドで
あり、(−)−エピガロカテキンガレート誘導体2(以
下、EGCgG−2と略記する)は(−)−エピガロカ
テキンガレート 4′,4”−O−α−D−ジ−グルコ
ピラノシドシドであることが確認された。即ち、上記E
GCgG−1粉末をアセトンに溶解し、核磁気共鳴分析
により構造の解析をしたところ、構成成分はグルコース
1分子と(−)−エピガロカテキンガレート1分子であ
ることを確認した。そして、グルコースの1位と(−)
−エピガロカテキンガレートの4′位がα結合している
ことが判明した。また、EGCgG−2粉末をアセトン
に溶解し、核磁気共鳴分析により構造の解析をしたとこ
ろ、構成成分はグルコース2分子と(−)−エピガロカ
テキンガレート1分子であることを確認した。そして、
(−)−エピガロカテキンガレートの4’及び4”位が
それぞれグルコースの1位と結合していることが判明し
た。EGCgG−1の化学構造式を(化4)として以下
に示す。
マススペクトル分析、UVスペクトル分析及びIRスペ
クトル分析の各分析方法によって測定したところ、
(−)−エピガロカテキンガレート誘導体1(以下、E
GCgG−1と略記する)は(−)−エピガロカテキン
ガレート 4′−O−α−D−グルコピラノシドシドで
あり、(−)−エピガロカテキンガレート誘導体2(以
下、EGCgG−2と略記する)は(−)−エピガロカ
テキンガレート 4′,4”−O−α−D−ジ−グルコ
ピラノシドシドであることが確認された。即ち、上記E
GCgG−1粉末をアセトンに溶解し、核磁気共鳴分析
により構造の解析をしたところ、構成成分はグルコース
1分子と(−)−エピガロカテキンガレート1分子であ
ることを確認した。そして、グルコースの1位と(−)
−エピガロカテキンガレートの4′位がα結合している
ことが判明した。また、EGCgG−2粉末をアセトン
に溶解し、核磁気共鳴分析により構造の解析をしたとこ
ろ、構成成分はグルコース2分子と(−)−エピガロカ
テキンガレート1分子であることを確認した。そして、
(−)−エピガロカテキンガレートの4’及び4”位が
それぞれグルコースの1位と結合していることが判明し
た。EGCgG−1の化学構造式を(化4)として以下
に示す。
【化4】 EGCgG−2の化学構造式を(化5)として以下に示
す。
す。
【化5】 EGCgG−1の1H−NMR(200MHz)のスペ
クトルを図3に、また、13C−NMR(50MHz)の
結果を図4に示す。EGCgG−2の1H−NMR(2
00MHz)のスペクトルを図5に、また、13C−NM
R(50MHz)の結果を図6に示す。
クトルを図3に、また、13C−NMR(50MHz)の
結果を図4に示す。EGCgG−2の1H−NMR(2
00MHz)のスペクトルを図5に、また、13C−NM
R(50MHz)の結果を図6に示す。
【0026】さらにまた、マススペクトルにより分子量
がEGCgG−1は620(図7)、EGCgG−2は
782(図8)であることを確認した。
がEGCgG−1は620(図7)、EGCgG−2は
782(図8)であることを確認した。
【0027】次に本発明の方法で得られた誘導体を常法
に従ってUV及びIRスペクトルを調べた結果、EGC
gG−1はそれぞれ図9、図10が、EGCgG−2は
それぞれ図11、図12が得られた。UVスペクトルは
検体を蒸留水に溶解して測定し、IRスペクトルはKB
r法により測定した。これらの結果からも、EGCgG
−1は(−)−エピガロカテキンガレート4′−O−α
−D−グルコピラノシドシド、EGCgG−2は(−)
−エピガロカテキンガレート 4′,4”−O−α−D
−ジ−グルコピラノシドシドであることが確認された。
に従ってUV及びIRスペクトルを調べた結果、EGC
gG−1はそれぞれ図9、図10が、EGCgG−2は
それぞれ図11、図12が得られた。UVスペクトルは
検体を蒸留水に溶解して測定し、IRスペクトルはKB
r法により測定した。これらの結果からも、EGCgG
−1は(−)−エピガロカテキンガレート4′−O−α
−D−グルコピラノシドシド、EGCgG−2は(−)
−エピガロカテキンガレート 4′,4”−O−α−D
−ジ−グルコピラノシドシドであることが確認された。
【0028】
【実施例2】(−)−エピガロカテキンガレート200
mgを1mlのメタノールに溶解し、これを100mM
HEPES(pH7.5)緩衝液に200mg/ml
の濃度に溶解したグルコース−1−リン酸溶液100m
lに混合し、これにシュークロースホスホリラーゼ(盛
進製薬社製)4500単位を添加し、42℃15時間反
応させ、糖化合物生成反応を行い、次いで、100℃、
5分間加熱処理して酵素反応を停止し酵素反応処理液を
得た。以下、上記実施例1と全く同様にして、(−)−
エピガロカテキンガレート4′−O−α−D−グルコピ
ラノシドシド粉末を22mg、(−)−エピガロカテキ
ンガレート 4′,4”−O−α−D−ジ−グルコピラ
ノシドシド粉末を51mg得た。
mgを1mlのメタノールに溶解し、これを100mM
HEPES(pH7.5)緩衝液に200mg/ml
の濃度に溶解したグルコース−1−リン酸溶液100m
lに混合し、これにシュークロースホスホリラーゼ(盛
進製薬社製)4500単位を添加し、42℃15時間反
応させ、糖化合物生成反応を行い、次いで、100℃、
5分間加熱処理して酵素反応を停止し酵素反応処理液を
得た。以下、上記実施例1と全く同様にして、(−)−
エピガロカテキンガレート4′−O−α−D−グルコピ
ラノシドシド粉末を22mg、(−)−エピガロカテキ
ンガレート 4′,4”−O−α−D−ジ−グルコピラ
ノシドシド粉末を51mg得た。
【0029】
【応用例1】 (EGCgG−1,EGCgG−2の抗光酸化性試験)
純水にリボフラビンを20ppmとなるように溶解し、
これを1mlづつ4区分用意し、第1区分に(−)−エ
ピガロカテキンガレート(以下、EGCgと略記する)
を、第2区分にEGCgG−1を、第3区分にはEGC
gG−2を、各々2500ppmの濃度になるように溶
解し、また、第4区分には何も添加せずに、それぞれ蛍
光灯(27W)5cm直下により可視光線19500ル
クス、紫外線強度(310〜400nm)0.20mW
/cm2の条件で照射し、経時的にサンプルの一部を採
取しこれをHPLCにより非分解のリボフラビンを定量
した。その結果を図13に示す。
純水にリボフラビンを20ppmとなるように溶解し、
これを1mlづつ4区分用意し、第1区分に(−)−エ
ピガロカテキンガレート(以下、EGCgと略記する)
を、第2区分にEGCgG−1を、第3区分にはEGC
gG−2を、各々2500ppmの濃度になるように溶
解し、また、第4区分には何も添加せずに、それぞれ蛍
光灯(27W)5cm直下により可視光線19500ル
クス、紫外線強度(310〜400nm)0.20mW
/cm2の条件で照射し、経時的にサンプルの一部を採
取しこれをHPLCにより非分解のリボフラビンを定量
した。その結果を図13に示す。
【0030】(HPLC分析の条件) カラム;CAPCELL PAK C18 SG120、
内径 4.6mm、長さ 250mm 流速;1ml/分 移動相;メタノール:10mMNaH2PO4(pH5.
5)=35:65 検出波長;266nm
内径 4.6mm、長さ 250mm 流速;1ml/分 移動相;メタノール:10mMNaH2PO4(pH5.
5)=35:65 検出波長;266nm
【0031】図13の結果から、なにも添加しない区分
4(無添加区)では、リボフラビンが急激に分解消失す
るが、EGCgを添加した区分と共にEGCgG−1を
添加した区分及びEGCgG−2を添加した区分3、リ
ボフラビンが殆ど分解されずに安定であることが判る。
即ち、EGCgG−1及びEGCgG−2は、EGCg
と比べ、抗光酸化性において全く遜色ないことが判る。
4(無添加区)では、リボフラビンが急激に分解消失す
るが、EGCgを添加した区分と共にEGCgG−1を
添加した区分及びEGCgG−2を添加した区分3、リ
ボフラビンが殆ど分解されずに安定であることが判る。
即ち、EGCgG−1及びEGCgG−2は、EGCg
と比べ、抗光酸化性において全く遜色ないことが判る。
【0032】
【応用例2】 (EGCgG−1、EGCgG−2の色沢安定性試験)
純水を3mlづつ3区分用意し、第1区分にEGCg
を、第2区分にEGCgG−1を、第3区分にEGCg
G−2をそれぞれ1000ppmの濃度になるように溶
解し、上記応用例1と同様な条件で蛍光灯照射を行な
い、経時的にサンプルの一部を採取しこれを420nm
の吸光度の増加により着色の程度を測定した。その結果
を図14に示す。
純水を3mlづつ3区分用意し、第1区分にEGCg
を、第2区分にEGCgG−1を、第3区分にEGCg
G−2をそれぞれ1000ppmの濃度になるように溶
解し、上記応用例1と同様な条件で蛍光灯照射を行な
い、経時的にサンプルの一部を採取しこれを420nm
の吸光度の増加により着色の程度を測定した。その結果
を図14に示す。
【0033】図14の結果から、EGCgを溶解した区
分は時間の経過と共に茶褐色化し、色の安定性が非常に
悪いが、これに対しEGCgG−1及びEGCgG−2
を溶解した区分では色沢が安定であることが判る。
分は時間の経過と共に茶褐色化し、色の安定性が非常に
悪いが、これに対しEGCgG−1及びEGCgG−2
を溶解した区分では色沢が安定であることが判る。
【0034】
【応用例3】 (EGCgG−1,EGCgG−2の水溶解性試験)E
GCg、EGCgG−1、及びEGCgG−2をそれぞ
れ図15、16の各濃度となるように純水に溶解し、こ
れを0.45μmのフィルターを通過した液の量をHP
LCにて定量した。その結果を図15、16に示す。
GCg、EGCgG−1、及びEGCgG−2をそれぞ
れ図15、16の各濃度となるように純水に溶解し、こ
れを0.45μmのフィルターを通過した液の量をHP
LCにて定量した。その結果を図15、16に示す。
【0035】図15、16の結果から、EGCgは20
mg/ml程度しか水に溶解しないのに対し、EGCg
G−1は500mg/ml、EGCgG−2は1000
mg/mlも溶解し、実用に際して著しく便利となるこ
とが判る。
mg/ml程度しか水に溶解しないのに対し、EGCg
G−1は500mg/ml、EGCgG−2は1000
mg/mlも溶解し、実用に際して著しく便利となるこ
とが判る。
【0036】
【応用例4】 (EGCgG−1及びEGCgG−2のチロシナーゼ活
性阻害効果)上記実施例1で得られたEGCgG−1及
びEGCgG−2の試験管内(インビトロ)でのチロシ
ナーゼ活性阻害効果を調べた。試験方法として、基本的
には特開平4ー45791号公報に準じて行ない、チロ
シナーゼ(シグマ社製、マッシュルーム起源)によるL
−チロシン(0.1%(w/v))から生成されるドー
パクロム(最大吸収波長475nm)を5mM各種EG
Cg誘導体存在下で測定した。その結果を図17に示
す。
性阻害効果)上記実施例1で得られたEGCgG−1及
びEGCgG−2の試験管内(インビトロ)でのチロシ
ナーゼ活性阻害効果を調べた。試験方法として、基本的
には特開平4ー45791号公報に準じて行ない、チロ
シナーゼ(シグマ社製、マッシュルーム起源)によるL
−チロシン(0.1%(w/v))から生成されるドー
パクロム(最大吸収波長475nm)を5mM各種EG
Cg誘導体存在下で測定した。その結果を図17に示
す。
【0037】図17の結果から、EGCg誘導体を含ま
ないコントロールの区分はチロシナーゼの作用によりL
−チロシンが減少して反対にドーパクロム量が増加し時
間の経過と共に吸光度が増大している。一方、本発明の
EGCgG−1及びEGCgG−2を含む区分は該物質
の存在によって、チロシナーゼの作用が阻害されるの
で、反応生成物であるドーパクロムに由来する吸光度の
増加は低く抑えられ、EGCgG−1及びEGCgG−
2はチロシナーゼ活性阻害効果を有することが判明し
た。チロシナーゼ溶液添加時より10分後の吸光度をか
ら、活性阻害率は、EGCgG−1では91.8%、E
GCgG−2では62.0%と非常に高い値であった。
本発明によって得られるEGCgG−1及びEGCgG
−2はチロシナーゼ活性阻害作用を有し、美白化粧料の
有効な成分として利用できることが判る。
ないコントロールの区分はチロシナーゼの作用によりL
−チロシンが減少して反対にドーパクロム量が増加し時
間の経過と共に吸光度が増大している。一方、本発明の
EGCgG−1及びEGCgG−2を含む区分は該物質
の存在によって、チロシナーゼの作用が阻害されるの
で、反応生成物であるドーパクロムに由来する吸光度の
増加は低く抑えられ、EGCgG−1及びEGCgG−
2はチロシナーゼ活性阻害効果を有することが判明し
た。チロシナーゼ溶液添加時より10分後の吸光度をか
ら、活性阻害率は、EGCgG−1では91.8%、E
GCgG−2では62.0%と非常に高い値であった。
本発明によって得られるEGCgG−1及びEGCgG
−2はチロシナーゼ活性阻害作用を有し、美白化粧料の
有効な成分として利用できることが判る。
【図1】実施例1で得られたEGCg、EGCgG−1
及びEGCgG−2を含む酵素反応終了液のHPLC分
析の結果を示す。
及びEGCgG−2を含む酵素反応終了液のHPLC分
析の結果を示す。
【図2】HPLC分析により求めた、実施例1の酵素反
応における(−)−エピガロカテキンガレ−ト誘導体1
(G−1)及び同誘導体2(G−2)の転移率の経時的
変化の結果を示す。
応における(−)−エピガロカテキンガレ−ト誘導体1
(G−1)及び同誘導体2(G−2)の転移率の経時的
変化の結果を示す。
【図3】EGCgG−1の1H−核磁気共鳴スペクトル
(200MHz)(Acetone−d6)を示す。
(200MHz)(Acetone−d6)を示す。
【図4】EGCgG−1の13C−核磁気共鳴スペクトル
(50MHz)(Acetone−d6)を示す。
(50MHz)(Acetone−d6)を示す。
【図5】EGCgG−2の1H−核磁気共鳴スペクトル
(200MHz)(Acetone−d6)を示す。
(200MHz)(Acetone−d6)を示す。
【図6】EGCgG−2の13C−核磁気共鳴スペクトル
(50MHz)(Acetone−d6)を示す。
(50MHz)(Acetone−d6)を示す。
【図7】EGCgG−1のマススペクトルを示す。
【図8】EGCgG−2のマススペクトルを示す。
【図9】EGCgG−1を蒸留水に溶解した時のUVス
ペクトルを示す。
ペクトルを示す。
【図10】EGCgG−1のKBr法によるIRスペク
トルを示す。
トルを示す。
【図11】EGCgG−2を蒸留水に溶解した時のUV
スペクトルを示す。
スペクトルを示す。
【図12】EGCgG−2のKBr法によるIRスペク
トルを示す。
トルを示す。
【図13】EGCg、EGCgG−1、及びEGCgG
−2の抗光酸化性試験の結果を示す。
−2の抗光酸化性試験の結果を示す。
【図14】EGCg、EGCgG−1、及びEGCgG
−2の水溶液中での経時的色沢安定性を示す。
−2の水溶液中での経時的色沢安定性を示す。
【図15】EGCg、EGCgG−1、及びEGCgG
−2の蒸留水に対する溶解性(0〜30mg/ml)の
結果を示す。
−2の蒸留水に対する溶解性(0〜30mg/ml)の
結果を示す。
【図16】EGCg、EGCgG−1、及びEGCgG
−2の蒸留水に対する溶解性(0〜1600mg/m
l)の結果を示す。
−2の蒸留水に対する溶解性(0〜1600mg/m
l)の結果を示す。
【図17】EGCgG−1、及びEGCgG−2のチロ
シナーゼ活性阻害に関する経時的変化を示す。
シナーゼ活性阻害に関する経時的変化を示す。
【化3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12P 19/00 C12P 19/00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 1/00 - 23/00 A61K 7/00 - 48/00 C12P 19/00 - 19/64 BIOSIS(DIALOG) CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 (式中、R1〜R8の少なくとも1つはD−グルコピラノ
ース残基または重合度2〜8のマルトオリゴ糖残基を示
し、他は各々独立にH、Cl、CH3、C2H5、C
3H7、C15H31COまたはC17H35COを示す)で表さ
れるエピガロカテキンガレート誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5178479A JP3071610B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | エピガロカテキンガレート誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5178479A JP3071610B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | エピガロカテキンガレート誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710897A JPH0710897A (ja) | 1995-01-13 |
JP3071610B2 true JP3071610B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=16049207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5178479A Expired - Lifetime JP3071610B2 (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | エピガロカテキンガレート誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3071610B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2728008A1 (en) | 2007-01-19 | 2014-05-07 | Suntory Holdings Limited | Method for glycosylation of flavonoid compounds |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007521239A (ja) * | 2003-09-12 | 2007-08-02 | 三井農林株式会社 | 抗菌組成物及び使用方法 |
JP5192700B2 (ja) | 2007-01-19 | 2013-05-08 | サントリーホールディングス株式会社 | 新規配糖化酵素及びそれをコードするポリヌクレオチド |
DE102007052534A1 (de) | 2007-11-01 | 2009-05-07 | Beiersdorf Ag | Kosmetische Verwendung von weißem Teeextrakt zur Bräunung der Haut |
JP5127995B1 (ja) * | 2012-06-14 | 2013-01-23 | 森永製菓株式会社 | カテキンのアルキル誘導体水溶液およびその調製方法 |
JP6505905B2 (ja) * | 2017-04-14 | 2019-04-24 | 株式会社プロテクティア | カテキン脂肪酸誘導体の化粧料 |
WO2020032744A1 (ko) * | 2018-08-10 | 2020-02-13 | 주식회사 엘큐바이오 | 카테킨계 화합물 및 이의 용도 |
WO2020032752A1 (ko) * | 2018-08-10 | 2020-02-13 | 주식회사 엘큐바이오 | 카테킨계 화합물 및 이의 용도 |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP5178479A patent/JP3071610B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2728008A1 (en) | 2007-01-19 | 2014-05-07 | Suntory Holdings Limited | Method for glycosylation of flavonoid compounds |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0710897A (ja) | 1995-01-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3896577B2 (ja) | クエルセチン配糖体組成物およびその調製方法 | |
Bishop et al. | Characterization of the condensation product of malvidin 3, 5-diglucoside and catechin | |
Galland et al. | Chemical synthesis of hydroxycinnamic acid glucosides and evaluation of their ability to stabilize natural colors via anthocyanin copigmentation | |
KR102194884B1 (ko) | 플라보노이드 포접 화합물의 제조 방법 | |
JP5336494B2 (ja) | アスコルビン酸誘導体、その製造方法並びに係る中間体及びその誘導体の化粧品における利用 | |
Devadiga et al. | Betanin: A red-violet pigment-Chemistry and applications | |
Danieli et al. | Enzyme‐mediated regioselective acylations of flavonoid disaccharide monoglycosides | |
JPWO2006019114A1 (ja) | ポリフェノール化合物を含有する美白剤 | |
JP3071610B2 (ja) | エピガロカテキンガレート誘導体 | |
JP2006262910A (ja) | フロレチン配糖体の製造方法 | |
López et al. | The production of threose as a degradation product from L-ascorbic acid | |
JP6839494B2 (ja) | αモノグルコシルロイフォリン、αモノグルコシルロイフォリンの製造方法、αモノグルコシルロイフォリンを含むリパーゼ阻害剤、および抗糖化剤 | |
JP6850946B2 (ja) | 日向夏みかん由来のアラビノガラクタン | |
JPH06153976A (ja) | フェノール配糖体の製造法 | |
JP3024848B2 (ja) | カテキン類配糖体の製造法 | |
KR20190089309A (ko) | 산 가수분해 방법을 이용한 에스쿨레틴의 생산 방법 | |
JPH11323326A (ja) | 活性酸素消去剤、皮膚保全剤および変色防止剤 | |
JPH10323196A (ja) | α−モノグルコシルヘスペリジン高含有物の製造方法 | |
KR20120092467A (ko) | 효소를 이용한 6-o-시나밀-l-아스코르브산 유도체의 합성방법 | |
JP3024864B2 (ja) | エラグ酸配糖体及びその製造法 | |
JP3199948B2 (ja) | シアニジン−3−Z−p−クマロイル−サンブビオシド類およびその製法 | |
CN113087899B (zh) | 一种l-抗坏血酸衍生物及其制备方法、应用 | |
EP2057993A1 (en) | Method for production of hop preparation, hop preparation, antiinflammatory agent, food/beverage, and oral product | |
JP2000273452A (ja) | 抗酸化剤 | |
JPH06135987A (ja) | フラノン配糖体及びその製造法 |