JP3071548U - サンドイッチ包装用袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 突出片を容易に起立させることが出来るサン
ドイッチ包装用袋を提供することにある。 【解決手段】 表フィルム２と裏フィルム３がシール13
されて形成された袋本体1aと、該袋本体1aからシール部
13a を介して延出された突出片９，10とを備えたサンド
イッチ包装用袋において、前記突出片９，10には、該突
出片９，10を起立させるための突出片起立用シール部11
が形成された点にある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、三角状に形成されたサンドイッチを包装するための包装用袋に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

三角状に形成されたサンドイッチの包装用袋としては、例えば、実公平２−３ ２５８７号公報所載のものがある。

【０００３】 係る包装用袋は、図５（イ）で示すように、夫々が先細台形状に形成された表 フィルム２及び裏フィルム３の夫々の側縁４，４と、該夫々の側縁４，４側に向 かって前記先細側の一端縁から所定の距離を有して両フィルム２，３の一端側５ が夫々線状シール13されて他端側６に開口部７が設けられた袋本体1aを形成する ものである。

【０００４】 袋本体1aには、一端側５のシール部13a を介して両フィルム２，３の一端側５ に突出片９，10が夫々形成され、しかも表フィルム２側の突出片９には、二条の 略平行な切り目12a,12a によって開封起点用部位として使用される摘み片12が設 けられている。

【０００５】 前記構成からなる包装用袋１にてサンドイッチを包装する場合は、パンによっ て挟まれて具14が直視出来るサンドイッチの斜面部を袋本体1aの表フィルム２の 裏面に接するように前記開口部７からサンドイッチを把持して挿入した後、該開 口部７にタックラベル等を貼着することで包装可能である。

【０００６】 更に、前記包装用袋１からサンドイッチを取り出す場合には、同図（ロ）のよ うに、前記摘み片12を把持して他端側６方向に引っ張ることにより、表フィルム ２の幅方向中央部を摘み片12と略同幅の帯状に引き裂くことで袋本体1aを分断し て開封し、そこからサンドイッチを取り出すことが出来るものである。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

前記構成からなる包装用袋１を用いて包装されたサンドイッチは、店先の棚等 に置かれて販売されるものである。

【０００８】 よって、販売時において、突出片９，10を起立させることにより、包装用袋１ を目立たせることが可能となり、結果として消費者の購買意欲を向上させるため の一助に利用することが出来るのであるが、前記突出片９，10は、表フィルム２ 及び裏フィルム３をシール13した際に形成されるものである。

【０００９】 従って、突出片９，10自体に起立することが可能なコシの強さが備わっておら ず、よって突出片９，10を容易に起立させることが可能なサンドイッチ包装用袋 の開発が急務であった。

【００１０】 本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、突出片を容易に起立させ ることが出来るサンドイッチ包装用袋を提供することを課題とするものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述のような課題を解決するためのものであり、その課題を解決す るための第一の技術的手段は、表フィルム２と裏フィルム３がシール13されて形 成された袋本体1aと、該袋本体1aからシール部13a を介して延出された突出片９ ，10とを備えたサンドイッチ包装用袋において、前記突出片９，10には、該突出 片９，10を起立させるための突出片起立用シール部11が形成された点にある。

【００１２】 よって、シール部13a を介して両フィルム２，３に形成された突出片９，10に 、起立状態を維持することが出来るコシの強さを突出片起立用シール部11を介し て付すことが出来る。

【００１３】 従って、コシの強さを出すために補強フィルム等の補強部材等を突出片９，10 に別途取り付けることなく、突出片９，10にコシを持たせて起立させることが出 来るサンドイッチ包装用袋を提供することが出来るという利点がある。

【００１４】 更に、第二の技術的手段として本考案は、突出片起立用シール部11が、袋本体 1aのシール13より幅広で、且つ前記突出片９，10の側部８に夫々設けられてなる ことから、起立状態を維持することが出来るコシの強さを突出片９，10に付しつ つ、シールが施されていない突出片９，10の略中央部位に袋本体1aを開封するた めの開封起点用部位を設けることが出来る利点がある。

【００１５】 更に、第三の技術的手段として本考案は、突出片起立用シール部11が、突出片 ９，10の略中央に設けられた開封起点用部位の両側全面に形成されてなることか ら、極めて強固な形状保持力を突出片９，10に付して起立状態を強固に維持する ことが出来るだけでなく、開封作業時において、形状保持力を強固に維持するこ とが出来る強いコシを有した突出片９，10を把持することにより、開封起点用部 位を介しての引き裂き動作を至極容易に行い得るという利点がある。

【００１６】 更に、第四の技術的手段として本考案は、突出片起立用シール部11が、袋本体 1aの側縁４のシール部13b 側に延設してなることから、より強固な形状保持力を 突出片９，10に付して起立状態をより強固に維持することが出来るという利点が ある。

【００１７】

【考案の実施の形態】

以下、本考案におけるサンドイッチ包装用袋の一実施形態を図面に基づいて説 明する。

【００１８】 図１において、１はサンドイッチ包装用袋を示し、一軸延伸ポリプロピレンフ ィルム等を用いて夫々が先細の略台形状に形成された表フィルム２及び裏フィル ム３の両側縁４，４と、該両側縁４，４側に向かって前記先細に形成された両フ ィルム２，３の一端側（台形の短上辺側に相当する）５とが夫々線状にシール13 されて他端側６に開口部７が設けられる袋本体1aを形成するものである。

【００１９】 前記袋本体1aには、一端側５のシール部13a を介して両フィルム２，３の一端 側５に突出片９，10が夫々形成され、しかも表フィルム２側の突出片９には、二 条の略平行な切り目（ミシン目も含む）12a,12a によって開封起点用部位として 使用される摘み片12が設けられている。

【００２０】 又、前記裏フィルム３側の突出片10は、前記摘み片12の把持を容易とすべく表 フィルム２側の突出片９より幾分短い寸法（矢印Ａ）に形成されている。

【００２１】 前記突出片９，10の両側部８，８には、前記袋本体1aに設けられたシール13よ り幅広で、且つ帯状の突出片起立用シール部11,11 が、前記両フィルム２，３の 一端側５のシール部13a に達するように設けられている。

【００２２】 よって、両フィルム２，３の一端側５のシール部13a を介して形成された突出 片９，10に、起立状態を維持することが出来るコシの強さをシール13より幅広の 突出片起立用シール部11,11 を介して付すことが出来る。

【００２３】 従って、図２に示すように、本実施形態におけるサンドイッチ包装用袋１を用 いてサンドイッチを包装した場合であっても、突出片９，10を起立した状態で維 持することが可能となる。

【００２４】 よって、補強フィルム等の貼付といった補強手段を突出片９，10に一切施すこ となく、起立状態を維持することが出来るコシの強さを突出片９，10に付しつつ 、シールが施されていない突出片９，10の略中央部位には袋本体1aを開封するた めの開封起点用部位を設けることが出来るサンドイッチ包装用袋を提供すること が出来、結果としてサンドイッチ包装用袋１を目立たせることが可能となって消 費者の購買意欲を向上させるための一助に利用することが出来るという利点があ る。

【００２５】 更に、上記実施形態において、突出片起立用シール部11, 11は、一端側５のシ ール部13a に達する長さを有して突出片９，10の両側部８，８に設けられている が、例えば、図３（イ）に示すように、突出片起立用シール部11,11 が、一端側 ５のシール部13a から両側縁４，４のシール部13b,13b 側へと達するように袋本 体1a側に延設していてもよい。

【００２６】 よって、この場合には、突出片起立用シール部11, 11が一端側５のシール部13 a に達してなる場合に比し、より強固な形状保持力を突出片９，10に付して起立 状態をより強固に維持することが出来るという利点がある。

【００２７】 更に、上記実施形態において、一端側５のシール部13a を介して形成された突 出片９，10は、略台形状に形成されてなるが、必ずしも、略台形状に限るもので はなく、例えば、図３（ロ）に示すように、摘み片12が形成された表フィルム２ 側の突出片９が略円弧状に形成されていてもよい。

【００２８】 前記の如く突出片９が略円弧状に形成された場合であっても、摘み片12を容易 に把持して引っ張ることが出来るが、同図（ハ）に示すように、表フィルム２側 の突出片９が複数の円弧状部9aを並設するように略花型に形成され、しかもその 略中央に位置する円弧状部9aが摘み片12として機能してもよく、突出片９，10及 び摘み片12の具体的な大きさ、形状等も一切限定されないのは言うまでもないが 、突出片９，10や摘み片12を略花型やその他の各種形状に形成することで消費者 に興味を持たせて購買意欲を向上させるために利用することが出来るという利点 がある。

【００２９】 更に、上記実施形態において、突出片起立用シール部11, 11は、一端側５のシ ール部13a に達したり、又該シール部13a から両側縁４，４のシール部13b, 13b 側へと延出するように帯状で設けられ、しかも係るシール部13a 及び両側縁４， ４のシール部13b, 13bの何れより幅広に形成されているが、図４（イ）に示すよ うに、突出片９，10側から袋本体1a側に向かって先細状に形成されていてもよく 、又突出片９，10側から袋本体1a側に向かって先太状（図示せず）に形成されて いてもよい。

【００３０】 要は、突出片９，10の両側部８，８に、常に突出片９，10を起立させた状態を 維持することが出来るべくシール13より幅広の突出片起立用シール部11, 11が、 一端側５のシール部13a に達するか、又は該シール部13a から両側縁４，４のシ ール部13b, 13b側へと延出するように設けられていればよい。

【００３１】 よって、例えば、図４（ロ）に示すように、突出片起立用シール部11, 11が、 突出片９，10の重合部位のみに設けられていてもよく、更に、同図（ハ）に示す ように、突出片９，10の夫々が共に同じ長さで形成されると共に、突出片起立用 シール部11が、突出片９，10の略中央に設けられた開封起点用部位の両側全面に 形成されていてもよい。

【００３２】 従って、突出片起立用シール部11が、突出片９，10の略中央に設けられた開封 起点用部位の両側全面に形成された場合には、強固な形状保持力を突出片９，10 に付して起立状態を強固に維持することが出来るだけでなく、開封作業時におい て、形状保持力を強固に維持する強いコシを有した突出片９，10を把持すること により、封起点用部位を介しての袋本体1aの引き裂き動作を至極容易に行い得る という利点がある。

【００３３】 上記実施形態において、摘み片12は表フィルム２側の突出片９に設けられてい るが、例えば、裏フィルム３側の突出片10に設け（図示せず）られていてもよく 、又両方のフィルム２，３の突出片９，10の夫々に設けられていてもよいのは言 うまでもない。

【００３４】 更に、摘み片12が、突出片９，10ではなく、例えば、一端側５のシール部13a 近傍の表フィルム２又は裏フィルム３の一部位に設けられていてもよい。

【００３５】 よって前記の如く摘み片12が表フィルム２又は裏フィルム３の一部位に設けら れた場合であっても、突出片起立用シール部11，11が突出片９，10の両側部８， ８に設けられていれば、摘み片12の引っ張り動作に何の支障もなく容易に包装用 袋１を開封することが出来るという利点がある。

【００３６】 更に、上記実施形態において、突出片起立用シール部11，11は、突出片９，10 の両側部８，８に設けられているが、例えば、突出片９，10の一側部のみに設け られていてもよく、要は、突出片９，10を起立させることが出来る突出片起立用 シール部11，11が突出片９，10に形成されていれば、突出片起立用シール部11， 11の形成箇所、シール形状、シールの範囲及びシールの種類等の具体的な構成も 一切限定されないのは言うまでもない。

【００３７】

【考案の効果】

上記のように、本考案のサンドイッチ包装用袋は、表フィルムと裏フィルムが シールされて形成された袋本体と、該袋本体からシール部を介して延出された突 出片とを備えたサンドイッチ包装用袋において、前記突出片には、該突出片を起 立させるための突出片起立用シール部が形成されたものである。

【００３８】 よって、シール部を介して両フィルムに形成された突出片に、起立状態を維持 することが出来るコシの強さを突出片起立用シール部を介して付すことが出来る 。

【００３９】 従って、コシの強さを出すために補強フィルム等の補強部材等を突出片に別途 取り付けることなく、突出片にコシを持たせて起立させることが可能となり、消 費者の購買意欲を向上させるための一助に利用することが出来るサンドイッチ包 装用袋を提供することが出来るという効果を奏する。

【００４０】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案におけるサンドイッチ包装用袋の一実施
形態を示し、（イ）は正面図、（ロ）は背面図。

【図２】本考案におけるサンドイッチ包装用袋によって
サンドイッチを包装した場合の斜視図。

【図３】本考案におけるサンドイッチ包装用袋の他の実
施形態を示し、（イ），（ロ），（ハ）は突出片近傍の
一部省略要部正面図。

【図４】本考案におけるサンドイッチ包装用袋の他の実
施形態を示し、（イ）は正面図、（ロ），（ハ）は突出
片近傍の一部省略要部正面図。

【図５】従来のサンドイッチ包装用袋を示し、（イ）は
正面図、（ロ）はサンドイッチ包装用袋にて包装された
サンドイッチ開封時の斜視図。

【符号の説明】

１…サンドイッチ包装用袋 1a…袋本体 ２…表フィルム ３…裏フィルム ４…フィルムの両側縁 ５…フィルムの一端側 ６…フィルムの他端側 ７…開口部 １２…摘み片

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ // Ａ２３Ｌ 1/48 Ａ２３Ｌ 1/48

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表フィルム(2) と裏フィルム(3) がシー
   ル(13)されて形成された袋本体(1a)と、該袋本体(1a)か
   らシール部(13a) を介して延出された突出片(9), (10)
   とを備えたサンドイッチ包装用袋において、前記突出片
   (9), (10) には、該突出片(9),(10)を起立させるための
   突出片起立用シール部(11)が形成されてなることを特徴
   とするサンドイッチ包装用袋。
2. 【請求項２】 前記突出片起立用シール部(11)が、袋本
   体(1a)のシール(13)より幅広で、且つ前記突出片(9),
   (10) の側部(8) に夫々設けられてなることを特徴とす
   る請求項１記載のサンドイッチ包装用袋。
3. 【請求項３】 前記突出片起立用シール部(11)が、突出
   片(9), (10) の略中央に設けられた開封起点用部位の両
   側全面に形成されてなることを特徴とする請求項１記載
   のサンドイッチ包装用袋。
4. 【請求項４】 前記突出片起立用シール部(11)が、袋本
   体(1a)の側縁(4) のシール部(13b) 側に延設してなるこ
   とを特徴とする請求項２又は３記載のサンドイッチ包装
   用袋。