JP3071409B2 - 2分割可撓暗渠 - Google Patents

2分割可撓暗渠

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JP3071409B2
JP3071409B2 JP10069938A JP6993898A JP3071409B2 JP 3071409 B2 JP3071409 B2 JP 3071409B2 JP 10069938 A JP10069938 A JP 10069938A JP 6993898 A JP6993898 A JP 6993898A JP 3071409 B2 JP3071409 B2 JP 3071409B2
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敏雄 佐治
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ジオスター株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸方向に互いに連
結され、水路、地下道或いは共同溝等として地中に敷設
されて管路を形成する暗渠において、要所要所に配設さ
れる、可撓性を有する暗渠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、2個の単位暗渠の軸方向の間
に、可撓性のある止水弾性体を埋設して、各暗渠の相対
変位を吸収する構成にしたものであった。
【0003】図9(a)は、従来の可撓暗渠の側断面図
であり、(b)はC断面図である。
【0004】ここに符号3は、四周に埋設された止水弾
性体である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】暗渠が大形になると、
取り扱いも搬送も困難になるため暗渠は単位ではなく、
2分割して現場で組立られる。
【0006】従来の2個の単位暗渠の軸方向の間に止水
弾性体を挿入して、外周面に帯鋼板を周回させて、可撓
性を持たせる構造では、止水弾性体は、一体のものとし
て両縁をそれぞれの単位暗渠に埋設しておく必要があっ
た。
【0007】この工法は、2分割した暗渠に適用するこ
とはできない。
【0008】以上のような理由から、2分割した暗渠に
可撓性を持たせ大形の暗渠を形成する技術が望まれてい
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】暗渠において、高さ方向
に2分割した上部部材と下部部材の、長さ方向を前後に
2分する、軸に直角な面に止水弾性体を埋設し、前記前
後の上部部材どおし及び下部部材どおしを、止水弾性体
の伸縮を妨げないように、抜け止め金具に余裕を持たせ
て連結し、該連結された前後の上部部材と下部部材を合
わせて閉断面に構成し、上部部材と下部部材は棒鋼で連
結し、上部部材と下部部材の止水弾性体の接合部には、
作業用切り欠きを設け、無収縮モルタルを埋め戻して連
結することを特徴とする2分割可撓暗渠であることを要
旨とする。
【0010】本発明の要点は、次の通りである。
【0011】取り扱い及び搬送が容易なように、単位暗
渠を2分割して、取り扱う大きさを小さくし、かつ、重
量を軽くすることである。
【0012】暗渠の長さ方向を前後に2分する軸に直角
な面に、従来の方法で止水弾性体を埋設し上下に2分割
した、下部部材を製作する。
【0013】同様の方法で上部部材を製作する。
【0014】この上下に2分割された両部材を上下に重
ねる。この場合上下部材の内側或いは内側、外側を貫通
して作業用の切り欠きを設け、作業用切り欠きを利用し
て、漏水が起こらないように上下の止水弾性体を連結し
て、作業用切り欠きを例えば無収縮モルタル等で埋め戻
す。
【0015】そして上部部材と下部部材は、側壁のボル
ト挿通部に切り欠きを設け、ボルトを挿通して締結す
る。
【0016】上部部材と下部部材とを連結するボルト
は、通し長ボルトでもよいし、上下部材の高さの途中か
ら締結してもよいし、座を埋設しておいて合わせ面で締
結してもよい。
【0017】或いは、例えば止水弾性体の部分の外周
は、上下の部材に設けた帯鋼板によって周回し帯鋼板の
継ぎ目は、溶接によって上下の部材を一体化してもよ
い。
【0018】ここで帯鋼板は後方の上下の部材の外周に
それぞれ埋設し、前方の上下部材には、この帯鋼板が遊
合する溝が設けてあり、埋設した止水弾性体の部分の外
周を周回させる。
【0019】このように配設した止水弾性体が、軸方向
に伸縮して暗渠間の相対変位を吸収する。
【0020】ここに、暗渠の四周に帯鋼板を周回させた
ものでは、帯鋼板が形成する閉断面に、片側のコンクリ
ート成形が遊合しているので、地中に敷設された一群の
暗渠の、軸方向の変位を拘束することはない。
【0021】以上のようにして、暗渠の可撓性が確保さ
れる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面に従って本発明の2分割
可撓暗渠を説明する。
【0023】図1は、本発明の2分割可撓箱型暗渠の斜
視図である。
【0024】1a、1bは長さ方向を2分する軸に直角
な面に、止水弾性体3を軸方向に隙間を空けて埋設した
下部のコ字型部材である。
【0025】同様に2a、2bは長さ方向を2分する軸
に直角な面に、止水弾性体3を軸方向に隙間を空けて
設した上部のコ字型部材である。
【0026】止水弾性体3の埋設は、従来の単位毎の可
撓ボックスカルバートの製造工程と同じ方法で行う。
【0027】例えばコ字型部材1aの、止水弾性体3を
埋設しない方の端面が下になるように1aの内型枠、外
型枠を立設し型枠に鉄筋を組み込み、その頂部に止水弾
性体3を仮止めし、コンクリートを打設して止水弾性体
3の断面の半分を、コ字型部材1aに埋設する。
【0028】次いで、コ字型部材1bの内型枠、外型枠
をコ字型型枠の上に立設し、鉄筋を組み込んでコンクリ
ートを打設し止水弾性体3をコ字型部材1bに完全に埋
設する。
【0029】ここで止水弾性体3の両端は上部のコ字型
部材の止水弾性体3と、下部のコ字型部材の止水弾性体
3が、切り欠き4で重ね合わせて接合する分だけ、余裕
を持って伸ばしておく。
【0030】上部コ字型部材2a、2bについても、同
様な手順で止水弾性体3を埋設する。
【0031】このようにして製作された上下のコ字型部
材を、ロ字型に重ね合わせる。
【0032】図2は、図1の側面図であり上部コ字型部
材2と下部コ字型部材1をPC棒鋼5で、締結した図で
ある。
【0033】暗渠本体の側面に、PC棒鋼5を挿通する
孔と、作業用の切り欠き6を上下のコ字型部材のそれぞ
れ高さ方向の中間部に設け、両端にねじを切削したPC
棒鋼5を槽通して、座金とナットで締結し、切り欠き6
は例えば無収縮モルタルで埋め戻した例である。
【0034】ここに暗渠の断面は必ずしも箱型である必
要はなく、アーチ型その他が考えられる。
【0035】図3は、アーチ型暗渠に応用した例で
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【0036】図4は、帯鋼板を周回させた例の斜視図で
ある。
【0037】上下のコ字型部材1、2の外周には、上下
のコ字型部材1、2を当接して、止水弾性体3が周回す
る部分を、被せるようにコ字型帯鋼板7が下部のコ字型
部材1bと上部のコ字型部材2bの外周にに埋設され、
下部のコ字型部材1aと上部のコ字型部材2a側には、
この帯鋼板7が遊合する溝8が設けてあり下部のコ字型
部材1の帯鋼板7と上部のコ字型部材2の帯鋼板7は、
突き合わせ溶接されて上下のコ字型部材を一体化してロ
字型に成形する。
【0038】また、先に述べたように下部コ字型部材1
と上部コ字型部材2の止水弾性体3の接合部には、作業
用切り欠き4が設けてあり、これを利用して上下の止水
弾性体3に、漏水の虞がないように完全に接合して、切
り欠き4は例えば無収縮モルタル等で埋め戻す。
【0039】図5は、図1のA−A断面図であり、
(a)、(b)、(c)は止水弾性体3の断面形状の例
である。
【0040】図6は抜け止め金具12の部分の作業用切
り欠き10の詳細図である。
【0041】抜け止め金具12は、四隅のハンチ11の
部分に貫通する、暗渠を連接するための棒鋼を挿通する
孔9を利用する。
【0042】なお、この例では暗渠を連接するするため
の棒鋼を挿通する孔9は四隅の4本であるが、四隅に限
定されるものではない。
【0043】コ字型部材1a、1b及び2a、2bに設
けた切り欠き10を利用して、両端にねじを切削した抜
け止め金具12を挿通し、座金とナットでコ字型部材1
a、1b及び2a、2bを締結するが、剛に締め付ける
と止水弾性体3の伸縮を妨げ、隣接した暗渠間の可撓性
を損なうので、必要な伸びを許容する余裕を持って締結
する。図6のeが、止水弾性体3の伸びに対する余裕を
示す。
【0044】図7はこの様にして組み立てられた2分割
可撓暗渠を、要所に配置して、管路を形成した図であ
る。
【0045】管路を形成するには、棒鋼を挿通する孔9
に棒鋼14を挿通し、前述の作業用切り欠き10で、座
金とナットで締結する。
【0046】管路形成後は、作業用切り欠き10は例え
ば無収縮モルタル等によって、埋め戻されるが前述の抜
け止め金具12の締め付けの余裕を確保するため抜け止
め金具12の端末にはカバー13を配設する。
【0047】本発明の2分割可撓暗渠は、以上のような
構成からなるので、通常の隣接する暗渠間の軸方向の相
対変位は、埋設した止水弾性体3の伸縮によって吸収さ
れる。ここに抜け止め金具12が止水弾性体3を挟持す
るが、締め付けに余裕を持たせているため、止水弾性体
3の伸縮を妨げることはない。
【0048】瞬間的に作用する大きな相対変位は、抜け
止め金具12によって拘束されるため、連接した一連の
暗渠によって構成される管路は、破損することなくその
機能を確保することができる。
【0049】即ち地震にたいしては「応答変位法」を用
いて縦方向の検討が行われ、軟弱地盤に対しても、敷設
された暗渠群を梁として、縦方向の検討が行われる。
【0050】図8は軟弱地盤で、不同沈下を生じた場
合、近似的に敷設した暗渠群の変形の変曲点に目開きが
集中するものとして、可撓部の変形量を求める図であ
る。(a)は全体図で(b)はB部の詳細図である。
【0051】
【発明の効果】本発明の効果は、次の通りである。
【0052】大形の暗渠において、2分割して取り扱
いや搬送を便利にした、2分割暗渠に可撓性を付与する
ことができる。
【0053】可撓性のある止水弾性体の伸縮により、
暗渠群管路の変形を吸収することができ、暗渠の機能を
全うすることができる。
【0054】可撓暗渠を使用することにより、耐震性
のある管路の設計が可能になる。瞬間的に作用する大き
な相対変位にも、抜け止め金具によって拘束されるた
め、連接した一連の暗渠によって構成される管路は、破
損することなくその機能を確保することができる。
【0055】地盤の変形に追従できる構造で、杭が不
要となり経済的である。
【0056】不同沈下の予測される軟弱地盤、荷重条件
が変わる地盤、暗渠群の管路の支持条件が変わる場合等
に有効である。
【0057】また、入孔取り付け部等の構成変化を伴
う場所に応用して有効である。
【0058】2分割暗渠の2分割された部材は、工場
で製作される一体成形品であり、現場での敷設作業が容
易であり、従って施工工期の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の2分割可撓箱型暗渠の斜視図であ
る。
【図2】 図1の側面図であり上部コ字型部材2と下部
コ字型部材1をPC棒鋼5で、締結した図である。
【図3】 アーチ型暗渠に本発明を応用した例で、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】 帯鋼板を周回させた例の斜視図である。
【図5】 (a)、(b)、(c)は、可撓性のある止
水弾性体3の断面の例を示す図である。
【図6】 抜け止め金具12の部分の作業用切り欠き1
0の詳細図である。
【図7】 2分割可撓暗渠を、要所に配置して、管路を
形成した図である。
【図8】 軟弱地盤で、不同沈下を生じた場合、近似的
に敷設した暗渠群の変形の変曲点に目開きが集中するも
のとして、可撓部の変形量を求める図である。(a)は
全体図で(b)はB部の詳細図である。
【図9】 (a)は、従来の可撓暗渠の側断面図であ
り、(b)はC断面図である。
【符号の説明】
1……下部コ字型部材、1a……下部コ字型部材の前半
分、1b……下部コ字型部材の後半分、2……上部コ字
型部材、2a……上部コ字型部材の前半分、2b……上
部コ字型部材の後半分、3……止水弾性体、4……作業
用切り欠き、5……上部部材と下部部材を連結するPC
棒鋼、6……作業用切り欠き、7……帯鋼板、8……帯
鋼板が嵌まり込む溝、9……暗渠連接用の棒鋼を挿通す
る孔、10……作業用切り欠き、11……ハンチ部、1
2……抜け出し防止金具、13……カバー、14……暗
渠を連接するための棒鋼

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗渠において、高さ方向に2分割した上
    部部材と下部部材の、長さ方向を前後に2分する、軸に
    直角な面に止水弾性体を埋設し、前記前後の上部部材ど
    おし及び下部部材どおしを、止水弾性体の伸縮を妨げな
    いように、抜け止め金具に余裕を持たせて連結し、該連
    結された前後の上部部材と下部部材を合わせて閉断面に
    構成し、上部部材と下部部材は棒鋼で連結し、上部部材
    と下部部材の止水弾性体の接合部には、作業用切り欠き
    を設け、無収縮モルタルを埋め戻して連結することを特
    徴とする2分割可撓暗渠。
JP10069938A 1998-03-19 1998-03-19 2分割可撓暗渠 Expired - Lifetime JP3071409B2 (ja)

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CA3121143C (en) * 2018-11-30 2023-06-27 THAVAMANI PANDI, Vellaisamy System for construction of double u and single u steel concrete composite structure for bridges.

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