JP2023128000A - 可撓止水部材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】可撓止水部材の設置後であっても空間を確保して締め付けトルクを調整することができる可撓止水部材の取付構造を提供する。【解決手段】可撓止水部材の取付構造100は、接続される1対の被接続体1の中心軸方向Xと交差する接続部1a間に、可撓性で中間部に膨出部2aを有した可撓止水部材2の両端の碇着部2bを当て、押え部材3と接続部1aとで挟んで締結部材4で締め付けられる構造であって、膨出部2a側で締結部材4の締め付け工具Tによる操作先端側の押え部材3に取り付けられ、空間Sの高さ以上の厚さのスペーサ部5aとスペーサ部5aに取り付けられて膨出部2aの膨らみを受ける受け板部5bとからなる受け部材5を備えて構成される。【選択図】図1
Description
本発明は、可撓止水部材の取付構造に関する。
上・下水道、農業用水道、工業用水道、共同溝、地下道、トンネル、沈埋函等の地中に構築される暗渠などの管路などの目地部には、内外を止水するとともに目地部の両側の管路などの不等沈下や地震時変位ならびに温度変化に起因する伸縮等を許容する必要があり、ゴムや合成樹脂などの可撓止水部材を目地部間に設けている。
暗渠などの管路への可撓止水部材の取付構造は、例えばシールド工法によるトンネルの1次覆工を構成する可撓セグメントにおける可撓継手として設けられ、接続すべき1対の管路の端部に取り付けた環状の枠部材(内主桁)間に、ゴムや合成樹脂などの可撓性の短筒状で中間部にV字状の膨出部を有した可撓止水部材の碇着部を配置し、碇着部の目地側に当てた押え部材を介して枠部材とで挟んで、貫通する管路の中心軸方向のボルト・ナットで締め付けることで取り付けて構成される(特許文献1参照)。
暗渠などの管路への可撓止水部材の取付構造は、例えばシールド工法によるトンネルの1次覆工を構成する可撓セグメントにおける可撓継手として設けられ、接続すべき1対の管路の端部に取り付けた環状の枠部材(内主桁)間に、ゴムや合成樹脂などの可撓性の短筒状で中間部にV字状の膨出部を有した可撓止水部材の碇着部を配置し、碇着部の目地側に当てた押え部材を介して枠部材とで挟んで、貫通する管路の中心軸方向のボルト・ナットで締め付けることで取り付けて構成される(特許文献1参照)。
また、可撓止水部材の取付構造では、接続された1対の被接続体が接近するように変位すると、可撓止水部材の膨出部が、固定に用いるボルトの頭部に接触することになり、損傷するおそれがある。そこで、ボルトの頭部を囲むようにゴムまたは発泡ゴム等の弾性を有する止水部材受け材を押え部材に取り付けている。止水部材受け材は、固定用の複数本ボルトの頭部の周囲に嵌合し得る寸法と形状を有する板状とされ、押え部材のボルト穴に対応する位置にボルト挿通用の穴が形成され、押え部材に嵌合するとともに接着剤により接着される。
これにより、止水部材受け材は可撓止水部材が固定用のボルトに接触して損傷することを防止する(特許文献2参照)。
これにより、止水部材受け材は可撓止水部材が固定用のボルトに接触して損傷することを防止する(特許文献2参照)。
ところが、可撓止水部材の取り付け後、固定しているボルト・ナットの締め付けトルクを管理・調整しようとすると、ボルト・ナットの頭部が止水部材受け材で周囲が覆われており、締め付け工具であるスパナをかけて締め付け操作することができない。特に、膨出部に水圧などが加わり膨らんだ状態に変形している場合には、一層締め付け空間がなく締め付け操作による締め付けトルクの調整ができないという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、可撓止水部材の設置後であっても空間を確保して締め付けトルクを調整することができる可撓止水部材の取付構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明にかかる可撓止水部材の取付構造は、
接続される1対の被接続体の中心軸方向と交差する接続部間に、可撓性で中間部に膨出部を有した可撓止水部材の両端の碇着部を当て、押え部材と前記接続部とで挟んで締結部材で締め付ける可撓止水部材の取付構造であって、
前記膨出部側で前記締結部材の締め付け工具による操作先端側の前記押え部材に取り付けられ、締め付け空間の高さ以上の厚さのスペーサ部と、
前記スペーサ部に取り付けられて前記膨出部の膨らみを受ける受け板部と、からなる受け部材を備える、
ことを特徴とする。
接続される1対の被接続体の中心軸方向と交差する接続部間に、可撓性で中間部に膨出部を有した可撓止水部材の両端の碇着部を当て、押え部材と前記接続部とで挟んで締結部材で締め付ける可撓止水部材の取付構造であって、
前記膨出部側で前記締結部材の締め付け工具による操作先端側の前記押え部材に取り付けられ、締め付け空間の高さ以上の厚さのスペーサ部と、
前記スペーサ部に取り付けられて前記膨出部の膨らみを受ける受け板部と、からなる受け部材を備える、
ことを特徴とする。
前記被接続体は、中空状とされ、
前記可撓止水部材は、短筒状とされて構成される、ことが好ましい。
前記可撓止水部材は、短筒状とされて構成される、ことが好ましい。
前記受け部材は、前記スペーサ部および前記受け板部が前記接続部に沿って複数に分割されて構成される、ことが好ましい。
前記受け部材は、前記スペーサ部および前記受け板部が前記膨出部による荷重に耐え得る剛性を有して構成される、ことが好ましい。
前記受け部材は、前記スペーサ部と前記押え部材とが一体に構成されている、ことが好ましい。
前記受け部材は、前記スペーサ部が前記押え部材に、接着剤、ねじ、溶接のいずれかで取り付けられて構成される、ことが好ましい。
前記受け部材は、前記受け板部が前記スペーサ部に接着剤、ねじ、溶接、嵌合構造のいずれかで取り付けられて構成される、ことが好ましい。
本発明の可撓止水部材の取付構造によれば、可撓止水部材の設置後であっても空間を確保して締め付けトルクを調整することができる。
以下、本発明の可撓止水部材の取付構造の一実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
可撓止水部材の取付構造(以下、単に取付構造とする。)100は、接続される1対の被接続体1の中心軸方向Xと交差する接続部1a間に、可撓性で中間部に膨出部2aを有した可撓止水部材2の両端の碇着部2bを当て、押え部材3と接続部1aとで挟んで締結部材4で締め付けられる構造であって、膨出部2a側で締結部材4の締め付け工具Tによる操作先端側の押え部材3に取り付けられ、空間Sの高さ以上の厚さのスペーサ部5aとスペーサ部5aに取り付けられて膨出部2aの膨らみを受ける受け板部5bとからなる受け部材5を備えて構成される。
なお、1対の被接続体1は、中空状の管路の目地部とする場合や平面状の壁面の目地部とされる場合であってもよい。また、被接続体1の形状に対応して可撓止水部材2は短筒状とされ、平面状の壁面に対応して可撓止水部材(図示省略)は平板状とされる。また、中空状の被接続体1は、トンネルに限らず、上・下水道、農業用水道、工業用水道、共同溝、地下道、沈埋函等の地中に構築される暗渠などであっても良く、管路としては、横断面形状や用途は何ら限定するものでなく、中空状であればよい。
可撓止水部材の取付構造(以下、単に取付構造とする。)100は、接続される1対の被接続体1の中心軸方向Xと交差する接続部1a間に、可撓性で中間部に膨出部2aを有した可撓止水部材2の両端の碇着部2bを当て、押え部材3と接続部1aとで挟んで締結部材4で締め付けられる構造であって、膨出部2a側で締結部材4の締め付け工具Tによる操作先端側の押え部材3に取り付けられ、空間Sの高さ以上の厚さのスペーサ部5aとスペーサ部5aに取り付けられて膨出部2aの膨らみを受ける受け板部5bとからなる受け部材5を備えて構成される。
なお、1対の被接続体1は、中空状の管路の目地部とする場合や平面状の壁面の目地部とされる場合であってもよい。また、被接続体1の形状に対応して可撓止水部材2は短筒状とされ、平面状の壁面に対応して可撓止水部材(図示省略)は平板状とされる。また、中空状の被接続体1は、トンネルに限らず、上・下水道、農業用水道、工業用水道、共同溝、地下道、沈埋函等の地中に構築される暗渠などであっても良く、管路としては、横断面形状や用途は何ら限定するものでなく、中空状であればよい。
以下の説明では、中空状の管路であるトンネルの可撓セグメント1bを被接続体1とし、可撓止水部材2を取り付ける取付構造100を例に説明する。
可撓セグメント1bはシールド工法によるトンネルの1次覆工を構成し、各可撓セグメント1bが環状に連結される(例えば図13および図14参照)。環状に連結された可撓セグメント1bには、中心軸方向Xの両端に、通常のシールドセグメント1cが連結されてトンネル(管路)が形成される。
可撓セグメント1bはシールド工法によるトンネルの1次覆工を構成し、各可撓セグメント1bが環状に連結される(例えば図13および図14参照)。環状に連結された可撓セグメント1bには、中心軸方向Xの両端に、通常のシールドセグメント1cが連結されてトンネル(管路)が形成される。
可撓セグメント1bは、環状で中心軸方向Xと交差して内主桁を構成する枠部材1dが設けられ枠部材1dの対向面が接続部1aとされる。枠部材1dは、例えば中心軸方向Xと直交して設けられ、1対の接続部1aが平行に対向して連結用のフランジ部を構成する(図1参照)。なお、1対の接続部1aは、中心軸方向Xと直交し平行に対向する場合に限らず、傾斜させて斜めなど中心軸方向Xに交差して配置された接続面であってもよい。
可撓止水部材2は、ゴムや合成樹脂などの可撓性で中心軸方向Xの長さが短い短筒状で中間部にV字状の膨出部2aを有しており、中心軸方向Xに沿う平面状の筒状部の両端が碇着部2bとされる。碇着部2bは、それぞれが内側(中心側)にL字状に形成され、中間部の膨出部2aも碇着部2bと同様に内側に突き出すように形成されている。可撓止水部材2は、中心軸方向Xの両端の碇着部2bがそれぞれ可撓セグメント1bの枠部材1dの対向する接続部1aに当てられ、膨出部2aが1対の枠部材1dの間に配置されている。碇着部2bには、周方向に沿って等間隔にボルト穴2cが形成されている。膨出部2aは、1つのV字状の断面形状に形成する場合に限らず、Ω状や複数のV字状、蛇腹状、S字状などであっても良く、伸縮に対応できる形状であればよい。
可撓止水部材2の碇着部2bは、押え部材3を介して、枠部材1dと押え部材3とで挟んだ状態でボルト穴2cに挿通する締結部材4のボルト4aおよびナット4bで締め付けられる。押え部材3は鋼材等の金属や合成樹脂などからなり、頂面が円弧状に形成され軸方向に沿って枠部材1dの表面側に突き出した頭部3aと、頭部3aの中心軸方向Xに沿う反対側の端部から垂直方向に延長する板状の垂直部3bと、垂直部3bの頭部3aと反対側の端部から枠部材1dの表面側に突き出した中心軸方向Xに沿う板状の水平部3cとを有して構成される。水平部3cは、可撓止水部材2の碇着部2bの厚さに応じて設定され、締め付け代を有した突き出し量としてある。押え部材3は、周方向に複数個に分割した形状とされている。押え部材3は、垂直部3bに貫通して複数の締結用のボルト4aを挿通するボルト穴が形成してある。
可撓止水部材2の碇着部2bでは、枠部材1dと押え部材3とで挟んだ状態で締結部材4により締め付けられた可撓止水部材2の取付状態で膨出部2aが水圧などで膨らむと、膨出部2a側から差し込んだボルト4aの頭部と干渉し、損傷するなどの問題が生じることになる(図7(a)および図12参照)。これを防止するため、ボルト4aの頭部を覆う受け部材5が設けられる。
なお、ボルト4aの差し込み方向により膨出部2aとナット4bが膨出部21と干渉する場合もある(図7(b)参照)。
なお、ボルト4aの差し込み方向により膨出部2aとナット4bが膨出部21と干渉する場合もある(図7(b)参照)。
受け部材5は、スペーサ部5aと、受け板部5bとからなる。
スペーサ部5aは、締結部材4の締め付け工具Tによる締め付け空間Sの高さ以上の厚さに形成され、締め付け工具Tによる操作先端側(図の上側)の押え部材3に取り付けられる。受け部材5は、締め付け工具Tを中心軸側から半径方向Yの外側に向けて締め付け工具T入れてボルト4aにかける場合には、複数本の締結部材4のボルト4aより外側の周方向に沿って配置される。
スペーサ部5aは、締結部材4の締め付け工具Tによる締め付け空間Sの高さ以上の厚さに形成され、締め付け工具Tによる操作先端側(図の上側)の押え部材3に取り付けられる。受け部材5は、締め付け工具Tを中心軸側から半径方向Yの外側に向けて締め付け工具T入れてボルト4aにかける場合には、複数本の締結部材4のボルト4aより外側の周方向に沿って配置される。
受け部材5は、例えば図2に示すように、押え部材3の頭部3aと垂直部3bとの角部にスペーサ部5aを配置して接着剤で取り付ける。
また、スペーサ部5aを、図3に示すように、押え部材3の垂直部3bに固定ボルト6aで頭部を埋め込んだ状態で取り付ける。
また、スペーサ部5aを、図4に示すように、押え部材3の頭部3aに固定ボルト6bで頭部を埋め込んだ状態で取り付ける。
また、スペーサ部5aを、図5に示すように、押え部材3の頭部3aと一体に形成したものとすることもできる。
さらに、スペーサ部5aを、図6に示すように、押え部材3の垂直部3bに当てる取付部5cを一体に形成して押え部材3の表面に当て、締結部材4のボルト4aで共締めすることで取り付けることもできる。
また、スペーサ部5aを、図3に示すように、押え部材3の垂直部3bに固定ボルト6aで頭部を埋め込んだ状態で取り付ける。
また、スペーサ部5aを、図4に示すように、押え部材3の頭部3aに固定ボルト6bで頭部を埋め込んだ状態で取り付ける。
また、スペーサ部5aを、図5に示すように、押え部材3の頭部3aと一体に形成したものとすることもできる。
さらに、スペーサ部5aを、図6に示すように、押え部材3の垂直部3bに当てる取付部5cを一体に形成して押え部材3の表面に当て、締結部材4のボルト4aで共締めすることで取り付けることもできる。
受け部材5の受け板部5bは、スペーサ部5aの外側に配置され締め付け空間Sを確保する板材である。受け板部5bは、膨出部2aが水圧などで膨らんでも変形しない剛性を備える金属や合成樹脂など形成され、中心側までの長さ(幅)が締め付けのための空間Sを確保できるように設定されてスペーサ部5aに設けられる。これにより、締結部材4の締め付け工具Tによる締め付け空間Sとして可撓セグメント(被接続体)1bの中心側が開口する締め付け空間Sが確保される。
受け部材5の受け板部5bは、例えば図8に示すように、スペーサ部5aの外側に上端部を配置して接着剤または溶接で取り付ける。
また、受け板部5bを、図9に示すように、スペーサ部5aの外側に上端部を配置してボルト4aの間に配置した取付ボルト7aで頭部を埋め込んだ状態で締め付ける。
また、図10に示すように、受け部材5のスペーサ部5aの外側に突き出して嵌合突部5eを形成し、受け板部5bのスペーサ部5a側に嵌合溝5dを形成し、嵌合溝5dと嵌合突部5eとを嵌合連結する、所謂ほぞ構造で取り付ける。
また、受け板部5bを、図9に示すように、スペーサ部5aの外側に上端部を配置してボルト4aの間に配置した取付ボルト7aで頭部を埋め込んだ状態で締め付ける。
また、図10に示すように、受け部材5のスペーサ部5aの外側に突き出して嵌合突部5eを形成し、受け板部5bのスペーサ部5a側に嵌合溝5dを形成し、嵌合溝5dと嵌合突部5eとを嵌合連結する、所謂ほぞ構造で取り付ける。
受け部材5を押え部材3に設けることで確保した締め付け空間Sによって、一旦可撓止水部材2を可撓セグメント1bの接続部1aに締め付けた後であっても、水圧などで膨らんだ膨出部2aが受け板部5bで受け止められて締結部材4とは干渉せず(図11参照)、締め付け工具Tによる締め付け空間Sが確保でき、締結部材4(ボルト4a・ナット4b)のトルク管理・調整増し締めを容易に行うことができる。また、これまでの止水部材受け材やゴム受け部材で生じる可撓止水部材2と締結部材4との干渉(図12参照)を、図11に示すように、防止でき、損傷を防止することもできる。
また、取付構造100では、可撓止水部材2の碇着部2bをボルト4a・ナット4bで締結することにより碇着部2bに発生した応力が時間とともに小さくなる応力緩和が生じるが、この応力緩和に対しても締結部材4(ボルト4a・ナット4b)のトルク管理・調整増し締めで容易に対応することができる。
さらに、取付構造100では、受け部材5の取り付けにより、可撓止水部材2の膨らみが抑えられることで、可撓止水部材2に発生する張力が小さくなる。これにより、可撓止水部材2の碇着部2bが引き抜かれる力が小さくなり、設計上、必要な面圧を小さくすることができ、押え部材3や締結部材4のサイズを小さくすることができ、施工性を向上でき、コスト低減にも寄与する。
また、取付構造100では、可撓止水部材2の碇着部2bをボルト4a・ナット4bで締結することにより碇着部2bに発生した応力が時間とともに小さくなる応力緩和が生じるが、この応力緩和に対しても締結部材4(ボルト4a・ナット4b)のトルク管理・調整増し締めで容易に対応することができる。
さらに、取付構造100では、受け部材5の取り付けにより、可撓止水部材2の膨らみが抑えられることで、可撓止水部材2に発生する張力が小さくなる。これにより、可撓止水部材2の碇着部2bが引き抜かれる力が小さくなり、設計上、必要な面圧を小さくすることができ、押え部材3や締結部材4のサイズを小さくすることができ、施工性を向上でき、コスト低減にも寄与する。
なお、受け部材5は、スペーサ部5aと受け板部5bとの固定構造を、それぞれを組み合わせて構成するようにしても良く、嵌合突部と嵌合溝とのほぞ構造での形状は適宜決定すればよく、固定状態を維持できるものであればよい。
また、受け部材5を構成するスペーサ部5aと受け板部5bの取り付け工程は、施工性を考慮し、適宜決定することができ、最終的に、締結部材4の締め付けが完了し、受け部材5が設置された取り付け状態にできればよい。
また、受け部材5を構成するスペーサ部5aと受け板部5bの取り付け工程は、施工性を考慮し、適宜決定することができ、最終的に、締結部材4の締め付けが完了し、受け部材5が設置された取り付け状態にできればよい。
以上、実施の形態とともに、具体的に説明したように可撓止水部材の取付構造100は、接続される1対の被接続体1の中心軸方向Xと交差する接続部1a間に、可撓性で中間部に膨出部2aを有した可撓止水部材2の両端の碇着部2bを当て、押え部材3と接続部1aとで挟んで締結部材4で締め付けられる構造であって、膨出部2a側で締結部材4の締め付け工具Tによる操作先端側の押え部材3に取り付けられ、空間Sの高さ以上の厚さのスペーサ部5aとスペーサ部5aに取り付けられて膨出部2aの膨らみを受ける受け板部5bとからなる受け部材5を備えて構成されている。
かかる構成によれば、可撓止水部材2を締結部材4で締め付けて固定した状態で膨出部2aが膨らんだ状態となっても押え部材3に設けた受け部材5の受け板部5bで締結部材4との接触や干渉が抑えられ、受け板部5bの内側にスペーサ部5aによって締め付け工具Tによる操作側が開口した空間Sが形成される。これにより、可撓止水部材2の碇着部2bを所定のトルクで締め付けて取り付けた後であっても締め付け工具Tで締め付けトルクの管理や調整ができる。
また、受け部材5の受け板部5bによって可撓止水部材2の締結部材4への接触などによる損傷を防止することもできる。
かかる構成によれば、可撓止水部材2を締結部材4で締め付けて固定した状態で膨出部2aが膨らんだ状態となっても押え部材3に設けた受け部材5の受け板部5bで締結部材4との接触や干渉が抑えられ、受け板部5bの内側にスペーサ部5aによって締め付け工具Tによる操作側が開口した空間Sが形成される。これにより、可撓止水部材2の碇着部2bを所定のトルクで締め付けて取り付けた後であっても締め付け工具Tで締め付けトルクの管理や調整ができる。
また、受け部材5の受け板部5bによって可撓止水部材2の締結部材4への接触などによる損傷を防止することもできる。
被接続体1は、中空状とされ、可撓止水部材2は、短筒状とされて構成される。
かかる構成によれば、中空状の管路などの被接続体1の途中に可撓止水部材2を取り付けることができ、可撓止水部材2の碇着部2bを所定のトルクで締め付けて取り付けた後であっても空間Sを確保して締め付け工具Tで締め付けトルクの管理や調整ができる。
また、受け部材5の受け板部5bによって可撓止水部材2の締結部材4への接触などによる損傷を防止することもできる。
かかる構成によれば、中空状の管路などの被接続体1の途中に可撓止水部材2を取り付けることができ、可撓止水部材2の碇着部2bを所定のトルクで締め付けて取り付けた後であっても空間Sを確保して締め付け工具Tで締め付けトルクの管理や調整ができる。
また、受け部材5の受け板部5bによって可撓止水部材2の締結部材4への接触などによる損傷を防止することもできる。
受け部材は、スペーサ部5aおよび受け板部5bが接続部1aに沿って複数に分割されて構成される。
かかる構成によれば、受け部材5の取り付けを複数回に分けて行うことができ、取り付けの作業性を向上することができる。
かかる構成によれば、受け部材5の取り付けを複数回に分けて行うことができ、取り付けの作業性を向上することができる。
受け部材5は、スペーサ部5aおよび受け板部5bが膨出部2aによる荷重に耐え得る剛性を有して構成される。
かかる構成によれば、受け部材5で確実に膨出部2aによる荷重を受けることができ、空間Sを確保して可撓止水部材2の碇着部2bを所定のトルクで締め付けて取り付けた後であっても締め付け工具Tで締め付けトルクの管理や調整ができる。
また、受け部材5の受け板部5bによって可撓止水部材2の締結部材4への接触などによる損傷を防止することもできる。
かかる構成によれば、受け部材5で確実に膨出部2aによる荷重を受けることができ、空間Sを確保して可撓止水部材2の碇着部2bを所定のトルクで締め付けて取り付けた後であっても締め付け工具Tで締め付けトルクの管理や調整ができる。
また、受け部材5の受け板部5bによって可撓止水部材2の締結部材4への接触などによる損傷を防止することもできる。
受け部材5は、スペーサ部5aと押え部材3とが一体に構成される。
かかる構成によれば、受け部材5の構造を簡素化することができる。
かかる構成によれば、受け部材5の構造を簡素化することができる。
受け部材5は、スペーサ部5aが押え部材3に、接着剤、ねじ、溶接のいずれかで取り付けられて構成される。
かかる構成によれば、スペーサ部5aを確実に押え部材3に取り付けることができる。
かかる構成によれば、スペーサ部5aを確実に押え部材3に取り付けることができる。
受け部材5は、受け板部5bがスペーサ部5aに接着剤、ねじ、溶接、嵌合構造のいずれかで取り付けられて構成される。
かかる構成によれば、受け板部5bを確実にスペーサ部5aに取り付けることができる。
かかる構成によれば、受け板部5bを確実にスペーサ部5aに取り付けることができる。
なお、上記実施の形態では、可撓止水部材2を可撓セグメント1bのように独立して構成されてシールドセグメント1c(管路)の途中に接続される場合を例に説明したが、これに限らず、管路に直接可撓止水部材2を設置して構成する場合であってもよい。
また、被接続体1は、すでに述べたように隣接する壁面などの平面体であってもよい。
本願発明は、上記実施の形態により何ら限定するものではなく、要旨を逸脱しない範囲で変形を加えることもできるものである。
また、被接続体1は、すでに述べたように隣接する壁面などの平面体であってもよい。
本願発明は、上記実施の形態により何ら限定するものではなく、要旨を逸脱しない範囲で変形を加えることもできるものである。
100 可撓止水部材の取付構造(取付構造)
1 被接続体
1a 接続部
1b 可撓セグメント
1c シールドセグメント
1d 枠部材
2 可撓止水部材
2a 膨出部
2b 碇着部
2c ボルト穴
3 押え部材
3a 頭部
3b 垂直部
3c 水平部
4 締結部材
4a ボルト
4b ナット
5 受け部材
5a スペーサ部
5b 受け板部
5c 取付部
5d 嵌合溝
5e 嵌合突部
6a 固定ボルト
6b 固定ボルト
7a 固定ボルト
S 空間(締め付け空間)
T 締め付け工具
X 中心軸方向
Y 半径方向
1 被接続体
1a 接続部
1b 可撓セグメント
1c シールドセグメント
1d 枠部材
2 可撓止水部材
2a 膨出部
2b 碇着部
2c ボルト穴
3 押え部材
3a 頭部
3b 垂直部
3c 水平部
4 締結部材
4a ボルト
4b ナット
5 受け部材
5a スペーサ部
5b 受け板部
5c 取付部
5d 嵌合溝
5e 嵌合突部
6a 固定ボルト
6b 固定ボルト
7a 固定ボルト
S 空間(締め付け空間)
T 締め付け工具
X 中心軸方向
Y 半径方向
Claims (7)
- 接続される1対の被接続体の中心軸方向と交差する接続部間に、可撓性で中間部に膨出部を有した可撓止水部材の両端の碇着部を当て、押え部材と前記接続部とで挟んで締結部材で締め付ける可撓止水部材の取付構造であって、
前記膨出部側で前記締結部材の締め付け工具による操作先端側の前記押え部材に取り付けられ、締め付け空間の高さ以上の厚さのスペーサ部と、
前記スペーサ部に取り付けられて前記膨出部の膨らみを受ける受け板部と、からなる受け部材を備える、
ことを特徴とする可撓止水部材の取付構造。 - 前記被接続体は、中空状とされ、
前記可撓止水部材は、短筒状とされて構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の可撓止水部材の取付構造。 - 前記受け部材は、前記スペーサ部および前記受け板部が前記接続部に沿って複数に分割されて構成される、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の可撓止水部材の取付構造。 - 前記受け部材は、前記スペーサ部および前記受け板部が前記膨出部による荷重に耐え得る剛性を有して構成される、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の可撓止水部材の取付構造。 - 前記受け部材は、前記スペーサ部と前記押え部材とが一体に構成されている、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の可撓止水部材の取付構造。 - 前記受け部材は、前記スペーサ部が前記押え部材に、接着剤、ねじ、溶接のいずれかで取り付けられて構成される、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の可撓止水部材の取付構造。 - 前記受け部材は、前記受け板部が前記スペーサ部に接着剤、ねじ、溶接、嵌合構造のいずれかで取り付けられて構成される、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の可撓止水部材の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022032021A JP2023128000A (ja) | 2022-03-02 | 2022-03-02 | 可撓止水部材の取付構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022032021A JP2023128000A (ja) | 2022-03-02 | 2022-03-02 | 可撓止水部材の取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023128000A true JP2023128000A (ja) | 2023-09-14 |
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ID=87972955
Family Applications (1)
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JP2022032021A Pending JP2023128000A (ja) | 2022-03-02 | 2022-03-02 | 可撓止水部材の取付構造 |
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Country | Link |
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-
2022
- 2022-03-02 JP JP2022032021A patent/JP2023128000A/ja active Pending
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