JP3071305B2 - 電子血圧計 - Google Patents
電子血圧計Info
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- JP3071305B2 JP3071305B2 JP4141260A JP14126092A JP3071305B2 JP 3071305 B2 JP3071305 B2 JP 3071305B2 JP 4141260 A JP4141260 A JP 4141260A JP 14126092 A JP14126092 A JP 14126092A JP 3071305 B2 JP3071305 B2 JP 3071305B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電子血圧計、詳しくは一
連の血圧測定を自動的に行う電子血圧計に関するもので
ある。
連の血圧測定を自動的に行う電子血圧計に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】通常、血圧値を測定するためには、その
被験者の最高血圧値＋３０mmHg程度まで腕帯を加圧す
る。そして、そこから徐々に腕帯を減圧させていく間、
最初にコロトコフ音（以下、Ｋ音）を検出できたときの
腕帯内圧を被験者の最高血圧値、そして、そのＫ音が消
滅したときの腕帯内圧を最低血圧値とした。
被験者の最高血圧値＋３０mmHg程度まで腕帯を加圧す
る。そして、そこから徐々に腕帯を減圧させていく間、
最初にコロトコフ音（以下、Ｋ音）を検出できたときの
腕帯内圧を被験者の最高血圧値、そして、そのＫ音が消
滅したときの腕帯内圧を最低血圧値とした。
【０００３】近年では、こうして得られた測定結果が正
しいか否かを判断するため、オシロメトリック法（以
下、ＯＳＣ法）により二重にチェックすることも考えら
れている。尚、ＯＳＣ法とは、被験者の脈波振幅が腕帯
内圧力に応じて変化することを利用して、最高血圧値及
び最低血圧値を測定する方法を言う。
しいか否かを判断するため、オシロメトリック法（以
下、ＯＳＣ法）により二重にチェックすることも考えら
れている。尚、ＯＳＣ法とは、被験者の脈波振幅が腕帯
内圧力に応じて変化することを利用して、最高血圧値及
び最低血圧値を測定する方法を言う。
【０００４】さて、Ｋ音測定法で得られた血圧値をＯＳ
Ｃ法によって評価する場合、これまでは次のようにして
いた。
Ｃ法によって評価する場合、これまでは次のようにして
いた。
【０００５】脈波の最大振幅に対する所定割合の閾値を
最高血圧用と最低血圧用のそれぞれ２つ決定する。そし
て、Ｋ音法によって最高血圧値を測定したときの脈波振
幅及び最低血圧値を測定したときの脈波振幅が、先の閾
値により決定された所定範囲（評価範囲）内にあるかど
うかを判断する。所定範囲内にあると判断された場合、
そのＫ音法によって測定された血圧値は正しいと判断さ
れる。
最高血圧用と最低血圧用のそれぞれ２つ決定する。そし
て、Ｋ音法によって最高血圧値を測定したときの脈波振
幅及び最低血圧値を測定したときの脈波振幅が、先の閾
値により決定された所定範囲（評価範囲）内にあるかど
うかを判断する。所定範囲内にあると判断された場合、
そのＫ音法によって測定された血圧値は正しいと判断さ
れる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ＯＳＣ法、
特に脈波の最大振幅に対する所定割合を閾値として求め
られる最高血圧値は、その被験者の血圧値が高い場合
（高血圧の人の場合）には低く、逆に低い場合（低血圧
の人の場合）には高くなる傾向があることが知られてい
る。
特に脈波の最大振幅に対する所定割合を閾値として求め
られる最高血圧値は、その被験者の血圧値が高い場合
（高血圧の人の場合）には低く、逆に低い場合（低血圧
の人の場合）には高くなる傾向があることが知られてい
る。
【０００７】従って、ＯＳＣ法による評価範囲自身がそ
のような傾向を有するものであるから、Ｋ音法で測定さ
れた結果を脈波の大きさで評価する場合、最高血圧値で
補正していない脈波の大きさにより決定された閾値で判
断すると、本来正しいはずの血圧値が正しくないと判断
されたり、或いはその逆で正しくないのに正しいと判断
されるという危惧があって、精度上問題があった。
のような傾向を有するものであるから、Ｋ音法で測定さ
れた結果を脈波の大きさで評価する場合、最高血圧値で
補正していない脈波の大きさにより決定された閾値で判
断すると、本来正しいはずの血圧値が正しくないと判断
されたり、或いはその逆で正しくないのに正しいと判断
されるという危惧があって、精度上問題があった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来技術
に鑑み成されたものであり、コロトコフ音によって測定
された血圧値の評価の正当性を高くすることを可能にす
る電子血圧計を提供しようとするものである。
に鑑み成されたものであり、コロトコフ音によって測定
された血圧値の評価の正当性を高くすることを可能にす
る電子血圧計を提供しようとするものである。
【０００９】この課題を解決するため本発明の電子血圧
計は以下に示す構成を備える。すなわち、コロトコフ音
の発生ポイント及び消滅ポイントを検出する手段と、該
コロトコフ音の発生ポイント及び消滅ポイントが最高血
圧ポイント及び最低血圧ポイントであるかを、該コロト
コフ音と同期して検出される脈波の大きさで判定する手
段と、該判定手段の脈波閾値を該コロトコフ音発生ポイ
ントのカフ圧値で調整する手段とを備える。
計は以下に示す構成を備える。すなわち、コロトコフ音
の発生ポイント及び消滅ポイントを検出する手段と、該
コロトコフ音の発生ポイント及び消滅ポイントが最高血
圧ポイント及び最低血圧ポイントであるかを、該コロト
コフ音と同期して検出される脈波の大きさで判定する手
段と、該判定手段の脈波閾値を該コロトコフ音発生ポイ
ントのカフ圧値で調整する手段とを備える。
【００１０】
【作用】かかる本発明の構成において、コロトコフ音に
よって測定された血圧値によりその血圧値を評価するた
めの脈波閾値を調整する。そして、その調整された閾値
に従って、Ｋ音法による血圧値を評価する。
よって測定された血圧値によりその血圧値を評価するた
めの脈波閾値を調整する。そして、その調整された閾値
に従って、Ｋ音法による血圧値を評価する。
【００１１】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明に係る実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【００１２】［装置構成の説明］図１に、実施例の電子
血圧計のブロック構成図を示す。図示において、１は装
置全体の制御を司るＣＰＵであり、２は各種メッセージ
（測定結果等）を表示する表示部である。３はＣＰＵ１
の動作処理手順（プログラム）を記憶しているＲＯＭで
あり、これには後述する図５及び図６等のフローチャー
トに係るプログラムが含まれる。４はＣＰＵ１が処理中
に各種データを記憶したりワークエリアとして使用する
ＲＡＭであり、５は計時する各種指示を与えるスイッチ
群、６は計時するタイマである。
血圧計のブロック構成図を示す。図示において、１は装
置全体の制御を司るＣＰＵであり、２は各種メッセージ
（測定結果等）を表示する表示部である。３はＣＰＵ１
の動作処理手順（プログラム）を記憶しているＲＯＭで
あり、これには後述する図５及び図６等のフローチャー
トに係るプログラムが含まれる。４はＣＰＵ１が処理中
に各種データを記憶したりワークエリアとして使用する
ＲＡＭであり、５は計時する各種指示を与えるスイッチ
群、６は計時するタイマである。
【００１３】７は被験者の上腕に巻き付ける腕帯であ
り、９はその腕帯７に空気を送り込んで腕帯内圧を昇圧
するポンプである。８はポンプより送り出される圧縮空
気を整流する整流器であり、１０は腕帯内の圧力を制御
するカフ圧制御部である。カフ圧制御部１０には、腕帯
７内の空気を定速に排気するための弁が設けられてい
る。尚、これらポンプ８及びカフ圧制御部１０は、共に
ＣＰＵ１の制御の下で動作する。
り、９はその腕帯７に空気を送り込んで腕帯内圧を昇圧
するポンプである。８はポンプより送り出される圧縮空
気を整流する整流器であり、１０は腕帯内の圧力を制御
するカフ圧制御部である。カフ圧制御部１０には、腕帯
７内の空気を定速に排気するための弁が設けられてい
る。尚、これらポンプ８及びカフ圧制御部１０は、共に
ＣＰＵ１の制御の下で動作する。
【００１４】１１はカフ圧検出部であって、腕帯７の空
気圧力を電気信号に変換する圧力センサ１２、この電気
信号を増幅するアンプ１３、そして、増幅されたアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換部１４から
構成される。
気圧力を電気信号に変換する圧力センサ１２、この電気
信号を増幅するアンプ１３、そして、増幅されたアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換部１４から
構成される。
【００１５】また、１５はＫ音検出部であり、被験者の
コロトコフ音を電気信号に変換する腕帯内に設けられた
マイクロホン１６、この電気信号を増幅するアンプ１７
及び増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する
Ａ／Ｄ変換部１８から構成されている。
コロトコフ音を電気信号に変換する腕帯内に設けられた
マイクロホン１６、この電気信号を増幅するアンプ１７
及び増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変換する
Ａ／Ｄ変換部１８から構成されている。
【００１６】［処理概要の説明］上記構成よりなる実施
例の血圧計における処理概要を以下に説明する。
例の血圧計における処理概要を以下に説明する。
【００１７】実施例においては、Ｋ音測定法によって測
定された最高血圧値及び最低血圧値をＯＳＣ法で評価す
るものであるが、以下の処理を行うことを特徴としてい
る。
定された最高血圧値及び最低血圧値をＯＳＣ法で評価す
るものであるが、以下の処理を行うことを特徴としてい
る。
【００１８】すなわち、先に説明したように、一般にＯ
ＳＣ法では、高血圧の人（最高血圧値が高い人）の場合
にはその人の最高血圧値は実際のそれより低く測定さ
れ、逆に低血圧値の人（最高血圧値が低い人）の場合に
は実際より高く測定される傾向がある。
ＳＣ法では、高血圧の人（最高血圧値が高い人）の場合
にはその人の最高血圧値は実際のそれより低く測定さ
れ、逆に低血圧値の人（最高血圧値が低い人）の場合に
は実際より高く測定される傾向がある。
【００１９】そこで、本発明者は、Ｋ音測定法によって
測定された最高血圧値及び最低血圧値を評価する場合、
その測定された最高血圧値の程度に応じて脈波の大きさ
によって正しいと判断される範囲を補正する。
測定された最高血圧値及び最低血圧値を評価する場合、
その測定された最高血圧値の程度に応じて脈波の大きさ
によって正しいと判断される範囲を補正する。
【００２０】先ず、実施例における脈波の大きさによる
最高血圧値及び最低血圧値の確認法について説明する。
最高血圧値及び最低血圧値の確認法について説明する。
【００２１】ポンプ９を駆動してカフ圧が少なくとも被
験者の最高血圧値より高くなると、その加圧を停止し、
定速減圧過程（減圧速度はほぼ５０mmHg／１２ｓｅｃ）
に入る。この減圧過程中、Ｋ音法に基づいてＫ音検出部
１５から出力されるデジタルデータをモニタして最高血
圧値及び最低血圧値を測定するものであるが、これと並
行して、カフ圧検出部１１によって、脈一拍分の周期に
対して十分小さい２４ｍｓｅｃ毎にカフ圧をサンプリン
グする。減圧過程におけるカフ圧値と時間の関係を示し
たのが、図２である。
験者の最高血圧値より高くなると、その加圧を停止し、
定速減圧過程（減圧速度はほぼ５０mmHg／１２ｓｅｃ）
に入る。この減圧過程中、Ｋ音法に基づいてＫ音検出部
１５から出力されるデジタルデータをモニタして最高血
圧値及び最低血圧値を測定するものであるが、これと並
行して、カフ圧検出部１１によって、脈一拍分の周期に
対して十分小さい２４ｍｓｅｃ毎にカフ圧をサンプリン
グする。減圧過程におけるカフ圧値と時間の関係を示し
たのが、図２である。
【００２２】図示の如く、腕帯７を被験者の上腕に巻き
付けて一定速度で減圧しても、その被験者の脈動（これ
は一般に脈波と呼ばれている）によって腕帯内圧力値は
上下に変化する。実施例では、このカフ圧変化における
“谷”とそれに続く“山”の部分の差Ｌをもって、脈波
の振幅を測定する。
付けて一定速度で減圧しても、その被験者の脈動（これ
は一般に脈波と呼ばれている）によって腕帯内圧力値は
上下に変化する。実施例では、このカフ圧変化における
“谷”とそれに続く“山”の部分の差Ｌをもって、脈波
の振幅を測定する。
【００２３】尚、これまでのＯＳＣ法による血圧計で
は、脈波成分のみをろ過するフィルタ回路、及び増幅器
等を設けることが必須であったが、、実施例では、微小
単位にカフ圧値を検出していくことでこうした回路は不
要となる。
は、脈波成分のみをろ過するフィルタ回路、及び増幅器
等を設けることが必須であったが、、実施例では、微小
単位にカフ圧値を検出していくことでこうした回路は不
要となる。
【００２４】さて、図２の減圧過程における脈波振幅は
図３に示すよう変化する。つまり、減圧過程において
は、脈波振幅は徐々に大きくなり、ある点（平均血圧値
と呼ばれている）を過ぎると今度は徐々に減衰してい
く。
図３に示すよう変化する。つまり、減圧過程において
は、脈波振幅は徐々に大きくなり、ある点（平均血圧値
と呼ばれている）を過ぎると今度は徐々に減衰してい
く。
【００２５】従来では、カフ圧が脈波最大振幅時より高
い範囲にあって、その脈波最大振幅の５０％の振幅付近
に最高血圧値があると判断する。そして、カフ圧が脈波
最大振幅時より低い範囲にあって、その脈波最大振幅の
６０％の振幅付近に最低血圧値があると判断する。しか
し、先に説明したように、特に最高血圧値の場合、被験
者の血圧値に応じて最高血圧値を決定する割合は微妙に
変化する。
い範囲にあって、その脈波最大振幅の５０％の振幅付近
に最高血圧値があると判断する。そして、カフ圧が脈波
最大振幅時より低い範囲にあって、その脈波最大振幅の
６０％の振幅付近に最低血圧値があると判断する。しか
し、先に説明したように、特に最高血圧値の場合、被験
者の血圧値に応じて最高血圧値を決定する割合は微妙に
変化する。
【００２６】そこで、実施例では、Ｋ音法によって測定
された最高血圧値（Ｋ−ＳＹＳ）が１６０mmHg以上のと
き、この血圧値を評価するために脈波振幅に対する割
合、すなわち、２つの脈波閾値Ｏ−ＳＹＳL1、Ｏ−ＳＹ
ＳL2をＯ−ＳＹＳL1＝最大脈波振幅×２５％、Ｏ−ＳＹ
ＳL2＝最大脈波振幅×３５％とした。また、１４０mmHg
以上１６０mmHg未満の場合にはＯ−ＳＹＳL1＝最大脈波
振幅×３５％、Ｏ−ＳＹＳL2＝最大脈波振幅×４５％と
し、１４０mmHg未完の場合にはＯ−ＳＹＳL1＝最大脈波
振幅×５５％、Ｏ−ＳＹＳL2＝最大脈波振幅×６５％と
した。
された最高血圧値（Ｋ−ＳＹＳ）が１６０mmHg以上のと
き、この血圧値を評価するために脈波振幅に対する割
合、すなわち、２つの脈波閾値Ｏ−ＳＹＳL1、Ｏ−ＳＹ
ＳL2をＯ−ＳＹＳL1＝最大脈波振幅×２５％、Ｏ−ＳＹ
ＳL2＝最大脈波振幅×３５％とした。また、１４０mmHg
以上１６０mmHg未満の場合にはＯ−ＳＹＳL1＝最大脈波
振幅×３５％、Ｏ−ＳＹＳL2＝最大脈波振幅×４５％と
し、１４０mmHg未完の場合にはＯ−ＳＹＳL1＝最大脈波
振幅×５５％、Ｏ−ＳＹＳL2＝最大脈波振幅×６５％と
した。
【００２７】尚、説明が前後するが、脈波振幅Ｌを検出
するため、実施例では４つの変数ＡＤ・Ｄ０〜ＡＤ・Ｄ
３がＲＡＭ４に確保されている。これらは、カフ圧検出
部１１から送られてきたカフ圧値を保持するが、変数Ａ
Ｄ・Ｄ０には現在のカフ圧値が、ＡＤ・Ｄ１には１つ前
（２４ｍｓｅｃ前）に検出されたカフ圧が、ＡＤ・Ｄ２
には２つ前に検出されたカフ圧、そしてＡＤ・Ｄ３には
３つ前に検出されたカフ圧が保持されるようにした。
するため、実施例では４つの変数ＡＤ・Ｄ０〜ＡＤ・Ｄ
３がＲＡＭ４に確保されている。これらは、カフ圧検出
部１１から送られてきたカフ圧値を保持するが、変数Ａ
Ｄ・Ｄ０には現在のカフ圧値が、ＡＤ・Ｄ１には１つ前
（２４ｍｓｅｃ前）に検出されたカフ圧が、ＡＤ・Ｄ２
には２つ前に検出されたカフ圧、そしてＡＤ・Ｄ３には
３つ前に検出されたカフ圧が保持されるようにした。
【００２８】カフ圧変化の“谷”部分の圧力は次式が満
足するときの変数ＡＤ・Ｄ１の値である。
足するときの変数ＡＤ・Ｄ１の値である。
【００２９】 ＡＤ・Ｄ３＞ＡＤ・Ｄ２＞ＡＤ・Ｄ１≦ＡＤ・Ｄ０ また、カフ圧変化の“山”部分の圧力は、次式が満足す
るときの変数ＡＤ・Ｄ１の値である。
るときの変数ＡＤ・Ｄ１の値である。
【００３０】 ＡＤ・Ｄ３＜ＡＤ・Ｄ２＜ＡＤ・Ｄ１≧ＡＤ・Ｄ０ こうして検出された“山”の部分のカフ圧から“谷”の
部分のカフ圧を減じれば脈波振幅Ｌが検出されることに
なる。
部分のカフ圧を減じれば脈波振幅Ｌが検出されることに
なる。
【００３１】ここで、実施例のＲＡＭ４の内部領域を図
４に示す。図示において、エリア４１には上述した変数
が、エリア４２には上述した処理で得られた一拍分の脈
波の振幅が確保されている。エリア４３には最大振幅
（Ｌmax）を格納され、４４はＫ音法によって検出され
た最高血圧値（Ｋ−ＳＹＳ）が、エリア４５にはＫ音法
によって検出された最低血圧値（Ｋ−ＤＩＡ）が格納さ
れる。また、エリア４８にはＫ音法による最高血圧値を
評価する際の脈波閾値（Ｏ−ＳＹＳL1、Ｏ−ＳＹＳL2を
含む）が格納され、エリア４９にはＫ音法による最低血
圧値を評価する際の脈波閾値（Ｏ−ＤＩＡL1、Ｏ−ＤＩ
ＡL2）が格納される。そして、エリア５０には、個々の
脈波振幅が検出されたときのその振幅Ｌ及びその脈波振
幅が検出されたときの血圧値Ｐ、更にはＫ音のレベル
（Ａ／Ｄ変換部１４の出力値）を順次スタック記憶する
ために確保されている。
４に示す。図示において、エリア４１には上述した変数
が、エリア４２には上述した処理で得られた一拍分の脈
波の振幅が確保されている。エリア４３には最大振幅
（Ｌmax）を格納され、４４はＫ音法によって検出され
た最高血圧値（Ｋ−ＳＹＳ）が、エリア４５にはＫ音法
によって検出された最低血圧値（Ｋ−ＤＩＡ）が格納さ
れる。また、エリア４８にはＫ音法による最高血圧値を
評価する際の脈波閾値（Ｏ−ＳＹＳL1、Ｏ−ＳＹＳL2を
含む）が格納され、エリア４９にはＫ音法による最低血
圧値を評価する際の脈波閾値（Ｏ−ＤＩＡL1、Ｏ−ＤＩ
ＡL2）が格納される。そして、エリア５０には、個々の
脈波振幅が検出されたときのその振幅Ｌ及びその脈波振
幅が検出されたときの血圧値Ｐ、更にはＫ音のレベル
（Ａ／Ｄ変換部１４の出力値）を順次スタック記憶する
ために確保されている。
【００３２】これら各エリアを使用して、血圧値を測定
するが、その具体的処理内容を以下に説明する。
するが、その具体的処理内容を以下に説明する。
【００３３】［処理手順の説明］図５で、先ず、スイッ
チ群５に含まれる測定開始スイッチを操作し、測定開始
が指示されると、ステップＳ１でポンプ９を駆動し、腕
帯７の加圧を開始する。勿論、このとき、カフ圧制御部
１０に対して空気を排出する弁（定速排気弁及び急速排
気弁両方）を閉じるように指示する。
チ群５に含まれる測定開始スイッチを操作し、測定開始
が指示されると、ステップＳ１でポンプ９を駆動し、腕
帯７の加圧を開始する。勿論、このとき、カフ圧制御部
１０に対して空気を排出する弁（定速排気弁及び急速排
気弁両方）を閉じるように指示する。
【００３４】こうして、加圧が開始されるが、この加圧
行程は腕帯７内の圧力値が所定値（スイッチ群５中に含
まれる加圧設定スイッチで設定された値）になるまで継
続する。
行程は腕帯７内の圧力値が所定値（スイッチ群５中に含
まれる加圧設定スイッチで設定された値）になるまで継
続する。
【００３５】さて、ステップＳ３で、所定値にまでカフ
圧が昇圧されたと判断した場合には、ステップＳ５に進
んで、減圧を開始する。詳しくは、ポンプ９を停止し、
カフ圧制御部１０に対して定速排気弁を解放するよう指
示する処理を行うことになる。上記Ｋ音検出部１５から
の信号（データ）と共に、脈波振幅Ｌが検出されたかど
うかをステップＳ１５で判断する。脈波振幅Ｌが検出さ
れなければステップＳ７に戻るが、脈波振幅Ｌが検出さ
れればステップＳ９に進んで、そのときの脈波振幅Ｌ、
カフ圧Ｐ、そして、Ｋ音レベル（Ａ／Ｄ変換部１４から
のデータ）をエリア５０にスタック記憶する。
圧が昇圧されたと判断した場合には、ステップＳ５に進
んで、減圧を開始する。詳しくは、ポンプ９を停止し、
カフ圧制御部１０に対して定速排気弁を解放するよう指
示する処理を行うことになる。上記Ｋ音検出部１５から
の信号（データ）と共に、脈波振幅Ｌが検出されたかど
うかをステップＳ１５で判断する。脈波振幅Ｌが検出さ
れなければステップＳ７に戻るが、脈波振幅Ｌが検出さ
れればステップＳ９に進んで、そのときの脈波振幅Ｌ、
カフ圧Ｐ、そして、Ｋ音レベル（Ａ／Ｄ変換部１４から
のデータ）をエリア５０にスタック記憶する。
【００３６】この後、Ｓ１１でＫ−ＳＹＳが未だ決定さ
れていない場合はＫ音検出部１５からの信号に基づい
て、最高血圧値が測定されたかどうかを判断し（ステッ
プＳ１３）、それが測定されればその値をＲＡＭ４のエ
リアＫ−ＳＹＳ４４に格納する（ステップＳ１５）。言
うまでもないが、最高血圧値は最初にコロトコフ音を検
出したときのカフ圧である。
れていない場合はＫ音検出部１５からの信号に基づい
て、最高血圧値が測定されたかどうかを判断し（ステッ
プＳ１３）、それが測定されればその値をＲＡＭ４のエ
リアＫ−ＳＹＳ４４に格納する（ステップＳ１５）。言
うまでもないが、最高血圧値は最初にコロトコフ音を検
出したときのカフ圧である。
【００３７】Ｓ１１でＫ−ＳＹＳが決定されている場合
は、Ｓ１７に進んで、Ｋ音検出部１５からの信号に基づ
いて最低血圧値が測定されたかどうかを判断する。そし
て、Ｋ音の消滅による最低血圧値を検出した場合には、
そのときのカフ圧をエリアＫ−ＤＩＡ４５に格納する
（ステップＳ１９）。
は、Ｓ１７に進んで、Ｋ音検出部１５からの信号に基づ
いて最低血圧値が測定されたかどうかを判断する。そし
て、Ｋ音の消滅による最低血圧値を検出した場合には、
そのときのカフ圧をエリアＫ−ＤＩＡ４５に格納する
（ステップＳ１９）。
【００３８】そして、Ｓ１２で脈波振幅はピークになっ
たかどうかを判断する。実際には、直前に測定された脈
波振幅と今回得られた脈波振幅とを比較し、今回の振幅
が前回より小さくなったかどうか、すなわち、ピークを
過ぎたかどうかを判断する。
たかどうかを判断する。実際には、直前に測定された脈
波振幅と今回得られた脈波振幅とを比較し、今回の振幅
が前回より小さくなったかどうか、すなわち、ピークを
過ぎたかどうかを判断する。
【００３９】Ｓ２１で最大脈波振幅が検出されたと判断
したら、Ｓ２３でその振幅をエリアＬ max ４３に格納す
る。
したら、Ｓ２３でその振幅をエリアＬ max ４３に格納す
る。
【００４０】次にＳ２５で測定終了か否かの判断を行
う。本実施例では、測定終了の判断はＫ−ＤＩＡが決定
されたか否かで行っているが、通常最低血圧以下となる
カフ圧値になったら等、別の判断でもかまわない。
う。本実施例では、測定終了の判断はＫ−ＤＩＡが決定
されたか否かで行っているが、通常最低血圧以下となる
カフ圧値になったら等、別の判断でもかまわない。
【００４１】さて、測定終了と判断されると、先ず、ス
テップＳ２７に進んで、腕帯７に残っている空気を一気
に排気すべく、カフ圧制御部１０に急速排気弁を解放す
るよう指示する。
テップＳ２７に進んで、腕帯７に残っている空気を一気
に排気すべく、カフ圧制御部１０に急速排気弁を解放す
るよう指示する。
【００４２】そして、次のステップＳ２９、３１で、Ｏ
ＳＣ法による最高血圧値、最低血圧値を確認するための
閾値Ｏ−ＳＹＳ L1 、Ｏ−ＳＹＳ L2 、Ｏ−ＤＩＡ L1 、Ｏ−
ＤＩＡ L2 を決定する。
ＳＣ法による最高血圧値、最低血圧値を確認するための
閾値Ｏ−ＳＹＳ L1 、Ｏ−ＳＹＳ L2 、Ｏ−ＤＩＡ L1 、Ｏ−
ＤＩＡ L2 を決定する。
【００４３】説明が前後するが、本発明者は、ＯＳＣ法
による最低血圧値は、その最高血圧値ほど被験者の血圧
値に左右されないことに鑑み、その最低血圧値確認のた
めの閾値は最大脈波振幅の４０〜５０％の値を用いた。
具体的には次式の通りである。
による最低血圧値は、その最高血圧値ほど被験者の血圧
値に左右されないことに鑑み、その最低血圧値確認のた
めの閾値は最大脈波振幅の４０〜５０％の値を用いた。
具体的には次式の通りである。
【００４４】Ｏ−ＤＩＡ L1 ← Ｌ max ×０．４０、Ｏ−ＤＩＡ L2 ← Ｌ max ×０．５０
【００４５】また、説明するまでもないが、Ｋ音の最高
血圧値のタイミングは、最大脈波振幅を検出する以前の
タイミングである。また、Ｋ音の最低血圧値のタイミン
グは最大血圧値を検出した後のタイミングである。
血圧値のタイミングは、最大脈波振幅を検出する以前の
タイミングである。また、Ｋ音の最低血圧値のタイミン
グは最大血圧値を検出した後のタイミングである。
【００４６】Ｋ音法による最高血圧値Ｋ−ＳＹＳ、最低
血圧値Ｋ−ＤＩＡ及びＯＳＣ法による閾値Ｏ−ＳＹ
ＳL1、Ｏ−ＳＹＳL2、Ｏ−ＤＩＡ L1 、Ｏ−ＤＩＡ L2 が決
定されると、処理はステップＳ３３に進み、Ｋ音による
血圧値をＯＳＣ法による血圧値に基づいて評価する。
血圧値Ｋ−ＤＩＡ及びＯＳＣ法による閾値Ｏ−ＳＹ
ＳL1、Ｏ−ＳＹＳL2、Ｏ−ＤＩＡ L1 、Ｏ−ＤＩＡ L2 が決
定されると、処理はステップＳ３３に進み、Ｋ音による
血圧値をＯＳＣ法による血圧値に基づいて評価する。
【００４７】実施例では、Ｏ−ＳＹＳL1、Ｏ−ＳＹＳL2
となる拍の範囲にＫ音法による最高血圧値Ｋ−ＳＹＳと
なる拍が入っているか、Ｏ−ＤＩＡ L1 、Ｏ−ＤＩＡ L2 と
なる拍の範囲にＫ音法による最低血圧値Ｋ−ＤＩＡとな
る拍が入っているかどうかで判断し、入っていれば正常
終了と判断する。
となる拍の範囲にＫ音法による最高血圧値Ｋ−ＳＹＳと
なる拍が入っているか、Ｏ−ＤＩＡ L1 、Ｏ−ＤＩＡ L2 と
なる拍の範囲にＫ音法による最低血圧値Ｋ−ＤＩＡとな
る拍が入っているかどうかで判断し、入っていれば正常
終了と判断する。
【００４８】また、正しいと判断されなかった場合に
は、実施例では表示部２に再度の測定を促すメッセージ
を表示するが、ブザー等を鳴らして操作者に報知したり
しても良い。また、正常に測定されたと判断した場合に
は、表示部２にＫ音法による測定結果である最高血圧値
Ｋ−ＳＹＳ、及び最低血圧値Ｋ−ＤＩＡを表示する。
は、実施例では表示部２に再度の測定を促すメッセージ
を表示するが、ブザー等を鳴らして操作者に報知したり
しても良い。また、正常に測定されたと判断した場合に
は、表示部２にＫ音法による測定結果である最高血圧値
Ｋ−ＳＹＳ、及び最低血圧値Ｋ−ＤＩＡを表示する。
【００４９】ここで、ステップＳ２９における、ＯＳＣ
法による最高血圧値確認用の脈波閾値Ｏ−ＳＹＳL1、Ｏ
−ＳＹＳL2の決定方法を図６のフローチャートに従って
説明する。
法による最高血圧値確認用の脈波閾値Ｏ−ＳＹＳL1、Ｏ
−ＳＹＳL2の決定方法を図６のフローチャートに従って
説明する。
【００５０】Ｋ音法によって測定された最高血圧値が１
６０mmHg以上である場合には、最大脈波振幅の２５％及
び３５％を閾値とする（ステップＳ６５、Ｓ６７）。
６０mmHg以上である場合には、最大脈波振幅の２５％及
び３５％を閾値とする（ステップＳ６５、Ｓ６７）。
【００５１】また、Ｋ音法による最高血圧値が１６０mm
Hgは越えないが、１４０mmHg以上であると判断された場
合には、閾値Ｏ−ＳＹＳL1及びＯ−ＳＹＳL2を最大脈波
振幅の３５％、４５％とする。
Hgは越えないが、１４０mmHg以上であると判断された場
合には、閾値Ｏ−ＳＹＳL1及びＯ−ＳＹＳL2を最大脈波
振幅の３５％、４５％とする。
【００５２】そして、Ｋ音法による最高血圧値が１４０
mmHg未満の場合には、最大脈波振幅の５５％及び６５％
を閾値Ｏ−ＳＹＳL1、Ｏ−ＳＹＳL2とする。
mmHg未満の場合には、最大脈波振幅の５５％及び６５％
を閾値Ｏ−ＳＹＳL1、Ｏ−ＳＹＳL2とする。
【００５３】以上説明したように本実施例によれば、Ｋ
音法によって測定された最高血圧値及び最低血圧値を、
脈波を用いて、決定される閾値に基づいて評価する場合
において、その評価するときの範囲位置が被験者の血圧
値に基づいて調整され、高信頼の測定結果を得ることが
可能になる。
音法によって測定された最高血圧値及び最低血圧値を、
脈波を用いて、決定される閾値に基づいて評価する場合
において、その評価するときの範囲位置が被験者の血圧
値に基づいて調整され、高信頼の測定結果を得ることが
可能になる。
【００５４】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ロトコフ音によって測定された血圧値の評価の正当性を
高くすることが可能になる。
ロトコフ音によって測定された血圧値の評価の正当性を
高くすることが可能になる。
【００５５】
【図１】実施例の電子血圧計のブロック構成図である。
【図２】減圧過程の血圧測定時の腕帯内圧の推移を示す
図である。
図である。
【図３】減圧過程における脈波振幅の推移を示す図であ
る。
る。
【図４】実施例で使用されるＲＡＭ内に確保された各種
変数及びデータエリアを示す図である。
変数及びデータエリアを示す図である。
【図５】実施例における血圧測定の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図６】実施例におけるオシロメトリック法で用いる閾
値決定処理内容を示すフローチャートである。
値決定処理内容を示すフローチャートである。
１ ＣＰＵ ２ 表示部 ３ ＲＯＭ ４ ＲＡＭ ５ スイッチ群 ６ タイマ ７ 腕帯 ８ 整流器 ９ ポンプ １０ カフ圧制御部 １１ カフ圧検出部 １２ 圧力センサ １３、１７ アンプ １４、１８ Ａ／Ｄ変換部 １５ Ｋ音検出部 １６ マイク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61B 5/022 - 5/0295
Claims (1)
- 【請求項１】 コロトコフ音の発生ポイント及び消滅ポ
イントを検出する手段と、該コロトコフ音の発生ポイン
ト及び消滅ポイントが最高血圧ポイント及び最低血圧ポ
イントであるかを、該コロトコフ音と同期して検出され
る脈波の大きさで判定する手段と、該判定手段の脈波閾
値を該コロトコフ音発生ポイントのカフ圧値で調整する
手段を備えることを特徴とする電子血圧計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4141260A JP3071305B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 電子血圧計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4141260A JP3071305B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 電子血圧計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05329112A JPH05329112A (ja) | 1993-12-14 |
| JP3071305B2 true JP3071305B2 (ja) | 2000-07-31 |
Family
ID=15287773
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4141260A Expired - Fee Related JP3071305B2 (ja) | 1992-06-02 | 1992-06-02 | 電子血圧計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3071305B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014018024A1 (en) * | 2012-07-24 | 2014-01-30 | Draeger Medical Systems, Inc. | Combined oscillometric and auscultatory non-invasive blood pressure monitor system |
| JP6003487B2 (ja) | 2012-09-28 | 2016-10-05 | オムロンヘルスケア株式会社 | 血圧測定装置、血圧測定方法、血圧測定プログラム |
-
1992
- 1992-06-02 JP JP4141260A patent/JP3071305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05329112A (ja) | 1993-12-14 |
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