JPH08322811A - 自動血圧測定装置 - Google Patents

自動血圧測定装置

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JPH08322811A
JPH08322811A JP7132163A JP13216395A JPH08322811A JP H08322811 A JPH08322811 A JP H08322811A JP 7132163 A JP7132163 A JP 7132163A JP 13216395 A JP13216395 A JP 13216395A JP H08322811 A JPH08322811 A JP H08322811A
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JP
Japan
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blood pressure
pressure value
cuff
determining means
living body
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JP7132163A
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English (en)
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Chikao Harada
親男 原田
Yoshihisa Miwa
芳久 三輪
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Nippon Colin Co Ltd
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Publication date
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    • A61B5/021Measuring pressure in heart or blood vessels
    • A61B5/022Measuring pressure in heart or blood vessels by applying pressure to close blood vessels, e.g. against the skin; Ophthalmodynamometers
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者の負担をより減少させ、血圧測定時に発
生するノイズ等を除去する目的で用いられる高価且つ複
雑な装置を、必要としない安価且つ簡単な自動血圧測定
装置を提供する。 【構成】 カフ10の圧力が緩やかに上昇させられる過
程で発生する脈拍同期波に基づいて第1血圧値決定手段
40により決定された血圧値等が、異常値判定手段44
により異常値であると判定された場合に、再び最初から
測定することなく、第2血圧値決定手段42により決定
されるため、カフ10の排気及び再昇圧に用いられる時
間だけ早く測定を終えることが可能となり、患者の負担
を減少することができる。しかも、比較的速やかに血圧
値を再測定できるので、ノイズ除去のための装置を搭載
する必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体の一部に対するカ
フの圧迫圧力を緩やかに変化させた時に得られるコロト
コフ音や脈波のような脈拍同期信号の変化に基づいて血
圧値を自動的に測定する自動血圧測定装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、自動血圧測定装置において血圧測
定を行う場合に、脈拍同期信号が、例えば体動によるノ
イズ等に影響されることにより、誤って検出され、その
誤検出に基づいて血圧値が誤って測定されてしまうこと
があった。そこで、そのような血圧値の誤測定を排除す
るためにノイズを除去するための、更に高精度なフィル
ター回路や信号処理手段を搭載したり、或いは血圧測定
後に、測定された血圧値を相互に比較するなどして血圧
値の異常が判定されると、誤測定と判定された時は再び
最初から血圧測定手順を繰り返すということが行われて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記高精度
フィルター回路や信号処理手段は、技術的に高度であっ
て複雑に構成されるものであるため、それを搭載した自
動血圧測定装置が複雑且つ高価となる欠点があった。ま
た、血圧の誤測定後において血圧値を再び測定し直すと
いうことは、血圧測定のためのカフによる圧迫が再び加
えられることになるので、患者にとっての負担が少なく
なかった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、ノイズ等により
血圧値が誤って測定された場合でも、患者の負担を可及
的に減少でき、しかも簡単且つ安価な自動血圧測定装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための本発明の要旨とするところは、生体の一部に
対するカフの圧迫圧力がカフ圧制御手段によって緩やか
に変化させられる過程で該生体の動脈から発生する脈拍
同期信号の変化に基づいて該生体の血圧値を自動的に測
定する自動血圧測定装置であって、(a) 前記カフの圧力
が緩やかに上昇させられる過程で発生する脈拍同期信号
の変化に基づいて前記生体の血圧値を決定する第1血圧
値決定手段と、(b) 前記カフの圧力が緩やかに下降させ
られる過程で発生する脈拍同期信号の変化に基づいて前
記生体の血圧値を決定する第2血圧値決定手段と、(c)
前記第1血圧値決定手段により決定された血圧値が異常
値であるか否かを判定し、異常値ではないと判定された
場合は前記カフ圧制御手段に前記カフの圧迫圧力を速や
かに解放させるが、異常値であると判定された場合は該
第1血圧値決定手段による血圧決定のために上昇させら
れたカフの圧力を緩やかに下降させ、該第1血圧値決定
手段に引き続いて前記第2血圧値決定手段により血圧値
決定作動を実行させる異常値判定手段とを、含むことに
ある。
【0006】
【作用】このようにすれば、カフの圧力が緩やかに上昇
させられる過程で、異常値判定手段により、第1血圧値
決定手段によって決定された血圧値が異常であることが
判定された場合には、引き続きカフの圧力が緩やかに下
降させられるとともに、その過程で第2血圧値決定手段
による血圧値決定作動が実行させられる。
【0007】
【第1発明の効果】従って、本発明によれば、カフの圧
力が緩やかに上昇させられる期間に発生するノイズ等に
より第1血圧値決定手段により決定された血圧値が異常
値である場合には、再び測定を最初からやり直す場合に
比較して、カフの排気および再昇圧に用いられる時間だ
け早く測定を終えることが可能となるので、患者の負担
を減少することができる。しかも、比較的速やかに血圧
値を再測定できるので、ノイズ除去のための装置を必要
としない。
【0008】
【課題を解決するための第2の手段】かかる目的を達成
するための本発明の要旨とするところは、生体の一部に
対するカフの圧迫圧力がカフ圧制御手段によって緩やか
に変化させられる過程で該生体の動脈から発生する脈拍
同期信号の変化に基づいて該生体の血圧値を自動的に測
定する自動血圧測定装置であって、(a) 前記カフの圧力
が緩やかに上昇させられる過程で発生する脈拍同期信号
の変化に基づいて前記生体の血圧値を決定する第1血圧
値決定手段と、(b) 前記カフの圧力が緩やかに下降させ
られる過程で発生する脈拍同期信号の変化に基づいて前
記生体の血圧値を決定する第2血圧値決定手段と、(c)
前記カフの圧力が緩やかに上昇させられる過程において
入力される前記脈拍同期信号の変化が異常であるか否か
を判定し、異常ではないと判定された場合は前記カフ圧
制御手段に前記カフの圧迫圧力を速やかに解放させる
が、異常であると判定された場合は該第1血圧値決定手
段による血圧決定のために上昇させられたカフの圧力を
緩やかに下降させ、該第1血圧値決定手段に引き続いて
前記第2血圧値決定手段により血圧値決定作動を実行さ
せる入力信号異常判定手段とを、含むことにある。
【0009】
【作用】このようにすれば、カフの圧力が緩やかに上昇
させられる過程で、入力信号異常判定手段により、入力
された脈拍同期信号の変化が異常であることが判定され
た場合には、引き続きカフの圧力が緩やかに下降させら
れるとともに、その過程で第2血圧値決定手段による血
圧値決定作動が実行させられる。
【0010】
【第2発明の効果】従って、本発明によれば、カフの圧
力が緩やかに上昇させられる期間に発生するノイズ等に
より、入力された脈拍同期信号の変化が異常である場合
には、再び測定を最初からやり直す場合に比較して、カ
フの排気および再昇圧に用いられる時間だけ早く測定を
終えることが可能となるので、患者の負担を減少するこ
とができる。しかも、比較的速やかに血圧値を再測定で
きるので、ノイズ除去のための装置を必要としない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるオシロメトリ
ック式自動血圧測定装置を、図面に基づいて詳細に説明
する。
【0012】図1において、生体の上腕などを圧迫する
ために巻回される帯状のカフ10は、ゴムシート或いは
ビニールシートのような弾性膜などにより袋状に構成さ
れており、圧力センサ12および圧力制御弁14と、空
気配管16を介して接続されている。
【0013】上記圧力センサ12は、例えば、半導体圧
力検出素子を備えたものであり、カフ10内の圧力を検
出し、その圧力を表す圧力信号SPをローパスフィルタ
20およびバンドパスフィルタ22へ供給する。ローパ
スフィルタ20は、圧力信号SPに含まれる直流成分を
弁別して静圧成分を取り出すものであり、カフ圧PC
示すカフ圧信号SKをA/D変換器24へ出力する。ま
た、バンドパスフィルタ22は、圧力信号SPに含まれ
る、例えば、0.3乃至30Hzの周波数成分を有する
脈波成分を取り出すものであり、脈波を示す脈波信号S
MをA/D変換器24へ出力する。生体の上腕などに巻
回されるカフ10には、動脈の脈動に基づいて心拍に同
期した圧力振動が発生し、その圧力振動が脈波として検
出されるのである。尚、上記A/D変換器24には上記
2種類の入力信号を時分割するマルチプレクサが含まれ
ており、それら2種類の入力信号を並列的にデジタル信
号へ変換するA/D変換機能を備えている。
【0014】演算制御装置26は、CPU28、RAM
30、ROM32、出力インターフェース34、表示用
インターフェース36を含む所謂マイクロコンピュータ
であり、CPU28は、A/D変換器24から入力され
た信号を、RAM30の一時記憶機能を利用しつつ、予
めROM32に記憶されたプログラムに従って処理し、
出力インターフェース34を介して空気ポンプ18及び
圧力制御弁14を駆動制御するとともに、表示用インタ
ーフェース36を介して表示器38を駆動制御する。こ
の表示器38は、多数の発光体素子によって数値及び波
形を表示できる画像表示板と、インクによって紙面上に
数値及び波形を表示できる印字機とを備えている。
【0015】図2は、上記演算制御装置26の制御機能
の要部を説明する機能ブロック線図である。図におい
て、生体の一部に巻回されたカフ10の圧力を変化させ
る過程でカフ10に心拍に同期して発生する脈波が圧力
センサによって検出される。カフ圧制御手段46は、圧
力制御弁14及び空気ポンプ18を駆動させることによ
りカフ圧を変化させる。第1血圧値決定手段40は、カ
フ圧制御手段によりカフ10の圧力が緩やかに上昇させ
られる過程で発生する脈波に基づいて最高血圧値及び最
低血圧値等の血圧値を決定する。第2血圧値決定手段4
2は、カフ圧制御手段によりカフ10の圧力が緩やかに
下降させられる過程で発生する脈波に基づいて、最高血
圧値及び最低血圧値等の血圧値を決定する。異常値判定
手段44は、第1血圧値決定手段40により決定された
血圧値が異常値であるか否かを判定し、異常値である場
合には第2血圧値決定手段42により血圧値を決定させ
る。血圧値表示手段48は、上記第1血圧値決定手段4
0或いは第2血圧値決定手段42により決定された血圧
値等を表示器38に表示させる。
【0016】図3は、上記演算制御装置26による制御
作動の要部を説明するフローチャートである。図におい
て、図示しない起動操作釦の操作により血圧の測定が開
始されると、まず、ステップSA1が実行されることに
より、圧力制御弁14が、急速給気状態に切り換えら
れ、且つ、空気ポンプ18が駆動されて、図4のt1
点に示すようにカフ10内が急速に昇圧させられる。続
くステップSA2では、カフ内圧PC が、最低血圧値よ
り低い予め設定された値P1 例えば、50mmHgより
大きいか否かが判断される。このSA2の判断が否定さ
れた場合には、ステップSA1以下が繰り返し実行され
るが、肯定された場合には、続くステップSA3が実行
されて、圧力制御弁14が、徐速給気状態に切り換えら
れて、カフ内圧PC が血圧測定に適した上昇速度、例え
ば、2乃至3mmHg/秒にて徐々に昇圧開始させられ
る。図4のt2 時点はこの状態を示している。
【0017】続いて、ステップSA4が実行され、脈波
が入力されたか否かが脈波信号SMに基づいて判断され
る。このSA4の判断が否定された場合には、ステップ
SA3乃至ステップSA4が繰り返し実行される。しか
し、SA4の判断が肯定された場合には、前記第1血圧
値決定手段40に対応するステップSA5の血圧値決定
ルーチンが実行される。この血圧値決定ルーチンにおい
ては、カフ圧PC の徐速昇圧過程で、逐次検出された脈
波の振幅の差分に基づいて、最高血圧値及び最低血圧値
等の血圧値を決定するための良く知られたオシロメトリ
ック方式の血圧値決定アルゴリズムに従って、最高血圧
値Pmax 及び最低血圧値Pmin 等の血圧値が決定され
る。次に、ステップSA6が実行されることにより、血
圧値決定が完了したか否かが判断され、未だ完了してい
ない場合には、ステップSA3乃至ステップSA6が繰
り返し実行されて徐速昇圧が継続される。
【0018】各血圧値の決定が完了して上記ステップS
A6の判断が肯定された場合には、前記異常値判定手段
44に対応するステップSA7が実行されて、前記SA
5において決定された血圧値に異常があるか否かが判断
される。例えば、最高血圧値Pmax 、平均血圧値
mean、最低血圧値Pmin において経験的に成り立つ数
式(1)に、ステップSA5において決定された各血圧
値をそれぞれ代入し、その理論式が成り立つか否かによ
って判断する方法がとられる。このSA7の判断が否定
された場合には、ステップSA8が実行されることによ
り、表示器38に血圧値が表示され、続いてステップS
A9が実行されることにより、空気ポンプ18が停止さ
せられ、圧力制御弁14が急速排気状態に切り換えられ
て、カフ1内が急速に排圧された後、本ルーチンが終了
させられる。図4のt3 はこの状態を示しており、t4
はカフ10内の排圧が完了した時点を示している。
【0019】
【数1】
【0020】しかし、ステップSA7において、血圧値
に異常があると判断された場合には、ステップSA10
が実行されることにより、圧力制御弁14が、徐速排気
状態に切り換えられ、カフ10内の圧力PC が、図4の
破線に示すように血圧測定に適した下降速度、例えば、
2乃至3mmHg/秒にて徐々に降圧させられる。次い
で、前記ステップSA4乃至SA5と同様に、ステップ
SA11が実行されることにより脈波が入力されたか否
かが判断され、その判断が否定された場合には、ステッ
プSA10乃至ステップSA11が繰り返し実行され、
肯定された場合には、前記第2血圧値決定手段42に対
応するステップSA12の血圧値決定ルーチンが実行さ
れることにより、前記SA5と同様に血圧値が決定され
る。
【0021】次に、前記ステップSA6と同様のステッ
プSA13が実行されることにより、血圧値の決定が完
了したか否かが判断される。このSA12の判断が否定
された場合には、ステップSA10乃至ステップSA1
3が繰り返し実行されるが、肯定された場合には、ステ
ップSA14が実行されることにより、血圧値に異常が
あるか否かが判断される。そのSA14の判断が否定さ
れた場合は、SA8において、表示器38に血圧値が表
示され、SA9により空気ポンプ18が停止され、カフ
10内が急速に排圧された後、本ルーチンは終了させら
れる。しかし、そのSA14の判断が肯定された場合に
は、SA15により表示器38に血圧値が異常である旨
を表示し、SA9により空気ポンプが停止され、カフ1
0内が急速に排圧された後、本ルーチンは終了させられ
る。図4のt5 時点は、この状態を示しており、t6はカ
フ10内の排圧が完了した時点を示している。なお、本
実施例では前記ステップSA1、SA3、SA9、SA
10が前記カフ圧制御手段46に対応している。
【0022】上述のように、本実施例のオシロメトリッ
ク式自動血圧測定装置によれば、カフ10の圧力PC
緩やかに上昇させられる期間に、例えば体動によるノイ
ズ等が発生することにより血圧値が異常値となってしま
ったことが、前記異常値判定手段44に対応するステッ
プSA7において判定されると、引き続きカフ10の圧
力PC が徐速降圧させられる過程で、前記第2血圧値決
定手段42に対応するステップSA12によって血圧値
が再決定されるので、再び測定を最初からやり直すため
にカフを一旦排気し再び昇圧させる必要がなく、その排
気及び再昇圧に用いられる時間だけ早く測定を終えるこ
とが可能となり、患者の負担をより減少することができ
る。
【0023】また、本実施例のオシロメトリック式自動
血圧測定装置によれば、上記のように比較的速やかに血
圧値を再測定することができるので、ノイズ除去のため
の複雑且つ高価な装置を必要とせず、より簡単且つ安価
なオシロメトリック式自動血圧測定装置を提供すること
ができる。
【0024】また、本実施例においては、徐速降圧過程
で血圧値を決定し、その値が異常値であると判定された
場合に、カフ10を徐速昇圧させてその過程で血圧値を
決定する型式の自動血圧測定装置と比較して、当初の急
速昇圧の上昇幅が小さく、且つ最終の降圧幅が小さいの
で、その急速昇圧及び急速排圧にかけられる時間が短縮
され、早く測定を終えることが可能となり、また、カフ
10を患者の最高血圧値よりも高い圧まで昇圧させる必
要がないので、患者の負担をより減少することができ
る。
【0025】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例に共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0026】図5は、他の実施例における前記演算制御
装置26の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図
である。図において、入力信号異常判定手段45はカフ
10の圧力が緩やかに上昇させられる過程において入力
される脈波信号SMの変化の仕方が、血圧測定に適さな
い程度に異常であったか否かを判定し、異常でなかった
場合には前記カフ圧制御手段46にカフ10の圧迫圧力
を速やかに解放させるが、異常であった場合には第2血
圧値決定手段42により血圧値を決定させる。
【0027】図6は、本実施例における前記演算制御装
置26の制御作動の要部を説明するフローチャートであ
る。図において、前述の実施例と同様にステップSA1
乃至SA3が実行された後には、ステップSA4’にお
いてカフ10の昇圧期間において順次発生したすべての
脈波信号SMが一時的に記憶されるとともに、例えば脈
波振幅減少期間における変曲点(脈波振幅の差分の最大
点)が検出されたか否かによって脈波入力が完了したか
否かが判定される。同時に、予め十分な脈波信号検出時
間として設定されるガードタイマの設定時間が満了した
か否かによって脈波入力が完了したか否かも判定され
る。
【0028】次いで、前記入力信号異常判定手段45に
対応するステップSA5’では、カフ10の圧力が緩や
かに上昇させられる期間に入力された脈波信号SMが表
す脈波列に、血圧測定自体が無意味となる程度に問題が
なかったかが判定される。例えば、脈波振幅増加期間及
びそれに続く脈波振幅減少期間が存在し、且つそれ等の
期間における脈波信号数がそれぞれ5〜6程度以上存在
しないか否かにより入力信号異常であるか否かが判定さ
れる。
【0029】上記SA5’の判断が否定された場合は、
前記第1血圧値決定手段40に対応するステップSA
6’の血圧値決定ルーチンが実行される。この血圧値決
定ルーチンにおいては、各脈波振幅の差分に基づいて最
高血圧値及び最低血圧値等の血圧値を決定するための良
く知られたオシロメトリック方式の血圧値決定アルゴリ
ズムに従うことにより、カフ圧PC の徐速昇圧過程にお
いて検出され一時的に記憶された全脈波振幅に基づいて
最高血圧値Pmax 及び最低血圧値Pmin 等の血圧値が決
定される。
【0030】続いて、ステップSA7が先の実施例と同
様に実施され、測定された血圧値が異常値であるか否か
が判断される。このステップSA7の判断が否定された
場合はSA8及びSA9において直ちに上記血圧値が表
示されるとともにカフ10が急速解放される。
【0031】しかし、上記SA5’及びSA7のいずれ
かの判断が肯定された場合には、前述の実施例と同様に
SA10によって引き続きカフ10が緩やかに降圧され
た後、SA11’乃至SA13’が実行されることによ
り、その降圧期間において前記昇圧期間と同様にして血
圧値が決定される。これにより、本実施例においても前
述の実施例と同様の効果が得られる。
【0032】以上、本発明の実施例を図面に基づいて説
明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0033】例えば、前述の実施例の徐速測定期間で
は、所定の速度で直線的にカフ圧を昇圧させる過程で血
圧決定のための脈波が採取されていたが、所定の値だけ
昇圧させた後に所定の期間だけその上昇させられた値を
一定に保持することを所定の周期で繰り返すことによ
り、カフ圧PC を実質的に緩やかに変化させる過程で血
圧決定のための脈波が採取されてもよい。
【0034】また、前記ステップSA5或いはSA12
の血圧値決定ルーチンにおいては、カフ圧PC の徐速変
化過程で、上腕動脈からマイクロホンで感知される血流
音の発生及び消滅に基づいて、最高血圧値及び最低血圧
値を決定するための良く知られたコロトコフ音方式の血
圧値決定アルゴリズムに従って、最高血圧値及び最低血
圧値が決定されてもよい。
【0035】また、前記ステップSA14において、血
圧値が異常値であると判定された場合に、血圧値異常表
示が行われず、再びステップSA1に戻って、自動的に
測定がやり直されてもよい。
【0036】また、前述の図5、図6の実施例において
は、異常値判定手段44及びそれに対応するSA7が除
去されてもよい。
【0037】その他、一々例示はしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて、さまざまな変更、改良を加えた
態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を説明するブロック線
図である。
【図2】図1の演算制御装置26の制御機能の要部を説
明する機能ブロック線図である。
【図3】図1の演算制御装置26の制御作動の要部を説
明するフローチャートである。
【図4】図1の演算制御作動26の制御作動を説明する
タイムチャートである。
【図5】本発明の他の実施例の制御機能の要部を説明す
る機能ブロック線図である。
【図6】図5の演算制御装置26の制御作動の要部を説
明するフローチャートである。
【符号の説明】
10:カフ 12:圧力センサ 40:第1血圧値決定手段 42:第2血圧値決定手段 44:異常値判定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の一部に対するカフの圧迫圧力がカ
    フ圧制御手段によって緩やかに変化させられる過程で該
    生体の動脈から発生する脈拍同期信号の変化に基づいて
    該生体の血圧値を自動的に測定する自動血圧測定装置で
    あって、 前記カフの圧力が緩やかに上昇させられる過程で発生す
    る脈拍同期信号の変化に基づいて前記生体の血圧値を決
    定する第1血圧値決定手段と、 前記カフの圧力が緩やかに下降させられる過程で発生す
    る脈拍同期信号の変化に基づいて前記生体の血圧値を決
    定する第2血圧値決定手段と、 前記第1血圧値決定手段により決定された血圧値が異常
    値であるか否かを判定し、異常値ではないと判定された
    場合は前記カフ圧制御手段に前記カフの圧迫圧力を速や
    かに解放させるが、異常値であると判定された場合は該
    第1血圧値決定手段による血圧決定のために上昇させら
    れたカフの圧力を緩やかに下降させ、該第1血圧値決定
    手段に引き続いて前記第2血圧値決定手段により血圧値
    決定作動を実行させる異常値判定手段とを、含むことを
    特徴とする自動血圧測定装置。
  2. 【請求項2】 生体の一部に対するカフの圧迫圧力がカ
    フ圧制御手段によって緩やかに変化させられる過程で該
    生体の動脈から発生する脈拍同期信号の変化に基づいて
    該生体の血圧値を自動的に測定する自動血圧測定装置で
    あって、 前記カフの圧力が緩やかに上昇させられる過程で発生す
    る脈拍同期信号の変化に基づいて前記生体の血圧値を決
    定する第1血圧値決定手段と、 前記カフの圧力が緩やかに下降させられる過程で発生す
    る脈拍同期信号の変化に基づいて前記生体の血圧値を決
    定する第2血圧値決定手段と、 前記カフの圧力が緩やかに上昇させられる過程において
    入力される前記脈拍同期信号の変化が異常であるか否か
    を判定し、異常ではないと判定された場合は前記カフ圧
    制御手段に前記カフの圧迫圧力を速やかに解放させる
    が、異常であると判定された場合は該第1血圧値決定手
    段による血圧決定のために上昇させられたカフの圧力を
    緩やかに下降させ、該第1血圧値決定手段に引き続いて
    前記第2血圧値決定手段により血圧値決定作動を実行さ
    せる入力信号異常判定手段とを、含むことを特徴とする
    自動血圧測定装置。
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