JP2001017401A - 体脂肪率測定機能を備えた血圧測定装置 - Google Patents

体脂肪率測定機能を備えた血圧測定装置

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JP2001017401A
JP2001017401A JP11194565A JP19456599A JP2001017401A JP 2001017401 A JP2001017401 A JP 2001017401A JP 11194565 A JP11194565 A JP 11194565A JP 19456599 A JP19456599 A JP 19456599A JP 2001017401 A JP2001017401 A JP 2001017401A
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pressure value
cuff
body fat
determining means
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Kiyoyuki Narimatsu
清幸 成松
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Nippon Colin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血圧測定とともに体脂肪率も測定することが
できる血圧測定装置を提供する。 【解決手段】 入力装置26に被測定者の体重Wが入力
され、第1血圧値決定手段52(S6)により、カフ1
0の圧迫圧力が緩やかに上昇させられる過程で第1血圧
値BP1が決定され、第2血圧値決定手段54(S1
0)により、カフ10の圧迫圧力が緩やかに下降させら
れる過程で第2血圧値BP2が決定されると、体脂肪率
決定手段58(S14)により、被測定者の体重Wおよ
び第1血圧値BP1と第2血圧値BP2との血圧値差Δ
BPに基づいて、予め設定された表Aおよび表B(n)
から、体脂肪率F/Wが決定されるので、血圧測定とと
もに体脂肪率F/Wが測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体の一部に対す
るカフの圧迫圧力を緩やかに変化させた時に得られるコ
ロトコフ音やカフ脈波のような脈拍同期信号の変化に基
づいて血圧値を測定する血圧測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】血圧の測定は、高血圧症の診断や健康診
断の際などによく行なわれる。一方、体重に対する脂肪
の割合である体脂肪率が肥満の程度を表す指標として注
目されている。体重が軽くても、脂肪が多いために体脂
肪率が高い場合は肥満であり、肥満は高血圧症などの多
くの成人病の引き金になるからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】血圧の測定は、生体の
一部に対するカフの圧迫圧力を変化させて、その過程で
得た脈拍同期信号の変化に基づいて血圧値を測定する形
式の血圧測定装置により行なわれることが一般的であ
る。また、体脂肪率の測定は、上腕下側等の主として皮
下脂肪から成る部位の皮下組織の厚さを測定し、その厚
さに基づいて体脂肪率を決定する形式の体脂肪率測定装
置がよく用いられる。そのため、従来は、血圧と体脂肪
率とをともに測定したい場合、血圧測定装置により血圧
測定を行ない、体脂肪率測定装置により体脂肪率を測定
する必要があり、それぞれの装置を必要とすること、お
よび測定が煩わしいという問題があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであって、その目的とするところは、血圧測定とと
もに体脂肪率も測定することができる血圧測定装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は以上の事情を
背景として種々検討を重ねた結果、カフの圧迫圧力の徐
速昇圧過程で得られる脈拍同期信号に基づいて決定され
る血圧値と、カフの圧迫圧力の徐速降圧過程で得られる
脈拍同期信号に基づいて決定される血圧値とは一致せ
ず、昇圧測定による血圧値と降圧測定による血圧値との
差は皮下脂肪の厚さに比例することを見いだした。本発
明はこのような知見に基づいて為されたものである。
【0006】すなわち、本発明の要旨とするところは、
生体の一部に対するカフの圧迫圧力がカフ圧制御手段に
よって緩やかに変化させられる過程で該生体の動脈から
発生する脈拍同期信号の変化に基づいて該生体の血圧値
を測定する血圧測定装置であって、(a) 前記生体の体重
を入力するための入力装置と、(b) 前記カフの圧力が緩
やかに上昇させられる過程で発生する脈拍同期信号の変
化に基づいて前記生体の第1血圧値を決定する第1血圧
値決定手段と、(c) 前記カフの圧力が緩やかに下降させ
られる過程で発生する脈波同期信号の変化に基づいて前
記生体の第2血圧値を決定する第2血圧値決定手段と、
(d) 予め設定された関係から、前記入力装置から入力さ
れた体重、および前記第1血圧値決定手段により決定さ
れた第1血圧値と前記第2血圧値決定手段により決定さ
れた第2血圧値との血圧値差に基づいて、前記生体の体
脂肪率を決定する体脂肪率決定手段とを、含むことにあ
る。
【0007】
【発明の効果】このようにすれば、入力装置に生体の体
重が入力され、第1血圧値決定手段により、カフの圧迫
圧力が緩やかに上昇させられる過程で第1血圧値が決定
され、第2血圧値決定手段により、カフの圧迫圧力が緩
やかに下降させられる過程で第2血圧値が決定される
と、体脂肪率決定手段により、前記生体の体重および第
1血圧値と第2血圧値との血圧値差に基づいて、予め設
定された関係から体脂肪率が決定されるので、血圧測定
装置により体脂肪率が測定でき、測定の煩わしさも解消
できる。
【0008】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記カフ圧制御
手段は、前記第1血圧値を決定するためのカフ圧の徐速
昇圧に続いて、前記第2血圧値を決定するためのカフ圧
の徐速降圧を開始するものである。このようにすれば、
一回の昇圧および降圧で第1血圧値および第2血圧値が
決定されるので、一層、測定の煩わしさが解消される。
【0009】また、好適には、前記体脂肪率決定手段
は、前記体重および前記血圧値差に加えて、前記第1血
圧値および前記第2血圧値のいずれか一方を用いて、前
記生体の体脂肪率を決定するものである。このようにす
れば、体脂肪率がより正確に決定できる。
【0010】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の血圧
測定装置の構成を説明するブロック線図である。
【0011】図1において、生体の上腕を圧迫するため
に巻回される帯状のカフ10は、ゴムシート或いはビニ
ールシートのような弾性膜などにより袋状に構成されて
おり、圧力センサ12および圧力制御弁14と、空気配
管16を介して接続されている。
【0012】上記圧力センサ12は、例えば、半導体圧
力検出素子を備えたものであり、カフ10内の圧力を検
出し、その圧力を表す圧力信号SPをローパスフィルタ
20およびバンドパスフィルタ22へ供給する。ローパ
スフィルタ20は、圧力信号SPに含まれる直流成分を
弁別して静圧成分を取り出すものであり、カフ圧PC
示すカフ圧信号SKをA/D変換器24へ出力する。ま
た、バンドパスフィルタ22は、圧力信号SPに含まれ
る、例えば、0.3乃至30Hzの周波数成分を有する
脈波成分から成る脈拍同期信号或いは心拍同期波を取り
出すものであり、そのようなカフ脈波を示す脈波信号S
MをA/D変換器24へ出力する。生体の上腕に巻回さ
れるカフ10には、動脈の脈動に基づいて心拍に同期し
た圧力振動が発生し、その圧力振動がカフ脈波として検
出されるのである。尚、上記A/D変換器24には上記
2種類の入力信号を時分割するマルチプレクサが含まれ
ており、それら2種類の入力信号を並列的にデジタル信
号へ変換するA/D変換機能を備えている。
【0013】入力装置26は、数値が入力できるキーボ
ードを備え、そのキーボードにより被測定者の体重Wが
入力されるようになっている。入力装置26に入力され
た被測定者の体重Wを表す信号SW は、演算制御装置2
8へ出力される。
【0014】演算制御装置28は、CPU30、RAM
32、ROM34、出力インターフェース36、表示用
インターフェース38を含む所謂マイクロコンピュータ
であり、CPU30は、A/D変換器24から入力され
た信号を、RAM32の一時記憶機能を利用しつつ、予
めROM34に記憶されたプログラムに従って処理し、
出力インターフェース36を介して空気ポンプ18及び
圧力制御弁14を駆動制御するとともに、A/D変換器
24から入力された信号および入力装置26から入力さ
れた信号SW に基づいて、被測定者の血圧値BP(mm
Hg)および体脂肪率F/W(%)を決定し、さらに、
表示用インターフェース38を介して表示器40を駆動
制御する。この表示器40は、多数の発光体素子によっ
て数値を表示できる表示板と、インクによって紙面上に
数値を表示できる印字機とを備えている。
【0015】図2は、上記の演算制御装置28の制御機
能の要部を説明する機能ブロック線図である。図におい
て、カフ圧制御手段50は、ローパスフィルタ20から
供給されるカフ圧信号SKに基づいて、圧力制御弁14
および空気ポンプ18を制御して、カフ圧PC を変化さ
せる。
【0016】第1血圧値決定手段52は、カフ圧制御手
段50によってカフ10の圧迫圧力を最低血圧値BP
DIA よりも低い予め設定された値P1 まで急速昇圧さ
せ、続いて、2乃至3mmHg/sec程度の速度で徐速昇圧さ
せる徐速昇圧期間内において、順次採取される脈波信号
SMが表すカフ脈波の振幅の変化に基づきよく知られた
オシロメトリック法を用いて第1最高血圧値BP
SYS 、第1平均血圧値BP1ME AN、および第1最低血
圧値BP1DIA を決定する。
【0017】第2血圧値決定手段54は、カフ圧制御手
段50によってカフ10の圧迫圧力を、所定の目標圧力
値PCM(たとえば、180mmHg程度の圧力値、または第
1血圧値決定手段52により決定される第1最高血圧値
BP1SYS )まで昇圧させた後に2乃至3mmHg/sec程度
の速度で徐速降圧させる徐速降圧期間内において、順次
採取される脈波信号SMが表すカフ脈波の振幅の変化に
基づきよく知られたオシロメトリック法を用いて第2最
高血圧値BP2SYS 、第2平均血圧値BP2ME AN、およ
び第2最低血圧値BP2DIA を決定する。前記第1血圧
値BP1を決定するためのカフ圧制御手段50によるカ
フ圧PC の制御および上記第2血圧値BP2を決定する
ためのカフ圧PC の制御は、それぞれ独立して行われて
もよいが、好ましくは、第2血圧値BP2を決定するた
めにカフ圧PC が上記目標圧力値PCMまで昇圧させられ
る過程が徐速昇圧過程とされ、第1血圧値決定手段52
は、その徐速昇圧過程において第1血圧値BP1を決定
する。すなわち、図5にも示すように、カフ圧制御手段
50は、好ましくは、前記第1血圧値BP1を決定する
ためのカフ圧PC の徐速昇圧に続いて、第2血圧値BP
2を決定するためのカフ圧PC の徐速降圧を開始する。
【0018】血圧値差算出手段56は、第1血圧値決定
手段52によって決定された第1血圧値BP1と、第2
血圧値決定手段54によって決定された第2血圧値BP
2との血圧値差ΔBP(たとえばΔBPSYS (=BP1
SYS −BP2SYS ))を算出する。被測定者が同じであ
り、ほぼ同時期に測定された血圧値BPであっても、第
1血圧値決定手段52により昇圧過程で決定された第1
血圧値BP1と第2血圧値決定手段54により降圧過程
で決定された第2血圧値BP2とでは、値が異なる。こ
れは、昇圧測定では、皮下組織層によりカフ圧PC が減
衰されて血管(動脈)に伝達されるが、降圧測定では、
一旦カフ圧PC が上昇させられる過程において上記皮下
組織がなじまされるので、カフ圧PC が直接的に血管を
圧迫する圧となるからである。従って、第1血圧値BP
1は、第2血圧値BP2よりも高い値となり、血圧値差
ΔBPの大きさは皮下組織の厚さに関係する。また、皮
下組織の厚さは、それに含まれる皮下脂肪の厚さに対応
するものであることから、血圧値差ΔBPの大きさは皮
下脂肪の量に関係する。
【0019】体脂肪率決定手段58は、予め実験に基づ
いて設定された関係から、入力装置26から入力された
被測定者の体重W、および血圧値差算出手段56により
算出された血圧値差ΔBPに基づいて、被測定者の体脂
肪率F/W(%)を決定する。
【0020】たとえば、体重W、血圧値差ΔBP、およ
び血圧値BP(すなわち第1血圧値BP1または第2血
圧値BP2)の所定範囲毎に体脂肪率F/Wが予め決定
された関係を用いて、入力装置26から入力された被測
定者の体重Wと、血圧値差算出手段56により実際に算
出された血圧値差ΔBPと、第1血圧値決定手段52ま
たは第2血圧値決定手段54により実際に決定された第
1血圧値BP1または第2血圧値BP2とに基づいて、
被測定者の体脂肪率F/Wを決定する。図3に示された
表Aおよび表B(n)(nは自然数)は、その予め決定
された関係の一例を示す表である。表Aは、被測定者の
体重Wと血圧値差ΔBPとから1つの表B(n)を選択
する表であり、表B(n)は血圧値BPの所定範囲毎に
体脂肪率F/Wを決定する表である。ここで、血圧値差
ΔBPが大きいほど皮下脂肪は厚いことから、血圧値差
ΔBPと体重Wの2つの要素からでも、体脂肪率F/W
は決定でき、この場合、予め決定された関係は、血圧値
差ΔBPが大きいほど体脂肪率F/Wが大きくなり、同
じ血圧値差ΔBP(すなわち同じ皮下脂肪の厚さ)では
体重Wが重いほど体脂肪率F/Wは小さくなる関係とな
る。しかし、本実施例では、より精度の高い体脂肪率F
/Wを決定するため、血圧値BPも体脂肪率F/Wの決
定要素としている。以下に、血圧値BPをも用いて体脂
肪率F/Wを決定する理由を説明する。
【0021】すなわち、血圧値差ΔBPが大きいほど皮
下脂肪は厚いのであるが、皮下脂肪の厚さが同じであっ
ても、血圧値BP(絶対値)が高いほど血圧値差ΔBP
が大きくなるからである。これは、昇圧測定において、
カフ圧Pc は皮下組織により一定の割合で減衰されて血
管に伝達されるため、血圧値BPが高いほど、減衰され
る圧力(絶対値)は大きくなる。すなわち、昇圧測定で
は、血圧値BP1が高いほどその血圧値BP1は血管の
圧力よりも大きい値となる。一方、降圧測定では、一旦
皮下組織がなじまされているので、血圧値BP2の高低
にかかわらずその血圧値BP2は血管の圧力を表してい
る。そのため、皮下脂肪の厚さが同じであっても、血圧
値BPが高いほど血圧値差ΔBPが大きくなるのであ
る。
【0022】すなわち、表Aは、血圧値差ΔBPが大き
くなるほど、また、体重Wが軽いほど、同一の血圧値B
Pでは体脂肪率F/Wが大きい値に決定される表B
(n)が選択され、それぞれの表B(n)は、血圧値が
小さいほど体脂肪率F/Wが大きくなるように予め決定
されている。
【0023】体脂肪率表示手段60は、体脂肪率決定手
段58により決定された体脂肪率F/Wを、表示器70
に表示させる。
【0024】図4は、上記演算制御装置28の制御作動
の要部を説明するフローチャートである。図において、
まず、ステップS1(以下、ステップを省略する。)で
は、入力装置26に被測定者の体重Wが入力されたか否
かが、信号SW が供給されたか否かにより判断される。
この判断が否定された場合はS1が繰り返される。しか
し、肯定された場合は、S2以下が実行されて血圧の測
定が開始される。
【0025】まず、S2が実行されることにより、圧力
制御弁14が急速給気状態に切り換えられ、且つ、空気
ポンプ18が駆動されて、図5のt1 時点に示すように
カフ10内が急速に昇圧させられる。
【0026】続くS3では、カフ内圧PC が、最低血圧
値より低い予め設定された値P1 (例えば50mmH
g)より大きいか否かが判断される。このS3の判断が
否定された場合には、前記S2以下が繰り返し実行され
るが、肯定された場合には、続くS4が実行されて、圧
力制御弁14が徐速給気状態に切り換えられて、カフ内
圧PC が血圧測定に適した上昇速度、例えば、3mmH
g/秒にて徐々に昇圧開始させられる。図5のt2 時点
はこの状態を示している。
【0027】続いて、S5が実行され、カフ脈波が入力
されたか否かが脈波信号SMに基づいて判断される。こ
のS5の判断が否定された場合には、S4乃至S5が繰
り返し実行される。しかし、S5の判断が肯定された場
合には、前記第1血圧値決定手段52に対応するS6の
血圧値決定ルーチンが実行される。この血圧値決定ルー
チンにおいては、カフ圧PC の徐速昇圧過程で逐次検出
されたカフ脈波の振幅の差分に基づいて、最高血圧値及
び最低血圧値等の血圧値を決定するための良く知られた
オシロメトリック方式の血圧値決定アルゴリズムに従っ
て、第1最高血圧値BP1SYS 、第1最低血圧値BP1
DIA および第1平均血圧値BP1MEANが決定される。次
に、S7が実行されることにより、第1血圧値BP1の
決定が完了したか否かが判断され、未だ完了していない
場合には、S4乃至S7が繰り返し実行されて徐速昇圧
が継続される。
【0028】第1血圧値BP1の決定が完了して上記S
7の判断が肯定された場合には、S8が実行されること
により、圧力制御弁14が、徐速排気状態に切り換えら
れ、カフ10内の圧力PC が、血圧測定に適した下降速
度、例えば、3mmHg/秒にて徐々に降圧させられ
る。図5のt3 時点はこの状態を示している。
【0029】次いで、S9が実行されることによりカフ
脈波が入力されたか否かが判断され、その判断が否定さ
れた場合には、S8乃至S9が繰り返し実行され、肯定
された場合には、前記第2血圧値決定手段54に対応す
るS10の血圧値決定ルーチンが実行されることによ
り、前記S6と同様に、逐次検出されたカフ脈波の振幅
の差分に基づいてオシロメトリック方式の血圧値決定ア
ルゴリズムに従って、第2最高血圧値BP2SYS 、第2
最低血圧値BP2DIA および第2平均血圧値BP2MEAN
が決定される。
【0030】次に、前記S7と同様のS11が実行され
ることにより、第2血圧値BP2の決定が完了したか否
かが判断される。このS11の判断が否定された場合に
は、S8乃至S11が繰り返し実行されるが、肯定され
た場合には、S12が実行されることにより、空気ポン
プ18が停止させられ、圧力制御弁14が急速排気状態
に切り換えられて、カフ10内が急速に排圧される。図
5のt4 時点は、この状態を示しており、t5はカフ10
内の排圧が完了した時点を示している。なお、本実施例
では前記S2、S4、S8、S12が前記カフ圧制御手
段50に対応している。
【0031】続いて血圧値差算出手段56に対応するS
13において、前記S6で決定された第1血圧値BP1
(たとえば第1最高血圧値BP1SYS )と、前記S10
で決定された第2血圧値BP2(たとえば第2最高血圧
値BP2SYS )との血圧値差ΔBP(BP1SYS −BP
SYS )が算出される。
【0032】続く体脂肪率決定手段58に対応するS1
4では、上記S13で算出された血圧値差ΔBPと前記
S1で入力された体重Wに基づいて、図3の表Aから一
つの表B(n)が選択され、さらに、その選択された表
B(n)から、前記S6で決定された第1血圧値BP1
(たとえば第1最高血圧値BP1SYS )または前記S1
0で決定された第2血圧値BP2(たとえば第2最高血
圧値BP2SYS )に基づいて、被測定者の体脂肪率F/
Wが決定される。なお、S14において第1血圧値BP
1および第2血圧値BP2のいずれが用いられるかは、
予め実験に基づいて決定されている表B(n)が、第1
血圧値BP1および第2血圧値BP2のいずれに基づい
て決定されているかによる。
【0033】そして、続く体脂肪率表示手段60に対応
するS15では、上記S14で決定された体脂肪率F/
Wが、前記S10で決定された第2血圧値BP2(BP
SY S 、BP2DIA 、およびBP2MEAN)とともに表示
器40に表示された後、本ルーチンは終了させられる。
【0034】上述のように、本実施例によれば、入力装
置26に被測定者の体重Wが入力され、第1血圧値決定
手段52(S6)により、カフ10の圧迫圧力が緩やか
に上昇させられる過程で第1血圧値BP1が決定され、
第2血圧値決定手段54(S10)により、カフ10の
圧迫圧力が緩やかに下降させられる過程で第2血圧値B
P2が決定されると、体脂肪率決定手段58(S14)
により、被測定者の体重Wおよび第1血圧値BP1と第
2血圧値BP2との血圧値差ΔBPに基づいて、予め設
定された表Aおよび表B(n)から、体脂肪率F/Wが
決定されるので、血圧測定装置により体脂肪率F/Wが
測定でき、測定の煩わしさも解消できる。
【0035】また、本実施例によれば、カフ圧制御手段
50(S2,S4,S8,S12)は、第1血圧値BP
1を決定するためのカフ圧PC の徐速昇圧に続いて、第
2血圧値BP2を決定するためのカフ圧PC の徐速降圧
を開始するものであることから、一回の昇圧および降圧
で第1血圧値BP1および第2血圧値BP2が決定され
るので、一層、測定の煩わしさが解消される。
【0036】また、本実施例によれば、体脂肪率決定手
段58(S14)は、体重Wおよび血圧値差ΔBPに加
えて、第1血圧値BP1または第2血圧値BP2を用い
て、体脂肪率F/Wを決定するものであるので、体脂肪
率F/Wがより正確に決定できる。
【0037】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0038】たとえば、前述の実施例では、体脂肪率決
定手段58において用いられる予め設定された関係は、
表Aおよび表B(n)であったが、図6に示すように、
前記血圧値差ΔBPと血圧値BP(第1血圧値BP1ま
たは第2血圧値BP2)との比(=ΔBP/BP)と、
体重Wとから、体脂肪率F/Wが決定される関係が用い
られてもよいし、血圧値差ΔBP・体重W・血圧値BP
とを従属変数とし、体脂肪率F/Wを独立変数とする関
数が予め決定されて用いられてもよい。
【0039】また、前述の実施例では、第2血圧値決定
手段54によるカフ圧PC の下降は、第1血圧値決定手
段52による徐速昇圧に続いて実行されていたが、第1
血圧値決定手段52により第1血圧値BP1が決定され
た後、一旦、カフ圧PC が開放され、第2血圧値決定手
段54は、カフ圧PC を急速に所定の圧力(たとえば1
80mmHg)まで昇圧させた後に徐速降圧させる過程
で第2血圧値BP2を決定してもよい。また、第2血圧
値決定手段54により第2血圧値BP2が決定された後
に、第1血圧値決定手段52により第1血圧値BP1が
決定されてもよい。
【0040】また、前述の実施例では、第1血圧値決定
手段52および第2血圧値決定手段54は、所謂オシロ
メトリック方式で血圧を測定するように構成されていた
が、たとえば動脈上に載置されたマイクロホンによって
検出される脈拍同期信号であるコロトコフ音の発生時お
よび消滅時のカフ圧を最高血圧値および最低血圧値とし
て決定する所謂K音方式により血圧測定するものであっ
ても差し支えない。
【0041】また、前述の実施例では、カフ10は、生
体の上腕部に巻回されていたが、大腿部等、上腕部以外
の部位に巻回されていてもよい。
【0042】その他、本発明はその主旨を逸脱しない範
囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である血圧測定装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の演算制御装置の制御機能の要部
を説明する機能ブロック線図である。
【図3】図2の体脂肪率決定手段において用いられる予
め設定された関係の一例を示す図である。
【図4】図1の演算制御装置の制御作動の要部を説明す
るフローチャートである。
【図5】図1の演算制御装置の制御作動を説明するタイ
ムチャートである。
【図6】図2の体脂肪率決定手段において用いられる予
め設定された関係であって、図3とは別の一例を示す図
である。
【符号の説明】
26:入力装置 52:第1血圧値決定手段 54:第2血圧値決定手段 58:体脂肪率決定手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体の一部に対するカフの圧迫圧力がカ
    フ圧制御手段によって緩やかに変化させられる過程で該
    生体の動脈から発生する脈拍同期信号の変化に基づいて
    該生体の血圧値を測定する血圧測定装置であって、 前記生体の体重を入力するための入力装置と、 前記カフの圧力が緩やかに上昇させられる過程で発生す
    る脈拍同期信号の変化に基づいて前記生体の第1血圧値
    を決定する第1血圧値決定手段と、 前記カフの圧力が緩やかに下降させられる過程で発生す
    る脈波同期信号の変化に基づいて前記生体の第2血圧値
    を決定する第2血圧値決定手段と、 予め設定された関係から、前記入力装置から入力された
    体重、および前記第1血圧値決定手段により決定された
    第1血圧値と前記第2血圧値決定手段により決定された
    第2血圧値との血圧値差に基づいて、前記生体の体脂肪
    率を決定する体脂肪率決定手段とを、含むことを特徴と
    する血圧測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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