JP3070313B2 - クランクシャフトの組立方法 - Google Patents

クランクシャフトの組立方法

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JP3070313B2
JP3070313B2 JP4343995A JP34399592A JP3070313B2 JP 3070313 B2 JP3070313 B2 JP 3070313B2 JP 4343995 A JP4343995 A JP 4343995A JP 34399592 A JP34399592 A JP 34399592A JP 3070313 B2 JP3070313 B2 JP 3070313B2
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学 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランクシャフトの組
立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のクランクシャフトは、コンロッド
を取付けるクランクピンを介して左右両側のクランクシ
ャフト部を結合することにより組立てられている。例え
ば、図11および図12に示すような組立方法によりク
ランクシャフト51を組立てるには、まず、左側クラン
クシャフト部52をジャーナル53とピン穴54を基準
にして下側治具55に取付けるとともに、右側クランク
シャフト部56をジャーナル57とピン穴58を基準に
して上側治具59に取付ける。そして、クランクピン6
0にコンロッド61を差し込み、これらクランクピン6
0およびコンロッド61を一緒に左側クランクシャフト
部52のピン穴54の上に置く。この状態で、上側治具
59を下降させると、クランクピン60は左右両側のク
ランクシャフト部52,56のピン穴54,58に圧入
され、これに伴って左右両側のクランクシャフト部5
2,56が結合されることになる。
【0003】また、図13および図14に示すような組
立方法によりクランクシャフト51を組立てるには、ま
ず、左側クランクシャフト部52をジャーナル53とピ
ン穴54を基準にして下側治具55に取付けるととも
に、クランクピン60が取付けられたクランクピン圧入
用治具62を上側ベース63に締付け固定する。そして
圧入用治具62を下降させることにより、クランクピン
60を当該左側クランクシャフト部52のピン穴54に
圧入する。次いで、上記クランクピン圧入用治具62を
上側治具59と交換し、該上側治具59に右側クランク
シャフト部56をジャーナル57とピン穴58を基準に
して取付ける。その後、クランクピン60にコンロッド
61を差し込み、上記組立方法と同様の手順でクランク
ピン60を左右両側のクランクシャフト部52,56の
ピン穴54,58に圧入すると、左右両側のクランクシ
ャフト部52,56は結合されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
および図12に示すクランクシャフト51の組立方法に
あっては、左右両側のクランクシャフト部52,56を
結合するに当たって、クランクピン60を左側クランク
シャフト部52の上に概略の位置で単に置いているだけ
なので、圧入時に当該クランクピン60が倒れやすく、
しかも左右両側のクランクシャフト部51のジャーナル
53,57とクランクピン60との平行度やこれらジャ
ーナル53,57の振れ精度等が悪くなりやすいという
不具合があった。また、図13および図14に示すクラ
ンクシャフト51の組立方法では、クランクピン60に
よって左側クランクシャフト部52のピン穴54が埋め
られてしまうので、該クランクピン60と右側クランク
シャフト部56の圧入時の基準が無くなり、左右両側の
クランクシャフト部52,56におけるジャーナル5
3,57の同心度が悪くなるおそれがあった。
【0005】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、クランクピンの圧入精度を
高くし、両クランクシャフト部のジャーナルの同心度を
向上させることが可能なクランクシャフトの組立方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、本発明においては、下側治具にク
ランクシャフトを構成する一方のクランクシャフト部を
基準ピンと嵌合するピン穴を基準にして取付け、上側治
具に他方のクランクシャフト部を基準ピンと嵌合するピ
ン穴を基準にして取付けるとともに、クランクピン圧入
用治具にクランクピンの一端部を抜脱可能に取付け、前
記下側治具に設置された一方のクランクシャフト部のピ
ン穴に前記クランクピンの他端部を途中まで圧入して基
準ピンとの嵌合状態を維持し、かつ前記クランクピンの
一端部を前記圧入用治具から抜き、この状態で前記上側
治具に設置された他方のクランクシャフト部のピン穴に
前記クランクピンの一端部を圧入するとともに、前記一
方のクランクシャフト部のピン穴に前記クランクピンの
他端部を仕上がり寸法まで圧入して前記両方のクランク
シャフト部を結合することにより前記クランクシャフト
を組立てている。
【0007】
【作用】本発明に係るクランクシャフトの組立方法で
は、下側治具と上側治具の他に専用のクランクピン圧入
用治具を用いてクランクピンを圧入し、しかもクランク
ピンの圧入を途中で中断させて基準ピンと嵌合するピン
穴を残しており、クランクシャフトを構成する両方のク
ランクシャフト部を結合するときに、ピン穴を基準にし
て位置決めを行っているため、クランクピンを両クラン
クシャフト部のピン穴に高い精度で確実に圧入すること
が可能となる上、これら一方のクランクシャフト部と他
方のクランクシャフト部との位置ずれの発生を抑えるこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図1〜図7は本発明に係るクランクシャフ
トの組立方法の一実施例を示している。本実施例のクラ
ンクシャフト1は、クランクピン2にて左側クランクシ
ャフト部3と右側クランクシャフト部4とを互いに結合
して組立てることにより構成されており、これら左右両
側のクランクシャフト部3,4には、主軸受に支えられ
るジャーナル5,6とクランクピン2を圧入するピン穴
7,8がそれぞれ設けられている。
【0010】本実施例の組立方法には、ガイドシャフト
9が左右両側に立設されている下側ベース10と、下側
ベース10の上方に対向して配設される上側ベース11
が用いられており、この上側ベース11の左右両側には
ガイドシャフト9を挿通させるガイド孔12が穿設され
ている。また、下側ベース10はプレス装置13のベー
ス本体14に取付けられ、上側ベース11は圧入ラム1
5に締付け固定されており、該圧入ラム15は図示しな
い駆動手段で前後左右のラムガイド16に案内されなが
ら昇降するように構成されている。なお、ガイドシャフ
ト9の外周にはストッパカラー17がそれぞれ嵌着され
ており、これらストッパカラー17の長さはクランクピ
ン2の圧入寸法に合わせて形成されている。また、プレ
ス装置13には汎用機が用いられている。
【0011】上述した下側ベース10には下側治具18
が取付けられ、上側ベース11には上側治具19又はク
ランクピン圧入用治具20が取付けられるようになって
おり、これら下側治具18と上側治具19はクランクシ
ャフト1を組立てるときに用いられるものである。ま
た、下側ベース10および上側ベース11には、左右両
側のクランクシャフト部3,4の軸部分を挿入する挿入
孔10a,11aが穿設されている。
【0012】しかして、下側治具18は、複数本の位置
決めピン21にて下側ベース10に位置決め固定されて
おり、中央部には基準ピン22がその先端部22aを下
側治具18の上面より突出させた状態で上下動可能に埋
設されている。このため、基準ピン22の内部に設けら
れたスプリング穴23には、圧縮スプリング24が上下
方向に沿って配設され、該圧縮スプリング24の付勢力
によって基準ピン22は上方へ常時付勢されている。
【0013】また、上記基準ピン22の外周面には上下
方向へ延びる凹部25が形成されており、この凹部25
に抜止めピン26の先端部が係合することによって基準
ピン22は下側治具18から抜け出ないようになってい
る。したがって、抜止めピン26は下側治具18の内部
で水平方向に沿って配設されている。なお、下側治具1
8には、左側クランクシャフト部3のジャーナル5を挿
入配置させる位置決め孔27が基準ピン22と並んで穿
設されている。
【0014】一方、上側治具19は、位置決めピン28
および締付ボルト29にて上側ベース11に位置決め固
定されるようになっており、中央部には下側治具18と
同様の基準ピン30がその先端部30aを上側治具19
の上面より突出させた状態で上下動可能に埋設されてい
る。このため、基準ピン30の内部に設けられたスプリ
ング穴31には、圧縮スプリング32が上下方向に沿っ
て配設され、該圧縮スプリング32の付勢力によって基
準ピン30は下方へ常時付勢されている。
【0015】また、上記基準ピン30の外周面には上下
方向へ延びる凹部33が形成されており、この凹部33
に抜止めピン34の先端部が係合することによって基準
ピン30は上側治具19から抜け出ないようになってい
る。したがって、抜止めピン34は上側治具19の内部
で水平方向に沿って配設されている。なお、上側治具1
9には、右側クランクシャフト部4のジャーナル6を挿
入配置させる位置決め孔35が基準ピン30と並んで穿
設されている。
【0016】上記クランクピン2は、クランクピン圧入
用治具20を用いて左右両側のクランクシャフト部3,
4のピン穴7,8に圧入されるように構成されている。
この圧入用治具20は、下側治具18および上側治具1
9に対して別個に設けられるブロック状のクランクピン
圧入用治具本体36を備えており、該治具本体36は位
置決めピン37および締付ボルト38により、作業工程
に合わせて上側ベース11の下面に取外し可能に位置決
め固定されるようになっている。
【0017】そして、上記治具本体36の下部中央位置
には、クランクピン2の一端部2aを差し込んで取付け
る取付穴39が所定の深さで設けられている。また、治
具本体36の下部左側には、ボールプランジャ40が水
平方向に沿って配設されており、該ボールプランジャ4
0はクランクピン2への傷つき防止のためその先端部を
クランクピン2の外周面に軽く係合させるように構成さ
れている。したがって、クランクピン2は、ボールプラ
ンジャ40によって抜脱可能な状態で取付けられ、その
他端部2bは治具本体36の下面から所定の位置に突出
すべく配置されている。なお、クランクピン2の中間部
2cには、コンロッド41の一端が接続されるようにな
っている。
【0018】次に、本実施例の組立方法によりクランク
シャフト1を組立てる工程について説明する。
【0019】まず、クランクシャフト1の左側クランク
シャフト部3を下側治具18の上面に置き、図1に示す
ようにジャーナル5を位置決め孔27に挿入するととも
に、ピン穴7を基準ピン22の先端部22aに嵌入させ
て、左側クランクシャフト部3を下側治具18に位置決
めして取付ける。また、クランクピン圧入用治具20の
治具本体36を持ち上げて位置決めピン37で位置決め
し、締付ボルト38によって治具本体36を上側ベース
11の下面に固定する。次いで、クランクピン2の一端
部2aを取付穴39に差し込み、ボールプランジャ40
と係合させることによってクランクピン2を治具本体3
6に取付ける。
【0020】この状態で、プレス装置13の圧入ラム1
5を駆動させ、上側ベース11を下側ベース10に向か
って下降させると、これに伴って治具本体36に取付け
られたクランクピン2の他端部2bは、下側治具18に
設置された左側クランクシャフト部3のピン穴7に圧入
される。圧入深さは、ストッパカラー17が上側ベース
11に当たるまでに設定されており、従ってクランクピ
ン2によって左側クランクシャフト部3のピン穴7を埋
めることなく、当該ピン穴7にすきまを残したところま
でクランクピン2が圧入されることになる。すなわち、
クランクピン2の圧入作業は、図2に示す如く途中で止
められており、左側クランクシャフト部3のピン穴7に
下側治具18の基準ピン22の先端部22aが入ったま
まで維持され、当該左側クランクシャフト部3はジャー
ナル5とピン穴7によって位置決めされている。
【0021】次いで、プレス装置13の圧入ラム15を
駆動させ、上側ベース11を上昇させることにより治具
本体36を下側治具18から離す。すると、クランクピ
ン2は、他端部2bが左側クランクシャフト部3のピン
穴7に圧入されたままで、一端部2aが治具本体36の
取付穴39から離脱して抜け出る。この状態で、治具本
体36を上側ベース11から取外して上側治具19と交
換するとともに、該上側治具19を持ち上げて位置決め
ピン28で位置決めし、さらに締付ボルト29によって
上側治具19を上側ベース11の下面に固定する。な
お、上記プレス装置13の他に下側治具18と上側治具
19を取付けたもう一台のプレス装置を使用すれば、圧
入用治具20と上側治具19の交換作業は不要となる。
【0022】そして、右側クランクシャフト部4を持っ
て上側治具19の下面に当て、当該右側クランクシャフ
ト部4のジャーナル6を位置決め孔35に挿入するとと
もに、ピン穴8を基準ピン30の先端部30aに嵌入さ
せて、右側クランクシャフト部4を上側治具19に位置
決めして取付ける。また、左側クランクシャフト部3に
圧入されているクランクピン2にコンロッド41を入
れ、このコンロッド41を左側クランクシャフト部3の
上面に置く。しかして、コンロッド41はクランクピン
2の中間部2cに配置されることになる。
【0023】しかる後、プレス装置13の圧入ラム15
を駆動させ、上側ベース11を下側ベース10に向かっ
て下降させると、クランクピン2の一端部2aは右側ク
ランクシャフト部4のピン穴8に圧入される。また、左
側クランクシャフト部3のピン穴7に途中で止められて
いるクランクピン2の他端部2bも仕上がり寸法まで圧
入される。これによって、左右両側のクランクシャフト
部3,4は、図4に示すように、コンロッド41を取付
けた状態でクランクピン2を介して結合されることにな
り、クランクシャフト1は組立てられる。そして、プレ
ス装置13の圧入ラム15を駆動させ、上側ベース11
を上昇させれば、クランクシャフト1は下側治具18か
ら取り出せる。
【0024】本実施例の組立方法においては、クランク
ピン2を専用の圧入用治具20によって途中まで圧入し
ているため、圧入時の精度を高めることができる。ま
た、クランクピン2の圧入を途中で一度中断させ、クラ
ンクピン2にて左側クランクシャフト部3のピン穴7を
埋めずにすきまを残しており、左右両側のクランクシャ
フト部3,4の組合わせ時に両方ともジャーナル5,6
とピン穴7,8で位置決めしているため、左側クランク
シャフト部3と右側クランクシャフト部4との位置ずれ
が発生しにくく、左右両側のクランクシャフト部3,4
のジャーナル5,6の同心度を上げることができる。
【0025】図8〜図10は本発明に係るクランクシャ
フトの組立方法の他の実施例を示している。図における
クランクピン圧入用治具42は、ブロック状のクランク
ピン圧入用治具本体43を備えており、該治具本体43
は作業工程に合わせて上側治具19の下面に着脱自在に
固定されるようになっている。そして、治具本体43の
上部左側には、2個の磁石44が上面を露出させた状態
で治具本体43の上面と面一に埋設され、中央位置には
上側治具19の基準ピン30の先端部30aを嵌入させ
る基準穴45が配設されている。この基準穴45は、当
該基準ピン30と嵌合することにより治具本体43を位
置決めするために設けられたものである。
【0026】また、上記治具本体43の下部には、クラ
ンクピン2の一端部2aを差し込んで取付ける取付穴4
6が基準穴45と同軸上に設けられている。そして、治
具本体43の下部右側には、クランクピン2の抜止めに
なるボールプランジャ47が取付けられており、該ボー
ルプランジャ47は取付穴46の軸心と直交する方向に
配置され、その先端部をクランクピン2の外周面に軽く
当接させるように構成されている。したがって、クラン
クピン2はボールプランジャ47によって抜脱可能な状
態で取付けられ、その他端部2bは治具本体43の下面
から所定の位置に突出すべく配置されている。その他の
構成は上記実施例とほぼ同様である。
【0027】次に、本実施例の組立方法によりクランク
シャフト1を組立てる工程について説明する。
【0028】まず、クランクシャフト1の左側クランク
シャフト部3を上記実施例と同様の手順で下側治具18
に位置決めして取付ける。次いで、クランクピン圧入用
治具42の治具本体43を持ち上げて基準穴45を上側
治具19の基準ピン30の先端部30aに嵌入して位置
決めし、磁石44によって治具本体43を上側治具19
の下面に固定する。そして、クランクピン2の一端部2
aを取付穴46に差し込み、ボールプランジャ47を締
付けることによってクランクピン2を治具本体43に取
付ける。
【0029】この状態で、プレス装置13の圧入ラム1
5を駆動させ、上側ベース11を下側ベース10に向か
って下降させると、これに伴って治具本体43に取付け
られたクランクピン2の他端部2bは、下側治具18に
設置された左側クランクシャフト部3のピン穴7に圧入
される。すなわち、クランクピン2の圧入作業は、図9
に示す如く途中で止められており、左側クランクシャフ
ト部3のピン穴7に下側治具18の基準ピン22の先端
部22aが入ったままで維持され、当該左側クランクシ
ャフト部3はジャーナル5とピン穴7によって位置決め
されている。
【0030】次いで、プレス装置13の圧入ラム15を
駆動させ、上側ベース11を上昇させることにより治具
本体43および上側治具19を下側治具18から離す。
すると、クランクピン2は、他端部2bが左側クランク
シャフト部3のピン穴7に圧入されたままで、一端部2
aが治具本体43の取付穴46から離脱して抜け出るこ
とになる。この状態で、治具本体43を図10に示す矢
印の如く上側治具19から取外し、右側クランクシャフ
ト部4を持ってそのジャーナル6を位置決め孔35に挿
入するとともに、ピン穴8を基準ピン30の先端部30
aに嵌入させて、右側クランクシャフト部4を上側治具
19の下面に位置決めして取付ける。そして、左側クラ
ンクシャフト部3に圧入されているクランクピン2にコ
ンロッド41を入れる。
【0031】しかる後、プレス装置13の圧入ラム15
を駆動させ、上側ベース11を下側ベース10に向かっ
て下降させると、図4に示す上記実施例と同様の手順で
クランクピン2はピン穴7,8に圧入され、左右両側の
クランクシャフト部3,4はクランクピン2を介して結
合されることになり、クランクシャフト1は組立てられ
る。
【0032】本実施例の組立方法においては、治具本体
43の上部に磁石44および基準穴45を設けるととも
に、治具本体43の下部にクランクピン2を抜脱可能に
取付けているため、圧入用治具42と上側治具19との
交換作業が不要になり、治具本体43の上側治具19に
対する取付作業および取外作業を簡単に行うことができ
る上、治具本体43の位置決めも確実に行える。しか
も、治具本体43の取付けと取外しが迅速に行えるた
め、クランクピン2の圧入時に塗布するネジロックが固
着する前に右側クランクシャフト部4の圧入を完了させ
ることができる。
【0033】以上、本発明の実施例につき述べたが、本
発明は既述の実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変更が可能であり、例え
ば、既述の実施例におけるクランクシャフト1の組立手
順は、本実施例のものに限られず、任意に選択すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係るクランクシャ
フトの組立方法は、下側治具にクランクシャフトを構成
する一方のクランクシャフト部を基準ピンと嵌合するピ
ン穴を基準にして取付け、上側治具に他方のクランクシ
ャフト部を基準ピンと嵌合するピン穴を基準にして取付
けるとともに、クランクピン圧入用治具にクランクピン
の一端部を抜脱可能に取付け、前記下側治具に設置され
た一方のクランクシャフト部のピン穴に前記クランクピ
ンの他端部を途中まで圧入して基準ピンとの嵌合状態を
維持し、かつ前記クランクピンの一端部を前記圧入用治
具から抜き、この状態で前記上側治具に設置された他方
のクランクシャフト部のピン穴に前記クランクピンの一
端部を圧入するとともに、前記一方のクランクシャフト
部のピン穴に前記クランクピンの他端部を仕上がり寸法
まで圧入して前記両方のクランクシャフト部を結合する
ことにより前記クランクシャフトを組立てているので、
専用の圧入用治具によってクランクピンの圧入精度を高
めることができる。また、本発明の組立方法は、クラン
クピンにて一方のクランクシャフト部のピン穴を埋めず
に基準ピンと嵌合するすきまを残しており、両方のクラ
ンクシャフト部を組合わせる時に基準ピンと嵌合するピ
ン穴とジャーナルで正確に位置決めすることが可能とな
るので、当該両クランクシャフト部のジャーナルの同心
度向上が図れ、クランクシャフトの組立精度を上げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るクランクシャフトの組
立方法を行うに際して用いられる下側治具およびクラン
クピン圧入用治具を示す断面図である。
【図2】上記クランクピン圧入用治具によってクランク
ピンを左側クランクシャフト部のピン穴に途中まで圧入
した状態を示す断面図である。
【図3】上記クランクピンを左側クランクシャフト部の
ピン穴に圧入したままで、クランクピン圧入用治具を上
側治具と交換した状態を示す断面図である。
【図4】上記クランクピンにより左右両側のクランクシ
ャフト部を結合させてクランクシャフトを組立てた状態
を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係る上側治具および下側治
具を取付けた状態のプレス装置を示す断面図である。
【図6】図5におけるA−A線断面図である。
【図7】図5におけるB−B線断面図である。
【図8】本発明の他の実施例に係るクランクシャフトの
組立方法を行うに際して用いられる下側治具、クランク
ピン圧入用治具および上側治具を示す断面図である。
【図9】上記クランクピン圧入用治具によってクランク
ピンを左側クランクシャフト部のピン穴に途中まで圧入
した状態を示す断面図である。
【図10】上記クランクピンを左側クランクシャフト部
のピン穴に圧入したままで、クランクピン圧入用治具を
上側治具から取外す状態を示す断面図である。
【図11】従来のクランクシャフトの組立方法に用いら
れる上側治具と下側治具に左右両側のクランクシャフト
部をそれぞれ取付けた状態を示す断面図である。
【図12】上記従来の組立方法で用いられるクランクピ
ンにより左右両側のクランクシャフト部を結合させてク
ランクシャフトを組立てた状態を示す断面図である。
【図13】他の従来の組立方法に用いられるクランクピ
ン圧入用治具と下側治具にクランクピンと左側クランク
シャフト部をそれぞれ対応させて取付けた状態を示す断
面図である。
【図14】上記クランクピン圧入用治具を上側治具に交
換するとともに、この上側治具に右側クランクシャフト
部を取付けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 2 クランクピン 3 左側クランクシャフト部 4 右側クランクシャフト部 5,6 ジャーナル 7,8 ピン穴 9 ガイドシャフト 10 下側ベース 11 上側ベース 12 ガイド孔 13 プレス装置 17 ストッパカラー 18 下側治具 19 上側治具 20,42 クランクピン圧入用治具 21,28 位置決めピン 22,30 基準ピン 23,31 スプリング穴 24,32 圧縮スプリング 25,33 凹部 26,34 抜止めピン 27,35 位置決め孔 29 締付ボルト 36,43 クランクピン圧入用治具本体 37 位置決めピン 38 締付ボルト 39 取付穴 40 ボールプランジャ 41 コンロッド 44 磁石 45 基準穴 46 取付穴 47 ボールプランジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 - 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下側治具にクランクシャフトを構成する
    一方のクランクシャフト部を基準ピンと嵌合するピン穴
    を基準にして取付け、上側治具に他方のクランクシャフ
    ト部を基準ピンと嵌合するピン穴を基準にして取付ける
    とともに、クランクピン圧入用治具にクランクピンの一
    端部を抜脱可能に取付け、前記下側治具に設置された一
    方のクランクシャフト部のピン穴に前記クランクピンの
    他端部を途中まで圧入して基準ピンとの嵌合状態を維持
    し、かつ前記クランクピンの一端部を前記圧入用治具か
    ら抜き、この状態で前記上側治具に設置された他方のク
    ランクシャフト部のピン穴に前記クランクピンの一端部
    を圧入するとともに、前記一方のクランクシャフト部の
    ピン穴に前記クランクピンの他端部を仕上がり寸法まで
    圧入して前記両方のクランクシャフト部を結合すること
    により前記クランクシャフトを組立てることを特徴とす
    るクランクシャフトの組立方法。
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