JP4203169B2 - 圧入装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークに圧入部品を圧入するための圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ワークに形成された孔部等の圧入部位に栓部材の如き圧入部品を圧入するために、圧入装置が使用されている。この圧入装置は、具体的には、シリンダ等の圧入機構からなり、シリンダの駆動作用下に変位するピストンロッドに栓部材を装着してワークの孔部に向かって押圧することにより、栓部材をワークに圧入するものである。
【0003】
ここで、ワークの肉厚が薄い場合、ワークの変形を回避するため、栓部材が圧入される面とは反対側の面にバックアップ部材を当接させて圧入する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、栓部材を圧入する際にワークおよびバックアップ部材に付与される力は、反力としてシリンダに作用するため、栓部材が十分に圧入されなかったり、また、作業者が圧入機構を把持して手作業で栓部材を圧入しようとする場合には、作業者がその反力を受けることになるため、作業者の負担が大きいという不具合がある。
【0005】
本発明は前記の課題を解決すべくなされたものであって、圧入部品を確実に圧入することができ、圧入部品を手作業で圧入する場合でも作業者に対して負担をかけることなく圧入部品を圧入することのできる圧入装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、ワーク支持部によってワークをバックアップする一方、前記ワーク支持部と一体に構成される圧入機構支持部によって圧入機構を支持した状態で圧入部品の圧入作業を行うことにより、圧入の際に生じる反力は圧入機構支持部によって受けられるとともに、ワーク支持部がワークをバックアップするため、ワークが変形することなく圧入部品が確実にワークに圧入される。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に係る圧入装置について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0008】
先ず、本発明の実施の形態に係る圧入装置30によって加工されるワークであるシリンダヘッド10について説明する。
【0009】
このシリンダヘッド10には、図1に示すように、一方の端部側の面12に孔部(圧入部位)14が形成される。この孔部14は、シリンダヘッド10を鋳造する際に、砂を固めて形成された中子をシリンダヘッド10の内部から取り出すために使用され、中子が除去された後、図2に示すように、断面略U字状に形成された圧入部品18が圧入される。
【0010】
次に、本発明の実施の形態に係る圧入装置30について、図1および図3を参照して説明する。
【0011】
圧入装置30は、台部材32を備え、台部材32にはワークであるシリンダヘッド10が載置可能である。台部材32には、図示しないが、シリンダヘッド10を位置決めする治具が設けられていてもよい。台部材32には板状部材34が立設される。板状部材34には、図4に示すように、嵌合部材36が設けられ、嵌合部材36の凹部38には圧入機構39を構成するシリンダ40の端部に形成された縮径部42が嵌合する。このため、シリンダ40はワークであるシリンダヘッド10の孔部14の軸線に対して位置決めされる。嵌合部材36には凹部38に連通する孔部44が形成され、この孔部44に間隙45を介して遊嵌するピン部材46が縮径部42に固着される。従って、シリンダ40は嵌合部材36に対してピン部材46の遊びの量だけ軸線方向に変位自在である。シリンダ40の外周には互いに平行な平行面50a、50bを有する凹部52a、52bが形成される。
【0012】
シリンダ40の内部にはシリンダ室54が形成され、シリンダ室54は蓋部材56によって閉蓋される。蓋部材56には圧力流体の漏洩を防止するためのOリング58が設けられる。シリンダ室54にはピストン60が変位自在に設けられ、ピストン60の外周にはOリング62が設けられる。ピストン60にはピストンロッド64の一端部が固着される。ピストンロッド64はシリンダ40および嵌合部材36を貫通し、他端部に装着部材66が設けられる。装着部材66は拡径部67と、圧入部品18が装着自在な縮径部70とからなり、拡径部67の外周には周回する断面略V字状の溝部68が形成される。
【0013】
装着部材66には筒状部材72が外嵌する。筒状部材72には孔部74が形成され、孔部74には有底の筒状部材76が嵌合する。筒状部材76の内部にはコイルスプリング78が設けられ、コイルスプリング78はボール部材80を装着部材66に向かって押圧する。このため、ボール部材80が溝部68に嵌合して筒状部材72が装着部材66に装着される。筒状部材72の端部には、図5に示すように、徐々に縮径する2つの爪部82a、82bが形成され、爪部82aと82bとにより圧入部品18を挟持する。
【0014】
圧入装置30は、図3に示すように、台部材32に対して接近離間可能な変位部材86を備え、変位部材86にはプレート88を介して支持機構90が固着される。支持機構90は、図1に示すように、略台形状の板状部92と、板状部92のシリンダヘッド10側に設けられ、下方に延在して形成されたワーク支持部94と、板状部92の圧入機構39側に設けられ、下方に延在して形成された圧入機構支持部96a、96bとを有する。圧入機構支持部96a、96bはシリンダ40の凹部52a、52bに嵌合自在であり、圧入機構支持部96a、96bと凹部52a、52bを形成する平行面50a、50bおよび側面との間には間隙53、55が設けられる(図4参照)。
【0015】
本実施の形態に係る圧入装置30は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
【0016】
先ず、台部材32にワークであるシリンダヘッド10の面12を圧入機構39を構成するシリンダ40に対向して載置位置決めする。このとき、孔部14の軸線はシリンダ40の軸線と一致するように位置決めされる。次に、圧入機構39の装着部材66の縮径部70に圧入部品18を装着し、筒状部材72の爪部82aと82bとにより挟持する。
【0017】
次いで、変位部材86を台部材32に向かって変位させ、図3の2点鎖線および図4に示すように、支持機構90の圧入機構支持部96a、96bをシリンダ40の凹部52a、52bに嵌合し、圧入機構支持部96a、96bと平行面50a、50bとを当接させる。従って、間隙45の範囲内で軸線方向に変位自在であったシリンダ40は嵌合部材36に対して固定される。なお、圧入機構支持部96a、96bと凹部52a、52bを形成する平行面50a、50bおよび側面との間には間隙53、55が形成されているため、圧入機構支持部96a、96bは凹部52a、52bに容易に嵌合する。
【0018】
同時に、支持機構90のワーク支持部94はシリンダヘッド10を構成する板状部20の圧入部品18が圧入される面12とは反対側の面22に当接し、板状部20を支持する。従って、シリンダヘッド10の板状部20と圧入機構39とはともに支持機構90によって支持される(図4参照)。
【0019】
次に、シリンダ40に圧力流体を導入してピストン60をシリンダヘッド10に向かって変位させると、ピストンロッド64を介して筒状部材72の爪部82a、82bの端部が面12に当接する。ここで、シリンダ40は嵌合部材36によって圧入部品18の軸線に対してその位置が高精度に設定されている。そこで、ピストン60のさらなる変位作用下にボール部材80が溝部68を構成する壁部に押圧されて筒状部材76の内部に変位すると、シリンダヘッド10の面12によって支持された筒状部材72に対して装着部材66が変位し、圧入部品18が孔部14に圧入される。
【0020】
圧入部品18が所定量圧入されると、図6に示すように、装着部材66の拡径部67が爪部82a、82bに当接し、装着部材66はこれ以上変位しない。従って、圧入部品18の圧入量が一定に保たれる。
【0021】
ここで、圧入部品18を圧入する際、シリンダ40には圧入する力の反力が付与されるが、この反力は支持機構90によって受けられるため、シリンダ40が蓋部材56側に変位することはない。従って、作業者がシリンダ40を把持して手作業により圧入する場合であっても、作業者に対して圧入の際に生じる反力が作用することがなく、作業を容易に行うことができる。また、支持機構90は、同時にシリンダヘッド10の板状部20を支持しているため、板状部20が変形することはない。このため、圧入部品18が孔部14に対して確実に圧入される。
【0022】
次いで、シリンダ40を駆動してピストン60をシリンダヘッド10から離間する方向に変位させ、装着部材66、爪部82a、82bを板状部20から離間させる。変位部材86を上昇させると、支持機構90がシリンダヘッド10、圧入機構39から離間する。
【0023】
本実施の形態に係る圧入装置30によれば、シリンダヘッド10と圧入機構39との両方を支持機構90により支持して圧入部品18を孔部14に圧入するため、圧入機構39に付与される反力によって該圧入機構39が変位する懸念がなく、また、シリンダヘッド10の板状部20が変形することもないため、圧入部品18を確実に圧入することができる。さらに、作業者が圧入機構39を把持して手作業により圧入する場合であっても、作業者に対して負担がかかることがない。
【0024】
【発明の効果】
本発明に係る圧入装置によれば、以下のような効果ならびに利点が得られる。
【0025】
ワークと圧入機構との両方が支持機構により支持された状態で圧入部品を圧入部位に圧入するため、圧入機構に付与される反力によって該圧入機構がワークに対して変位する懸念がなく、また、ワークが変形することがなく、圧入部品を確実に圧入することができる。さらに、圧入によって生じる反力は支持機構によって受けられるので、例えば、作業者が圧入機構を把持して手作業で圧入する場合であっても、作業者に対して負担がかかることがなく、容易に作業を遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る圧入装置を示す斜視図である。
【図2】図1の圧入装置によって圧入される圧入部品とワークとの関係を示す一部拡大断面図である。
【図3】図1の圧入装置を示す側面図である。
【図4】図1の圧入装置に使用される圧入機構を示す断面図である。
【図5】図1の圧入装置に使用される爪部および爪部によって挟持される圧入部品を示す正面図である。
【図6】図4の圧入機構により圧入部品を圧入している状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10…シリンダヘッド 14…孔部
18…圧入部品 20…板状部
30…圧入装置 39…圧入機構
40…シリンダ 50a、50b…平行面
66…装着部材 72…筒状部材
82a、82b…爪部 90…支持機構
94…ワーク支持部 96a、96b…圧入機構支持部
Claims (2)
- 上端面に挿入口が形成されたワークの一側面に形成された圧入部位に対して圧入部品を圧入する圧入機構を備える圧入装置において、
ワークを載置可能な台部材と、
前記台部材に支持され、且つ前記圧入機構を前記ワークの前記圧入部位の軸線に沿って変位自在に支承するとともに、前記圧入機構を前記軸線と同軸に位置決めするための嵌合部材と、
前記挿入口に臨み、且つ該挿入口に挿入されることに伴い、前記圧入部品が圧入される前記一側面とは反対側の面を支持するワーク支持部と、前記圧入機構を支持する圧入機構支持部とを有し、前記ワーク支持部と前記圧入機構支持部とが一体に構成された昇降自在な支持機構と、
を備え、
前記支持機構は、前記ワーク及び前記圧入機構に対して着脱自在であり、且つ前記ワークの前記面と前記圧入機構とを同時に支持する一方、前記ワークの前記面と前記圧入機構から同時に離脱することを特徴とする圧入装置。 - 請求項1記載の圧入装置において、
前記圧入機構には凹部が形成され、前記圧入機構支持部が前記凹部に嵌合することによって前記圧入機構が前記支持機構に支持されることを特徴とする圧入装置。
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