JP3070121B2 - Al2 O3 /TiC複合材料の接合方法 - Google Patents

Al2 O3 /TiC複合材料の接合方法

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JP3070121B2
JP3070121B2 JP3083192A JP8319291A JP3070121B2 JP 3070121 B2 JP3070121 B2 JP 3070121B2 JP 3083192 A JP3083192 A JP 3083192A JP 8319291 A JP8319291 A JP 8319291A JP 3070121 B2 JP3070121 B2 JP 3070121B2
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tic composite
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ceramics
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永野  孝幸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス、特にA
2 3/TiC複合セラミックスの接合方法に関す
る。
【0002】
【従来技術】従来、セラミックスとセラミックスとを接
合するのは、異種セラミックス材料より構成される部
材、同一セラミックスでも複雑または大形の構造用部材
などを製造する場合、硬度、耐摩耗性が要求されるセラ
ミックス工具などを製造する場合などにおこなわれてい
る。そして接合には、たとえば、図3に示すようにセラ
ミックスaとセラミックスbとの間に中間層C、たとえ
ば酸化物ろう材、金属ろう材、金属箔などを挿入した
り、接合面をメタライズ処理して中間層を設けたあと、
加熱、加圧することによって接合していた。また、この
ような中間層なしで直接接合する固相接合による方法も
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のうち、
中間層を介しておこなう接合方法は、その部分の接合強
度、高温接合強度が母材に比較して弱いという欠点があ
った。また、中間層なしで直接接合する固相接合では、
粒径の大きい通常のセラミックスは、塑性変形抵抗が高
いため、高温、高圧下での接合条件を長時間にわたって
維持することが必要であり、そのため大型のプレス装置
などの設備が必要となる。また、高い接合強度も得られ
にくい傾向があった。
【0004】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、前記問題点を解消したセラミックス、特にAl2
3 /TiC複合セラミックスの接合方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に添い、本発明
はセラミックスを接合する場合において、母材に微細結
晶組織からなる粒径2μm以下のAl2 3 /TiC複
合材料を用い、これを真空中で超塑性発現域まで昇温し
たあと、歪速度10-3-1以下で圧縮変形させるAl2
3 /TiC複合材料の接合方法とすることによって、
前記課題を解消した。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明ではAl2 3 /TiC複合セラミックス同志を接
合するもので、該複合セラミックスは、その接合面を少
なくとも表面粗さRmax3μm以上に仕上げるととも
に、粒径2μm以下の微細結晶組織をもち、大気中の高
温域での酸化を防止するため10-3torr以下の真空
雰囲気において、これを1000〜1600℃の超塑性
発現温度域に昇温させたあと、歪速度10-3-1以下で
加圧し変形させて接合する方法である。ここで表面粗さ
Rmax3μm未満、粒径2μmを超えた場合は好まし
い結果は得られない。また、超塑性発現温度域外では充
分な接合状態は得られない。また、前記歪速度以上の加
圧変形はクラック等を発生する。
【0007】
【実施例】粒径1.2μmのAl2 3 /TiC複合材
料(TiC30wt%)を、#200のダイヤモンドホ
イールで平面研削した。そして特に接合面に対しては、
更に#400のダイヤモンドホイールで平面研削し、そ
の表面粗さをRmax3μm程度に仕上げた。このよう
に加工した接合片は図2に示すように25×15×20
mmの寸法に仕上げ、25×15mmの面を接合面と
し、これを一対製作した。図1は接合要領を示し、1,
2は接合用治具のwロッド、3,4はwロッド1,2の
間に介設した平板、5,6は互に接合する接合片であ
る。平板面3,4にはAl2 3 を用い、接合片5,6
との接合を防ぐため、その表面にBNをコーティングし
てある。まず、図示のような状態に接合片5,6をセッ
トしたあと、wロッド1,2間に負荷を与え、接合片
1,2を接合した。すなわち、10-3torr以下の真
空中、1550℃、接合圧力12MPaで加圧し、0.
5mm変形させ接合した。次に、接合強度を確認するた
め、接合片5,6からなる接合体から曲げ試験片を切り
出し、JISR1601に定める方法に従って4点曲げ
試験をおこなったところ、65kg/mm2 を示した。
母材強度は80kg/mm2 であり、僅か1.25%の
歪量で、母材の80%以上の接合強度を得ることができ
た。
【0008】
【発明の効果】本発明の方法にれば、Al2 3 /Ti
C複合セラミックスについて比較的低温、低圧力下で優
れた接合強度、高温接合強度のものが比較的短時間の接
合時間で得られ、したがって小型のプレス装置で接合を
行うことができる。また、接合と成形を同時に行なうこ
とができ、大型、複雑形状のセラミックス部品を低コス
トで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接合方法の実施要領を説明する図
ある。
【図2】本発明に用いる接合片を示す斜視説明図であ
る。
【図3】従来の接合方法を説明する図である。
【符号の説明】
5,6 接合片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−137777(JP,A) 特開 平2−217246(JP,A) 特開 昭60−9604(JP,A) 特開 平2−7404(JP,A) 永野孝幸ら、「超塑性を利用したセラ ミックス−セラミックスの接合」、ニュ ーセラミックス、Vol.3、No. 11、p.67−69、1990 永野孝幸ら、「A12O3/TiC複合 材料の高温変形」、日本セラミックス協 会年会講演予稿集、Vol.1991、p. 113,1991 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 37/00 C04B 41/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスを接合する場合において、
    母材に微細結晶組織からなる粒径2μm以下のAl2
    3 /TiC複合材料を用い、これを真空中で超塑性発現
    域まで昇温したあと、歪速度10-3-1以下で圧縮変形
    させることを特徴とするAl2 3 /TiC複合材料の
    接合方法。
JP3083192A 1991-03-22 1991-03-22 Al2 O3 /TiC複合材料の接合方法 Expired - Lifetime JP3070121B2 (ja)

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JP4907885B2 (ja) * 2005-03-11 2012-04-04 Hoya株式会社 接合体の製造方法
JP5841329B2 (ja) * 2009-12-25 2016-01-13 株式会社日本セラテック セラミックス接合体の製造方法
JP5740637B2 (ja) * 2009-12-25 2015-06-24 株式会社日本セラテック セラミックス接合体及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
永野孝幸ら、「A12O3/TiC複合材料の高温変形」、日本セラミックス協会年会講演予稿集、Vol.1991、p.113,1991
永野孝幸ら、「超塑性を利用したセラミックス−セラミックスの接合」、ニューセラミックス、Vol.3、No.11、p.67−69、1990

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